JPH0676893U - 電池の支持構造 - Google Patents

電池の支持構造

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JPH0676893U
JPH0676893U JP2138293U JP2138293U JPH0676893U JP H0676893 U JPH0676893 U JP H0676893U JP 2138293 U JP2138293 U JP 2138293U JP 2138293 U JP2138293 U JP 2138293U JP H0676893 U JPH0676893 U JP H0676893U
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聡 田原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、電子時計の電源である電池の支持
構造を改良する。 【構成】 時計の外部操作部材である巻真34の引き出
し段数を設定する巻真押エ36は電池側面に弾性変形を
して圧接する電池側圧バネ36aが一体化され電気的な
導通経路を形成し、該電池側圧バネ36aは前記巻真3
4軸延長線と略同方向に配設されると共に、電池側圧バ
ネ36aのバネ作用方向は時計中心に対して外周方向に
働くように配設する。 【効果】 電池の組込み性が良く、時計の外乱に対して
影響が受けにくい信頼性のある電池支持構造となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電子時計の電源である電池の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、指針表示式電子時計等に見られる電池の保持は、時計モジュール中心に 対して一部の番車を除けば比較的自由に配設可能な指針輪列の回転軸を軸支する 輪列受や中受の外周側面壁部、またIC、水晶振動子を搭載して成る回路ブロッ クを構成する回路基板、さらに外部操作切り換え機構を搭載するエンジニアリン グプラスチック材(以下エンプラ材と略す)の巻真スペーサ等によって形成され る電池収納凹部の内壁側面により平面位置決めを行なっている。また電池の断面 方向の位置決めは、電池の電極の一方である陰極側に設けた、回路ブロックと電 気的な導通経路を形成するために配設した弾性部を有する金属製の電池受バネに よる押圧と共に、該電池受バネによって生じる電池への押圧力を陰極側とは反対 側の陽極側の一部である電池端面等で受ける、金属製の保持部材である電池押エ により保持し、前記電池受バネの押圧力と前記電池押エによる電池の導通接点圧 を維持した構造である。 前記電池押エの構造には、電池の押エ部分がワンタッチで可動可能なように、 弾性変形する腕部を電池押エと一体化し電池の着脱性を向上させたものや、電池 の中心に対して略相対する位置に電池押エをモジュールに固定する締結部を有し 電池の保持性を高めたもの、また薄型化されたモジュールの総厚内に電池押エ部 分を包含させるため電池陽極部の一部コーナーアールに電池保持片を引っ掛けた もの等用途に合わせた各種の方法が考えられている。
【0003】 前記電池保持構造の中でも電池押エの支持固定については、電池の組込み性を 向上させ、コストダウンを図るための手段の一つとして、実公平1ー12784 号公報に記載のようなものが提案されている。この公報によれば、モジュールを 構成するハウジングの外面に取り付けられる金属製電池保持部材には、前記ハウ ジングに形成した電池収納部と対応する部分に開口部を有し、前記開口部の一側 縁部に電池下面を係止する電池係止片と、開口部の他側縁部に電池の側面を押圧 すると共に電池の他側部底面を係止する電池保持部片にて構成され、該電池保持 部片は電池に対して接離可能な弾性片となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の実公平1ー12784号公報に記載の電池保持構造では 電池を組み込む際、金属製電池保持部材に一体形成した電池保持部片の電池側部 底面係止部分を少なくとも電池収納凹部の開口スペース外に遠ざけなければなら ないので組立作業性が悪く、しかも手作業では電池保持部片を変形させてしまう 危険性がある。
【0005】 特に近年の電子時計はカレンダーを付加した2針や3針表示式のスタンダード なアナログ時計の一方で、多様化する顧客のニーズに対応するべくデジタル時計 の機能の一部をアナログ的に表示させたアナログ多機能時計、さらにデジタル表 示とアナログ表示を一つの時計に組み込んだコンビネーション時計(以後はCQ 時計と略す)等のように機能アップされた時計が出現している。 前記多機能化を図ったアナログ多機能時計、CQ時計等において、例えば前記 公報のような電池保持構造の保持部片を塑性変形させてしまうと、時計外部から 外乱が加わった場合に電池側面に押圧する電池保持部片と電池との間で電源チャ タリングを起こしてしまいIC論理回路が暴走を起こし機能不良となる恐れがあ る。
【0006】 また、時計ケースに加わる衝撃物などの外乱は一般的に3時−9時方向と風防 側から加わった場合が時計モジュールに与える影響が大きく、とりわけモジュー ル構成部品の中で比較的質量が大きい電池は、外乱による衝撃力が加味されると 時計モジュールの電池収納部内で電池がガタ付いて電池周辺のモジュール構成部 品へ影響を及ぼす場合がある。 すなわち、指針表示輪列を有するアナログ時計やCQ時計等で指針表示輪列を 軸支している輪列受が電池に近接して配置されている場合では、電池が輪列受に 衝突しその衝撃力によって輪列受が微動する可能性があり、指針表示輪列の軸支 位置が動かされて指針表示輪列と他周辺部品の擦れ、干渉を起こしてチョイ止り の原因となる恐れがある。
【0007】 本考案の目的は、上記欠点を解消し信頼性のある電池保持構造を提供するもの である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案は次のような構成をしている。 即ち、指針修正の際に外部操作部材に連動して指針修正輪列を駆動する巻真、 該巻真は時計の3時・9時方向に軸延長線を有すると共に、外部操作部材の引き 出し段数を設定する巻真押エの弾性部の伸長部と係合し、前記巻真押エは電池の 側圧に弾性を有するバネにより圧接して電気的な導通経路を形成し、該バネは前 記巻真軸延長部と略同方向に配設されると共に、電池側圧バネの作用方向は時計 の外周方向に働くように配設している。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。 図1は本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側から見た右半分の要部平 面図、図2は本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側から見た左半分の要 部平面図、図3は本考案の実施例を示す時計モジュールのアナログブロック平面 図、図4、図5は本考案の実施例による図1の外部操作切り換え機構を示す要部 断面図、図6は本考案の実施例による図1の時計の指針表示輪列を示す要部断面 図、図7は本考案の実施例による図1の時計の電池部を示す要部断面図、図8は 本考案の実施例による図2の時計の液晶表示装置を示す要部断面図である。 図1〜図8において同一番号は同一の構成要素を示す。
【0010】 図1、図2において、本考案の実施例を示す時計モジュールは指針表示部1と デジタル表示部2を有し、前記指針表示部1は時計の略中心位置を回転中心に時 針3、分針4、秒針5(図6に示す)が同心上で駆動する。デジタル表示部2は 時計の6時方向に配設した液晶表示装置により時刻表示やカレンダーなど多機能 な情報をデジタル表示する。前記指針表示部1の指針修正は外部操作部材である リューズ(図示せず)の操作により行ない、例えばリューズをケースの外側に1 段引き出すと秒針5は任意位置で停止し、リューズを1段引き状態で回転操作す ると時針3と分針4が連動するので任意に時刻の修正ができる。デジタル表示部 2の切り換え、表示修正は外部操作部材であるプッシュボタン1、2、3(以降 はPB1、2、3と略す)6、7、8の操作により行なう。該デジタル表示部2 はPB2、7を繰り返し押し操作していくと各種のモードに移行し、PB3、8 を押すことにより前記各種のモードにおける表示修正ができる。またPB1、6 を押すと内臓のランプ9aが点灯してデジタル表示部2を照射し暗闇などにおけ る認識率向上を図っている。
【0011】 前記時計モジュールの全体配置構造としては時計の略中心部分にアナログブロ ック10を配設し、6時方向に液晶表示装置を構成する液晶セル11、2時方向 に電池12を配設し、指針表示部1を構成するアナログブロック10と、該アナ ログブロック10を平面的に包含するように配設したエンプラ製の回路支持台1 3をハウジングとしてデジタル表示部2を構成するデジタルブロック14とに分 けられる。
【0012】 まず図3、図6により指針表示駆動部であるアナログブロック10について説 明する。アナログブロック10はすでに周知の指針表示式3針時計の基本構造と 同じように、電気機械変換機であるステップモーター15と、前記ステップモー ター15を構成するローター16より指針に回転駆動力を伝達する指針表示輪列 17と、指針修正を行なうための外部操作切り換え機構18を有している。 19はアナログブロック10を構成する基台である地板、該地板19はモジュ ール構成部品を時計モジュールに固定するためのネジチューブ19a、19b、 19c、19dが4本植設されていると共に、指針表示輪列17の軸受19e、 19f、コイル20の逃げ穴19gなどを有すると共に、一方では完成モジュー ル状態での電池12との逃げ19h、他方では液晶セル11、液晶セル接続ゴム 21等の液晶表示装置を構成している部品関係のスペースとの干渉を避けるため に直線的な形状を有する隣接部19i、さらに回路ブロック9を構成する電気素 子19bとの逃げ19jなどで形成する略デルタ形状を有する外形形状となって いる。22は前記地板19と同様に指針表示輪列17の軸受22a、22b、2 2c、22dを有する輪列受。23は指針表示輪列を構成している5番車24、 中心車25などの軸受23a、23bを有し、外部操作切り換え機構18部品な どを支持するための凹凸部23c、23d、23eを形成して成る中受。前記地 板19と輪列受22は薄板の平板状の部材により形成されているが、中受23は 複雑形状の成形が比較的容易でコスト的に有利なエンプラ材により成る。
【0013】 ステップモーター15を構成するコイル20は略10時方向に配設し、ステー タ26とコイル20の位置決め固定は、その一方では地板19に植設したネジチ ューブ19dに係合させコイルネジ27により地板19、ステータ26、コイル 20を積層固定している。他方はネジチューブ19cに係合させているが回路ブ ロック9とのコネクタ部20aを有しているのでネジ固定はアナログブロック1 0とデジタルブロック14を組合せる最終工程で回路ネジ28(図1に示す)に より地板19に締結される。
【0014】 指針表示輪列17はすでに周知の輪列構成をとっており、エンプラ製のロータ ー16よりエンプラ製の5番車24→4番車29(秒針を駆動)→エンプラ製の 3番車30→中心車25(分針を駆動)で構成した減速輪列を介して日の裏車3 1→エンプラ製の筒車32(時針を駆動)へ回転力が伝達される。分針4を固着 する中心車25は中受23と地板19に設けた軸受23b、19kにより支持し 、秒針5を固着する4番車29は前記中心車25を構成する分カナ25aの回転 軸25bと同軸に設けた中心穴25cと輪列受22の軸受22cにより支持され 、時針3を固着する筒車32は前記中心車25の地板19の軸受19kに対して 文字板33側に突出した分カナ25aの外周部25dと筒車32の回転中心穴3 2aが係合して回転駆動する。前記筒車32と日の裏車31の噛み合い位置は地 板19下面と文字板33で形成する中空部に配設しており、前記日の裏車31は 地板19に設けた凹部19l(図4に示す)と中受23により断面位置規制され る。以上のように筒車32、中心車25、4番車29の回転中心は同一中心であ り時計モジュールの中心部に配設している。
【0015】 またローター16、5番車24、3番車30は時計中心に対して9時方向に寄 った位置に配設し、前記5番車24、3番車30、コイル20で形成する平面的 スペースには輪列受22を地板19にネジ固定すると共に、中受23の平面的位 置決めを行なうネジチューブ19bがステータ26の平面形状内であってステー タ26の断面を貫通するように地板19に植設されている。また時計中心に対し て前記ネジチューブ19bと略反対側の面には、前記同様中受23の平面的位置 決めを行なうと共に輪列受22を地板19にネジ固定する第2のネジチューブ1 9aが地板19に植設されており、中受23は輪列受22を介して地板19にネ ジ固定される。前記ネジチューブ19a、19b、19c、19dには地板19 下面と文字板33とで形成する中空部分にツバ部19aa、19ba(ネジチュ ーブ19c、19dは図示せず)を一体形成し、外部衝撃が時計に加わった時の 文字板33変形による時計機能障害を防止するように文字板33下面を受けるよ うになっている。
【0016】 次に図4、図5により指針修正を行なう際に外部操作部材と連動して作動回転 する外部操作切り換え機構18について図1、図3を参照して説明する。 リューズを固着し外部操作に連動して外部操作切り換え機構18を作動回転さ せる巻真34は、地板19に設けた凹部19mと中受23に設けた凹部23fで 形成する巻真装着孔によりラジアル方向4面をガイドされている。該巻真34の 先端側、すなわちモジュール中心側には時計の通常使用状態では前記日の裏車3 1と常時噛み合って回転しているツヅミ車35を軸受するための円柱部34aを 形成し、さらに該円柱部34aよりさらに先端側には指針修正時に巻真34をケ ース外側に1段引きした際にツヅミ車35に設けた4ヵ所の突出部35aと係合 してツヅミ車35→日の裏車31を介して中心車25、筒車32を回転駆動させ るための4面角形状部34bを有している。さらに巻真34には巻真押エ36と 共に巻真34をアナログブロック10に保持しリューズの引きだし段数を決定す る凹部34cを有し、且つ前記円柱部34aと前記凹部34cの間には、指針修 正状態でスイッチがONになるリセットスイッチを構成するリセットレバー37 との係合凹部34dを有している。前記巻真凹部34cは通常使用状態において 巻真34を常時文字板33とは反対側の方向に押圧する巻真押エ36と係合する 凹部34eと、ソロバン玉形状34fと、巻真1段引き時に前記巻真押エ36と 係合する凹部34gとで形成している。
【0017】 前記巻真34の引き出し段数を設定する巻真押エ36は前記輪列受22固定用 のネジチューブ19aと中受23に設けた位置決め用のボス23gにより平面的 な位置決めを行ない、断面的には中受23と輪列受22により挟持して輪列受2 2を介して輪列受ネジ38により時計モジュールに固定する。また巻真押エ36 には時計の電源である電池12と回路ブロック9との間で発生する電源間のチャ タリングを防止するために電池12側面に圧接して接点圧を高めた電池側圧バネ 36aを一体で形成している。
【0018】 リセットレバー37は、通常使用状態では巻真凹部34dと常時係合して巻真 34押し引き操作に連動して作動するための係合部37aと、中受23に設けた リセットレバー37の回転中心ボス23hに対して前記係合部37aと反対側の 面に前記係合部37aを常に巻真軸方向に押接させるためのリセット戻しバネ3 7bと、回路ブロック9を構成する回路基板9c上に配設したリセットパターン 9dと共にスイッチを構成するリセットバネ37cを一体形成している。またリ セットレバー37は中受23に設けたツヅミ車収納凹部23iと共に前記ツヅミ 車35の断面的位置を規制しており、例えば巻真34をアナログブロック10か ら外した際にツヅミ車35がツヅミ車収納凹部23iの開口側に移動してしまい 、再度巻真34を組み込んだ時に巻真先端34hがツヅミ車35の中心穴35b に入らず、巻真34組み込み不可となる状態を防止するようになっている。前述 のようにリセットレバー37はツヅミ車35の外周と断面的にわずかな隙間を維 持した位置に配設しており、リセットレバー37の断面位置は中受23と他方は 前記巻真押エ36に一体化され下曲げ形状をしたリセットレバー押え部36b、 36cによって決められている。
【0019】 次にデジタルブロック14について図7、図8を用い図1、図2を参照して説 明する。 デジタルブロック14のハウジングは、前記アナログブロック10を 平面的に包含するように配設したエンプラ製の回路支持台13で構成し、該回路 支持台13には液晶表示装置収納部13a、電池収納部13b、電子素子収納部 13c、アナログブロック収納部13dなどを形成しており、断面的には文字板 33と回路ブロック9で構成する中空部に介在する。 さらに回路支持台13に配設した3ヵ所の位置決めボス13e、13f、13 gが地板19に設けた位置決め穴19n、19p、19qに係合し、前記アナロ グブロック収納部13dに配設した3ヵ所の地板固定フック部13h、13i、 13jにより回路支持台13はアナログブロック10と締結するようになってい る。また回路支持台13の外周部は時計モジュールと時計ケースの係合部になっ ている。
【0020】 液晶表示装置は偏光板11a、11bを上下に接着固定したデジタル表示素子 である液晶セル11、該液晶セル11の下面側に配置し微少な光源でも導光作用 を有する導光板39、回路ブロック9とのコネクタで導電性を有する液晶セル接 続ゴム21から構成され、アナログブロック10、電池12などを避けた時計の 略6時側に配設し、断面的には回路支持台13に設けた液晶セル支持部13kに 液晶セル11、導光板39、液晶セル接続ゴム21を積層配置している。
【0021】 次に時計の電気的な接続関係について図1、図3、図7を用いて説明する。 アナログブロック10を構成するステップモーター15やデジタル表示装置を 構成する液晶セル11の動作を電気的にコントロールする回路ブロック9は、電 気的な導通パターン(図示せず)を配設して成る回路基板9c上に液晶セル11 と平面的に重なるように配設してある回路チップ9eや時間の基準器である水晶 振動子9f、さらに他の電気素子9b等を搭載している。前記回路基板9cは回 路ブロック9と電池12の電気的導通を図るためのマイナス側の接続端子である 電池受バネ40と導通するVSSパターンやPB1、6、PB2、7、PB3、 8に連動して作動する電気的なスイッチ9g、9h、9iを回路支持板41に一 体化したスイッチバネ41a、41b、41cと共に構成するスイッチパターン 、また前記ステップモーター15とのコネクタパターンや液晶セル接続パターン (いずれも図示せず)などを配設している。
【0022】 前記電池12と回路ブロック9を接続するマイナス側の接続端子である電池受 バネ40は、時計3時方向でアナログブロック10と時計モジュール外形の平面 的なスペースに配設し、回路支持台13に設けた電池受バネボス13lと凹部形 状13mにより平面的な位置決めがされ、さらに電池12側から巻真34軸上を 通過して電池12とは反対側の面に回路ブロック9と導通する接点部40aを有 している。
【0023】 一方、本考案の意図するプラス側の接続端子である電池側圧バネ36aは、電 池12と巻真34の平面的な空間に前記巻真押エ36から略巻真方向に下曲げ形 状で一体化して形成した電池側圧バネ元部36dを配設し、該電池側圧バネ元部 36dより弾性変形可能な略への字に屈曲させたバネ部36eと、その先端の部 分には電池側面に押接する際に電池の上面側に接触ポイントがくるように電池方 向に曲げ部36fを有している。図1に示すように時計モジュールに電池12を 組み込んだ状態では、電池12が前記電池側圧バネ36aのバネ力により回路支 持台13に設けた電池収納部13bの時計外周方向に寄せられた状態で保持され 、指針表示輪列17を軸支する中受23とは遠ざかった位置で安定している。
【0024】 なお電気的なVDDの導通経路としては電池12より電池側圧バネ36aを介 して輪列受22→輪列受ネジ38→ネジチューブ19a→地板19→ネジチュー ブ19c→回路ネジ28経由で回路基板9c上に配設したVDDパターン(図示 せず)と回路ネジ28が圧接して回路ブロック9に電源が供給される。
【0025】 またアナログブロック10とデジタルブロック14の文字板33とは反対側の 面をほぼ包囲するように配設した回路支持板41は、時計の12時方向、3時方 向、6時方向、9時方向に回路支持台13と共にフック固定部41d、41e、 41f、41g、41hを形成し、ネジ締結方法に比べてモジュール固定構造の 簡素化を図っている。他方アナログブロック10は地板19上面側にステータ2 6、中受23、輪列受22等を組み込んだ後に回路支持板41を搭載し、前述し たネジチューブ19bに回路支持板ネジ42をネジ止めすることにより回路支持 板41をモジュールに締結する。さらに回路支持板41には前記電池受バネ40 と平面的にクロスすると共に、電池12の外周方向に添って時計の外周方向に向 けて伸張し、電池12と遠ざかる方向に可動可能なバネ性を有する電池押エバネ 41iを一体化している。該電池押エバネ41iの先端には電池12の陽極端面 12aを押さえる電池保持面41j、該電池保持面41jの電池12中心側の上 面には面押し加工41kがされており、電池12を装着する際に電池12下面側 の陽極封口部12bの大コーナー部分との引っ掛かりを防止している。
【0026】 また前記電池保持面41jの下面側は回路支持台13に設けた凹部13nと電 池12側の面で係合するストッパー部分13pが配設されており、電池12組み 込み前の状態では前記電池保持面41jの平面的な位置を常に一定に維持するよ うになっている。なお回路支持板41には電池12中心に対して前記電池保持面 41jと略反対側の面に一体化した剛体の電池押エ部41l、41mを回路支持 台13の電池収納部内13bに配設し電池保持面41jと共に電池12を保持し ている。
【0027】 本考案の実施例では電池側圧バネ36aの位置に対して電池保持面41jの配 設位置が電池12中心から略90度の範囲に配設されているが、とりたてて前記 配設位置に関係せず同様の効果が引き出せる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、指針修正の際に外部操作部材に連動して指針修 正輪列を駆動する巻真、該巻真は時計の3時方向に軸延長線を有すると共に、外 部操作部材の引き出し段数を設定する巻真押エの弾性部の伸長部と係合し、前記 巻真押エは外部操作切り換え機構に近接して配設された電池の側面に弾性を有す る側圧バネを一体化して電気的な導通経路を形成し、該側圧バネは前記巻真軸延 長線と略同方向に配設されると共に、側圧バネのバネ作用方向は時計中心に対し て外周方向に働くようにすれば、電池は常に地板、中受の電池収納凹部より遠ざ かる方向で回路支持台の時計外周方向に配設されている電池収納凹部内壁面に落 ち着いているので、外部からの外乱に対して指針表示輪列等は何の影響も受ける ことなく安定した電池保持構造が実現できる。さらに電池側圧バネは巻真押エと 一体化しているので部品点数の増加もなく低コストで信頼性の高い電池保持構造 が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側
から見た右半分の要部平面図である。
【図2】本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側
から見た左半分の要部平面図である。
【図3】本考案の実施例を示す時計モジュールのアナロ
グブロック平面図である。
【図4】、
【図5】本考案の実施例による図1の外部操作切り換え
機構を示す要部断面図である。
【図6】本考案の実施例による図1の時計の輪列を示す
要部断面図である。
【図7】本考案の実施例による図1の時計の電池部を示
す要部断面図である。
【図8】本考案の実施例による図2の時計の液晶表示装
置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
12 電池 13 回路支持台 17 指針表示輪列 19 地板 22 輪列受 23 中受 34 巻真 36 巻真押エ 36a 電池側圧バネ 41 回路支持板 41i 電池押エバネ 41j 電池保持面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計の電源である電池、指針表示輪列機
    構、外部操作切り換え機構を有する電子腕時計におい
    て、指針修正の際に外部操作部材に連動して指針修正輪
    列を駆動する巻真、該巻真は時計の3時・9時方向に軸
    延長線を有すると共に、外部操作部材の引き出し段数を
    設定する巻真押エの弾性部の伸長部と係合し、前記巻真
    押エは外部操作切り換え機構に近接して配設された電池
    の側面に弾性を有する電池側圧バネを一体化して電気的
    な導通経路を形成し、該電池側圧バネは前記巻真軸延長
    線と略同方向に配設されると共に、電池側圧バネのバネ
    作用方向は時計中心に対して外周方向に働くように配設
    してなることを特徴とする電池の支持構造。
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JP4723287B2 (ja) * 2005-06-01 2011-07-13 シチズンホールディングス株式会社 アナログ時計

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