JPH06270851A - 4クロ−ラ型無限軌道車 - Google Patents
4クロ−ラ型無限軌道車Info
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- JPH06270851A JPH06270851A JP8578593A JP8578593A JPH06270851A JP H06270851 A JPH06270851 A JP H06270851A JP 8578593 A JP8578593 A JP 8578593A JP 8578593 A JP8578593 A JP 8578593A JP H06270851 A JPH06270851 A JP H06270851A
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- ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N Chlorine atom Chemical compound [Cl] ZAMOUSCENKQFHK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 abstract description 26
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
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- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 車体上面を平坦に保ちながら、汎用性のある
駆動装置を用いて簡潔低廉に組成できメンテナンス性の
よい4クロ−ラ型無限軌道車を提供する。また、前クロ
−ラを左右揺動および操向作動できるようにし、さら
に、必要に応じて前後クロ−ラの間隔を調節できるよう
にする。 【構成】 前後左右4個のクロ−ラ8、9に伝動するミ
ッション23を、車体の下側に設けた支持座25に着脱
自在に吊設し、また、ミッションを、操向動し且つ左右
揺動する左右一対の前クロ−ラに、その移動を妨げない
範囲で可及的に近づけて設けたものとし、さらに、前ク
ロ−ラを支持する前車軸体を車体1に対して前後移動可
能に取付けるとともに、ミッシヨンから前車軸体に伝動
するドライブ軸30を伸縮軸に形成して、前車軸体の前
後移動により前後クロ−ラの間隔を調節できるものとし
ている。
駆動装置を用いて簡潔低廉に組成できメンテナンス性の
よい4クロ−ラ型無限軌道車を提供する。また、前クロ
−ラを左右揺動および操向作動できるようにし、さら
に、必要に応じて前後クロ−ラの間隔を調節できるよう
にする。 【構成】 前後左右4個のクロ−ラ8、9に伝動するミ
ッション23を、車体の下側に設けた支持座25に着脱
自在に吊設し、また、ミッションを、操向動し且つ左右
揺動する左右一対の前クロ−ラに、その移動を妨げない
範囲で可及的に近づけて設けたものとし、さらに、前ク
ロ−ラを支持する前車軸体を車体1に対して前後移動可
能に取付けるとともに、ミッシヨンから前車軸体に伝動
するドライブ軸30を伸縮軸に形成して、前車軸体の前
後移動により前後クロ−ラの間隔を調節できるものとし
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4クロ−ラ型の無限軌
道車に関するものである。
道車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】前後左右の4個のクロ−ラからなる走行
装置を備えた4クロ−ラ型の無限軌道車が知られている
(例えば、特公昭63−3794号公報参照)。
装置を備えた4クロ−ラ型の無限軌道車が知られている
(例えば、特公昭63−3794号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の4クロ−ラ型無
限軌道車は、4個のクロ−ラを各々独立した駆動源で駆
動するか、或いは4個のクロ−ラを2組に分けて各組を
別の駆動源及び伝動系で駆動するものであり、また、駆
動源及び伝動系が専用構造になって他の一般的な車輌用
との間の汎用性がないものであったから、構造が複雑で
著しくコスト高になる問題があった。
限軌道車は、4個のクロ−ラを各々独立した駆動源で駆
動するか、或いは4個のクロ−ラを2組に分けて各組を
別の駆動源及び伝動系で駆動するものであり、また、駆
動源及び伝動系が専用構造になって他の一般的な車輌用
との間の汎用性がないものであったから、構造が複雑で
著しくコスト高になる問題があった。
【0004】また、従来のものにおいては、前記駆動源
及び伝動系が車体上面から大きく突出していたので、車
体上面の平坦性が損なわれ、且つ、車体上の空間が制約
されることになって、4クロ−ラ型無限軌道車が、作業
車或いは運搬車として組成される場合に不利であるとい
う問題があった。
及び伝動系が車体上面から大きく突出していたので、車
体上面の平坦性が損なわれ、且つ、車体上の空間が制約
されることになって、4クロ−ラ型無限軌道車が、作業
車或いは運搬車として組成される場合に不利であるとい
う問題があった。
【0005】さらに、4クロ−ラ型無限軌道車において
は、左右一対の前クロ−ラと後クロ−ラの前後間隔を変
更調節して重心位置を前後移動できるように構成するこ
とがあるが、従来のものでは、前クロ−ラを支承する部
分と後クロ−ラを支承する部分とに車体を分割し、両車
体をスライド伸縮することで前後クロ−ラの間隔を調節
するように構成されていたから、車体上に各種の作業部
を搭載装備して作業車として組成する場合には、車体の
伸縮が搭載作業機にまで影響することとなって好ましく
ないという問題もあった。
は、左右一対の前クロ−ラと後クロ−ラの前後間隔を変
更調節して重心位置を前後移動できるように構成するこ
とがあるが、従来のものでは、前クロ−ラを支承する部
分と後クロ−ラを支承する部分とに車体を分割し、両車
体をスライド伸縮することで前後クロ−ラの間隔を調節
するように構成されていたから、車体上に各種の作業部
を搭載装備して作業車として組成する場合には、車体の
伸縮が搭載作業機にまで影響することとなって好ましく
ないという問題もあった。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その第1の目的は、他の一般的な車輌用とし
ても利用できる駆動系を用いて、或いは他の一般的な車
輌用のクロ−ラ駆動系を共用して簡潔低廉に組成するこ
とが可能で、しかも、車体上面の平坦性が損なわれるこ
とがなくて、作業車や運搬車として用いるに好適な4ク
ロ−ラ型の無限軌道車を提供することであり、また、第
2の目的は、汎用性のある駆動系でもって4クロ−ラを
駆動できるものでありながら、その駆動系を殆ど複雑化
させずに左右一対の前クロ−ラを左右揺動及び操向作動
できるようにした4クロ−ラ型の無限軌道車を提供する
ことである。
たもので、その第1の目的は、他の一般的な車輌用とし
ても利用できる駆動系を用いて、或いは他の一般的な車
輌用のクロ−ラ駆動系を共用して簡潔低廉に組成するこ
とが可能で、しかも、車体上面の平坦性が損なわれるこ
とがなくて、作業車や運搬車として用いるに好適な4ク
ロ−ラ型の無限軌道車を提供することであり、また、第
2の目的は、汎用性のある駆動系でもって4クロ−ラを
駆動できるものでありながら、その駆動系を殆ど複雑化
させずに左右一対の前クロ−ラを左右揺動及び操向作動
できるようにした4クロ−ラ型の無限軌道車を提供する
ことである。
【0007】さらに、第3の目的は、前後クロ−ラの間
隔調節に伴って車体が伸縮することがなくて、車体上に
各種の作業部を搭載装備して作業車として組成するに好
都合な4クロ−ラ型の無限軌道車を提供することにあ
る。
隔調節に伴って車体が伸縮することがなくて、車体上に
各種の作業部を搭載装備して作業車として組成するに好
都合な4クロ−ラ型の無限軌道車を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、第1の目的を達
成するために、本発明における4クロ−ラ型無限軌道車
は、左右一対の前クロ−ラ8、8および左右一対の後ク
ロ−ラ9、9を、単一のミッションケ−ス23を経て出
力される動力でもって同期駆動する4クロ−ラ型無限軌
道車において、上記ミッションケ−ス23を車体1の下
側に装設する支持座25、26に着脱可能に吊持して設
けたものとしている。
成するために、本発明における4クロ−ラ型無限軌道車
は、左右一対の前クロ−ラ8、8および左右一対の後ク
ロ−ラ9、9を、単一のミッションケ−ス23を経て出
力される動力でもって同期駆動する4クロ−ラ型無限軌
道車において、上記ミッションケ−ス23を車体1の下
側に装設する支持座25、26に着脱可能に吊持して設
けたものとしている。
【0009】また、第2の目的を達成するために、左右
一対の前クロ−ラ8、8および左右一対の後クロ−ラ
9、9を、車体1の下側に配設するミッションケ−ス2
3からの出力で共通に駆動する4クロ−ラ型無限軌道車
において、上記左右一対の前クロ−ラ8、8を、車体中
心線に一致する軸心O−Oで左右揺動する前車軸体10
の左右端部に操向作動可能に装設するととも、上記ミッ
ションケ−ス23を前クロ−ラ8、8にその移動を妨げ
ない範囲で可及的に接近させて設けたものとしている。
一対の前クロ−ラ8、8および左右一対の後クロ−ラ
9、9を、車体1の下側に配設するミッションケ−ス2
3からの出力で共通に駆動する4クロ−ラ型無限軌道車
において、上記左右一対の前クロ−ラ8、8を、車体中
心線に一致する軸心O−Oで左右揺動する前車軸体10
の左右端部に操向作動可能に装設するととも、上記ミッ
ションケ−ス23を前クロ−ラ8、8にその移動を妨げ
ない範囲で可及的に接近させて設けたものとしている。
【0010】さらに、第3の目的を達成するために、前
クロ−ラ8、8を支承する前車軸体10を車体1に対し
て前後移動可能に設け、且つ、ミッションケ−ス23か
ら前車軸体10に入力するドライブ軸30を伸縮自在軸
に形成し、前車軸体10の前後移動により前クロ−ラ
8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔を変更できるよう
にしている。
クロ−ラ8、8を支承する前車軸体10を車体1に対し
て前後移動可能に設け、且つ、ミッションケ−ス23か
ら前車軸体10に入力するドライブ軸30を伸縮自在軸
に形成し、前車軸体10の前後移動により前クロ−ラ
8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔を変更できるよう
にしている。
【0011】
【発明の効果】請求項1に記載の4クロ−ラ型無限軌道
車においては、前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9を
共通に駆動するミッシヨンケ−ス23が、車体1の下側
に装設する支持座25、26に着脱可能に吊持して設け
られるので、各クロ−ラを個々の駆動源及び伝動系で駆
動していた従来のものに比すと伝動系が簡潔コンパクト
で低廉であり、また、車体上面に突出することがないか
ら車体上面の平坦性が損なわれることもない。そして、
ミッシヨンケ−ス23は、支持座25、26に着装また
は支持座から離脱することで簡単に着脱できるから組立
やメンテナスに有利であり、また、そのミッシヨンケ−
ス23、つまりクロ−ラ駆動系は、他の一般的な車輌の
ものとして共用することができ、逆に、他の一般的な車
輌用のものを用いて構成することも可能になった。
車においては、前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9を
共通に駆動するミッシヨンケ−ス23が、車体1の下側
に装設する支持座25、26に着脱可能に吊持して設け
られるので、各クロ−ラを個々の駆動源及び伝動系で駆
動していた従来のものに比すと伝動系が簡潔コンパクト
で低廉であり、また、車体上面に突出することがないか
ら車体上面の平坦性が損なわれることもない。そして、
ミッシヨンケ−ス23は、支持座25、26に着装また
は支持座から離脱することで簡単に着脱できるから組立
やメンテナスに有利であり、また、そのミッシヨンケ−
ス23、つまりクロ−ラ駆動系は、他の一般的な車輌の
ものとして共用することができ、逆に、他の一般的な車
輌用のものを用いて構成することも可能になった。
【0012】請求項2に記載の4クロ−ラ型無限軌道車
においては、車体の下側に配設するミッションケ−ス2
3を、左右揺動し且つ操向作動する前クロ−ラ8、8に
その移動を妨げない範囲で可及的に近づけて設けている
ので、ミッションケ−スから前クロ−ラへの伝動系が短
くコンパクトになって伝動系の簡潔低廉さが維持されな
がら、左右一対の前クロ−ラを所期のように左右揺動及
び操向作動させることができる。
においては、車体の下側に配設するミッションケ−ス2
3を、左右揺動し且つ操向作動する前クロ−ラ8、8に
その移動を妨げない範囲で可及的に近づけて設けている
ので、ミッションケ−スから前クロ−ラへの伝動系が短
くコンパクトになって伝動系の簡潔低廉さが維持されな
がら、左右一対の前クロ−ラを所期のように左右揺動及
び操向作動させることができる。
【0013】請求項3に記載の4クロ−ラ型無限軌道車
においては、前クロ−ラ8、8を支承する前車軸体10
を車体1に対して前後移動可能に設け、且つ、ミッショ
ンケ−ス23から前車軸体10に入力するドライブ軸3
0を伸縮自在軸に形成し、前車軸体10の前後移動によ
り前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔を変
更できるように構成され、前後クロ−ラの間隔調節に連
れて車体が伸縮することがないから、車体上に各種の作
業部を搭載装備して作業車として組成するに好都合なも
のとなった。
においては、前クロ−ラ8、8を支承する前車軸体10
を車体1に対して前後移動可能に設け、且つ、ミッショ
ンケ−ス23から前車軸体10に入力するドライブ軸3
0を伸縮自在軸に形成し、前車軸体10の前後移動によ
り前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔を変
更できるように構成され、前後クロ−ラの間隔調節に連
れて車体が伸縮することがないから、車体上に各種の作
業部を搭載装備して作業車として組成するに好都合なも
のとなった。
【0014】
【実施例】図1は本発明に係る無限軌道車の側面図、図
2はその一部分を拡大して示した側面部分図、図3は本
発明に係る無限軌道車の平面概略図、図4は本発明に係
る無限軌道車の後クロ−ラ及びその支持構造を示す側面
図、図5は後クロ−ラ支持構造を示す平断面部分図、図
6は前クロ−ラの左右揺動態様を示す説明図、図7は後
クロ−ラの支持構造を背面からみた概略図、図8は他の
実施態様を示す側面部分図である。
2はその一部分を拡大して示した側面部分図、図3は本
発明に係る無限軌道車の平面概略図、図4は本発明に係
る無限軌道車の後クロ−ラ及びその支持構造を示す側面
図、図5は後クロ−ラ支持構造を示す平断面部分図、図
6は前クロ−ラの左右揺動態様を示す説明図、図7は後
クロ−ラの支持構造を背面からみた概略図、図8は他の
実施態様を示す側面部分図である。
【0015】図において、1は平面視略長方形に形成さ
れた車体であり、平坦な上面の前方一隅部にエンジンル
−ム2と、エンジンル−ムの上方に装備される座席3及
びおよびエンジンル−ムの前方に配設される操縦コラム
4等からなる運転装置が設けられている。なお、5は出
力軸を車体横幅方向に向けて前記エンジンル−ム内に搭
載されるエンジン、6および7はエンジンに付帯する油
圧ポンプおよび油タンクである。
れた車体であり、平坦な上面の前方一隅部にエンジンル
−ム2と、エンジンル−ムの上方に装備される座席3及
びおよびエンジンル−ムの前方に配設される操縦コラム
4等からなる運転装置が設けられている。なお、5は出
力軸を車体横幅方向に向けて前記エンジンル−ム内に搭
載されるエンジン、6および7はエンジンに付帯する油
圧ポンプおよび油タンクである。
【0016】そして、上記車体1の下方の前後左右4個
所に、左右一対の前クロ−ラ8、8及び左右一対の後ク
ロ−ラ9、9が配設されて4クロ−ラ型の無限軌道車が
構成され、前クロ−ラ8、8は、側面視においてエンジ
ンル−ム2の前端部下方に装設される前車軸ケ−ス10
に支承されている。
所に、左右一対の前クロ−ラ8、8及び左右一対の後ク
ロ−ラ9、9が配設されて4クロ−ラ型の無限軌道車が
構成され、前クロ−ラ8、8は、側面視においてエンジ
ンル−ム2の前端部下方に装設される前車軸ケ−ス10
に支承されている。
【0017】具体的には、車体中心線に一致する軸心O
−Oのセンタ−ピン11を中心にして左右揺動自在に車
体1に取付けられるデフケ−ス12から左右に筒状ケ−
スを延設して構成される前車軸ケ−ス10の左右両端部
に、キングピン軸の軸心周りに回転自在にファイナル−
ス13を装備し、各々のファイナルケ−ス13にトラッ
クフレ−ムを装備し、各トラックフレ−ムに装設する転
輪群と誘導輪、及び駆動輪に無端履帯14を掛回して前
クロ−ラ8、8が組成され、これらの前クロ−ラ8、8
が前車軸ケ−ス10の内部を経て駆動輪に伝動すべく構
成された前駆動系Fでもって強制駆動されるように構成
されている。なお、キングピン軸は、鉛直線Yに対して
所定角度a傾いたキングピン傾斜角を有し(図6参
照)、且つ、鉛直線Yに対して所定角度b後方に傾いた
キャスタ角を有して設けられている(図2参照)。
−Oのセンタ−ピン11を中心にして左右揺動自在に車
体1に取付けられるデフケ−ス12から左右に筒状ケ−
スを延設して構成される前車軸ケ−ス10の左右両端部
に、キングピン軸の軸心周りに回転自在にファイナル−
ス13を装備し、各々のファイナルケ−ス13にトラッ
クフレ−ムを装備し、各トラックフレ−ムに装設する転
輪群と誘導輪、及び駆動輪に無端履帯14を掛回して前
クロ−ラ8、8が組成され、これらの前クロ−ラ8、8
が前車軸ケ−ス10の内部を経て駆動輪に伝動すべく構
成された前駆動系Fでもって強制駆動されるように構成
されている。なお、キングピン軸は、鉛直線Yに対して
所定角度a傾いたキングピン傾斜角を有し(図6参
照)、且つ、鉛直線Yに対して所定角度b後方に傾いた
キャスタ角を有して設けられている(図2参照)。
【0018】さらに、左右のファイナルケ−ス13、1
3がタイロッド15で結合されるとともに、一方のファ
イナルケ−ス13が前記操作コラム4に設けられたステ
アリングホイル16にドラグロッド17を介して連動さ
れて、ステアリングホイル16により前クロ−ラ8、8
を操向作動できるように構成されており、その操向操作
装置は、図示を省略しているが前述した油圧ポンプ6か
らの圧油によって作動するパワ−ステアリング装置に構
成されている。
3がタイロッド15で結合されるとともに、一方のファ
イナルケ−ス13が前記操作コラム4に設けられたステ
アリングホイル16にドラグロッド17を介して連動さ
れて、ステアリングホイル16により前クロ−ラ8、8
を操向作動できるように構成されており、その操向操作
装置は、図示を省略しているが前述した油圧ポンプ6か
らの圧油によって作動するパワ−ステアリング装置に構
成されている。
【0019】一方、各々の後クロ−ラ9は、トラックフ
レ−ムの後端部に設けられる駆動輪と、前端部に配設さ
れる誘導輪と、両輪の間に配設される転輪群とに無端履
帯18を掛回して、前クロ−ラ8よりも長い接地長に組
成され、前後方向においてやや駆動輪寄りに偏寄して設
けられる支軸19の軸心を中心として、定められた範囲
でシ−ソ−状に上下揺動できるように、車体1に設けら
れたブラケットケ−ス20の下端部に支承装備されてい
る。
レ−ムの後端部に設けられる駆動輪と、前端部に配設さ
れる誘導輪と、両輪の間に配設される転輪群とに無端履
帯18を掛回して、前クロ−ラ8よりも長い接地長に組
成され、前後方向においてやや駆動輪寄りに偏寄して設
けられる支軸19の軸心を中心として、定められた範囲
でシ−ソ−状に上下揺動できるように、車体1に設けら
れたブラケットケ−ス20の下端部に支承装備されてい
る。
【0020】後クロ−ラ9を揺動自在に支承する支軸1
9は、駆動輪に動力伝達する後駆動系Bの一軸を兼ねる
ものとなっており、支軸19と駆動輪軸との間がチエン
伝動機構21でもって連動連結されるとともに、支軸1
9には前記ブラケットケ−ス20内のチエン伝動機構2
2を介して伝動するように構成されている。そうして、
チエン伝動機構22の入力側が、車体1の下面に吊装さ
れるミッションケ−ス23から左右に突出される出力軸
24に結合されている。
9は、駆動輪に動力伝達する後駆動系Bの一軸を兼ねる
ものとなっており、支軸19と駆動輪軸との間がチエン
伝動機構21でもって連動連結されるとともに、支軸1
9には前記ブラケットケ−ス20内のチエン伝動機構2
2を介して伝動するように構成されている。そうして、
チエン伝動機構22の入力側が、車体1の下面に吊装さ
れるミッションケ−ス23から左右に突出される出力軸
24に結合されている。
【0021】ミッションケ−ス23は、前クロ−ラ8、
8の操向等の動きに支障を生じない範囲で、前端部を前
クロ−ラ8の後尾部に可及的に近付け、且つ、全体とし
ては後クロ−ラ9、9の前部寄り部位に位置させて、車
体1の下側に設けられた支持座25、26に着脱自在に
吊装される。そして、このミッションケ−ス23は、前
後方向に長くて上下と左右方向の幅が狭く形成され、前
端部に上記エンジン5の出力軸に平行する入力軸27を
設けると共に、入力軸27に平行する前記出力軸24、
24を後端部に設け、これらの両軸27と24、24の
間を連動連結する変速伝動機構を収容している。
8の操向等の動きに支障を生じない範囲で、前端部を前
クロ−ラ8の後尾部に可及的に近付け、且つ、全体とし
ては後クロ−ラ9、9の前部寄り部位に位置させて、車
体1の下側に設けられた支持座25、26に着脱自在に
吊装される。そして、このミッションケ−ス23は、前
後方向に長くて上下と左右方向の幅が狭く形成され、前
端部に上記エンジン5の出力軸に平行する入力軸27を
設けると共に、入力軸27に平行する前記出力軸24、
24を後端部に設け、これらの両軸27と24、24の
間を連動連結する変速伝動機構を収容している。
【0022】なお、ミッションケ−ス23に組成される
変速伝動機構は、油圧無段変速機28を備え、該油圧無
段変速機28によって速度設定された動力を出力軸2
4、24に伝動する経路の中途部に分岐伝動部29を設
け、この分岐伝動部から前方に延出するドライブ軸30
を、上記前車軸体10のデフケ−ス12に入力結合して
前駆動系Fと後駆動系Bを同期作動するように構成され
ている。また、分岐伝動部29よりも後位の伝動経路に
は、左右一対のサイドクラッチ機構および操向ブレ−キ
(図示省略)が組み入れられており、これらがステアリ
ングホイル16による前クロ−ラ8、8の操向動作に関
連して必要な時期に作動されるように構成されている。
変速伝動機構は、油圧無段変速機28を備え、該油圧無
段変速機28によって速度設定された動力を出力軸2
4、24に伝動する経路の中途部に分岐伝動部29を設
け、この分岐伝動部から前方に延出するドライブ軸30
を、上記前車軸体10のデフケ−ス12に入力結合して
前駆動系Fと後駆動系Bを同期作動するように構成され
ている。また、分岐伝動部29よりも後位の伝動経路に
は、左右一対のサイドクラッチ機構および操向ブレ−キ
(図示省略)が組み入れられており、これらがステアリ
ングホイル16による前クロ−ラ8、8の操向動作に関
連して必要な時期に作動されるように構成されている。
【0023】図8は他の実施態様を示している。この実
施例は、上述した実施例(図1〜図7)に殆ど一致し部
分的に異なるだけであるので、上記実施例と同じ部分に
ついては共通の符号を附しながら、相違点のみを説明す
る。前車軸体10を支持する支持体31が、車体1の下
側に設けられている取付部32に前後移動可能に取付け
られると共に、ドライブ軸30が伸縮自在軸に構成され
ていて、支持体31と車体1との間に介装する油圧シリ
ンダ32を伸縮作動すると、前車軸体10が前後移動し
て前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔が変
わるように構成されている。したがって、この実施態様
によれば、車体を広狭に変化させることなく、前後クロ
−ラの間隔を必要に応じて変えることができる。
施例は、上述した実施例(図1〜図7)に殆ど一致し部
分的に異なるだけであるので、上記実施例と同じ部分に
ついては共通の符号を附しながら、相違点のみを説明す
る。前車軸体10を支持する支持体31が、車体1の下
側に設けられている取付部32に前後移動可能に取付け
られると共に、ドライブ軸30が伸縮自在軸に構成され
ていて、支持体31と車体1との間に介装する油圧シリ
ンダ32を伸縮作動すると、前車軸体10が前後移動し
て前クロ−ラ8、8と後クロ−ラ9、9の前後間隔が変
わるように構成されている。したがって、この実施態様
によれば、車体を広狭に変化させることなく、前後クロ
−ラの間隔を必要に応じて変えることができる。
【0024】
【作用】このように構成された無限軌道車においては、
エンジン5の動力が油圧無段変速機28により前後進お
よび速度設定されて、左右出力軸24、24に伝動され
ると同時に、分岐伝動部29からドライ軸30によって
前駆動系Fにも入力されて、左右一対の前クロ−ラ8、
8と後クロ−ラ9、9とが同期駆動されて所望のように
前後進される。そして、走行中に地面の凹凸に遭遇する
と、左右方向の凹凸に対してはセンタ−ピン11を中心
とする前クロ−ラ8、8の左右揺動でもって対応し、前
後方向の凸凹に対しては後クロ−ラ9、9の支軸19を
中心とするシ−ソ−状の揺動で対応して車体の傾きが少
ない安定のよい状態で走行する。
エンジン5の動力が油圧無段変速機28により前後進お
よび速度設定されて、左右出力軸24、24に伝動され
ると同時に、分岐伝動部29からドライ軸30によって
前駆動系Fにも入力されて、左右一対の前クロ−ラ8、
8と後クロ−ラ9、9とが同期駆動されて所望のように
前後進される。そして、走行中に地面の凹凸に遭遇する
と、左右方向の凹凸に対してはセンタ−ピン11を中心
とする前クロ−ラ8、8の左右揺動でもって対応し、前
後方向の凸凹に対しては後クロ−ラ9、9の支軸19を
中心とするシ−ソ−状の揺動で対応して車体の傾きが少
ない安定のよい状態で走行する。
【0025】また、上記走行状態において、操縦装置の
ステアリングホイル16が左又は右方に回転操作される
と、その回転角に応じて前クロ−ラ8、8が左又は右に
転向されて右方への車体転向が行われ、その際、前クロ
−ラ8、8が設定角度を越えて大きく転向されれば、後
クロ−ラへの伝動経路中の転向内側のサイドクラッチが
「断」され、且つ、同側のブレ−キが制動されて車体の
急旋回が行われる。
ステアリングホイル16が左又は右方に回転操作される
と、その回転角に応じて前クロ−ラ8、8が左又は右に
転向されて右方への車体転向が行われ、その際、前クロ
−ラ8、8が設定角度を越えて大きく転向されれば、後
クロ−ラへの伝動経路中の転向内側のサイドクラッチが
「断」され、且つ、同側のブレ−キが制動されて車体の
急旋回が行われる。
【図1】本発明に係る無限軌道車の側面図である。
【図2】無限軌道車の一部分を拡大して示した側面部分
図である。
図である。
【図3】本発明に係る無限軌道車の平面概略図である。
【図4】本発明に係る無限軌道車の後クロ−ラ及びその
支持構造を示す側面図である。
支持構造を示す側面図である。
【図5】後クロ−ラ支持構造を示す平断面部分図であ
る。
る。
【図6】前クロ−ラの左右揺動態様を示す説明図であ
る。
る。
【図7】後クロ−ラの支持構造を背面からみた概略図で
ある。
ある。
【図8】他の実施態様を示す側面部分図である。
1 車体 8 前クロ−ラ 9 後クロ−ラ 10 前車軸体 23 ミッシヨンケ−ス 25 支持座 26 支持座 30 ドライブ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 過 能 剣 士 郎 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内 (72)発明者 広 重 好 一 岡山県岡山市江並428番地セイレイ工業株 式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 左右一対の前クロ−ラ(8)(8)および左
右一対の後クロ−ラ(9)(9)を、単一のミッションケ−
ス(23)を経て出力される動力でもって共通に駆動する
4クロ−ラ型無限軌道車において、上記ミッションケ−
ス(23)を車体(1)の下側に装設する支持座(25)(2
6)に着脱可能に吊持して設けたことを特徴とする4ク
ロ−ラ型無限軌道車。 - 【請求項2】 左右一対の前クロ−ラ(8)(8)および左
右一対の後クロ−ラ(9)(9)を、車体(1)の下側に配設
するミッションケ−ス(23)からの出力で共通に駆動す
る4クロ−ラ型無限軌道車において、上記左右一対の前
クロ−ラ(8)(8)を、車体中心線に一致する軸心(O−
O)で左右揺動する前車軸体(10)の左右端部に操向作
動可能に装設するととも、上記ミッションケ−ス(23)
を前クロ−ラ(8)(8)にその移動を妨げない範囲で可及
的に接近させて設けたことを特徴とする4クロ−ラ型無
限軌道車。 - 【請求項3】 前クロ−ラ(8)(8)を支承する前車軸体
(10)を車体(1)に対して前後移動可能に設け、且つ、
ミッションケ−ス(23)から前車軸体(10)に入力する
ドライブ軸(30)を伸縮自在軸に形成し、前車軸体(1
0)の前後移動により前クロ−ラ(8)(8)と後クロ−ラ
(9)(9)の前後間隔を変更できるようにしてある4クロ
−ラ型無限軌道車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08578593A JP3273992B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 4クロ−ラ型無限軌道車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08578593A JP3273992B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 4クロ−ラ型無限軌道車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06270851A true JPH06270851A (ja) | 1994-09-27 |
JP3273992B2 JP3273992B2 (ja) | 2002-04-15 |
Family
ID=13868548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08578593A Expired - Fee Related JP3273992B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | 4クロ−ラ型無限軌道車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273992B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005073008A1 (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Yanmar Co., Ltd. | トラクタ |
JP2009073354A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌 |
JP2010018234A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 4クローラ型作業車輌 |
CN112407045A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-02-26 | 北京理工大学 | 一种阿克曼-主动速差复合转向的高速履带式行动系统 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102785715A (zh) * | 2012-08-27 | 2012-11-21 | 天津萨克赛斯机械技术开发有限公司 | 一种多功能履带式转运机 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP08578593A patent/JP3273992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005073008A1 (ja) * | 2004-01-29 | 2005-08-11 | Yanmar Co., Ltd. | トラクタ |
US8517139B2 (en) | 2004-01-29 | 2013-08-27 | Yanmar Co., Ltd. | Tractor |
JP2009073354A (ja) * | 2007-09-20 | 2009-04-09 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業車輌 |
JP2010018234A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 4クローラ型作業車輌 |
CN112407045A (zh) * | 2020-11-23 | 2021-02-26 | 北京理工大学 | 一种阿克曼-主动速差复合转向的高速履带式行动系统 |
CN112407045B (zh) * | 2020-11-23 | 2021-10-29 | 北京理工大学 | 一种阿克曼-主动速差复合转向的高速履带式行动系统 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3273992B2 (ja) | 2002-04-15 |
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