JPH067623Y2 - デイジタル複写機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は使用済みのインクドナーフィルムを巻き取らな
いで排出する排出部を有したディジタル複写機に関し、
特に、装置の小型化，及び部品点数の削減を図ったディ
ジタル複写機に関する。

〔従来の技術〕

従来のサーマルヘッドを用いて像形成するディジタル複
写機として、例えば、第２図に示されるものがある。こ
のディジタル複写機は、原稿を載せるプラテン１２と、
原稿に光を照射するための原稿照明ランプ１１と、原稿
照明ランプ１１より照射された原稿の反射光像を所定の
方向に反射させる反射ミラー１３と、反射ミラー１３に
より導かれた反射像を所定の位置に結像するレンズ１４
と、レンズ１４によって結像された反射光像に基いて画
像信号を発生するイメージセンサ１５と、イメージセン
サ１５の画像信号を蓄える画像信号メモリ（図示せず）
と、このメモリから読み出された画像信号に応じて発熱
するサーマルヘッドアレイを有するサーマルヘッド１
と、サーマルヘッド１へインクドナーフィルムを供給す
るインクドナーフィルム供給部４と、使用済みのインク
ドナーフィルムを巻き取るインクドナーフィルム巻き取
り部５と、記録紙（普通紙）を収容した給紙トレイ２
と、印字された記録紙の排出を受ける排出トレイ３を有
して構成されている。

以上の構成において、複写の操作を説明すると、原稿照
明ランプ１１より発せられる光がプラテン１２上の原稿
に照射されて生じた反射光像は、反射ミラー１３を介し
てレンズ１４へ導かれ、イメージセンサ１５に結像され
る。このイメージセンサ１５は反射光像を画像信号に変
換して画像信号メモリに蓄える。同時に、給紙トレイ２
より記録紙が供給され、加圧ロールによってインクドナ
ーフィルム供給部４より供給されたインクドナーフィル
ムと重合されて、サーマルヘッド１の発熱部に位置させ
られる。サーマルヘッド１が画像信号メモリーからの画
像信号に応じて発熱すると、インクドナーフィルムがそ
の発熱に基づいて溶融し、溶融インクが記録紙に付着し
て印字が行われる。インクドナーフィルムと記録紙は印
字速度に応じて移動し、印字が終了すると記録紙が排出
トレイ３へ排出され、インクドナーフィルムはインクド
ナーフィルム巻き取り部５で巻き取られる。

しかし、上記したディジタル複写機によると、インクド
ナーフィルム巻き取り部が装置の内部に設けられている
ため、装置の小型化，及びコストダウンに限界があると
いう不都合があった。

そこで、装置の小型化とコストダウンを図るために、イ
ンクドナーフィルム（インクシート）を巻き取らないで
排出部からそのまま排出する感熱転写プリンタが、例え
ば、実開昭６１−５９０６７号に提案されている。

この感熱転写プリンタは、使用済みのインクシートを排
出部から装置外部へ排出すると共に、排出時にインクシ
ートをカッターで切断するように構成されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、上述した感熱転写プリンタによると、インクシ
ートを排出するインクシート排出部と記録紙を排出する
記録紙排出部を別々に設けており、また、これに伴い各
々を排出するためのガイド機構も別々に設けているた
め、十分に構造を簡素化して部品点数の削減，及びコス
トダウンを図ることができないという不都合がある。

従って、本考案の目的は構造を簡素化して部品点数の削
減，及びコストダウンを図ることができるディジタル複
写機を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記問題点に鑑み、構造を簡素化して部品点数
の削減，及びコストダウンを図るため、共通の方向に案
内するガイド手段を介して印字済のロール紙と転写済の
インクドナーフィルムを重ね合わせた状態で排出部から
排出し、排出部において共通のカット部で印字済のロー
ル紙と転写済のインクドナーフィルムを一緒に切断する
ようにしたディジタル複写機を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本考案のディジタル複写機について添付図面を参
照しながら詳細に説明する。

第１図には、本考案の一実施例に係るディジタル複写機
の断面構造が示されている。このディジタル複写機は、
画像信号を印字するためのサーマルヘッド１と、サーマ
ルヘッド１にロール紙を連続的に供給するロール紙供給
部１８と、サーマルヘッド１にインクドナーフィルムを
供給するフィルム供給部４と、サーマルヘッド１におい
て印字済のロール紙と、転写済のインクドナーフィルム
を共通の方向に案内するガイドローラー７と、ガイドロ
ーラー７によって案内された印字済のロール紙と転写済
のインクドナーフィルムを重ね合わせた状態で排出する
排出部６より構成されている。

排出部６は、本体８に設けられた排出口９と、当該排出
口９に設けられ、印字済のロール紙と転写済のインクド
ナーフィルムを同時に切断する共通のカッター１０を有
している。尚、その他の構成は第２図と同一につき説明
を省略する。

以上の構成において、ロール紙供給部１８よりロール紙
を、また、インクドナーフィルム供給部４よりインクド
ナーフィルムをサーマルヘッド１にそれぞれ供給するこ
とで、画像信号メモリ（図示せず）からの画像信号に応
じたサーマルヘッドの発熱によりロール紙に印字が行わ
れる。サーマルヘッド１において印字が終了したロール
紙，及び転写が終了したインクドナーフィルムは、サー
マルヘッド１を通過し、各々を共通の方向に案内するガ
イドローラー７によって重ね合わされた状態で引き取ら
れ、排出口９から本体８の外部に排出される。この排出
時に排出口９に設けられたカッター１０によって、印字
済のロール紙と、転写済のインクドナーフィルムをロー
ル紙の必要とする長さに応じて切断する。

このように、一緒にインクドナーフィルムも切断してお
くと、インクドナーフィルムの片付け作業等が容易にな
る。

以上、実施例で説明したように、印字済のロール紙と、
転写済のインクドナーフィルムを共通のガイド手段を介
して共通の排出部から排出し、更に、共通のカッターで
転写済みインクドナーフィルムと印字済みロール紙のカ
ットを一緒に行なうため、構造を簡素化して、部品点数
を減少させることができる。

〔考案の効果〕

以上説明した通り、本考案のディジタル複写機による
と、共通の方向に案内するガイド手段を介して印字済の
ロール紙と転写済のインクドナーフィルムを重ね合わせ
た状態で排出部から排出し、排出部において共通のカッ
ト部で印字済のロール紙と転写済のインクドナーフィル
ムを一緒に切断するようにしたため、構造を簡素化して
部品点数の削減，及びコストダウンを図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す説明図。第２図は従来
のディジタル複写機を示す説明図。 符号の説明 １……サーマルヘッド、２……給紙トレイ ３……排出トレイ ４……インクドナーフィルム供給部 ５……インクドナーフィルム巻き取り部 ６……排出部、７……ガイドローラー ８……本体、９……排出口 １０……カッター １１……原稿照明ランプ、１２……プラテン １３……反射ミラー、１４……レンズ １５……イメージセンサ １８……ロール紙供給部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 武藤 一裕 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 安田 恵亮 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 石黒 純爾 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 絹田 詔彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)考案者 大谷 敏 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (56)参考文献 実開 昭61−59067（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】画像情報をサーマルヘッドを有する印字部
   において像形成するディジタル複写機において、 前記印字部にロール紙を供給するロール紙供給手段と、 前記印字部にインクドナーフィルムを供給するフィルム
   供給手段と、 印字済のロール紙と、転写済のインクドナーフィルムを
   共通の方向に案内するガイド手段と、 前記ガイド手段によって案内された前記印字済のロール
   紙と前記転写済のインクドナーフィルムを重ね合わせた
   状態で排出する排出部を備え、 前記排出部は、前記印字済のロール紙と前記転写済のイ
   ンクドナーフィルムを一緒に切断する共通のカット部を
   有していることを特徴とするディジタル複写機。