JPH0673671A - 経編両面パイル捺染毛布およびその製法 - Google Patents
経編両面パイル捺染毛布およびその製法Info
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- JPH0673671A JPH0673671A JP4087698A JP8769892A JPH0673671A JP H0673671 A JPH0673671 A JP H0673671A JP 4087698 A JP4087698 A JP 4087698A JP 8769892 A JP8769892 A JP 8769892A JP H0673671 A JPH0673671 A JP H0673671A
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Abstract
い豊かな捺染模様を経編両面パイル毛布に描出する。 【構成】 パイル糸のバックステッチ19が裏面に露出
した経編片面パイル布帛20の裏面に、捺染スクリーン
により捺染糊21・22を印捺してパイル層15へと浸
透させ、パイルの先端部分18を着色することなく捺染
糊21・22の発色処理を行い、捺染糊21・22を洗
浄除去して後、当該裏面のバックステッチ19を起毛し
てパイル15の一部の繊維を裏面へと掻き起こして、捺
染模様12・13・14の少なくとも一部11・12の
パイル15・16の根元部分17が先端部分18と異色
に染色されて表裏対称に描出された経編両面パイル捺染
毛布11を得る。
Description
上下のベース地編地間を接結しているパイル糸をカット
し、上側ベース地編地と下側ベース地編地とに切り開い
て、上下に二枚同時に形成される経編パイル毛布に関す
るものである。
地間を接結しているパイル糸をカットし、上側ベース地
編地と下側ベース地編地とに切り開いて上下に二枚同時
に形成された経編パイル毛布の原反は、表側はパイル層
になっており裏面にはパイル糸のバックステッチが露出
しており、パイル面にブラッシングを施して嵩高に開毛
させて仕上げられる。パイル面の捺染は必要に応じてな
されるが、その場合、捺染糊の印捺にはスクリーン捺染
機が使用され、スキージングはパイル面に対してなされ
ている。
ル面は、嵩高に開毛して毛羽立っているので、捺染糊は
パイル層に浸透し難く、パイルの根元のベース地編地ま
では着色されず、パイルの先端部分だけが着色されるの
で、その描出される捺染模様は、色彩に深みを欠くもの
となっている。
剤を配合し、或は又、印捺塗着量を増やす等の方法によ
り、捺染糊をパイル層に深く浸透させることは可能であ
るが、かかる方法では捺染スクリーン模様の輪郭周囲に
捺染糊が滲み出ているので、捺染模様を鮮鋭に描出する
ことは出来ない。又、捺染模様は、使用中に直接擦られ
たり光の当たるパイルの先端部分の着色によるものであ
るから変退色し易いものとなっている。そして又、パイ
ル面にスキージングする従来法では、そのスキージング
の際に捺染スクリーンによってパイルが押し倒され、捺
染スクリーン模様の輪郭線が、その押し倒されたパイル
の側面を横切る恰好になるから、描出される捺染模様は
パイル表面に浮き上がった恰好の精彩を欠くものとな
る。
に深みのある鮮鋭な捺染模様を経編パイル毛布のパイル
面に描出することを目的とする。本発明の他の目的は、
変化に富んだ捺染模様を経編パイル毛布のパイル面に描
出することである。
イル捺染毛布11は、捺染模様12・13・14の少な
くとも一部11・12のパイル15・16の根元部分1
7が先端部分18と異色に染色され、それが表裏対称に
描出されていることを特徴とするものであり、パイル糸
のバックステッチ19が裏面に露出した経編片面パイル
布帛20の裏面に、捺染スクリーンにより捺染糊21・
22を印捺してパイル層15へと浸透させ、パイルの先
端部分18を着色することなく捺染糊21・22の発色
処理を行い、捺染糊21・22を洗浄除去して後、当該
裏面のバックステッチ19を起毛してパイル15の一部
の繊維を裏面へと掻き起こすことによって得られるもの
である。
に印捺した捺染糊21・22を、パイルの先端部分18
を着色させることなく発色させるには、捺染糊の粘度、
捺染糊の浸透性、捺染糊の印捺塗着量、スキージングの
押圧力、スキージングの速度等を加減して、捺染糊21
・22がパイル15の先端部分18に達しない範囲内で
パイル層15へと浸透させればよいが、その場合、パイ
ルの根元部分17に達しない程度にパイル面に防抜染剤
や撥水剤を軽くコーティングしておくことも出来る。そ
の場合、そのように未着色のままに残すパイル先端部分
18の長さLは、1〜5mm程度になるようにすればよ
い。
イル先端から1〜5mm程度入った部分からパイルの根
元部分17までを着色するのであるが、そのためには起
毛前の片面パイル布帛20の状態におけるパイル層15
の厚み10mm当たりの目付を200〜1000g/m
2 程度、好ましくは250〜350g/m2 にすること
が望ましく、それが100g/m2 未満となると捺染糊
21・22がパイル層全体15に深く浸透してパイル1
5の先端部分18を未着色のまま残すことが困難にな
り、一方、それが1000g/m2 を超えると捺染糊2
1・22がパイル層15に浸透し難くなって本発明の目
的を達成することが困難になる。
布11の表側のパイル層15と裏側のパイル層16の目
付が略同じになるように行われるので、起毛前の片面パ
イル布帛20の状態におけるパイル層15の厚み10m
m当たりの目付が200〜1000g/m2 であれば、
仕上がった経編両面パイル捺染毛布11の表裏のパイル
層厚み10mm当たりのパイル目付が100〜500g
/m2 となる。
イル布帛20のパイル層全体15の目付は4000g/
m2 以下とし、又、パイル長Hは25mm以下で概して
10〜15mm程度にすることが望まれる。
るパイル面15には、裏面起毛時にパイル15がベース
地編地24から抜き取られることがないようにするため
に、裏面起毛前にブラッシングによる毛割処理(毛捌き
処理)を施しておく。尚、ブラッシングによる毛割処理
は、捺染前に行っても捺染後に行ってもよいが、起毛前
の片面パイル布帛20の状態におけるパイル層15の厚
み10mm当たりの目付が200g/m2 程度の低目付
の場合は、捺染糊21・22のパイル先端部分18への
滲み出しを抑えるために捺染前に行うことが望ましい。
部のパイルの根元部分が先端部分と異色」とは、印捺す
る全ての捺染糊21・22・23をパイル先端部分18
に滲み出ないようにすることは必ずしも必要でなく、そ
の一部の捺染糊23はパイル先端部分に達するまで十分
深く浸透させてもよいと言うことを意味し、その様に、
一部の捺染糊23を十分深く浸透させるか否かは、捺染
模様全体の構図や配色との関係において適宜決められ、
上記の如く捺染糊の粘度、捺染糊の浸透性、捺染糊の印
捺塗着量、スキージングの押圧力、スキージングの速度
等を加減して実施される。
たものであってもよい。片面パイル布帛20のパイル層
15に編み込まれるパイル糸は、未着色の生地糸、原着
の生地糸、糸染された染色糸の何れであってもよく、
又、捺染前に片面パイル布帛20を反染しておくことも
出来る。捺染糊の発色処理は染料の種類に応じて蒸熱ま
たは乾熱により行われ、発色処理後の脱糊、水洗、乾燥
処理と常法によって行われ、裏面起毛はその後に行われ
る。
面(15)にではなく、裏面のバックステッチ19に印
捺塗着され、通常経編片面パイル布帛のベース地編地2
4は、太さが300デニール未満で概して100〜20
0デニールの細手のマルチフイラメント糸によって編成
されており、そのゲージも1/12〜1/24吋(概し
て1/14〜1/20吋程度)で捺染糊21・22・2
3の透過し易いネット状になっており、又、パイル15
はパイル根元部分17において開毛していないので、ベ
ース地編地24を透過した捺染糊21・22・23はパ
イル15を伝わってパイル層内部に浸透し易く、又、そ
のようにパイル15を伝わって浸透するので捺染スクリ
ーン模様の輪郭(形際)の周囲に滲み出し難い。従って
本発明に係る経編両面パイル捺染毛布11では、パイル
の根元部分17が濃く着色されることになり、パイル間
に生じる陰影と相俟って、捺染模様12・13は色彩に
深みを帯びたものとなる。
6は、掻き起こした表側のパイル層15のパイル繊維に
よって形成されるので、その先端部分18も捺染されな
いままになっており、パイル面を斜めから見るときはパ
イルの根元部分17が見え難く、パイル面を平面視する
ときはパイルの根元部分17が見えるようになり、而
も、表裏のパイル層厚み10mm当たりのパイル目付が
100〜500g/mとなっていて、パイル面を平面視
するときはパイルの根元部分17が透けて見えるので、
視線とパイル面との角度に応じてパイルの根元部分17
の描く捺染模様12・13が見え隠れして変化に富むも
のとなる。
イル15の先端部分18に達するまで浸透させて捺染す
ると、その描出する捺染模様14は視線の角度によって
変化しないので、それが視線の角度によって見え隠れす
る捺染模様12・13と複合して変化に富んだ経編両面
パイル捺染毛布11を得ることも可能になる。
(15・16)にカービングを施すと、未着色の先端部
分18が刈り取られて着色された根元部分17が表面に
現われることになり、そのカービングによる凹凸模様
と、その凹部に現われる根元部分17の色彩が重ね合わ
されることになるので、更に変化に富んだ美しく味わい
豊かな経編両面パイル捺染毛布11を得ることも可能に
なる。
するパイルの根元部分17は、パイルの先端部分18に
覆われていて直接表面に現れず、従って使用中に直接擦
られたり直接光が当たらないので、本発明に係る経編両
面パイル捺染毛布11は、パイルの先端部分18を捺染
した在来の経編パイル捺染毛布に較べて退変色し難く耐
光堅牢度や耐摩擦堅牢度等の染色堅牢度に優れたものと
なる。
優れ、変化に富んで美しく味わい豊かな経編両面パイル
捺染毛布11が得られる。
側面図である。
大側面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 経編両面パイル捺染毛布11において、
(A) 捺染模様12・13・14の少なくとも一部1
1・12のパイル15・16の根元部分17が先端部分
18と異色に染色されていること、(B) 捺染模様1
2・13・14が表裏対称に描出されていることを特徴
とする経編両面パイル捺染毛布。 - 【請求項2】 経編両面パイル捺染毛布11において、
(A) 捺染模様12・13・14の少なくとも一部1
1・12のパイル15・16の根元部分17が先端部分
18と異色に染色されていること、(B) 捺染模様1
2・13・14が表裏対称に描出されていること、
(C) 表裏のパイル層厚み10mm当たりのパイル目
付が100〜500g/m2 であることを特徴とする経
編両面パイル捺染毛布。 - 【請求項3】 パイル糸のバックステッチ19が裏面に
露出した経編片面パイル布帛20の裏面に、捺染スクリ
ーンにより捺染糊21・22を印捺してパイル層15へ
と浸透させ、パイルの先端部分18を着色することなく
捺染糊21・22の発色処理を行い、捺染糊21・22
を洗浄除去して後、当該裏面のバックステッチ19を起
毛してパイル15の一部の繊維を裏面へと掻き起こすこ
とを特徴とする経編両面パイル捺染毛布の製法。 - 【請求項4】 パイル糸のバックステッチ19が裏面に
露出した経編片面パイル布帛20の裏面に、捺染スクリ
ーンにより捺染糊21・22を印捺し、その捺染糊21
・22をパイル15の先端部分18に達しない範囲内で
パイル層15へと浸透させ、パイルの先端部分18を着
色することなく捺染糊21・22の発色処理を行い、捺
染糊21・22を洗浄除去して後、当該裏面のバックス
テッチ19を起毛してパイル15の一部の繊維を裏面へ
と掻き起こすことを特徴とする経編両面パイル捺染毛布
の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087698A JPH0742657B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 経編両面パイル捺染毛布の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4087698A JPH0742657B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 経編両面パイル捺染毛布の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673671A true JPH0673671A (ja) | 1994-03-15 |
JPH0742657B2 JPH0742657B2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=13922149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4087698A Expired - Lifetime JPH0742657B2 (ja) | 1992-03-10 | 1992-03-10 | 経編両面パイル捺染毛布の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0742657B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1992
- 1992-03-10 JP JP4087698A patent/JPH0742657B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN112695472B (zh) * | 2020-12-08 | 2023-11-17 | 山东滨州亚光毛巾有限公司 | 一种隐色毛毯新型生产方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0742657B2 (ja) | 1995-05-10 |
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