JPH067293U - 大型基板実装用棚箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 奥行き寸法の小さいラックへの収納が可能
で、コネクタボードと背面板との間の配線を不用とし、
しかもラックに収納した場合にラック前面からの外部接
続配線を可能とする大型基板実装用棚箱を提供するこ
と。 【構成】 基板入出力コネクタ５が搭載されたコネクタ
ボードの同一面上に外部入出力コネクタ６を載置し、両
コネクタの端子間を所望の結線パターンにより電気的に
接続し、側板に外部入出力コネクタ６からの配線を取り
出すための開口を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は基板実装用棚箱の構造に係り、特にラック収納型の大型基板実装用棚 箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図３は従来のこの種の大型基板実装用棚箱の構造を示した斜視図である。この 種の棚箱は立方体状に構成されており、互いに平行な側板１とこれに垂直でかつ 互いに平行な上面板２と下面板３と、さらにこれらの側板１，上面板２，下面板 ３に互いに垂直なコネクタボード１１とから構成される。

【０００３】 側板１の開口面側にはフランジ１ａが設けられ、このフランジ１ａの各所に設 けられた取付穴１ｂによりこの棚箱は図示しないラックに収納されて取付けられ る。上面板２及び下面板３の対向する面上にはそれぞれパッケージガイド３ａが 搭載されている。またコネクタボード１１の内面側には基板入出力コネクタ５が 搭載されている。図示しない大型基板はフランジ１ａ側の開口面からパッケージ ガイド３ａに添って挿入され、その端面に設けられた端子が基板入出力コネクタ ５に挿入されて接続が行われる。基板入出力コネクタ５の背面には端子が設けら れ、この端子から布線１３により背面板１２に設けられた外部入出力コネクタ６ の端子に接続が行われる。

【０００４】 このようにして外部入出力コネクタ６と基板入出力コネクタ５との間の結線が 完了した状態で背面板１２はコネクタボード１１と平行するように側板１に取付 けられる。背面板１２の取付けが完了した状態で棚箱は図示しないラックに収納 される。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上述した従来の大型基板実装用棚箱の構造では、基板入出力コネクタが 設けられたコネクタボードの背面に更に外部入出力コネクタが搭載された背面板 が必要となるため奥行き寸法が長くなり、これを収納すべきラックの奥行き寸法 が小さい場合にはラックへの収納が不可能になってしまうという問題点がある。

【０００６】 また収納すべき大型基板の枚数が多い場合には基板入出力コネクタと外部入出 力コネクタとの布線が多くなり相互配線が複雑になってしまうという問題点もあ る。

【０００７】 更に背面板の後ろから外部入出力コネクタの端子が取り出されることになるた め背面へ回り込まないと外部装置との接続が不可能になるという問題点もあった 。

【０００８】 本考案は上述した問題点を解消するためになされたもので、奥行き寸法の小さ いラックへの収納が可能で、コネクタボードと背面板との間の配線を不用とし、 しかもラックに収納した場合にラック前面からの外部接続配線を可能とする大型 基板実装用棚箱を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案は基板入出力コネクタが搭載されたコネクタボードの同一面上に外部入 出力コネクタを載置し、両コネクタの端子間を所望の結線パターンにより電気的 に接続し、側板に前記外部入出力コネクタからの配線を取り出すための開口を設 けたものである。

【００１０】

【作用】

基板入出力コネクタと外部入出力コネクタとはコネクタボードの同一面上に搭 載される。そしてこのコネクタボードの背面側で両コネクタ同志の配線を所望の 結線パターンにより電気的に接続する。外部入出力コネクタからの外部配線の取 り出しは棚箱の内側を通して側板に設けた配線用開口から行われる。従って外部 配線の取り出しにあたってラックの背面に回り込む必要がなくなる。

【００１１】

【実施例】

図１は本考案の１実施例に係る大型基板実装用棚箱の構造を示す斜視図である 。図３に示す従来の構成と同一部分には同一符号を付しその詳細説明は省略する 。本考案では図３に示す従来の構造において、背面板１２に搭載されていた外部 入出力コネクタ６をバックボード４上に搭載し、この同一バックボード４上に基 板入出力コネクタ５も同時に搭載するようにした。基板入出力コネクタ５と外部 入出力コネクタ６との間の配線はバックボード４の搭載面の反対側の面において 必要な結線パターンを布線あるいはエッチング等を施すことにより予め形成して おく。このようにすることにより従来必要であった２枚のボード間の布線を不必 要にした。

【００１２】 さらに外部配線の取り出し用の開口として配線用穴８を側板１の外部入出力コ ネクタ６が位置する近傍に設けた。この配線用穴８は側板１の両面に設けること もできるが必要なら一方の側だけに設けるようにしてもよい。このように、基板 入出力コネクタ５と外部入出力コネクタ６とが同一バックボード４の同一面上に 棚箱の内側に接続部が位置するように構成されているため、外部配線の取り出し にあたってラックの背面に回り込む必要が無くなる。外部配線を施すにあたって は配線用穴８を通し外部配線を棚箱内に導入し、外部入出力コネクタ６の接続部 に内側から接続すればよい。

【００１３】 図２は大型基板７を搭載した棚箱をラック９に収納しこのラック９を連架で使 用する場合の構成を示したものである。この場合にはラック９の接触側の側板を 取り外し配線用穴８を介して配線用ケーブル１０をそれぞれの外部入出力コネク タ６に接続するようにすればよい。従って棚箱の内面側でラック間の相互配線が 行われるためラック９の裏側に回り込んで配線をする必要がなくなる。

【００１４】

【考案の効果】

以上実施例に基づいて詳細に説明したように、本考案では基板の入出力用コネ クタと外部入出力用コネクタとをバックボードの同一面に搭載し側板に配線用の 開口を設けたため、棚箱の奥行き寸法が小さくなり奥行きの短かいラックへの収 納が可能となった。またラック前面から外部接続配線が可能となる。更にラック を連架して用いる場合はラック間での横渡りの配線が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例を示す斜視図

【図２】本考案の棚箱をラックに収納し連架で用いる場
合の構成を示す斜視図

【図３】従来の棚箱の構成を示す斜視図

【符号の説明】

１ 側板 ２ 上面板 ３ 下面板 ３ａ パッケージガイド ４ バックボード ５ 基板入出力コネクタ ６ 外部入出力コネクタ ７ 大型基板 ８ 配線用穴 ９ ラック １０ 配線用ケーブル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パッケージガイドを搭載した互いに平行
   な上面板及び下面板と、この上面板及び下面板に垂直
   で、かつ互いに平行な左右の側板と、基板入出力コネク
   タを搭載し、前記上下面板及び側板に垂直なコネクタボ
   ードとから構成される直方体状の棚箱であって、大型基
   板を前記コネクタボードの対向面側から前記パッケージ
   ガイドに添って挿入し、前記基板入出力コネクタに端面
   で接続する大型基板実装用棚箱において、 前記基板入出力コネクタが搭載された前記コネクタボー
   ドの同一面上に外部入出力コネクタを載置し、両コネク
   タの端子間を所望の結線パターンにより電気的に接続
   し、前記側板に前記外部入出力コネクタからの配線を取
   り出すための開口を設けた事を特徴とする大型基板実装
   用棚箱。