JPH0675615B2 - パチンコ球計数排出装置 - Google Patents

パチンコ球計数排出装置

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JPH0675615B2
JPH0675615B2 JP4140997A JP14099792A JPH0675615B2 JP H0675615 B2 JPH0675615 B2 JP H0675615B2 JP 4140997 A JP4140997 A JP 4140997A JP 14099792 A JP14099792 A JP 14099792A JP H0675615 B2 JPH0675615 B2 JP H0675615B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパチンコ球貸出装置やパ
チンコ機等に備えられて,球排出指令に基づき球制御部
材を作動開始するとともに,排出されるパチンコ球を1
個宛に検出する球検出手段の検出出力の計数値が所定数
に達すると上記球制御部材を作動停止させることにより
所定数のパチンコ球を排出する球排出制御手段を有する
パチンコ球計数排出装置に関し,特に,パチンコ球の排
出異常を検出できる様にしたパチンコ球計数排出装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来,パチンコ球貸出装置やパチンコ機
等において使用されるパチンコ球計数排出装置として,
球を1個宛排出可能なスプロケット等を利用して所定数
の球を排出できる様にしたものが,本出願人により多数
提案されている。(例えば,実開昭57−40490号
公報,特開昭59−203580号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら,この
様なパチンコ球計数排出装置にあっては,球制御部材等
の電気的な作動部品を長年に渡って使用していると,こ
の球制御部材の一部が破損することにより球の異常流出
が発生する場合がある。更に,特に,外部からピアノ線
を挿入して,この球制御部材が球の流下を停止させてい
ることを強制的に解除せしめて,パチンコ球を大量に排
出させる不正行為の虞もあった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明はこの様な問題
点に鑑みてなされたものであり,パチンコ球計数排出装
置に球排出制御手段が作動状態にないのにも拘らずパチ
ンコ球が排出されてしまうという異常排出状態を検出す
る異常排出状態検出手段を備え,球制御部材の故障に対
する早期発見及び不正行為の未然の防止等ができる様に
することを目的とする。
【0005】即ち,本発明のパチンコ球計数排出装置
は,球排出指令に基づき球制御部材(例えば,電磁スト
ッパ127)を作動開始するとともに,排出されるパチ
ンコ球を1個宛に検出する球検出手段(例えば,近接セ
ンサ126)の検出出力の計数値が所定数に達すると上
記球制御部材を作動停止させることにより所定数のパチ
ンコ球を排出する球排出制御手段(例えば,フリップフ
ロップ71,タイマ72,プリセットカウンタ73等)
を備えたパチンコ球計数排出装置(12)を前提とし
て,上記球排出制御手段が作動状態にないのにも拘らず
パチンコ球が排出されて,上記球検出手段から検出出力
が送出されるという異常排出状態を検出する異常排出状
態検出手段(例えば,アンドゲート710)を備え,上
記目的を達成する。
【0006】又,本発明のパチンコ球計数排出装置は,
上記に加えて,上記異常排出状態検出手段からの検出出
力に基づいて,異常排出状態であることを報知する異常
排出状態報知手段(例えば,ブザー79)を備え,上記
目的を達成する。
【0007】
【作用】本発明において,球排出指令に基づき電気的
駆動源が作動するとともに球制御部材が作動して,玉排
出路を流下したパチンコ球が順次排出される。又,球検
手段が排出されるパチンコ球を1個宛検出し,この
ウント出力が計数されて所定数になると電気的駆動源が
作動停止して球制御部材が作動停止する。この様なパチ
ンコ球の排出制御状態において,球制御部材の破損によ
る故障或いは外部からピアノ線等が挿入されて,この球
制御部材の停止状態を解除する不正行為による球排出制
御手段が作動状態にないのにも拘らず,パチンコ球が排
出されると,異常排出状態検出手段がこれを直ちに検出
する。そして,この検出出力によりブザー等の異常排出
状態報知手段が作動する。従って,球制御部材に対する
故障の早期発見や不正行為を未然に防止することができ
る。
【0008】
【実施例】以下図面を参照して,本発明の実施例を詳細
に説明する。先ず,図1は本発明の1実施例を利用した
パチンコ球貸出装置の概観図である。又,図2は本発明
の実施例を利用したパチンコ球貸出装置の概略を示して
おり,本体1に蝶番2によって枢支されたドア部3を開
いた状態を示している。
【0009】先ず,その基本的な構造を説明する。ドア
部3の表面にはコインを投入するためのコイン投入溝
4,紙幣を挿入するための紙幣挿入溝5,パチンコ球を
排出するパチンコ球貸出口6,釣銭を排出する釣銭払出
口7,価格を指定する価格指定スイッチ8,パチンコ球
貸出装置が貸出中か貸出停止中かの状態を示す状態表示
ランプ9が配置される。
【0010】又,ドア部3の裏面には,コイン投入溝4
から投入されたコインを選別するコイン選別機10,上
部シュート11から供給されるパチンコ球を計数して,
パチンコ球貸出口6に排出するパチンコ球計数排出装置
12,紙幣挿入溝5から挿入された紙幣を識別する紙幣
識別機13が固着されている。更に,本体1の上部には
玉貸し機全体の動作を制御する制御装置14が配置さ
れ,制御装置14には玉貸し機自体を島設備の制御装置
と接続するための端子盤15及び売上表示用のカウンタ
16が設けられている。又,制御装置14の下方には,
遊技客が投入したコインを釣銭排出機構17に供給する
ための漏斗状のコインホッパ18が配置され,このコイ
ンホッパ18の吐出口は釣銭排出機構17に臨む。そし
てこの釣銭排出機構17の下方には釣銭排出樋19が固
着されている。尚,20は識別された紙幣を紙幣収納箱
に導く紙幣誘導板を示し,紙幣収納箱は紙幣誘導板20
の裏側に位置する。
【0011】次に,上記部材の位置関係を示すと,先
ず,コイン選別機10はドア部3を締めた時にその下側
開口部がコインホッパ18の上側開口部に臨む位置に配
置され,コイン投入溝4は前記コイン選別機10の上側
開口部の真上になるように配置される。又,釣銭導出路
21はドア部3を締めた時にその上側開口部が釣銭排出
樋19の下部開口部に臨む位置に配置され,釣銭導出路
21の下端は釣銭払出口7に臨む。
【0012】更に,本発明の実施例に係るパチンコ球計
数排出装置12には図示せぬ店内設備の上部シュート1
1に連結された蛇腹状の玉案内路22の一部をなす曲折
した調速路23を介してパチンコ球が供給され,同じく
蛇腹状の玉排出路24を介して投入金額に対応した個数
のパチンコ球をパチンコ球貸出口6から排出する。尚,
ここで調速路23とは流下するパチンコ球の流速や流下
間隔を一定の範囲内に調えるためのものである。即ち,
流下するパチンコ球の流速や流下間隔には上部シュート
11の詰まり具合や連続的な払い出し回数やその他の理
由によって極めて大きなバラツキがある。そこで,玉案
内路22の一部をパチンコ球計数排出装置12の入口付
近で略水平になるように大きくねじ曲げて調速路23と
なし,流下するパチンコ球が調速路23内でリバウンド
して平均的に減速された後にパチンコ球計数排出装置1
2に流入する様にすることにより,パチンコ球計数排出
装置12内を通過するパチンコ球の流速や流下間隔のバ
ラツキを減少させる様にしている。
【0013】そして,本実施例において特徴的な点はパ
チンコ球計数排出装置12は,その導入口がドア部3の
裏面の蝶番2側に,又,その排出口がドア部3の裏面の
蝶番2と反対側に設けられるとともに,玉案内路22は
ドア部3の裏面の蝶番2側に沿って配設されているとい
うことである。従って,本実施例では釣銭の補給あるい
は保守点検時等にドア部3を開閉しても玉案内路22が
開閉の妨げとなることもなく,又,ドア部3の開閉動作
によって玉案内路22が変形することもないので,安定
した性能を維持することが容易になる。尚,パチンコ球
計数排出装置12の詳細に関しては後に詳述する。
【0014】次ぎに,その基本的な作用を説明すると,
遊技客がコイン投入溝4に投入したコインはコイン選別
機10で選別されて,コインホッパ18に収納される。
又,遊技客が紙幣挿入溝5に挿入した紙幣は,紙幣識別
機13で識別され,紙幣誘導板20を介して紙幣誘導板
20の裏の図示せぬ紙幣収納箱に収納される。その後遊
技客が投入した金額の範囲内で価格指定ボタン8を押す
と,指定された購入金額は制御装置14に伝達され,釣
銭がある場合は制御装置11は釣銭排出機構17を作動
させてコインホッパ18内に収納されているコインを釣
銭相当額排出させる。そしてこの排出されたコインは釣
銭排出樋19・釣銭導出路20を介して釣銭払出口7か
ら払い戻される。又,この時同時に制御装置14はカウ
ンタ16を指定金額に対応した回数カウントさせるの
で,その日の売上金額がカウンタ16に表示される。
又,この時カウンタ16に与える出力を端子盤15を介
して遊技店の管理システムに与えるようにしてもよい。
【0015】上記のようにして指定金額が決定され,遊
技客に対して釣銭の払い戻しが行われると,制御装置1
4は実施例の特徴となるパチンコ球計数排出装置12を
作動させて,指定金額に対応した個数のパチンコ球を排
出させ,このパチンコ球は玉排出路24を介してパチン
コ球貸出口6から遊技客に対して貸し出される。
【0016】次に図3は上記のパチンコ球計数排出装置
12のより具体的な構造を示す機構図であり,表面カバ
ーを外した状態で内部を示している。パチンコ球計数排
出装置12の各部材は玉貸し機のドア部3の裏側に若干
傾斜して取り付けられた基板121上に載置されてお
り,又,23及び24は図2にも示した調速路及び玉排
出路を各々示している。
【0017】又,122・123・124は各々パチン
コ球を調速路23から玉排出路24に導く誘導壁を示し
ており,各誘導壁122・123・124は各々基板1
21上にネジ止めされている。そして,誘導壁123と
誘導壁124との間は開口部125が設けられており,
この開口部125に臨む様に球検出手段としての近接セ
ンサ126及び球制御部材としての電磁ストッパ127
が配置される。
【0018】先ず,近接センサ126はパチンコ球がそ
の直下を通過した時にパルス状のカウント信号を発生す
るものであり,構造・機能とも従来より周知のものであ
る。又,電磁ストッパ127は本実施例の特徴的な構成
をなし,回動軸128の軸心を中心とする円盤を概ね1
/4に切断した形状であり,回動軸128に回動自在に
支持されている。この電磁ストッパ127に植設された
ピン129はその一端をビス130に係止されたスプリ
ング131の他の一端に係止され,ビス130方向の引
張力を受けるとともに,電磁ストッパ127に植設され
たピン132は作動杆134を介して電気的駆動源とし
てのソレノイド135と連結されている。従って,ソレ
ノイド135が消磁された初期状態では,電磁ストッパ
127はスプリング131の引張力によって反時計廻り
に回動し,誘導壁122・123・124によって形成
されるパチンコ球136の通過経路内に突入してパチン
コ球136の通過を阻止する。
【0019】又,ソレノイド135を励磁すると,電磁
ストッパ127はスプリング131の引張力に抗して時
計廻りに回動し,誘導壁122・123・124によっ
て形成されたパチンコ球136の通過経路外に脱出して
パチンコ球136を流下させる。そして本実施例で特徴
的な作用は,電磁ストッパ127の外周面が回動軸12
8の軸心を中心とした円周上にあるので,図5に示す様
に,ソレノイド135を消磁して電磁ストッパ127が
誘導壁122・123・124によって形成されるパチ
ンコ球136の通過経路内に突入している初期状態で
は,電磁ストッパ127の回動角度が何度であろうと
も,パチンコ球136の中心及びパチンコ球136と電
磁ストッパ127の接点及び電磁ストッパ127の回動
軸128の軸心が全て直線上に並ぶということである。
【0020】従って,本実施例の場合,閉動作における
電磁ストッパ127の回動開始タイミングがパチンコ球
136の流速に対して相対的に多少速くても,パチンコ
球136の中心及びパチンコ球136と電磁ストッパ1
27の接点及び電磁ストッパ127の回動軸128の軸
心が全て直線上に並んだ状態でパチンコ球136を停止
させることができるので,パチンコ球136がその流下
圧力によって電磁ストッパ127の上に乗り上げるとい
う事態が生じることはなく,パチンコ球136を所定の
停止位置で停止させることができる。従って,ソレノイ
ド135を励磁して電磁ストッパ127をパチンコ球1
36の流下経路外に脱出させる時にも調速路23内に残
留したパチンコ球を押し上げながら,脱出する必要がな
いので,ソレノイド135の付勢力を少ないものですま
せることができる。
【0021】又本実施例の場合,閉動作における電磁ス
トッパ127の回動開始タイミングがパチンコ球136
の流速に対して相対的に多少遅くても,パチンコ球13
6の中心及びパチンコ球136と電磁ストッパ127の
接点及び電磁ストッパ127の回動軸128の軸心が全
て直線上に並んだ状態でパチンコ球を停止させることが
できるので,電磁ストッパ127が最後のパチンコ球1
36を玉排出路24の方向に押し込むことなく,所定の
停止位置で確実に停止させることができる。
【0022】ところで,上部シュート11から供給され
るパチンコ球136の流速や流下間隔には大きなバラツ
キがあり,本実施例では制御系の設定条件の一つとなる
蛇腹状の調速路23を介してパチンコ球計数排出装置1
2にパチンコ球136を供給することにより,パチンコ
球136の流速や流下間隔のバラツキを軽減している
が,完全に均一化することを保証するものではない。そ
して,本実施例ではパチンコ球136の通過経路に沿っ
て近接センサ126と電磁ストッパ127が順次配設さ
れ,近接センサ126のカウント出力に応答して電磁ス
トッパ127を作動させているが,流下するパチンコ球
136の流速や流下間隔に若干でもバラツキが確認され
ている以上,近接センサ126のカウント出力に応答し
て一定の時間を経過した後に電磁ストッパ127を作動
させるという単純なタイミング制御では,パチンコ球1
36の流速によっては最後のパチンコ球136を貸し出
すことが出来なかったり,逆に最後のパチンコ球136
の次のパチンコ球を貸し出したりする事態も考えられ
る。そこで,本実施例では図4に示す様な球排出制御手
段としての制御回路を使用して電磁ストッパ127の作
動タイミングを制御することにより,パチンコ球の流速
に若干のバラツキが残っていても貸出所定数のパチンコ
球のみを確実に貸し出すことができるようにしている。
【0023】図4において,71は常時リセットされる
とともに,遊技客が価格指定ボタン8を押すことによっ
発生する球排出指令によりセットされるフリップフロ
ップを示し,フリップフロップ71のQ出力はタイマ7
2のT入力,プリセットカウンタ73のカウントダウン
イネーブル入力,タイマカウンタ74のカウントアップ
イネーブル入力に各々接続されている。
【0024】先ず,タイマ72はソレノイド135に起
動電流を流す時間を設定するためのものである。具体的
には,タイマ72はフリップフロップ71のQ出力の立
ち上がりエッジをトリガ入力とする単安定マルチバイブ
レータによって構成されており,トリガされたタイミン
グから例えば0.1秒間その出力をローレベルにする。
そしてタイマ72の出力はスイッチング用のトランジス
タ75のベースに加えられているので,フリップフロッ
プ71がセットされてから0.1秒の間トランジスタ7
5はオン状態になって,ソレノイド135に起動電流が
流れる。
【0025】又,プリセットカウンタ73は遊技客に対
して貸し出されたパチンコ球数を計数するためのもので
ある。具体的には,プリセットカウンタ73にはロード
データ・カウントダウンイネーブル信号・カウントダウ
ンクロックが各々入力として加えられており,遊技客が
価格指定ボタン8を押すことによって,価格に対応した
パチンコ球数に応答する数値が先ずロードされる。又,
既に述べた様に,プリセットカウンタ73にはカウント
ダウンイネーブル信号としてフリップフロップ71のQ
出力が加えられており,フリップフロップ71は価格指
定ボタン8の押下と同時にセットされるので,これと同
時にプリセットカウンタ73はカウントダウン動作が可
能になる。そしてプリセットカウンタ73は,近接セン
サ126の出力をクロックとして,そのダウンエッジ及
びアップエッジでカウントダウン動作を行い,所定数カ
ウントするとそのボロー信号がオアゲート76を介して
フリップフロップ71のリセット端子に加えられ,フリ
ップフロップ71をリセットして,電磁ストッパ127
を作動停止させるようになされている。即ち,上記した
フリップフロップ71,タイマ72,プリセットカウン
タ73等により球排出制御手段が構成されている。
【0026】ところで本実施例ではプリセットカウンタ
73がNカウントした時の出力をオアゲート76を介し
てフリップフロップ71のリセット端子に加えているの
みならず,プリセットカウンタ73がN−1カウントし
た時の出力によってタイマ77をトリガし,タイマ77
のタイムアップ出力をオアゲート76を介してフリップ
フロップ71のリセット端子に加えているが,これは本
実施例の本質的な特徴点となるものである。
【0027】既に述べた様に,パチンコ球は調速路23
内におけるリバウンド作用により調速路23への侵入速
度の早いもの程大幅に減速され,パチンコ球計数排出装
置12内に流入する時点では流下速度や流下間隔のバラ
ツキは極めて微細な範囲内に収まるようになされてはい
るが,バラツキを完全に除去できるものではなく,特
に,調速路23内の密集度に依存して,流速や流下間隔
に若干のバラツキが発生することが確認されている。そ
して調速路23を通過してパチンコ球計数排出装置12
内に流入するパチンコ球の流速と流下間隔の間には次に
示すような関係があることが統計的に確認されている。
【0028】(1).調速路23内の密集度が低く,パ
チンコ球の間隔が十分に大きい場合は,パチンコ球相互
の干渉が少ないためにパチンコ球の流速は上昇する。
(2).逆に調速路23内の密集度が高く,パチンコ球
の間隔が少ない場合は,パチンコ球相互の干渉が多くな
り,パチンコ球の流速は低くなる。
【0029】先ず,(1)のパチンコ球の流速がある値
よりも高い場合について考える。パチンコ球の流速があ
る値よりも高い場合は,あるパチンコ球が近接センサ1
26の下を通過してから,そのパチンコ球が電磁ストッ
パ127の直下を通過するまでの時間が極めて短いの
で,貸出所定数の次のパチンコ球を近接センサ126が
検出してから電磁ストッパ127を作動させたのでは,
貸出所定数の次のパチンコ球が電磁ストッパ127を通
過してしまうことが十分に予想される。
【0030】しかしながら,上記の(1)で述べた様に
パチンコ球の流速が速い時はパチンコ球相互の間隔は広
く,貸出所定数目のパチンコ球を近接センサ126が検
出した時点では貸出所定数の次のパチンコ球は近接セン
サ126よりも十分手前にあるので,貸出所定数目のパ
チンコ球を近接センサ126が検出してから,貸出所定
数の次のパチンコ球が電磁ストッパ127の停止位置に
到達するまでには十分な時間的な余裕がある。従って,
貸出所定数目のパチンコ球の後縁を近接センサ126が
検出してからあるタイミングをおいて電磁ストッパ12
7を作動させれば,パチンコ球の流速に一定の範囲のバ
ラツキがあるにしても,貸出所定数目のパチンコ球に関
しては電磁ストッパ127を通過させるとともに,貸出
所定数の次のパチンコ球を電磁ストッパ127で確実に
停止させることが可能になる。
【0031】次に,(2)のパチンコ球の流速がある値
よりも低い場合について考える。上記の(2)でも述べ
たようにパチンコ球の流速がある値よりも低い場合は,
パチンコ球の間隔が少ないので,貸出所定数目のパチン
コ球が近接センサ126に検出された時点では貸出所定
数の次のパチンコ球は近接センサ126の直前にまで接
近しており,貸出所定数目のパチンコ球を近接センサ1
26で検出してから,上記の(1)で述べたあるタイミ
ングをおいて電磁ストッパ127を作動させたのでは,
貸出所定数の次のパチンコ球が電磁ストッパ127を通
過してしまう可能性が考えられる。
【0032】しかしながら,このようにパチンコ球の間
隔が少ない場合は,既に説明したように,パチンコ球の
流速はある値よりも低いので,あるパチンコ球が近接セ
ンサ126の下を通過してから,そのパチンコ球が電磁
ストッパ127の下を通過するまでには時間的な余裕が
あり,貸出所定数の次のパチンコ球を近接センサ126
が検出してから電磁ストッパ127を作動させても,貸
出所定数の次のパチンコ球を電磁ストッパ127で確実
に停止させることができる。そこで本実施例では,パチ
ンコ球の流速が上記したある値よりも高い場合には貸出
所定数のパチンコ球を近接センサ126が検出してから
タイマによって設定された時間が経過したタイミングで
電磁ストッパ127を作動させることによって,貸出所
定数目のパチンコ球に関しては電磁ストッパ127を通
過させ,貸出所定数の次のパチンコ球を確実に電磁スト
ッパ127で停止させるようにするとともに,パチンコ
球の流速が上記したある値よりも低い場合は貸出所定数
の次のパチンコ球の前縁を近接センサ126が検出する
のと同時に電磁ストッパ127を作動させることによっ
て,貸出所定数目のパチンコ球に関しては電磁ストッパ
127を通過させ,貸出所定数の次のパチンコ球を確実
に電磁ストッパ127で停止させるようにしている。
【0033】従って,タイマ77の設定時間は,具体的
にはパチンコ球の流速や玉間隔のバラツキの範囲・ソレ
ノイド135の応答特性・近接センサ126と電磁スト
ッパ127の距離等によって異なるが,パチンコ球の流
速が最も低い場合であっても,貸出所定数のパチンコ球
の後縁が近接センサ126に検出されてから電磁ストッ
パ127の停止位置を通過するのに十分であり,且つ,
パチンコ球の流速が上記のある値よりも高い場合には,
その玉間隔の広さの為に,貸出所定数のパチンコ球の後
縁が近接センサ126に検出されてから貸出所定数の次
のパチンコ球が電磁ストッパ127の停止位置に到達す
るのには不十分な時間と定義されることになる。
【0034】次に,タイマカウンタ74は出力異常状態
検出手段として設けられるものであり,近接センサ12
6の故障監視,及び遊技客のある種の不正行為を防止す
のためのものである。遊技客の不正行為としては種
々の態様が考えられるが,その一つの態様として何等か
の方法で近接センサ126のリード線のコネクタを外し
て近接センサ126の機能を停止させることによってパ
チンコ球を際限なく得るという不正行為が考えられる。
遊技客がこのような不正行為を行った場合,回路的に見
るとフリップフロップ71がセットされながら近接セン
サ126の出力が発生しないという状態が発生すること
になる。そこで本実施例ではフリップフロップ71のQ
出力をタイマカウンタ74のカウントアップイネーブル
信号として与えることにより,タイマカウンタ74をク
ロックφによるカウントアップ動作可能とするととも
に,近接センサ126の出力によってタイマカウンタ7
4をクリアする様にしている。
【0035】従って,遊技客が上記のような不正行為を
行わない場合はタイマカウンタ74は適宜間隔でクリア
されるので,タイマカウンタ74はキャリーオーバーし
ないが,遊技客が上記の様な不正行為を行った場合はタ
イマカウンタ74はクリアされないので,やがてキャリ
ーオーバーして,そのキャリーオーバー信号がオアゲー
ト76を介してフリップフロップ71をリセットして,
電磁ストッパ127を作動停止させてパチンコ球の排出
を停止させる。又,この時タイマカウンタ74のキャリ
ーオーバー信号はオアゲート78を介してブザー79に
加えられ,不正行為等を報知するための異常排出状態報
知手段としてのブザー79を鳴らす。即ち,オアゲート
76,フリップフロップ71が前記した球排出制御手段
を不能動化する不能動化手段として機能する。
【0036】次に,異常排出状態検出手段としてのアン
ドゲート710も遊技客の不正行為等を防止するための
ものであり,特に,コインや紙幣を投入することなく,
外部からピアノ線を挿入させる等,何等かの方法で電磁
ストッパ127の機能を停止させて,際限無くパチンコ
球を排出させた場合に上記のブザー79を鳴らすための
ものである。即ち,通常であれば近接センサ126が
ウント出力を発生する時はその前提としてフリップフロ
ップ71はセットされていなければならず,フリップフ
ロップ71がセットされているときはアンドゲート71
0は閉じているのでブザー79は鳴らないが,上記のよ
うな不正行為が行われるとフリップフロップ71がリセ
ット状態であるのにもかかわらずパチンコ球の排出に伴
って近接センサ126がパルスを発生するので,この近
接センサ126の出力パルスはアンドゲート710及び
オアゲート78を通過してブザー79に供給され,異常
排出状態報知手段としてのブザー79を鳴らす。
【0037】更に,図中711・712は各々ソレノイ
ドに定格電流を流すためのスイッチングトランジスタ及
びダイオードを示し,又,ダイオード713とツェナー
ダイオード714の直列回路はソレノイド135の作動
時にソレノイド135内に於いて発生する逆起電力の影
響を除去して,ソレノイド135の応答性を向上させる
ためのものである。
【0038】それでは次に,上記事項を参照して本実施
例の動作を具体的に説明しよう。先ず,初期状態におい
てフリップフロップ71はリセットされており,そのQ
出力はLレベルとなっている。従って,トランジスタ7
11はカットオフされてソレノイド135には定格電流
が流れず,ソレノイド135は消磁されている。 従っ
て,電磁ストッパ127はスプリング131の引張力に
よって反時計廻りに回動して図5に示すようにパチンコ
球136の流路内に突入しており,パチンコ球136の
通過は電磁ストッパ127によって妨げられている。
【0039】今,遊技客が正規のコインをコイン投入溝
4から投入し,或いは,正規の紙幣を紙幣挿入溝5から
挿入すると,上記コイン或いは上記紙幣はコイン選別機
10又は紙幣識別機13に受け付けられ,コイン選別機
10及び紙幣識別機13は受け付けた金額を制御装置1
4に伝達する。続いて遊技客が価格指定ボタン8を押し
て所望の金額を指定すると,遊技客によって指定された
金額は同じく制御装置14に伝達される。応じて,制御
装置14は受け付けた金額と遊技客によって指定された
金額との差額を演算して,釣銭排出機構17に釣銭を排
出させるとともに,遊技客によって指定された金額に応
じてカウンタ16をカウントアップさせる。同時に遊技
客によって指定された金額に対応した数値は端子盤15
から店内設備の集中管理装置に伝達される。
【0040】又,これと同時に制御装置14は遊技客に
よって指定された金額に対応して決定される貸出所定数
に応答する数値をプリセットカウンタ73にロードし,
フリップフロップ71をセットする。
【0041】先ず,フリップフロップ71がセットされ
ることによりトランジスタ711はオン状態になる。
又,フリップフロップ71がセットされるとフリップフ
ロップ71のQ出力の立ち上がりエッジをトリガとして
タイマ72は作動して,例えば,0.1秒間その出力を
Lレベルに落とす。従って,その0.1秒の間トランジ
スタ75もオン状態になって,トランジスタ75・ソレ
ノイド135・トランジスタ711という経路で十分に
大きい起動電流が流れ,ソレノイド135はスプリング
131の張力に抗して電磁ストッパ127を時計廻りに
回動させる。そして既に説明した様に,本実施例では電
磁ストッパ127がパチンコ球の流路中に突入している
初期状態では,電磁ストッパ127の回動軸128・電
磁ストッパ127とパチンコ球136の接点・パチンコ
球136の中心が必ず直線状に並んでいるので,電磁ス
トッパ127は滞留しているパチンコ球に妨げられるこ
となく,速やかに時計廻りに回動する。
【0042】尚,本実施例ではソレノイド135の起動
時には,上記の様にトランジスタ75を介して十分に大
きな起動電流が流れるので,ソレノイド135の容量と
比較して十分に張力の大きなスプリング131を使用す
ることができ,スプリング131によって電磁ストッパ
127をパチンコ球136の流路中に突入させる場合,
その突入速度を向上させることができる。そしてタイマ
72の出力がハイレベルになっている0.1秒の時間が
経過すると,トランジスタ75はカットオフされてソレ
ノイド135には起動電流は流れなくなるが,フリップ
フロップ71がセットされている間はトランジスタ71
1は導通しているので,ソレノイド135にはダイオー
ド712経由で定格電流が流れている。そして本実施例
ではこの定格電流はパチンコ球136の流路内に突入
た状態にある電磁ストッパ127をスプリング131の
張力に抗して時計廻りに回動させるのに十分な付勢力を
ソレノイド135に与えることはできないが,時計廻り
に回動した状態にある電磁ストッパ127にその状態を
維持させ続けるのに十分な付勢力をソレノイド135に
与えるのには十分なものと決定されているので,電磁ス
トッパ127は時計廻りに回動した状態を維持し続け
る。
【0043】このようにして調速路23から玉排出路2
4に至るパチンコ球136の通過経路が開通すると調速
路23から供給されるパチンコ球136は玉排出路24
を経由してパチンコ球貸出口7から遊技客に貸し出され
る。又,このようにして遊技客に貸し出されるパチンコ
球が近接センサ126の下を通過するごとに近接センサ
126はパルスを発生する。
【0044】既に述べた様に,プリセットカウンタ73
はフリップフロップ71がセットされた時点でそのQ出
力によってカウントダウンイネーブル状態になっている
ので,プリセットカウンタ73は近接センサ126が発
生するパルスの前・後縁でカウントダウンされる。そし
て遊技客によって指定された貸出所定数が例えば25個
であるとすると,近接センサ126が発生する25発目
のパルスの後縁でプリセットカウンタ73はN−1番出
力を発生する。そしてタイマ77は,プリセットカウン
タ73のN−1番出力によってトリガされて作動を開始
し,設定時間(例えば30ms)が経過した時点でパル
スを発生する。そして,このパルスはオアゲート76を
介してフリップフロップ71をリセットし,その結果ト
ランジスタ711はカットオフされて,ソレノイド71
は消磁される。その結果,電磁ストッパ127はスプリ
ング131の引張力によって反時計廻りに回動し,パチ
ンコ球136の流路内に突入する。そして上記の様に本
実施例の場合,電磁ストッパ127の停止面は回動軸1
28の軸心を中心とした円周上に沿ってあるので,回動
軸128の軸心とパチンコ球136の中心とを結んだ線
分上に電磁ストッパ127とパチンコ球136の接点が
くるような状態でパチンコ球136は停止する。
【0045】既述の通り,タイマ77の設定時間は,調
速路23によって流速及び流下間隔を調整されたパチン
コ球の内,最も流速の遅いパチンコ球であっても近接セ
ンサ126を通過した後に電磁ストッパ127の下を通
過するのには十分な時間であり,且つ,流速がある値を
越えるパチンコ球の場合は近接センサ126が25個目
のパチンコ球の後縁を検出してプリセットカウンタ73
のN−1番目の出力がタイマ77に加えられてから26
個目のパチンコ球が電磁ストッパ127の位置に到達す
るのには不十分なものとして設定されているので,上記
タイマ77の設定時間である30msの時間には25個
目のパチンコ球はその流速にかかわらず確実に電磁スト
ッパ127を通過することができるとともに,流速があ
る値を越える(流速がある値を越えるパチンコ球は既に
述べた様に玉間隔が十分に広い。)26個目のパチンコ
球は電磁ストッパ127によって確実に停止される。
【0046】一方,調速路23によって流速及び流下間
隔を調整されたパチンコ球の内,流速がある値よりも低
いパチンコ球の場合は,上記の様にその玉間隔が狭いの
で,近接センサ126が25個目のパチンコ球の後縁を
検出することによりプリセットカウンタ73がN−1番
目の出力を発生し,タイマ77によって設定された30
msの時間を経過してから電磁ストッパ127を作動さ
せたのでは26個目以降のパチンコ球が電磁ストッパ1
27を通過してしまう可能性が考えられる。しかしなが
ら,26個目のパチンコ球が電磁ストッパ127に到達
するためには,それ以前にその26個目のパチンコ球は
必ず近接センサ126の下を通過している。そして本実
施例の場合,近接センサ126が26個目のパチンコ球
の前縁を検出した時にプリセットカウンタ73はそのN
番出力を発生し,上記30msの時間が経過していなく
ても,プリセットカウンタ73のN番出力は,オアゲー
ト76を介してフリップフロップ71をリセットするの
で,上記30msの時間が経過していなくてもプリセッ
トカウンタ73がN番出力を発生した時点で電磁ストッ
パ127は作動する。
【0047】そして,本実施例ではパチンコ球計数排出
装置12を通過するパチンコ球は調速路23によって流
下速度及び流下間隔を調整されており,近接センサ12
6が25個目のパチンコ球の後縁を検出してプリセット
カウンタ73がN番目の出力を発生してから30msの
時間が経過する以前に26個目のパチンコ球が電磁スト
ッパ127の位置に到達する程玉間隔が狭い場合は,そ
のパチンコ球の流速は十分に低いので,26個目のパチ
ンコ球の前縁を近接センサ126が検出してから電磁ス
トッパ127を作動させても,その26個目のパチンコ
球は確実に電磁ストッパ127によって停止される。
【0048】又,フリップフロップ71がセットされる
ことによってタイマカウンタ74もカウントアップイネ
ーブル状態になっており,タイマカウンタ74はクロッ
クφが発生する毎にカウントアップされる。そして,特
に不正行為の行われない場合は,タイマカウンタ74は
近接センサ126の出力によって適当な間隔でクリアさ
れるので,タイマカウンタ74がカウントオーバーする
ことはないが,遊技客が近接センサ126の機能を停止
させるような不正行為を行った場合や近接センサ126
が故障した様な場合は近接センサ126の出力が停止す
るので,ある時間が経過するとタイマカウンタ74はキ
ャリーオーバーする。そして,そのキャリーオーバー信
号はオアゲート76を介してフリップフロップに加えら
れ,フリップフロップ76をリセットして電磁ストッパ
127を作動停止させるので,パチンコ球の貸し出しは
停止する。同時にタイマカウンタ74のキャリーオーバ
ー信号はオアゲート78を介してブザー79に加えら
れ,ブザー79を駆動して警報音を発生させ,上記の不
正行為や故障を知らしめる。
【0049】更に,遊技客が何等かの方法により電磁ス
トッパ127自体を外部から操作させるという不正行為
を行った場合や,電磁ストッパ127が破損してしまっ
たり元の位置へ戻らない故障をした様な場合は遊技客に
対してパチンコ球が不正に貸し出される。しかしながら
このような場合は,フリップフロップ71はリセットさ
れたままであるので,アンドゲート710は開いてい
る。従って,遊技客にパチンコ球が貸し出される毎に近
接センサ126が発生するパルスはアンドゲート710
及びオアゲート78を経由してブザー79に伝達され,
上記と同様に警報音によって不正行為や故障の発生を報
知する。又,アンドゲート710からのパルスを異常排
出状態として管理室へ伝送して,遊技店内の角パチンコ
球計数排出装置を集中的に監視するようにしてもよい。
【0050】尚,上記では玉制御部材の形態を特定した
実施例を示したが,本発明はパチンコ球の流路の途中に
パチンコ球の通過を検出する球検出手段とパチンコ球の
流路内に突入してパチンコ球の通過を阻止する球制御部
材とが適宜に組み合わさって配置される限り適用できる
ものである。又,上記では近接センサ126によってパ
チンコ球を検出するようにした例を示したが,パチンコ
球を検出できるものである限りセンサの種類は特に問わ
ないことはいうまでもない。又,上記では本発明のパチ
ンコ球計数排出装置を利用する対象物としてパチンコ球
貸出装置を挙げて説明したが,本発明の適用対象物はこ
れに限定されることなく,例えば,パチンコ機等のゲー
ム機の球排出装置に利用することもできる。
【0051】更に,上記実施例では,球制御部材を電磁
ストッパ127で説明したが,パチンコ球が流下する玉
排出路24に突入してパチンコ球の流下制御を行う部材
であれば他のものでもよく,例えば回動可能なスプロケ
ット等を利用することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した様に,本発明のパチンコ球
計数排出装置は,球排出制御手段が作動状態にないにも
拘らず,パチンコ球が排出されてしまい,球検出手段か
らカウント出力が送出されるという異常排出状態を検出
する異常排出状態検出手段を備えているので,球制御部
材の長年に渡る使用による破損或いは球制御部材が所定
位置に復帰することができない等の故障を直ちに検出す
ることができる。従って,これらの故障が発生しても,
例えば,異常排出状態報知手段の作動等を通じて,迅速
な処置を施すことができ,大量の球が流出することを未
然に防止することができる。
【0053】又,上記の効果に加え,外部からピアノ線
等を挿入して球制御部材がパチンコ球の流下を阻止する
停止状態を解除することにより不正に球を流出させてし
まうというような不正行為があっても,直ちにこれを検
出することができパチンコ球計数排出装置における不正
行為対策をきめ細かく施すことが可能となる。
【0054】尚,上記した実施例の場合,発明の理解を
容易ならしめるため,制御装置をハードウェアで構成し
た例を示したが,制御装置はマイクロコンピュータで構
成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るパチンコ球貸出装置の
概観図。
【図2】本発明の実施例に係るパチンコ球排出装置の概
略図。
【図3】本発明の実施例に係るパチンコ球計数排出装置
の機構図。
【図4】制御回路例を示す回路図。
【図5】図2に示す電磁ストッパがパチンコ球の通過を
停止させた状態の説明図。
【符号の説明】
1 本体 2 蝶番 3 ドア部 4 コイン投入溝 5 紙幣投入溝 6 パチンコ球貸出口 7 釣銭排出口 8 価格指定スイッチ 10 コイン選別機 11 上部シュート 12 パチンコ球計数排出装置 13 紙幣識別機 14 制御装置 18 コインホッパ 22 玉案内路 23 調速路 24 玉排出路 73 プリセットカウンタ 77 タイマ 126 近接センサ126 127 電磁ストッパ 135 ソレノイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球排出指令に基づき球制御部材を作動開
    始するとともに,排出されるパチンコ球を1個宛に検出
    する球検出手段のカウント出力の計数値が所定数に達す
    ると上記球制御部材を作動停止させることにより所定数
    のパチンコ球を排出する球排出制御手段を備えたパチン
    コ球計数排出装置において, 上記球排出制御手段が作動状態にないのにも拘らずパチ
    ンコ球が排出されて,上記球検出手段からカウント出力
    が送出される異常排出状態を検出する異常排出状態検出
    手段を備えていることを特徴とするパチンコ球計数排出
    装置。
  2. 【請求項2】 球排出指令に基づき球制御部材を作動開
    始するとともに,排出されるパチンコ球を1個宛に検出
    する球検出手段のカウント出力の計数値が所定数に達す
    ると上記球制御部材を作動停止させることにより所定数
    のパチンコ球を排出する球排出制御手段を備えたパチン
    コ球計数排出装置において, 上記球排出制御手段が作動状態にないのにも拘らずパチ
    ンコ球が排出されて,上記球検出手段からカウント出力
    が送出される異常排出状態を検出する異常排出状態検出
    手段と, 上記異常排出状態検出手段からの検出出力に基づいて,
    異常排出状態であることを報知する異常排出状態報知手
    段と, を備えていることを特徴とするパチンコ球計数排出装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5581674A (en) * 1978-12-15 1980-06-19 Hino Denshi Kk Method of detecting wrong in ball lending machine for pinball machine*s ball and its device
JPS5752473A (en) * 1980-09-13 1982-03-27 Sofuia Kk Pinball machine
JPS58165877A (ja) * 1982-03-25 1983-09-30 有限会社ソ−ランド パチンコ機

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