JP4227946B2 - 媒体セレクター及び遊技機 - Google Patents

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この発明は、適正な遊技媒体が投入されたことを検知して、いわゆるゴト行為を回避することができる媒体セレクターと、この媒体セレクターを使用した遊技機に関するものである。
従来、遊技媒体の投入を遊技開始の条件とする遊技機、具体的には、例えば、いわゆるスロットマシンでは、遊技媒体としての遊技メダルの投入を遊技開始の条件として、また、いわゆるパロットでは、遊技媒体としての遊技球の投入を遊技開始の条件として、設定されている。そして、この遊技メダルや、遊技球は、投入口から投入されて、投入口下の通路内部における光センサー等からなる媒体検知手段により、投入が検知されていた。そして、遊技媒体の投入がかかる媒体検知手段(いわゆる投入スイッチ)により検出されると、投入された遊技媒体は、次の遊技開始の条件として使用される遊技メダル3枚(パロットの遊技球では15個)を除いて、クレジットとして、遊技メダル最大50枚(パロットの遊技球では250個)の遊技媒体が、いわゆるクレジット数としてカウントされていた。そして、次の遊技からは、ベットスイッチを押下することにより、クレジットされた遊技媒体から所定数(例えば遊技メダル3枚、パロットの遊技球では15個)の遊技媒体が減算されて、遊技開始の条件としての投入された遊技媒体として、使用することができるように形成されている(例えば、特許文献1。)。
また、この種の遊技機、例えばスロットマシンのメダル投入口は、上方から遊技メダルを投入するためのメダル投入スリットを有するメダル投入口が設けられており、スロットマシン内部には、メダル投入スリットから投入された遊技メダルを検出するためのメダルセンサが設けられている。このメダルセンサは、遊技メダルの通過を検知する光センサであり、複数のセンサを所定距離離して並べて設置することにより、双方のセンサの検知間隔を制御装置が監視してメダルの通過によらないセンシングを発見できるように形成されていた(特許文献2参照)。
そして、従来より、薄いセルロイド板を遊技機の隙間から差し込んで、不正に遊技媒体を獲得するゴト行為、いわゆるセルロイドゴトや、セルゴトと呼ばれるものがある。
特に、近年では、かかる光センサーを用いたメダル検出手段に対するゴト行為として、投入口からLED等の光発生装置を装着して、遊技媒体の移送経路に差し込み可能な細長いセルロイド板等を、投入口から差し込み、光発生装置の光を点滅させることにより、偽の遊技媒体の通過信号を発生させる、いわゆる「クレマン君」と呼ばれるような不正行為装置が出回っている。
このような不正行為装置は、先端部に取り付けた発光体をメダルセンサの位置に合わせて配置し、その発光体を遊技メダルの通過によるタイミングと同じように点滅させて、遊技メダルの擬似的投入を行うという悪質な不正行為を行うものである。このような不正行為装置に対抗するため、メダルセンサをさらに増やして、複数のセンサによりメダルを検知することが考えられるが、従来の光センサを用いたのでは、その新設したセンサに対応する位置に発光体を取り付けた新たな不正行為装置が使用されてしまう。
このような不正行為装置により、媒体検知手段の光センサーを誤動作させて、遊技媒体を投入していないにも拘わらずクレジット数を増加させて、その後、精算スイッチにより、誤動作によりクレジットされた遊技媒体を、払い出して、遊技媒体を、かかる不正行為によって獲得するような、いわゆるゴト行為が行われる場合がある。
一方、遊技媒体として全体形状が球状の遊技球であるパチンコ玉を用い、スロットマシンと同様の遊技を行うことができる、いわゆるパロットが知られている。このパロットは、上皿の上部又は上方に、遊技媒体としての遊技球を払い出すための上皿払い出し排出口があり、上皿の下部に、上皿内部の遊技球を遊技機内部に投入するため媒体投入口がある。そして、払い出された遊技球や、遊技媒体貸し出し機から貸し出された遊技球を、所定のスイッチ操作(例えばベットスイッチ押下操作)により媒体投入口から投入し、スタートスイッチ及びストップスイッチの操作により回転リールを回転及び停止させ、所定の図柄を揃えることにより上皿払い出し排出口から上皿に遊技球が払い出される。そして、上皿に遊技球が一杯になった場合には、上皿の下方に位置して遊技球を貯留可能な下皿に移して、遊技球を貯留できるようになっているものである。
特開2003−10388号公報 特開2002−336416号公報(段落0034)
従来の媒体セレクターや、この媒体セレクターを用いた遊技機では、上述したようないわゆるクレマン君のような不正行為装置を使用すると、遊技媒体を投入していないにも拘わらず、短時間でクレジット数を増加させることができて、大量の遊技媒体を不正に獲得することができるゴト行為が行われるといった問題点があった。
また、遊技球を使用するいわゆるパロットにおいても、上述した遊技メダルを使用する場合と同様のゴト行為が行われるといった問題点を有する。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1) すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするゴト行為を防止することができる媒体セレクターを提供しようとするものである。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項2記載の発明は、第1阻止部材を通過した遊技媒体が、第2阻止部材の刃部により切断、破壊又は停滞することを回避することができるようにした媒体セレクターを提供しようとするものである。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわち、請求項3記載の発明は、異常動作を検出可能な媒体セレクターを提供しようとするものである。
(請求項4) 請求項4記載の発明は、次の点を目的とする。すなわち、請求項4記載の発明は、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする行為を防止することができる媒体セレクターを備えた遊技機を提供しようとするものである。
(請求項1) 請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口(18)を有する遊技機(10)に装着して、遊技媒体が前記媒体投入口(18)から投入されたことを判断するための媒体セレクター(70)において、前記媒体セレクター(70)は、前記媒体投入口(18)から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路(71)と、前記媒体通路(71)内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段(72)と、前記媒体投入口(18)及び前記媒体検知手段(72)の間の前記媒体通路(71)の途中に位置して、前記媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路(71)内部に向かって突出する第1阻止部材(80)と、前記第1阻止部材(80)及び前記媒体検知手段(72)の間の前記媒体通路(71)の途中に位置して、前記第1阻止部材(80)の突出後、前記媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路(71)内部に向かって突出する第2阻止部材(90)とを備え、前記第1阻止部材(80)は、前記通過物を前記媒体通路(71)中に停止可能にし、前記第2阻止部材(90)は、前記第2阻止部材(90)の突出先端に設けた刃部(91)を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする。
また、ここで、「遊技機(10)」とは、具体的には、例えば、スロットマシンを含むものであるが、スロットマシンにおける遊技媒体としての遊技メダルを、パチンコ等で使用する球状の遊技球に置き換えたパロットや、その他の遊技機を含むものである。また、ここで、遊技機(10)には、回転リール(40)を有するスロットマシンであるが、遊技媒体として、円板状の遊技メダルの代わりに、パチンコや、パロットで使用される球状の玉を使用するようなものを含む。
また、ここで、「遊技媒体」とあるが、遊技媒体として、縦断面形状が円形状に形成されているものであれば良いものであって、具体的には、例えば、円板状の遊技メダルや、通常の貨幣として使用するコインや、また、球状のボール球や、パチンコ及びパロットに使用されるパチンコ玉でもよいものである。
なお、「第2阻止部材(90)の突出先端に設けた刃部(91)」は、通過物を切断可能な鋭利な刃状のものでも良いものであるが、特にこのような鋭利な刃状のものに限定されるものではない。通過物を切断、破壊又は停滞させることができるものであれば良いものであって、例えば、刃部(91)の先端の横断面が滑らかなカーブを描く曲線状のものであっても良いものである。
(作用) 本発明は、第1阻止部材(80)が、媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように突出して、通過物があった場合には、媒体通路(71)中に停止させる。そして、その後、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)中に突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、通過物を切断、破壊又は停滞させることができる。このため、いわゆるクレマン君のような長尺状の不正操作装置が通過物として、媒体通路(71)内部に侵入してくると、第1阻止部材(80)により媒体通路(71)中に不正行為装置(200)を停止させることができ、不正行為装置(200)の移動を阻止することができる。そして、その状態で、第2阻止部材(90)が突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、第1阻止部材(80)と媒体検知手段(72)との間で切断、破壊又は停滞させることができる(図8)。これにより、媒体投入口(18)から媒体検知手段(72)まで不正操作装置を挿入して、媒体検知手段(72)の誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするいわゆるゴト行為を防止することができる。
なお、正常な遊技媒体が媒体投入口(18)から投入されて、連続する遊技媒体が通過物として媒体通路(71)内を通過するような場合、第1阻止部材(80)よりも上流側の媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するため、新たな遊技媒体の供給を停止させる。そして、第1阻止部材(80)よりも下流側の媒体通路(71)を通過する遊技媒体が、第2阻止部材(90)を通過した所定時間経過後に、第2阻止部材(90)を媒体通路(71)内部に突出させることによって、遊技媒体を第2阻止部材(90)により切断、破壊又は停滞することを回避することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記第1阻止部材(80)が突出した際に前記第1阻止部材(80)の前を通過した遊技媒体が前記第2阻止部材(90)の前を通過し終わるまでの時間を、前記第1阻止部材(80)が作動してから、前記第1阻止部材(80)が前記媒体通路(71)内部に突出したタイミングに加算した時以後に、前記第2阻止部材(90)は、前記媒体通路(71)内部に向かって突出することを特徴とする。
(作用) 本発明は、第1阻止部材(80)が、媒体通路(71)内部に突出して通過物の移動を阻止する。これにより、媒体投入口(18)から新たな遊技媒体が、媒体通路(71)内部へ供給されて、第2阻止部材(90)へ遊技媒体が移動するのが阻止される。
更に、第2阻止部材(90)は、第1阻止部材(80)が突出して通過物の移動を阻止したタイミングから、遊技媒体が第1阻止部材(80)から第2阻止部材(90)の前を通過し終わる時間以後のタイミングだけ、遅れて、媒体通路(71)へ突出する。このため、第1阻止部材(80)が作動した際、既に第1阻止部材(80)の前を通過している遊技媒体があっても、かかる遊技媒体は、第2阻止部材(90)の前を通過した後にしか、第2阻止部材(90)が媒体通路(71)内部に突出しない。これにより、第1阻止部材(80)を作動した際、既に第1阻止部材(80)を通過して、第1阻止部材(80)と第2阻止部材(90)との間の遊技媒体を、第2阻止部材(90)の刃部(91)により、切断、破壊又は停滞することを回避することができる。
なお、このように、第1阻止部材(80)と第2阻止部材(90)との作動タイミングに時間差を設けても、例えば、クレマン君のような長尺状の不正行為装置(200)の場合は、第1阻止部材(80)の突出により、移動が阻止されるため、第1阻止部材(80)の作動後、所定時間経過後の第2阻止部材(90)の作動により、切断等して破壊させることができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すなわち、前記媒体セレクター(70)は、前記第2阻止部材(90)が最大限まで突出したときに前記第2阻止部材(90)の突出先端を検知する最大突出検知手段(73)を備えたことを特徴とする。
なお、通過物を切断してしまうと、かかる通過物を使用している者にとっては損害を与えることができ、切断した通過物の一部が媒体通路(71)内部に残留して、異常検出とすることができるが、その後の解除処理に手間がかかことになる。このため、刃部(91)の刃先は、必ずしも鋭利なものに限定するものではない。また、第2阻止部材(90)によって通過物を停止させることができれば、異常検出ができるため、必ずしも傷をつけたり破損させる必要もなく、停滞可能であれば良い。したがって、刃部(91)の刃先は、鋭利なものや、ギザギザ状のもの等、適宜な形状を用いることができる。
(作用) 本発明は、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)を通過する通過物を刃部(91)により切断したときは、第2阻止部材(90)は最大限まで突出する。或いは、第2阻止部材(90)の位置に何の通過物も存在しないときに、第2阻止部材(90)の突出先端は、最大限まで突出する。これらのいずれの場合も、第2阻止部材(90)が最大限まで突出することにより、第2阻止部材(90)の突出先端が最大突出検知手段(73)により検知される。これにより、第2阻止部材(90)の突出動作を開始して、最大突出検知手段(73)により第2阻止部材(90)の突出先端を検知した場合には、正常な動作が行われていることになる。
一方、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)を通過する通過物を刃部(91)により切断することができずに、第2阻止部材(90)が突出途中で引っかかって、第2阻止部材(90)の突出先端が予め予定した最大限まで突出することができなかった場合には、最大突出検知手段(73)は、第2阻止部材(90)の突出先端を検知することができない。これにより、第2阻止部材(90)の突出動作を開始したにも拘わらず、第2阻止部材(90)が突出途中で引っかかって、最大突出検知手段(73)により検知されないような場合には、正常な動作が行われていないことになる。
結果として、第2阻止部材(90)の突出動作を開始した後、最大突出検知手段(73)による検知の有無を検出することにより、正常な動作か、或いは、異常動作かの内容を類推することができ、異常動作を検出することができる。
(請求項4) 請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。すなわち、遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口(18)と、遊技媒体が前記媒体投入口(18)から投入されたことを判断するための媒体セレクター(70)と、前記媒体セレクター(70)からの媒体投入信号に基づいて遊技を開始させるための制御装置(20)とを少なくとも有する遊技機(10)において、前記媒体セレクター(70)は、前記媒体投入口(18)から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路(71)と、前記媒体通路(71)内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段(72)と、前記媒体投入口(18)及び前記媒体検知手段(72)の間の前記媒体通路(71)の途中に位置して、前記媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路(71)内部に向かって突出する第1阻止部材(80)と、前記第1阻止部材(80)及び前記媒体検知手段(72)の間の前記媒体通路(71)の途中に位置して、前記第1阻止部材(80)の突出後、前記媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路(71)内部に向かって突出する第2阻止部材(90)とを備え、前記第1阻止部材(80)は、前記通過物を前記媒体通路(71)中に停止可能にし、前記第2阻止部材(90)は、前記第2阻止部材(90)の突出先端に設けた刃部(91)を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、第1阻止部材(80)が、媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するように突出して、通過物があった場合には、媒体通路(71)中に停止させる。そして、その後、第2阻止部材(90)が、媒体通路(71)中に突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、通過物を切断、破壊又は停滞させることができる。このため、いわゆるクレマン君のような長尺状の不正操作装置が通過物として、媒体通路(71)内部に侵入してくると、第1阻止部材(80)により媒体通路(71)中に停止させられ、移動が阻止され、その状態で、第2阻止部材(90)が突出して、第2阻止部材(90)の突出先端の刃部(91)により、第1阻止部材(80)と媒体検知手段(72)との間で切断、破壊又は停滞させる(図8)。これにより、媒体投入口(18)から媒体検知手段(72)まで不正操作装置を挿入して、媒体検知手段(72)の誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするいわゆるゴト行為を防止することができる。
なお、正常な遊技媒体が媒体投入口(18)から投入されて、連続する遊技媒体が通過物として媒体通路(71)内を通過するような場合、第1阻止部材(80)よりも上流側の媒体通路(71)を通過する通過物の通過を阻止するため、新たな遊技媒体の供給を停止させる。そして、既に第1阻止部材(80)よりも下流側の媒体通路(71)を通過する遊技媒体が、第2阻止部材(90)を通過した所定時間経過後に、第2阻止部材(90)を媒体通路(71)内部に突出させることによって、遊技媒体を第2阻止部材(90)により切断、破壊又は停滞することを回避することができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1) 請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項1記載の発明によれば、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとするゴト行為を防止することができる媒体セレクターを提供し提供することができる。
(請求項2) 請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項2記載の発明によれば、第1阻止部材を通過した遊技媒体が、第2阻止部材の刃部により切断、破壊又は停滞することを回避することができると共に第1阻止部材で捕まえた通過物を時間的余裕を与えずに破損できるようにした媒体セレクターを提供することができる。
(請求項3) 請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。すなわち、請求項3記載の発明によれば、異常動作を検出可能な媒体セレクターを提供することができる。
(請求項4) 請求項4記載の発明によれば、次のような効果を奏する。すなわち、請求項4記載の発明によれば、不正に媒体セレクターの誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする行為を防止することができる媒体セレクターを備えた遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、スロットマシンを例に図面に基づき説明する。
(図面の説明) 図1乃至図10は、本発明の実施の形態を示すものである。図1は第1阻止部材及び第2阻止部材の外観斜視図、図2は媒体セレクターの概略正面図、図3は媒体セレクターの外観斜視図、図4は媒体セレクターの外観正面図、図5は遊技機の外観正面図、図6は遊技媒体を投入している際の媒体セレクターの概略正面図、図7は遊技媒体を投入している際、第1阻止部材を作動させた状態の媒体セレクターの概略正面図、図8は、不正操作装置(いわゆるクレマン君)を媒体投入口から挿入している状態の媒体セレクターの概略正面図、図9は第2阻止部材の突出先端の刃部及び最大突出検知手段の上面図、図10はセレクター制御装置のブロック図をそれぞれ示すものである。
(遊技機10) 前記遊技機10は、遊技媒体である遊技メダルの投入を条件として遊技が開始可能となるものである。なお、この遊技メダルは、全体形状が円板状(コイン状)であって、縦断面形状が円形状に形成されているものである。この遊技機10は、1枚から3枚までの遊技メダルを直接投入して遊技を実行する媒体直接投入モードと、最大で50枚の遊技メダルを予め投入して遊技機10内部に電子データとして記憶されたクレジット数から所定数(具体的には、3枚)の遊技メダル数を減じて遊技開始の条件となる遊技メダルの投入に代えることが可能なクレジット投入モードとの両方を備えている。
遊技機10は、図5に示すように、四角箱状の筐体11を有する。そして、この筐体11の正面には前扉4が取り付けられている。また、筐体11の内部には、回転リール40を備えたリールユニット60と、遊技機10の全体の作動を制御するための制御装置20と、遊技メダルを貯留すると共に払い出すための貯留払い出し手段65が内蔵されている。
そして、遊技機10は、遊技メダルを外部より投入するための媒体投入口18と、遊技メダルが媒体投入口18から投入されたことを判断するための媒体セレクター70とを備えている。
前記筐体11の中央部から上部には、遊技者側に向かって臨む略四角窓状の表示窓12が形成されている。そして、この表示窓12の略中央には、3個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。
前記回転リール40は、図5の向かって左端側に位置する左側回転リール43と、図5の向かって右端側に位置する右側回転リール45と、この左側回転リール43及び右側回転リール45の間に位置する中央回転リール44とからなるものである。そして、遊技機10の前面側には、特に図示しないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向に二本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が、1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が、3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
前扉4は、遊技者側に向かって臨む図柄表示窓13が形成されている板状の扉である。そして、図柄表示窓13の下方であり前扉4の略中央部は、遊技機10を作動させるための操作手段が設けられた手前側に突出するカウンター仕様の操作部19となっている。また、前記前扉4の下部には、払い出しメダルを貯留する払い出し皿64が形成されている。
前記操作部19の正面には、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ30、各回転リール40に対応して設けられ回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ50が、また操作部19の上面左側には、クレジットとして貯留されているメダルをメダル投入に代えるためのベットスイッチ16、貯留メダルを払い戻すための精算スイッチ17がそれぞれ設けられている。そして、操作部19の右側には、遊技メダルを投入するための媒体投入口18が形成されている。
さらに、媒体投入口18の下方であって、前扉4の裏面側(筐体内側)には、媒体投入口18から投入された遊技媒体としての遊技メダルを選別、カウントし、適正な遊技メダルを貯留払い出し手段65に移送するための媒体セレクター70が設けられている。
そして、前記図柄表示窓13の下方には、貯留メダルの枚数を表示するためのクレジット表示部47が設けられている。ここで、クレジットとは、媒体投入口18から投入され媒体セレクター70を通過した遊技メダル、又は入賞により払い出される遊技メダルを遊技機内部に貯留することであり、遊技機10は、遊技メダルの場合、最大50枚まで、クレジット可能に形成されている。具体的には、媒体投入口18から遊技メダルを投入すると、あるいはメダル払い出しを伴う当選役が入賞すると、クレジット表示部47の表示が加算され、ベットスイッチ16を操作すると当該表示が減算されるようになっている。なお、クレジット表示部47の表示の数値が50になると、それ以降の投入メダルは媒体セレクター70でキャンセルされて払い出し皿64に払い戻され、また入賞による払い出しメダルは貯留払い出し手段65から払い出し皿64に払い出される。
そして、遊技機10は、遊技メダルの投入、又は遊技メダルがクレジットされている場合にはベットスイッチ16の操作を条件に、スタートスイッチ30の操作が有効となり、スタートスイッチ30の操作により三個の回転リール40が一斉に回転開始する。そして、ストップスイッチ50を操作して各回転リール40を停止させ、全ての回転リール40が停止したときに図柄表示窓13から視認できる図柄が、所定の入賞態様となった場合に入賞となり、遊技メダルが払い出されたり、有利な遊技が開始されたりするように形成されている。
(媒体セレクター70) 前記媒体セレクター70は、遊技メダルが媒体投入口18から投入されたことを判断するためのものである。そして、この媒体セレクター70は、媒体投入口18から投入された遊技メダルを内部へ案内する媒体通路71と、媒体通路71内部を遊技メダルが移動して、適正な遊技メダルが投入されたことを検知するための媒体検知手段72とを備えている。
前記媒体セレクター70は、図3及び図4に示すように、媒体投入口18の下方に設けられた箱状の部材である。この媒体セレクター70は、図3に示すように、ベース110と、ベース110に取り付けられたカバー111とからなり、ベース110とカバー111の間に媒体通路71が形成されている。なお、特に図示していないが、カバー111は、ねじにより、ベース110に強固に固定されている。また、媒体セレクター70の上面には、媒体投入口18から投入された遊技メダルを受け入れるためのセレクター媒体受け口113が形成されており、側方には、媒体通路71を通過したメダルが排出されるためのセレクター媒体排出口94が設けられている。さらに、セレクター媒体受け口113からセレクター媒体排出口94までの間には、媒体通路71内部に向かって突出する第1阻止部材80及び第2阻止部材90と、遊技メダルの通過を検知する媒体検知手段72とが設けられている。なお、図2、図3、図4、図6、図7及び図8は、前扉4を開いた状態で、前扉4の後側から媒体セレクター70を見ている状態を示しているものである。更に、そのうちの図2,図6、図7、図8は、カバー111を解りやすいように取り除いた状態を示している。
前記媒体通路71は、遊技メダルを貯留払い出し手段65へと誘導するための通路であり、ベース110とカバー111の間隙に形成されるものである。なお、特に図示していないが、媒体通路71の底面の一部は、ベース110側に引っ込み可能に形成されている。遊技メダルは、通常は媒体通路71の上を転がり落ちるが、所定の場合は、媒体通路71がベース110側に引っ込んで、ベース110とカバー111との間の隙間から落下可能に形成されている。
そして、媒体通路71の上端部はセレクター媒体受け口113となっており、上方の媒体投入口18から落下してくる遊技メダルを受け入れるようになっている。そして、媒体通路71は、上方から投入された遊技メダルを側方に誘導するように湾曲し、セレクター媒体排出口94に向かって下り傾斜171を形成している。すなわち、下り傾斜171は、セレクター媒体受け口113からほぼ鉛直に形成された第一下り傾斜171と、この第一下り傾斜171と連続し緩やかにセレクター媒体排出口94へ下降する第二下り傾斜172とを有している。
また、前記媒体通路71には、特に図示しないが、所定の場合に媒体通路71の一部をベース110側に引いて媒体通路71内の遊技メダルを下方に落下させるためのキャンセルブロッカー装置が設けられている。
このキャンセルブロッカー装置は、特に図示しないが、メダルキャンセルスイッチ14を押圧することにより媒体通路71の一部の底面がベース110側に引っ込むように移動して媒体通路71上にある遊技メダルを下方に落下させるように形成されている。
また、このキャンセルブロッカー装置は、媒体セレクター70内部の遊技メダルを貯留払い出し手段65に移送させないための装置であって、ソレノイド(図示せず)と、このソレノイドの進退軸が連結された媒体通路71の底面とを有している。通常時には、媒体通路71の底面は、媒体通路71の底部に位置して、遊技メダルが媒体通路71を通過できるようになっている。しかし、クレジット超過などの所定時には、ソレノイドが作動して媒体通路71の第2下り傾斜173に相当する部分を、ベース110側に引っ込ませるので、遊技メダルは媒体検知手段72に検出される前に、媒体通路71から下方に落下して、ベース110とカバー111との間の間隙から落下するものである。この落下した遊技メダルは、前扉4の正面下部に形成された払い出し排出口63から排出され、払い出し皿64に払い戻されるようになっている。
(媒体検知手段72) 前記媒体検知手段72は、キャンセルブロッカー装置や、第1阻止部材80や、第2阻止部材90を通過した遊技メダル、すなわち貯留払い出し手段65に送出される遊技メダルを検知するためのセンサであり、検知信号を制御装置20に出力して投入された遊技メダルの数をカウントするためのものである。
前記媒体検知手段72は、遊技メダルの移動によって生じる光の遮断を検知することにより遊技媒体の投入を検知する光学式の検知手段である。この媒体検知手段72は、セレクター媒体排出口94の近傍に設置されている。そして、スロットマシンSの制御装置20は、媒体検知手段72の検知信号を、媒体投入信号として認識するように設定されている。
前記媒体検知手段72は、媒体通路71内を移動する遊技メダルを両側から挟み込むような位置の一方側にフォトトランジスタを設け、他方側に発光ダイオード(LED)を設けてある。そして、この媒体検知手段72は、遊技メダルの移動によって生じる発光ダイオードからの光の遮断をフォトトランジスタが検知することにより、遊技メダルの投入を検知可能なものである。なお、この媒体検知手段72には、かかるフォトトランジスタ及び発光ダイオードが、遊技メダルの移動方向に対して、所定の距離を開けて2組、配置されている。この2組の検知の順番が、遊技メダルの移動方向に整合したものであるか否かや、この2組の検知の時間間隔が、予め定めた所定の時間範囲内であるか否かを判断することにより、不正行為でなく、適正な遊技メダルの投入であることを、判断することができるものである。
(制御装置20) 前記制御装置20は、スロットマシンSの遊技の制御を行うものである。媒体検知手段72からの2組の検知信号が、制御装置20に送信される。制御装置20では、2組の検知信号が、所定の順番で、所定の時間間隔範囲内で、入力されていることを条件として、適正な遊技メダルの投入である媒体投入信号として認識し、遊技メダルの投入をカウントする。かかる条件を満たさない信号を受信した場合には、制御装置20は、遊技メダルのカウントを行わない。かかる場合には、メダルが投入されたとみなされずに遊技を行うことができず、またクレジット表示部47の表示も加算されない。
さらに、制御装置20では、媒体検知手段72から送信されてきた検知信号に異常を確認した場合には、所定の警告を発するなどの処置を行うように設定されている。例えば、媒体検知手段72からの2組の検知信号が、所定の順番でなく、また、所定の時間間隔範囲から外れて、予め設定された所定のタイミングと異なる不自然なタイミングで入力されたような場合には、ゴト具が使用されている可能性があるので、それを外部に報知するものである。
(第1阻止部材80) 前記第1阻止部材80は、媒体投入口18と、媒体検知手段72との間の媒体通路71の途中に形成されている。具体的には、第1阻止部材80は、セレクター媒体受け口113と、媒体検知手段72との間の媒体通路71の途中に形成されている。この第1阻止部材80は、媒体通路71を通過する通過物の通過を阻止するように媒体通路71内部に向かって突出するように形成されている。そして、この第1阻止部材80は、媒体通路71の内部を通過する通過物を媒体通路71中に停止させることができるものである。
前記第1阻止部材80は、媒体通路71のベース110側の壁である通路ベース側壁75から、媒体通路71内部に向かって突出する長方形板状の押圧片81と、この押圧片81に一端が固定された棒状のソレノイド軸部82と、電気信号により中心の進退軸であるソレノイド軸部82を進退可能なソレノイドシリンダー83とを備えている。そして、押圧片81は、長方形状の面側を媒体通路71内部に向かって突出させるものであって、押圧片81の面側の表面には、ゴム等の弾性材が形成されている。所定の電気信号により、ソレノイドシリンダー83からソレノイド軸部82が突出移動することにより、ソレノイド軸部82の先端の押圧片81が、媒体通路71の内部に突出する。これにより、例えば、図1に示すように、媒体通路71内部の遊技メダルを、押圧片81の弾性材と、媒体通路71の通路カバー側壁74との間に挟みこんで、媒体通路71の内部の通過物の移動を阻止することができるものである。
(第2阻止部材90) 前記第2阻止部材90は、第1阻止部材80と、媒体検知手段72との間の媒体通路71の途中に位置するものである。そして、この第2阻止部材90は、第1阻止部材80の突出後、媒体通路71を通過する通過物の通過を阻止するように媒体通路71内部に向かって突出するように形成されている。
前記第2阻止部材90は、媒体通路71のベース110側の壁である通路ベース側壁75から、媒体通路71内部に向かって端部を突出する金属からなる突出片92と、この突出片92を内部に収納可能であるとともに、制御装置20からの制御信号に基づいて、突出片92を媒体通路71側に向かって進退させることが可能な突出片収納部93とを備えている。前記突出片92は、全体形状が、長方形板状であって、その端部を媒体通路71内部に向かって突出可能に形成されている。この突出片92の媒体通路71側の端部は、横断面形状が三角形状に形成されて、その先端には、刃状の刃部91が形成されている。この第2阻止部材90は、第2阻止部材90の突出片92の突出先端に設けた刃部91により、媒体通路71内部を通過する通過物を切断、破壊又は停滞させることが可能なものであって、少なくとも停滞させることができるものである。
第2阻止部材90の突出片92は、媒体通路71の通路ベース側壁75から突出して、媒体通路71の通路カバー側壁74に向かって移動可能に形成されている。そして、この突出片92が当接する通路カバー側壁74は、突出片92の先端部の刃部91の横断面形状に整合するような三角形の凹溝状からなる三角凹部76が形成されている。この突出片92の突出先端の刃部91が、通路カバー側壁74の三角凹部76の内部に入り込むことができるように形成されている。その際、通路カバー側壁74と、第2阻止部材90の突出片92の刃部91との間に、例えば、図8に示すようなセルロイド製の不正行為装置200である、いわゆるクレマン君のような長
尺物が存在すると、突出片92の突出先端の刃部91により、不正行為装置200は、切断される。すなわち、図8に示すように、不正行為装置200であるクレマン君の、発光体210を有する頭部(図8の点線部分)のみを、切り離すことができるものである。これにより、不正行為装置200であるクレマン君の製造原価の大部分を占める発光体210の部分を失わせることができるとともに、発光体210を有する頭部を遊技機10内部に切り落とすことにより、不正行為の証拠を、遊技機10内部に残すことができる。
第1阻止部材80が突出した際に第1阻止部材80の前を通過した遊技媒体が第2阻止部材90の前を通過し終わるまでの時間を、第1阻止部材80が作動してから第1阻止部材80が媒体通路71内部に突出したタイミングに加算した時以後に、第2阻止部材90は、媒体通路71内部に向かって突出するように形成されている。これは、第1阻止部材80が、媒体通路71の通路カバー側壁74に向かって衝突するように作動する。その際、第1阻止部材80の前を通過しようとしていた遊技メダルは、第1阻止部材80の押圧片81と通路カバー側壁74との間に挟まれて停止する。その後、かかる第1阻止部材80が作動したタイミングのときに、第1阻止部材80の場所に位置して、押圧片81との間に挟まらずに既に第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが、第2阻止部材90を通過し終わるまでの通過時間t(秒)だけ遅らせて、第2阻止部材90を通路カバー側壁74に向かって衝突させるように作動させるものである。かかる通過時間よりも早い時間に第2阻止部材90を作動させると、第1阻止部材80を作動した際、既に第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが第2阻止部材90の刃部91で破断される、或いは、破断されないまでも、第2阻止部材90の刃部91と通路カバー側壁74との間に挟まれてしまう。
第2阻止部材90を作動させるタイミングは、第1阻止部材80を作動させた時間に、上述した通過時間tを加算したタイミングで行っているものであるが、特にこれに限定されるものではなく、第1阻止部材80を作動させた時間に、上述した通過時間tより大きな値を加算したタイミングで行ってもよいものである。但し、第2阻止部材90を作動させるタイミングは、第1阻止部材80を作動させたタイミングに、上述した通過時間t(秒)を加算した時から、かかる通過時間tの1秒後の(通過時間t+1)秒を加算した時までの間に行うのが好適である。それは、第2阻止部材90の作動タイミングが、第1阻止部材80の作動タイミングよりも上述した(通過時間t+1)秒より後になると、第1阻止部材80により不正行為装置200が押さえつけられてから、第2阻止部材90により不正行為装置200が切断、破損又は停滞されるまでの時間が長くなって、不正行為者が、切断、破損又は停滞される前に、不正行為装置200を無理に引っ張り抜いてしまう可能性があるからである。また、第2阻止部材90の作動タイミングが、上述した(通過時間t+1)秒より遅くなると、遊技を途中で停止させることとなって、遊技の進行に支障を来すこととなるからである。
(最大突出検知手段73) 前記最大突出検知手段73は、第2阻止部材90が最大限まで突出したときに第2阻止部材90の突出先端を検知するためのものである。この最大突出検知手段73は、図9に示すように、通路カバー側壁74の三角凹部76の上下に位置して、この三角凹部76の内部に、刃部91が入り込んだか否かを光学的に検知可能なセンサーである。具体的には、最大突出検知手段73は、上下の一方に位置して光を照射可能なLEDと、上下の他方に位置して、そのLEDの発光を検知可能なフォトトランジスタとからなるものである。この三角凹部76内部に刃部91が入り込むことにより、最大突出検知手段73のLEDからの光を遮断し、それをフォトトランジスタで検知することができるように形成されてあり、これにより、刃部91が、三角凹部76の内部にまで、入り込んでいるか、或いは、入り込んでおらずに途中で停止しているかを判断することができるものである。
したがって、いわゆるセルロイドゴトと呼ばれるクレマン君のような不正行為装置200が媒体通路71内部に差し込まれた場合、第2阻止部材90の刃部91により、簡単に切断又は破損されて、刃部91は、三角凹部76の内部にしっかりと入りこみ、最大突出検知手段73は、刃部91が三角凹部76内部に入り込んだことを検知することとなる。
一方、金属からなる遊技メダルを第2阻止部材90の刃部91により通路カバー側壁74に押し込んで、切断又は破損することができない場合には、刃部91は、三角凹部76内部に入り込むことなく、通路カバー側壁74の手前で止まってしまう。かかる場合、最大突出検知手段73は、第2阻止部材90を作動させたにも拘わらず刃部91が三角凹部76内部に入り込んでいないことを検知することができて、動作異常が発生していることを検知することができる。
(セレクター制御装置120) 前記セレクター制御装置120は、媒体セレクター70の作動を制御するためのである。このセレクター制御装置120は、媒体セレクター70内部に取り付けた基板により行われるものである。なお、このセレクター制御装置120は、媒体セレクター70内部に取り付けずに、遊技機10の上部の制御装置20内部に一緒に設けても良いものである。
前記セレクター制御装置120は、図10に示すように、第1阻止部材80の作動を制御するための第1阻止部材制御手段121と、第2阻止部材90の作動を制御するための第2阻止部材制御手段122とを備えている。
(第1阻止部材制御手段121) 前記第1阻止部材制御手段121は、第1阻止部材80の作動を制御するためのものである。この第1阻止部材制御手段121は、投入枚数を監視する所定時間内投入枚数監視手段131と、クレジット数を監視するクレジット数監視手段132と、操作スイッチを監視する操作スイッチ監視手段133と、第1阻止部材80を作動させる第1阻止部材作動手段134とを備えている。
(所定時間内投入枚数監視手段131) 前記所定時間内投入枚数監視手段131は、所定時間内に遊技メダルが、予め定めた所定枚数以上の枚数、投入されているか否かを監視するためのものである。ここで、予め定めた所定枚数とは、媒体投入口18の手前側に設けた凹部(複数枚、重ねた遊技メダルの束をガイドし、媒体投入口18へ遊技者が1枚ずつ落下させる為のスロープ)に載せられる遊技メダルの1束の最大枚数を意味する。具体的には、本実施の形態に係る遊技機10の場合、最大20枚の遊技メダルが当該凹部に載せることができるものである。そして、ここで、所定時間とは、かかる凹部に載せられる最大枚数(20枚)を、熟練者が連続投入した場合の最短時間を意味する。具体的には、本実施の形態に係る遊技機10の場合、10秒に相当する。そして、所定時間内投入枚数監視手段131は、所定時間内に遊技メダルが、予め定めた所定枚数以上の枚数、投入されていると認識した場合には、第1阻止部材作動手段134へ制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。すなわち、所定時間内投入枚数監視手段131は、前記最短時間(10秒)以内に、遊技メダルが、凹部に載せられる最大枚数(20枚)以上の枚数、投入されていることが、媒体検知手段72により検知された場合、第1阻止部材80を作動させるための制御信号を、第1阻止部材作動手段134へ送出させるものである。この所定時間内投入枚数監視手段131は、予め定めた枚数や、時間を記憶させておくメモリーや、媒体検知手段72からの投入信号をカウントするとともに記憶するカウント記憶手段や、互いの数値を比較する比較手段を備えているものである。
いわゆるクレマン君のような不正行為装置200は、発光体210により、非常に短時間に投入枚数のカウンターを増加させるものである。このため、通常の投入動作よりも、メダル投入の時間間隔が短いもので、且つ、通常の連続して投入できる最大枚数をオーバーするような場合には、かかる不正行為装置200による不正行為が行われている可能性が高いことが推測される。この所定時間内投入枚数監視手段131は、不正行為の可能性が高い、投入枚数の投入動作を監視して、そのような場合には、第1阻止部材80を作動させようとするものである。
(クレジット数監視手段132) 前記クレジット数監視手段132は、クレジット数が、クレジットすることができる最大枚数(具体的には、遊技メダルの場合50枚)に達した場合、第1阻止部材作動手段134へ、制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。いわゆるクレマン君のような不正行為装置200は、媒体通路71内部に挿入した発光体210を点滅させて、遊技メダルを投入していないにも拘わらず、クレジット数を最大上限枚数まで増加させた後、精算スイッチ17を押下して、遊技メダルを払い出す行為を、何度も繰り返すことにより、多くの枚数の遊技メダルを不正に得るものである。このため、かかる不正行為が行われている間は、頻繁に、クレジット数が、最大枚数になるものである。このため、クレジット数が最大枚数の50枚に到達したときには、第1阻止部材80へ制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。
(操作スイッチ監視手段133) 前記操作スイッチ監視手段133は、スタートスイッチ30や、精算スイッチ17が操作されたときに、第1阻止部材作動手段134へ、制御信号を送出して、第1阻止部材80を作動させるものである。
(第1阻止部材作動手段134) 前記第1阻止部材作動手段134は、所定時間内投入枚数監視手段131、クレジット数監視手段132及び操作スイッチ監視手段133のうちから、いずれか1つの制御信号が入力することにより、第1阻止部材80を作動させるためのものである。具体的には、かかる制御信号の入力により、第1阻止部材80のソレノイドシリンダー83へ電気信号を送出して、ソレノイド軸部82を突出させて、押圧片81を媒体通路71内部に突出させるものである。
(第2阻止部材制御手段122) 前記第2阻止部材制御手段122は、第2阻止部材90の作動を制御するためのものである。この第2阻止部材制御手段122は、第1阻止部材80の作動タイミングから時間を計時するための第1作動後タイマー手段141と、第1作動後タイマー手段141からの制御信号に基づいて、第2阻止部材90を作動させるための第2阻止部材作動手段142とを備えている。
(第1作動後タイマー手段141) 前記第1作動後タイマー手段141は、第1阻止部材80を作動させてからの時間を計時しているものであって、さらに、第1作動後タイマー手段141は、第1阻止部材80を作動させたタイミングから0.8秒後に、制御信号を、第2阻止部材90へ送出するものである。この0.8秒という時間は、第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが、第1阻止部材80の前を通過し終わるまでの時間を、予め計測した結果、得られているものであって、特に、0.8秒という時間に限定されるものではない。すなわち、第1阻止部材80の前を通過した遊技メダルが、第2阻止部材90の前を通過し終わるまでの時間分だけ、第2阻止部材90の作動を、第1阻止部材80の作動タイミングよりも遅らせているものであって、遊技機10の媒体通路71の構造により、異なるものとなる。
(第2阻止部材作動手段142) 前記第2阻止部材作動手段142は、第1作動後タイマー手段141からの制御信号を入力することを条件として、第2阻止部材90を作動させるためのものである。具体的には、かかる制御信号の入力により、第2阻止部材90の突出片収納部93へ電気信号を送出して、突出片92を突出させて、突出片92の刃部91を媒体通路71内部の三角凹部76に向かって突出させるものである。
(作用) 本実施の形態は、第1阻止部材80が、媒体通路71を通過する通過物の通過を阻止するように突出して、通過物があった場合には媒体通路71中に停止可能にする。そして、その後、第2阻止部材90が、媒体通路71中に突出して、第2阻止部材90の突出先端の刃部91により、通過物を切断、破損又は停滞させることができ、すなわち、少なくとも停滞させることができる。このため、いわゆるクレマン君のような長尺状の不正操作装置が通過物として、媒体通路71内部に侵入してくると、第1阻止部材80により媒体通路71中に不正行為装置200を停止可能にすることができて、不正行為者が、不正行為装置200を引き抜こうとしても、不正行為装置200の移動を阻止することができる。そして、その状態で、第2阻止部材90が突出して、第2阻止部材90の突出先端の刃部91により、第1阻止部材80と媒体検知手段72との間で切断、破損又は停滞させることができる(図8)。これにより、媒体投入口18から媒体検知手段72まで不正操作装置を挿入して、媒体検知手段72の誤検知を誘発させ、クレジット数を増加させて、その後に精算することで遊技媒体を不正に獲得しようとする、いわゆるゴト行為を防止することができる。
一方、不正行為装置200ではなく、通常の遊技に使用する適正な遊技媒体である遊技メダルが媒体投入口18から連続して投入された場合、第1阻止部材80よりも上流側の媒体通路71の通過物である遊技メダルの移動を阻止する。これにより、媒体投入口18から新たな遊技メダルが、媒体通路71内部へ供給されるのが阻止され、第2阻止部材90へ遊技メダルが移動するのが阻止される。
更に、第2阻止部材90は、第1阻止部材80が突出して遊技メダルの移動を阻止したタイミングから、遊技メダルが第1阻止部材80から第2阻止部材90の前を通過し終わる時間(通過時間tである0.8秒)のタイミングだけ、遅れて、媒体通路71へ突出する。このため、第1阻止部材80が作動した際、既に第1阻止部材80の前を通過している遊技メダルがあっても、かかる遊技メダルは、第2阻止部材90の前を通過した後にしか、第2阻止部材90が媒体通路71内部に突出しない。これにより、第1阻止部材80を作動した際、既に第1阻止部材80の前を通過して、第1阻止部材80と第2阻止部材90との間の遊技メダルが、第2阻止部材90の刃部91により切断又は破損されたり、押さえつけて停滞する等の不具合を回避することができる。
なお、このように、第1阻止部材80と第2阻止部材90との作動タイミングに時間差(0.8秒)を設けても、例えば、クレマン君のような長尺状の不正行為装置200の場合は、
第1阻止部材80の突出により、移動が阻止されるため、不正行為者が、直ぐに、不正行為の証拠品となる不正行為装置200を引き抜こうとしても、第1阻止部材80に押さえつけられた不正行為装置200を移動させることはできない。そして、第1阻止部材80の作動後、所定時間(0.8秒)経過後の第2阻止部材90の作動により、不正行為装置200の発光体210を有する頭部の部分を切断等して、不正行為装置200を破壊させることができる。そして、発光体210を有する部分は、遊技機10内部に残存するため、不正行為の証拠品を、遊技ホール側の管理者が手に入れることができる。また、発光体210の部分は、部品として高価なLEDを含むため、不正行為者は、不正行為装置200の製造原価の大半を占める部品を失うこととなる。このため、不正行為の採算もとれなくすることができ、再犯を防ぐとともに、不正行為を抑止することができる。
また、第2阻止部材90が、媒体通路71を通過する通過物を刃部91により切断又は破損したときは、第2阻止部材90は最大限まで突出する。或いは、第2阻止部材90の位置に何の通過物も存在しないときに、第2阻止部材90の突出先端は、最大限まで突出する。これらのいずれの場合も、第2阻止部材90が最大限まで突出することにより、第2阻止部材90の突出先端が最大突出検知手段73により検知される。これにより、第2阻止部材90が突出して、最大突出検知手段73により第2阻止部材90の突出先端が検知された場合には、正常な動作が行われていることになる。
一方、第2阻止部材90が、媒体通路71を通過する通過物を刃部91により切断又は破損することができずに、第2阻止部材90が突出途中で引っかかって、第2阻止部材90の突出先端が予め予定した最大限まで突出することができなかった場合には、最大突出検知手段73は、第2阻止部材90の突出先端を検知することができない。これにより、第2阻止部材90の突出動作を開始したにも拘わらず、第2阻止部材90が突出途中で引っかかって、最大突出検知手段73により検知されないような場合には、正常な動作が行われていないことになる。
結果として、第2阻止部材90の突出動作の際、最大突出検知手段73による検知の有無を検出することにより、正常な動作か、或いは、異常動作かの内容を類推することができ、異常動作を検出することができる。かかる場合、特に図示していないが、エラー信号を送出して、遊技機10の前面側のエラー発生ランプや、遊技ホールの管理室のエラー発生ランプを点灯させるようにすることによって、不具合の発生を周囲の者や、ホール管理者に報知することができる。
結果として、本実施の形態は、いわゆるクレマン君のような不正行為装置200等の異物が、媒体投入口18から媒体通路71へ挿入されていた場合、第1阻止部材80で当該異物を媒体通路71内部に押さえつけ、鋭利な先端からなる刃部91を有する第2阻止部材90で当該異物を確実に破壊することができる。そして、かかる不正行為装置200の断片を遊技機10内部に残存させて、不正行為の証拠を押さえることができる。
また、かかる刃部91を有する第2阻止部材90が、突出する際には、媒体通路71内部に転動途中となる遊技メダルがあっても、第1阻止部材80が、第2阻止部材90よりも先に作動して、媒体通路71内部の遊技メダルを受け止めている状態にすることができる。このため、第2阻止部材90が、遊技メダル等の遊技媒体と接触して、刃部91の先端が欠けたり、脆くなったりすることを防止することができる。また、遊技メダルと接触したことにより、媒体検知手段72の検知が行われなくなるという、不正行為とは異なるメダル噛みエラーの発生を防止することができる。
なお、上述したような本実施の形態は、遊技媒体として円板状の遊技メダルを用いているスロットマシンSにおいて実施しているが、特に遊技メダルを使用するスロットマシンSに限定されるものではない。縦断面形状が円形状のもので媒体通路71内部を転がることができるものであれば、パチンコ機等に使用される金属球からなる遊技球を遊技媒体として使用する、いわゆるパロット遊技機においても、実施可能なものである。
本発明の実施の形態であって、第1阻止部材及び第2阻止部材を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、媒体セレクターを示す概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、媒体セレクターを示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態であって、媒体セレクターを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技媒体を投入している際の媒体セレクターを示す概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、遊技媒体を投入している際、第1阻止部材を作動させた状態の媒体セレクターを示す概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、不正操作装置(いわゆるクレマン君)を媒体投入口から挿入している状態の媒体セレクターを示す概略正面図である。 本発明の実施の形態であって、第2阻止部材の突出先端の刃部及び最大突出検知手段を示す上面図である。 セレクター制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
4 前扉 10 遊技機
11 筐体 12 表示窓
13 図柄表示窓 14 キャンセルスイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 媒体投入口 19 操作部
20 制御装置 21 セレクター制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
43 左側回転リール 44 中央回転リール
45 右側回転リール 47 クレジット表示部
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
61 図柄 63 払い出し排出口
64 払い出し皿 65 貯留払い出し手段
70 媒体セレクター 71 媒体通路
72 媒体検知手段 73 最大突出検知手段
74 通路カバー側壁 75 通路ベース側壁
76 三角凹部 80 第1阻止部材
81 押圧片 82 ソレノイド軸部
83 ソレノイドシリンダー 90 第2阻止部材
91 刃部 92 突出片
93 突出片収納部 94 セレクター媒体排出口
110 ベース 111 カバー
113 セレクター媒体受け口 120 セレクター制御装置
121 第1阻止部材制御手段 122 第2阻止部材制御手段
131 所定時間内投入枚数監視手段 132 クレジット数監視手段
133 操作スイッチ監視手段 134 第1阻止部材作動手段
141 第1作動後タイマー手段 142 第2阻止部材作動手段
171 下り傾斜 172 第1下り傾斜
173 第2下り傾斜 200 不正行為装置
210 発光体

Claims (4)

  1. 遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口を有する遊技機に装着して、遊技媒体が前記媒体投入口から投入されたことを判断するための媒体セレクターにおいて、
    前記媒体セレクターは、
    前記媒体投入口から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路と、
    前記媒体通路内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段と、
    前記媒体投入口及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第1阻止部材と、
    前記第1阻止部材及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記第1阻止部材の突出後、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第2阻止部材とを備え、
    前記第1阻止部材は、前記通過物を前記媒体通路中に停止可能にし、
    前記第2阻止部材は、前記第2阻止部材の突出先端に設けた刃部を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする媒体セレクター。
  2. 前記第1阻止部材が突出した際に前記第1阻止部材の前を通過した遊技媒体が前記第2阻止部材の前を通過し終わるまでの時間を、
    前記第1阻止部材80が作動してから、前記第1阻止部材が前記媒体通路内部に突出したタイミングに加算した時以後に、
    前記第2阻止部材は、前記媒体通路内部に向かって突出することを特徴とする請求項1記載の媒体セレクター。
  3. 前記媒体セレクターは、前記第2阻止部材が最大限まで突出したときに前記第2阻止部材の突出先端を検知する最大突出検知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の媒体セレクター。
  4. 遊技媒体を外部より投入するための媒体投入口と、
    遊技媒体が前記媒体投入口から投入されたことを判断するための媒体セレクターと、
    前記媒体セレクターからの媒体投入信号に基づいて遊技を開始させるための制御装置とを少なくとも有する遊技機において、
    前記媒体セレクターは、
    前記媒体投入口から投入された遊技媒体を内部へ案内する媒体通路と、
    前記媒体通路内部を遊技媒体が移動して、遊技媒体が投入されたことを検知するための媒体検知手段と、
    前記媒体投入口及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第1阻止部材と、
    前記第1阻止部材及び前記媒体検知手段の間の前記媒体通路の途中に位置して、前記第1阻止部材の突出後、前記媒体通路を通過する通過物の通過を阻止するように前記媒体通路内部に向かって突出する第2阻止部材とを備え、
    前記第1阻止部材は、前記通過物を前記媒体通路中に停止可能にし、
    前記第2阻止部材は、前記第2阻止部材の突出先端に設けた刃部を前記通過物に押し付けることによって、前記通過物を切断、破壊又は停滞可能としたことを特徴とする遊技機。
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