JPH0673432B2 - 香辛料の殺菌方法 - Google Patents

香辛料の殺菌方法

Info

Publication number
JPH0673432B2
JPH0673432B2 JP61017252A JP1725286A JPH0673432B2 JP H0673432 B2 JPH0673432 B2 JP H0673432B2 JP 61017252 A JP61017252 A JP 61017252A JP 1725286 A JP1725286 A JP 1725286A JP H0673432 B2 JPH0673432 B2 JP H0673432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sterilization
spices
temperature
sterilized
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP61017252A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62175150A (ja
Inventor
善博 中川
珠美 大関
清隆 表
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Inc filed Critical Toppan Inc
Priority to JP61017252A priority Critical patent/JPH0673432B2/ja
Publication of JPS62175150A publication Critical patent/JPS62175150A/ja
Publication of JPH0673432B2 publication Critical patent/JPH0673432B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、粒状固形物を含む流動性の香辛料の殺菌方法
に関するものである。
〔従来技術〕
香辛料には耐熱性菌が数多く存在しており、これらを完
全に加熱殺菌することは困難であった。そのため、以前
にはエチレンオキサイドガス等によるガス殺菌により、
殺菌が行われていた。しかし、このガス殺菌は安全性に
おいて問題があり現在は実施できなくなっている。
一方、粉体の加熱殺菌装置が開発されているが、この装
置は乾熱殺菌であるため、約180℃の高温で行なわなけ
ればならない。また、湿熱による殺菌方法も開発され、
香辛料の蒸気を吹き込み、加熱し、この後減圧下で蒸気
を除去するものであるが、この時香気成分を同時に散逸
してしまい、香辛料の香りが失なわれてしまう欠点があ
った。
さらに、ペースト状にした香辛料の場合は、プレート方
式、あるいはかき取方式の熱交換器を用いた殺菌方法が
あるが、これらの方法の場合こげつきの発生があるばか
りでなく、ペースト状態の中に含まれる固形物の粒径が
2mm程度までしか殺菌できないものであった。
ペースト状の流動性物質の殺菌方法として、その他マイ
クロ波透過物質からなるパイプ中を通して殺菌する装置
が実開昭59-21888号公報に示されている。前記装置は、
パイプ中で流動性物質の圧力を高めるため、排出する位
置にフレキシブルチューブを圧迫することによる圧力調
整部を設け、パイプ中の流動性物質の温度が100℃以上
になるようにしている。しかしながら、前記装置の圧力
調整部においては、パイプの径を細くしなければなら
ず、香辛料のように固形物を含む流動性物質の場合、圧
力調整部で滞留してしまい適さないものであった。
〔解決しようとする問題点〕
固形物、特に粒径が10mm以下の固形物を含む流動性の香
辛料の殺菌で、連続的に殺菌可能で、しかも、香気成分
の蒸散やこげつきの事故のない130℃以下の温度で殺菌
可能な殺菌方法を提供することである。
〔問題を解決するための手段〕
マイクロ波透過可能なパイプ中を固形物を含む流動性の
香辛料を通過させて加熱殺菌する方法において、マイク
ロ波加熱部、温度保持部、冷却部にて、保温、冷却を行
なった後、無菌空気で陽圧状態を保ったサージタンクに
貯蔵することにより解決した。
〔作用〕
最終工程において、陽圧状態に保ったサージタンクに貯
蔵する方式を取ったので、香辛料の通過部を極端に細く
しなくても、陽圧状態を保つことができ、加熱部におい
て、105〜130℃程度の加熱が可能となった。
殺菌工程の全てが密閉系で行なわれるので香気の蒸散が
なく、また、マイクロ波により短時間、低温加熱なので
こげつきがない。
〔実施例〕
第1図は、本発明の殺菌方法に用いる装置の概略説明図
で、(1)は、固形物を含む流動性の香辛料を充填する
ホッパーで、このホッパー(1)の下端には搬送用のモ
ーノポンプ(2)が設けられている。モーノポンプ
(2)により送られた香辛料は、外側のマイクロ波照射
部を設け、中央にマイクロ波透過可能な材料からなるパ
イプを貫通させたマイクロ波加熱部(3)により昇温す
る。このマイクロ波照射部のパイプ中には、モータ(図
示せず)により回転する撹拌棒(図示せず)により均一
な加熱がされる。所定の殺菌温度に達したら、温度保持
部(4)で殺菌温度に保持後、冷却部(5)で所定温度
まで冷却する。そして冷却部(5)に連結した無菌空気
で陽圧状態に保たれたサージタンク(6)により、前記
マイクロ波加熱部(3)、温度保持部(4)および冷却
部(5)を陽圧状態に保ち、殺菌する香辛料の殺菌方法
である。
殺菌された香辛料は、サージタンク(6)に送り込まれ
貯蔵される。
次に上記方法による香辛料の実験例について説明する。
黒コショウおよび白コショウの粉末を水に溶いでペース
ト状としたものに、それぞれ粒状の黒コショウおよび白
コショウを20%加えたものおよびごまだれを用い、105
℃〜130℃まで5℃毎の温度になるようにマイクロ波を
照射して加熱殺菌を行った。この時の温度保持部の保持
時間は、2分間とした。また一部のものには、耐熱性芽
胞菌であるバチルスステアロサーモフィラスATCC12980
の胞子を1g当り105個となるように添加したのち殺菌を
行った。
殺菌終了後、前記各サンプルをチオグリコール酸培地II
に添加し、35℃および55℃で培養し、無菌試験を行なっ
た。
その結果、胞子を添加しないコショウぺーストは、110
℃以上の温度で完全に殺菌され、また、ごまだれは、10
5℃においても完全に殺菌されていた。
一方、胞子を添加したものは、いずれも120℃以上の温
度で完全に殺菌されたが、115℃以下では、高温性菌が
検出された。
さらに、完全に殺菌されたコショウペースト、ごまだれ
は、いずれの殺菌温度であっても、殺菌前と比較して香
り等風味に殆んど変化がなく、また、滞留、こげつきも
認められなかった。
〔効果〕
本発明では、固形物を含む流動性香辛料であっても、マ
イクロ波透過可能な材料からなるパイプにより、マイク
ロ波を照射して連続的に殺菌可能となり、しかも、低温
で短時間で殺菌でき、しかも、従来の加熱殺菌とは異な
り、殺菌後も香辛料の香りの変化もみられない。
また、加熱殺菌しても香辛料にこげつきも生じなく、効
果的に殺菌できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の殺菌方法に用いる装置の一例を示す
概略図である。 (1)……ポッパー (2)……モーノポンプ (3)……マイクロ波加熱部 (4)……温度保持部 (5)……冷却部 (6)……サージタンク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マイクロ波透過可能なパイプ中を固形物を
    含む流動性の香辛料を通過させて加熱殺菌する方法にお
    いて、マイクロ波加熱部、温度保持部、冷却部に次い
    で、無菌空気で陽圧状態に保ったサージタンクにより、
    前記各部も陽圧状態に保ち殺菌する香辛料の殺菌方法。
JP61017252A 1986-01-29 1986-01-29 香辛料の殺菌方法 Expired - Fee Related JPH0673432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61017252A JPH0673432B2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29 香辛料の殺菌方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61017252A JPH0673432B2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29 香辛料の殺菌方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62175150A JPS62175150A (ja) 1987-07-31
JPH0673432B2 true JPH0673432B2 (ja) 1994-09-21

Family

ID=11938759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61017252A Expired - Fee Related JPH0673432B2 (ja) 1986-01-29 1986-01-29 香辛料の殺菌方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0673432B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19757134C1 (de) * 1997-12-20 1999-07-22 Stephan & Soehne Verfahren und Vorrichtung zur Kühlung dickflüssiger Soßen mit stückigen Einlagen

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62175150A (ja) 1987-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100512881C (zh) 真空灭菌工艺和装置
KR100966933B1 (ko) 오존소독방법 및 오존소독장치
CN101530129B (zh) 冻干奶粉的生产方法
BRPI0913223B1 (pt) método para esterilizar pó ou grão
JP4048114B2 (ja) 薬剤の滅菌
US2075845A (en) Method of sterilizing
KR970001495B1 (ko) 증기 멸균법
CN103491985B (zh) 用于注射和/或滴注的医疗器械的灭菌
JPH0482556A (ja) 高電圧パルスによる殺菌方法
JP4102077B2 (ja) 温度感受性製品の穏やかな滅菌のための過酸化水素プラズマ滅菌法の使用
JPH0673432B2 (ja) 香辛料の殺菌方法
JP2000245816A (ja) 微生物殺滅方法及びその装置
US4248971A (en) Instant culture media and method of sterilizing same
JPH0356221A (ja) 包装材料の殺菌方法
JP2002320663A (ja) 殺菌装置
JPS62151167A (ja) 熱凝固性流体の殺菌方法
JPH10327832A (ja) 粉粒体食品の殺菌装置及び殺菌方法
JPH10327831A (ja) 粉粒体食品の殺菌装置及び殺菌方法
JP3898290B2 (ja) 過酸化水素を含む殺菌空気の製造方法及び装置
JPH05137549A (ja) 固形物含有食品の殺菌方法
JPS6121417B2 (ja)
JPH01257450A (ja) 過熱水蒸気による粉粒体原料の殺菌装置
JPS63214168A (ja) 耐熱芽胞細菌の殺菌法
JPS61271971A (ja) 食品のマイクロ波殺菌方法
JPH11155517A (ja) 乾燥きのこの殺菌方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees