JP2023096329A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースサイズが異なる電子時計を構成する場合に、コストの増大を防止しつつ、受信性能を向上できる電子時計の提供。【解決手段】電子時計は、ケースと、指針と、文字板と、前記指針を駆動する駆動機構と、前記駆動機構が取り付けられる地板と、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、回路基板と、を備え、前記アンテナは、板状の放射電極と、板状のグランド電極と、前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備えることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、アンテナを内蔵する電子時計に関する。
腕時計などの小型の電子時計において、衛星信号を受信するアンテナを内蔵する電子時計が知られている。例えば、特許文献1には、文字板と地板との間に、放射導体と、接地導体と、これらの各導体を導通する短絡部とを有する平板状のアンテナを配置した電子時計が開示されている。このようなアンテナを内蔵する電子時計は、各ケースサイズに応じて専用のムーブメントを用いることが一般的であった。
一方、アンテナを内蔵しない電子時計では、特許文献2に開示されたように、共通のムーブメントと、サイズが異なる中枠体とを用いて、ケースサイズが異なる複数種類の電子時計を低コストで構成することが知られている。
特開2020-30056号公報 特開2016-114552号公報
特許文献1の平板状のアンテナを有するムーブメントを、特許文献2に開示されたような中枠体を用いることで、ケースサイズの異なるアンテナ内蔵式の電子時計を構成することが考えられる。
しかしながら、共通するムーブメントを用いた場合、アンテナサイズも共通するため、受信性能を向上させることができないという課題があった。
このため、ケースサイズが異なるアンテナ内蔵式の電子時計を構成する場合に、コストの増大を防止しつつ、受信性能を向上できる構造が求められている。
本開示の電子時計は、ケースと、指針と、文字板と、前記指針を駆動する駆動機構と、前記駆動機構が取り付けられる地板と、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、回路基板と、を備え、前記アンテナは、板状の放射電極と、板状のグランド電極と、前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備えることを特徴とする。
本開示の電子時計は、ケースと、指針と、文字板と、前記指針を駆動する駆動機構と、前記駆動機構が取り付けられる地板と、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、回路基板と、を備え、前記地板は、前記駆動機構が取り付けられる第1領域と、前記第1領域の外周側に設けられて前記ケースに当接する第2領域とを有し、前記アンテナは、板状の放射電極と、板状のグランド電極と、前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、前記文字板は、前記ケースに対応する大きさで形成され、前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記第2領域に重なる部分を備えることを特徴とする。
第1実施形態の電子時計を示す正面図である。 第1実施形態の電子時計の断面図である。 第1実施形態の電子時計のアンテナ、ソーラーパネルおよび回路基板を示す斜視図である。 第1実施形態の電子時計のアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。 参考例の電子時計の断面図である。 参考例の電子時計のアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。 アンテナ径とアンテナ利得との関係を示すグラフである。 第2実施形態の電子時計の断面図である。 第2実施形態のアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。 第3実施形態の電子時計の断面図である。 第3実施形態のアンテナおよびソーラーパネルを示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態の電子時計1を図面に基づいて説明する。本実施形態では、電子時計1のカバーガラス15側を表面側または上側とし、裏蓋14側を裏面側または下側として説明する。また、平面視とは、文字板2の表面に直交する方向、つまり後述する指針軸35~37の軸方向から電子時計1を見ることを意味し、側面視とは、文字板2の表面に平行な方向から電子時計1を見ることを意味する。
本実施形態の電子時計1は、後述する平面アンテナ50を内蔵し、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星や準天頂衛星などの位置情報衛星Sからの衛星信号を受信して衛星時刻情報を取得し、内部時刻情報を修正できるように構成されている。
電子時計1は、図1、2に示すように、ケース10と、ケース10内に収容された文字板2、指針3、日車5とを備える。電子時計1は、外部操作用のりゅうず6と、2つのボタン7、8とを備える。
[電子時計の外装構造]
ケース10は、ケース本体11と、裏蓋14とを備える。ケース本体11は、円筒状の胴12と、胴12の表面側に設けられたリング状のベゼル13とを備える。なお、本実施形態では、胴12と裏蓋14とは別体で構成されているが、これに限らず、胴12および裏蓋14が一体化されたワンピースケースでもよい。また、本実施形態では、胴12とベゼル13とは別体で構成されているが、これに限らず、胴12およびベゼル13が一体化された構造を用いてもよく、この場合、安価にできるメリットがある。
胴12、ベゼル13、裏蓋14の材質は、ステンレス鋼、チタン合金、アルミ、真鍮などの金属材料つまり導電性材料である。
ベゼル13には、プラスチックパッキン17を介して、カバーガラス15が取り付けられる。カバーガラス15は、ミネラルガラス、サファイアガラス、有機ガラス等の透明な材料で製造される。
カバーガラス15の直径であるガラス径はケース10のサイズで決まり、カバーガラス15の厚さ寸法は、ガラス径と防水性能との関係で決まる。
[電子時計の内部構造]
次に、電子時計1のケース10に内蔵される内部構造について説明する。
図2に示すように、ケース10内には、文字板2、ダイヤルリング16、ムーブメント20等が収容される。
文字板2は、非導電性部材にて円板状に形成されている。本実施形態の文字板2は、比誘電率3のポリカーボネート樹脂で形成されている。文字板2はケース10に対応する大きさで形成されている。すなわち、文字板2の平面サイズ、つまり平面視における文字板2の直径は、ケース10の内径に応じて設定される。電子時計1において、文字板2の平面サイズは、後述する地板21の平面サイズより大きく、平面視で中枠28の一部と重なっている。
指針3は、図2に示すように、時針31、分針32、秒針33を備える。文字板2の平面中心には貫通孔2Aが形成され、貫通孔2Aには同軸に設けられた3本の指針軸35、36、37が配置されている。指針軸35には時針31が取り付けられ、指針軸36には分針32が取り付けられ、指針軸37には秒針33が取り付けられている。時針31、分針32、秒針33は、文字板2の平面サイズに対応する長さに設定されている。
指針軸35、36、37および時針31、分針32、秒針33は、金属製の導電性部材で構成される。
文字板2の3時位置には矩形の日窓2Bが設けられている。文字板2の裏面側には日車5が配置され、日車5は日窓2Bから視認可能となっている。時針31、分針32、秒針33、日車5は、後述するステップモーターおよび輪列を介して駆動される。
ダイヤルリング16は、文字板2と同様に非導電性部材で平面視リング状に構成され、文字板2の外周に沿って配置されている。本実施形態のダイヤルリング16は、比誘電率3のポリカーボネート樹脂で形成されている。
ムーブメント20は、地板21、駆動機構23、二次電池24、ソーラーパネル25、平面アンテナ50、回路基板70、耐磁板81、回路押さえ82等を備える。なお、図2では図示を省略するが、平面アンテナ50と地板21との間には日車5が配置される。また、地板21と回路基板70との間には、駆動機構23を構成する輪列を地板21と共に支持する輪列受けが配置される。
地板21は、合成樹脂製であり、その平面サイズは、ケース10の内径に関わらず、一定のサイズとされている。すなわち、地板21の裏面には、駆動機構23が取り付けられる。このため、地板21は、駆動機構23に対応する大きさ、つまり駆動機構23が取付可能な大きさで形成されている。したがって、ケース10の内径が大きくなっても地板21の平面サイズは一定にできる。電子時計1では、ケース10の内径に比べて、地板21の外径は小さい。このため、地板21とケース10の内面との間の隙間には、リング状の中枠28が配置されている。
駆動機構23は、地板21の裏面に取り付けられ、時針31、分針32、秒針33および日車5を駆動する。すなわち、駆動機構23は、時針31、分針32、秒針33、日車5をそれぞれ駆動する4つのステップモーターと、4つの輪列とを有する。これらのステップモーターは、前記平面視で二次電池24と重ならない位置に配置されている。
回路基板70は、表裏両面に半導体集積回路(IC: Integrated Circuit)や、抵抗、コンデンサー等の回路素子が実装されている。ICとしては、平面アンテナ50で受信した信号を処理する受信用ICと、時針31、分針32、秒針33、日車5の駆動を制御する制御用ICとが設けられている。回路基板70は、輪列受けの裏面側に配置され、地板21に対応する大きさ、つまり駆動機構23に対応する大きさで形成されている。
二次電池24は、ボタン型のリチウムイオン電池であり、回路基板70の切欠部に配置されている。
ソーラーパネル25は、図3にも示すように、腕時計用に用いられる太陽電池パネルであり、例えば、樹脂フィルム基板上にアモルファスシリコン薄膜を積層したフィルム型の太陽電池などを利用できる。ソーラーパネル25は、指針軸35~37が挿通される貫通孔25Aと、日車5を視認するための日窓25Bと、2つの電極端子とを備える。この電極端子と回路基板70とは、2本の導通部材251によって導通されている。導通部材251は具体的にはコイルばねで構成され、ソーラーパネル25で発電した電流は、導通部材251および回路基板70を介して二次電池24に充電される。
[平面アンテナ]
平面アンテナ50は、GPS衛星からの衛星信号を受信するアンテナであり、本実施形態では板状逆F型アンテナで構成されている。
平面アンテナ50は、図2にも示すように、文字板2の表面に平行な方向から見た側面視で文字板2と地板21との間に配置される。この平面アンテナ50は、誘電体51と、板状の放射電極52と、平面視で放射電極52と重なるように配置された板状のグランド電極53と、放射電極52およびグランド電極53とを短絡する短絡部54とを備えて構成される。
平面アンテナ50の平面中心位置には、指針軸35~37が挿通される貫通孔501が形成されている。すなわち、貫通孔501は、放射電極52、誘電体51、グランド電極53を貫通して形成されている。また、平面アンテナ50において、日窓2B、25Bと平面視で重なる位置には、日車5を視認するための日窓503が形成されている。
平面アンテナ50の外周面には、図3および図4に示すように、凹部502が形成されている。凹部502には、導通部材251が配置される。なお、図4では、ソーラーパネル25の各セルは模式的に8等分された扇形で示している。また、図4では、指針軸35~37が挿通される貫通孔501は省略している。
誘電体51は、ポリフェニレンスルファイド、液晶ポリマー、ポリカーボネート等の誘電材料で形成され、側面視で放射電極52およびグランド電極53間に配置される。
放射電極52は、例えば銅、鉄合金などの金属薄板で形成され、給電部材である給電ピン56を介して回路基板70に導通されている。なお、図2では、給電ピン56は、グランド電極53および誘電体51を貫通して放射電極52に接触するように模式的に図示しているが、実際には、図3に示すように、放射電極52の給電端子を誘電体51の側面を介して下面まで延長し、この給電端子に給電ピン56の上端が接触するように構成している。
給電ピン56の下端は、回路基板70に当接し、回路基板70に実装された受信ICに導通されている。したがって、給電ピン56は、平面視で地板21および回路基板70に重なって配置されている。
放射電極52は、図4に示すように、少なくとも一部が平面視で地板21よりも外側に突出するように形成されている。すなわち、放射電極52の凹部502が設けられる一部分は、平面視で地板21の外周よりも内側に配置されているが、他の部分は地板21の外周よりも外側に突出して形成されている。したがって、放射電極52は、平面視で地板21よりも外側に突出する部分を備える。
具体的には、放射電極52の外周の周方向の位置を、文字板2の目盛位置で表した際に、放射電極52の略11時の位置から時計回り方向で略2時の位置までの外周部521は、地板21の外周よりも内側に配置されている。つまり、指針軸35~37の中心軸から外周部521までの寸法は、指針軸35~37の中心軸から地板21の外周までの寸法よりも小さく設定されている。
一方、放射電極52の略2時の位置から時計回り方向で略11時の位置までの外周部522は、地板21の外周よりも外側つまりケース10側に突出されている。すなわち、指針軸35~37の中心軸から外周部522までの寸法は、指針軸35~37の中心軸から地板21の外周までの寸法よりも大きく設定されている。このため、地板21の外側に配置される中枠28は、平面視で放射電極52と重なる。
平面アンテナ50の誘電体51およびグランド電極53は、図2にも示すように、地板21よりも小さく形成されている。このため、誘電体51およびグランド電極53の外周は地板21の外周よりも内側に配置されている。
したがって、平面視で放射電極52の面積は誘電体51およびグランド電極53よりも大きく設定され、さらにソーラーパネル25の面積よりも大きく設定されている。
グランド電極53は、例えば銅、鉄合金などの金属薄板で形成され、回路基板70のグランド端子に導通されている。なお、グランド電極53は、地板21の表面を殆ど覆うサイズに形成されているので、ステップモーターの文字板2側を覆う耐磁板を兼ねている。また、放射電極52は、前述の通り金属板であるため、フィルム製のソーラーパネル25を支持する支持基板を兼ねている。
短絡部54は、金属薄板または誘電体51の側面にメッキ等で形成された金属被膜で形成され、放射電極52およびグランド電極53に導通している。短絡部54は、少なくとも凹部502に設けられ、本実施形態では外周部521にも設けられている。このため、導通部材251は、短絡部54の外周側に配置されている。また、放射電極52において地板21よりも外側に突出する外周部522は、短絡部54が設けられた部分以外である。
[参考例]
本実施形態の電子時計1と対比するため、電子時計1に比べてケース10のサイズが小さい電子時計1Dについて、図5および図6を参照して説明する。なお、電子時計1Dにおいて、電子時計1と同一または同様の構成については同一符号を付し、説明を省略する。
電子時計1Dは、ケース10Dの平面サイズが電子時計1に比べて小さくされている。具体的には、地板21の平面サイズに合わせて、ケース10Dの内面サイズが設定され、中枠28を設けずに地板21をケース10D内に配置している。すなわち、電子時計1Dは、地板21を配置可能な最小サイズの時計である。
また、電子時計1Dの平面アンテナ50Dは、誘電体51D、放射電極52D、グランド電極53D、短絡部54Dを備えて構成されている。誘電体51D、グランド電極53D、短絡部54Dは、電子時計1の誘電体51、グランド電極53、短絡部54と同様の構成である。
電子時計1Dは、ケース10Dのサイズに対応して、文字板2Dの平面サイズが電子時計1の文字板2よりも小さい点と、文字板2Dに合わせて時針31、分針32、秒針33の長さが電子時計1よりも短い点と、放射電極52Dの平面サイズが電子時計1の放射電極52よりも小さい点が電子時計1と相違する。放射電極52Dは、図6に示すように、地板21よりも平面サイズが小さくされ、放射電極52Dの外周部521Dは、全周に渡って地板21の外周面よりも内側に配置されている。
電子時計1Dにおいて、その他の構成は電子時計1と同様であるため説明を省略する。また、平面視で導通部材251や給電ピン56の配置位置は、電子時計1、1Dで共通する。日車5の平面サイズは、導通部材251や給電ピン56と干渉しないサイズに制約される。このため、日車5の大きさや、日窓2B、25B、503の形成位置は、電子時計1、1Dで共通する。
[アンテナ利得の改善効果]
図7は、平面アンテナ50のアンテナ径、具体的には放射電極52の直径を拡大した場合のアンテナ利得の改善効果を示すグラフである。図7は、ケース10の内径を33mmに設定し、平面アンテナ50のアンテナ径が28mmの場合のアンテナ利得を基準(0dB)とし、アンテナ径を拡大した場合の利得変動を示している。図7に示すように、アンテナ径を1~3mm拡大した場合、アンテナ利得は0.5dB程度改善した。ただし、アンテナ径を更に拡大するとアンテナ利得は低下し、特にケース10の内径とアンテナ径との差が1mm以下になると、アンテナ利得はアンテナ径が28mmの場合よりも低下する。これは、金属製のケース10に平面アンテナ50が近づきすぎて受信感度が低下するためである。
したがって、ケース10の内径に対応して平面アンテナ50のサイズを適切に拡大することで受信感度が向上することを確認できた。
[第1実施形態の効果]
本実施形態によれば、平面サイズが大きなケース10を有する電子時計1において、文字板2および放射電極52以外のムーブメント20は、平面サイズが小さいケース10Dを有する電子時計1Dと共通化しているので、ケースサイズが異なる電子時計1,1Dの製造コストを低減できる。すなわち、電子時計1、1Dにおいて、地板21、駆動機構23、回路基板70等は共通して利用でき、地板21に対してサイズが大きなケース10に組み込む場合には、ケースサイズに対応する文字板2、放射電極52、中枠28を選択して用いるだけでよいので、文字板2、2Dやケース10、10Dのサイズが異なる電子時計1、1Dを構成する場合に、共通のムーブメント20を利用でき、コストの増大を防止できる。
電子時計1では、平面アンテナ50の放射電極52の平面サイズを、ケース10のサイズに応じて大きくしているので、平面アンテナ50の受信感度を向上できる。
電子時計1の平面アンテナ50において、放射電極52のサイズのみを大きくしており、誘電体51やグランド電極53は、電子時計1Dの平面アンテナ50Dと共通化しているので、平面アンテナ50のコスト増加を最小限に抑えつつ、受信感度を向上できる。
放射電極52において、短絡部54が設けられる凹部502や外周部521は拡大せず、それ以外の外周部522を外側に拡大しているので、給電ピン56や導通部材251の配置位置を平面アンテナ50、50Dで共通化できる。このため、給電ピン56や導通部材251が接触する端子位置を含めて同一の回路基板70を用いることができ、ケースサイズに応じて回路基板70を変更する必要が無いため、コストを低下できる。
さらに、導通部材251は、短絡部54が形成された凹部502、つまり短絡部54の外側に配置されるため、コイルばねで構成される導通部材251が受信感度に与える影響を低減できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態の電子時計1Bについて、図8および図9を参照して説明する。
電子時計1Bは、平面アンテナ50Bの構成が第1実施形態の電子時計1と相違し、それ以外の構成は共通する。したがって、第1実施形態の電子時計1と共通する構成については同一符号を付し、説明を省略する。
電子時計1Bの平面アンテナ50Bは、図8および図9に示すように、放射電極52Bと、誘電体51Bと、グランド電極53Bと、短絡部54Bとを備える。
誘電体51Bは、図示略の日車を保持する日車押さえを兼ねている。放射電極52Bは、誘電体51Bの表面側に形成された金属被膜で構成されている。また、短絡部54Bは、誘電体51Bの側面および裏面に形成された金属被膜で構成されている。金属被膜は、例えば銅、銀、ニッケル、アルミなどのメッキ処理等によって形成することができる。
したがって、誘電体51Bおよび放射電極52Bは、平面視で同じ大きさとされ、さらに本実施形態ではソーラーパネル25よりも大きな平面サイズに形成されている。また、誘電体51Bおよび放射電極52Bは、外周面が地板21の外周よりも内側に位置する外周部521Bと、地板21よりも外側に位置する外周部522Bとを備える。この外周部522Bを設けることによって放射電極52Bの面積は、平面アンテナ50Dの放射電極52Dに比べて大きくなっている。
グランド電極53Bは、金属板材で構成され、誘電体51Bおよび放射電極52Bよりも大きな平面サイズで形成されている。このため、平面アンテナ50Bは、放射電極52Bに加えて、誘電体51Bおよびグランド電極53Bの少なくとも一部も、平面視で地板21よりも外側に突出している。すなわち、平面アンテナ50Bの放射電極52B、誘電体51B、グランド電極53Bは、平面視で地板21よりも外側に突出する部分をそれぞれ備える。
また、グランド電極53Bは、駆動機構23の文字板2側をほぼ覆うサイズで形成されているため、耐磁板としても機能する。
短絡部54Bは、放射電極52Bに導通し、さらにグランド電極53Bが接触することでグランド電極53Bとも導通している。この短絡部54Bは、外周部521Bおよび凹部502部分に形成されている。
したがって、放射電極52Bおよび誘電体51Bにおいて地板21よりも外側に突出する外周部522Bは、短絡部54が設けられた外周部521B以外である。一方、グランド電極53Bは、導通部材251が配置される凹部502以外は、地板21よりも外側に突出している。これらの地板21よりも外側に突出する部分は、中枠28に平面視で重なる。
放射電極52Bは、給電ピン56を介して回路基板70と導通している。なお、図8では給電ピン56と放射電極52Bとの導通構造を模式的に記載しているが、平面アンテナ50Bでは、放射電極52Bから誘電体51Bの側面を介して裏面まで到達する金属被膜を形成して給電端子を構成し、誘電体51Bの裏面に設けられた給電端子に給電ピン56を当接させて導通している。給電ピン56および導通部材251の平面配置位置、つまり、平面視で指針軸35~37の中心軸に対する給電ピン56および導通部材251の配置位置は、電子時計1、1Dと同一である。このため、電子時計1Bにおいても、電子時計1、1Dと同一の日車5や回路基板70を用いている。また、凹部502に配置される導通部材251は、短絡部54Bの外側に配置されている。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態の電子時計1Bは、平面アンテナ50Bの誘電体51B、放射電極52Bの面積を平面アンテナ50Dに比べて大きくし、さらにグランド電極53Bを放射電極52B以上に大きく形成したので、平面アンテナ50Bの受信感度をさらに向上できる。
地板21、駆動機構23、二次電池24、ソーラーパネル25、中枠28、給電ピン56、回路基板70、耐磁板81、回路押さえ82、導通部材251は、第1実施形態の電子時計1や電子時計1Dと共通であるため、コストを低減できる。すなわち、ケースサイズやアンテナ性能の異なる電子時計1、1B、1Dをコストの増大を防止しつつ、製造することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電子時計1Cについて、図10および図11を参照して説明する。
電子時計1Cは、平面アンテナ50C、ソーラーパネル25C、導通部材252、地板21C、ダイヤルリング16Cの構成が電子時計1と相違し、それ以外の構成は共通する。したがって、第1実施形態の電子時計1と共通する構成については同一符号を付し、説明を省略する。
電子時計1Cの平面アンテナ50Cは、誘電体51Cと、放射電極52Cと、グランド電極53Cと、短絡部54Cとを備える。
誘電体51Cは、図示略の日車を保持する日車押さえを兼ねている。放射電極52Cは、誘電体51Cの表面側に形成された金属被膜で構成され、グランド電極53Cは誘電体51Cの裏面側に形成された金属被膜で構成され、短絡部54Cは誘電体51Cの側面に形成された金属被膜で構成されている。金属被膜は、例えば銅、銀、ニッケル、アルミなどのメッキ処理等によって形成することができる。したがって、誘電体51C、放射電極52C、グランド電極53Cは、平面視で同じ大きさとされている。
また、電子時計1Cの地板21Cは、駆動機構23が取り付けられる第1領域211と、第1領域211の外周側に設けられてケース10の内径と第1領域211の平面サイズとの差に応じた寸法に形成された第2領域212とを有する。第1領域211は、一番小さいサイズのケース10Dに組み込み可能な地板21と同じ平面サイズで構成されている。第2領域212の幅寸法、つまり第1領域211から第2領域212の外周面までの突出寸法は、ケースサイズに応じて設定される。このため、地板21Cの第2領域212は、ケース10の内面に当接し、地板21Cは、中枠を設けることなく、ケース10内に直接収納できる。なお、第2領域212は、全周に渡ってケース10の内面に当接させてもよいし、複数箇所でケース10の内面に当接させてもよい。
ソーラーパネル25Cは、電子時計1、1Bのソーラーパネル25よりも大きな面積とされている。なお、ソーラーパネル25Cの発電層は、平面アンテナ50Cの放射電極52Cよりも面積が小さくなるように設定され、ソーラーパネル25の発電層が設けられていない部分を拡大している。さらに、ダイヤルリング16Cは、ダイヤルリング16に比べて文字板2およびソーラーパネル25Cを覆う面積が小さい部材とされている。
導通部材252は、ソーラーパネル25Cの端子に接触する第1コイルばね252Aと、回路基板70の端子に接触する第2コイルばね252Bと、第1コイルばね252Aおよび第2コイルばね252Bを連結する連結部252Cとを備えて構成されている。第2コイルばね252Bは、地板21Cの第1領域211に配置され、第1コイルばね252Aおよび連結部252Cは、地板21Cの第2領域212に配置されている。また、第1コイルばね252Aは、短絡部54Cの外側に配置されている。
導通部材252の第1コイルばね252Aは、第2コイルばね252Bよりも外側に配置されているので、電子時計1、1Bに比べて、日車5の直径を大きくでき、日窓503をより外周側に配置できる。この際、日車5の幅寸法のみを大きくし、日車5の内歯や日回し車の位置は、電子時計1、1Bと共通化している。
また、第1コイルばね252Aが外側に配置されることで、平面アンテナ50Cには導通部材252を配置する凹部を形成する必要が無い。このため、平面アンテナ50Cの外周部は、全周に渡って地板21Cの第2領域212に重なる位置まで拡大されている。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態の電子時計1Cは、平面アンテナ50Cの面積を拡大するだけでなく、ソーラーパネル25Cの面積も大きくしたので、受信感度および発電能力を向上できる。
また、駆動機構23、二次電池24、給電ピン56、回路基板70、耐磁板81、回路押さえ82は、電子時計1、1B、1Dと共通であるため、コストを低減できる。また、地板21Cの第1領域211における駆動機構23の保持形状は、電子時計1、1B、1Dと共通に形成でき、第2領域212のみケースサイズに応じて変更すればよい。すなわち、ケースサイズやアンテナ性能の異なる電子時計1、1B、1C、1Dをコストの増大を防止しつつ、製造することができる。
導通部材252の第1コイルばね252Aは、第2コイルばね252Bよりも外側に配置されているので、日車5の直径を大きくし、日窓503をより外周側に拡大することができる。この場合、日車5の幅寸法のみを大きくするため、日車5の内歯や日回し車の位置を変更する必要が無く、コストの増加を抑えることができる。
第1コイルばね252Aは、ソーラーパネル25Cの外周側に配置されるため、第1コイルばね252Aとソーラーパネル25Cとの接続部分をダイヤルリング16Cで覆うことができる。このため、電子時計1Cの外観を向上できる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、平面アンテナの形状は平面視で略円形のアンテナに限らず、平面視で四角形やトノー型でもよい。例えば、平面形状が四角形やトノー型のケースを用いた電子時計では、文字板、ソーラーパネル、平面アンテナの形状はケースの形状に合わせて四角形やトノー型とし、地板21や駆動機構23等の他の構成は前記各実施形態の電子時計1、1B、1Cと共通化すればよい。なお、四角形などのケースに円形の地板21を組む込むためには中枠を用いれば良い。
平面アンテナ50、50B、50Cは、受信信号の1/4波長で共振する板状逆Fアンテナに限らず、受信信号の1/2波長で共振する薄型のパッチアンテナなどの他のアンテナを用いてもよい。
平面アンテナ50、50B、50Cの誘電体51、51B、51Cは、日車押さえを兼用するものに限らず、他の時計部品を保持する機能を有するものでもよいし、アンテナ専用に設けられていてもよい。
平面アンテナ50、50Bは、短絡部54、54B以外の外周部522、522Bを地板21の外側に突出させていたが、凹部502以外つまり短絡部54、54Bにおいて導通部材251、252に対向する部分以外も地板21の外側に突出させてもよい。
電子時計1、1Bのソーラーパネル25は、ケースサイズが小さい電子時計1Dのソーラーパネル25と同じサイズであったが、ケースサイズが拡大することに対応して、より面積が大きなソーラーパネルを用いてもよい。この際、ソーラーパネル25の発電層は、平面アンテナ50の放射電極52、52Bよりも面積を小さくし、発電層が設けられていない部分を拡大すればよい。この場合、導通部材251の配置位置は変更しないため、短絡部54、54Bが設けられる凹部502を含む外周部521、521Bに重なる範囲ではソーラーパネルを拡大せず、外周部522、522Bに重なる範囲でソーラーパネルの外周側を拡大して面積を大きくすればよい。
前記実施形態の電子時計1、1B、1Cは、時針31、分針32、秒針33を有する3針の時計であったが、地板21、21Cや平面アンテナ50、50B、50Cに予め他のモーターや輪列、指針軸を配置できる形状や貫通孔等を設けておいてもよい。このように構成すれば、サブダイヤルの有無や、サブダイヤルの位置の変更などを、対応するモーター、輪列の追加や、文字板の変更によって容易に実現できる。このため、ケースサイズの変更に加えて、表示部の追加などの電子時計の派生展開を容易に実現できる。
さらに、ケース10の材質は金属製に限定されない。例えば、胴12およびベゼル13を有するケース本体11や裏蓋14は、セラミック製や合成樹脂製としてもよい。
電子時計は、ソーラーパネル25、25Cを備えずに、二次電池24の代わりに一次電池を用いたものでもよい。この場合、導通部材251、252が不要となり、導通部材251、252が平面アンテナ50、50B、50Cの受信感度に影響を与えることもないため、短絡部54、54B、54Cの配置位置を変更することができる。
短絡部54、54B、54Cは、平面アンテナ50、50B、50Cの受信特性の調整用に設けられるため、短絡部54、54B、54Cが無くても信号を受信できる場合には短絡部を設けなくてもよい。
前記各実施形態では、アンテナは、GPS衛星から送信される衛星信号を受信していたが、アンテナで受信する信号はこれに限られない。例えば、ガリレオ、GLONASS、Beidouなどの他の全地球的航法衛星システム(GNSS)や、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)や、準天頂衛星等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの各衛星から送信される衛星信号を受信してもよい。
アンテナは、衛星信号を受信するものに限られず、例えば、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、Wi-Fi(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、LPWA(Low Power Wide Area)等の他の電波を受信するアンテナでもよい。すなわち、電子時計1、1B、1Cに組み込むアンテナは、受信する信号に種類や、時計のサイズ、他の部品との納まりなどに応じて適切なアンテナを用いればよい。
[本開示のまとめ]
本開示の電子時計は、ケースと、指針と、文字板と、前記指針を駆動する駆動機構と、前記駆動機構が取り付けられる地板と、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、回路基板と、を備え、前記アンテナは、板状の放射電極と、板状のグランド電極と、前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備えることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、アンテナは、側面視で文字板および地板間に配置されるため、アンテナの面積を大きくできる。さらに、放射電極は、平面視で地板よりも外側に突出する部分を備えるため、放射電極の面積をより大きくできる。このため、ケースサイズに応じて放射電極を大きくでき、アンテナの受信感度を向上できる。
本開示の電子時計において、前記グランド電極および前記誘電体は、前記平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備えることが好ましい。
放射電極に加えて、グランド電極および誘電体の面積も大きくできるので、アンテナの受信感度をより向上できる。
本開示の電子時計において、ソーラーパネルと、前記ソーラーパネルと前記回路基板とを導通する導通部材と、を備え、前記アンテナは、前記放射電極と前記グランド電極とを短絡する短絡部を有し、前記導通部材および前記短絡部は、前記平面視で前記地板と重なり、前記導通部材は、前記平面視で前記短絡部の外側に配置されることが好ましい。
放射電極とグランド電極とを短絡する短絡部を設けることで、アンテナ特性を容易に調整できる。また、導通部材を平面視で地板と重なる位置に配置しているので、地板と平面視で重なる位置で回路基板と導通させることができ、回路基板も共通化できる。
さらに、導通部材を短絡部の外側に配置したので、コイルばねなどで構成される導通部材がアンテナの受信感度に与える影響を低減することができる。
本開示の電子時計において、前記アンテナは、前記放射電極と前記グランド電極とを短絡する短絡部を有し、前記放射電極の前記地板よりも外側に突出する部分は、前記短絡部以外であることが好ましい。
アンテナの放射電極において、地板よりも外側に突出する部分を短絡部以外としているので、短絡部以外の広い面積を突出させることができ、放射電極の面積を効果的に大きくでき、アンテナの受信感度を向上できる。また、短絡部は地板よりも外側に突出させないため、短絡部の外側に接続部材を配置する場合に、その配置位置を固定でき、回路基板なども共通化できる。
本開示の電子時計において、前記放射電極の前記地板よりも外側に突出する部分は、前記短絡部の前記導通部材に対向する部分以外であることが好ましい。
アンテナの放射電極において、地板よりも外側に突出する部分を短絡部の導通部材に対向する部分以外としているので、短絡部以外だけでなく短絡部において導通部材に対向する部分も含めた広い面積を突出させることができ、放射電極の面積を効果的に大きくでき、アンテナの受信感度を向上できる。また、短絡部の導通部材に対向する部分は地板よりも外側に突出させないため、接続部材の配置位置を固定でき、回路基板なども共通化できる。
本開示の電子時計において、前記ケースと前記地板との間に配置される中枠を備え、前記中枠は、前記平面視で前記放射電極と重なることが好ましい。
ケースサイズに合わせた中枠を用いることで、様々なサイズのケースに、共通の地板を取り付けることができる。また、放射電極を中枠の位置まで拡大できるので、ケースサイズに応じて放射電極を大きくでき、受信性能を向上できる。
本開示の電子時計において、前記回路基板は、前記駆動機構に対応する大きさで形成され、前記給電部材は、前記平面視で前記地板および前記回路基板に重なることが好ましい。
回路基板は駆動機構に対応する大きさで形成されるため、地板と同様に最小限の大きさに設定できる。このため、サイズが異なる複数種類のケースに対して、地板、駆動機構と共に共通の回路基板を用いることができ、コストの増大を防止できる。
さらに、アンテナと回路基板とを導通する給電部材は、平面視で地板および回路基板に重なるため、給電部材の配置位置はケースサイズに関係無く一定にでき、この点でも回路基板を共通化できる。
本開示の電子時計は、ケースと、指針と、文字板と、前記指針を駆動する駆動機構と、前記駆動機構が取り付けられる地板と、前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、回路基板と、を備え、前記地板は、前記駆動機構が取り付けられる第1領域と、前記第1領域の外周側に設けられて前記ケースに当接する第2領域とを有し、前記アンテナは、板状の放射電極と、板状のグランド電極と、前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、前記文字板は、前記ケースに対応する大きさで形成され、前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記第2領域に重なる部分を備えることを特徴とする。
本開示の電子時計によれば、地板は駆動機構が取り付けられる第1領域と、ケースに当接する第2領域とを備えるため、サイズが異なる複数種類のケースに対して、第2領域の寸法が異なる地板と、ケースに対応する大きさの文字板とを用いればよく、駆動機構等の他の部品は共通化でき、コストの増大を防止できる。
また、アンテナは、側面視で文字板および地板間に配置されるため、アンテナの面積を大きくできる。さらに、放射電極は、平面視で地板の第2領域に重なる部分を備えるため、放射電極の面積をより大きくできる。このため、ケースサイズに応じて放射電極を大きくでき、アンテナの受信感度を向上できる。
1…電子時計、1B…電子時計、1C…電子時計、1D…電子時計、2…文字板、2D…文字板、3…指針、5…日車、10…ケース、10D…ケース、20…ムーブメント、21…地板、21C…地板、23…駆動機構、24…二次電池、25…ソーラーパネル、25C…ソーラーパネル、28…中枠、31…時針、32…分針、33…秒針、50…平面アンテナ、50B…平面アンテナ、50C…平面アンテナ、50D…平面アンテナ、51…誘電体、51B…誘電体、51C…誘電体、52…放射電極、52B…放射電極、52C…放射電極、52D…放射電極、53…グランド電極、53B…グランド電極、53C…グランド電極、54…短絡部、54B…短絡部、54C…短絡部、56…給電ピン、70…回路基板、81…耐磁板、82…回路押さえ、211…第1領域、212…第2領域、251…導通部材、252…導通部材、252A…第1コイルばね、252B…第2コイルばね、252C…連結部、502…凹部、521…外周部、521B…外周部、522…外周部、522B…外周部。

Claims (8)

  1. ケースと、
    指針と、
    文字板と、
    前記指針を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構が取り付けられる地板と、
    前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、
    回路基板と、を備え、
    前記アンテナは、
    板状の放射電極と、
    板状のグランド電極と、
    前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、
    前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、
    前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記グランド電極および前記誘電体は、前記平面視で前記地板よりも外側に突出する部分を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    ソーラーパネルと、
    前記ソーラーパネルと前記回路基板とを導通する導通部材と、を備え、
    前記アンテナは、前記放射電極と前記グランド電極とを短絡する短絡部を有し、
    前記導通部材および前記短絡部は、前記平面視で前記地板と重なり、
    前記導通部材は、前記平面視で前記短絡部の外側に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記アンテナは、前記放射電極と前記グランド電極とを短絡する短絡部を有し、
    前記放射電極の前記地板よりも外側に突出する部分は、前記短絡部以外である
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項3に記載の電子時計において、
    前記放射電極の前記地板よりも外側に突出する部分は、前記短絡部の前記導通部材に対向する部分以外である
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記ケースと前記地板との間に配置される中枠を備え、
    前記中枠は、前記平面視で前記放射電極と重なる
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記回路基板は、前記駆動機構に対応する大きさで形成され、
    前記給電部材は、前記平面視で前記地板および前記回路基板に重なる
    ことを特徴とする電子時計。
  8. ケースと、
    指針と、
    文字板と、
    前記指針を駆動する駆動機構と、
    前記駆動機構が取り付けられる地板と、
    前記文字板の表面に平行な方向から見た側面視で前記文字板と前記地板との間に配置されるアンテナと、
    回路基板と、を備え、
    前記地板は、前記駆動機構が取り付けられる第1領域と、前記第1領域の外周側に設けられて前記ケースに当接する第2領域とを有し、
    前記アンテナは、
    板状の放射電極と、
    板状のグランド電極と、
    前記側面視で前記放射電極および前記グランド電極間に配置される誘電体と、を有し、
    前記回路基板は、給電部材を介して前記放射電極と導通され、
    前記文字板は、前記ケースに対応する大きさで形成され、
    前記放射電極は、前記文字板の表面に直交する方向から見た平面視で前記第2領域に重なる部分を備える
    ことを特徴とする電子時計。
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