JPH067802B2 - 座席のリクライニング装置 - Google Patents

座席のリクライニング装置

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JPH067802B2
JPH067802B2 JP1053595A JP5359589A JPH067802B2 JP H067802 B2 JPH067802 B2 JP H067802B2 JP 1053595 A JP1053595 A JP 1053595A JP 5359589 A JP5359589 A JP 5359589A JP H067802 B2 JPH067802 B2 JP H067802B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、座席のリクライニング装置に関する。
「従来の技術」 本出願人の英国特許第1,528,357号及び第1,
586,869号においては、遊星歯車配列によって背
もたれ支持用アームに回動的に接続されたクッションア
ームを含む座席のリクライニング装置を開示している。
この遊星歯車配列は、一方が背もたれ支持用アームに固
定され、他方がクッションアームに固定される一組の肩
を並べた(並列)環状歯車を含んでいる。
太陽歯車は、複数の遊星歯車を経由して両者の環状歯車
に駆動接続させている。各環状歯車は、歯のピッチが異
なって、遊星歯車の回転が環状歯車間に相対回転を誘発
している。
「発明が解決しようとする課題」 これら遊星歯車にガタが生じ、円滑な動作を可能とする
ためには、歯車間の許容度を多く取る必要がある。勿
論、不幸にして、このような許容度が背もたれ支持用ア
ーム及びクッションアーム間に回動的遊びを誘発してい
る。
「課題を解決するための手段」 本発明によれば、このような遊びは、円錐台形状の少な
くとも1つの太陽歯車と協動し、この太陽歯車が軸方向
に付勢されて、遊星歯車を放射外方向に付勢して環状歯
車に接触させることによって、殆どなくなり、或は除去
されている。従って、背もたれ支持用アーム及びクッシ
ョンアーム間の回動的遊びが殆どなくなり、或は除去さ
れている。
好ましくは、一組の太陽歯車は、両者が円錐台形状で、
前記遊星歯車の対抗の軸横に配置されるように、相互に
対面する小径の軸端によって配置されている。これら2
個の太陽歯車を引き合うように付勢する付勢手段が形成
されている。これは、1つが軸方向に固定され、他方が
軸方向に移動できる太陽歯車によって達成されてもよ
い。或は両者の太陽歯車が軸方向に移動できてもよい。
好ましくは、環状歯車の内周面の回りに等間隔に配置さ
れた3つの遊星歯車が形成されている。これら3つの遊
星歯車は、各太陽歯車が各遊星歯車に等しい等放射方向
の負荷を印加する配列を保証するので、好ましい。しか
し、必要ならば3個以上の遊星歯車が配置されてもよい
ことが認識される。
勿論、装置は、英国特許第1,586,869号に開示
されている型の遊星歯車用の少なくとも1つの支持部材
を含んでよい。従って、この支持部材は、各遊星歯車毎
に凹面を含んでいる。この支持部材は、遊星歯車が周辺
で等間隔に配置させ、各遊星歯車の放射内方の動きを制
限している。
好ましくは、各太陽歯車の傾斜周辺面間に角度を持ち、
この角度が小さく、例えば2〜5°である。
好ましくは、太陽歯車及び遊星歯車が旋回歯を持ってい
る。これは、装置の円滑な操作を容易にさせる。
「実施例」 本発明の種々の特徴は、以下に添付図面を参照して詳細
に説明される。
本発明による座席のリクライニング装置10は、座席の
背もたれ8を座席クッション7に回動的に接続するため
に使用される。1つの座席毎には2個の装置10が使用
され、即ち1つが座席の片側に配置され、第1図には1
個の装置10のみが見えている。各装置10は、背もた
れ8の図示略の枠に固定された背もたれ支持用アーム1
3と、クッション7の図示略の枠に固定されたクッショ
ンアーム15とを含んでいる。これら装置10がハンド
ル9によって駆動される。
第2〜4図に示した実施例において、リクライニング装
置10は、(部分のみが第2図で図示)背もたれ支持用
アーム13の部分を形成する第1の環状歯車12と、
(部分のみが第2図で図示)、クッションアーム15の
部分を形成する第2の環状歯車14とを含んでいる。こ
れら背もたれ支持用アーム及びクッションアームは、本
出願人の英国特許第1,528,357号及び第1,5
86,869号に詳述されている。
これら背もたれ支持用アーム及びクッションアームは、
金属板から作られるのが好ましく、環状歯車12,14
がプレス操作で作られるのが好ましい。このプレス操作
は、環状歯車の内壁が太陽歯車16及び遊星歯車18用
のハウジングを形成するオフセット壁部13a,15a
を形成している。
第2図から分かるように、3個の遊星歯車18は、環状
歯車12,14の内周面の回りを等間隔で配置されてい
る。
第3図から分かるように、太陽歯車16は駆動軸20に
取付られて、遊星歯車18の1つの軸方向の側に僅かオ
フセットするように配置されている。
この太陽歯車16は、駆動軸20に軸支されて、22に
対して軸受けされている。この駆動軸20は、壁部13
aを貫通して、ワッシャ24に収容される。バネ25
は、ワッシャ24及び壁部13a間に配置されて、軸2
0を軸方向に付勢して、遊星歯車18間内に太陽歯車1
6を更に付勢している。
第3図及び第4図に見られるように、太陽歯車16が通
常バネ25の付勢方向に面した狭い端部を持つ円錐台形
状である。従って、太陽歯車16が遊星歯車間内に更に
付勢されているので、遊星歯車を放射外方に付勢し、環
状歯車12,14と接触するように付勢する効果を持っ
ている。太陽歯車16の周辺壁の傾斜角度が約5〜10
°が好ましい。
バネ25の弾性力は、付勢力が調整中に駆動軸の回転に
よって発生した力より大きくなって、太陽歯車16が遊
星歯車から軸方向に外れるように付勢する傾向があるこ
とを保証するために選択される。これは、装置の静止時
と同様に、装置の調整中に放射外方向に遊星歯車が付勢
されることを保証している。
遊星歯車18の端部が僅かに面取りをされて、歯車の転
がり作用を妨害しないで太陽歯車16の軸方向に導入を
手助けしている。
歯の外形が旋回即ち捩れていることが第4図から理解さ
れる。これは、遊星歯車及び太陽歯車が転がり接触しな
がら噛合するので、装置の円滑な動作を提供している。
しかし、もし要望されたならば、本出願人の英国特許第
1,528,357号及び第1,586,869号に適
用された歯の外形が使用されてもよい。
第5図には、2個の太陽歯車16a,16bが形成され
た別の実施例100が示されている。この実施例100
は、実施例10の変形例であり、類似の部材には同一の
符号が付してある。第5図の実施例には、両者の太陽歯
車16a,16bが駆動軸20に摺動自在に取付られ、
協働のコイルバネ110によって相互に引き合うように
付勢されている。バネ25と同様に、コイルバネ110
の弾性力は、駆動軸の回転によって発生して、太陽歯車
が軸係合の外に付勢しがちの力より大きい付勢力を形成
するために選択される。
駆動軸20は、ヒンジ組立体を貫通して突出した主要部
分20aを含んでいる。この主要部分20aは、第2図
に示すように星状の断面を形成するように曲がっている
ことが好ましい。ヒンジ組立体の片側では、主要部分2
0aに一体形成されることが好ましい肩121が主要部
分20aに形成されている。コイルバネ110は、肩1
21及び太陽歯車16a間に圧縮されている。これは、
太陽歯車16aを太陽歯車16b方向の軸方向に付勢さ
れる効果を持っている。
ヒンジ組立体の反対側では、主要部分20aにボス12
5が形成されている。このボス125は、主要部分20
aと相補的断面形状を持つ部分を持って、同時に回転で
きる内部穴126を含んでいる。このボス125には、
太陽歯車16b方向の軸方向の移動を防止し、主要部分
20aに固定されたクリップ128の手段によって主要
部分20aから軸方向に外れることを防止する肩127
が形成されている。
ボス125が肩130を含み、コイルバネ110が肩1
30及び太陽歯車16b間に圧縮されている。これは、
太陽歯車16bを太陽歯車16a方向の軸方向に付勢さ
れる効果を持っている。ボス125は、駆動軸20を回
転させるハンドル9の接続の支持体としての役割を持つ
外部平坦部131を含んでいる。
各太陽歯車16a,16bは、主要部分20aに沿って
軸方向に摺動できて、相対的に回転固定される、主要部
分20aの断面形状と相補的な断面形状を持つ中央穴を
持っている。好ましくは、主要部分20aの形状と太陽
歯車の中心孔の形状は、太陽歯車の歯数と同一数の歯を
有した星型とされており、この主要部分20aの星型の
放射方向に向く歯の向きが太陽歯車の歯の向きと一致し
ている。
これは、両者の太陽歯車16a,16bが装置の組立中
に正しく位置合わせされることを容易にしている。
しかし、主要部分20aは、もし要望されたならば、例
えば多角形のような他の形状を適用してもよい。
好ましくは、オフセット壁部13a,15aには、太陽
歯車16a,16bの軸方向外方移動を制限するように
選択される制限長dだけ、太陽歯車16a,16bから
離れて配置された更なるオフセット部13b,15bが
形成されて、これらオフセット部13b,15bは太陽
及び遊星歯車間の噛合係合がコイルバネ110のいずれ
か或は両者の欠落時でも維持することを保証している。
同様に、第2図の実施例においては、太陽歯車16が更
なる壁部15bから離れて配置されて、バネ25の欠落
時でも遊星歯車との噛合係合を維持している。
もし、要望されたならば、第2図、第3図及び第5図の
破線で示されるように、支持部材200が含まれてもよ
い。この支持部材は、遊星歯車が着座する凹窪201を
持っている。支持部材200における凹窪200が遊星
歯車の放射内方への移動を制限する役割を果たしてい
る。
図面に示されるように、3個の遊星歯車18が好まし
い。これは、太陽歯車と共に動作して、環状歯車12,
14の同軸性或は各環状歯車12,14の循環性に拘わ
らず、太陽歯車が等しい負荷を全遊星歯車に印加できる
最小数である。
もし、等間隔の遊星歯車18の3個より大きい数が使用
されるならば、2個の歯車が直径方向に対峙しない数が
選択され、即ち奇数の歯車が選択されることが好まし
い。
「発明の効果」 図示の実施例においては、背もたれ支持用アーム及びク
ッションアーム間の回動動作が歯車システム、即ち太
陽、遊星及び環状歯車の相互噛合によって支持され、回
動動作を支持する軸受が存在しない。しかし、背もたれ
支持用アーム及びクッションアームが軸受形成部によっ
て回動的に修正でき、太陽、遊星及び環状歯車が回動軸
のみの回りに相対回転させるために使用されることが認
識される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による座席のリクライニング装置を含む
車両の座席の概略斜視図、第2図は本発明による座席の
リクライニング装置を示す概略端部図、第3図は第2図
のX−X線詳細断面図、第4図は第2図のY−Y線部分
断面図、第5図は本発明による別の実施例の断面図であ
る。 10…座席のリクライニング装置、12,14…環状歯
車、13…背もたれ支持用アーム、15…クッションア
ーム、16…太陽歯車、18…遊星歯車、25…バネ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊星歯車配列によって背もたれ支持用アー
    ムに回動的に接続されたクッションアームを含み、 この遊星歯車配列は、一方が前記背もたれ支持用アーム
    に固定され、他方がクッションアームに固定される一組
    の肩を並べた環状歯車を含み、これら環状歯車には太陽
    歯車及び遊星歯車配列が噛合し、これら太陽歯車及び遊
    星歯車配列は、円錐台形状に形成された少なくとも1つ
    の太陽歯車を囲んで放射方向に移動可能とされた複数の
    遊星歯車を有し、前記太陽歯車は、前記該遊星歯車を放
    射外方に付勢して前記環状歯車と接触させるべく軸方向
    に付勢されていることを特徴とする座席のリクライニン
    グ装置。
  2. 【請求項2】一組の太陽歯車は、両者が円錐台形状で、
    前記遊星歯車の対抗の横軸に配置されるように、相互に
    対面する小径の軸端によって配置され、これら太陽歯車
    を引き合うように付勢する付勢手段が形成される特許請
    求の範囲第1項記載の装置。
  3. 【請求項3】1つの太陽歯車が軸方向に固定され、他方
    の太陽歯車が軸方向に移動できる特許請求の範囲第2項
    記載の装置。
  4. 【請求項4】両者の太陽歯車が軸方向に移動できる特許
    請求の範囲第1項記載の装置3
  5. 【請求項5】3つの遊星歯車が形成される特許請求の範
    囲第1項から第4項までのいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】前記遊星歯車を放射内方の移動に対して支
    持する支持手段が形成される特許請求の範囲第1項から
    第5項までのいずれかに記載の装置。
  7. 【請求項7】各太陽歯車の傾斜周辺面間に角度を持ち、
    この角度が2〜15°である特許請求の範囲第1項から
    第6項までのいずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】前記太陽歯車及び遊星歯車が旋回歯を持っ
    ている特許請求の範囲第1項から第7項までのいずれか
    に記載の装置。
  9. 【請求項9】前記遊星歯車の周辺端部が面取りをしてい
    る特許請求の範囲第1項から第8項までのいずれかに記
    載の装置。
JP1053595A 1988-03-05 1989-03-06 座席のリクライニング装置 Expired - Fee Related JPH067802B2 (ja)

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EP (1) EP0332340B1 (ja)
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