JP4227946B2 - 媒体セレクター及び遊技機 - Google Patents
媒体セレクター及び遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4227946B2 JP4227946B2 JP2004277708A JP2004277708A JP4227946B2 JP 4227946 B2 JP4227946 B2 JP 4227946B2 JP 2004277708 A JP2004277708 A JP 2004277708A JP 2004277708 A JP2004277708 A JP 2004277708A JP 4227946 B2 JP4227946 B2 JP 4227946B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- blocking member
- game
- passage
- selector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
そして、従来より、薄いセルロイド板を遊技機の隙間から差し込んで、不正に遊技媒体を獲得するゴト行為、いわゆるセルロイドゴトや、セルゴトと呼ばれるものがある。
このような不正行為装置は、先端部に取り付けた発光体をメダルセンサの位置に合わせて配置し、その発光体を遊技メダルの通過によるタイミングと同じように点滅させて、遊技メダルの擬似的投入を行うという悪質な不正行為を行うものである。このような不正行為装置に対抗するため、メダルセンサをさらに増やして、複数のセンサによりメダルを検知することが考えられるが、従来の光センサを用いたのでは、その新設したセンサに対応する位置に発光体を取り付けた新たな不正行為装置が使用されてしまう。
一方、遊技媒体として全体形状が球状の遊技球であるパチンコ玉を用い、スロットマシンと同様の遊技を行うことができる、いわゆるパロットが知られている。このパロットは、上皿の上部又は上方に、遊技媒体としての遊技球を払い出すための上皿払い出し排出口があり、上皿の下部に、上皿内部の遊技球を遊技機内部に投入するため媒体投入口がある。そして、払い出された遊技球や、遊技媒体貸し出し機から貸し出された遊技球を、所定のスイッチ操作(例えばベットスイッチ押下操作)により媒体投入口から投入し、スタートスイッチ及びストップスイッチの操作により回転リールを回転及び停止させ、所定の図柄を揃えることにより上皿払い出し排出口から上皿に遊技球が払い出される。そして、上皿に遊技球が一杯になった場合には、上皿の下方に位置して遊技球を貯留可能な下皿に移して、遊技球を貯留できるようになっているものである。
また、遊技球を使用するいわゆるパロットにおいても、上述した遊技メダルを使用する場合と同様のゴト行為が行われるといった問題点を有する。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、第1阻止部材を通過した遊技媒体が、第2阻止部材の刃部により切断、破壊又は停滞することを回避することができるようにした媒体セレクターを提供しようとするものである。
(請求項4) 請求項4記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする行為を防止することができる媒体セレクターを備えた遊技機を提供しようとするものである。
また、ここで、「遊技媒体」とあるが、遊技媒体として、縦断面形状が円形状に形成されているものであれば良いものであって、具体的には、例えば、円板状の遊技メダルや、通常の貨幣として使用するコインや、また、球状のボール球や、パチンコ及びパロットに使用されるパチンコ玉でもよいものである。
(作用) 本発明は、第1阻止部材(80)が、媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように突出して、通過物があった場合には、媒体通路(71)中に停止させる。そして、その後、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)中に突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、通過物を切断、破壊又は停滞させることができる。このため、いわゆるクレマン君のような長尺状の不正操作装置が通過物として、媒体通路(71)内部に侵入してくると、第1阻止部材(80)により媒体通路(71)中に不正行為装置(200)を停止させることができ、不正行為装置(200)の移動を阻止することができる。そして、その状態で、第2阻止部材(90)が突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、第1阻止部材(80)と媒体検知手段(72)との間で切断、破壊又は停滞させることができる(図8)。これにより、媒体投入口(18)から媒体検知手段(72)まで不正操作装置を挿入して、媒体検知手段(72)の誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするいわゆるゴト行為を防止することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記第1阻止部材(80)が突出した際に前記第1阻止部材(80)の前を通過した遊技媒体が前記第2阻止部材(90)の前を通過し終わるまでの時間を、前記第1阻止部材(80)が作動してから、前記第1阻止部材(80)が前記媒体通路(71)内部に突出したタイミングに加算した時以後に、前記第2阻止部材(90)は、前記媒体通路(71)内部に向かって突出することを特徴とする。
更に、第2阻止部材(90)は、第1阻止部材(80)が突出して通過物の移動を阻止したタイミングから、遊技媒体が第1阻止部材(80)から第2阻止部材(90)の前を通過し終わる時間以後のタイミングだけ、遅れて、媒体通路(71)へ突出する。このため、第1阻止部材(80)が作動した際、既に第1阻止部材(80)の前を通過している遊技媒体があっても、かかる遊技媒体は、第2阻止部材(90)の前を通過した後にしか、第2阻止部材(90)が媒体通路(71)内部に突出しない。これにより、第1阻止部材(80)を作動した際、既に第1阻止部材(80)を通過して、第1阻止部材(80)と第2阻止部材(90)との間の遊技媒体を、第2阻止部材(90)の刃部(91)により、切断、破壊又は停滞することを回避することができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記媒体セレクター(70)は、前記第2阻止部材(90)が最大限まで突出したときに前記第2阻止部材(90)の突出先端を検知する最大突出検知手段(73)を備えたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)を通過する通過物を刃部(91)により切断したときは、第2阻止部材(90)は最大限まで突出する。或いは、第2阻止部材(90)の位置に何の通過物も存在しないときに、第2阻止部材(90)の突出先端は、最大限まで突出する。これらのいずれの場合も、第2阻止部材(90)が最大限まで突出することにより、第2阻止部材(90)の突出先端が最大突出検知手段(73)により検知される。これにより、第2阻止部材(90)の突出動作を開始して、最大突出検知手段(73)により第2阻止部材(90)の突出先端を検知した場合には、正常な動作が行われていることになる。
結果として、第2阻止部材(90)の突出動作を開始した後、最大突出検知手段(73)による検知の有無を検出することにより、正常な動作か、或いは、異常動作かの内容を類推することができ、異常動作を検出することができる。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするゴト行為を防止することができる媒体セレクターを提供し提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、第1阻止部材を通過した遊技媒体が、第2阻止部材の刃部により切断、破壊又は停滞することを回避することができると共に第1阻止部材で捕まえた通過物を時間的余裕を与えずに破損できるようにした媒体セレクターを提供することができる。
(請求項4) 請求項4記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明によれば、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする行為を防止することができる媒体セレクターを備えた遊技機を提供することができる。
(図面の説明) 図1乃至図10は、本発明の実施の形態を示すものである。図1は第1阻止部材及び第2阻止部材の外観斜視図、図2は媒体セレクターの概略正面図、図3は媒体セレクターの外観斜視図、図4は媒体セレクターの外観正面図、図5は遊技機の外観正面図、図6は遊技媒体を投入している際の媒体セレクターの概略正面図、図7は遊技媒体を投入している際、第1阻止部材を作動させた状態の媒体セレクターの概略正面図、図8は、不正操作装置(いわゆるクレマン君)を媒体投入口から挿入している状態の媒体セレクターの概略正面図、図9は第2阻止部材の突出先端の刃部及び最大突出検知手段の上面図、図10はセレクター制御装置のブロック図をそれぞれ示すものである。
遊技機10は、図5に示すように、四角箱状の筐体11を有する。そして、この筐体11の正面には前扉4が取り付けられている。また、筐体11の内部には、回転リール40を備えたリールユニット60と、遊技機10の全体の作動を制御するための制御装置20と、遊技メダルを貯留すると共に払い出すための貯留払い出し手段65が内蔵されている。
前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、3個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
前記回転リール40は、図5の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図5の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
前記操作部19の正面には、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ30、各回転リール40に対応して設けられ回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ50が、また操作部19の上面左側には、クレジットとして貯留されているメダルをメダル投入に代えるためのベットスイッチ16、貯留メダルを払い戻すための精算スイッチ17がそれぞれ設けられている。そして、操作部19の右側には、遊技メダルを投入するための媒体投入口18が形成されている。
そして、前記図柄表示窓13の下方には、貯留メダルの枚数を表示するためのクレジット表示部47が設けられている。ここで、クレジットとは、媒体投入口18から投入され媒体セレクター70を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを遊技機内部に貯留することであり、遊技機10は、遊技メダルの場合、最大50枚まで、クレジット可能に形成されている。具体的には、媒体投入口18から遊技メダルを投入すると、あるいはメダル払い出しを伴う当選役が入賞すると、クレジット表示部47の表示が加算され、ベットスイッチ16を操作すると当該表示が減算されるようになっている。なお、クレジット表示部47の表示の数値が50になると、それ以降の投入メダルは媒体セレクター70でキャンセルされて払い出し皿64に払い戻され、また入賞による払い出しメダルは貯留払い出し手段65から払い出し皿64に払い出される。
(媒体セレクター70) 前記媒体セレクター70は、遊技メダルが媒体投入口18から投入されたことを判断するためのものである。そして、この媒体セレクター70は、媒体投入口18から投入された遊技メダルを内部へ案内する媒体通路71と、媒体通路71内部を遊技メダルが移動して、適正な遊技メダルが投入されたことを検知するための媒体検知手段72とを備えている。
そして、媒体通路71の上端部はセレクター媒体受け口113となっており、上方の媒体投入口18から落下してくる遊技メダルを受け入れるようになっている。そして、媒体通路71は、上方から投入された遊技メダルを側方に誘導するように湾曲し、セレクター媒体排出口94に向かって下り傾斜171を形成している。すなわち、下り傾斜171は、セレクター媒体受け口113からほぼ鉛直に形成された第一下り傾斜171と、この第一下り傾斜171と連続し緩やかにセレクター媒体排出口94へ下降する第二下り傾斜172とを有している。
このキャンセルブロッカー装置は、特に図示しないが、メダルキャンセルスイッチ14を押圧することにより媒体通路71の一部の底面がベース110側に引っ込むように移動して媒体通路71上にある遊技メダルを下方に落下させるように形成されている。
また、このキャンセルブロッカー装置は、媒体セレクター70内部の遊技メダルを貯留払い出し手段65に移送させないための装置であって、ソレノイド(図示せず)と、このソレノイドの進退軸が連結された媒体通路71の底面とを有している。通常時には、媒体通路71の底面は、媒体通路71の底部に位置して、遊技メダルが媒体通路71を通過できるようになっている。しかし、クレジット超過などの所定時には、ソレノイドが作動して媒体通路71の第2下り傾斜173に相当する部分を、ベース110側に引っ込ませるので、遊技メダルは媒体検知手段72に検出される前に、媒体通路71から下方に落下して、ベース110とカバー111との間の間隙から落下するものである。この落下した遊技メダルは、前扉4の正面下部に形成された払い出し排出口63から排出され、払い出し皿64に払い戻されるようになっている。
前記媒体検知手段72は、遊技メダルの移動によって生じる光の遮断を検知することにより遊技媒体の投入を検知する光学式の検知手段である。この媒体検知手段72は、セレクター媒体排出口94の近傍に設置されている。そして、スロットマシンSの制御装置20は、媒体検知手段72の検知信号を、媒体投入信号として認識するように設定されている。
さらに、制御装置20では、媒体検知手段72から送信されてきた検知信号に異常を確認した場合には、所定の警告を発するなどの処置を行うように設定されている。例えば、媒体検知手段72からの2組の検知信号が、所定の順番でなく、また、所定の時間間隔範囲から外れて、予め設定された所定のタイミングと異なる不自然なタイミングで入力されたような場合には、ゴト具が使用されている可能性があるので、それを外部に報知するものである。
前記第1阻止部材80は、媒体通路71のベース110側の壁である通路ベース側壁75から、媒体通路71内部に向かって突出する長方形板状の押圧片81と、この押圧片81に一端が固定された棒状のソレノイド軸部82と、電気信号により中心の進退軸であるソレノイド軸部82を進退可能なソレノイドシリンダー83とを備えている。そして、押圧片81は、長方形状の面側を媒体通路71内部に向かって突出させるものであって、押圧片81の面側の表面には、ゴム等の弾性材が形成されている。所定の電気信号により、ソレノイドシリンダー83からソレノイド軸部82が突出移動することにより、ソレノイド軸部82の先端の押圧片81が、媒体通路71の内部に突出する。これにより、例えば、図1に示すように、媒体通路71内部の遊技メダルを、押圧片81の弾性材と、媒体通路71の通路カバー側壁74との間に挟みこんで、媒体通路71の内部の通過物の移動を阻止することができるものである。
前記第2阻止部材90は、媒体通路71のベース110側の壁である通路ベース側壁75から、媒体通路71内部に向かって端部を突出する金属からなる突出片92と、この突出片92を内部に収納可能であるとともに、制御装置20からの制御信号に基づいて、突出片92を媒体通路71側に向かって進退させることが可能な突出片収納部93とを備えている。前記突出片92は、全体形状が、長方形板状であって、その端部を媒体通路71内部に向かって突出可能に形成されている。この突出片92の媒体通路71側の端部は、横断面形状が三角形状に形成されて、その先端には、刃状の刃部91が形成されている。この第2阻止部材90は、第2阻止部材90の突出片92の突出先端に設けた刃部91により、媒体通路71内部を通過する通過物を切断、破壊又は停滞させることが可能なものであって、少なくとも停滞させることができるものである。
尺物が存在すると、突出片92の突出先端の刃部91により、不正行為装置200は、切断される。すなわち、図8に示すように、不正行為装置200であるクレマン君の、発光体210を有する頭部(図8の点線部分)のみを、切り離すことができるものである。これにより、不正行為装置200であるクレマン君の製造原価の大部分を占める発光体210の部分を失わせることができるとともに、発光体210を有する頭部を遊技機10内部に切り落とすことにより、不正行為の証拠を、遊技機10内部に残すことができる。
一方、金属からなる遊技メダルを第2阻止部材90の刃部91により通路カバー側壁74に押し込んで、切断又は破損することができない場合には、刃部91は、三角凹部76内部に入り込むことなく、通路カバー側壁74の手前で止まってしまう。かかる場合、最大突出検知手段73は、第2阻止部材90を作動させたにも拘わらず刃部91が三角凹部76内部に入り込んでいないことを検知することができて、動作異常が発生していることを検知することができる。
前記セレクター制御装置120は、図10に示すように、第1阻止部材80の作動を制御するための第1阻止部材制御手段121と、第2阻止部材90の作動を制御するための第2阻止部材制御手段122とを備えている。
(所定時間内投入枚数監視手段131) 前記所定時間内投入枚数監視手段131は、所定時間内に遊技メダルが、予め定めた所定枚数以上の枚数、投入されているか否かを監視するためのものである。ここで、予め定めた所定枚数とは、媒体投入口18の手前側に設けた凹部(複数枚、重ねた遊技メダルの束をガイドし、媒体投入口18へ遊技者が1枚ずつ落下させる為のスロープ)に載せられる遊技メダルの1束の最大枚数を意味する。具体的には、本実施の形態に係る遊技機10の場合、最大20枚の遊技メダルが当該凹部に載せることができるものである。そして、ここで、所定時間とは、かかる凹部に載せられる最大枚数(20枚)を、熟練者が連続投入した場合の最短時間を意味する。具体的には、本実施の形態に係る遊技機10の場合、10秒に相当する。そして、所定時間内投入枚数監視手段131は、所定時間内に遊技メダルが、予め定めた所定枚数以上の枚数、投入されていると認識した場合には、第1阻止部材作動手段134へ制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。すなわち、所定時間内投入枚数監視手段131は、前記最短時間(10秒)以内に、遊技メダルが、凹部に載せられる最大枚数(20枚)以上の枚数、投入されていることが、媒体検知手段72により検知された場合、第1阻止部材80を作動させるための制御信号を、第1阻止部材作動手段134へ送出させるものである。この所定時間内投入枚数監視手段131は、予め定めた枚数や、時間を記憶させておくメモリーや、媒体検知手段72からの投入信号をカウントするとともに記憶するカウント記憶手段や、互いの数値を比較する比較手段を備えているものである。
(クレジット数監視手段132) 前記クレジット数監視手段132は、クレジット数が、クレジットすることができる最大枚数(具体的には、遊技メダルの場合50枚)に達した場合、第1阻止部材作動手段134へ、制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。いわゆるクレマン君のような不正行為装置200は、媒体通路71内部に挿入した発光体210を点滅させて、遊技メダルを投入していないにも拘わらず、クレジット数を最大上限枚数まで増加させた後、精算スイッチ17を押下して、遊技メダルを払い出す行為を、何度も繰り返すことにより、多くの枚数の遊技メダルを不正に得るものである。このため、かかる不正行為が行われている間は、頻繁に、クレジット数が、最大枚数になるものである。このため、クレジット数が最大枚数の50枚に到達したときには、第1阻止部材80へ制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。
(第1阻止部材作動手段134) 前記第1阻止部材作動手段134は、所定時間内投入枚数監視手段131、クレジット数監視手段132及び操作スイッチ監視手段133のうちから、いずれか1つの制御信号が入力することにより、第1阻止部材80を作動させるためのものである。具体的には、かかる制御信号の入力により、第1阻止部材80のソレノイドシリンダー83へ電気信号を送出して、ソレノイド軸部82を突出させて、押圧片81を媒体通路71内部に突出させるものである。
(第1作動後タイマー手段141) 前記第1作動後タイマー手段141は、第1阻止部材80を作動させてからの時間を計時しているものであって、さらに、第1作動後タイマー手段141は、第1阻止部材80を作動させたタイミングから0.8秒後に、制御信号を、第2阻止部材90へ送出するものである。この0.8秒という時間は、第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが、第1阻止部材80の前を通過し終わるまでの時間を、予め計測した結果、得られているものであって、特に、0.8秒という時間に限定されるものではない。すなわち、第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが、第2阻止部材90の前を通過し終わるまでの時間分だけ、第2阻止部材90の作動を、第1阻止部材80の作動タイミングよりも遅らせているものであって、遊技機10の媒体通路71の構造により、異なるものとなる。
(作用) 本実施の形態は、第1阻止部材80が、媒体通路71を通過する通過物の通過を阻止するように突出して、通過物があった場合には媒体通路71中に停止可能にする。そして、その後、第2阻止部材90が、媒体通路71中に突出して、第2阻止部材90の突出先端の刃部91により、通過物を切断、破損又は停滞させることができ、すなわち、少なくとも停滞させることができる。このため、いわゆるクレマン君のような長尺状の不正操作装置が通過物として、媒体通路71内部に侵入してくると、第1阻止部材80により媒体通路71中に不正行為装置200を停止可能にすることができて、不正行為者が、不正行為装置200を引き抜こうとしても、不正行為装置200の移動を阻止することができる。そして、その状態で、第2阻止部材90が突出して、第2阻止部材90の突出先端の刃部91により、第1阻止部材80と媒体検知手段72との間で切断、破損又は停滞させることができる(図8)。これにより、媒体投入口18から媒体検知手段72まで不正操作装置を挿入して、媒体検知手段72の誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする、いわゆるゴト行為を防止することができる。
更に、第2阻止部材90は、第1阻止部材80が突出して遊技メダルの移動を阻止したタイミングから、遊技メダルが第1阻止部材80から第2阻止部材90の前を通過し終わる時間(通過時間tである0.8秒)のタイミングだけ、遅れて、媒体通路71へ突出する。このため、第1阻止部材80が作動した際、既に第1阻止部材80の前を通過している遊技メダルがあっても、かかる遊技メダルは、第2阻止部材90の前を通過した後にしか、第2阻止部材90が媒体通路71内部に突出しない。これにより、第1阻止部材80を作動した際、既に第1阻止部材80の前を通過して、第1阻止部材80と第2阻止部材90との間の遊技メダルが、第2阻止部材90の刃部91により切断又は破損されたり、押さえつけて停滞する等の不具合を回避することができる。
第1阻止部材80の突出により、移動が阻止されるため、不正行為者が、直ぐに、不正行為の証拠品となる不正行為装置200を引き抜こうとしても、第1阻止部材80に押さえつけられた不正行為装置200を移動させることはできない。そして、第1阻止部材80の作動後、所定時間(0.8秒)経過後の第2阻止部材90の作動により、不正行為装置200の発光体210を有する頭部の部分を切断等して、不正行為装置200を破壊させることができる。そして、発光体210を有する部分は、遊技機10内部に残存するため、不正行為の証拠品を、遊技ホール側の管理者が手に入れることができる。また、発光体210の部分は、部品として高価なLEDを含むため、不正行為者は、不正行為装置200の製造原価の大半を占める部品を失うこととなる。このため、不正行為の採算もとれなくすることができ、再犯を防ぐとともに、不正行為を抑止することができる。
一方、第2阻止部材90が、媒体通路71を通過する通過物を刃部91により切断又は破損することができずに、第2阻止部材90が突出途中で引っかかって、第2阻止部材90の突出先端が予め予定した最大限まで突出することができなかった場合には、最大突出検知手段73は、第2阻止部材90の突出先端を検知することができない。これにより、第2阻止部材90の突出動作を開始したにも拘わらず、第2阻止部材90が突出途中で引っかかって、最大突出検知手段73により検知されないような場合には、正常な動作が行われていないことになる。
結果として、本実施の形態は、いわゆるクレマン君のような不正行為装置200等の異物が、媒体投入口18から媒体通路71へ挿入されていた場合、第1阻止部材80で当該異物を媒体通路71内部に押さえつけ、鋭利な先端からなる刃部91を有する第2阻止部材90で当該異物を確実に破壊することができる。そして、かかる不正行為装置200の断片を遊技機10内部に残存させて、不正行為の証拠を押さえることができる。
なお、上述したような本実施の形態は、遊技媒体として円板状の遊技メダルを用いているスロットマシンSにおいて実施しているが、特に遊技メダルを使用するスロットマシンSに限定されるものではない。縦断面形状が円形状のもので媒体通路71内部を転がることができるものであれば、パチンコ機等に使用される金属球からなる遊技球を遊技媒体として使用する、いわゆるパロット遊技機においても、実施可能なものである。
11 筐体 12 表示窓
13 図柄表示窓 14 キャンセルスイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 媒体投入口 19 操作部
20 制御装置 21 セレクター制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 47 クレジット表示部
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 63 払い出し排出口
64 払い出し皿 65 貯留払い出し手段
70 媒体セレクター 71 媒体通路
72 媒体検知手段 73 最大突出検知手段
74 通路カバー側壁 75 通路ベース側壁
76 三角凹部 80 第1阻止部材
81 押圧片 82 ソレノイド軸部
83 ソレノイドシリンダー 90 第2阻止部材
91 刃部 92 突出片
93 突出片収納部 94 セレクター媒体排出口
110 ベース 111 カバー
113 セレクター媒体受け口 120 セレクター制御装置
121 第1阻止部材制御手段 122 第2阻止部材制御手段
131 所定時間内投入枚数監視手段 132 クレジット数監視手段
133 操作スイッチ監視手段 134 第1阻止部材作動手段
141 第1作動後タイマー手段 142 第2阻止部材作動手段
171 下り傾斜 172 第1下り傾斜
173 第2下り傾斜 200 不正行為装置
210 発光体
Claims (4)
- 遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口を有する遊技機に装着して、遊技媒体が前記媒体投入口から投入されたことを判断するための媒体セレクターにおいて、
前記媒体セレクターは、
前記媒体投入口から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路と、
前記媒体通路内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段と、
前記媒体投入口及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第1阻止部材と、
前記第1阻止部材及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記第1阻止部材の突出後、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第2阻止部材とを備え、
前記第1阻止部材は、前記通過物を前記媒体通路中に停止可能にし、
前記第2阻止部材は、前記第2阻止部材の突出先端に設けた刃部を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする媒体セレクター。 - 前記第1阻止部材が突出した際に前記第1阻止部材の前を通過した遊技媒体が前記第2阻止部材の前を通過し終わるまでの時間を、
前記第1阻止部材80が作動してから、前記第1阻止部材が前記媒体通路内部に突出したタイミングに加算した時以後に、
前記第2阻止部材は、前記媒体通路内部に向かって突出することを特徴とする請求項1記載の媒体セレクター。 - 前記媒体セレクターは、前記第2阻止部材が最大限まで突出したときに前記第2阻止部材の突出先端を検知する最大突出検知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の媒体セレクター。
- 遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口と、
遊技媒体が前記媒体投入口から投入されたことを判断するための媒体セレクターと、
前記媒体セレクターからの媒体投入信号に基づいて遊技を開始させるための制御装置とを少なくとも有する遊技機において、
前記媒体セレクターは、
前記媒体投入口から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路と、
前記媒体通路内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段と、
前記媒体投入口及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第1阻止部材と、
前記第1阻止部材及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記第1阻止部材の突出後、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第2阻止部材とを備え、
前記第1阻止部材は、前記通過物を前記媒体通路中に停止可能にし、
前記第2阻止部材は、前記第2阻止部材の突出先端に設けた刃部を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004277708A JP4227946B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 媒体セレクター及び遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004277708A JP4227946B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 媒体セレクター及び遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006087716A JP2006087716A (ja) | 2006-04-06 |
JP4227946B2 true JP4227946B2 (ja) | 2009-02-18 |
Family
ID=36229224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004277708A Expired - Fee Related JP4227946B2 (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 媒体セレクター及び遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4227946B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4588600B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2010-12-01 | 株式会社大都技研 | 遊技台及びメダルセレクタ |
JP2007319389A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2007319390A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2007319391A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Aruze Corp | 遊技機 |
JP2010207512A (ja) * | 2009-03-12 | 2010-09-24 | Olympia:Kk | メダル計数装置 |
JP6010973B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-10-19 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP6010974B2 (ja) * | 2012-03-30 | 2016-10-19 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2004
- 2004-09-24 JP JP2004277708A patent/JP4227946B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006087716A (ja) | 2006-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4301508B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4864386B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4227946B2 (ja) | 媒体セレクター及び遊技機 | |
JP4795744B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005237943A (ja) | 遊技機 | |
JP4347826B2 (ja) | 不正検出装置、及びこれを用いた遊技機 | |
JP2006068116A (ja) | スロットマシン | |
JP5106764B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6504427B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2007029613A (ja) | 遊技機 | |
JP5016877B2 (ja) | コイン状部材送出装置 | |
JP2005334315A (ja) | 遊技機 | |
JP2007000426A (ja) | 遊技機 | |
JP2010207426A (ja) | メダル計数装置 | |
JP4251555B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5550006B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4311672B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4342454B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6712343B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6712342B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4563149B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2010207511A (ja) | メダル計数装置 | |
JP2010075223A (ja) | スロットマシン | |
JP4619325B2 (ja) | 遊技機及び遊技機におけるホッパ装置のエラー判定方法並びにプログラム | |
JP4264408B2 (ja) | メダルセレクターの異物検知装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080814 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081120 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081201 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |