JP2605877Y2 - 電池の支持構造 - Google Patents

電池の支持構造

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JP2605877Y2
JP2605877Y2 JP2138293U JP2138293U JP2605877Y2 JP 2605877 Y2 JP2605877 Y2 JP 2605877Y2 JP 2138293 U JP2138293 U JP 2138293U JP 2138293 U JP2138293 U JP 2138293U JP 2605877 Y2 JP2605877 Y2 JP 2605877Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、電子時計の電源である
電池の保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指針表示式電子時計等に見られる
電池の保持は、時計モジュール中心に対して一部の番車
を除けば比較的自由に配設可能な指針輪列の回転軸を軸
支する輪列受や中受の外周側面壁部、またIC、水晶振
動子を搭載して成る回路ブロックを構成する回路基板、
さらに外部操作切り換え機構を搭載するエンジニアリン
グプラスチック材(以下エンプラ材と略す)の巻真スペ
ーサ等によって形成される電池収納凹部の内壁側面によ
り平面位置決めを行なっている。また電池の断面方向の
位置決めは、電池の電極の一方である陰極側に設けた、
回路ブロックと電気的な導通経路を形成するために配設
した弾性部を有する金属製の電池受バネによる押圧と共
に、該電池受バネによって生じる電池への押圧力を陰極
側とは反対側の陽極側の一部である電池端面等で受け
る、金属製の保持部材である電池押エにより保持し、前
記電池受バネの押圧力と前記電池押エによる電池の導通
接点圧を維持した構造である。前記電池押エの構造に
は、電池の押エ部分がワンタッチで可動可能なように、
弾性変形する腕部を電池押エと一体化し電池の着脱性を
向上させたものや、電池の中心に対して略相対する位置
に電池押エをモジュールに固定する締結部を有し電池の
保持性を高めたもの、また薄型化されたモジュールの総
厚内に電池押エ部分を包含させるため電池陽極部の一部
コーナーアールに電池保持片を引っ掛けたもの等用途に
合わせた各種の方法が考えられている。
【0003】前記電池保持構造の中でも電池押エの支持
固定については、電池の組込み性を向上させ、コストダ
ウンを図るための手段の一つとして、実公平1ー127
84号公報に記載のようなものが提案されている。この
公報によれば、モジュールを構成するハウジングの外面
に取り付けられる金属製電池保持部材には、前記ハウジ
ングに形成した電池収納部と対応する部分に開口部を有
し、前記開口部の一側縁部に電池下面を係止する電池係
止片と、開口部の他側縁部に電池の側面を押圧すると共
に電池の他側部底面を係止する電池保持部片にて構成さ
れ、該電池保持部片は電池に対して接離可能な弾性片と
なっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
実公平1ー12784号公報に記載の電池保持構造では
電池を組み込む際、金属製電池保持部材に一体形成した
電池保持部片の電池側部底面係止部分を少なくとも電池
収納凹部の開口スペース外に遠ざけなければならないの
で組立作業性が悪く、しかも手作業では電池保持部片を
変形させてしまう危険性がある。
【0005】特に近年の電子時計はカレンダーを付加し
た2針や3針表示式のスタンダードなアナログ時計の一
方で、多様化する顧客のニーズに対応するべくデジタル
時計の機能の一部をアナログ的に表示させたアナログ多
機能時計、さらにデジタル表示とアナログ表示を一つの
時計に組み込んだコンビネーション時計(以後はCQ時
計と略す)等のように機能アップされた時計が出現して
いる。前記多機能化を図ったアナログ多機能時計、CQ
時計等において、例えば前記公報のような電池保持構造
の保持部片を塑性変形させてしまうと、時計外部から外
乱が加わった場合に電池側面に押圧する電池保持部片と
電池との間で電源チャタリングを起こしてしまいIC論
理回路が暴走を起こし機能不良となる恐れがある。
【0006】また、時計ケースに加わる衝撃物などの外
乱は一般的に3時−9時方向と風防側から加わった場合
が時計モジュールに与える影響が大きく、とりわけモジ
ュール構成部品の中で比較的質量が大きい電池は、外乱
による衝撃力が加味されると時計モジュールの電池収納
部内で電池がガタ付いて電池周辺のモジュール構成部品
へ影響を及ぼす場合がある。すなわち、指針表示輪列を
有するアナログ時計やCQ時計等で指針表示輪列を軸支
している輪列受が電池に近接して配置されている場合で
は、電池が輪列受に衝突しその衝撃力によって輪列受が
微動する可能性があり、指針表示輪列の軸支位置が動か
されて指針表示輪列と他周辺部品の擦れ、干渉を起こし
てチョイ止りの原因となる恐れがある。
【0007】本考案の目的は、上記欠点を解消し信頼性
のある電池保持構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は次のような構成をしている。即ち、時計
の電源である電池、指針を駆動するための指針表示輪列
機構、指針修正の際に外部操作部材に連動して指針修正
輪列を駆動するとともに時計の3時・9時方向に軸延長
線を有する巻真、前記外部操作部材に連動する前記巻真
の引き出し段数を設定する巻真押エを有する電子腕時計
において、前記巻真押エは前記電池の側面に圧接するよ
うに、該巻真押エから片持ち状に延在するバネ部で構成
した電池側圧バネを一体に有しており、該電池側圧バネ
は、前記巻真と前記電池の間で、その長手方向が前記巻
真の軸延長線と略同方向となるように配設されること
特徴としている。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本考案の実施例を示す時計モジュールを裏
蓋側から見た右半分の要部平面図、図2は本考案の実施
例を示す時計モジュールを裏蓋側から見た左半分の要部
平面図、図3は本考案の実施例を示す時計モジュールの
アナログブロック平面図、図4、図5は本考案の実施例
による図1の外部操作切り換え機構を示す要部断面図、
図6は本考案の実施例による図1の時計の指針表示輪列
を示す要部断面図、図7は本考案の実施例による図1の
時計の電池部を示す要部断面図、図8は本考案の実施例
による図2の時計の液晶表示装置を示す要部断面図であ
る。図1〜図8において同一番号は同一の構成要素を示
す。
【0010】図1、図2において、本考案の実施例を示
す時計モジュールは指針表示部1とデジタル表示部2を
有し、前記指針表示部1は時計の略中心位置を回転中心
に時針3、分針4、秒針5(図6に示す)が同心上で駆
動する。デジタル表示部2は時計の6時方向に配設した
液晶表示装置により時刻表示やカレンダーなど多機能な
情報をデジタル表示する。前記指針表示部1の指針修正
は外部操作部材であるリューズ(図示せず)の操作によ
り行ない、例えばリューズをケースの外側に1段引き出
すと秒針5は任意位置で停止し、リューズを1段引き状
態で回転操作すると時針3と分針4が連動するので任意
に時刻の修正ができる。デジタル表示部2の切り換え、
表示修正は外部操作部材であるプッシュボタン1、2、
3(以降はPB1、2、3と略す)6、7、8の操作に
より行なう。該デジタル表示部2はPB2、7を繰り返
し押し操作していくと各種のモードに移行し、PB3、
8を押すことにより前記各種のモードにおける表示修正
ができる。またPB1、6を押すと内臓のランプ9aが
点灯してデジタル表示部2を照射し暗闇などにおける認
識率向上を図っている。
【0011】前記時計モジュールの全体配置構造として
は時計の略中心部分にアナログブロック10を配設し、
6時方向に液晶表示装置を構成する液晶セル11、2時
方向に電池12を配設し、指針表示部1を構成するアナ
ログブロック10と、該アナログブロック10を平面的
に包含するように配設したエンプラ製の回路支持台13
をハウジングとしてデジタル表示部2を構成するデジタ
ルブロック14とに分けられる。
【0012】まず図3、図6により指針表示駆動部であ
るアナログブロック10について説明する。アナログブ
ロック10はすでに周知の指針表示式3針時計の基本構
造と同じように、電気機械変換機であるステップモータ
ー15と、前記ステップモーター15を構成するロータ
ー16より指針に回転駆動力を伝達する指針表示輪列1
7と、指針修正を行なうための外部操作切り換え機構1
8を有している。19はアナログブロック10を構成す
る基台である地板、該地板19はモジュール構成部品を
時計モジュールに固定するためのネジチューブ19a、
19b、19c、19dが4本植設されていると共に、
指針表示輪列17の軸受19e、19f、コイル20の
逃げ穴19gなどを有すると共に、一方では完成モジュ
ール状態での電池12との逃げ19h、他方では液晶セ
ル11、液晶セル接続ゴム21等の液晶表示装置を構成
している部品関係のスペースとの干渉を避けるために直
線的な形状を有する隣接部19i、さらに回路ブロック
9を構成する電気素子19bとの逃げ19jなどで形成
する略デルタ形状を有する外形形状となっている。22
は前記地板19と同様に指針表示輪列17の軸受22
a、22b、22c、22dを有する輪列受。23は指
針表示輪列を構成している5番車24、中心車25など
の軸受23a、23bを有し、外部操作切り換え機構1
8部品などを支持するための凹凸部23c、23d、2
3eを形成して成る中受。前記地板19と輪列受22は
薄板の平板状の部材により形成されているが、中受23
は複雑形状の成形が比較的容易でコスト的に有利なエン
プラ材により成る。
【0013】ステップモーター15を構成するコイル2
0は略10時方向に配設し、ステータ26とコイル20
の位置決め固定は、その一方では地板19に植設したネ
ジチューブ19dに係合させコイルネジ27により地板
19、ステータ26、コイル20を積層固定している。
他方はネジチューブ19cに係合させているが回路ブロ
ック9とのコネクタ部20aを有しているのでネジ固定
はアナログブロック10とデジタルブロック14を組合
せる最終工程で回路ネジ28(図1に示す)により地板
19に締結される。
【0014】指針表示輪列17はすでに周知の輪列構成
をとっており、エンプラ製のローター16よりエンプラ
製の5番車24→4番車29(秒針を駆動)→エンプラ
製の3番車30→中心車25(分針を駆動)で構成した
減速輪列を介して日の裏車31→エンプラ製の筒車32
(時針を駆動)へ回転力が伝達される。分針4を固着す
る中心車25は中受23と地板19に設けた軸受23
b、19kにより支持し、秒針5を固着する4番車29
は前記中心車25を構成する分カナ25aの回転軸25
bと同軸に設けた中心穴25cと輪列受22の軸受22
cにより支持され、時針3を固着する筒車32は前記中
心車25の地板19の軸受19kに対して文字板33側
に突出した分カナ25aの外周部25dと筒車32の回
転中心穴32aが係合して回転駆動する。前記筒車32
と日の裏車31の噛み合い位置は地板19下面と文字板
33で形成する中空部に配設しており、前記日の裏車3
1は地板19に設けた凹部19l(図4に示す)と中受
23により断面位置規制される。以上のように筒車3
2、中心車25、4番車29の回転中心は同一中心であ
り時計モジュールの中心部に配設している。
【0015】またローター16、5番車24、3番車3
0は時計中心に対して9時方向に寄った位置に配設し、
前記5番車24、3番車30、コイル20で形成する平
面的スペースには輪列受22を地板19にネジ固定する
と共に、中受23の平面的位置決めを行なうネジチュー
ブ19bがステータ26の平面形状内であってステータ
26の断面を貫通するように地板19に植設されてい
る。また時計中心に対して前記ネジチューブ19bと略
反対側の面には、前記同様中受23の平面的位置決めを
行なうと共に輪列受22を地板19にネジ固定する第2
のネジチューブ19aが地板19に植設されており、中
受23は輪列受22を介して地板19にネジ固定され
る。前記ネジチューブ19a、19b、19c、19d
には地板19下面と文字板33とで形成する中空部分に
ツバ部19aa、19ba(ネジチューブ19c、19
dは図示せず)を一体形成し、外部衝撃が時計に加わっ
た時の文字板33変形による時計機能障害を防止するよ
うに文字板33下面を受けるようになっている。
【0016】次に図4、図5により指針修正を行なう際
に外部操作部材と連動して作動回転する外部操作切り換
え機構18について図1、図3を参照して説明する。リ
ューズを固着し外部操作に連動して外部操作切り換え機
構18を作動回転させる巻真34は、地板19に設けた
凹部19mと中受23に設けた凹部23fで形成する巻
真装着孔によりラジアル方向4面をガイドされている。
該巻真34の先端側、すなわちモジュール中心側には時
計の通常使用状態では前記日の裏車31と常時噛み合っ
て回転しているツヅミ車35を軸受するための円柱部3
4aを形成し、さらに該円柱部34aよりさらに先端側
には指針修正時に巻真34をケース外側に1段引きした
際にツヅミ車35に設けた4ヵ所の突出部35aと係合
してツヅミ車35→日の裏車31を介して中心車25、
筒車32を回転駆動させるための4面角形状部34bを
有している。さらに巻真34には巻真押エ36と共に巻
真34をアナログブロック10に保持しリューズの引き
だし段数を決定する凹部34cを有し、且つ前記円柱部
34aと前記凹部34cの間には、指針修正状態でスイ
ッチがONになるリセットスイッチを構成するリセット
レバー37との係合凹部34dを有している。前記巻真
凹部34cは通常使用状態において巻真34を常時文字
板33とは反対側の方向に押圧する巻真押エ36と係合
する凹部34eと、ソロバン玉形状34fと、巻真1段
引き時に前記巻真押エ36と係合する凹部34gとで形
成している。
【0017】前記巻真34の引き出し段数を設定する巻
真押エ36は前記輪列受22固定用のネジチューブ19
aと中受23に設けた位置決め用のボス23gにより平
面的な位置決めを行ない、断面的には中受23と輪列受
22により挟持して輪列受22を介して輪列受ネジ38
により時計モジュールに固定する。また巻真押エ36に
は時計の電源である電池12と回路ブロック9との間で
発生する電源間のチャタリングを防止するために電池1
2側面に圧接して接点圧を高めた電池側圧バネ36aを
一体で形成している。
【0018】リセットレバー37は、通常使用状態では
巻真凹部34dと常時係合して巻真34押し引き操作に
連動して作動するための係合部37aと、中受23に設
けたリセットレバー37の回転中心ボス23hに対して
前記係合部37aと反対側の面に前記係合部37aを常
に巻真軸方向に押接させるためのリセット戻しバネ37
bと、回路ブロック9を構成する回路基板9c上に配設
したリセットパターン9dと共にスイッチを構成するリ
セットバネ37cを一体形成している。またリセットレ
バー37は中受23に設けたツヅミ車収納凹部23iと
共に前記ツヅミ車35の断面的位置を規制しており、例
えば巻真34をアナログブロック10から外した際にツ
ヅミ車35がツヅミ車収納凹部23iの開口側に移動し
てしまい、再度巻真34を組み込んだ時に巻真先端34
hがツヅミ車35の中心穴35bに入らず、巻真34組
み込み不可となる状態を防止するようになっている。前
述のようにリセットレバー37はツヅミ車35の外周と
断面的にわずかな隙間を維持した位置に配設しており、
リセットレバー37の断面位置は中受23と他方は前記
巻真押エ36に一体化され下曲げ形状をしたリセットレ
バー押え部36b、36cによって決められている。
【0019】次にデジタルブロック14について図7、
図8を用い図1、図2を参照して説明する。 デジタル
ブロック14のハウジングは、前記アナログブロック1
0を平面的に包含するように配設したエンプラ製の回路
支持台13で構成し、該回路支持台13には液晶表示装
置収納部13a、電池収納部13b、電子素子収納部1
3c、アナログブロック収納部13dなどを形成してお
り、断面的には文字板33と回路ブロック9で構成する
中空部に介在する。さらに回路支持台13に配設した3
ヵ所の位置決めボス13e、13f、13gが地板19
に設けた位置決め穴19n、19p、19qに係合し、
前記アナログブロック収納部13dに配設した3ヵ所の
地板固定フック部13h、13i、13jにより回路支
持台13はアナログブロック10と締結するようになっ
ている。また回路支持台13の外周部は時計モジュール
と時計ケースの係合部になっている。
【0020】液晶表示装置は偏光板11a、11bを上
下に接着固定したデジタル表示素子である液晶セル1
1、該液晶セル11の下面側に配置し微少な光源でも導
光作用を有する導光板39、回路ブロック9とのコネク
タで導電性を有する液晶セル接続ゴム21から構成さ
れ、アナログブロック10、電池12などを避けた時計
の略6時側に配設し、断面的には回路支持台13に設け
た液晶セル支持部13kに液晶セル11、導光板39、
液晶セル接続ゴム21を積層配置している。
【0021】次に時計の電気的な接続関係について図
1、図3、図7を用いて説明する。アナログブロック1
0を構成するステップモーター15やデジタル表示装置
を構成する液晶セル11の動作を電気的にコントロール
する回路ブロック9は、電気的な導通パターン(図示せ
ず)を配設して成る回路基板9c上に液晶セル11と平
面的に重なるように配設してある回路チップ9eや時間
の基準器である水晶振動子9f、さらに他の電気素子9
b等を搭載している。前記回路基板9cは回路ブロック
9と電池12の電気的導通を図るためのマイナス側の接
続端子である電池受バネ40と導通するVSSパターン
やPB1、6、PB2、7、PB3、8に連動して作動
する電気的なスイッチ9g、9h、9iを回路支持板4
1に一体化したスイッチバネ41a、41b、41cと
共に構成するスイッチパターン、また前記ステップモー
ター15とのコネクタパターンや液晶セル接続パターン
(いずれも図示せず)などを配設している。
【0022】前記電池12と回路ブロック9を接続する
マイナス側の接続端子である電池受バネ40は、時計3
時方向でアナログブロック10と時計モジュール外形の
平面的なスペースに配設し、回路支持台13に設けた電
池受バネボス13lと凹部形状13mにより平面的な位
置決めがされ、さらに電池12側から巻真34軸上を通
過して電池12とは反対側の面に回路ブロック9と導通
する接点部40aを有している。
【0023】一方、本考案の意図するプラス側の接続端
子である電池側圧バネ36aは、電池12と巻真34の
平面的な空間に前記巻真押エ36から片持ち状に延在
し、且つ巻真の軸延長線方向と略同方向に下曲げ形状で
一体化して形成した電池側圧バネ元部36dを有し、更
に該電池側圧バネ元部36dより弾性変形可能な略への
字に屈曲させたバネ部36eと、その先端の部分に設け
られて電池側面に押接する際に電池の上面側に接触ポイ
ントがくるように電池方向に曲げた曲げ部36fを有し
ている。図1に示すように時計モジュールに電池12を
組み込んだ状態では、電池12が前記電池側圧バネ36
aのバネ力により回路支持台13に設けた電池収納部1
3bの時計外周方向に寄せられた状態で保持され、指針
表示輪列17を軸支する中受23とは遠ざかった位置で
安定している。また上記構成によれば、電池側圧バネ3
6aは、その長手方向が巻真の軸延長線方向と略同方
向、つまり時計の3時・9時方向に延在しているので、
時計の3時・9時方向の衝撃によって電池12が3時・
9時方向に移動しても、電池12は電池側圧バネ36a
から離れずに常に接触を保つことができる。従って、電
池12が電池側圧バネ36aから離れて電気回路の動作
が不安定になることを防止できる。
【0024】なお電気的なVDDの導通経路としては電
池12より電池側圧バネ36aを介して輪列受22→輪
列受ネジ38→ネジチューブ19a→地板19→ネジチ
ューブ19c→回路ネジ28経由で回路基板9c上に配
設したVDDパターン(図示せず)と回路ネジ28が圧
接して回路ブロック9に電源が供給される。
【0025】またアナログブロック10とデジタルブロ
ック14の文字板33とは反対側の面をほぼ包囲するよ
うに配設した回路支持板41は、時計の12時方向、3
時方向、6時方向、9時方向に回路支持台13と共にフ
ック固定部41d、41e、41f、41g、41hを
形成し、ネジ締結方法に比べてモジュール固定構造の簡
素化を図っている。他方アナログブロック10は地板1
9上面側にステータ26、中受23、輪列受22等を組
み込んだ後に回路支持板41を搭載し、前述したネジチ
ューブ19bに回路支持板ネジ42をネジ止めすること
により回路支持板41をモジュールに締結する。さらに
回路支持板41には前記電池受バネ40と平面的にクロ
スすると共に、電池12の外周方向に添って時計の外周
方向に向けて伸張し、電池12と遠ざかる方向に可動可
能なバネ性を有する電池押エバネ41iを一体化してい
る。該電池押エバネ41iの先端には電池12の陽極端
面12aを押さえる電池保持面41j、該電池保持面4
1jの電池12中心側の上面には面押し加工41kがさ
れており、電池12を装着する際に電池12下面側の陽
極封口部12bの大コーナー部分との引っ掛かりを防止
している。
【0026】また前記電池保持面41jの下面側は回路
支持台13に設けた凹部13nと電池12側の面で係合
するストッパー部分13pが配設されており、電池12
組み込み前の状態では前記電池保持面41jの平面的な
位置を常に一定に維持するようになっている。なお回路
支持板41には電池12中心に対して前記電池保持面4
1jと略反対側の面に一体化した剛体の電池押エ部41
l、41mを回路支持台13の電池収納部内13bに配
設し電池保持面41jと共に電池12を保持している。
【0027】本考案の実施例では電池側圧バネ36aの
位置に対して電池保持面41jの配設位置が電池12中
心から略90度の範囲に配設されているが、とりたてて
前記配設位置に関係せず同様の効果が引き出せる。
【0028】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、指針修正
の際に外部操作部材に連動して指針修正輪列を駆動する
巻真、該巻真は時計の3時方向に軸延長線を有すると共
に、外部操作部材の引き出し段数を設定する巻真押エの
弾性部の伸長部と係合し、前記巻真押エは外部操作切り
換え機構に近接して配設された電池の側面に弾性を有す
る側圧バネを一体化して電気的な導通経路を形成し、該
側圧バネは前記巻真軸延長線と略同方向に配設されると
共に、側圧バネのバネ作用方向は時計中心に対して外周
方向に働くようにすれば、電池は常に地板、中受の電池
収納凹部より遠ざかる方向で回路支持台の時計外周方向
に配設されている電池収納凹部内壁面に落ち着いている
ので、外部からの外乱に対して指針表示輪列等は何の影
響も受けることなく安定した電池保持構造が実現でき
る。さらに電池側圧バネは巻真押エと一体化しているの
で部品点数の増加もなく低コストで信頼性の高い電池保
持構造が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側
から見た右半分の要部平面図である。
【図2】本考案の実施例を示す時計モジュールを裏蓋側
から見た左半分の要部平面図である。
【図3】本考案の実施例を示す時計モジュールのアナロ
グブロック平面図である。
【図4】、
【図5】本考案の実施例による図1の外部操作切り換え
機構を示す要部断面図である。
【図6】本考案の実施例による図1の時計の輪列を示す
要部断面図である。
【図7】本考案の実施例による図1の時計の電池部を示
す要部断面図である。
【図8】本考案の実施例による図2の時計の液晶表示装
置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
12 電池 13 回路支持台 17 指針表示輪列 19 地板 22 輪列受 23 中受 34 巻真 36 巻真押エ 36a 電池側圧バネ 41 回路支持板 41i 電池押エバネ 41j 電池保持面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 10/00 G04B 27/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時計の電源である電池、指針を駆動する
    ための指針表示輪列機構、指針修正の際に外部操作部材
    に連動して指針修正輪列を駆動するとともに時計の3時
    ・9時方向に軸延長線を有する巻真、前記外部操作部材
    に連動する前記巻真の引き出し段数を設定する巻真押エ
    を有する電子腕時計において、前記巻真押エは前記電池
    の側面に圧接するように、該巻真押エから片持ち状に延
    在するバネ部で構成した電池側圧バネを一体に有してお
    り、該電池側圧バネは、前記巻真と前記電池の間で、そ
    の長手方向が前記巻真の軸延長線と略同方向となるよう
    に配設されることを特徴とする電池の支持構造。
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