JPH09268484A - 捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物 - Google Patents
捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物Info
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Abstract
表現することができる捺染用立毛布帛、その捺染方法、
及び捺染された捺染物を提供すること。 【解決手段】 捺染を行う前の立毛布帛であって、地組
織を含む立毛部の一部分が予備的処理により着色処理さ
れている。その着色処理(B)は、立毛布帛の裏面から
着色処理されたものである。 【効果】 本発明によって得られた立毛布帛を捺染する
と、目割れのないシャープ且つ鮮明な図柄・模様を付与
することができる。特に、折り曲げ加工部分に目割れが
生じることがなく商品価値が向上する。
Description
詳しくは、捺染用立毛布帛、その捺染方法及び捺染が行
われた捺染物に関するものである。
風合いや高級志向の問題から立毛布帛が主として用いら
れている。ところが、立毛布帛は表面が立毛されている
ため、該立毛部に空間が存在し染色性に問題点が多い。
従って、捺染を行うに際しても、立毛布帛以外の布帛の
ように十分鮮明な図柄を施すことはできない。特に最
近、盛んに行われているインクジェット印写法による捺
染においても同様である。
た際、立毛部の毛元(根元)から毛先方向にかけてのあ
る範囲部分において、染料の浸透不良が生ずる点がある
(図3参照)。そして、前記部分に染料の染着不足が起
きる結果、染色されない糸の地色(白色に近い)が肉眼
に印象づけられ、いわゆる「目割れ」と言われる現象が
発生する(図4参照)。
げたりした時、立毛部の根元付近が大きく露出する結
果、根元付近の染着不足の部分が白く目立つ現象であ
る。とりわけ、立毛部の毛足の長さ(立毛長ともいう)
が0.8mm以上で且つ立毛密度が10000本/cm
2 以上の立毛布帛においては、その「目割れ」現象が特
に目立ってくる。尚、この点は、発明者等も実験で確か
めている。そこで、この問題に関しても種々の検討がな
されてきた。
立毛部に付与される捺染糊の浸透性を浸透剤の添加等に
より極力アップせしめ、捺染糊を立毛部の根元付近まで
深く付与し捺染する方法である。また、捺染の一種であ
るインクジェット捺染においては、立毛部に印写される
染料インクの浸透性を向上せしめ該インクを立毛部の根
元付近まで濃く印写する方法である。
且つ立毛密度の疎な特定の立毛布帛では比較的効果はあ
るのに対し、毛足が長く且つ立毛密度の高い立毛布帛で
は別の新しい問題が発生するのである。つまり、立毛の
根元まで確実に染着すべく浸透性をアップせしめると、
付与された図柄・模様に強いニジミ、ボケ等の現象が発
生しインクジェットの持ち味であるシャープで鮮明図柄
・模様が得られなくなる。そこで、全く新しい方法が検
討された。
し、捺染時に、染料が付着する毛先に近い必要部分のみ
を抜色し捺染する抜染法である。しかしこの方法では、
目割れ問題は解消するが、新たな問題として毛先の抜色
部分の白度が充分に得られなくなり、シャープで鮮明な
色相の図柄・模様を付与することは出来ない。特に図柄
・模様に、鮮明で明るい色調を要求される場合は、これ
が大きなダメージとなってくるのである。
図柄・模様の色相は、耐光堅牢度が極めて低く、耐久性
を必要とする箇所に使用すると、製品として致命的欠点
となる。また、立毛布帛全体を浸染法により予め付与さ
れる図柄・模様よりも淡い色彩で染色し、その上に捺染
する方法が試みられたが、根元付近が淡色であるため、
やはり目割れが目立ちやすかったり、色が重ねられるた
め、鮮明色が得られないなどの問題があった。
の地組織部を先染糸や原着糸を用いて編織することによ
り目割れを防止する方法が考えられた。しかし、この方
法でも立毛布帛の立毛部の毛元(根元)から毛先方向に
かけてのある範囲部分において、やはり上述の如く染着
が行われず、目割れ問題は依然として解消されない(図
5参照)。
技術的な背景をもとになされたものである。即ち、本発
明の目的は、目割れの無いシャープで鮮明な図柄・模様
を表現することができる捺染用立毛布帛、その捺染方
法、及び捺染された捺染物を提供することにある。
術的課題に対し鋭意研究を進めた結果、捺染されない部
分である立毛部の毛元(根元)から毛先方向にかけての
ある範囲部分を、予備的に前もって積極的に着色処理し
ておくことにより、目割れ現象が防止されることを見出
し、この知見により本発明の捺染用立毛布帛、その捺染
方法、及び捺染された捺染物を完成させたものである。
立毛布帛であって、地組織を含む立毛部の一部分が予備
的処理により着色処理されている捺染用立毛布帛に存す
る。
部分の予備的処理による着色処理は、立毛布帛の裏面か
ら着色処理されたものである上記(1)の捺染用立毛布
帛に存する。
織を含む立毛部の一部分が裏面から着色処理されている
立毛布帛であって、裏面からの着色処理は、模様を含ま
ない無地色である上記(1)の捺染用立毛布帛に存す
る。
は毛元から毛先方向にかけて立毛長の5〜90%の部分
である上記(1)の捺染用立毛布帛に存する。
が0.8mm以上で且つ立毛密度が10000本/cm
2 以上である上記(1)記載の捺染用立毛布帛に存する
ト捺染である上記(1)〜(5)のいずれか1の捺染用
立毛布帛に存する。
方法であって、捺染前に、前もって地組織を含む立毛部
の一部分を着色処理するための予備的処理を行う捺染方
法に存する。
の一部分を着色処理する予備的処理は、立毛布帛の裏面
から着色処理するものである上記(7)の捺染方法に存
する。
は、模様を含まない無地色である上記(7)の捺染方法
に存する。
分が毛元から毛先方向にかけて立毛長の5〜90%の部
分である(7)の捺染方法に存する。
ット捺染である(7)乃至(10)のいずれか1の捺染
方法に存する。
1)のいずれか1の捺染方法によって製造される座席シ
ート張り地用の捺染物に存する。
い部分、すなわち、毛元(根元)から毛先方向にかけて
のある範囲部分を前もって着色のために予備的処理を施
しておくことにより、その後なされる捺染の欠点を防止
する点にある(図1参照)。ここで、図1のa→bが予
備的処理であり、b→cがその後の捺染である。例え
ば、原理的にいうならば、予備的処理で捺染(例えば、
インクジェット印写)の色と同じ色に着色処理すること
により、立毛部は全体が同色に染められて目割れは完全
に防止されることとなる。
珍等のパイル編織物、更に起毛加工して得られる起毛編
織物である。その素材としては、合成繊維、具体的には
ポリエステル系、ポリアミド系繊維等が使われ、またこ
れらの合成繊維とセルロース系又はタンパク質系繊維を
組み合わせて使用することもできる。
ット工程、及び必要に応じて起毛工程を経るが、その処
理は、通常の立毛布帛の前処理条件に準じて行えばよ
い。本発明の捺染の一つであるインクジェット捺染にお
いては、布帛へのインクジェット印写に際し、ニジミの
無い鮮明な図柄・模様を付与するために、特開平2−6
1183号公報、その他に開示されている様に予め、該
部に非染着性高分子からなるインク受容層を形成せしめ
ることがより好ましい。
についても同様であり、使用染料インクに対して非染着
性高分子からなるインク受容層を立毛部の被染部に成形
せしめ、該被染部に印写させたインクを確実に保持する
ことにより、インク残留率を高め、このインク中の染料
によって被染物を効果的に染色すると同時にニジミを防
止する。また、インクジェット捺染において、裏面から
の染色により、地組織及び立毛の根元部分の染色される
長さを正確に設定するためには、前出の特開平2−61
183の処理は非常に効果的である。
部の一部分とは毛元から毛先方向にかけてのある範囲部
分)への着色(処理)のために行う予備的処理 予備的処理とは、地組織及び立毛部の一部分を、好適に
は布帛の裏面から着色処理を施しておくことである。着
色処理は、地組織と、立毛部の根元(毛元)から毛先に
かけて立毛長の5〜90%とに施され、特に好ましくは
20〜70%の範囲である。
現象が解消されにくく、90%より大きいと効果もサチ
レートし、むしろ、染料の消費量の観点から見てコスト
高である。着色処理の手法としては、具体的にはコーテ
ィング法、グラビア法、スプレー法等が採用される。
説明する。 (a)コーティング法 立毛布帛の裏面より着色処理するコーティング法として
は、ロールコータによる処理方式(図2参照)、ナイフ
コータによる処理方式、および従来の捺染機を利用した
ロータリースクリーン又はスクリーンによる処理方式等
があるが、いずれも所定の染料を規定量含有した糊(p
aste)を布帛の裏面より塗布することで行う。もっ
とも、布帛の地組織によっては、例えばダブルラッシェ
ル等の比較的密度の高い布帛では、必要に応じ、このコ
ーティング処理を2回以上繰り返すのが良い。
の染色に大きく影響するため、予めテストを行い布帛に
より最適粘度を設定すべきである。本発明においては、
裏面よりのコーティングにより地組織と立毛部の根元
(毛元)から毛先にかけて、立毛長の5〜90%の範囲
で十分染着可能となる粘度に設定される。
ると、地組織は染色されても立毛部の根元(毛元)から
毛先にかけての染色必要部分がほとんど染色されず、や
はり目割れが発生する。逆に粘度が低すぎると、いわゆ
る極端な”裏漏れ”現象が生じ、部分的に立毛部の毛先
付近まで染色される箇所が発生する。
くなり、立毛布帛の表面に鮮明な図柄・模様を形成する
ことが出来なくなる。使用糊の最適粘度はコーティング
法、立毛布帛の地組織、さらには立毛布帛の繊維素材に
より異なるが、ほぼ以下の如くである。ロールコータ及
びナイフコータ方式では1000〜4000cps、ロ
ータリースクリーン方式では4000〜8000cp
s、スクリーン方式では5000〜9000cpsであ
る。
を1〜5%程度添加してコーティング糊とする。コーテ
ィング糊は、天然糊剤として小麦デンプン等のでんぷん
類、トラガントゴム、アラビアゴム等の天然ゴム類、及
び海藻類等があり、加工糊剤としては、CMC等の繊維
素誘導体類、加工でんぷん類及び加工天然ゴム類等があ
り、更に合成糊剤としてビニル系誘導体類、ポリアクリ
ル酸誘導体類及び合成ゴム類等がある。
(根元から毛先方向へのある長さ範囲)を予備的に着色
処理するためには、より良い浸透性が要求され、そのた
めに糊の粘度調整以外に上述の如く浸透剤を糊剤中に添
加するのがよい。
元剤、防腐剤、消泡剤、pH調整剤(リンゴ酸等)等を
必要に応じ添加する。地組織及び立毛部の根元部分に対
し所定の求める色相に着色するために、糊剤中に添加さ
れる染料については、立毛布帛を構成している繊維素材
の種類により最適な染料を選定すべきであるが、基本的
には捺染用染料が使用できる。
直接染料、反応性染料等が使用され、ナイロン、絹等で
は、酸性染料、直接染料が使用され、ポリエステル系繊
維では分散染料が使用され、アクリル系染料や、カチオ
ン可染ポリエステル系繊維では、カチオン性染料が使用
される。
柄・模様と予め予備的処理(着色処理)される部分(地
組織とそれを含む立毛部の一部分、尚、立毛部の一部分
とは毛元から毛先方向にかけてのある範囲部分)との色
相の関連性 先述したように、毛一本付近に着目した場合、予備的処
理(着色処理)する部分、即ち地組織と毛元から毛先方
向にかけてのある範囲部分(以下地組織サイドとする)
が、後で行われる捺染と同じ色合いであると毛の毛元か
ら毛先まで同色に染色されることとなる。
ら布全体を一様に着色するので、捺染による図柄・模様
の色相と同じ図柄・模様の色相に着色することはできな
い。従って、捺染された図柄・模様、すなわち立毛部の
毛先付近に印写される図柄・模様及び色相が極力そのま
まの印象で視認できるように、地組織サイドの色相、濃
度を選択する必要がある。
による地組織サイドの着色の色は、表面の図柄のポイン
ト或いは中心となる図柄・模様の濃度の比較的低い部分
の色相と同系色の色相又は同系色に近似の色相とするの
がよい。また、地組織サイドの濃度の決定に当たって
は、上述の柄のポイント部の比較的濃度の低い部分の図
柄・模様に占める面積割合、および該部以外の柄の色相
が考慮され決定される。
ンタータイプの乾燥機により、約130℃×2〜5分で
乾燥する。
・模様付与 上記の乾燥された立毛布帛の表面から捺染を行い、図柄
・模様を形成する。本発明の捺染法とはフラットスクリ
ーン捺染法、ロータリースクリーン捺染法、ロール捺染
法、転写捺染法等の捺染糊を印捺する方式のもの、更に
は、染料インクを用いるインクジェット捺染方法があ
る。
法としては、圧力パルス型、加圧振動型、静電加速型等
があるが、染料インク液滴を吐出し印写する方式であれ
ば特に限定されない。捺染糊及び染料インク成分として
は、立毛部に染着可能な染料を含有せしめることが必要
であり、立毛部を構成している繊維素材により、直接染
料、反応性染料、酸性染料、分散染料、及びカチオン性
染料等が使用される。
ーヨン等であれば、直接染料、反応性染料等が、ナイロ
ン、絹等であれば酸性染料、直接染料等が、ポリエステ
ル系繊維では分散染料等が、アクリル系繊維やカチオン
可染ポリエステル系繊維では、カチオン性染料等が主に
使用される。更に又、捺染方式により、適した捺染糊又
は染料インクの設計をする必要がある。
剤、抗還元剤、金属イオン封鎖剤、更に湿潤剤、濃染化
剤、浸透剤、防腐剤等必要に応じ添加剤等を添加する。
染料インクでいうと、具体的には、粘度、表面張力、等
の調整の為の物性調整剤、インク保管管理上、必要な防
黴剤、殺菌剤、更に乾燥防止剤等必要に応じ添加剤を添
加する。
上げセット 印捺(インクジェット捺染であればインクジェット印
写)された布帛は、該印捺及び予備的処理(着色処理)
によって付与された染料の固着発色の為の湿熱処理を行
い、更に、洗浄処理によって未固着の染料の除去が行わ
れる。なお、これらの処理条件は常法のものが採用され
る。以上のような方法で、捺染の行われた立毛布帛を、
乾燥・仕上げ・セットされたものが、本発明の捺染物と
して得られる。この捺染物としては、例えば、自動車,
鉄道,航空機,船舶等の運輸機器に搭載された座席シー
ト用張り地類、ソファー,カウチ,スツール,リクライ
ニングシート,ソファーベッド等の家具用の張り地類、
室内装飾用張り地等として得られる。次に実施例を挙げ
て本発明を説明するが、本発明はその実施例に限定され
ることなく種々の変形例が可能である。
糸、地糸が120dのポリエステルフィラメント糸から
なるダブルラッシェル地を、センターカットした後、通
常の工程による下加工(精練、→ヒートセット→整毛→
シャーリング)を行い、テスト布1(立毛長は;2.3
mm、立毛密度;33000本/cm2 )とした。上記
テスト布1に、ロータリースクリーンを使用して下記の
条件にて、立毛面の裏面よりコーティング糊をコーティ
ングすることで予備的処理(裏面着色処理)した。
部及び立毛部の毛元から毛先方向にかけて立毛長のほぼ
65%が着色された。次いで、該布帛の表面からフラッ
トスクリーン捺染法により後述の(a),(b)の図柄
・模様を印捺した。
スキージ硬度44度、スピード5m/分、乾燥温度12
5℃) (a) 一辺が30mmの正方形(目割れを見るため) (b) 長さ40mm巾1mmの細線による十字形(シ
ャープ性及び鮮明度を見るため) 次いで、印捺された立毛布帛を175℃で10分間湿熱
処理し、その後、通常による洗浄工程、乾燥工程及び整
毛工程を通した。
「コーティング糊の粘度」を下記の条件とした以外は
により地組織部及び立毛部の毛元から毛先方向にかけて
立毛長のほぼ40%が染色された。
理(裏面着色処理)を行わなかった。そして実施例と同
じようにフラットスクリーン捺染を行った。 〔比較例2〕テスト布1の地糸の代わりにブラックの原
着糸を使用した布〔テスト布2(立毛長は;2.3m
m、立毛密度;33000本/cm2 )〕を用意し、こ
れに対して予備的処理(裏面着色処理)を行わなかっ
た。そして実施例と同じようにフラットスクリーン捺染
を行った。以上の実施例と比較例における染色性の評価
結果を表1に示す。
した場合の実施例(実施例3、比較例3を示す。 〔実施例3〕パイル糸が180dのポリエステルスパン糸、
地糸が100dのポリエステルフィラメント糸からなるダブ
ルラッシェル地に、通常の工程による下加工(精練、→
ヒートセット→整毛→シャーリング)を行い、次いでイ
ンク受容層付与の為の前処理を行いテスト布3(立毛長
は;2.6mm、立毛密度;38000本/cm2 )と
した。上記テスト布3にロータリースクリーンを使用し
て下記の条件にて裏面より染料を含有する糊をコーティ
ングすることで予備的処理(裏面着色処理)した。
染料を含有する糊により地組織部及び立毛部の毛元から
毛先方向にかけて立毛長のほぼ65%が着色された。次
いで、該布帛の表面からインクジェット印写法により、
後述の(a),(b)の図柄模様を印写した。
0μm、駆動電圧100V、周波数5KHZ、解像度3
00ドット/吋、4×4マトリックス) (a) 一辺が30mmの正方形(目割れを見るため) (b) 長さ40mm巾1mmの細線による十字形(シ
ャープ性及び鮮明性を見るため) 次いでインクジェット印写された立毛布帛を175℃で
10分間湿熱処理し、その後、通常による洗浄工程、乾
燥工程及び整毛工程を通した。
理(裏面着色処理)を行わなかった。そして実施例と同
じようにインクジェット印写を行った。 〔比較例4〕テスト布3の地糸の代わりにブラックの原
着糸を使用した布〔テスト布4(立毛長は;2.6m
m、立毛密度;38000本/cm2 )〕を用意し、こ
れに対して予備的処理(裏面着色処理)は行わなかっ
た。そして実施例と同じようにインクジェット印写を行
った。以上の実施例と比較例における染色性の評価結果
を表2に示す。
すると、目割れのないシャープ且つ鮮明な図柄・模様を
付与することができる。また本発明によって得られる捺
染法は、同様に目割れのないシャープ且つ鮮明な図柄・
模様を付与することができる。対象として、例えば椅子
張り地に使用した場合にも、折り曲げ加工部分に目割れ
が生じることはなく、商品価値が高いものとなる。
る。(a)は、予備的処理(着色処理)をしていない立
毛布帛を、(b)予備的処理(着色処理)を施した立毛
布帛を、(c)インクジェット印写した後の立毛布帛を
現す。
る。
合のインクジェット捺染例を示す模式図であり、(a)
はインクジェット捺染前を、また(b)はインクジェッ
ト捺染後1示す。
場合のインクジェット捺染例を示す模式図であり、
(a)はインクジェット捺染前を、また(b)はインク
ジェット捺染後を示す。
Claims (12)
- 【請求項1】 捺染を行う前の立毛布帛であって、地組
織を含む立毛部の一部分が予備的処理により着色処理さ
れていることを特徴とする捺染用立毛布帛。 - 【請求項2】 地組織を含む立毛部の一部分の予備的処
理による着色処理は、立毛布帛の裏面から着色処理され
たものであることを特徴とする請求項1記載の捺染用立
毛布帛。 - 【請求項3】 捺染前に、予め地組織を含む立毛部の一
部分が裏面から着色処理されている立毛布帛であって、
裏面からの着色処理は、模様を含まない無地色であるこ
とを特徴とする請求項1記載の捺染用立毛布帛。 - 【請求項4】 前記立毛部の一部とは毛元から毛先方向
にかけて立毛長の5〜90%の部分であることを特徴と
する請求項1記載の捺染用立毛布帛。 - 【請求項5】 前記立毛部の立毛長が0.8mm以上で
且つ立毛密度が10000本/cm2 以上であることを
特徴とする請求項1記載の捺染用立毛布帛。 - 【請求項6】 捺染がインクジェット捺染であることを
特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の捺染用立
毛布帛。 - 【請求項7】 立毛布帛を捺染する方法であって、捺染
前に、前もって地組織を含む立毛部の一部分を着色処理
するための予備的処理を行うことを特徴とする捺染方
法。 - 【請求項8】 地組織を含む立毛部の一部分を着色処理
する予備的処理は、立毛布帛の裏面から着色処理するも
のであることを特徴とする請求項7記載の捺染方法。 - 【請求項9】 裏面からの着色処理は、模様を含まない
無地色であることを特徴とする請求項7記載の捺染方
法。 - 【請求項10】 前記立毛部の一部分が毛元から毛先方
向にかけて立毛長の5〜90%の部分であることを特徴
とする請求項7記載の捺染方法。 - 【請求項11】 捺染がインクジェット捺染であること
を特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項記載の捺
染方法。 - 【請求項12】 請求項6乃至11のいずれか1項記載
の捺染方法によって製造される座席シート張り地用の捺
染物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8219066A JPH09268484A (ja) | 1996-01-26 | 1996-08-02 | 捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3264996 | 1996-01-26 | ||
JP8-32649 | 1996-01-26 | ||
JP8219066A JPH09268484A (ja) | 1996-01-26 | 1996-08-02 | 捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006136505A Division JP2007002391A (ja) | 1996-01-26 | 2006-05-16 | インクジェット捺染方法、及び捺染された捺染物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09268484A true JPH09268484A (ja) | 1997-10-14 |
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ID=26371238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8219066A Pending JPH09268484A (ja) | 1996-01-26 | 1996-08-02 | 捺染用立毛布帛、その捺染方法、及び捺染された捺染物 |
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JP (1) | JPH09268484A (ja) |
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