JPH0673650U - 貯湯式給湯機 - Google Patents

貯湯式給湯機

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JPH0673650U
JPH0673650U JP1417093U JP1417093U JPH0673650U JP H0673650 U JPH0673650 U JP H0673650U JP 1417093 U JP1417093 U JP 1417093U JP 1417093 U JP1417093 U JP 1417093U JP H0673650 U JPH0673650 U JP H0673650U
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満 川口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 貯湯槽内の湯温が適温であるときに、手動運
転タイマの計時を行なうことで、適温の湯を供給できる
時間を正確に確保するようにした使い勝手のよい貯湯式
給湯機を提供する。 【構成】 情報入力部8から手動運転の開始指令が入力
された場合、貯湯槽21内の湯の温度が所定値以上であ
ることを検出して湯温上昇情報14aを出力する湯温上
昇検出手段14と、湯温上昇情報14aに基づいて計時
動作を開始し、所定時間経過後に運転制御手段10へ手
動運転を強制停止させる信号13aを発生する時限手段
13を備える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、手動運転時に加熱保温動作を行なう時間を制限するタイマ機能を 備えた貯湯式給湯機の改良に関する。
【従来の技術】
【0002】 貯湯式の給湯機において、手動運転指示が与えられて時から所定の時間が経過 するまでに、手動運転の停止指示が与えられない場合には、湯水を適温に保つた めの加熱制御動作を自動的に停止させることで、停止操作忘れによるエネルギの 浪費を防止する技術は、実開平1−120050号公報に記載されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、このような従来の技術は、貯湯槽内の湯温にかかわらず、手動運転 開始後から直ちに時限部を起動して計時を開始し、所定時間が経過すると手動運 転停止信号を出して運転停止する構成である。
【0004】 このため、例えば冬場など水温の低い場合には、手動運転に切替えてもすぐに は湯温が所定温度まで上昇せず、所定温度になるまで待機する状態が発生するが 、この待機中にも時限部は計時を続行するから、湯温が設定値まで上昇する前に 所定時間が経過してしまい、時限部から運転停止信号が送出されて運転が停止さ れてしまうという欠点があった。あるいは、所定時間の大部分または相当の部分 が湯温上昇に費やされ、この結果、所望する温度の湯を所望時間だけ使用するこ とが出来ず、再度手動運転開始の指令をやり直したり、それを回避するために水 温に応じた手動運転の時限機能の時間設定をする必要がある等、まことに使い勝 手が良くなかった。
【0005】 これを、図5に基づいて説明する。図5は従来の給湯機制御装置の動作を示す もので、時間経過に伴う湯温変化を示したものである。 時刻t51で手動運転がセットされると、時限手段作動期間のタイマも同時に 計時を開始する。図のように湯温が設定値TSよりも低い場合は、湯を設定値T Sまで加熱する待機時間P2が進行する。しかしこの間もタイマは計時を進行さ せるから、時限手段作動期間P1は無為に費やされていく。
【0006】 やがて時刻t52に至り、湯温が設定値TSに達すると、待機時間P2は漸く 終了するが、この時点で時限手段作動期間P1には期間P3しか残っていない。 この結果、設定温度の湯の使用可能期間は図に示すP3となり、これは所望の期 間P1に比して短いものとなる。
【0007】 また前記に加えて、例えば湯を一時的に連続して使用した場合、貯湯槽内の水 位が下がるから給水が行われることにより湯温が急激に低下することになり、こ の低湯温が再び加熱されるのであるが、湯温が設定値まで上昇する前に所定時間 が経過してしまい、時限部から運転停止信号が送出されて運転が停止されてしま うことがあった。 従ってこの場合も、所望する温度の湯を所望時間だけ使用することが出来ず、 再度手動運転開始の指令を出す操作が必要となり、使用上、きわめて不便であっ た。
【0008】 この考案はこのような課題を解決するためになされたもので、貯湯槽内の湯温 が適温であるときに、手動運転タイマの計時を行なうことで、適温の湯を供給で きる時間を正確に確保するようにした使い勝手のよい貯湯式給湯機を提供するこ とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するためこの考案に係る貯湯式給湯機は、 貯湯槽内の湯を加熱する加熱体と、貯湯槽内の湯の温度を検出する温度センサ と、温度センサで検出した湯の温度に基づいて前記加熱体の発熱を制御する温度 制御手段と、自動運転の開始時刻および終了時刻の情報が設定されたスケジュー ル記憶手段と、時刻情報を出力する時計手段と、時計手段の出力する時刻情報に 基づいてスケジュール記憶手段を参照し、温度制御手段の動作/停止を制御する 運転制御手段と、運転制御手段に手動運転の指令/解除を指示する情報入力手段 とを備えた貯湯式給湯機において、 情報入力手段から手動運転の指令が与えられた場合、貯湯槽内の湯の温度が所 定値以上であることを検出する湯温上昇検出手段と、この湯温上昇検出手段の検 出出力に基づいて計時動作を開始し、所定時間経過後に前記運転制御手段へ手動 運転を停止させる時限信号を送出する時限手段を備えたことを特徴とする。
【0010】 なお、時限手段は、湯の温度が所定値以上の状態にあるときのみの時間を計数 する構成とするのが望ましい。
【0011】
【作用】
手動運転の指令が情報入力手段から運転制御手段へ入力されると、湯温上昇検 出手段は貯湯槽内の湯の温度が所定値以上か否かの判断を行う。湯の温度が所定 値以上であれば、時限手段は計時動作を開始し、所定時間経過後に運転制御手段 へ手動運転を停止させる時限信号を送出する。 よって、適温の湯を使用できる時間を確保できる。
【0012】 時限手段は、湯の温度が所定値以上の状態にあるときのみ計時する構成とする ことで、出湯によって貯湯槽内の湯温が低下している期間を除外し、適温の湯を 供給できる時間を正確に確保できる。
【0013】
【実施例】
図1はこの考案に係る貯湯式給湯機の全体構成図である。 貯湯式給湯機1は、給湯機本体2と、制御装置3からなる。 給湯機本体2は、貯湯槽21と、貯湯槽21内の湯水を加熱する加熱体として のヒータ22と、湯水の温度を検出する温度センサ23と、給湯栓(蛇口)24 と、排水弁25と、貯湯槽21内の水位が下がると給水管26から供給される水 を吐水させ、所定の水位に達すると吐水を停止させるボールタップ27と、ボー ルタップ27と給水管26の間に介設された給水弁(止水弁)28と、オーバー フロー管29と、ボールタップ27から吐水された水を貯湯槽21の底部に導く 導水管30とからなる。
【0014】 貯湯槽21内の水抜きを行なうため排水弁25を開状態に駆動するときは、給 水弁(止水弁)28を閉状態に駆動することで、ボールタップ27からの吐水を 停止させる構成としている。
【0015】 制御装置3は、マイクロコンピュータ等を用いて構成した制御部4と、出湯温 度、自動運転の開始・終了時刻等のスケジュール情報、手動運転時間、手動運転 の開始・停止指令等を制御部4へ入力するための情報入力部5と、A/D変換器 等を備え温度センサ23で検出した湯温に係るアナログ信号23aをデジタル信 号6aへ変換して制御部4へ供給する入力部6と、貯湯槽21内の湯温が設定温 度に達してことを可視表示させる表示灯7を駆動する表示灯駆動部8と、ヒータ 22への通電、ならびに、排水弁25および給水弁28の開閉を制御する信号を 出力する出力部9とを備える。
【0016】 制御部4は、全体の動作を制御する運転制御手段10と、時を刻みながら時刻 情報11aを運転制御手段10へ供給する時計手段11と、情報入力部5から入 力されたスケジュール情報5aを記憶するとともに、自動運転の開始時刻および 終了時刻情報12aを運転制御手段10へ供給するスケジュール記憶手段12と 、手動運転時間を制御する時限手段13と、湯温上昇検出手段14と、温度制御 手段15とを備える。
【0017】 運転制御手段10は、情報入力部5から手動運転の開始指令5bが入力される と、温度制御要求10aを温度制御手段15へ供給し、情報入力部5から手動運 転の停止指令5cが入力された場合、ならびに、時限手段13から手動運転強制 停止指令13aが与えられた場合は、温度制御要求10aの出力を停止する。 また、自動運転状態においてこの運転制御手段10は、時計手段11から供給 される現在の時刻に係る情報11aと、スケジュール記憶手段12から供給され る自動運転の開始および終了時刻に係る情報12aとを比較し、自動運転の時間 帯では温度制御要求10aを出力する。
【0018】 温度制御手段15は、温度制御要求10aが供給されると、情報入力部5で設 定された設定温度に係る情報(以下単に設定温度と記す)5dと検出湯温に係る 情報(以下単に検出湯温と記す)6aとを比較し、検出湯温6aが設定温度5d よりも低い場合は、加熱指令15aを出力し、出力部9を介してヒータ22を通 電させ、検出湯温6aが設定温度5dよりも所定温度以上高くなった場合は、加 熱指令15aの出力を停止することで、貯湯槽21内の湯水を温度をほぼ設定温 度5dに維持する。 なお、運転制御手段10は、検出湯温6aがほぼ設定温度5dになると、適温 表示指令8aを出力し、表示灯駆動部8を介して表示灯7を点灯させる。
【0019】 運転制御手段10は、手動運転状態において手動運転状態にあることを示す情 報10bを湯温上昇検出手段14へ供給する。手動運転状態情報10bを受ける と湯温上昇検出手段14は、検出湯温6aと設定温度5dとの比較を開始し、検 出湯温6aが設定温度5dにほぼ達したことを検出すると湯温上昇情報14aを 時限手段13へ供給する。また、この湯温上昇検出手段14は、検出湯温6aが 設定温度5dよりも所定温度以上低下した場合は、湯温上昇情報14aの出力を 停止する。
【0020】 時限手段13は、情報入力部5から入力された手動運転時間に係る情報5eを 記憶するとともに、湯温上昇情報14aが与えられると計時を開始し、この湯温 上昇情報14aが供給されている時間が手動運転時間5eに達すると、手動運転 強制停止指令13aを運転制御手段10へ供給するよう構成している。なお、こ の時限手段13は、手動運転状態情報10bが供給されている時にタイマ動作を 行ない、手動運転状態情報10bの供給が停止された時点でリセットするよう構 成している。
【0021】 なお、情報入力部5から貯湯槽21内の水抜き指令5fが与えられた場合、運 転制御手段10は、給水弁28を閉弁させる指令10cおよび排水弁25を開弁 させる指令10dを出力部9へ供給して、給水弁28を閉弁状態に、排水弁25 を開弁に駆動させる。
【0022】 以上の構成における動作を図2に示すフローチャートを参照に説明する。 この貯湯式給湯機1に電源が投入された動作状態で制御装置3は、まずステッ プS1で手動運転開始指令が入力された否かを判断する。手動運転開始指令が入 力された場合、手動運転を行うためステップS2に進み、温度制御を開始する。
【0023】 手動運転開始指令が入力されなければステップS9に進み、自動運転の開始時 刻になったか否かを判断する。開始時刻を過ぎていれば、温度制御を開始する( S10)。 終了時刻と判断すると(S11)、温度制御を終了する。
【0024】 手動運転による温度制御を開始後(S2)、貯湯槽内の湯の温度が設定値以上 であるか否かを判断する(S3)。 湯の温度が設定値以下であれば、ステップS8に進み、手動運転停止指令の有 無を確認し、湯の温度が設定値以上になるまでステップS3とステップS8の実 行を反復する。
【0025】 湯の温度が設定値以上であれば湯温上昇情報を出力し(S4)、表示灯7を点 灯させるとともに、時限手段13を起動する(S5)。そして、手動運転時間が 経過するでの間に、手動運転停止指令が入力されない場合は、手動運転時間に達 した時点で時限手段13は強制停止指令13aを出力して(S6,S7)、温度 制御を終了させる(S12)。
【0026】 図3は、図2に示したステップS6,S7の詳細動作を示すフローチャートで あり、請求項2に係る動作を示すものである。 湯温上昇情報14aを受けると、時限手段13内に設けたカウンタの初期値を 設定する(S21)。そして、手動運転停止指令が入力されない限り(S22) 、湯温が設定値以上であれば時限手段13内のカウンタに図示しない基準信号発 生器から供給される例えば1秒周期のパルス信号が入力され(S24)、カウン ト値はパルス信号が入力される毎に減算されていく。また、湯温が設定値未満で あれば、カウンタへパルス信号を入力しない(S23)。 ステップS25で、カウンタのカウント値がカウントアップ(終了)したか否 かを判断し、カウントアップであればカウントを停止し、リセットする(S26 )。
【0027】 図4は貯湯槽内の湯温の変化と時限手段の動作とを示すタイムチャートである 。図4(a)は時限手段動作中に湯温の低下が生じない場合、図4(b)は時限 手段動作中に出湯がなされ湯温が低下した場合を示している。
【0028】 時刻t1にて手動運転の開始指令が与えられ温度制御が開始されると、この時 点では湯の温度が設定値TS以下であるからヒータ22への通電がなされて湯温 が上昇する。そして、湯温が設定値TSに達した時点で時限手段13が起動され る。図において、期間P2は湯温上昇期間を、期間P1は時限手段13の作動期 間を示す。 このように、湯温が設定値TSに達してから時限手段作動期間P1の計時を開 始するから、設定温度の湯の使用可能期間P3をこの期間P1と等しくすること ができる。従って、適温の湯が供給可能な時間と、情報入力手段5で設定した手 動運転時間5bとが一致する。
【0029】 図4(b)に示すように、時限手段13の計時動作が開始された以降に、出湯 がなされ、貯湯槽内に湯温が低下した場合、その湯温が設定値TSまで回復する までの間、計時動作を中断される。 そして、設定温度の湯を使用できる期間P11およびP12の合計時間が所定 の時間に達した時に、温度制御を停止させるから、使用者は所望の温度の湯を、 所望の期間、確実に使用することが可能となる。しかも煩わしい再入力等の操作 はいっさい不要であるから、その使い勝手の向上は著しいものがある。
【0030】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案に係る貯湯式給湯機は、手動運転指令時に、貯湯 槽内の湯温が所定の設定値になったことを検出した後、手動運転を行う時間を設 定した時限手段の動作を開始するので、所定設定温度の湯を供給可能な時間を確 保することができる。
【0031】 また、手動運転指令時、貯湯槽内の湯温が所定の設定値になったことを検出し た際に初めて手動運転時間の計時を開始し、その後貯湯槽内の湯温が所定設定温 度から低下することがあれば、その間は手動運転時間の計時を中断し、貯湯槽内 の湯温が所定設定温度以上にある場合にのみ手動運転時間の計時を進行させるの で、所定設定温度の湯を供給可能な時間を正確に確保することができる。 よって使用途中で手動運転指令を頻繁にセットしたり、または湯温に応じて手 動運転時間を設定し直す等の手間を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る貯湯式給湯機の全体ブロック構
成図
【図2】この考案に係る貯湯式給湯機の全体動作を示す
フローチャート
【図3】時限手段の詳細動作を示すフローチャート
【図4】貯湯槽内の湯温の変化と時限手段との動作の関
係を示すタイムチャート
【図5】従来の給湯機における貯湯槽内の湯温の変化と
時限手段の動作との関係を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 貯湯式給湯機 2 給湯機本体 3 制御装置 4 制御部 5 情報入力部 10 運転制御手段 11 時計手段 12 スケジュール記憶手段 13 時限手段 14 湯温上昇検出手段 15 温度制御手段 21 貯湯槽 22 ヒータ 23 温度センサ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯槽内の湯を加熱する加熱体と、 前記貯湯槽内の湯の温度を検出する温度センサと、 前記温度センサで検出した湯の温度に基づいて前記加熱
    体の発熱を制御する温度制御手段と、 自動運転の開始時刻および終了時刻の情報が設定された
    スケジュール記憶手段と、 時刻情報を出力する時計手段と、 前記時計手段の出力する時刻情報に基づいて前記スケジ
    ュール記憶手段を参照し、前記温度制御手段の動作/停
    止を制御する運転制御手段と、 前記運転制御手段に手動運転の指令/解除を指示する情
    報入力手段とを備えた貯湯式給湯機において、 前記情報入力手段から手動運転の指令が与えられた場
    合、貯湯槽内の湯の温度が所定値以上であることを検出
    する湯温上昇検出手段と、 この湯温上昇検出手段の検出出力に基づいて計時動作を
    開始し、所定時間経過後に前記運転制御手段へ手動運転
    を停止させる時限信号を送出する時限手段を備えたこと
    を特徴とする貯湯式給湯機。
  2. 【請求項2】 前記時限手段は、湯の温度が所定値以上
    の状態にあるときのみの時間を計数することを特徴とす
    る請求項1記載の貯湯式給湯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01120051U (ja) * 1988-02-03 1989-08-15

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JPH01120051U (ja) * 1988-02-03 1989-08-15

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