JP2007319389A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入口に挿入された異物を拘束して不正行為を防止することを課題とする。
【解決手段】パチスロ機1は、メダルが不正メダルであると判定された場合には、投入口23に投入された所定の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、回転ローラ40をメダルに当接する方向へ移動させる。具体的には、ローラユニット48は、モータ42の動力で歯車41を回転させ、回転された歯車41が歯列43上を移動して所定の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、回転ローラ40をメダルに当接する方向へ移動させる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、遊技媒体(メダル・パチンコ玉)を用いて遊技を行なうことが可能なパチスロ機やパチンコ機などの遊技機に関する。
従来より、メダル投入若しくはBETボタン押下後にスタートレバーを操作して機械的回転リール(以下、リールと記載する)を回転駆動させるとともに、各リールに対応したストップボタンを押下することによって各リールを停止させ、リール表示窓枠内に停止された図柄の組み合わせに応じてメダルを払い出すパチスロ機と呼ばれる遊技機が知られている。
このようなパチスロ機では、メダルを受け入れる投入口と、投入口に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面を具備する遊技媒体ガイド部と、遊技媒体を投入口に向けて姿勢変化させるように回転する回転ローラとが設けられている(例えば、特許文献1)。メダルが投入口付近まで来ると、メダルの端面や端面側の表面部が回転ローラに当接し、その回転作用(下向きの回転作用)によって、メダルは姿勢変化を受けながら投入口に案内される。
ここで、パチスロ機による遊技はメダルの投入枚数によりリールを回転させるため、正規品のメダルではなく、不正品のメダルの使用によりメダル計数センサを作動させることができれば、投資額(メダルの購入金額)を少なくすることができるため、不正メダルの使用やメダル計数センサの誤作動を目的とした不正行為が行なわれることがある。
このような不正行為としては、正規のメダルではなく、不正に製造したメダルを使用する他に、投入口から先端にLEDなどの発光素子を設けたフレキシブル基板を挿入し、LEDを点滅させることによりメダル計数センサを作動(オン)させてメダルのカウント枚数を増やすなどの方法がある。
特開2006−68464号公報
ところで、上記した従来の技術では、投入口から不正用の器具が挿入された場合に、回転ローラが遊技機本体に固定された状態で回転するのみなので、不正用の器具が使用された後、不正用の器具が抜き出されてしまうという課題があった。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、投入口に挿入された異物を拘束して不正行為を防止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、遊技媒体を受け入れる投入口と、前記投入口に向けて下り傾斜して遊技媒体を案内する案内面を具備する遊技媒体ガイド部と、前記案内面で案内された遊技媒体が当接することで前記遊技媒体を前記投入口に向けて姿勢変化させるように回転する回転ローラとを備えた遊技機であって、前記投入口に投入された所定の物体が前記遊技媒体ガイド部と前記回転ローラとの間で押圧されるように、前記回転ローラを前記遊技媒体に当接する方向へ移動させる駆動部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、投入口に投入された所定の物体が遊技媒体ガイド部と回転ローラとの間で押圧されるように、回転ローラを遊技媒体に当接する方向へ移動させるので、投入口に挿入された異物を拘束して不正行為を防止することができる。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記投入口から投入されて案内通路を通過する前記遊技媒体を検出する遊技媒体検出部よりも前記遊技媒体の進行方向の上流側に配設され、前記案内通路における物体の通過を検知する物体通過検出手段と、前記物体通過検出手段によって検出された前記物体が正規の遊技媒体であるか否かを判定する異物判定手段とをさらに備え、前記駆動部は、前記異物判定手段によって前記物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、前記回転ローラを前記遊技媒体が当接する方向に移動させることを特徴とする。
本発明によれば、案内通路における物体の通過を検知し、検出された物体が正規の遊技媒体であるか否かを判定し、物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、回転ローラを遊技媒体が当接する方向に移動させるので、投入された正規の遊技媒体でない物体を抜けなくし、不正行為を防止することができる。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記異物判定手段によって前記物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、前記回転ローラの回転軸を回転不能に固定する固定手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、回転ローラの回転軸を回転不能に固定するので、回転ローラが回転しないように固定し、投入された正規のメダルでない物体を確実に抜けなくすることができる。
本発明によれば、投入口に挿入された異物を拘束して不正行為を防止することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る遊技機の実施例を詳細に説明する。なお、本発明に係る遊技機は、メダルやコインのような遊技媒体(以下、メダル)を利用して遊技を行なう各種の遊技機、例えば、スロットマシン、ルーレットゲーム装置、プッシャーゲーム装置等が該当し、遊技機には、遊技を行なうためにメダルを遊技機内に取り込む遊技媒体投入装置が組み込まれている。
以下の実施例では、実施例1に係るパチスロ機の概要および特徴、パチスロ機の構成および処理の流れを順に説明し、最後に実施例1による効果を説明する。
[実施例1に係るパチスロ機の概要および特徴]
まず最初に、図1、図2および図3を用いて、実施例1に係るパチスロ機1の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るパチスロ機に組み込まれた遊技媒体投入装置の概要および特徴を説明するための図であり、図2は、パチスロ機に組み込まれた遊技媒体投入装置の内部の構成を示す斜視図であり、図3は、ロック機構について説明するための図である。
パチスロ機1では、図1に示すように、遊技を実行するに際してメダルの投入操作が行なわれる遊技媒体投入装置20が組み込まれている。そして、遊技媒体投入装置20は、メダルを受け入れる投入口23と、投入口23に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面22aを具備する遊技媒体ガイド部22と、案内面22aで案内されたメダルが当接することでメダルを投入口23に向けて姿勢変化させるように回転する回転ローラ40と、パチスロ機1本体に固定された歯列43と、回転ローラ40を保持する箱に回転可能に付設され歯列43に咬合して歯列43上を回転ローラ40を保持する箱およびモータ42とともに移動する歯車41と、歯車41を回転させるモータ42と、回転ローラの回転軸を回転不能に固定するロック機構44(後に説明する図3に図示)と、回転ローラ40を収容するローラ収容箱46とを備える。また、ローラユニット48は、回転ローラ40と、歯車41と、モータ42と、ロック機構44と、ローラ収容箱46とを備える。
また、パチスロ機1では、遊技媒体投入装置20から投入された物体の判別を行なう物体判別装置100(後に説明する図5に図示)が組み込まれている。このパチスロ機1の物体判別装置100は、投入口23に物体が投入されると、投入された物体が案内通路を通過することを検知し、その検出された物体が正規のメダルであるか否かを判定する。具体的には、物体判別装置100は、投入口23から投入されたメダルの画像(画像データA′)を撮像した後、画像処理を行ない、この画像処理後のメダルの画像(画像データA)と予め記憶した正規のメダルの画像(基準画像データP)とを照合し、両者の画像データの相違(画像データを構成する各領域の二値化データの相違)を判定する(後に図10を用いて詳述)。
そして、正規のメダルでない所定の物体(例えば、「フレキシブル基板」)が投入されたと判定された場合には、遊技媒体投入装置20は、図1および図2に示すように、投入口23に投入された所定の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、ローラユニット48をメダルに当接する方向へ移動させる。具体的には、遊技媒体投入装置20は、モータ42の動力で歯車41を回転させ、回転された歯車が歯列43上を移動して所定の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、ローラユニット48をメダルに当接する方向へ移動させる。
また、所定の物体が投入されたと判定された場合には、遊技媒体投入装置20は、図3に示すように、回転ローラ40の回転軸を回転不能に固定する。具体的には、正規のメダル以外の物体であると判定された場合には、遊技媒体投入装置20は、ロック機構44を閉じて回転ローラ40の回転軸に設けられた突起部40aに引っかかるようにし、回転ローラ40が異物を内部方向に巻き込む方向へ回転することを抑制する。
このように、パチスロ機1は、投入口23に正規のメダル以外の物体が投入された場合には、投入された正規のメダル以外の物体を遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧して抜けなくする結果、不正行為を防止することが可能である。
[パチスロ機1の構成]
次に、図4および図5を用いて、実施例1に係るパチスロ機1の外観構成と内部構成について詳細に説明する。図4は、実施例1に係るパチスロ機1の外観構成を示す斜視図である。図5は、パチスロ機1の前面ドア2を開いた状態の斜視図をそれぞれ示している。
図4に示すように、パチスロ機1の全体を形成している筐体は、箱状のキャビネット1aと、このキャビネット1aの前部に形成した開口を開閉する前面ドア2とを備える。また、パチスロ機1の上部には、左右対称位置にスピーカ6L,6Rが設けられており、これらのスピーカ6L,6Rは、遊技時の演出に関する効果音や音声などによる演出音を出力する。
また、パチスロ機1の前面部には、略垂直面をなすパネル表示部2aおよび液晶表示部2bが設けられている。パネル表示部2aには、リール表示窓4L,4C,4Rが設けられ、このリール表示窓4L,4C,4Rには、水平方向にトップライン5b、センターライン5cおよびボトムライン5dの表示ラインが設けられ、斜め方向にクロスアップライン5aおよびクロスダウンライン5eの表示ラインが設けられる。
後述するように、遊技者が遊技媒体投入装置20に1枚または2枚のメダルを投入した場合には、それぞれ1本(センターライン5c)または3本(トップライン5b、センターライン5cおよびボトムライン5d)の表示ラインが有効となる。また、遊技者が3−BETボタン15を押下操作するかまたは遊技者が遊技媒体投入装置20に3枚のメダルを投入すると、5本の各ライン5a〜5eが有効となる。なお、これら各ライン5a〜5eは役の成否に関わる。また、液晶表示部2bは、パチスロ遊技時の各種演出や待機時のデモ表示などを行なう。
前面ドア2の背後には、リールユニット3を構成する複数種類の図柄が各々の外周面に描かれた3個のリール3L,3C,3Rが回転自在に横一列に設けられており、各リール3L,3C,3Rは、一定の速度(例えば、80回転/分)で回転する。これら3個のリール3L,3C,3Rによりリールユニット3が構成される。各リール3L,3C,3Rは、リール表示窓4L,4C,4Rから目視することができ、各リール3L,3C,3Rが回転中であり、停止ボタン18L,18C,18Rが押下操作可能である場合には、遊技者がリール3L,3C,3R上の図柄を視認できるように透過状態となる。
また、パネル表示部2aおよび液晶表示部2bの下方には、略水平面をなす台座部11が設けられている。この台座部11の右側には、メダルを投入するための遊技媒体投入装置20が設けられており、この遊技媒体投入装置20に投入されたメダルは、クレジットされるかまたはゲームに賭けられる。
遊技媒体投入装置20は、物体判別装置100(図5)を構成するメダル通路102(図7−1)に連絡されており、物体判別装置100により遊技媒体投入装置20から投入されたメダルが正規品のメダルと判定された場合には、このメダルはメダル枚数のカウント(計数)対象となり、不正品のメダルと判定された場合には、この不正メダルは、メダル返却通路109(図7−1)を通じて、メダル払出口12からメダル受け部19に投出される。なお、この遊技媒体投入装置20の構成および機能については後に詳述する。
また、台座部11の左側には、クレジットされているメダルを賭けるための1枚賭け用の1−BETボタン13と、2枚賭け用の2−BETボタン14と、3枚賭け用の3−BETボタン15とが設けられている。3−BETボタン15は、所謂MAX−BETボタンであり、1回の押下操作によりクレジットされたメダルから1ゲームに賭け得る最大枚数のメダル(通常は3枚)が賭けられる。かかる1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15を押下操作するか若しくは3枚のメダルが遊技媒体投入装置20に投入されると、所定のライン5a〜5eが有効化される。
台座部11の前面部の左寄りには、遊技者がゲームで獲得したメダルをクレジットするか、クレジットしたメダルを払い出すかを押下操作で切り換えるC/Pボタン16が設けられている。所定枚数のメダルがクレジットされた状態でC/Pボタン16が押下されると、クレジットが無効化され該クレジットされた枚数分のメダルが正面下部に開口したメダル払出口12からメダル受け部19に投出される。なお、本実施例1では、物体判別装置100により正規品のメダルではなく不正品のメダルであると判定された場合には、メダル払出口12からメダルが返却される。また、クレジットが無効化された状態でこのC/Pボタン16が押下されると、クレジットが有効となる。このC/Pボタン16の右側には、遊技者の操作によりリール3L〜3Rを回転駆動させるスタートレバー17が所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。
台座部11の前面部中央で、スタートレバー17の右側には、3個のリール3L,3C,3Rの回転をそれぞれ停止させるための3個の停止ボタン18L,18C,18Rが設けられている。なお、1ゲーム(単位遊技)は、スタートレバー17が操作されることによって開始され、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了する。各停止ボタン18L,18C,18Rの裏側には、停止スイッチ18LS,18CS,18RS(図示せず)が設けられる。これらの停止スイッチ18LS,18CS,18RSは、対応する停止ボタン18L,18C,18Rの操作(停止操作)を検知するものである。
また、パネル表示部2aには、ボーナス回数表示部8、BETランプ7a〜7c、クレジット表示部9および払出枚数表示部10が設けられている。ボーナス回数表示部8は、7セグメントLEDにより形成されておりボーナス中の遊技情報を表示する。
BETランプ7a〜7cは、1ゲームを行なうために賭けられたメダル数(以下「BET数」と言う)に応じて点灯するランプであり、具体的には、1−BETランプ7aはBET数が1の時に点灯し、2−BETランプ7bはBET数が2以上である場合に点灯し、3−BETランプ7cはBET数が3以上である場合に点灯する。
また、クレジット表示部9および払出枚数表示部10は、それぞれ7セグメントのLEDにより形成され、クレジット表示部9にはクレジットされている残メダル枚数が表示される。ここで、通常は、パチスロ機1にクレジットされる最大枚数は50枚であるので、このクレジット表示部9に表示されるクレジット枚数は50以下となる。なお、最大枚数の50枚のメダルがクレジットされている状態で、メダルを投入してもそのまま払い出される。また、払出枚数表示部10には入賞が成立した時のメダル払出枚数が表示される。
[パチスロ機1の裏面の構成]
図5に示すように、キャビネット1aの内部には、3個のリール3L,3C,3Rを備えたリールユニット3が装着されている。また、リールユニット3の下側にはホッパー121(メダル払出装置)が設置されている。
ホッパー121は、メダルを貯留するホッパータンク121aと、このホッパータンク121aに貯留されたメダルを排出するホッパー本体122とを有している。また、このホッパー本体122の内部には、メダル排出機構(図示せず)が設けられており、パチスロ遊技による遊技結果(入賞役)に応じて払い出されるメダルや物体判別装置100により不正メダルと判定されたメダルを排出ノズル123を通じて排出するように構成されている。排出ノズル123から排出されたメダルは、前面ドア2の下方部に開口したメダル払出口12を介して、メダル受け部19に払い出される。また、キャビネット1aの底部の左側には、パチスロ機1のキャビネット1a内に装着された各部品に電力を供給する電源部124が設けられている。
また、前面ドア2の左側には、着脱可能に構成された物体判別装置100が設けられている。物体判別装置100により正規品と判定されたメダルは、ホッパー121に送出され、不正品と判定されたメダルは、メダル返却通路109(図7−1)からメダル払出口12を介して、メダル受け部19に返却される。なお、この物体判別装置100の構成および機能については後に詳述する。
[遊技媒体投入装置20の構成]
次に、図6を用いて、実施例1に係るパチスロ機1に組み込まれた遊技媒体投入装置20の構成について説明する。図6は、遊技媒体投入装置の構成を示す斜視図である。
同図に示すように、遊技媒体投入装置20は、台座部11の表面と略同一となるように形成された露出プレート21を備えている。この露出プレート21には、その中央部分に凹所21aが形成されており、ここに遊技者によって載置されたメダルを案内する案内面22aを具備したメダルガイド部(遊技媒体ガイド部)22と、案内面22aに沿ってガイドされてくるメダルを筐体内部に落下させるスリット状の投入口23が形成されている。この場合、案内面22aは、遊技者側から投入口23に向けて下降するように形成されており、メダルを多数枚、起立させて設置できる程度の長さを備えている。また、案内面22aの傾斜角度については、メダルが円滑に滑るように水平面に対して傾斜していれば良く、その角度については特に限定されることはない。
なお、案内面22aは、多数のメダルを連続的に投下できるように、ある程度の長さを有していることが好ましい。具体的には、少なくともメダルの直径以上の長さを有していることが好ましく、さらには、連続した投下動作がより円滑で容易に行なえるように、メダルの直径の2〜3倍以上の長さを有していることが好ましい。
また、上記した露出プレート21は、例えば、亜鉛(亜鉛合金)をダイカスト鋳造することで一体形成されており、見栄えを向上するために、その表面には、クロムメッキ処理が施されている。また、露出プレート21は、台座部11に対して着脱可能に構成されていても良い。
台座部11の内部のフレームには、投入口23に対応するようにしてメダル受け入れ開口部(図示せず)が形成されており、ここから落下するメダルは、後述するメダル判別装置100に案内される。
露出プレート21の凹所21aの背面壁21bには、後述する回転ローラの外周面が露出するように、矩形の開口21cが形成されている。この場合、回転ローラが配置されない構成であれば、背面壁21bは、開口21cが形成されることはなく、そのまま投入口23の後方で、開口よりも上方に位置する壁部(背面壁)として構成され、その部分に押し付けられたり、当接するメダルを、そのまま投入口23に案内する役目を果たす。また、露出プレート21の凹所21aの手前部分には、所定枚数のメダルが載置できるように、略平坦状のメダル載置部21dが形成されている。この場合、メダル載置部21dは、遊技者の利便性を考慮して形成されたものであり、形成しなくても良い。
さらに、露出プレート21の凹所21aの右側には、メダル返却ボタン30が設けられており、これを押圧操作することによって、投入したメダルをメダル受け部19に返却できるように構成されている。
台座部11の内部のフレームには、露出プレート21に形成された開口21cから、外周面が部分的に露出するように回転ローラ40が支持されている。回転ローラ40の下向きの回転により、当接したメダルは、メダルの重力、および回転ローラ40が回転することによるアシストによって、簡単に下向きに姿勢変化させられ、円滑に投入口23内に落下する。
さらに、回転ローラ40を設置する構成では、露出する回転ローラ40の周囲にカバー42を設置しておくことが好ましい。このように回転ローラ40の周囲にカバー42を設置することで、効果的に開口から露出する回転ローラ40の上下、左右の領域を覆うことができ、回転ローラの周囲の隙間部分から異物等を侵入させようとしても、筐体内部への侵入を防ぐことが可能になる。本実施形態のカバー42は、粒状のガラスを混入したPA系の樹脂によって形成されており、台座部11の内部のフレームに取着されて、露出プレート21の凹所21aに形成された矩形の開口21cから、回転ローラ40の外周面が部分的に露出するように構成されている。
[物体判別装置および通路遮蔽装置の内部構成]
次に、図7−1〜図7−2および図8を参照して、図5に示した物体判別装置100およびメダル通路102を閉鎖する通路遮蔽装置500の概略構成とともに、物体がメダルである場合の通路遮蔽装置500の動作を説明する。図7−1は、物体判別装置100の内部を示す拡大構成図である。図7−2は、図7−1のA−A矢視図を示している。また、図8は、通路遮蔽装置500の構成を示す上視図を示している。また、図7−1および図7−2では、メダルが正規品であると判定された場合のメダルの動作を示すこととする。
図7−1に示すように、物体判別装置100は、キャビネット型に形成された外枠体101により構成され、この外枠体101の内部には、遊技媒体投入装置20(図4)から投入されたメダルが通過するメダル通路102が形成されている。
このメダル通路102は、メダルの進行方向の上流端に位置するとともに、遊技媒体投入装置20に連通されたメダル投入部103と、メダルの進行方向の下流端に位置し、ホッパー121(図5)に連絡されたメダル排出部104と、メダル排出部104側に位置し、メダル受け部19に連絡されたメダル返却部105とにより構成されている。また、このメダル通路102は、湾曲通路102aと斜行通路102bとを有し、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルが通過する際には、メダル自体の自重によりメダル通路102の上流側(図7−1の上方)から下流側(図7−1の下方)に進行可能となる形状に形成されている。
湾曲通路102aは、メダルの進行方向を急速に変化させるようにメダル通路102の一部を曲折する曲折通路部として形成され、この湾曲通路102aは、湾曲通路102aを通過するメダルの進行速度を減速させる機能を備えている。
また、メダル通路102を構成する湾曲通路102aの下流端には、磁気センサ106が設けられている。磁気センサ106は、メダル投入部103から湾曲通路102aへと進行するメダルの磁性の有無を検出することによりメダルが正規品か不正品かを判別する機能を有している。具体的には、正規品のメダルは非磁性体の材料で形成されているため、磁気センサ106により検出されたメダルが非磁性体である場合に、正規品のメダルであるとしている。
また、メダル通路102を構成する湾曲通路102aと斜行通路102bとの間には、物体判別装置100を構成する撮像装置300(図示せず)のCCD310が設けられ、このCCD310の下流側には、メダル通過センサ107が設けられている。このメダル通過センサ107には、例えば、赤外線を投光する投光部と受光部とを有する反射型のフォトセンサが使用される。
メダル通過センサ107は、メダルがメダル通路102を通過した際に、メダルから反射される赤外線を受光部が受信することにより、このメダルの通過を検出する。そして、このメダル通過センサ107によりメダルの通過が検出された時に、照明装置200(図7−2)は、LED210から光をメダルに向けて照射するとともに、撮像装置300のCCD310によりメダルの画像を撮像する。そして、CCD310の撮像により取得された画像データと予め記憶している基準画像データPとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定することにより、投入されたメダルが正規のメダルか不正のメダルかを判定する。
ここで、図7−1および図8に示すように、メダル通路102の所定位置(メダル通過センサ107とメダル計数センサ108との間)には、通路遮蔽装置500が設けられている。すなわち、メダル通路102の上部側の一部を開口し、この開口位置に通路遮蔽装置500を構成する通路遮蔽部材520が回動自在に設けられている。通路遮蔽装置500は、駆動モータ510と通路遮蔽部材520とを有し、駆動モータ510の駆動により、通路遮蔽部材520は、回動軸530を中心に引っ張りばね540の弾力に抗して、図7−1のα方向(時計方向)に回動自在となっている。
また、通路遮蔽部材520の内側面は、凹むように湾曲している。すなわち、この通路遮蔽部材520の内側面は、メダルがその内側面に沿って滑らに移動するように、所定の曲率を有している。
図8に示す構成図で説明すると、通路遮蔽部材520の基端部(図8の左側)はワンウェイクラッチが設けられた回動軸530が取り付けられ、この回動軸530と駆動モータ510の軸部とが連結されている。また、通路遮蔽部材520の先端部(図8の右側)には、引っ張りばね540が取り付けられており、この引っ張りばね540の弾力により通路遮蔽部材520は、上方(図7−1の反時計方向)に向けての弾力が付与されている。このため、通常時の通路遮蔽部材520の位置は、メダル通路102を閉鎖しない位置となる(図7−1)。これにより、メダル(正規メダル)は、メダル通路102の斜行通路102bを通過し、メダル計数センサ108の位置まで到達し、メダル枚数のカウントが行なわれた後、ホッパー121(図5)に貯留される。
すなわち、メダル通路102の下流側には、メダルの枚数を検出するメダル計数センサ108が設けられており、このメダル計数センサ108は、遊技媒体投入装置20から投入されメダル通路102の上流端から下流端にまで進行するメダルを検出することによりメダルの枚数を計数する。このメダル計数センサ108には、発光部と受光部とを互いに対向する位置に設けたフォトカプラなどを採用することができる。このメダル計数センサ108を通過して計数されたメダルは、ホッパー121(図5)に貯留される。なお、本実施例1では、物体判別装置100により正規のメダルであると判定されたメダルを対象として、メダル計数センサ108による計数が行なわれる。
また、メダル返却部105には、メダル受け部19(図5)に連絡されるメダル返却通路109がメダル返却用の分岐部として接続されており、このメダル返却通路109には、メダル返却装置400が設けられている。メダル返却装置400は、メダル排出部104に向けて進行するメダルの進行方向を、メダル返却通路109側に切り替える通路切替機構410を備えている。
通路切替機構410は、切替ソレノイド411と支軸412を中心に、揺動自在に支持された断面L字状の切替板413とを有している。すなわち、切替板413を揺動させ所定の角度に切替板413を傾斜させることにより、メダルの進行方向をメダル返却通路109側に切替可能にしている。そして、この切替ソレノイド411は、磁気センサ106および物体判別装置100によるメダルの判別結果に基づいて、作動(ON/OFF)が制御されるようになっている。具体的には、不正品のメダルや所定以上の枚数投入、単位遊技中時には、切替ソレノイド411の作動により、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルをメダル返却通路109側に進行させて、メダル払出口12を通じてメダル受け部19から返却する。
すなわち、図7−1に示すように、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルは、メダル投入部103から湾曲通路102aを進行し、磁気センサ106によりメダルの磁性特性が検出され、さらに、湾曲通路102a、斜行通路102bを進行したメダルがメダル通過センサ107により検出された場合には、照明装置200のLED210からメダルに対して光が照射され、撮像装置300のCCD310によりメダルの画像が撮像されるとともに、この撮像された画像データが正規メダルの画像データ(基準画像データP)と一致するかの判定が行なわれる。
ここで、本例では、メダルを正規のメダルとして説明しているため、通路遮蔽装置500は作動しないため、通路遮蔽部材520は回動(図7−1の時計方向)することはなく、この通路遮蔽部材520によりメダル通路102を通過するメダルの進行を阻止することはない。さらに、この場合、通路切替機構410の切替ソレノイド411は作動しないため、切替板413も揺動しない。これにより、メダルはメダル通過センサ107を通過して、メダル計数センサ108まで到達し、このメダル計数センサ108によりメダルの計数が行なわれる。以下、このメダルは、メダル排出部104から排出されホッパー121に貯留される。
[メダル返却時の動作]
次に、図9−1および図9−2を参照して、メダルが不正品であると判定された場合の動作について説明する。図9−1は、物体判別装置100の内部を示す拡大構成図であり、不正品と判定されたメダルを返却する際の動作を説明する図である。また、図9−2は、図9−1のA−A矢視断面図を示している。ここで、物体判別装置100の構成については、前述した図7−1と同様であるため、構成の詳細については省略する。
すなわち、図9−1に示すように、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルは、メダル投入部103から湾曲通路102aを進行し、磁気センサ106によりメダルの磁性特性が検出され、さらに、湾曲通路102a、斜行通路102bを進行したメダルがメダル通過センサ107により検出された場合には、照明装置200のLED210からメダルに対して光が照射され、撮像装置300のCCD310によりメダルの画像が撮像されるとともに、この撮像された画像データと基準画像データPとの照合により、両者の画像データが一致するかの判定が行なわれる。
そして、本例では、メダルを不正品として説明しているため、通路遮蔽装置500が作動し、通路遮蔽部材520が回動軸530を中心に、図中α方向(図9−1の時計方向)に回動するため、この回動によりメダル通路102を閉鎖するため、メダル通路102を進行する不正メダルは、通路遮蔽部材520の内側面に突き当たり、この通路遮蔽部材520に突き当たった不正メダルは、通路遮蔽部材520の内側面に沿って、メダル返却通路109側に移動する。
また、この時には、通路切替機構410を構成する切替ソレノイド411が作動し、図9−2に示すように、切替板413が時計方向(図中、矢印方向)に向けて傾斜するため、メダルは斜行通路102bからメダル返却通路109、メダル払出口12を通じてメダル受け部19に返却される。
なお、メダル通路102の閉鎖を解除する場合には、通路遮蔽装置500の作動を停止(OFF)させる。これにより、通路遮蔽部材520は回動軸530を中心として、引っ張りばね540の弾力により上方に向けて(図7−1の反時計方向)に回動し、これにより、通路遮蔽装置500の通路遮蔽部材520によるメダル通路102の閉鎖を解除する。
ここで、前述したように、通路遮蔽部材520の内側面は、僅かに湾曲形状に成形されているため、この通路遮蔽部材520の内側面に当接した不正メダルは、この内側面に沿ってスムーズにメダル返却通路109側に導くことができるうえ、不正メダルとの当接時に発生する当接音の防音対策になっている。
なお、磁気センサ106により遊技媒体投入装置20から投入されたメダルが非磁性体でないと判定された場合にも、同様に、通路切替機構410の作動により、切替板413が傾斜するため、メダルは斜行通路102bからメダル返却通路109、メダル払出口12を通じてメダル受け部19に返却される。
[メダルを対象とする画像処理]
次に、メダル通路102を通過する物体をメダルとした場合の物体判別装置100による画像処理の概要を説明する。ここで、図10では、撮像装置300(CCD310)の撮像により取得されたメダルの画像データA′と画像処理後の画像データAとをそれぞれ示している。ここで、図10で示す画像データA′は、メダル通路102を構成する複数の領域(図中の格子で示す範囲)を、メダルを撮像する画像の領域(所定の撮像範囲)とし、この所定の撮像範囲にメダルを撮像した場合の画像データA´の一例を示している。
図10に示すように、撮像装置300のCCD310により撮像されるメダルの画像データA′は、LED210の光照射による輝度値の強弱に応じた白黒画像として取得される。すなわち、前述したように、本実施例1では、実際にCCD310により撮像されるメダルの撮像面は、LED210の光が直接照射されない面であるため、CCD310は、輝度値が低い画像データA′(影画像)を撮像により取得することとなる。
そして、この撮像装置300の撮像により取得された画像データA′を対象として、「画像処理」が行なわれる。すなわち、画像データの分割処理により、複数の領域(図10に示す414個の領域)に分割され、画像データの平均化処理により、各領域毎の輝度値が平均化された画像データとなる。具体的に説明すると、複数の分割された領域に含まれる画素の平均輝度値が算出され、算出された平均輝度値が領域毎の輝度値となる。次いで、画像データの二値化処理により「黒(1)」、「白(0)」とに二値化された画像データAとなる。
具体的に説明すると、画像データの二値化処理により画像データA′を構成する領域毎の輝度値(「黒色」、「灰色(黒色と白色との中間色)」、「白色」)は、所定の閾値によ基づいて、二値化データとして画像処理され、図10に示す画像データAとなる。つまり、CCD310の撮像により取得した画像データを構成する各領域は、輝度値が低い二値化画像データ(「黒色(1)」)となり、メダルの撮像範囲以外の部位(メダル通路102の所定範囲を示す白色の構成部位)は、輝度値が高い二値化データ(「白色(0)」)として取得される。
ここで、同図に示すように、画像データA(基準画像データP)には、メダルの構成領域を示す画像データ以外に、撮像装置300を構成するCCD310の画素欠陥部位およびCCD310に付着した異物(汚れやゴミ)、対物レンズ320に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含まれている。すなわち、本実施例1では、各パチスロ機1を特定する固有の画像特性(通路の形状の差や光学部品の配置位置の差から生じる特性)やCCD310の画素欠陥や異物を含む画像データを生成することにより、取得する画像データAは、各パチスロ機1を個別に特定する画像データとすることができ、これにより、画像判別時の処理負荷が軽減するとともに、誤判定を低減させることができる。また、CCD310などの光学部品に付着した異物による判定ミスを低減させることができる。
そして、図10に示す画像処理により変換された画像データAは、画像RAM112b(図17)に格納される。以下、後述するように、この画像処理された画像データAは、各領域毎に二値化され、二値化された基準画像データPと一致するか判定される。
[メダルを対象とする画像判定処理]
次に、メダル通路102を通過する物体をメダルとした場合の物体判別装置100による画像判定処理の概要を説明する。ここで、図11では、予め記憶している基準画像データPの一例と、撮像装置300のCCD310による撮像により取得し、画像処理を行なった後の画像データAの一例をそれぞれ示している。また、基準画像データPおよび画像データAには、メダルの構成領域を示す画像データ以外に、撮像装置300を構成するCCD310の画素欠陥部位およびCCD310に付着した異物(汚れやゴミ)、対物レンズ320に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含めて示している。ここで、同図に示す基準画像データPと画像データAとは、二値化画像データが一致する例として説明する。
ここで、基準画像データPとは、予めパチスロ機1に備えた物体判別装置100の撮像装置300により撮像された正規のメダルの画像データを示している。実際には、一週間に一回程度の割合で、各パチスロ機1毎に100枚程度の正規のメダルを物体判別装置100の撮像装置300で撮影し、この撮像により取得した画像データを画像処理により平均化および二値化した画像データとして画像用RAM112b(図17)に記憶しており、画像データの判定処理を行なう際に、この画像用RAM112b内に格納された基準画像データPを参照することとなる。
すなわち、画像判定処理では、遊技媒体投入装置20から新たに投入されたメダルの画像データAと予め画像用RAM112b内に記憶された基準画像データPとを照合し、両者の画像データが一致するかを判定する処理を行なう。そして、両者の二値化処理された画像データ(二値化画像データ)の一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)である場合には、投入されたメダルは正規のメダルであると判定する。
具体的に説明すると、図11に示すように、基準画像データPおよび画像データAは、メダル通路102の所定の部位を1フレームとして想定し、このフレーム内で、CCD310により撮像したメダルを構成する複数の領域の二値化画像データおよびメダル通路102を構成する複数の領域の二値化画像データを示した図であり、同図に示すように、横フレーム(横方向領域)は、「A〜X」までの23個に区分され、縦フレーム(縦方向領域)は、「0〜17」の18個に区分され、全体的には、1フレームを414個(23個×18個=414個)の複数の領域に分割した領域範囲としている。これら複数の領域は、1領域毎にCCD310により撮像されたメダルの二値化データおよびメダル通路102の所定範囲(1フレーム)を撮像した二値化データが、それぞれLED210により光を照射された際の輝度値に応じて平均化され、且つ、二値化(「黒色(0)」か「白色(0)」)されたデータとして表されている。
従って、この図11において、各領域に示されている「黒色(1)」の部位は、メダルを構成する部位を表し、各領域に示されている「白色(0)」の部位は、メダルの構成部位が存在しない部位およびメダル通路102を構成する画像データを表すこととなるため、「黒色(1)」の領域の集合範囲がメダルの大きさ(外形寸法)を表すこととなる。すなわち、基準画像データPの画像を構成する各領域の二値化データ(「黒色(1)」か「白色(0)」)と、新たに取得した画像データAの画像を構成する各領域の二値化データとを照合し、各領域毎の二値化データが一致する割合を算出することで、メダルが正規品のメダルか不正品のメダルであるかを判定することができる。
具体的に説明すると、図11に示すように、基準画像データPにおいて、領域「L2」の部位は、「黒色(1)」であり、この領域「L2」と対応する画像データAの領域「L2」の部位も、「黒色(1)」であるため、両者の二値化データは一致している。以下、同様に、「A0〜A17、B0〜B17・・・X0〜X17」の各領域範囲全ての領域毎に基準画像データPとを構成する領域の画像データをそれぞれ対応する領域と、この領域に対応する画像データAの領域毎の二値化データに照合し、両者の領域毎にそれぞれ対応する二値化データが一致するかの判定処理を行なう。本実施例1では、基準画像データPと画像データAとの二値化データの一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)であると画像データAが撮像されたメダルは正規メダルと判定することができる。また、同様に、異物(汚れやゴミ)を示す画像データを対象として、基準画像データPの特定画像データとを照合し判定処理を行なうこととなる。
すなわち、同図に示すように、基準画像データPを構成する領域「G4」、「P4」、「Q12」の二値化データは、「白色(0)」であり、これら基準画像データPの3領域と対応する画像データAを構成する領域「G4」、「P4」、「Q12」の二値化データも「白色(0)」であるため、両者の二値化データは一致している。また、同様に、基準画像データPを表す1フレームに示すメダル通路102を構成する領域「T1」、「U15」の二値化データは、「黒色(1)」であり、これら2領域と対応する画像データAを構成する領域「T1」、「U15」の二値化データも「黒色(1)」であるため、両者の二値化データは一致する。
次に、基準画像データPと画像データBとの、二値化画像データが一致しない例を説明する。図12は、図11と同様に、物体判別装置100による画像判定処理の概要を説明する図であり、予め記憶している基準画像データPの一例と、撮像装置300のCCD310による撮像により取得し、画像処理を行なった後の画像データBの一例をそれぞれ示している。また、同図に示す基準画像データPおよび画像データBは、メダルの構成領域を示す画像データ以外に、撮像装置300を構成するCCD310の画素欠陥部位およびCCD310に付着した異物(汚れやゴミ)、対物レンズ320に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含めて示している。
図12に示すように、基準画像データPの二値化画像データを構成する領域「L2」の画像データは、「黒色(1)」であり、この基準画像データPの領域「L2」に対応する画像データBの二値化画像データを構成する領域「L2」の二値化データは、「0」となっているため、両者の画像データは一致しない(基準画像データPより画像データBの寸法が小さい)。以下、同様に、「A0〜A17、B0〜B17・・・X0〜X17」の各領域範囲全ての領域毎に基準画像データPとを構成する領域の画像データをそれぞれ対応する領域と、この領域に対応する画像データBの領域毎の二値化データに照合し、両者の領域毎にそれぞれ対応する二値化データが一致するかの判定処理を行なう。この場合、基準画像データPと画像データBでは、二値化データの一致の割合が所定の割合以上(例えば、90%以上)でないことからメダルは不正品と判定され、この場合、通路遮蔽装置500が作動することにより、不正品のメダルは返却される。
[遊技媒体投入装置20の動作]
次に、メダル通路102内を通過する物体がメダル以外の物体(「フレキシブル基板」)である場合の遊技媒体投入装置20の動作を説明する。図13−1は、「フレキシブル基板」がメダル通路102内に挿入された時の遊技媒体投入装置20の状態を示す説明図である。また、図13−2は、物体が「フレキシブル基板」であると判定された場合の遊技媒体投入装置20の動作を示す説明図である。
すなわち、図13−1に示すように、遊技媒体投入装置20は、メダルを受け入れる投入口23と、投入口23に向けて下り傾斜してメダルを案内する案内面22aを具備する遊技媒体ガイド部22と、案内面22aで案内されたメダルが当接することでメダルを投入口23に向けて姿勢変化させるように回転する回転ローラ40と、パチスロ機1本体に固定された歯列43と、回転ローラ40を保持する箱に回転可能に付設され、歯列43に咬合して歯列43上を回転ローラ40を保持する箱およびモータ42とともに移動する歯車41と、歯車41を回転させるモータ42と、回転ローラの回転軸を回転不能に固定するロック機構44(後に説明する図3に図示)と、回転ローラ40を収容するローラ収容箱46とを備える。また、ローラユニット48は、回転ローラ40と、歯車41と、モータ42と、ロック機構44と、ローラ収容箱46とを備える。
そして、図13−1に示すように、フレキシブル基板が遊技媒体投入装置20の投入口23から投入され、湾曲通路102a(図7−1)を進行し、磁気センサ106(図7−1)によりメダルの磁性特性が検出される。ここで、この時には、遊技媒体投入装置20は、作動することなく回転ローラ40により投入口23は遮蔽されていないため、メダル通路102を進行する物体(フレキシブル基板)は抜き出しが可能な状態となっている。続いて、図13−2に示すように、フレキシブル基板の先端部がメダル通過センサ107により検知されると、照明装置200および撮像装置300が作動し、CCD310によりメダル通路102を通過する物体(フレキシブル基板)の撮像が行なわれる。前述したように、このCCD310により撮像された画像データを基にして、所定の画像処理が行なわれる。
この場合、物体はメダル以外の物体(フレキシブル基板)であるため、この時に、同図に示すように、遊技媒体投入装置20は、モータ42の動力で歯車41を回転させ、回転された歯車が歯列43上を移動して所定の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、ローラユニット48をメダルに当接する方向へ移動させる。これにより、メダル以外の物体(フレキシブル基板)を使用した不正なメダル枚数のカウントを防止することができる。
[通路遮蔽装置500の動作]
次に、メダル通路102内を通過する物体がメダル以外の物体(「フレキシブル基板」)である場合の通路遮蔽装置500の動作を説明する。図14−1は、「フレキシブル基板」がメダル通路102内に挿入された時の物体判別装置100および通路遮蔽装置500の状態を示す説明図である。また、図14−2は、物体が「フレキシブル基板」であると判定された場合の通路遮蔽装置500の動作を示す説明図である。
すなわち、図14−1に示すように、遊技媒体投入装置20から投入されたフレキシブル基板は、メダル投入部103から湾曲通路102aを進行し、磁気センサ106によりメダルの磁性特性が検出され、さらに、湾曲通路102a、斜行通路102bへと進行する。ここで、この時には、通路遮蔽装置500の通路遮蔽部材520は作動することなく、この通路遮蔽部材520によりメダル通路102は遮蔽されていないため、メダル通路102を進行する物体(フレキシブル基板)は通過可能状態となっている。続いて、図14−2に示すように、フレキシブル基板の先端部がメダル通過センサ107により検知されると、照明装置200および撮像装置300が作動し、CCD310によりメダル通路102を通過する物体(フレキシブル基板)の撮像が行なわれる。前述したように、このCCD310により撮像された画像データを基にして、所定の画像処理が行なわれる。
この場合、物体はメダル以外の物体(フレキシブル基板)であるため、この時に、通路遮蔽装置500が作動し、同図に示すように、通路遮蔽部材520が回動軸530を中心として、α方向(図14−2の時計方向)に回動する。これにより、通路遮蔽部材520は進行してきた物体の先端部と当接し、この物体(フレキシブル基板)の進行経路をメダル返却通路109側に移動させる。これにより、物体(フレキシブル基板)は、メダル計数センサ108が配設された位置まで進行することなく、通路遮蔽部材520の内側面にガイドされながらメダル返却通路109を通じて、メダル払出口12へと移動し、メダル受け部19から排出される。これにより、メダル以外の物体(フレキシブル基板)を使用した不正なメダル枚数のカウントを防止することができる。
[フレキシブル基板を対象とする画像判定処理]
次に、物体をフレキシブル基板とした場合の画像判定について説明する。図15は、撮像装置300(CCD310)の撮像により取得された物体の画像データA′と「画像処理」を行なった後の物体の画像データAとをそれぞれ示している。また、この図15では、メダル通過センサ107が物体の先端部を検出した時に、この物体をCCD310により撮像する状態を示している。
図15に示すように、撮像装置300のCCD310により撮像される物体(フレキシブル基板)の画像データA′は、LED210の光照射による輝度値の強弱に応じた白黒画像データとして取得される。前述したように、本実施例1では、実際にCCD310により撮像されるメダルの撮像面は、LED210の光が直接照射されない面であるため、CCD310は、光による影響を受けない輝度値が低い画像データ(影画像)を撮像により取得することとなる。ここで、図15で示す画像データA′は、メダル通路102を構成する複数の領域(図中の格子で示す範囲)を、物体を撮像する画像の領域(所定の撮像範囲)とし、この所定の撮像範囲に物体(本例では、「フレキシブル基板」)を撮像した画像の一例として示している。
そして、この撮像装置300の撮像により取得された画像データA′を対象として、「画像処理」が行なわれることになる。同図に示すように、画像データA′を構成する複数の領域は、メダル通路102の所定範囲を縦方向領域と横方向領域として、この領域範囲(1フレーム)内で、CCD310により撮像した物体の画像を示した図であり、縦方向領域は、0〜17の18個に分割され、横方向領域は、A〜Xまでの23個に分割され、全体的には、1フレームを414個(23個×18個=414個)の複数の領域に分割した領域範囲としている。
これら複数の領域は、1領域毎にCCD310により撮像された物体とメダル通路102の所定範囲を撮像した画像データが、それぞれLED210により光を照射された際の輝度値に応じて平均化され、且つ、二値化(「黒色(1)」か「白色(0)」)された画像データとして表される。
つまり、CCD310の撮像により取得した画像データAを構成する各領域は、輝度値が低い画像データ「黒色(1)」となり、物体の撮像範囲以外の複数の領域(メダル通路102を構成する複数の領域)は、光の照射による影響により、輝度値が高い二値化データ(「白色(0)」)として変換される。
すなわち、「画像処理」による画像分割化処理により、複数の領域に分割され、画像データの画像平均化処理により、各領域毎の輝度値が平均化された画像データとなる。具体的に説明すると、複数の分割された領域に含まれる画素の平均輝度値が算出され、算出された平均輝度値が領域毎の輝度値となる。次いで、画像データを対象とする二値化処理により「黒(1)」と「白(0)」とに二値化された画像データAとなる。つまり、画像データの二値化処理により画像データA′を構成する領域毎の輝度値(「黒色」、「灰色(黒色と白色との中間色)」、「白色」)は、所定の閾値に基づいて、二値化データとして画像処理され、図15に示す物体の画像を示す画像データAとなる。ここで、同図において、画像データAは、長尺状に構成された二値化画像データを示しているため、この物体は、円形状のメダルではなく、メダルカウントの誤動作を目的として使用される長尺状に形成されたフレキシブル基板であると推測することができる。
なお、同図に示すように、複数の領域から構成される二値化画像データとして変換された画像データAには、物体の構成領域を示す画像データ以外に、撮像装置300を構成するCCD310の画素欠陥部位およびCCD310に付着した異物(汚れやゴミ)、対物レンズ320に付着した異物(汚れやゴミなど)による画像データも含まれている。
[フレキシブル基板を対象とする画像解析処理]
次に、画像データの解析手順について説明する。図16は、画像処理により二値化された画像データ(二値化画像データ)および画像データの解析手順の詳細を説明する図である。すなわち、図16に示すように、先ず、縦方向領域の左端(A0〜A17までの領域)の二値化データ(A0〜A17の何れかの領域)が、「黒色(1)」であるか「白色(0)」であるかを解析する。
そして、この画像解析結果により、図16において、左端に位置する領域(A0〜A17)の何れかの領域の二値化データが「黒色(1)」である場合に、メダル通路102内にメダル以外の物体が存在すると判定することができる。ここで、この図16の例では、領域A10、A11、A12が「黒色(1)」であることから、物体はメダル以外の物体であると判定することができる。これは、メダル通路102内にメダルが存在する場合には、同図の点線で示すように、縦方向領域におけるA0〜A17の領域は、メダルを構成する二値化データの領域とはならないためであり、左端に位置する領域A10、A11、A12が「黒色(1)」の場合、この二値化画像データはメダルを示す画像データでないことがわかる。
次いで、「黒色(1)」と判定された領域の右隣、右隣上、右隣下の順序で同様に各領域(領域B11、B10、B12)が、「黒色(1)」であるか「白色(0)」であるかを判定し、以下、同様に領域C0〜C7〜領域X0〜X17までの二値化画像データの判定を行なう。そして、二値化画像データが「黒色(1)」と判定された領域が連続的に存在すると判定された場合には、メダル通路102内にメダルとは別の物体が存在することを判定することができる。これは、前述したと同様の理由で、メダルの二値化画像データを構成する横方向領域において、左端と同様に右端の領域は、「白色(0)」の領域となるため、「黒色(1)」と判定された領域が連続的に存在する場合には、メダルではなく、このメダルとは別に長尺状の物体が存在すると解析される。
そして、さらに、領域が「黒色(1)」である二値化画像データが連続して存在することが判定結果により解析された場合には、「黒色(1)」が連続して存在する領域の部位の下方に「白色(0)」の二値化画像データが連続して存在するかを判定する。この判定により、「黒色(1)」の部位の下方に「白色(0)」の二値化画像データが連続して存在する場合には、メダル通路102内にメダル以外の物体(本例で示す「フレキシブル基板」)が存在することが解析される。
[物体判別装置100の電気的構成]
次に、物体判別装置100の電気的構成について詳細に説明する。図17は、物体判別装置100の電気的構成を示すブロック図である。なお、この図17では、メダル通路102内をメダルが通過する図として示しているが、勿論、「フレキシブル基板」がメダル通路102を通過する場合も、同様のブロック図となる。
同図に示すように、物体判別装置100は、メダル通路102を通過するメダルに対してLED210により光を照射する照明装置200とCCD310によりメダルの画像を撮像する撮像装置300と制御基板150aに設けられた制御部150とで構成され、このうち照明装置200は、LED210とコリメートレンズ220とを有し、撮像装置300は、CCD310と対物レンズ320とを有している。
制御部150と主制御回路71のCPU111とは電気的に接続され、このCPU111には、RAM112aと、画像用RAM112bとROM112cとが接続されている。また、このCPU111には、遊技媒体投入装置20、メダル返却装置400および通路遮断装置500が電気的に接続され、これら遊技媒体投入装置20、メダル返却装置400および通路遮断装置500は、CPU111からの制御指示に基づいて、モータ42やソレノイド駆動部414、駆動モータ510の駆動制御を行なう。なお、このCPU111を有する主制御回路71の構成の詳細については、後述する。
また、制御部150は、LED駆動部151と、メダル通過センサ107を駆動するメダル通過センサ駆動部152と、信号入出力部153と、CCD駆動部154とを有している。LED駆動部151は、LED210に接続され、メダル通路102を通過するメダルがメダル通過センサ107により検出された時に、LED210を駆動し、LED210から光をメダルに照射する。
信号入出力部153は、メダル通過センサ107およびCCD310に接続され、メダル通過センサ107からの信号およびCCD310からの信号を入力し、入力した信号をCPU111に出力する。CCD駆動部154は、CCD310に接続され、メダル通路102を通過するメダルがメダル通過センサ107により検出され、LED駆動部151の駆動により、LED210から光がメダルに照射された時とほぼ同時にCCD310を駆動させる。
遊技媒体投入装置20は、前述したように、回転ローラ40とモータ42とを有している。モータ42は、CPU111の制御信号(正規のメダルでない所定の物体が投入されたと判定されたのを基にCPU111から出力される信号)に基づいて、歯車41を回転させ、回転された歯車が歯列43上を移動してメダル以外の物体(フレキシブル基板)が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、回転ローラ40をメダルに当接する方向へ移動させる。
メダル返却装置400は、通路切替機構410を構成する切替ソレノイド411とソレノイド駆動部414とを有している。ソレノイド駆動部414は、切替ソレノイド411に接続され、CPU111の制御信号に基づいて、切替ソレノイド411を駆動させる。前述したように、切替ソレノイド411の駆動により、切替板413(図9−2)が所定の角度に揺動するため、切替板413の傾斜に沿って、不正メダルと判定されたメダルをメダル返却通路109からメダル受け部19に返却することができる。
通路遮蔽装置500は、前述したように、駆動モータ510と通路遮蔽部材520とを有し、駆動モータ510(図8)の駆動により、通路遮蔽部材520は、回動軸530を中心に引っ張りばね540の弾力に抗して、回動自在となっており、この通路遮蔽部材520の回動により不正メダルやメダル以外の物体(フレキシブル基板)がパチスロ機1で使用された場合に、これら不正メダルやメダル以外の物体(フレキシブル基板)を排除する機能を備えている。
[パチスロ機1の電気的構成:主制御回路71]
次に、図18を参照して、図4に示したパチスロ機1の電気的構成について説明する。図18は、実施例1に係るパチスロ機1の電気的構成(電気回路)を示すブロック図を示している。同図に示すように、パチスロ機1を構成する電気回路は、パチスロ機1の遊技処理動作を全体的に制御する主制御回路71と、この主制御回路71に電気的に接続される各種の周辺装置(アクチュエータ)と、主制御回路71から送信される制御指令に基づいて液晶表示部2bとスピーカ6L,6RとLED類201およびランプ類202を制御する副制御回路72とが含まれる。
主制御回路71と各種の制御基板および各種の周辺装置(アクチュエータ)は、I/Oポート38を介して、電気的に各種信号を入出力可能に接続されている。また、主制御回路71には、外部集中端子板98が接続され、この外部集中端子板98により副制御回路72、遊技媒体投入装置20および物体判別装置100との間でデータ通信を可能にしている。
主制御回路71は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ110を主たる構成要素とし、これに乱数サンプリングのための回路を加えて構成されている。マイクロコンピュータ110は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行うCPU111と、記憶手段であるRAM112aと画像用RAM112bとROM112cとを有する。
CPU111には、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路114および分周器115と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器116およびサンプリング回路117とが接続されている。
乱数発生器116は、一定の数値範囲に属する乱数を発生し、サンプリング回路117は、スタートレバー17が操作された後の適宜のタイミングで乱数をサンプリングする。こうしてサンプリングされた乱数を使用することにより、例えば、ROM112c内に格納されている確率抽籤テーブルなどに基づいて内部当籤役などが決定される。なお、マイクロコンピュータ110内のCPU111上で乱数サンプリング用プログラムを実行してソフトウエア的に乱数サンプリングを行うこともできる。この場合、乱数発生器116およびサンプリング回路117を省略することができる。
マイクロコンピュータ110のROM112cには、副制御回路72へ送信するための各種制御指令およびスタートレバー17を操作(スタート操作)する毎に行われる乱数サンプリングの判定に用いられる確率抽籤テーブルや停止用当籤役決定テーブル、停止ボタン18L,18C,18Rの操作に応じてリールの停止態様を決定するための停止テーブル群などが格納されている。なお、副制御回路72が主制御回路71へ制御指令や情報等を入力することはなく、主制御回路71から副制御回路72への一方向で通信が行われる。
さらに、このROM112c内には、表示役に対応する各種の図柄の組合せと、メダルの配当枚数と、その入賞(成立)を表わす入賞判定コード(成立判定コード)とが対応付けられた表示役特定テーブルが格納されている。この表示役特定テーブルは、左のリール3L,中央のリール3C,右のリール3Rの停止制御時並びに全リール3L,3C,3Rの停止後の表示役の確認を行なう際に参照される。表示役(表示役データ)は、有効ラインに沿って並ぶ図柄組合せに対応する役(成立役)であり、遊技者にはこの表示役に対応する利益が付与される。
また、RAM112aには、パチスロ機1の入賞に係わる内部当籤役、持越役、現在の遊技状態などの種々の情報が格納される。画像用RAM112bには、撮像装置300のCCD310により撮像されたメダルの画像データが記憶される。さらに、前述したように、この画像用RAM112bには、予め撮像装置300のCCD310により撮像された正規のメダルの画像データ(基準画像データP)が格納される。
マイクロコンピュータ110からの制御信号により動作が制御される主要なアクチュエータとしては、BETランプ(1−BETランプ7a、2−BETランプ7b、3−BETランプ7c)と、ボーナス回数表示部8、クレジット表示部9、払出枚数表示部10などの表示部と、メダルを収納しホッパー駆動回路46の命令により所定枚数のメダルを払出すホッパー121(払出しのための駆動部を含む)と、リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rとがある。
また、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路60、ホッパー121を駆動制御するホッパー駆動回路46、BETランプ(1−BETランプ7a、2−BETランプ7b、3−BETランプ7c)を駆動制御するランプ駆動回路45並びにボーナス回数表示部8、クレジット表示部9、払出枚数表示部10などの表示部を駆動制御する表示部駆動回路48がCPU111の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU111から出力される駆動指令などの制御信号を受けて、各アクチュエータの動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ110へは、スタートスイッチ17S、BETスイッチ(1−BETスイッチ13S、2−BETスイッチ14S、3−BETスイッチ15S)、リール位置検出回路49、払出完了信号回路47から入力信号が入力され、これらに基づいて制御指令が発生される。
スタートスイッチ17Sは、スタートレバー17の操作を検出するスイッチであり、メダルセンサ12Sは、遊技媒体投入装置20に投入されたメダルを検出するセンサである。BETスイッチ13S,14S,15Sは、1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15の背面に設けられ各1−BETボタン13,2−BETボタン14,3−BETボタン15の操作に応じて信号を発生するスイッチである。
C/Pスイッチ16Sは、C/Pボタン16の背面に設けられC/Pボタン16の操作に応じて信号を発生するスイッチである。リール位置検出回路49は、リール回転センサからのパルス信号を受けて各リール3L,3C,3Rの位置を検出するための信号をCPU111へ供給する回路である。払出完了信号回路47は、ホッパー121から払出されたメダルの枚数が指定された枚数データに達した時にメダル払出完了を示す信号を発生する。
リール3L,3C,3Rの回転が開始された後、ステッピングモータ49L,49C,49Rの各々に供給される駆動パルスの数が計数され、その計数値がRAM112aの所定エリアに書き込まれる。リール3L,3C,3Rからは一回転毎にリセットパルスが得られ、これらのパルスはリール位置検出回路49を介してCPU111に入力される。このようにして得られたリセットパルスにより、RAM112aで計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。これにより、RAM112a内には、各リール3L,3C,3Rについて一回転の範囲内における回転位置に対応した計数値が格納される。
上記のようなリール3L,3C,3Rの回転位置とリール外周面上に描かれた図柄とを対応づけるために、図柄テーブル(図示せず)が、ROM112c内に格納されている。この図柄テーブルでは、前述したリセットパルスが発生する回転位置を基準として、各リール3L,3C,3Rの一定の回転ピッチ毎に順次付与されるコードナンバーと、それぞれのコードナンバー毎に対応して設けられた図柄を示す図柄コードとが対応付けられている。
CPU111は、上記乱数サンプリングに基づく抽籤処理(確率抽籤処理など)により内部当籤役や停止用当籤役を決定したならば、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを操作したタイミングで停止スイッチ18LS,18CS,18RSから送られる操作信号並びに決定された停止テーブルに基づいて、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路60に送出する。ただし、遊技者によるコマンドの入力を受け付ける場合には、CPU111は、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを操作したとしても、リール3L,3C,3Rを停止制御する信号をモータ駆動回路60に送出しない。
また、CPU111は、当籤した役の入賞を示す停止態様(即ち入賞態様)になれば、払出指令信号をホッパー駆動回路46に供給してホッパー121から所定枚数のメダルの払出を行う。払出完了信号回路47は、 メダル検出部21Sの計数値(ホッパー121から払い出されたメダルの枚数)が指定された枚数データに達した時、メダル払出完了信号を検知するための信号を発生する。すなわち、メダル検出部21Sは、ホッパー121から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された数に達した時にメダル払出完了信号を、払出完了信号回路47を介して、CPU111に入力される。これにより、CPU111は、ホッパー駆動回路46を介してホッパー121の駆動を停止し、メダル払出処理を終了することになる。
[パチスロ機1の電気的構成:副制御回路72]
続いて、図19を用いて、実施例1に係るパチスロ機1の副制御回路72について説明する。図19は、副制御回路72の電気的構成を示すブロック図である。図19に示すように、この副制御回路72は、バスを介して主制御回路71に接続されるとともに、液晶表示部2bと、スピーカ6L,6Rと、LED類201と、ランプ類202と、音量調節部99とが接続されている。
また、図19に示すように、この副制御回路72は、画像制御回路(gSub)72aと、音・ランプ制御回路(mSub)72bとからなり、この画像制御回路(gSub)72aおよび音・ランプ制御回路(mSub)72bは、主制御回路71を構成する回路基板とは別の回路基板上に形成される。
主制御回路71と画像制御回路(gSub)72aとの間の通信は、主制御回路71から画像制御回路(gSub)72aへの一方向で行われ、画像制御回路(gSub)72aが主制御回路71へ制御指令や情報などを出力することはない。また、画像制御回路(gSub)72aと音・ランプ制御回路(mSub)72bとの間の通信は、画像制御回路(gSub)72aから音・ランプ制御回路(mSub)72bへの一方向で行われ、音・ランプ制御回路(mSub)72bが画像制御回路(gSub)72aへ制御指令や情報などを出力することもない。
画像制御回路(gSub)72aは、画像制御マイコン81、シリアルポート82、プログラムROM83、ワークRAM84、カレンダIC85、画像制御IC86、制御RAM87、画像ROM(CROM(キャラクタROM))88およびビデオRAM89からなる。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポート82は図示)を備えている。この画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路71から送信された制御指令に基づき、プログラムROM83内に格納された制御プログラムに従って各種の処理を行う。例えば、主制御回路71からコマンドに対応する特定の画像を表示すべき旨の制御指令を受信したならば、この画像を画像ROM88から取り出して液晶表示部2b上に表示するよう画像制御IC86に指示することになる。なお、画像制御回路(gSub)72aは、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器およびサンプリング回路を備えていないが、画像制御マイコン81の動作プログラム上でソフトウエア的に乱数サンプリングを実行するよう構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路71から送信される制御指令などを受信するポートである。すなわち、このシリアルポート82は、主制御回路71と通信伝達できるように接続され、主制御回路71には、外部集中端子板98が接続され、この外部集中端子板98により副制御回路72および物体判別装置100との間でデータ通信を可能にしている。
プログラムROM83は、画像制御マイコン81で実行する制御プログラムや後述する各種テーブルを記憶する。ワークRAM84は、画像制御マイコン81が制御プログラムを実行する場合に使用する作業用のメモリ領域として使用され、このワークRAM84には、演出などに関する種々の情報が記憶される。
カレンダIC85は、日付データを記憶するICであり、遊技店の従業員などが図示しない操作部を操作して日付の設定などが行われ、設定された日付がカレンダIC85に格納される。なお、ワークRAM84とカレンダIC85は、バックアップ対象とされているため、画像制御マイコン81に供給される電源が遮蔽された場合であっても、電力が供給され続け、記憶された情報などの消去が防止される。
画像制御IC86は、画像制御マイコン81により決定された演出内容に応じた画像を生成して液晶表示部2bに出力するICである。この画像制御IC86には制御RAM87が含まれており、画像制御マイコン81がこの制御RAM87に対する情報の読み出しや書き込みを行う。また、制御RAM87には、画像制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルとが展開されており、画像制御マイコン81がこの画像制御IC86のレジスタおよびスプライト属性テーブルを所定のタイミングごとに更新する。
画像制御IC86には、液晶表示部2bと、画像ROM88と、ビデオRAM89とが接続されている。なお、3次元画像データなど大量の画像データを処理する場合には、画像ROM88を画像制御マイコン81に接続する構成とすることもできる。画像ROM88は、画像を生成するための画像データ、ドットデータなどを格納する。ビデオRAM89は、画像制御IC86で画像を生成する場合の一時記憶手段として用いられる。また、画像制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部2bに転送終了する毎に画像制御マイコン81に信号を送信する。
また、画像制御回路(gSub)72aでは、画像制御マイコン81が、音・ランプの演出の制御についても行う。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて音・ランプの種類および出力タイミングを決定し、所定のタイミングごとに音・ランプ制御回路(mSub)72bにシリアルポート82を介して制御指令を送信する。この制御指令を受信した音・ランプ制御回路(mSub)72bは、画像制御回路(gSub)72aから受信した制御指令に応じて音・ランプの出力のみを行う(後述する音量調節制御を除く)。
音・ランプ制御回路(mSub)72bは、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、プログラムROM93、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96および音源ROM97からなる。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポート92は図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91内のCPUは、画像制御回路(gSub)72aから送信された制御指令に基づき、プログラムROM93内に格納された制御プログラムに従って音・ランプの出力処理を行う。また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類201およびランプ類202が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)72aから所定のタイミングで送信される制御指令に応じて、このLED類201およびランプ類202に出力信号を送信する。これにより、LED類201およびランプ類202が演出に応じた所定の態様で発光することとなる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)72aから送信される制御指令などを受信する入力ポートである。プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91で実行する制御プログラムなどを格納したメモリである。ワークRAM94は、音・ランプ制御マイコン91が前述した制御プログラムを実行する場合の、作業用のワークメモリとして使用される。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)72aから送信された制御指令に基づいて音源を生成してパワーアンプ96に出力する。パワーアンプ96は増幅器であり、このパワーアンプ96にはスピーカ6L,6Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音源を増幅し、増幅した音源をスピーカ6L,6Rから出力させる。音源ROM97は、音源を生成するための音源データ(フレーズなど)を格納する。
また、音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部99が接続されている。この音量調節部99は、遊技店の従業員などにより操作可能となっており、スピーカ6L,6Rから出力される音量の調節が行われる。音・ランプ制御マイコン91は、音量調節部99から送信される入力信号に基づいて、スピーカ6L,6Rから出力される音を入力された音量に調節する制御を行う。
[パチスロ機1による物体判別処理手順]
次に、図20のフローチャートを参照して、本実施例1に係る物体判別処理手順を詳細に説明する。この図20に示すフローチャートは、パチスロ機1に備えた物体判別装置100による物体判別処理ルーチンを示している。
すなわち、図20のフローチャートに示すように、先ず、遊技者によるパチスロ遊技が単位遊技中であるか否かを判定し(ステップS10)、単位遊技中であると判定された場合には(ステップS10肯定)、図9−2に示すように、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルを無条件に返却するべくメダル返却通路109を開口し(ステップS11)、S10に戻る。
具体的には、図9−2で説明したように、メダル返却部105に設けたメダル返却装置400の切替ソレノイド411を作動させて切替板413を所定の角度まで揺動させることにより、メダル返却通路109の開口部を開口させる。これにより、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルは、メダル返却通路109からメダル払出口12(図5)を通じてメダル受け部19に返却される。
ここで、単位遊技とは、メダルの投入後、スタートレバー17(図4)を押下(ON)し、これによりリール3L,3C,3Rが回転し、次いで、遊技者が停止ボタン18L,18C,18Rを押下(ON)する状態を示しており、この場合、パチスロ機1は、メダルの受け付けを禁止としているため、遊技媒体投入装置20からメダルが投入されても、このメダルはメダル返却通路109を通じて返却するようになっている。また、実際に単位遊技中であるかの判定は、主制御回路71からのリール回転信号および停止ボタン18L,18C,18Rによる全リール停止信号の有無に基づいて行なわれる。
一方、ステップS10の判定により、遊技者によるパチスロ遊技が単位遊技中でないと判定された場合には(ステップS10否定)、遊技媒体投入装置20から投入されたメダルの通過を許可するべく、図7−2に示すように、メダル返却通路109を閉鎖状態にする(ステップS12)。具体的には、メダル返却部105に設けたメダル返却装置400の切替ソレノイド411を作動させて切替板413を元の位置まで揺動させることにより、メダル返却通路109の開口部を閉鎖する。これにより、メダルは、メダル返却通路109を通じて返却されることなくメダル通路102を通過することとなる。また、この場合、メダル返却通路109を閉鎖状態にすることで、メダル以外の物体(例えば、フレキシブル基板)の通過も許容することとなる。
次に、メダル通過センサ107が作動(オン)したか否かを判定する(ステップS13)。その結果、メダル通過センサ107が作動(オン)したと判定した場合には(ステップS13肯定)、CPU111は、照明装置200のLED210を作動(オン)させる(ステップS14)。これにより、LED210からメダル通路102を通過するメダルの一方の面に対して光が照射される。これとは反対に、メダル通過センサ107が作動(オン)していないと判定した場合には(ステップS13否定)、ステップS10に戻る。ここで、メダル通路102を通過する物体がメダルではなく、メダル以外の物体(例えば、フレキシブル基板)である場合も、この物体の一方の面に対してLED210から光を照射する。
続いて、撮像装置300のCCD310を作動(オン)させる(ステップS15)。これにより、メダル通路102を通過している物体の他方の面の画像をCCD310により撮像することができる。前述したように、この時にCCD310により撮像されるメダル(物体)の画像は、LED210により光が照射されたメダルの面とは反対の面となるため、影画像となる。続いて、CCD310の撮像により取得された画像データを、画像用RAM112b(図17)に格納する(ステップS16)。
続いて、ステップS16の処理により取得した画像データを対象として、画像データの分割化を行なう(ステップS17)。この画像データの分割化により、画像データは複数の領域に分割された画像データとなる。続いて、画像データの平均化を行なう(ステップS18)。
前述したように、この画像データの平均化は、輝度値を平均化する処理であり、この処理により画像データは、複数の領域の輝度値が平均化された画像データとなる。続いて、画像データを二値化する処理を行なう(ステップS19)。この画像データの二値化処理により、画像データを構成する各領域は、「黒色(1)」か「白色(0)」の何れかに変換された二値化画像データとなる。続いて、ステップS17からステップS19までの処理により二値化画像データに変換された画像データを取得する(ステップS20)。
続いて、ステップS20の処理により取得した物体の画像を示す二値化画像データに基づいて、メダル通路102内を通過する物体がメダル以外の物体であるかを判定する(ステップS21)。そして、このステップS21の判定により、物体がメダル以外の物体ではないと判定された場合(ステップS21否定)、続いて、この物体がメダルであるか否かの判定を行ない(ステップS22)、物体がメダルであると判定された場合(ステップS22肯定)、続いて、このメダルが正規品のメダルか不正品のメダルであるか否かを判定する(ステップS23)。その結果、メダルが正規のメダルではないと判定された場合(ステップS23否定)、メダル返却通路109を所定時間開口させる(ステップS24)。
すなわち、このようにメダル返却通路109を開口させることで、メダル通路102を通過する不正メダルがメダル計数センサ108(図6−1)まで進行することを不可とすることができる。ここで、メダルが正規のメダルか不正のメダルであるかを判定する画像判定処理は、図10に示したように、ステップS20により取得した二値化画像データと基準画像データPとの各領域の二値化データをそれぞれ照合することにより行なう。
ここで、ステップS21に戻り、メダルがメダル以外の物体(例えば、「フレキシブル基板」)であると判定された場合(ステップS21肯定)、メダル通路102を通過する物体が不正メダルと判定されたと同様に、メダル返却通路109を所定時間開口させる(ステップS24)。
ここで、物体がメダル以外の物体(例えば、「フレキシブル基板」)であるかを判定する画像判定処理は、図14に示したように、ステップS20により取得した二値化画像データに基づいて、メダル通路102を構成する所定箇所の始点から終点まで連続して「黒色(1)」の二値化データが存在し、且つ、連続して存在する「黒色(1)」の二値化データの下側に「白色(0)」の二値化データが連続して存在するかを判定する処理であり、この画像判定処理により、メダル通路102を通過する物体がメダルかメダル以外の物体(本例で示す「フレキシブル基板」)であるかを判定する。
そして、ステップS24によりメダル返却通路109を所定時間開口させたならば、続いて、通路遮蔽装置500を作動させる(ステップS25)。前述したように、通路遮蔽装置500が作動すると、通路遮蔽部材520が回動軸530を中心として、α方向(図7−1の時計方向)に回動することで、通路遮蔽部材520によりメダル通路102が閉鎖され、これにより、メダル通路102内を通過する不正メダルの進行を阻止することとなる。
その後、遊技媒体投入装置20におけるモータ42の動力で歯車41を回転させ、回転された歯車41が歯列43上を移動して正規のメダル以外の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、回転ローラ40をメダルに当接する方向へ移動させる(ステップS26)。以下、CPU111は、ステップS10の処理に戻る。
一方、ステップS23の判定により、メダルが正規品のメダルであると判定された場合(ステップS23肯定)、以下、CPU111は、ステップS10の処理に戻る。この場合、メダルは正規品のメダルであると判定されることから、このメダルの進行方向は、メダル返却通路109側に通路が切り替わることなくメダル計数センサ108の位置まで進行し、このメダル計数センサ108により正規メダルとして枚数のカウントが行なわれる。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1に係るパチスロ機1によれば、投入口23に投入されたメダル以外の物体が遊技媒体ガイド部22と回転ローラ40との間で押圧されるように、回転ローラ40を遊技媒体に当接する方向へ移動させるので、投入口23を遮蔽して挿入された異物を抜けなくし、不正行為を防止することが可能である。
また、実施例1に係るパチスロ機1によれば、メダル通路102における物体の通過を検知し、検出された物体が正規のメダルであるか否かを判定し、物体が正規のメダルでないと判定された場合には、回転ローラ40をメダルが当接する方向に移動させるので、投入された正規のメダルでない物体を抜けなくし、不正行為を防止することが可能である。
また、実施例1に係るパチスロ機1によれば、物体が正規のメダルでないと判定された場合には、回転ローラ40の回転軸を回転不能に固定するので、回転ローラ40が回転しないように固定し、投入された正規のメダルでない物体を確実に抜けなくすることが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では実施例2として本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)異物判定
また、上記の実施例1では、撮像されたメダルの画像と正規のメダルの画像とを比較して、メダル通路102を通過するメダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを判定する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定のパラメータ(重量、径など)を測定し、測定されたパラメータを基にメダル通路102を通過するメダルが正規品のメダルか不正品のメダルかを判定するようにしてもよい。
(2)ロック機構
また、上記の実施例1では、パチスロ機1の遊技媒体投入装置20は、回転ローラ40の回転軸を回転不能に固定するロック機構を設ける場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロック機構を設けなくともよい。この場合には、回転ローラ40をメダルに当接する方向へ移動させた後も回転ローラ40が回転する。
(3)本発明の対象
また、上記の実施例1では、メダルを遊技媒体として用いるパチスロ機1に適用した場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機、パロットなどの他の遊技機についても同様に適用することができる。さらに、実施例1において説明したパチスロ機1の遊技を家庭用ゲーム機用として擬似的に実行するようなゲームプログラムにおいても、同様に適用することができる。また、このゲームプログラムを記録する記録媒体としては、フレキシブルディスク(FD)、その他の記録媒体を利用することができ、このゲームプログラムを、ネットワークを介してダウンロードするようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る遊技機は、投入口に挿入された異物を拘束して不正行為を防止することに適する。
実施例1に係るパチスロ機に組み込まれた遊技媒体投入装置の概要および特徴を説明するための図である。 パチスロ機に組み込まれた遊技媒体投入装置の内部の構成を示す斜視図である。 ロック機構について説明するための図である。 実施例1に係るパチスロ機の外観構成を示す斜視図である。 パチスロ機の前面ドアを開いた状態の斜視図である。 遊技媒体投入装置の構成を示す斜視図である。 物体判別装置および通路遮蔽装置の概略構成と通路遮蔽装置の動作を示す説明図である(メダル枚数のカウント時)。 図7−1のA−A矢視断面図である。 通路遮蔽装置の概要を示す構成図である。 物体判別装置の概略構成を示す説明図である。 図9−1のA−A矢視断面図である。 実施例1に係る物体判別装置による画像処理の概要を説明する説明図である。 実施例1に係る物体判別装置による画像判定処理の概要を説明する説明図である(画像データが一致する例)。 実施例1に係る物体判別装置による画像判定処理の概要を説明する説明図である(画像データが一致しない例)。 物体を「フレキシブル基板」とした場合の遊技媒体投入装置の動作を示す説明図である。 物体を「フレキシブル基板」とした場合の遊技媒体投入装置の動作を示す説明図である。 物体を「フレキシブル基板」とした場合の通路遮蔽装置の動作を示す説明図である。 物体を「フレキシブル基板」とした場合の通路遮蔽装置の動作を示す説明図である。 画像判定処理の詳細を説明する説明図である。 画像解析処理の詳細を説明する説明図である。 実施例1に係る物体判別装置の内部構成を示すブロック図である。 実施例1に係る主制御回路の内部構成を示すブロック図である。 実施例1に係る副制御回路の内部構成を示すブロック図である。 実施例1に係る物体判別装置による物体判別処理手順の流れを示すフローチャートである。
1 パチスロ機
3L,3C,3R リール
11 台座部
16 C/Pボタン
17 スタートレバー
18L,18,18R 停止ボタン
20 遊技媒体投入装置
22 遊技媒体ガイド部
23 投入口
40 回転ローラ
41 歯車
42 カバー
43 歯列
44 ロック機構
71 主制御回路
72 副制御回路
100 物体判別装置
102 メダル通路
106 磁気センサ
107 メダル通過センサ
108 メダル計数センサ
110 マイクロコンピュータ
111 CPU(Central Processing Unit)
112a RAM(Random Access Memory)
112b 画像用RAM(Random Access Memory)
112c ROM(Read Only Memory)
200 照明装置
210 LED
300 撮像装置
310 CCD
500 通路遮蔽装置

Claims (3)

  1. 遊技媒体を受け入れる投入口と、前記投入口に向けて下り傾斜して遊技媒体を案内する案内面を具備する遊技媒体ガイド部と、前記案内面で案内された遊技媒体が当接することで前記遊技媒体を前記投入口に向けて姿勢変化させるように回転する回転ローラとを備えた遊技機であって、
    前記投入口に投入された所定の物体が前記遊技媒体ガイド部と前記回転ローラとの間で押圧されるように、前記回転ローラを前記遊技媒体に当接する方向へ移動させる駆動部を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記投入口から投入されて案内通路を通過する前記遊技媒体を検出する遊技媒体検出部よりも前記遊技媒体の進行方向の上流側に配設され、前記案内通路における物体の通過を検知する物体通過検出手段と、
    前記物体通過検出手段によって検出された前記物体が正規の遊技媒体であるか否かを判定する異物判定手段とをさらに備え、
    前記駆動部は、前記異物判定手段によって前記物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、前記回転ローラを前記遊技媒体が当接する方向に移動させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記異物判定手段によって前記物体が正規の遊技媒体でないと判定された場合には、前記回転ローラの回転軸を回転不能に固定する固定手段をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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