JPH0673965B2 - プリンタ用アクチユエータ及びその製造方法 - Google Patents

プリンタ用アクチユエータ及びその製造方法

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JPH0673965B2
JPH0673965B2 JP1242398A JP24239889A JPH0673965B2 JP H0673965 B2 JPH0673965 B2 JP H0673965B2 JP 1242398 A JP1242398 A JP 1242398A JP 24239889 A JP24239889 A JP 24239889A JP H0673965 B2 JPH0673965 B2 JP H0673965B2
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axis
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coil
magnetic poles
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マイケル・フイリツプ・ゴルド―スキイ
悌二 久野
ジヨン・ピイター・カリデス
博巳 渋谷
修 上田
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インタ‐ナシヨナル・ビジネス・マシ‐ンズ・コーポレーシヨン
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J9/00Hammer-impression mechanisms
    • B41J9/26Means for operating hammers to effect impression
    • B41J9/38Electromagnetic means
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F7/00Magnets
    • H01F7/06Electromagnets; Actuators including electromagnets
    • H01F7/08Electromagnets; Actuators including electromagnets with armatures
    • H01F7/14Pivoting armatures
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
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    • Y10T29/49002Electrical device making
    • Y10T29/4902Electromagnet, transformer or inductor
    • Y10T29/49075Electromagnet, transformer or inductor including permanent magnet or core

Description

【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、インパクト・プリンタのアクチュエータに関
し、特にステータの磁極の間隙に沿って装着され、磁束
の横方向の経路を完全にする永久磁石、電磁コイルおよ
び軽量のアーマチュアを持つ小型のプリンタ用アクチュ
エータとその製造法に関するものである。
B.従来技術 従来から電磁式のプリンタ用アクチュエータ装置は多数
ある。これらの装置は、アクチュエータを様々に組み合
わせて高速化、印刷の高密度化を追求している。なかで
もワイヤ・マトリックス・プリンタは、隣接するアクチ
ュエータ・ワイヤの間隔を狭めることで印刷密度の向上
を図っている。ここから、アクチュエータ全体を小型化
することがこの分野の第1の要件となっている。
米国特許第3138427号は、アーマチュア、コイル、およ
び複数個の脚部からなるコアを持つ変換器アセンブリを
用いたファクシミリ装置について述べている。一本の脚
にマーキング材が固定される。このマーキング材の前方
の縦長の端部によって加わる圧力は、電源による巻線の
励磁の関数である。
米国特許第3780650号が示す可動コイル・アセンブリ
は、磁極片が磁極板の間に位置するコイルを用いる。空
隙(エア・ギャップ)を互いに平行にして磁極片を配置
することで磁気抵抗が抑えられる。IBM Technical Disc
losure Bulletin(TDB)Vol.21、No.11、4452-4453頁
(1989年4月)は、印刷ハンマがそれぞれ片持梁手段に
よって台上に支持された印刷ハンマ・アセンブリを示し
ている。アーマチュアの磁極では、この上のボビンの列
にコイルが巻かれる。コイルの直列巻によって磁束の経
路は最少になり、スプリング・ハンマ素子の運動方向と
同じ長手方向に向けられる。この機構を変更したものが
IBM TDB Vol.28、No.9、4901-4902頁(1983年2月)に
示されている。ここでアクチュエータは、励磁コイル、
球形ストッパ、およびレスト・ストッパを持つ磁気ヨー
ク上に片持梁式に装着された印刷ハンマを用いる。レス
ト・ストッパには、印刷ハンマを偏倚して静止位置にお
く永久磁石がある。コイルが付勢されると、アーマチュ
アがたわみ、支点として働く球形ストッパを中心にハン
マ素子が曲がる。旋回式の印刷フィンガを用いた印刷ハ
ンマ機構は、IBM TDB、Vol.22、No.8B、3536-3537頁(1
980年1月)にも示されている。ここでアクチュエータ
は、印刷フィンガが、これを保持する構造体から解除さ
れるよう、固定用磁石と個別のコイルを用いている。
IBM TDB Vol.23、No.5、1765-1766頁(1980年10月)は
上記と多少異なる構造を示している。印刷ワイヤはピス
トンによって駆動され、ハウジングと永久磁石を持つ磁
気回路によってホーム位置に保持される。磁気戻り素子
を持つコイル・ボビン・アセンブリは、印刷ワイヤの行
程から引込んでいる。磁路は、印刷ワイヤの行程に一致
する方向をとる。
このほか、参考としたが本発明には直接関係しないと思
われる従来技術が、IBM TDB Vol.22、No.8A、3111-3172
頁(1980年1月)、および同Vol.22、No.8B、3672頁(1
980年1月)に示されている。これらは印刷ハンマの飛
行時間を電子的に制御する方法に関するものである。ま
た、磁気回路だけを参考にしたのは、米国特許第220272
9号で、これはコイル、アーマチュア、および磁極片に
ついて述べている。この特許が示すリレーは印刷ハンマ
・アセンブリには関係がないと考えられる。
Karidis氏の米国特許第4681467号は、コイルが巻かれて
ステータの壁面によって抑えられるステータを持つ、ド
ット・マトリックス・プリンタ用のプリンタ用のアクチ
ュエータについて説明している。この文献では永久磁石
は使用されず、コイルだけを用いてパッケージの小型化
が図られている。しかし、印刷中でなくても印刷ヘッド
の電荷を逃がす必要があり、これがこの機構の欠点と言
える。この問題については同特許でも明らかにされると
おり、プリンタがデータを受信していないとき用紙にマ
ークを印刷しないように、印刷ヘッドまたはプラテンを
引き、アーマチュアを解除することで制御されるとして
いる。
C.発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、従来法の欠点を考慮し、パッケージの
小型化を可能にするだけでなく、印刷ヘッドが印刷動作
を行っていないとき消費電力を低減できるプリンタ用ア
クチュエータを提供することにある。
本発明の目的は、プリンタ用アクチュエータへの電源が
突然切られた場合に不要な印刷を行わないプリンタ用ア
クチュエータを提供することにある。
本発明の目的は、ワイヤ・マトリックス・プリンタに使
用され、製造の容易な高密度の印刷ヘッド・アセンブリ
を定義することにある。
本発明の目的は、各アクチュエータに対して、永久磁石
の磁束が横方向に延び、永久磁石の磁束を中和する電磁
コイルを持つステータを用いた印刷ハンマのアクチュエ
ータ・アセンブリを提供することにある。横方向に磁路
によって、離隔されたコイルが選択される際に各磁路を
中和乃至打ち消すことができる。
本発明の目的は、隣接するアクチュエータに対する永久
磁石の磁路がステータの中で対向する極性を持ち、磁路
がアーマチュアを横断するステータ・アセンブリを用い
たプリンタ用ハンマ・アクチュエータを提供することに
ある。
本発明の目的は、アーマチュアの付勢後に最適な動特性
を示すようなプロファイルのアーマチュア・レスト(保
持手段)を提供することにある。
D.問題点を解決するための手段 前期の問題点は、磁束が通常は対向するがほぼ等しい永
久磁石と電磁コイルを持ち、ドット・マトリックス・プ
リンタに用いるアクチュエータを提供することによって
解決され、他の効果も得られる。
本発明の一実施例により、アクチュエータはステータと
コイルから構成される。ステータは、少なくとも2個の
強磁性体の磁極と、少なくとも1個の永久磁石を持つス
テータ枠からなる。磁石が磁極を分け、ステータの軸の
方向に磁化される。磁極の端部はこの軸から磁石より長
く伸びる。コイルは、軸がステータの軸と平行な少なく
とも1個の電磁コイルからなり、磁極間に位置するコイ
ルの少なくとも1箇所は磁石を囲む。これによって磁石
は磁極を介して磁束を生じ、アーマチュアを保持でき
る。またコイルは付勢されて磁石の磁束を打ち消し、ア
ーマチュアが作動する。
本発明のもう一つの実施例により、プリンタ用アクチュ
エータはステータ、磁石、コイル、アーマチュア、およ
び偏倚手段からなる。ステータは強磁性材で、ステータ
の軸に沿って伸びる複数個の磁極を持ち、各磁極間にコ
イル溝を作る。磁石は複数個の永久磁石で、永久磁石は
それぞれコイル溝に近接するステータの軸に沿って配置
され、この軸の方向に磁化されている。磁石は隣接する
磁石と極性が逆になっている。コイルは電磁コイルであ
り、それぞれの軸はステータの軸に平行である。一対の
磁極の間の一つのコイル溝の少なくとも1箇所は永久磁
石を囲む。アーマチュアは、ステータの軸にほぼ垂直に
配置された複数個のアーマチュアで、それぞれのアーマ
チュアはコイル溝の一つを横切って伸びる。偏倚手段は
アーマチュアを偏倚して磁極から離すことができる。こ
こで、磁石からの磁路は、ステータの両極を越えて伸
び、ステータの軸と平行な方向にアーマチュアを横切っ
てまた他の両極を通り、アーマチュアを磁極に近接する
第1の位置に保持する。これによってコイルを選択的に
付勢でき、任意の永久磁石の磁束が打ち消され、偏倚手
段は選択されたアーマチュアを印刷位置へ押しやる。
本発明の一方法により、ドット・マトリックス・プリン
タ・アクチュエータの製造方法が提供される。この方法
は、ベースを持ち、複数個の磁極が軸上に配置された強
磁性体のステータを供給するステップと、隣接する磁極
の対の間に配置されたステータの第1スロットに永久磁
石を挿入し接合するステップと、永久磁石のまわりと、
隣接する磁極の間の第2のスロットにコイルを装着する
ステップとよりなる。
E.実施例 第1図、第1A図、第1B図は、本発明の一実施例の概略図
である。アクチュエータ10はこの実施例では、第1の磁
極14、第2の磁極16、永久磁石18、および電磁コイル20
を持つステータ12からなる。ステータ12は一般に第1図
の中心線で示した軸13を持つ。図の実施例では2つの磁
極14、16と磁石18はステータの軸13を中心に一線上に並
び、磁石18が2つの磁極14、16に挟まれたサンドイッチ
をなす。2つの磁極14、16は一般には適当な強磁性材で
ある。磁極14、16はそれぞれ、ステータの軸から横方向
へ、磁石18の上部の上に伸びてコイル溝26を形成し、磁
石の上部がこのコイル溝のベースになり、磁極14、16の
突端22、24がコイル溝26の側面をなす。図の実施例で磁
石18は2つの磁極14、16に強固に接合される。
磁石18は永久磁石として用いるものであり、これに適し
た材料から形成できる。ただし実施例としてはサマリウ
ム・コバルトから作られる。磁石18は、N極が磁極の一
つに隣接し、S極が対向極に隣接するよう磁極14、16に
対して位置づけられる。コイル20は電磁コイルであり、
一般には磁石18を取り囲み、コイルの上部はコイル溝26
にあり、磁極の端部22、24はコイル20の上部の上に伸び
る。コイル20は一般にコイル軸をもち、これはこの例で
はステータの軸13と同じである。コイル軸をステータ軸
13と同じにする必要はなく、ステータの軸に平行にする
だけでもよい。第1A図、第1B図は第1図のアクチュエー
タとアーマチュア28を示す。アーマチュア28は一般に印
刷ピン30を持ち、適当なスプリング32によってアクチュ
エータ10から偏倚される。実施例では外部スプリングは
加えられない。ただし曲げられたアーマチュア28の内部
の歪みエネルギーによって、アーマチュア28を磁極から
偏倚させる力が得られる。本発明のアクチュエータでは
一般に、アーマチュア28が2つの位置(印刷位置及び非
印刷位置)のいずれかにある。アーマチュアの非印刷位
置は一般に、コイル20が付勢されていないとき得られ、
このとき磁石18によって磁極16を経てアーマチュア28を
通り、磁極14によって磁石18の方へ戻る電磁経路ができ
る。この磁束はスプリング32の偏倚力を打ち消すほど強
く、アーマチュア28は磁極14、16の突端22、24に当た
る。印刷ピン30が印刷できるようアーマチュア28を付勢
するため、電磁コイル20が付勢される。第1A図の実施例
では、磁石18のN極は第1の磁極14に隣接し、S極は第
2の磁極16に隣接しているため、コイル20を流れる電流
は破線の方向になる。磁石18の磁極が逆になれば、コイ
ル20の電流の方向は、以下に示すように逆になるのは自
明である。一般にコイル20が付勢されると、永久磁石18
の磁界にほぼ等しいが逆向きの電磁束ができる。したが
ってコイル20は、アーマチュア28を保持していた磁石18
の磁界をほぼ打ち消す。このときアーマチュア28は永久
磁石18の磁界によっては保持されなくなるため、スプリ
ング32とアーマチュア28に蓄えられたエネルギーによっ
てアーマチュア28がステータ10から離れ、アーマチュア
28にそのときまで蓄えられていた歪みエネルギーは印刷
のための運動エネルギーに換わる。印刷が終わると、コ
イル20の付勢が解除され、永久磁石18の磁束によってア
ーマチュア28が再び捕捉され、磁極14、16上の非印刷位
置に保持される。一方、コイル20の電流の方向を逆にす
ることで、アーマチュア28は一時的に磁石18の方へ引き
寄せられ、磁石18はアーマチュア28を安定に保持する。
第2図は従来のドット・マトリックス・プリンタの円形
の印刷ヘッド2の部分概略図である。図の実施例でステ
ータの枠12には円形の中心軸13があり、アーマチュア28
a、28b、28c、28dが、偏倚手段であるスプリング32に結
合されているので、アーマチュアはステータ枠12の上部
に位置する。第2A図は第2図のA−A線に沿った部分断
面概略図である。図の実施例でアクチュエータ10は複数
個の永久磁石18a、18b、18c、18dを持ち、隣接する永久
磁石の極性は互いに逆になっている。永久磁石18のそれ
ぞれの磁束34は一方の磁極から上へ向かい、アーマチュ
ア28を経てもう一方の磁極に至る。したがって永久磁石
18a、18b、18c、18dはそれぞれ対応するアーマチュア28
a、28b、28c、28dを保持することができる。この図に示
すとおり、コイル20cの一つが付勢されると、対応する
永久磁石18cの磁束は、隣接するアーマチュアに大きな
影響を与えることなく、コイル20cが作る逆向きである
がほぼ等しい磁界によって打ち消される。したがって付
勢されたコイル20cに対応するアーマチュア28cは、永久
磁石18cの磁力の影響をほとんど受けない。またアーマ
チュア28cに蓄えられたエネルギーとスプリング32によ
り、アーマチュア28cは、印刷される対象物に接近して
これと係合できる。
第3図、第3A図は本発明の他の実施例を示す。図の実施
例でアーマチュア28の各位置に、それぞれ独立したステ
ータ・モジュール10が設けられる。ステータ・モジュー
ル10はそれぞれ薄い永久磁石18、強磁性スラッグすなわ
ちオフセット・ヨーク36、磁石とオフセット・ヨークを
囲む電磁コイル20、およびコイル20を囲み、永久磁石18
からの磁路をアーマチュア28に向ける磁極板14、16から
なる。実際にはステータ・モジュール10は別個に量産さ
れ、各モジュール10の中央38を貫通する1個以上のピ
ン、または他の適当な接合手段によって、任意の長さで
一括接合される。
第4図、第4A図は本発明の一実施例の概略図である。図
の実施例で長い丸棒40は、外径が同じ永久磁石18と強磁
性スラッグ36が交互になった層が接合されて組み付けら
れる。丸棒40が1個のステータ・アセンブリに必要な長
さまで組み付けられると、これに応じた個数の磁極板4
1、42とコイル20が、精密な治具によってそれぞれの軸
方向の最適位置に保持され、所定位置に接合されること
で、アーマチュアのアセンブリが形成される。これに代
え、所定位置でコイルを巻き付けることもできる。この
コイルはステータが完成してから追加される。第4図、
第4A図の実施例の利点は明らかである。すなわち、この
アセンブリの重要部分である磁極板が最終的に占める位
置は固定時に決定されるため、磁石とこれに対応するス
ラッグの厚みに少し誤差があってもこれは許容される。
第5図、第5A図は、渦電流と許容差の問題を少なくする
設計とした本発明の一実施例である。図の実施例でステ
ータの枠12は鉄などの積層板44からなる。一般に積層板
44は接合されて所要の厚みのスタックとなる。このと
き、もしくは後のステップで比較的薄い永久磁石18がス
テータの枠12のスロット50に接合される。図の積層スタ
ックの前部と後部に非磁性支持板46、48を接合すること
もできる。この支持板は、永久磁石の磁束に分路ができ
るのを防ぐよう非磁性でなければならない。鉄製の積層
板、永久磁石、および非磁性支持板のアセンブリが硬化
した後、最後の加工工程で鉄製の積層板44の連続部52を
A−A線から切り離し、支持板46、48を残して第5B図、
第5C図に示すような寸法の統一された最終構成のステー
タアセンブリを形成することができる。最後に、各磁石
の所定位置にコイルが巻かれるか、または差込み式のコ
イルが装着される。この積層構造によって、渦電流が少
なくなり、許容差の累積といった問題がなくなるためア
クチュエータの性能が向上する。これはまた矩形の磁石
部を要し、磁石全体の面積を同じにするためコイルを少
し長くし、抵抗も少し大きくする必要がある。
本発明のいろいろな実施例とあわせて説明した内容から
わかるように、本発明の基本的な効果は小型化と、消費
電力の低減を可能にすることにある。非常に薄い磁石と
オフセット・ヨーク(強磁性スラッグ)を用いれば消費
電力はさらに少なくなる。組立を容易にするため、中心
穴、ねじ、リベットなどを使用できる。あらかじめ巻か
れたコイルを使っても組立が容易になり、絶縁性が向上
する。放射状のスリットによっても渦電流損を低減でき
る。本発明では、ねじや、リベットなどとともに接着剤
も使用できる。また、位置合わせや直径の精度を保つた
めには磁石とともに真直ぐな棒も使用できる。
一般に当該分野の従来法では、永久磁石の磁束全体がコ
イルで打ち消される場合、コイルの付勢が解除されると
永久磁石は部分的に消磁され、磁束は前のレベルに戻ら
ない、と言われることが多い。これは各図に示した実施
例の適用を阻むように思われる。アーマチュアを解除
し、充分な動的性能を維持するためには、磁束を、全部
でなくともほとんど打ち消す必要があるからである。し
かし、このような従来の見解は、ほとんどの永久磁石材
料については当てはまるが、サマリウム・コバルトな
ど、ある種の一般から入手できる材料についてはそうで
はない。このような材料の一つ、Crucible Magnetics製
の Crucore 18(商品名)は、与えられた磁界がゼロか
ら−8.4Koeまで、磁界と磁束密度との関係が線形性にす
ぐれている。つまり、この材料の場合、8.7キロガウス
ないし0キロガウスの材料の磁束密度を線形に、ほぼ完
全に反転可能に調整するため、外部から与えられた磁界
を利用できるということであり、これによって本発明の
要件を満足できる。
磁石型の設計で永久磁石に想定される消磁に関連した第
2の問題として、温度の関数である磁気特性の安定性が
ある。この型のアクチュエータではコイル温度が動作中
に130℃を超えることがあるため、永久磁石の材料が、
比較的高い温度によってマイナスの影響を受けないよ
う、すなわち部分的に消磁されることのないようにする
ことが重要である。幸い、前記の等級のサマリウム・コ
バルトは、大きい劣化もなく200℃以上の温度でも動作
が可能である。
磁石型アクチュエータの磁気回路を設計する際に最後に
実用上問題となるのは、磁路の抵抗と、磁束の全体に
“抵抗する”ためコイルに必要なアンペア回数である。
ここでも当該分野の従来法のかなりの部分が、必要な起
磁力が大きすぎるため、永久磁石の磁束全体に抵抗する
のは実際的でないと言う。このため、従来の設計では一
般に、漏れ経路すなわち分路を設けることで、コイルが
付勢されたとき永久磁石の磁束を持続できるようにす
る。いいかえれば、コイルを使って、アクチュエータを
通る磁束の1次経路を遮り、磁束を2次の分路に向け
る。一般に、この方法が採られる動機は、永久磁石の磁
束の方向を変えるため必要な起磁力(MMF)が、磁石を
通る磁束を完全に打ち消すのに必要なMMFよりかなり小
さいという事実にある。本発明ではしかし、磁石は、断
面積がアクチュエータの磁極面よりかなり大きいものを
選択でき、したがって比較的薄型にすることができる
(0.3mmのオーダ)。これにより、短くした比較的薄い
磁石を用いて磁束の本数を大幅に増やし、磁極面に集中
させることができ、よって永久磁石の磁気抵抗は大幅に
低減し永久磁石の磁束を打ち消すため必要なMMFをきわ
めて適切なレベル(アンペア回数200のオーダ)に保つ
ことができる。
F.発明の効果 本発明により、小型で消費電力の少ない新規な構成のプ
リンタ用アクチュエータが得られる。特に複数個組合わ
せた印刷ヘッド・アセンブリは、高密度化に適する構成
である。
また、本発明の製造方法は高密度のアクチュエータを製
造し易い効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す斜視図である。 第1A図は、第1図のアーマチュアのA−A線に沿った断
面概略図である。 第1B図は、第1A図のアーマチュアのB−B線に沿った断
面概略図である。 第2図は、ドット・マトリックス・プリンタ用印刷ヘッ
ドの部分概略図である。 第2A図は、第2図のアーマチュアのA−A線に沿った部
分断面概略図である。 第3図は、本発明の一実施例を示す断面図である。 第3A図は、第3図のアーマチュアのA−A線に沿った断
面図である。 第4図は、本発明の一実施例を示す部分断面概略図であ
る。 第4A図は、第4図の実施例のA−A線に沿った断面図で
ある。 第5図は、本発明の一実施例の製造時に積層される板と
磁石の部分概略図である。 第5A図は、第5図の板と磁石に支持板を加えた背面図で
ある。 第5B図は、第5図と第5A図の一実施例が完成したときの
部分断面概略図である。 第5C図は、第5B図の実施例のC−C線に沿った断面図で
ある。 10……アクチュエータ、12……ステータ、13……ステー
タ軸、14、16……磁極、18……永久磁石、20……コイ
ル、26……コイル溝、28……アーマチュア。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 博巳 神奈川県藤沢市下土棚2―334番地 (72)発明者 上田 修 神奈川県横浜市泉区弥生台12―42番地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドット・マトリックス・プリンタのアーマ
    チュアを付勢するアクチュエータにして、 少なくとも2個の強磁性体の磁極と、少なくとも1個の
    永久磁石とを有し、前記永久磁石が前記磁極を分け、前
    記永久磁石がステータの軸に沿う方向に磁化され、且つ
    前記磁極の端部が前記ステータの軸を横切る方向に前記
    磁石を越えて広がる構成のステータ手段と、 前記ステータの軸とほぼ平行な軸を有して前記1個の永
    久磁石をほぼ取り囲む少なくとも1個の電磁コイルを含
    み、且つ該電磁コイルの少なくとも一部が前記磁極相互
    間に位置づけられた構成のコイル手段とを有し、 これによって前記永久磁石による前記アーマチュア保持
    用の、前記磁極を通る磁束が、付勢時の前記電磁コイル
    から生じる磁束で打ち消されて前記アーマチュアを付勢
    できるようにしたプリンタ用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】ステータの軸に沿って伸びた複数個の磁極
    を有し、且つ前記磁極相互間に電磁コイル用の溝を有す
    る構成のステータ手段と、 複数個の永久磁石を有し、各永久磁石が前記ステータ手
    段中で前記ステータの軸に沿って前記電磁コイル用の溝
    の付近に配設され、各永久磁石が前記ステータの軸に沿
    って磁化され、且つ前記永久磁石の磁性が、隣接する前
    記永久磁石ごとに逆の極性となるように配設された構成
    の磁石手段と、 複数個の電磁コイルを有し、各電磁コイルが前記ステー
    タの軸とほぼ平行な軸を有して前記1個の永久磁石をほ
    ぼ取り囲み、且つ前記磁極相互間の前記電磁コイル用の
    溝の1つに、前記各電磁コイルの少なくとも一部が位置
    づけられた構成のコイル手段と、 複数個のアーマチュアが、前記ステータの軸にほぼ直交
    するように配設され、且つ前記アーマチュアが前記電磁
    コイル用の溝の一つを横切るように広がる構成のアーマ
    チュア手段と、 前記アーマチュアを前記磁極から遠去る方向に偏倚する
    偏倚手段とを具備し、 これによって前記各永久磁石からの磁束が、該永久磁石
    に隣接する対の前記ステータの磁極のうちの一方の磁極
    を通り、前記アーマチュアを前記ステータの軸とほぼ平
    行に横切り、前記ステータの他方の磁極を通って、前記
    アーマチュアを前記磁極に近いホーム位置に保持してお
    り、前記電磁コイルが選択的に付勢されるとき、電磁コ
    イルに対応するアーマチュアを印刷方向に付勢できるよ
    うにしたプリンタ用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記各永久磁石は、前記ステータの軸と直
    交する断面の面積が、前記各アーマチュアが前記各磁極
    と接する面の面積よりも大きく、これによって永久磁石
    を薄型にすることができることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項又は第2項記載のプリンタ用アクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】ステータの軸に沿う線上にスロットを介し
    て配設された複数個の磁極の各々が前記ステータの軸を
    横切ってのびる強磁性体のステータを提供するステップ
    と、 隣接する磁極相互間の前記スロットに永久磁石を挿入し
    て接合するステップと、 前記永久磁石のまわりと、前記隣接する磁極相互間のス
    ロットの少なくとも一部とをコイルで取り囲むステップ
    とより成るドット・マトリックス・プリンタ用のアクチ
    ュエータを製造する方法。
JP1242398A 1988-12-16 1989-09-20 プリンタ用アクチユエータ及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0673965B2 (ja)

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