JPS643228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、圧電振動部品の電極構造に関す
る。エネルギーとじこめ形圧電振動部品の一例と
して二端子形の共振子を第１図に示す。

図において、１は圧電セラミツク基板、２，２
は基板１を介して対向する一対の振動電極であ
る。３，４は基板１の二つの隅部でそれぞれ表
側、裏側に設けたリード端子取付電極である。５
は、基板１の表側にある振動電極２とリード端子
取付電極３とを接続するリード電極、６は、基板
１の裏側にある振動電極２とリード端子取付電極
４とを接続するリード電極である。リード端子取
付電極３，４にはリード端子７，８がそれぞれは
んだ９，１０で接合されている。

このような構造でリード電極５，６が細いと、
いわゆるはんだ喰われのために断線したり、ヒー
トシヨツクを与えたときに、圧電セラミツク基板
１とはんだ９，１０の熱膨張係数に差があるため
にははんだ９，１０の付着部分の境界付近９′，
１０′で断線したりすることがまれであるが起き
ていた。

この考案の主目的はさらに信頼性を高めた圧電
振動部品を提供することである。

この考案の要旨は、矩形の圧電基板の表裏に、
振動電極、リード端子取付電極、および振動電極
とリード端子取付電極とを接続するリード電極を
それぞれ設けてなる圧電共振部品において、二つ
のリード端子取付電極は対向する二辺に沿つて圧
電基板の二隅部もしくはその近傍までそれぞれ延
在しており、各振動電極からは二本のリード電極
が導出されて圧電基板の二隅部もしくはその近傍
にてリード端子取付電極に接続されており、一本
のリード電極寄りでリード端子取付電極にリード
端子をはんだづけしたときリード電極が接続され
ている部分を越えた部分までリード端子取付電極
上にはんだが付着している圧電共振部品である。

この考案の上述の目的およびその他の目的と特
徴は以下にのべる実施例であきらかになろう。

第２図はこの考案の一実施例を示し、図におい
て、第１図と同一部分には同一番号を付して説明
を省略する。

１１，１２は圧電セラミツク基板１の対向する
二辺に沿つて基板１の表裏に二隅部もしくはその
近傍までそれぞれ延在するよう設けた内側辺が弧
状のリード端子取付電極である。振動電極２，２
からはそれぞれ二本のリード電極１３，１４およ
び１５，１６が導出されて圧電基板の二隅部もし
くはその近傍にてリード端子取付電極１１，１２
に接続されている。リード端子７，８はリード電
極１３，１５寄りでリード端子取付電極１１，１
２にはんだ１７，１８で接合されている。このと
きはんだ１７，１８は、リード電極１３，１５が
リード端子取付電極１１，１２に接続されている
部分を超えた部分までリード端子取付電極１１，
１２に付着している。

第３図は別の実施例を示し、第２図のリード端
子取付電極１１，１２にかえて、短冊状のリード
端子取付電極１１′，１２′を用いた例である。こ
のようにリード端子取付電極の形状は任意であ
る。

以上の実施例からもあきらかなように、この考
案によると、リード電極が二本づつあるので、断
線の可能性が非常に少なくなり、また、圧電基板
に電極が、前後、左右、裏表対称に設けられてい
るので、機械加工しやすく、コストダウンでき
る。

なお、本考案は圧電フイルタ、圧電トラツプ、
発振子、FMデイスクリミネータ用共振子等に応
用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例平面図、第２図と、第３図はい
ずれも本考案実施例の平面図。 １は圧電セラミツク基板、２は振動電極、１
１，１２はリード端子取付電極、１３〜１６はリ
ード電極、１７，１８ははんだ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 矩形の圧電基板の表裏に、振動電極、リード端
   子取付電極、および振動電極とリード端子取付電
   極とを接続するリード電極をそれぞれ設けてなる
   圧電共振部品において、二つのリード端子取付電
   極は対向する二辺に沿つて圧電基板の二隅部もし
   くはその近傍までそれぞれ延在しており、各振動
   電極からは二本のリード電極が導出されて圧電基
   板の二隅部もしくはその近傍にてリード端子取付
   電極に接続されており、一本のリード電極寄りで
   リード端子取付電極にリード端子をはんだ付けし
   たとき、リード電極が接続されている部分を越え
   た部分までリード端子取付電極上にはんだが付着
   している圧電共振部品。