JP2020204545A - 電子時計およびムーブメント - Google Patents
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Abstract
【課題】電池形状に依存しない低コストの電子時計およびムーブメントを提供する。【解決手段】本電子時計1は、電池収容部23を有する地板13と、電池収容部23に配置される電池12と、電池12の厚み方向から見た平面視で電池12と重なり、且つ、電池12の厚み方向に垂直な方向から見た側面視で地板13と電池12との間に配置されるスペーサー14と、電池12の電力で駆動され、時刻を表示する時刻表示部24と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、電子時計およびムーブメントに関する。
従来、一種類の形状の電池専用となる電池支持台を地板に有する電子時計が知れられている。特許文献1には、液晶セル支持枠に電池支持台を設け、電池の厚みが変更されても、電池支持台の肉を削るか加えるかして対応することで、種々の厚みの電池に対応することができる構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の時計構造では、電池支持台が、液晶セル支持枠と一体になっているので、厚みの異なる電池に変更する場合、液晶セル支持枠の形状自体を変更する必要がある。そのため、液晶セル支持枠を形成する金型を、厚みの異なる電池ごとに作成する必要があり、製造コストが高くなるという課題があった。
本願の電子時計は、電池収容部を有する地板と、前記電池収容部に配置される電池と、前記電池の厚み方向から見た平面視で前記電池と重なり、且つ、前記電池の厚み方向に垂直な方向から見た側面視で前記地板と前記電池との間に配置されるスペーサーと、前記電池の電力で駆動され、時刻を表示する時刻表示部と、を有することを特徴とする。
上記の電子時計において、回路基板と、前記回路基板と電気的に接続されるリード端子と、を有し、前記スペーサーは、前記リード端子と前記電池とを電気的に接続する導電部を有することが好ましい。
上記の電子時計において、前記スペーサーは、非導電部と前記導電部とで構成されていることが好ましい。
上記の電子時計において、前記地板に形成された地板側係合部と、前記スペーサーに形成され、前記地板側係合部に係合するスペーサー側係合部と、を有することが好ましい。
上記の電子時計において、前記地板側係合部は、凹形状であり、前記スペーサー側係合部は、凸形状であることが好ましい。
上記の電子時計において、前記スペーサーは、第一領域と、前記第一領域より厚い第二領域と、を有し、前記第一領域は、前記平面視で前記電池と重なることが好ましい。
本願のムーブメントは、底部と側面部とを有する凹形状の電池収容部を有する地板と、前記電池収容部の前記底部に接触するように配置されるスペーサーと、前記電池収容部に電池が配置された場合に前記電池の電力で駆動され、前記地板に配置されるステップモーターと、を有することを特徴とする。
(実施形態1)
以下、本実施形態に係る電子時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、電子時計1の正面図である。図2は、電子時計1の断面図である。なお、図1は、電池12の厚み方向から見た図であり、図2は、電池12の厚み方向に垂直な方向から見た図である。
電子時計1は、外装ケース2と、裏蓋9と、カバーガラス5とを備えている。外装ケース2は、金属で形成された円筒状のケース本体25に、セラミックまたは金属で形成されたベゼル26が嵌合されて構成されている。このベゼル26の内周側に、プラスチックで形成された円環状のダイヤルリング6を介して、円盤状の文字板3が配置されている。外装ケース2の側面には、3時方向の位置にリューズ7が設けられている。なお、電子時計1は、使用者の腕に装着される腕時計である。
以下、本実施形態に係る電子時計1について、図面に基づいて説明する。
図1は、電子時計1の正面図である。図2は、電子時計1の断面図である。なお、図1は、電池12の厚み方向から見た図であり、図2は、電池12の厚み方向に垂直な方向から見た図である。
電子時計1は、外装ケース2と、裏蓋9と、カバーガラス5とを備えている。外装ケース2は、金属で形成された円筒状のケース本体25に、セラミックまたは金属で形成されたベゼル26が嵌合されて構成されている。このベゼル26の内周側に、プラスチックで形成された円環状のダイヤルリング6を介して、円盤状の文字板3が配置されている。外装ケース2の側面には、3時方向の位置にリューズ7が設けられている。なお、電子時計1は、使用者の腕に装着される腕時計である。
電子時計1は、図2に示すように、金属製のケース本体25の2つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル26を介してカバーガラス5で塞がれており、裏面側の開口は、金属で形成された裏蓋9で塞がれている。
ケース本体25および裏蓋9には、真鍮、ステンレス鋼、チタンなどの金属材料が利用される。なお、ケース本体25には、樹脂などの金属以外の材料が利用されてもよい。
ケース本体25および裏蓋9には、真鍮、ステンレス鋼、チタンなどの金属材料が利用される。なお、ケース本体25には、樹脂などの金属以外の材料が利用されてもよい。
次に、電子時計1の外装ケース2に内蔵される内部構造について説明する。
図2に示すように、外装ケース2、裏蓋9、カバーガラス5で囲まれた空間内には、ダイヤルリング6と、文字板3を含む時刻表示部24と、太陽電池28と、ムーブメント27と、が収納されている。
図2に示すように、外装ケース2、裏蓋9、カバーガラス5で囲まれた空間内には、ダイヤルリング6と、文字板3を含む時刻表示部24と、太陽電池28と、ムーブメント27と、が収納されている。
ダイヤルリング6は、外周端が、ベゼル26の内周面に接触しているとともに、一面がカバーガラス5と並行している平板部分と、文字板3側へ傾斜した傾斜部分を備えている。ダイヤルリング6は、平面視においては円環状となっており、断面視においてはすり鉢形状となっている。
時刻表示部24は、電池12の電力で駆動され、時刻を表示するものであり、プラスチックなどの光透過性の材料で形成された文字板3と、カバーガラス5との間に指針である時針4A、分針4B、および秒針4Cを備え、ダイヤルリング6の内側に配置されている。文字板3の裏蓋9側には、光発電を行う太陽電池28が備えられている。
太陽電池28と裏蓋9との間には、ムーブメント27が配置されている。ムーブメント27には、従来から電子時計に用いられているものが利用できる。本実施形態では、樹脂等の非導電性の材料で形成された地板13に、電池12を収容する電池収容部23と、電池収容部23に配置されるスペーサー14と、電池12の電力で駆動される図示しないステップモーターと、ステップモーターによって駆動される図示しない輪列と、を備えたムーブメント27が利用される。電池収容部23には、太陽電池28の発電電力を充電する電池12が収容される。電池12が搭載されたムーブメント27は、ステップモーターおよび輪列を介して、図1に示す時針4A、分針4B、および秒針4Cを駆動する。なお、時針4A、分針4B、および秒針4Cは、文字板3の平面中心に設けられた指針軸30に取り付けられ、また、ムーブメント27には、巻真8が取り付けられ、巻真8の端部には、リューズ7が取り付けられている。
次に、電池12が収容される電池収容部23について、図3および図4を参照して説明する。
図3は、図2中のA部の拡大図である。なお、図3は、図2の上下が逆転した図である。つまり、カバーガラス5側を下、裏蓋9側を上として説明する。図4は、実施形態1に係るスペーサー14の斜視図である。
電池収容部23は、図3に示すように、地板13の裏蓋9側に開口する凹部31に設けられており、電池収容部23内で、電池12とスペーサー14とが裏蓋9側から電池12、スペーサー14の順で、電池12の厚み方向から見た、又は、文字板3の面と垂直な方向から見た平面視で重ねて収容されている。つまり、電池収容部23は、側面部32および底部33を有する凹形状に形成されており、底部33に接するようにスペーサー14が配置されている。そのため、スペーサー14の厚みを変更することにより、厚みの異なる電池12を電池収容部23に収容することができる。また、電池収容部23内の電池12の裏蓋9側の面は、電池12と回路基板11に形成された配線との導通をとるための板バネ形状のリード端子10によって、保持され、電気的に接続されている。リード端子10が電池12を裏蓋9とは反対側のカバーガラス5側に押し上げる板バネ形状であるため、ムーブメント27に外部からの衝撃が加わった場合でも電池12が電池収容部23に保持される。さらに、電池12の厚み方向に垂直な方向から見た、又は、文字板3の面と平行な方向から見た側面視で、電池12の側面と地板13の側面部32との間に、リード端子10と対極となる側面導通用のリード端子15が配置されている。リード端子15は、電池12の側面を押圧する板バネ形状をしており、電池12の側面とリード端子15とを電気的に接続することができる。なお、リード端子15は、他端が回路基板11に形成された配線に電気的に接続されている。
図3は、図2中のA部の拡大図である。なお、図3は、図2の上下が逆転した図である。つまり、カバーガラス5側を下、裏蓋9側を上として説明する。図4は、実施形態1に係るスペーサー14の斜視図である。
電池収容部23は、図3に示すように、地板13の裏蓋9側に開口する凹部31に設けられており、電池収容部23内で、電池12とスペーサー14とが裏蓋9側から電池12、スペーサー14の順で、電池12の厚み方向から見た、又は、文字板3の面と垂直な方向から見た平面視で重ねて収容されている。つまり、電池収容部23は、側面部32および底部33を有する凹形状に形成されており、底部33に接するようにスペーサー14が配置されている。そのため、スペーサー14の厚みを変更することにより、厚みの異なる電池12を電池収容部23に収容することができる。また、電池収容部23内の電池12の裏蓋9側の面は、電池12と回路基板11に形成された配線との導通をとるための板バネ形状のリード端子10によって、保持され、電気的に接続されている。リード端子10が電池12を裏蓋9とは反対側のカバーガラス5側に押し上げる板バネ形状であるため、ムーブメント27に外部からの衝撃が加わった場合でも電池12が電池収容部23に保持される。さらに、電池12の厚み方向に垂直な方向から見た、又は、文字板3の面と平行な方向から見た側面視で、電池12の側面と地板13の側面部32との間に、リード端子10と対極となる側面導通用のリード端子15が配置されている。リード端子15は、電池12の側面を押圧する板バネ形状をしており、電池12の側面とリード端子15とを電気的に接続することができる。なお、リード端子15は、他端が回路基板11に形成された配線に電気的に接続されている。
スペーサー14は、図3および図4に示すように、中央部に電池12側とは反対側に突出する凸形状のスペーサー側係合部16を有している。また、地板13には、スペーサー14を電池収容部23に配置した際、凸形状のスペーサー側係合部16が係合するように、凹形状の地板側係合部22が形成されている。そのため、電池収容部23内でスペーサー14が移動することによって生じる電池12の側面とリード端子15との接触不良を低減することができる。
スペーサー14の材料は、アクリルニトリル、ブタジエン、スチレンの共重合体などのABS樹脂や、導電材料、衝撃緩衝材などである。そのため、低コストでスペーサー14を作成することができる。
以上述べたように、実施形態1に係る電子時計1の電池収納構造によれば、以下の効果を得ることができる。
電池12と重なる位置で、地板13と電池12との間にスペーサー14が配置されているので、厚みの異なる電池12を用いてもスペーサー14の厚みを変更するだけで、電池12を電池収容部23に収容することができる。そのため、厚みの異なる電池12に対応するために、電池収容部23を構成する地板13の金型を製作する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。また、地板13の金型を変更しないことで品質を維持することができる。
電池12と重なる位置で、地板13と電池12との間にスペーサー14が配置されているので、厚みの異なる電池12を用いてもスペーサー14の厚みを変更するだけで、電池12を電池収容部23に収容することができる。そのため、厚みの異なる電池12に対応するために、電池収容部23を構成する地板13の金型を製作する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。また、地板13の金型を変更しないことで品質を維持することができる。
また、地板13に凹形状の地板側係合部22が形成され、スペーサー14に地板側係合部22に係合する凸形状のスペーサー側係合部16が形成されているため、地板13とスペーサー14とを容易に係合することができる。これにより、スペーサー14の移動が規制され、電池12の位置が安定し、電池12とリード端子15とが導通不良を起こすことを低減することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る電子腕時計のスペーサー14Aについて、図5を参照して説明する。
図5は、実施形態2に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。
次に、実施形態2に係る電子腕時計のスペーサー14Aについて、図5を参照して説明する。
図5は、実施形態2に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。
なお、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。また、本実施形態は、リード端子15Aが電池12の下面、すなわち電池12のカバーガラス5側の面と導通する下面導通用のリード端子15Aであることと、スペーサー14Aが下面導通用のリード端子15Aと電池12とを電気的に接続する導電部17を有していることと、地板13Aの底部33にカバーガラス5側と裏蓋9側とを貫通する開口部34が設けられること以外は、実施形態1と同様である。
本実施形態に係るスペーサー14Aは、図5に示すように、スペーサー14Aの中央部に厚み方向に貫通する導電部17と非導電部29とで構成されている。非導電部29は、前述のスペーサー14と同様の材料である。対して導電部17は、電池12との導通をとるため、金属などの導電性の材料を用いている。導電部17と下面導通用のリード端子15Aとを接し、電池12と導電部17とを接することで、リード端子15Aと電池12とを電気的に接続することができる。なお、リード端子15Aは、スペーサー14Aの導電部17や電池12を押圧する板バネ形状をしており、リード端子15Aとスペーサー14Aの導電部17と電池12とを電気的に接続することができる。また、リード端子15Aは、他端が回路基板11に形成された配線に電気的に接続されている。また、リード端子15Aが導電部17と接触できるように、地板13Aの底部33にカバーガラス5側と裏蓋9側とを貫通する開口部34が設けられている。これにより、電池12の厚みが変わった際、導電部17のあるスペーサー14Aを配置することで、下面導通用のリード端子15Aの設計変更をする必要がない構造とすることができる。
なお、本実施形態では、スペーサー14Aの中央部に導電部17が設けられているが、これに限定される必要はなく、スペーサー14Aの中央部以外の側面側に近い領域に導電部17が設けられていても構わない。また、スペーサー14A全体を導電性の材料で形成しても良い。
以上述べたように、スペーサー14Aに導電部17を設けた構成とすることで、実施形態1での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
スペーサー14Aに下面導通用のリード端子15Aと電池12とを電気的に接続する導電部17が設けられているので、厚みの異なる電池12に対応するために、リード端子15Aの構造を変更する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
また、スペーサー14Aが非導電部29と導電部17とで構成されているので、導電部17において、下面導通用のリード端子15Aと電池12とを電気的に接続することができ、非導電部29を設けることで、軽量化を図ることができる。
スペーサー14Aに下面導通用のリード端子15Aと電池12とを電気的に接続する導電部17が設けられているので、厚みの異なる電池12に対応するために、リード端子15Aの構造を変更する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
また、スペーサー14Aが非導電部29と導電部17とで構成されているので、導電部17において、下面導通用のリード端子15Aと電池12とを電気的に接続することができ、非導電部29を設けることで、軽量化を図ることができる。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る電子腕時計のスペーサー14Bについて、図6を参照して説明する。
図6は、実施形態3に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。
次に、実施形態3に係る電子腕時計のスペーサー14Bについて、図6を参照して説明する。
図6は、実施形態3に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。
なお、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。また、本実施形態は、電池12Aの下面と導通をとるリード端子15Aと、スペーサー14Bが第一領域18と、第一領域18より厚い第二領域19と、中央部に導電部17と、地板13Aの底部33にカバーガラス5側と裏蓋9側とを貫通する開口部34と、を有していること以外は、実施形態1と同様である。
本実施形態に係るスペーサー14Bは、図6に示すように、第一領域18と、第一領域より厚い第二領域19と、中央部に導電部17と、を有し、第一領域18と導電部17とが平面視で電池12Aと重なるように配置されている。また、第二領域19が電池12Aの側面と凹部31を構成する側面部32との間に配置されるため、径の小さい電池12Aでも位置ずれによる下面導通用のリード端子15Aとの接触不良を低減することができる。また、リード端子15Aが導電部17と接触できるように、地板13Aの底部33にカバーガラス5側と裏蓋9側とを貫通する開口部34が設けられている。これにより、電池12Aの厚みが変わった際、導電部17のあるスペーサー14Bを配置することで、下面導通用のリード端子15Aの設計変更をする必要がない構造とすることができる。
以上述べたように、スペーサー14Bに第一領域18と、第一領域より厚い第二領域19と、を設けた構成とすることで、実施形態1での効果に加えて以下の効果を得ることができる。
第二領域19よりも厚みが薄い第一領域18に電池12Aを収納することで、径の小さい電池12Aでも径方向への移動を規制することができ、径寸法の異なる電池12Aに対応するために、電池収容部23を構成する地板13Aの金型を作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
第二領域19よりも厚みが薄い第一領域18に電池12Aを収納することで、径の小さい電池12Aでも径方向への移動を規制することができ、径寸法の異なる電池12Aに対応するために、電池収容部23を構成する地板13Aの金型を作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る電子腕時計のスペーサー14Cについて、図7を参照して説明する。
図7は、実施形態4に係る電子時計のスペーサーを示す平面図である。
次に、実施形態4に係る電子腕時計のスペーサー14Cについて、図7を参照して説明する。
図7は、実施形態4に係る電子時計のスペーサーを示す平面図である。
なお、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。また、本実施形態は、スペーサー14Cのスペーサー側係合部16Cの形状が異なること以外は、実施形態1と同様である。
本実施形態に係るスペーサー14Cは、図7に示すように、凸形状のスペーサー側係合部16Cの外周部に、外周方向に突出する凸部17Cが設けられている。地板13に、凸形状のスペーサー側係合部16Cに対応する凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Cを回転方向に動くことを規制することができる。また、スペーサー14Cの周方向の回転を規制することで、スペーサー14Cが回ることで発生するショートや、側面導通用のリード端子15の破壊を低減することができる。
なお、スペーサー14Cの係合部の位置や形状は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。以下に、実施形態4に係るスペーサー14Cの変形例を図8A、図8B、図8C、および図8Dを参照して説明する。
(変形例1)
図8Aは、変形例1に係るスペーサー14Dを示す平面図である。
本変形例では、図8Aに示すように、凸形状のスペーサー側係合部16Dがスペーサー14Dの中央部から側面側に偏心した位置に配置されている。地板13の対応する位置に凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Dを回転方向に動くことを規制することができる。
図8Aは、変形例1に係るスペーサー14Dを示す平面図である。
本変形例では、図8Aに示すように、凸形状のスペーサー側係合部16Dがスペーサー14Dの中央部から側面側に偏心した位置に配置されている。地板13の対応する位置に凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Dを回転方向に動くことを規制することができる。
(変形例2)
図8Bは、変形例2に係るスペーサー14Eを示す平面図である。
本変形例では、図8Bに示すように、スペーサー14Eの外周部に、切欠き形状のスペーサー側係合部16Eが設けられており、地板13に、切欠き形状のスペーサー側係合部16Eに対応するために、凹部内周側に突出する凸部を有する凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Eを回転方向に動くことを規制することができる。
図8Bは、変形例2に係るスペーサー14Eを示す平面図である。
本変形例では、図8Bに示すように、スペーサー14Eの外周部に、切欠き形状のスペーサー側係合部16Eが設けられており、地板13に、切欠き形状のスペーサー側係合部16Eに対応するために、凹部内周側に突出する凸部を有する凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Eを回転方向に動くことを規制することができる。
(変形例3)
図8Cは、変形例3に係るスペーサー14Fを示す平面図である。
本変形例では、図8Cに示すように、スペーサー14Fの中央部に、楕円形状で凸形状のスペーサー側係合部16Fが設けられており、地板13に、楕円形状で凸形状のスペーサー側係合部16Fに対応した楕円形状で凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Fを回転方向に動くことを規制することができる。
図8Cは、変形例3に係るスペーサー14Fを示す平面図である。
本変形例では、図8Cに示すように、スペーサー14Fの中央部に、楕円形状で凸形状のスペーサー側係合部16Fが設けられており、地板13に、楕円形状で凸形状のスペーサー側係合部16Fに対応した楕円形状で凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Fを回転方向に動くことを規制することができる。
(変形例4)
図8Dは、変形例4に係るスペーサー14Gを示す平面図である。
本変形例では、図8Dに示すように、スペーサー14Gの外周部に、外周方向に突出する凸形状のスペーサー側係合部16Gが設けられており、地板13に、外周方向に突出する凸形状のスペーサー側係合部16Gに対応した凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Gを回転方向に動くことを規制することができる。
図8Dは、変形例4に係るスペーサー14Gを示す平面図である。
本変形例では、図8Dに示すように、スペーサー14Gの外周部に、外周方向に突出する凸形状のスペーサー側係合部16Gが設けられており、地板13に、外周方向に突出する凸形状のスペーサー側係合部16Gに対応した凹形状の地板側係合部を形成することで、スペーサー14Gを回転方向に動くことを規制することができる。
以上述べたように、変形例1、変形例2、変形例3、および変形例4に係るスペーサー14D,14E,14F,14Gとしても、実施形態4と同様の効果を得ることができる。
(実施形態5)
次に、実施形態5に係る電子腕時計のスペーサー14Hについて、図9および図10を参照して説明する。
図9は、実施形態5に係る電子時計の電池収容部を示す平面図である。図10は、実施形態5に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。なお、図9は、電池収容部23Hをカバーガラス5側から見た図である。
次に、実施形態5に係る電子腕時計のスペーサー14Hについて、図9および図10を参照して説明する。
図9は、実施形態5に係る電子時計の電池収容部を示す平面図である。図10は、実施形態5に係る電子時計の電池収容部を示す断面図である。なお、図9は、電池収容部23Hをカバーガラス5側から見た図である。
なお、前述した実施形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。また、本実施形態は、リード端子15Hが電池12の下面に導通する下面導通用のリード端子15Hであることと、スペーサー14Hの形状が異なることと、地板13Hに切欠き部52が設けられること以外は、実施形態1と同様である。
本実施形態に係るスペーサー14Hは、図9および図10に示すように、電池12の下面導通用のリード端子15H側に、リード端子15Hと接触しないように、外周側に開口する切欠き部51が設けられている。また、地板13Hは、スペーサー14Hと同様の外周側に開口する切欠き部52が設けられている。そのため、リード端子15Hと電池12の下面とを接触させることができる。
以上述べたように、スペーサー14Hに外周側に開口する切欠き部51を設けた構成とすることで、以下の効果を得ることができる。
電池12と重なる位置で、地板13Hと電池12との間にスペーサー14Hが配置されているので、厚みの異なる電池12を用いてもスペーサー14Hの厚みを変更するだけで、電池12を電池収容部23Hに収容することができる。そのため、厚みの異なる電池12に対応するために、電池収容部23Hを構成する地板13Hの金型を製作する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。また、地板13Hの金型を変更しないことで品質を維持することができる。
また、本実施形態では、リード端子15Hは、地板13Hから電池12方向に突出し、側面視でスペーサー14Hと重なるので、スペーサー14Hと接触したり、スペーサー14Hによって変形したりすることで、リード端子15Hの破損やショートが生じる可能性がある。しかし、さらに、実施形態4および変形例1〜4のように、スペーサー14Hおよび地板13Hをスペーサー14Hの回転を規制する形状とすることで、リード端子15Hが突出していることで生じる、リード端子15Hの破損やショートを低減することができる。
電池12と重なる位置で、地板13Hと電池12との間にスペーサー14Hが配置されているので、厚みの異なる電池12を用いてもスペーサー14Hの厚みを変更するだけで、電池12を電池収容部23Hに収容することができる。そのため、厚みの異なる電池12に対応するために、電池収容部23Hを構成する地板13Hの金型を製作する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。また、地板13Hの金型を変更しないことで品質を維持することができる。
また、本実施形態では、リード端子15Hは、地板13Hから電池12方向に突出し、側面視でスペーサー14Hと重なるので、スペーサー14Hと接触したり、スペーサー14Hによって変形したりすることで、リード端子15Hの破損やショートが生じる可能性がある。しかし、さらに、実施形態4および変形例1〜4のように、スペーサー14Hおよび地板13Hをスペーサー14Hの回転を規制する形状とすることで、リード端子15Hが突出していることで生じる、リード端子15Hの破損やショートを低減することができる。
以上、本実施形態に係る電子時計を実施形態1〜実施形態5に基づいて説明したが、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。例えば、太陽電池28を設け、電池12,12Aが太陽電池28で充電されることとしたが、電池12,12Aは、充電される二次電池ではなく、一次電池としてもよい。また、スペーサー14〜14Hと地板13,13A,13Hとが接着剤などで固定されていてもよい。
また、本実施形態では、指針を有するアナログ式の電子時計に基づいて説明したが、液晶等の表示パネルを有するデジタル式の電子時計に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、指針を有するアナログ式の電子時計に基づいて説明したが、液晶等の表示パネルを有するデジタル式の電子時計に本発明を適用してもよい。
以下に、上述した実施形態から導き出される内容を記載する。
電子時計は、電池収容部を有する地板と、前記電池収容部に配置される電池と、前記電池の厚み方向から見た平面視で前記電池と重なり、且つ、前記電池の厚み方向に垂直な方向から見た側面視で前記地板と前記電池との間に配置されるスペーサーと、前記電池の電力で駆動され、時刻を表示する時刻表示部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、電池と重なる位置で、地板と電池との間にスペーサーが配置されているので、厚みの異なる電池を用いてもスペーサーの厚みを変更するだけで、電池を電池収容部に収容することができる。そのため、厚みの異なる電池に対応するために、電池収容部を構成する地板の金型を作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
上記の電子時計において、回路基板と、前記回路基板と電気的に接続されるリード端子と、を有し、前記スペーサーは、前記リード端子と前記電池とを電気的に接続する導電部を有することが好ましい。
この構成によれば、スペーサーにリード端子と電池とを電気的に接続する導電部が設けられているので、厚みの異なる電池に対応するために、リード端子の構造を変更する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
上記の電子時計において、前記スペーサーは、非導電部と前記導電部とで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、スペーサーが非導電部と導電部とで構成されているので、導電部において、リード端子と電池とを電気的に接続することができ、非導通部を設けることで、軽量化を図ることができる。
上記の電子時計において、前記地板に形成された地板側係合部と、前記スペーサーに形成され、前記地板側係合部に係合するスペーサー側係合部と、を有することが好ましい。
この構成によれば、地板に地板側係合部が形成され、スペーサーに地板側係合部に係合するスペーサー側係合部が形成されているため、地板とスペーサーとを係合することができ、電池収容部内でスペーサーが動かず、電池とリード端子の導通不良の発生を低減できる。
上記の電子時計において、前記地板側係合部は、凹形状であり、前記スペーサー側係合部は、凸形状であることが好ましい。
この構成によれば、地板側係合部が凹形状であり、スペーサー側係合部は凸形状であるため、地板とスペーサーとを容易に係合することができる。
上記の電子時計において、前記スペーサーは、第一領域と、前記第一領域より厚い第二領域と、を有し、前記第一領域は、前記平面視で前記電池と重なることが好ましい。
この構成によれば、第二領域よりも厚みが薄い第一領域に電池を収納することで、径の小さい電池でも径方向への移動を規制することができ、径寸法の異なる電池に対応するために、電池収容部を構成する地板の金型を作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
ムーブメントは、底部と側面部とを有する凹形状の電池収容部を有する地板と、前記電池収容部の前記底部に接触するように配置されるスペーサーと、前記電池収容部に電池が配置された場合に前記電池の電力で駆動され、前記地板に配置されるステップモーターと、を有することを特徴とする。
この構成によれば、電池収容部の底部に接触するようにスペーサーが配置されるので、厚みの異なる電池を用いてもスペーサーの厚みを変更するだけで、電池を電池収容部に収容することができる。そのため、厚みの異なる電池に対応するために、電池収容部を構成する地板の金型を作成する必要がなくなり、低コスト化を図ることができる。
1…電子時計、2…外装ケース、3…文字板、4A…時針、4B…分針、4C…秒針、5…カバーガラス、6…ダイヤルリング、7…リューズ、8…巻真、9…裏蓋、10…リード端子、11…回路基板、12…電池、13…地板、14…スペーサー、15…リード端子、16…スペーサー側係合部、17…導電部、18…第一領域、19…第二領域、22…地板側係合部、23…電池収容部、24…時刻表示部、25…ケース本体、26…ベゼル、27…ムーブメント、28…太陽電池、29…非導電部、30…指針軸、31…凹部、32…側面部、33…底部。
Claims (7)
- 電池収容部を有する地板と、
前記電池収容部に配置される電池と、
前記電池の厚み方向から見た平面視で前記電池と重なり、且つ、前記電池の厚み方向に垂直な方向から見た側面視で前記地板と前記電池との間に配置されるスペーサーと、
前記電池の電力で駆動され、時刻を表示する時刻表示部と、
を有することを特徴とする電子時計。 - 回路基板と、前記回路基板と電気的に接続されるリード端子と、を有し、
前記スペーサーは、前記リード端子と前記電池とを電気的に接続する導電部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子時計。 - 前記スペーサーは、非導電部と前記導電部とで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子時計。
- 前記地板に形成された地板側係合部と、
前記スペーサーに形成され、前記地板側係合部に係合するスペーサー側係合部と、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電子時計。 - 前記地板側係合部は、凹形状であり、
前記スペーサー側係合部は、凸形状であることを特徴とする請求項4に記載の電子時計。 - 前記スペーサーは、第一領域と、前記第一領域より厚い第二領域と、を有し、
前記第一領域は、前記平面視で前記電池と重なることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の電子時計。 - 底部と側面部とを有する凹形状の電池収容部を有する地板と、
前記電池収容部の前記底部に接触するように配置されるスペーサーと、
前記電池収容部に電池が配置された場合に前記電池の電力で駆動され、前記地板に配置されるステップモーターと、
を有することを特徴とするムーブメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019112558A JP2020204545A (ja) | 2019-06-18 | 2019-06-18 | 電子時計およびムーブメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019112558A JP2020204545A (ja) | 2019-06-18 | 2019-06-18 | 電子時計およびムーブメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020204545A true JP2020204545A (ja) | 2020-12-24 |
Family
ID=73837382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019112558A Pending JP2020204545A (ja) | 2019-06-18 | 2019-06-18 | 電子時計およびムーブメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020204545A (ja) |
-
2019
- 2019-06-18 JP JP2019112558A patent/JP2020204545A/ja active Pending
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