JPH0677268U - 磁電変換素子 - Google Patents

磁電変換素子

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JPH0677268U
JPH0677268U JP2164593U JP2164593U JPH0677268U JP H0677268 U JPH0677268 U JP H0677268U JP 2164593 U JP2164593 U JP 2164593U JP 2164593 U JP2164593 U JP 2164593U JP H0677268 U JPH0677268 U JP H0677268U
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JP
Japan
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conversion element
magnetoelectric conversion
solder
electrode terminal
holder
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JP2164593U
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Inventor
立美 米田
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Nidec Sankyo Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半田が固体化する際の応力によって薄膜状の
電極端子部が剥離するのを防止した磁電変換素子を得
る。 【構成】 リードフレーム1の中間部を埋設した絶縁体
からなるホルダー2の保持部3に装着する磁電変換素子
4において、リードフレーム1のホルダー2から突出し
た接触部1aと磁電変換素子4の電極端子部5とを接触
させると共に、液相線温度と固相線温度の差が5℃以上
35℃以下の半田6により結合した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は磁電変換素子に関するもので、特に電極端子部の半田付けに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ビデオテープレコーダ(VTR)、オーディオテープレコーダ等のキ ャプスタンモータ、その他各種モータ等の近傍に配置することによって、回転体 の回転位置や回転速度を検出する磁電変換素子が知られている。図6、図7はこ のような磁気変換素子の例を示している。図6、図7において、磁電変換素子3 4は板状のガラス基板と、この基板の一方の面に形成されたNi−CoやNi− Fe等の磁性薄膜からなるパターン38とを有してなる。このようなパターン3 8の4本の端部は磁電変換素子34の下側に集められて、電極端子部35となっ ている。磁電変換素子34は、ホルダー32に対して取付けられている。ホルダ ー32は略直方体状で、前面に磁電変換素子34取付用の保持部が形成されてお り、この保持部に対して磁電変換素子34が取り付けられている。ホルダー32 の左右両端の下部には、回路基板等へ取付けるために足状の固定部37、37が 形成されている。ホルダー32の磁電変換素子34より下の部分には、ホルダー 32の前後を貫通して4本のリードフレーム31が一体に取付けられている。ホ ルダー32の前面から突出した4本のリードフレーム31の前端部は上方へ折り 曲げられて接触部31aとなっており、接触部31aは磁電変換素子34の各電 極端子部35と半田36によって接続固定されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記薄膜状の電極端子部35と接触部31aを接続する半田36は、組成が7 6Pb−12Sn−2Sb−2Agの、一般的に広く用いられている半田材であ る。このような半田材は、液相線温度(個体が完全に液体となる温度)と固相線 温度(液体が完全に個体となる温度)が等しく、共晶半田と呼ばれている。共晶 半田は液相線温度と固相線温度が等しいため、完全に溶融し液体となっている状 態において、半田の温度が液相線温度を少しでも下回ると瞬時に固まり、完全な 固体となる。このように共晶半田は瞬時に液体から固体に変化するため、図8に 示す接触部31aのように、バックスプリングC等によって固定方向と逆向きに 力が加えられている部品を固定する場合等に有効である。
【0004】 共晶半田が液体から固体に変化するとき、体積も急激に収縮する。このため、 共晶半田を接触部31aと薄膜状の電極端子部35を接続する半田36として使 用すると、図8、図9に矢印で示すような、半田36が収縮する場合の収縮応力 によって電極端子部35が引っ張られ、かつ、図9に示すように電極端子部35 の主に外側の部分が磁電変換素子34から剥離してしまう。このような、半田3 6の収縮時の収縮応力によって生ずる電極端子部35の剥離は、およそ70%程 の確立で生じ、歩留を著しく低下させる原因となっていた。また、このような現 象は共晶半田の共晶温度が低くても生じていた。
【0005】 なお、図10の(a)は、半田36の収縮によって電極端子部35に切断部3 8が生じた状態を示している。このような現象は、磁電変換素子34に対する密 着強度が弱い電極端子部35に対して長時間の半田付け処理を施したり、また、 半田付け温度が高かったり、リードフレーム31のバックスプリングCの応力が 大きい場合等に生じる。また、磁電変換素子34と電極端子部35の密着強度が 大きくても半田36の収縮による電極端子部35の剥離を完全に防止することが 出来ず、図10(b)に示すように電極端子部35の縁部に複数のパターンクラ ック39が生じていた。
【0006】 本考案は、以上のような問題点を解決するためになされたもので、半田が固体 化する際の応力によって薄膜状の電極端子部が剥離するのを防止した磁電変換素 子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の考案は、リードフレームの中間部を埋設した絶縁体からなるホ ルダーの保持部に装着する磁電変換素子において、リードフレームのホルダーか ら突出した接触部と磁電変換素子の電極端子部とを接触させると共に、液相線温 度と固相線温度の差が5℃以上35℃以下の半田材で結合したことを特徴とする 。
【0008】 請求項2記載の考案は、基板の電極に載置半田付けする薄膜電極を有するチッ プ状の磁電変換素子において、基板の電極と磁電変換素子の薄膜電極とを、液相 線温度と固相線温度の差が5℃以上35℃以下の半田材により結合したことを特 徴とする。
【0009】
【作用】
液相線温度と固相線温度の差が5℃以上35℃以下の半田材を使用してリード フレーム又は基板の電極と磁電変換素子の薄膜電極とを半田付けすると、半田材 が液体から固体に移行する中間に、部分的に液体と固体が混在する領域があり、 半田が凝集する時の収縮応力が緩和される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案にかかる磁電変換素子の実施例について図面を参照しながら説明 する。図1、図2において、磁電変換素子4は板状のガラス基板と、このガラス 基板の一方の面に形成されたNi−CoやNi−Fe等の磁性薄膜からなるパタ ーン8とを有してなる。このようなパターン8の4本の端部は磁電変換素子4の 下側に集められ薄膜状の電極端子部5となっている。このような磁電変換素子4 は、ホルダー2に対して取付けられている。ホルダー2は略直方体状で、前面に は保持部3が形成されており、この保持部3に対して磁電変換素子4が取り付け られている。ホルダー2の左右両端の下部には回路基板等に取り付けるための足 状の固定部7、7が形成されている。保持部3の下部にはホルダー2の前後を貫 通して4本のリードフレーム1が一体に取付けられている。ホルダー2の前面か ら突出した4本のリードフレーム1の前端部は上方へ折り曲げられて接触部1a となっており、接触部1aは磁電変換素子4の各電極端子部5と半田6によって 接続され固定されている。
【0011】 接触部1aと電極端子部5を接続固定する半田6の組成は86Pb−8Sn− 6Sbとなっている。このような組成の半田6は、固相線温度が240℃、液相 線温度が260℃で、固相線温度と液相線温度の間に約20℃の温度差が設定さ れている。このような組成の半田6を使用すれば、液体から瞬時に固体にならず 、半田6が完全な液体となっている状態から、冷却されて固体に移行する間の部 分に、液体と固体が混在する領域が生ずる。半田6が固体化するに従って、図3 、図4に矢印で示すような体積収縮による収縮応力が生ずるが、収縮応力が生ず るのは液体と固体が混在する領域であり、収縮応力はこの領域中の液体状となっ ている部分によって緩和されるため、電極端子部5を剥離しない。
【0012】 なお、固相線温度と液相線温度の差があまりに大きいと、半田付け状態でのわ ずかな振動等で冷半田が生じ、半田の機械的な強度を著しく低下させてしまう。 このため、固相線温度と液相線温度の差は5℃以上35℃以下が最も好ましい。 このような条件を満たす半田組成の各種例を以下に示す。 Pb Sn Sb In 液相線温度 固相線温度 温 度 差 (1) 85% 5% 10% 256℃ 240℃ 16 (2) 85% 15% 275℃ 252℃ 23 (3) 30% 70% 193℃ 183℃ 10 (4) 60% 40% 225℃ 217℃ 8 (5) 93% 7% 244℃ 232℃ 12 (6) 30% 70% 193℃ 183℃ 10 (7) 20% 80% 199℃ 183℃ 16
【0013】 以上のように、液相線温度と固相線温度の差が5℃以上35℃以下となるよう な組成の半田は、全般的に共晶半田に比べて液相線温度と固相線温度が大きくな っているため、電極端子部5に対するダメージが大きくなるように見える。しか し、電極端子部5に対するダメージはなく、電極端子部5に剥離等のダメージが 起こる確率を数パーセント程度までに抑えることによって、歩留りを従来に比べ て著しく向上させることができる。磁電変換素子4はホルダー2に対して取り付 けられてからでも、急激な温度変化や震動、衝撃等で外部応力が加わることがあ る。しかし、半田6の液相線温度と固相線温度の差を5℃以上35℃以下とする ことによって、半田6による接合部分の電気的接合不良も著しく抑えることがで きる。
【0014】 また、以上のような組成の半田が適用されるのはホルダーと一体化する型の磁 電変換素子のみに限られたものではなく、チップ状の磁電変換素子を直接基板に 取り付けるものにも使用することも可能である。次に、このような磁電変換素子 の例について説明する。図5において板状の磁電変換素子14の一方の面にはパ ターン状の磁性薄膜が形成されている。磁性薄膜の端子部15は固相線温度と液 相線温度の差が5℃以上35℃以下となるような半田16によって基板12上の 電極11と接続されている。このような構成においても、半田16が完全な液体 となっている状態から冷却されて固体に移行する間の部分に、液体と固体が混在 する領域が生じ、この液体と固体が混在する領域で体積収縮時の収縮応力等が緩 和される。従って、薄膜状の電極端子部15の剥離を著しく低下させて歩留りを 向上させることができる。
【0015】
【考案の効果】
請求項1記載の考案によれば、リードフレームのホルダーから突出した接触部 と磁電変換素子の電極端子部とを接触させると共に、液相線温度と固相線温度の 差が5℃以上35℃以下の半田材により結合したため、半田が固体化する際の応 力によって薄膜状の電極端子部が剥離するのを防止することが可能となる。
【0016】 請求項2記載の考案によれば、基板の電極と上記磁電変換素子の薄膜電極とを 、液相線温度と固相線温度の差が5℃以上35℃以下の半田材により結合したた め、半田が固体化する際の応力によって薄膜状の電極端子部が剥離するのを防止 することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる磁電変換素子の例を示す分解斜
視図。
【図2】同上縦断面図。
【図3】同上要部拡大側面断面図。
【図4】同上要部拡大平面断面図。
【図5】本考案にかかる磁電変換素子の別の例を示す断
面図。
【図6】従来の磁電変換素子の例を示す斜視図。
【図7】同上縦断面図。
【図8】同上要部拡大側面断面図。
【図9】同上要部拡大平面断面図。
【図10】同上磁電変換素子の電極端子部の密着強度毎
に剥離の度合を比べた平面図。
【符号の説明】
1 リードフレーム 1a 接触部 2 ホルダー 3 保持部 4 磁電変換素子 5 電極端子部 6 半田

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームの中間部を埋設した絶縁
    体からなるホルダーの保持部に装着する磁電変換素子に
    おいて、上記リードフレームの上記ホルダーから突出し
    た接触部と上記磁電変換素子の電極端子部とを接触させ
    ると共に、液相線温度と固相線温度の差が5℃以上35
    ℃以下の半田材により結合してなる磁電変換素子。
  2. 【請求項2】 基板の電極に載置半田付けする薄膜電極
    を有するチップ状の磁電変換素子において、上記基板の
    電極と上記磁電変換素子の薄膜電極とを、液相線温度と
    固相線温度の差が5℃以上35℃以下の半田材により結
    合してなる磁電変換素子。
JP2164593U 1993-04-01 1993-04-01 磁電変換素子 Pending JPH0677268U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02111085A (ja) * 1988-10-20 1990-04-24 Aichi Tokei Denki Co Ltd 強磁性磁気抵抗素子
JPH03136385A (ja) * 1989-10-23 1991-06-11 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 磁気抵抗素子
JPH0413495A (ja) * 1990-04-27 1992-01-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半田合金とこれを用いたチップ部品の半田付け方法

Patent Citations (3)

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