JP7249839B2 - 通信機能付電子機器 - Google Patents
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Description
(1)本発明の態様に係る通信機能付電子機器は、通信を行うためのアンテナを有するムーブメントと、前記ムーブメントの一方側に配置された金属体と、前記ムーブメントおよび前記金属体を収容する金属製のケースと、を備え、前記ケースの最内周と前記金属体の外周との間には、平面的に開口する開口部が設けられており、前記金属体は、前記開口部の開口方向において前記ケースと前記金属体とを位置決めするための位置決め凸部を備えることを特徴とする。
図1は、第1実施形態の電子時計1の平面図である。図2は、図1のII-II断面図である。図3は、第1実施形態の電子時計1の分解斜視図である。各図においては、電子時計1を腕に装着するためのベルトの図示を省略している。
図1に示すように、電子時計1は、ムーブメント2(図2参照)、文字板3(金属体)、金属製のケース4、絶縁部材5(図2参照)、ダイヤルリング6(図2参照)および接続部材7を備える。図1においては、カバーガラス8、指針9(例えば、時針、分針、秒針)など(図3参照)の図示を省略している。
図3に示すように、ムーブメント2は、駆動ユニット20、電池ユニット21およびスイッチばね22を備える。
駆動ユニット20は、ムーブ枠23、駆動機構24および回路基板25を備える。
ムーブ枠23は、駆動機構24が収容される機構収容部23aと、アンテナ10が収容されるアンテナ収容部23b(図2参照)と、開口部11(図2参照)の開口方向に開口する貫通孔23c(図6参照)と、を有する。以下、開口部11の開口方向を単に「開口方向」ともいう。開口方向は、ケース4の中心軸C1と実質的に平行な方向(ケース4の厚み方向)である。
アンテナ収容部23bは、ムーブ枠23の裏側に設けられた凹部である。アンテナ収容部23bは、開口部11の一部と平面的に重なっている。アンテナ収容部23bの大きさは、アンテナ10に求められる送受信性能を確保可能な寸法に設定する。
回路基板25は、集積回路25aおよびアンテナ10を備える。回路基板25には、電源電位に接続された電極が形成されている。図中符号26は、回路基板25をムーブ枠23に固定するためのねじを示す。
電池27は、平面視円形状(コイン型)を有する。
図2に示すように、電池枠28は、電池27を収容する電池収容部28aを有する。電池収容部28aは、電池枠28の裏側に設けられた凹部である。
電池押さえ29は、電池27を裏側から押さえるための部材である。
文字板3は、時刻を表示する文字等(不図示)を有する。文字板3は、金属製である。なお、金属製には、金属のみで製造したものに限らず、樹脂などに金属の被膜をしたものも含まれる。図1に示すように、文字板3は、円板状の本体部3aと、本体部3aの外周に連結された位置決め凸部3bと、を備える。
本体部3aは、平面視でケース4の開口内径(ケース4の最内周)よりも小さい外形を有する。
位置決め凸部3bは、周方向に間隔をあけて複数(例えば本実施形態では4つ)配置されている。各位置決め凸部3bの配置間隔は、互いに実質的に同じ大きさを有する。例えば、位置決め凸部3bは、本体部3aと同一の部材で一体に形成されている。
ケース4は、金属製である。ケース4は、筒状の胴部4aと、胴部4aの内周から内方に突出する内フランジ部4bと、を備える。
胴部4aは、ムーブメント2および文字板3を収容可能な大きさを有する。胴部4aの内径は、ムーブメント2の最外形および文字板3の最外形よりも大きい。
内フランジ部4bは、平面視円環状を有する。内フランジ部4bの内径は、金属体の最外形よりも小さい。内フランジ部4bの表側は、ダイヤルリング6が収容されるダイヤルリング収容部として機能する。例えば、内フランジ部4bは、胴部4aと同一の部材で一体に形成されている。
図2に示すように、絶縁部材5(絶縁手段)は、ケース4と文字板3とを絶縁している。絶縁部材5は、開口方向においてケース4と文字板3との間に配置されている。絶縁部材5は、開口方向において文字板3よりも薄い。絶縁部材5は、文字板3の位置決め凸部3bとケース4の内フランジ部4bとの間に配置されている。絶縁部材5は、文字板3の本体部3aの外周および位置決め凸部3bと平面的に重なる円環状を有する。例えば、絶縁部材5は、円環状のポリエステルシート(絶縁シート)である。
ダイヤルリング6の表面には、目盛などが刻まれている。ダイヤルリング6は、絶縁性を有する。ダイヤルリング6は、開口部11と平面的に重なる円環状を有する。ダイヤルリング6は、ケース4の内フランジ部4bの表側に配置される表側環状部6aと、内フランジ部4bの径方向内側に配置される傾斜環状部6bと、を備える。表側環状部6aの表側は、カバーガラス8が収容されるカバーガラス収容部として機能する。傾斜環状部6bの表側は、ケース4の中心軸C1の側ほど裏側(文字板3側)に位置するように傾斜する傾斜面6cを有する。例えば、傾斜環状部6bは、表側環状部6aと同一の部材で一体に形成されている。
図中符号13は、ケース4の裏側を塞ぐための裏蓋を示す。裏蓋13は、ケース4の胴部4aの裏側端部に取り付けられている。
図6に示すように、接続部材7は、回路基板25と文字板3とを電気的に接続している。具体的に、接続部材7は、回路基板25の表側に形成した電池のプラス電位のパターン(不図示)と、文字板3の裏側とを電気的に接続している。接続部材7は、ムーブ枠23の貫通孔23cに配置されている。接続部材7は、導電性を有する弾性体である。例えば、接続部材7は、コイルばねである。
図7は、第1実施形態の第1変形例の電子時計101の要部断面図である。図7は、図5に相当する断面図である。
上述した実施形態では、ケース4と文字板3とを絶縁する絶縁部材5を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図7に示すように、電子時計1は、絶縁部材5を有しなくてもよい。本変形例では、絶縁部材5は、開口方向においてケース4と文字板3との間に配置されていない。
図8は、第1実施形態の第2変形例の電子時計201の要部断面図である。図8は、図5に相当する断面図である。
上述した実施形態では、ダイヤルリング6の表面に目盛などが刻まれている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図8に示すように、ダイヤルリング6は、金属製の目盛、金属製の装飾を含む金属製のリング側金属体216を備えていてもよい。リング側金属体216は、文字板3およびケース4と絶縁されている。
なお、リング側金属体216は、ダイヤルリング6の目盛および装飾を含むことに限らない。例えば、リング側金属体216は、金属製の目盛、金属製の装飾、金属粉末を含む塗装、金属粉末を含む印刷、のいずれか一つを含んでいてもよい。すなわち、リング側金属体216は、金属製の目盛、金属製の装飾、金属粉末を含む塗装、金属粉末を含む印刷、の少なくとも一つを含んでいてもよい。
図9は、第1実施形態の第3変形例の電子時計301の要部断面図である。図9は、図5に相当する断面図である。
上述した第2変形例では、リング側金属体216が傾斜環状部6bの表面にのみ形成されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図9に示すように、リング側金属体316は、傾斜環状部306bおよび表側環状部306aにわたって形成されていてもよい。ダイヤルリング306の傾斜面306cは、傾斜環状部306bおよび表側環状部306aに跨って形成されている。例えば、リング側金属体316は、金属粉末を含む液体を傾斜環状部306bおよび表側環状部306aの傾斜面306cに全体的に塗布することにより形成してもよい。
図10は、第1実施形態の第4変形例の電子時計401の平面図である。図10は、図1に相当する平面図である。
上述した実施形態では、文字板3は、円板状の本体部3aと、本体部3aの外周に連結された位置決め凸部3bと、を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図10に示すように、文字板403は、位置決め凸部3bを有しなくてもよい。すなわち、文字板403自体が円板状を有していてもよい。この場合、文字板3の断面的な位置決め及びケース4との絶縁は、第1変形例と同様の構成で行うとよい。
図11は、第2実施形態の電子時計501の断面図である。図11は、図2に相当する断面図である。図12は、図11の要部断面図である。図12は、図5に相当する断面図である。図13は、第2実施形態の電子時計501における太陽電池530の平面図である。図14は、図13とは反対側の平面図である。図15は、第2実施形態の電子時計501における太陽電池530の分解斜視図である。
上述した実施形態では、金属体は、金属製の文字板3であり、電子時計1は、開口部11と平面的に重なる絶縁性のダイヤルリング6を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図11に示すように、金属体は、太陽電池530の裏面電極531であり、開口部11と平面的に重なる絶縁性の文字板503を備えてもよい。図12に示すように、文字板503の外周表面は、金属製のケース4の内フランジ部4bの裏面と接触している。
太陽電池530は、文字板503の裏面側に設けられている。図13に示すように、太陽電池530は、平面視円形状を有する。太陽電池530は、指針軸を挿通させるための軸挿通孔530aと、アンテナ収容部23b(図11参照)と平面的に重なる非発電部530bと、を有する。
ベースフィルム532は、裏面電極531よりも大きい円板状を有する。ベースフィルム532は、樹脂などの絶縁材料で形成されている。ベースフィルム532は、軸挿通孔530aに対応する軸孔532aと、非発電部530bに対応する貫通孔532bと、を有する。
保護層534は、ベースフィルム532と実質的に同じ大きさの円板状を有する。保護層534は、光透過性を有する絶縁材料で形成されている。保護層534は、軸挿通孔530aに対応する軸孔534aと、非発電部530bに対応する貫通孔534bと、を有する。
2…ムーブメント
3,403…文字板(金属体)
3a…本体部
3b…位置決め凸部
4…ケース
5…絶縁部材(絶縁手段)
6,106,306…ダイヤルリング
7…接続部材
10…アンテナ
11…開口部
24…駆動機構
25…回路基板
216,316…リング側金属体
503…文字板
530…太陽電池
531…裏面電極(金属体)
Claims (14)
- 通信を行うためのアンテナを有するムーブメントと、
前記ムーブメントの一方側に配置された金属体と、
前記ムーブメントおよび前記金属体を収容する金属製のケースと、を備え、
前記ケースの最内周と前記金属体の外周との間には、平面的に開口する開口部が設けられており、
前記金属体は、前記開口部の開口方向において前記ケースと前記金属体とを位置決めするための位置決め凸部を備えることを特徴とする通信機能付電子機器。 - 前記ケースと前記金属体とを絶縁する絶縁手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の通信機能付電子機器。
- 前記絶縁手段は、前記開口部の開口方向において前記ケースと前記金属体との間に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の通信機能付電子機器。
- 前記絶縁手段は、前記位置決め凸部と前記ケースと間に配置された絶縁部材であることを特徴とする請求項2または3に記載の通信機能付電子機器。
- 前記金属体は、円板状の本体部と、前記本体部の外周に連結された前記位置決め凸部と、を備え、
前記絶縁部材は、前記本体部の外周および前記位置決め凸部と平面的に重なる円環状を有することを特徴とする請求項4に記載の通信機能付電子機器。 - 前記金属体は、金属製の文字板であり、
前記開口部と平面的に重なる絶縁性のダイヤルリングを更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通信機能付電子機器。 - 前記ダイヤルリングは、前記開口部の開口方向において前記ケースと前記金属体との間に空隙を維持した状態で前記金属体を支持することを特徴とする請求項6に記載の通信機能付電子機器。
- 前記ダイヤルリングは、金属製の目盛、金属製の装飾、金属粉末を含む塗装、金属粉末を含む印刷、の少なくとも一つを含むリング側金属体を備え、
前記リング側金属体は、前記金属体および前記ケースと絶縁されていることを特徴とする請求項7に記載の通信機能付電子機器。 - 前記金属体は、太陽電池の裏面電極であり、
前記開口部と平面的に重なる絶縁性の文字板を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の通信機能付電子機器。 - 前記ムーブメントは、電源電位に接続された電極が形成された回路基板を更に備え、
前記回路基板と前記金属体とを電気的に接続する接続部材を更に備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の通信機能付電子機器。 - 前記ムーブメントは、前記開口部の開口方向に開口する貫通孔を有するムーブ枠を更に備え、
前記貫通孔は、前記アンテナと平面的に重ならない位置に配置され、
前記接続部材は、前記ムーブ枠の前記貫通孔に配置されていることを特徴とする請求項10に記載の通信機能付電子機器。 - 前記ムーブメントは、駆動機構を更に備え、
前記貫通孔は、前記駆動機構と平面的に重ならない位置に配置されていることを特徴とする請求項11に記載の通信機能付電子機器。 - 前記接続部材は、導電性を有する弾性体であることを特徴とする請求項11または12に記載の通信機能付電子機器。
- 前記通信機能付電子機器は、時刻の表示を行う電子時計であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の通信機能付電子機器。
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