JPH05137549A - 固形物含有食品の殺菌方法 - Google Patents

固形物含有食品の殺菌方法

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JPH05137549A
JPH05137549A JP3325407A JP32540791A JPH05137549A JP H05137549 A JPH05137549 A JP H05137549A JP 3325407 A JP3325407 A JP 3325407A JP 32540791 A JP32540791 A JP 32540791A JP H05137549 A JPH05137549 A JP H05137549A
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JP
Japan
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solid
sterilized
solid substance
containing food
food
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Pending
Application number
JP3325407A
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English (en)
Inventor
Etsuo Shimamura
悦夫 島村
Sumi Yamamoto
寿美 山本
Jiro Fujishiro
次郎 藤城
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固形物含有食品の無菌充填包装に好適な殺菌
方法であって、十分な殺菌処理を行なっても食品の品質
劣化が少なく、装置自体の大型化も避けられる固形物含
有食品の殺菌方法を提供する。 【構成】 被殺菌固形物含有食品を、原料タンク1内の
固形物と液状部分との混合部分と、原料タンク2内の余
剰の液状部分とに2分し、固形物と液状部分との混合部
分はマイクロ波加熱殺菌装置3を用いて殺菌処理を行な
い、余剰の液状部分は任意の高温短時間殺菌装置4を用
いて殺菌処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形物含有食品の無菌
充填包装における殺菌方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固形物含有食品の無菌包装としては、食
品を容器に充填してから殺菌処理を行う、いわゆるレト
ルト包装が主流である。しかし、レトルト包装の場合、
高温で長時間処理を行うため、食品の品質劣化が避けら
れない、容器に耐熱性、耐圧性が要求されるため利用さ
れる容器の範囲が限定されるといった問題がある。これ
らの問題を解決する手段として、食品を殺菌後、殺菌済
の容器に無菌の雰囲気下で充填処理をおこなう無菌充填
包装の技術を利用した固形物含有食品の無菌充填方法の
開発が求められている。
【0003】なお、固形物含有食品の殺菌方法として
は、いくつかの方法が開発されているが、いずれの方法
もまだ多くの問題点を残している。たとえば表面掻き取
り式の熱交換による殺菌方法は、適用可能な固形物の大
きさの範囲が極めて狭く、実際に処理可能な大きさは5
mm程度のものとなる。また、固形物含有食品をパイプで
搬送しながらマイクロ波照射して殺菌する方法が提案さ
れている。しかし、マイクロ波による殺菌はマイクロ波
が物質に吸収され物質自体が発熱するものであり、対象
となる食品によって固体と液体の比率やマイクロ波の吸
収効率が異なるため、均一な加熱殺菌が困難であるとい
う問題があった。
【0004】また、固形物部分と液状部分を分離して別
々に殺菌する方法も考えられるが、この場合、固形物部
分の連続的な殺菌は困難であり、また、固形物部分をス
チーム殺菌などの方法により殺菌するために、スチーム
による固形物部分の殺菌効果を完全なものとした場合、
殺菌時間が長くかかり過ぎ、食品の劣化は避けられず、
また装置自体も大がかりなものとなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の課
題に鑑みなされたもので、その目的は、固形物含有食品
の無菌充填包装に好適な殺菌方法であって、十分な殺菌
処理を行なっても食品の品質劣化が少なく、装置自体の
大型化も避けられる固形物含有食品の殺菌方法を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、被殺菌固形物含有食品を、固形
物と液状部分との混合部分と、余剰の液状部分とに2分
し、それぞれを別々に殺菌処理を行ない、少なくとも前
記固形物と液状部分との混合部分はマイクロ波加熱殺菌
装置を用いて殺菌処理を行なうことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
発明における固形物含有食品の固形物含有比率が20%
以内であることを特徴としている。
【0008】以下、本発明を更に詳述する。
【0009】本発明は、最終食品の原料を、液状部分を
含む固形物部分と余剰の液状部分とに2分し、この液状
部分を含む固形物部分、すなわち固形物と液状部分との
混合部分を内部発熱を利用するマイクロ波加熱殺菌装置
を用いて殺菌処理を行い、また余剰の液状部分は熱交換
機等の適当な手段を用いて殺菌を行なうといった方法を
とる。このように、最終食品の原料を2分することによ
って、元来マイクロ波加熱殺菌装置の実用化として問題
があった処理量に対応でき、かつ固形物部分と液状部分
の各々に適切な殺菌条件をとることが可能となる。
【0010】また、本発明においては、固形物部分と液
状部分の混合した状態にある最終食品のうち、固形物部
分は全体重量の20パーセント以内であることが望まし
い。固形物含有量が20パーセントを越えると、固形物
部分の殺菌処理量のみが過大になり、最終食品たる固形
物含有食品を2分して殺菌処理を行なうメリットが少な
くなる。
【0011】本発明を適用可能な固形物含有食品とし
て、具体的には、クラムチャウダー、ミネストローネ等
のスープ類、ミートソース等のクッキングソース類など
があげられる。
【0012】2分したもののうち、固形物と液状部分と
の混合部分は、マイクロ波加熱装置を用いて殺菌処理さ
れるが、この固形物部分と混合する液状部分は固形物部
分の搬送及び殺菌の温度均一化を目的として混合するも
のであり、該混合物中における固形物部分と液状部分と
の比率は、液状部分をより少なく、加熱ムラのない、か
つ固形物を搬送可能にするべく設定するのが望ましく、
具体的には両者の比率は1:1程度であることが望まし
い。
【0013】マイクロ波加熱殺菌装置としては、例えば
凸版印刷(株)製のパイプ式マイクロ波加熱殺菌装置等
を使用することが出来る。
【0014】また、2分したもののうち、余剰の液状部
分は、前述のように適当な手段を用いて殺菌処理を行な
うが、この余剰の液状部分の殺菌処理能力に適合する固
形物部分の殺菌装置であるマイクロ波加熱殺菌装置の能
力を設定することが、全体的な迅速処理を達成する上で
望ましい。
【0015】なお、これらの殺菌処理された固形物含有
部分(固形物と液状部分との混合部分)及び余剰の液状
部分の充填は、それぞれを別の無菌タンクに一時貯蔵
し、無菌充填包装機の充填においても固形物含有部分は
固形物部分タンクから固形物充填ノズルを通じて充填を
おこない、余剰の液状部分は固形物部分タンクとは別の
液状部分タンクから別の充填ノズルを通じて容器中に充
填をおこなうといった2段階の充填方式をとる。
【0016】
【作用】本発明の固形物含有食品の殺菌方法を利用する
ことにより、固形物は比較的高温短時間での殺菌処理を
されるため、食品としての品質劣化の少ないかつ微生物
的にも問題のない状態となり、また余剰の液状部分も同
様に適切な殺菌処理時間と温度で殺菌処理されるため食
品としての品質劣化の少ないかつ微生物的にも問題のな
い状態になる。また、この殺菌処理された状態の固形物
含有部分と液状部分とに2分した状態で2段階で充填す
ることにより、最終製品中の固形物含有量の安定した状
態の製品とすることも可能となる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。
【0018】図1は、本発明の殺菌方法を用いた固形物
含有食品(例えばクラムチャウダー)の無菌充填包装シ
ステムの全体を示すブロック図である。
【0019】図1に示すように、原料タンクを固形物含
有部分と液状部分とに2分し、このうち原料タンクA
1は固形物部分と固形物部分と同等量の液状部分とを混
合した原料タンクであり、原料タンクB 2は液状部分
のみを調合した原料タンクである。このときの最終食品
となるものの固形物含有量が10パーセントであった場
合、原料タンクA 1には調合される固形物の全体量と
調合される液状部分のうちの固形物全体量と同等量の液
状部分が混合された状態になっている。つまり、このと
きの原料タンクA 1の調合全体量は最終食品としてな
る全体量に対して約20パーセントの量となっている。
一方原料タンクB 2には残りの液状部分の全量、すな
わち最終食品としてなる全体量の約80パーセントが調
合された状態になっている。
【0020】原料タンクA 1に調合された一部液状部
分を含む固形物部分はマイクロ波加熱殺菌装置3、たと
えば凸版印刷(株)製のパイプ式マイクロ波加熱殺菌装
置により比較的高温短時間に殺菌処理され、無菌貯蔵タ
ンクC 5に一時貯蔵される。
【0021】一方原料タンクB 2に調合された液状部
分は熱交換を利用した高温短時間殺菌装置4により、高
温で瞬間的に殺菌処理され、無菌貯蔵タンクD 6に一
時貯蔵される。
【0022】このときマイクロ波加熱殺菌装置3の処理
量は最終食品全体の約20パーセント、一方高温短時間
殺菌装置4の処理量は最終食品全体の約80パーセント
となる為、マイクロ波加熱殺菌装置3の処理能力は高温
短時間殺菌装置4の約4分の1の処理能力の設定、設備
で済むことになる。
【0023】殺菌処理貯蔵された固形物含有部分及び液
状部分はそれぞれ無菌充填包装機9内の2つの充填タン
ク7,8に送られ、殺菌処理された包装容器(例えば紙
容器、パウチあるいは缶等の各種容器)に無菌雰囲気下
で2段階で充填され、密封される。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の固
形物含有食品の殺菌方法によれば、被殺菌固形物含有食
品を、一部液状部分を含む固形物部分と、余剰の液状部
分とに2分し、前者はマイクロ波加熱殺菌装置により、
後者は適当な高温短時間殺菌手段により、それぞれに適
切な条件で殺菌処理を行なえるので、食品としての品質
劣化の少ないかつ微生物的にも問題のない状態の殺菌処
理が実現できる。また、固形物含有比率を食品全体の2
0%以内とし、マイクロ波加熱殺菌を行なう液状部分を
含む固形物部分における液状部分の比率を1:1程度と
することにより、特に全体的な処理迅速化を達成でき、
使用する装置自体の大型化も避けられるなど、本発明の
方法を適用するメリットが大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の殺菌方法を用いた固形物含有食品の無
菌包装システムの全体を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,2 原料タンク 3 マイクロ波加熱殺菌装置 4 高温短時間殺菌装置 5,6 無菌貯蔵タンク 7,8 充填タンク 9 無菌充填包装機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被殺菌固形物含有食品を、固形物と液状
    部分との混合部分と、余剰の液状部分とに2分し、それ
    ぞれを別々に殺菌処理を行ない、少なくとも前記固形物
    と液状部分との混合部分はマイクロ波加熱殺菌装置を用
    いて殺菌処理を行なうことを特徴とする固形物含有食品
    の殺菌方法。
  2. 【請求項2】 前記固形物含有食品の固形物含有比率は
    20%以内であることを特徴とする請求項1記載の固形
    物含有食品の殺菌方法。
JP3325407A 1991-11-13 1991-11-13 固形物含有食品の殺菌方法 Pending JPH05137549A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996006540A1 (fr) * 1994-09-01 1996-03-07 Nichirei Corporation Procede et appareil de desinfection de substances solides ou de liquides les contenant et recipients a cet usage
JPH0870831A (ja) * 1994-09-01 1996-03-19 Nichirei Corp 固形物又は固形物含有液状物の殺菌方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1996006540A1 (fr) * 1994-09-01 1996-03-07 Nichirei Corporation Procede et appareil de desinfection de substances solides ou de liquides les contenant et recipients a cet usage
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AU695754B2 (en) * 1994-09-01 1998-08-20 Hisaka Works Limited Sterilizing method, apparatus and container of solid matter or liquid matter containing solid matter

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