JPH0673520U - 燃料噴射ポンプの軸受部分の構造 - Google Patents
燃料噴射ポンプの軸受部分の構造Info
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- JPH0673520U JPH0673520U JP1446393U JP1446393U JPH0673520U JP H0673520 U JPH0673520 U JP H0673520U JP 1446393 U JP1446393 U JP 1446393U JP 1446393 U JP1446393 U JP 1446393U JP H0673520 U JPH0673520 U JP H0673520U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、燃料噴射ポンプの軸受部分の構造
に関し、ドライブシャフトの切損、その軸受損傷を防止
して、燃料噴射ポンプの耐久性の向上を図ることを目的
とする。 【構成】 燃料噴射ポンプのポンプドライブシャフトに
スプラインシャフトを固定し、そのスプラインシャフト
上にスプライン結合によりポンプドライブギアを設ける
と共に、該ポンプドライブギアのエンジン側ボスをエン
ドプレート側に設けられた軸受により支承し、前記燃料
噴射ポンプの前方を覆うフロントカバーにポンプドライ
ブシャフトと同軸上にサポートシャフトを設け、そのサ
ポートシャフトに軸受を介してチェーンスプロケットを
支承し、そのチェーンスプロケットと前記ポンプドライ
ブギアとを一体に固定した。
に関し、ドライブシャフトの切損、その軸受損傷を防止
して、燃料噴射ポンプの耐久性の向上を図ることを目的
とする。 【構成】 燃料噴射ポンプのポンプドライブシャフトに
スプラインシャフトを固定し、そのスプラインシャフト
上にスプライン結合によりポンプドライブギアを設ける
と共に、該ポンプドライブギアのエンジン側ボスをエン
ドプレート側に設けられた軸受により支承し、前記燃料
噴射ポンプの前方を覆うフロントカバーにポンプドライ
ブシャフトと同軸上にサポートシャフトを設け、そのサ
ポートシャフトに軸受を介してチェーンスプロケットを
支承し、そのチェーンスプロケットと前記ポンプドライ
ブギアとを一体に固定した。
Description
【0001】
本考案は、ディーゼルエンジンの燃料を加圧して、ディーゼルエンジンのシリ ンダ内に噴射させるため、燃料噴射ポンプを駆動すると共に、前記シリンダ内に 空気を吸入するインレットバルブ、シリンダ内の燃焼ガスを排出するエキゾース トバルブを開閉するカムシャフトを前記シリンダ上部に設けたオーバーヘッドカ ム(OHC)方式のカムシャフトの駆動機構に関する。
【0002】
従来、前述のような駆動機構として図4に示すようなものがあり、この駆動装 置は、クランク軸に設けたクランクギア1に噛合するアイドラギア2に、燃料噴 射ポンプのポンプドライブシャフト3に設けたポンプドライブギア4を噛合させ 、燃料噴射ポンプのドライブシャフト3を駆動するようになっている。
【0003】 この燃料噴射ポンプのドライブシャフト3には、ドライブスプロケット5を取 り付け、このドライブスプロケット5とオーバーヘッドカム方式のカムシャフト 6に取り付けたカムドリブンスプロケット7との間にチェーン8を架設し、カム シャフト6を駆動するものである。
【0004】 このような駆動装置においては、ドライブスプロケット5とカムドリブンスプ ロケット7との間に張られたチェーン8の張力T、およびアイドラギア2がポン プドライブギア4を駆動する力Fgが、燃料噴射ポンプのドライブシャフト3を カムドリブンスプロケット7側に引き寄せる力となって作用する。
【0005】 そして、燃料噴射ポンプのドライブシャフト3は、燃料噴射ポンプ本体の前後 両側で軸受されているだけなので、ドライブスプロケット5側の軸受が前記の力 の作用を受け、この側の軸受がこの力によって損傷したり、ドライブシャフト3 が切損したりして、耐久性が低下する欠点があった。
【0006】 この問題を解決するために、本出願人は図5に示すディーゼルエンジンのカム 駆動機構を、実願平4−78274号として提案しており、このディーゼルエン ジンのカム駆動機構においては、ドライブシャフト3にドライブスプロケットを 取り付けない。
【0007】 そして、クランクギア1、アイドラギア2、ドライブスプロケット5の前方を カバーするフロントカバー10にサポートシャフト11を設け、これにポンプド ライブギア4にボルト12で取り付けたドライブスプロケット5の軸受13を支 承させたものである。
【0008】 このディーゼルエンジンのカム駆動機構は、軸受13がドライブスプロケット 5に加わる前記の張力Tを支承するので、この張力Tによる燃料噴射ポンプのド ライブシャフト3の切損や、燃料噴射ポンプAの軸受損傷の防止に役立ち、これ らの耐久性を増加できるものである。
【0009】
しかしながら、このディーゼルエンジンのカム駆動機構においては、アイドラ ギア2がポンプドライブギア4を駆動する力Fgがドライブギア4に加わるため 、ドライブシャフト3に力Fgが作用し、ドライブシャフト3の切損や、燃料噴 射ポンプの軸受の損傷を完全に防止することはできなかった。
【0010】 本考案の請求項1記載の考案は、従来のディーゼルエンジンのカム駆動機構に おける前述の問題点を解決し、ドライブシャフトの切損、ドライブシャフトの軸 受損傷等を防止して、燃料噴射ポンプの一層の耐久性の向上を図ることを目的と する。
【0011】 そして、請求項2記載の考案は、燃料噴射ポンプに対するチェーンスプロケッ ト着脱の際の位置合わせを容易にして、その脱着作業性の向上を図ることを目的 とする。
【0012】
本考案の請求項1記載の考案は、燃料噴射ポンプのポンプドライブシャフトに スプラインシャフトを固定し、そのスプラインシャフト上にスプライン結合によ りポンプドライブギアを設けると共に、該ポンプドライブギアのエンジン側ボス をエンドプレート側に設けられた軸受により支承し、前記燃料噴射ポンプの前方 を覆うフロントカバーにポンプドライブシャフトと同軸上にサポートシャフトを 設け、そのサポートシャフトに軸受を介してチェーンスプロケットを支承し、そ のチェーンスプロケットと前記ポンプドライブギアとを一体に固定したことを特 徴とする。
【0013】 そして、請求項2記載の考案は、請求項1記載の考案に対して、前記スプライ ンシャフトとポンプドライブギアのスプラインン溝の一部に欠歯を設けたことを 特徴とする。
【0014】
本考案の請求項1記載の燃料噴射ポンプの軸受部分の構造は、一体に固定した ポンプドライブギアとチェーンスプロケットの上下を軸受で支承することで、ポ ンプドライブギアの一方側に加わる負荷が減少し、軸受の損傷、ポンプドライブ シャフトの切損が防止される。
【0015】 又、請求項2記載の燃料噴射ポンプの軸受部分の構造は、ポンプドライブシャ フトとチェーンスプロケットのアイマーク等のタイミング合わせが容易になり、 脱着作業性が向上できる。
【0016】
次に、本考案の実施の一例を、図1、図2について以下に説明する。 この実施例においても、クランク軸1aに設けたクランクギア1に噛合するア イドラギア2に、ポンプドライブギア4を噛合させ、燃料噴射ポンプAのドライ ブシャフト3を駆動するようになっていることは従来と変わるものではない。
【0017】 そして、ポンプAのドライブシャフト3を駆動するポンプドライブギア4とド ライブスプロェット5とは、ノックピン15で位置決めされると共に、ボルト1 2で固定され、一体となっている。
【0018】 このドライブスプロケット5は、従来のフロントカバー10に設けられたサポ ートシャフト11に支承される軸受13によって軸受され、又ポンプドライブギ ア4には、エンジン側にボス16が突出して設けられており、このボス16に嵌 合、固定されているボールベアリング等の軸受17が、ポンプドライブギア4と 燃料噴射ポンプAとの間に介在して設けられているエンドプレート18のリング 状に窪んでいる支承面18aで支承されている。
【0019】 従って、前記のチェーン8による張力Tとアイドラギア2の駆動力Fgによる ポンプドライブギア4、ドライブスプロケット5への作用を軸受13、17が支 承することになる。
【0020】 ポンプドライブギア4に対するアイドラギア2の駆動力をポンプドライブシャ フト3に伝達するために、ポンプドライブシャフト3の先端部はテーパに形成さ れており、これに外面にスプラインを形成したスプラインシャフト19の中心の テーパ孔を嵌合して、ドライブシャフト3に螺合するナット20を締めつけるこ とによってドライブシャフト3にスプラインシャフト19を固定する。
【0021】 このドライブシャフト3に固定されたスプラインシャフト19に、ポンプドラ イブギア4の中心孔内に形成したスプラインを嵌合することによって、スプライ ン結合でのポンプドライブギア4の回転のドライブシャフト3への伝達が行われ るようになっている。
【0022】 このスプライン結合において、ポンプドライブギア4とスプラインシャフト1 9のスプラインとの間に、直径方向に多少のガタがあっても、回転の伝達に対し てガタを生ずることはないから、前記の張力Tと駆動力Fgの作用がポンプドラ イブシャフト3に加わることはない。
【0023】 前記ポンプドライブギア4とスプラインシャフト19のスプラインは、図2に 示すように、その歯が1ヵ所において欠歯19aとなっており、即ちこの欠歯1 9aにおいて、歯の2ピッチ分で噛合状態とされているもので、そのために前記 の噛合はこの欠歯19aの位置を一致させた場所のみとなり、これ以外の場所で の噛合は不可能である。
【0024】 そのため、燃料噴射ポンプAのポンプドライブシャフト3とポンプドライブギ ア4の相対位置を一致させる作業は、この2ピッチ分の位置を一致させる作業に 置き換えることができ、ポンプドライブギア4を取り外した場合の元の位置への 取り付け作業において、その角度を少しづつずらして、微調整を行う必要がなく なり、その再組立て作業が容易化される。
【0025】 このスプラインシャフト19の欠歯19aの代えて、図3に示すように、スプ ライン結合の歯のピッチを1ヵ所で変え、或いは歯の形状を変える等の手段によ り、その結合箇所を特定位置とすることで、同様な作用効果を生じさせることが できるものである。
【0026】
以上説明したように本考案は、チェーンスプロケットであるドライブスプロケ ットとカムドリブンスプロケット間に張設されたチェーンの張力Tと、アイドラ ギアがポンプドライブシャフトを一方に押す力を、ドライブスプロケットとフロ ントカバーのサポートシャフト間の軸受、並びにエンドプレートとポンプドライ ブギア間の軸受で支承する。
【0027】 従って、ポンプドライブシャフトに、これをを一方に片寄せする力が作用しな くなり、燃料噴射ポンプのポンプドライブシャフトの前後に設けられた軸受が、 これらの力の影響を受ける度合いが少なくなり、ポンプドライブシャフトの切損 、およびその軸受の損傷が防止でき、燃料噴射ポンプの耐久性が向上できるもの である。
【0028】 又、ポンプドライブシャフトからポンプドライブギアを取り外した後に、再度 これを組付ける場合、ポンプドライブシャフトに固定されているスプラインシャ フトと、ポンプドライブギアのスプライン孔の欠歯を一致させて組み込めば、ポ ンプドライブギアを元の相対位置に組み込むことが可能である。
【0029】 従って、その相対位置のアイマーク等によるタイミング合わせの微調整が不要 になり、再組立てが容易になると共に、脱着作業性が向上できるものである。
【図1】本考案の1実施例の正面図である。
【図2】同上の側断面図である。
【図3】スプラインの1つのピッチを変えた実施例の説
明図である。
明図である。
【図4】従来のカムシャフト駆動機構の正面図である。
【図5】実願平4−78274号のディーゼルエンジン
のカム駆動機構の断面図である。
のカム駆動機構の断面図である。
A 燃料ポンプ 3 ポンプドライブシャフト 4 ポンプドライブギア 5 ドライブスプロケット(チェーンスプロケット) 8 チェーン 10 フロントカバー 13 軸受 17 軸受 18 エンドプレート 19 スプラインシャフト 19a 欠歯
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料噴射ポンプのポンプドライブシャフ
トにスプラインシャフトを固定し、そのスプラインシャ
フト上にスプライン結合によりポンプドライブギアを設
けると共に、該ポンプドライブギアのエンジン側ボスを
エンドプレート側に設けられた軸受により支承し、前記
燃料噴射ポンプの前方を覆うフロントカバーにポンプド
ライブシャフトと同軸上にサポートシャフトを設け、そ
のサポートシャフトに軸受を介してチェーンスプロケッ
トを支承し、そのチェーンスプロケットと前記ポンプド
ライブギアとを一体に固定したことを特徴とする燃料噴
射ポンプの軸受部分の構造 - 【請求項2】 前記スプラインシャフトとポンプドライ
ブギアのスプラインン溝の一部に欠歯を設けたことを特
徴とする請求項1記載の燃料噴射ポンプの軸受部分の構
造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1446393U JPH0673520U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 燃料噴射ポンプの軸受部分の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1446393U JPH0673520U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 燃料噴射ポンプの軸受部分の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0673520U true JPH0673520U (ja) | 1994-10-18 |
Family
ID=11861754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1446393U Pending JPH0673520U (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 燃料噴射ポンプの軸受部分の構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673520U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154913A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | 動力伝達装置 |
KR100739444B1 (ko) * | 2006-09-26 | 2007-07-13 | 쌍용자동차 주식회사 | 자동차용 엔진의 고압펌프 |
US20230051474A1 (en) * | 2021-08-10 | 2023-02-16 | Safran Transmission Systems | Splined shaft |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP1446393U patent/JPH0673520U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007154913A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | 動力伝達装置 |
KR100739444B1 (ko) * | 2006-09-26 | 2007-07-13 | 쌍용자동차 주식회사 | 자동차용 엔진의 고압펌프 |
US20230051474A1 (en) * | 2021-08-10 | 2023-02-16 | Safran Transmission Systems | Splined shaft |
US11927139B2 (en) * | 2021-08-10 | 2024-03-12 | Safran Transmission Systems | Splined shaft |
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