JPH0672794A - 単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法 - Google Patents
単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法Info
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- JPH0672794A JPH0672794A JP2418539A JP41853990A JPH0672794A JP H0672794 A JPH0672794 A JP H0672794A JP 2418539 A JP2418539 A JP 2418539A JP 41853990 A JP41853990 A JP 41853990A JP H0672794 A JPH0672794 A JP H0672794A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】基板上に単結晶薄膜導波路を液相エピタキシャ
ル成長させる場合、基板上に発生しやすいクラックを抑
制して単結晶薄膜を成長する方法である。 【構成】主にタンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチ
ウム単結晶をエピタキシャル成長させる方法において、
タンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を形成した後、冷却する際、タンタル酸リチウム基板
のキュリー点±10℃の温度範囲に到達したとき、この
温度範囲に保持するか0.1℃/min−1℃/min
で徐冷し、基板のキュリー点における相転移に基づいて
発生する応力を緩和してクラックの発生を抑制しなが
ら、タンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチウム単結
晶薄膜をエピタキシャル成長させる方法である。
ル成長させる場合、基板上に発生しやすいクラックを抑
制して単結晶薄膜を成長する方法である。 【構成】主にタンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチ
ウム単結晶をエピタキシャル成長させる方法において、
タンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を形成した後、冷却する際、タンタル酸リチウム基板
のキュリー点±10℃の温度範囲に到達したとき、この
温度範囲に保持するか0.1℃/min−1℃/min
で徐冷し、基板のキュリー点における相転移に基づいて
発生する応力を緩和してクラックの発生を抑制しなが
ら、タンタル酸リチウム基板上にニオブ酸リチウム単結
晶薄膜をエピタキシャル成長させる方法である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として薄膜導波路型
第2高調波発生素子として用いられるニオブ酸リチウム
単結晶薄膜のエピタキシャル成長方法に関する。
第2高調波発生素子として用いられるニオブ酸リチウム
単結晶薄膜のエピタキシャル成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の光応用技術の進展に伴って、レー
ザ光源の短波長比が要求されている。これは、短波長比
によリ、記録密度、感光感度を向上させることができる
ためであり、光ディスク、レーザプリンタ等の光機器分
野への応用が考えられる。
ザ光源の短波長比が要求されている。これは、短波長比
によリ、記録密度、感光感度を向上させることができる
ためであり、光ディスク、レーザプリンタ等の光機器分
野への応用が考えられる。
【0003】このため、入射するレーザ光の波長を1/
2変換できる第2高調波発生(SHG)素子の研究が行
なわれてきた。かかる第2高調波発生(SHG)素子と
しては、従来高出力のガスレーザを光源として、非線形
光学結晶のバルク単結晶が用いられてきた。しかし、光
ディスク装置、レーザプリンタ等の装置を小型化する要
求が強いこと、ガスレーザは、光変調のため、外部に変
調器が必要であるのに対して、半導体レーザは、直接変
調が可能であること、安価であることなどのために、ガ
スレーザに代えて半導体レーザが主として用いられるよ
うになってきた。
2変換できる第2高調波発生(SHG)素子の研究が行
なわれてきた。かかる第2高調波発生(SHG)素子と
しては、従来高出力のガスレーザを光源として、非線形
光学結晶のバルク単結晶が用いられてきた。しかし、光
ディスク装置、レーザプリンタ等の装置を小型化する要
求が強いこと、ガスレーザは、光変調のため、外部に変
調器が必要であるのに対して、半導体レーザは、直接変
調が可能であること、安価であることなどのために、ガ
スレーザに代えて半導体レーザが主として用いられるよ
うになってきた。
【0004】このため、数mW〜数十mWの低い光源出
力で高い変換効率を得る必要から、薄膜導波路型のSH
G素子が必要となってきた。
力で高い変換効率を得る必要から、薄膜導波路型のSH
G素子が必要となってきた。
【0005】このような薄膜導波路型SHG素子用の非
線形光学材料としては、従来ニオブ酸リチウムバルク単
結晶にTi等を拡散させることによリ、屈折率を変化さ
せた層を導波路としたものや、タンタル酸リチウム基板
上に高周波スパッタ法により形成させたニオブ酸リチウ
ム薄膜を導波路としたものなどが知られているが、何れ
も結晶性に優れたニオブ酸リチウム薄膜を得ることが困
難で、高い変換効率を得ることができなかった。
線形光学材料としては、従来ニオブ酸リチウムバルク単
結晶にTi等を拡散させることによリ、屈折率を変化さ
せた層を導波路としたものや、タンタル酸リチウム基板
上に高周波スパッタ法により形成させたニオブ酸リチウ
ム薄膜を導波路としたものなどが知られているが、何れ
も結晶性に優れたニオブ酸リチウム薄膜を得ることが困
難で、高い変換効率を得ることができなかった。
【0006】結晶性に優れた単結晶薄膜を製造する方法
として、高周波スパッタ法、基板物質上でニオブ酸リチ
ウム薄膜を融解後、徐冷して基板物質上でニオブ酸リチ
ウムを結晶化させる方法、ニオブ酸リチウム溶融体に基
板を浸漬し、該基板上でニオブ酸リチウム薄膜を成長さ
せる液相エピタキシャル法等があるが、液相エピタキシ
ャル成長法が最も好ましい方法であると考えられる。
として、高周波スパッタ法、基板物質上でニオブ酸リチ
ウム薄膜を融解後、徐冷して基板物質上でニオブ酸リチ
ウムを結晶化させる方法、ニオブ酸リチウム溶融体に基
板を浸漬し、該基板上でニオブ酸リチウム薄膜を成長さ
せる液相エピタキシャル法等があるが、液相エピタキシ
ャル成長法が最も好ましい方法であると考えられる。
【0007】ところで、ニオブ酸リチウム薄膜を形成す
べき基板物質としては、光学上、タンタル酸リチウムが
好ましいが、タンタル酸リチウム基板は熱衝撃に弱いと
いう欠点がある。しかして、この欠点の原因の一つとし
てタンタル酸リチウムは、そのキュリー点で相転移に伴
う応力の発生し、この応力によってクラックが発生しや
すいものと考えられている。
べき基板物質としては、光学上、タンタル酸リチウムが
好ましいが、タンタル酸リチウム基板は熱衝撃に弱いと
いう欠点がある。しかして、この欠点の原因の一つとし
てタンタル酸リチウムは、そのキュリー点で相転移に伴
う応力の発生し、この応力によってクラックが発生しや
すいものと考えられている。
【0008】そこで、本発明者は、この欠点を除くため
種々検討した結果、キュリー点付近での冷却速度を遅く
することによってクラック発生を抑制し得ることを見出
し、本発明を完成したもので、本発明の目的は、クラッ
ク発生を防止し、高収率でタンタル酸リチウム基板上
に、ニオブ酸リチウムなどの単結晶薄膜をエピタキシャ
ル成長させる方法を提供するにある。
種々検討した結果、キュリー点付近での冷却速度を遅く
することによってクラック発生を抑制し得ることを見出
し、本発明を完成したもので、本発明の目的は、クラッ
ク発生を防止し、高収率でタンタル酸リチウム基板上
に、ニオブ酸リチウムなどの単結晶薄膜をエピタキシャ
ル成長させる方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、基板上
にニオブ酸リチウムなどの単結晶薄膜をエピタキシャル
成長させる方法において、基板上にニオブ酸リチウムな
どの単結晶薄膜を形成させた後、冷却の際、基板のキュ
リー点付近の温度、特にキュリー点温度から10℃低い
温度から10℃高い温度との間の温度範囲に10分〜3
00分温度を保持するか、0.1℃/分〜1℃/分の冷
却速度にて冷却して基板上にニオブ酸リチウム単結晶薄
膜をエピタキシャル成長させる方法である。
にニオブ酸リチウムなどの単結晶薄膜をエピタキシャル
成長させる方法において、基板上にニオブ酸リチウムな
どの単結晶薄膜を形成させた後、冷却の際、基板のキュ
リー点付近の温度、特にキュリー点温度から10℃低い
温度から10℃高い温度との間の温度範囲に10分〜3
00分温度を保持するか、0.1℃/分〜1℃/分の冷
却速度にて冷却して基板上にニオブ酸リチウム単結晶薄
膜をエピタキシャル成長させる方法である。
【0010】基板としては、ニオブ酸チリウム薄膜を製
造する場合、ZnO、Gd3Ga5O12、MgO、ア
ルミナなどがあるが、タンタル酸リチウムが最良であ
る。タンタル酸リチウムを用いる理由は、前記タンタル
酸リチウム基板の結晶系は、ニオブ酸リチウム単結晶に
類似しておりエピタキシャル成長させやすく、更に前記
タンタル酸リチウム基板は市販されているため、品質の
よいものが安定して入手できるからである。
造する場合、ZnO、Gd3Ga5O12、MgO、ア
ルミナなどがあるが、タンタル酸リチウムが最良であ
る。タンタル酸リチウムを用いる理由は、前記タンタル
酸リチウム基板の結晶系は、ニオブ酸リチウム単結晶に
類似しておりエピタキシャル成長させやすく、更に前記
タンタル酸リチウム基板は市販されているため、品質の
よいものが安定して入手できるからである。
【0011】タンタル酸リチウム基板のキュリー点は、
異種元素を含有させることによって変化するが、一般に
650℃であリ、他方ニオブ酸リチウム薄膜を形成する
ための溶融液の温度はタンタル酸リチウムのキュリー点
より高いので基板をニオブ酸リチウム過冷却液に浸漬
し、エピタキシャル成長させた後、冷却して常温までも
どす際、タンタル酸リチウム基板がキュリー点で相転移
する際発生する応力を緩和しなければならない。このた
め、タンタル酸リチウム基板のキュリー点付近で一定時
間温度を保持するか徐冷することにより、基板に発生す
るクラックを抑制することが出来るのである。
異種元素を含有させることによって変化するが、一般に
650℃であリ、他方ニオブ酸リチウム薄膜を形成する
ための溶融液の温度はタンタル酸リチウムのキュリー点
より高いので基板をニオブ酸リチウム過冷却液に浸漬
し、エピタキシャル成長させた後、冷却して常温までも
どす際、タンタル酸リチウム基板がキュリー点で相転移
する際発生する応力を緩和しなければならない。このた
め、タンタル酸リチウム基板のキュリー点付近で一定時
間温度を保持するか徐冷することにより、基板に発生す
るクラックを抑制することが出来るのである。
【0012】本発明においては、育成温度から基板のキ
ュリー付近までの冷却速度は、0.5〜1200℃/時
であることが望ましい。また、400℃以下では、指数
関数的に冷却させることが望ましい。
ュリー付近までの冷却速度は、0.5〜1200℃/時
であることが望ましい。また、400℃以下では、指数
関数的に冷却させることが望ましい。
【0013】また、タンタル酸リチウム基板にMg、
V、Ti、Cr、Fe、Ni、Ndなどの異種元素をそ
れぞれ含有させるとよい。これら異種元素のうち、Mg
或いはVは、基板の屈折率を小さくする作用を有し、一
方、Ti、Cr、Fe、Ni、Ndなどの異種元素は、
基板の屈折率を大きくする作用を有する。これらの元素
は、タンタル酸リチウム基板に、原子、イオン、酸化物
など種々の形態で含有できる。
V、Ti、Cr、Fe、Ni、Ndなどの異種元素をそ
れぞれ含有させるとよい。これら異種元素のうち、Mg
或いはVは、基板の屈折率を小さくする作用を有し、一
方、Ti、Cr、Fe、Ni、Ndなどの異種元素は、
基板の屈折率を大きくする作用を有する。これらの元素
は、タンタル酸リチウム基板に、原子、イオン、酸化物
など種々の形態で含有できる。
【0014】基板へ異種元素を拡散させる場合は、拡散
層の厚みは50Å〜20×104Åが望ましい。
層の厚みは50Å〜20×104Åが望ましい。
【0015】ニオブ酸リチウム薄膜には、Rh、Zn、
Ni、Co、Cr、Ti、Nd、V等を含有させことが
好ましい。
Ni、Co、Cr、Ti、Nd、V等を含有させことが
好ましい。
【0016】特に、タンタル酸リチウム基板に前記異種
元素を含有させる際、異種元素は、基板全体に均一に存
在していなくてもよい。本発明において、前記タンタル
酸リチウム基板の特定箇所に異種元素を添加して導波路
形成部分の屈折率が非形成部分に比べて相対的に低いパ
ターンを形成することにより、該基板にニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜をスラブ状に形成するだけで、前記パター
ン部分に形成されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜が導波
路となり、導波路形成のための加工工程を省くことがで
きる。
元素を含有させる際、異種元素は、基板全体に均一に存
在していなくてもよい。本発明において、前記タンタル
酸リチウム基板の特定箇所に異種元素を添加して導波路
形成部分の屈折率が非形成部分に比べて相対的に低いパ
ターンを形成することにより、該基板にニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜をスラブ状に形成するだけで、前記パター
ン部分に形成されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜が導波
路となり、導波路形成のための加工工程を省くことがで
きる。
【0017】本発明のニオブ酸リチウム単結晶薄膜は、
タンタル酸リチウム基板上に形成され、タンタル酸リチ
ウム基板と格子整合されてなることが望ましい。この理
由は、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタンタル酸リチウ
ム基板と格子整合されることにより極めて優れた光学的
特性を有するニオブ酸リチウム単結晶薄膜が、従来技術
では得られない厚い膜厚で形成されるからである。形成
されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜が極めて優れた光学
特性を有する理由は、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタ
ンタル酸リチウム基板とが格子整合されることにより基
板と一体化し、格子の歪や結晶の欠陥などが極めて少な
く結晶性に優れ、且つマイクロクラックなどのない高品
質の膜となるからである。
タンタル酸リチウム基板上に形成され、タンタル酸リチ
ウム基板と格子整合されてなることが望ましい。この理
由は、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタンタル酸リチウ
ム基板と格子整合されることにより極めて優れた光学的
特性を有するニオブ酸リチウム単結晶薄膜が、従来技術
では得られない厚い膜厚で形成されるからである。形成
されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜が極めて優れた光学
特性を有する理由は、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタ
ンタル酸リチウム基板とが格子整合されることにより基
板と一体化し、格子の歪や結晶の欠陥などが極めて少な
く結晶性に優れ、且つマイクロクラックなどのない高品
質の膜となるからである。
【0018】本発明は、特にタンタル酸リチウム基板と
格子整合されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得る場合
には有利である。
格子整合されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得る場合
には有利である。
【0019】以下、格子整合について説明する。格子整
合とは、薄膜の格子定数を基板のそれの99.81〜1
00.07%、望ましくは99.93〜100.03%
とすることである。
合とは、薄膜の格子定数を基板のそれの99.81〜1
00.07%、望ましくは99.93〜100.03%
とすることである。
【0020】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタンタル酸
リチウム基板を格子整合させる手段は特に限定されるも
のではないが、タンタル酸リチウムのa軸の格子定数が
通常のニオブ酸リチウムのa軸の格子定数(5.148
Å)より大きい場合にはタンタル酸リチウム上に形成さ
れるニオブ酸リチウムの格子定数を大きくする。その手
段としてはニオブ酸リチウムに異種元素を混入させるこ
とが、好ましく、NaとMgをニオブ酸リチウム単結晶
薄膜中に含有させることが有利である。この理由は、N
aとMgのイオン又は原子はニオブ酸リチウムの結晶格
子に対する置換、或いはドープにより、ニオブ酸リチウ
ムの格子定数(a軸)を大きくする効果を有する。Na
とMgの組成を調整することによリ、容易に前記タンタ
ル酸リチウム基板とニオブ酸リチウム単結晶との格子整
合を得ることができる。特にNaはニオブ酸リチウムの
格子定数を非常に大きくすることができる。Mgも格子
定数を大きくすることができるが、Na程効果がない。
しかし、光損傷を防止するという重要な効果を有する。
又、前記Na、Mgを含有させる場合、その含有量は、
それぞれニオブ酸リチウム単結晶に対して、Naの量は
0.1〜14.3モル%、好ましくは0.3〜4.8モ
ル%、Mgの量は0.8〜10.8モル%好ましくは、
3.5〜8.6モル%であることが望ましい。その理由
は、Naの含有量が、0.1モル%より少ない場合は、
Mgの添加量の如何に関わらず、タンタル酸リチウム基
板と格子定数できる程、格子定数が大きくならず、又、
14.3モル%を越える場合は、逆に格子定数が大きく
なリすぎ、いずれの場合もタンタル酸リチウム基板とニ
オブ酸リチウム単結晶との格子整合が得られないからで
ある。
リチウム基板を格子整合させる手段は特に限定されるも
のではないが、タンタル酸リチウムのa軸の格子定数が
通常のニオブ酸リチウムのa軸の格子定数(5.148
Å)より大きい場合にはタンタル酸リチウム上に形成さ
れるニオブ酸リチウムの格子定数を大きくする。その手
段としてはニオブ酸リチウムに異種元素を混入させるこ
とが、好ましく、NaとMgをニオブ酸リチウム単結晶
薄膜中に含有させることが有利である。この理由は、N
aとMgのイオン又は原子はニオブ酸リチウムの結晶格
子に対する置換、或いはドープにより、ニオブ酸リチウ
ムの格子定数(a軸)を大きくする効果を有する。Na
とMgの組成を調整することによリ、容易に前記タンタ
ル酸リチウム基板とニオブ酸リチウム単結晶との格子整
合を得ることができる。特にNaはニオブ酸リチウムの
格子定数を非常に大きくすることができる。Mgも格子
定数を大きくすることができるが、Na程効果がない。
しかし、光損傷を防止するという重要な効果を有する。
又、前記Na、Mgを含有させる場合、その含有量は、
それぞれニオブ酸リチウム単結晶に対して、Naの量は
0.1〜14.3モル%、好ましくは0.3〜4.8モ
ル%、Mgの量は0.8〜10.8モル%好ましくは、
3.5〜8.6モル%であることが望ましい。その理由
は、Naの含有量が、0.1モル%より少ない場合は、
Mgの添加量の如何に関わらず、タンタル酸リチウム基
板と格子定数できる程、格子定数が大きくならず、又、
14.3モル%を越える場合は、逆に格子定数が大きく
なリすぎ、いずれの場合もタンタル酸リチウム基板とニ
オブ酸リチウム単結晶との格子整合が得られないからで
ある。
【0021】ニオブ酸リチウムの単結晶中のNa、Mg
の含有量を、ニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数
の関係を図1に示す。
の含有量を、ニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数
の関係を図1に示す。
【0022】ニオブ酸リチウムの格子定数を大きくする
他の手段としてはニオブ酸リチウムのLi/Nbの比率
を変える方法がある。その変化の状態を図2に示す。こ
の図よりLi/Nbのモル比率は41/59〜56/4
4が好ましい。
他の手段としてはニオブ酸リチウムのLi/Nbの比率
を変える方法がある。その変化の状態を図2に示す。こ
の図よりLi/Nbのモル比率は41/59〜56/4
4が好ましい。
【0023】他の手段として、ニオブ酸リチウムをa軸
の格子定数が、5.148Åより大きな単結晶基板と格
子整合させる場合、ニオブ酸リチウムに異種元素を混ぜ
てニオブ酸リチウムの格子定数を小さくして格子整合さ
せる。異種元素として、Tiを添加した場合、ニオブ酸
リチウムのa軸の格子定数は、図3のように変化する。
Tiの添加量としては、0.2ないし30モルが適当で
ある。
の格子定数が、5.148Åより大きな単結晶基板と格
子整合させる場合、ニオブ酸リチウムに異種元素を混ぜ
てニオブ酸リチウムの格子定数を小さくして格子整合さ
せる。異種元素として、Tiを添加した場合、ニオブ酸
リチウムのa軸の格子定数は、図3のように変化する。
Tiの添加量としては、0.2ないし30モルが適当で
ある。
【0024】また、格子整合の手段としては、タンタル
酸リチウム基板に異種元素を添加して、ニオブ酸リチウ
ムをa軸の格子定数に合せることが出来る。この場合、
添加手段としては拡散手段或は原料に加えCZ法にて引
き上げ、これを基板に成型する方法などがある。
酸リチウム基板に異種元素を添加して、ニオブ酸リチウ
ムをa軸の格子定数に合せることが出来る。この場合、
添加手段としては拡散手段或は原料に加えCZ法にて引
き上げ、これを基板に成型する方法などがある。
【0025】本発明において、基板として使用するタン
タル酸リチウムは、結晶構造が六方晶であり、a軸の格
子定数が5.128〜5.173Åであれば使用でき、
基板の形状は平板状は限定されず、繊維、バルク状でも
何れでもよい。
タル酸リチウムは、結晶構造が六方晶であり、a軸の格
子定数が5.128〜5.173Åであれば使用でき、
基板の形状は平板状は限定されず、繊維、バルク状でも
何れでもよい。
【0026】本発明においては、ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜の成長面として、タンタル酸リチウム基板の(0
001)面を使用することが望ましい。
晶薄膜の成長面として、タンタル酸リチウム基板の(0
001)面を使用することが望ましい。
【0027】前記タンタル酸リチウム基板の(000
1)面は、タンタル酸リチウムのc軸に垂直な面を指
す。ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の成長面として、タン
タル酸リチウム基板の(0001)面を使用することが
望ましい理由は、前記タンタル酸リチウムは、結晶構造
が六方晶(第1図参照)であり、前記(0001)面は
a軸のみで構成されるため、a軸の格子定数を変えるだ
けでニオブ酸リチウム単結晶薄膜と、格子整合させるこ
とができるからである。
1)面は、タンタル酸リチウムのc軸に垂直な面を指
す。ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の成長面として、タン
タル酸リチウム基板の(0001)面を使用することが
望ましい理由は、前記タンタル酸リチウムは、結晶構造
が六方晶(第1図参照)であり、前記(0001)面は
a軸のみで構成されるため、a軸の格子定数を変えるだ
けでニオブ酸リチウム単結晶薄膜と、格子整合させるこ
とができるからである。
【0028】タンタル酸リチウム基板の薄膜形成面の面
粗度は、ニオブ酸リチウム単結晶の結晶性に大きく影響
する。タンタル酸リチウム基板のニオブ酸リチウム単結
晶薄膜形成面の面粗度は、JIS B0601, Rm
ax=10〜1000Åであることが望ましい。この理
由は、Rmaxの値を10Åより小さくすることは極め
て困難であリ、またRmaxの値が1000Åより大き
くなると、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の結晶性が低下
するからである。
粗度は、ニオブ酸リチウム単結晶の結晶性に大きく影響
する。タンタル酸リチウム基板のニオブ酸リチウム単結
晶薄膜形成面の面粗度は、JIS B0601, Rm
ax=10〜1000Åであることが望ましい。この理
由は、Rmaxの値を10Åより小さくすることは極め
て困難であリ、またRmaxの値が1000Åより大き
くなると、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の結晶性が低下
するからである。
【0029】本発明においては、格子定数の測定は、通
常の粉末X線回析により行なわれる。格子定数は、Cu
−2θ=45〜90゜に検出されるニオブ酸リチウムの
15本のピークの2θの値とその面指数を用い最小二乗
法により算出する。なお測定においてはSiを内部標準
として使用する。
常の粉末X線回析により行なわれる。格子定数は、Cu
−2θ=45〜90゜に検出されるニオブ酸リチウムの
15本のピークの2θの値とその面指数を用い最小二乗
法により算出する。なお測定においてはSiを内部標準
として使用する。
【0030】格子整合の具体的な方法としては、液相エ
ピタキシャル成長法を用い、Li2O、Nb2O5、V
2O5、Na2O、MgOなどからなる溶融体にタンタ
ル酸リチウム基板を接触させ、ニオブ酸リチウム単結晶
薄膜のa軸の格子定数をタンタル酸リチウム基板のa軸
の格子定数に整合させる。
ピタキシャル成長法を用い、Li2O、Nb2O5、V
2O5、Na2O、MgOなどからなる溶融体にタンタ
ル酸リチウム基板を接触させ、ニオブ酸リチウム単結晶
薄膜のa軸の格子定数をタンタル酸リチウム基板のa軸
の格子定数に整合させる。
【0031】本発明におけるNa2O、MgOを除い
た、Li2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲として
はLi2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図
において、A(88.90,2.22,8.88)、B
(55.00,43.00,2.00)、C(46.5
0,51.50,2.00)、D(11.11,80.
00,8.89)、E(37.50,5.00,57.
50)の5組成点で囲まれる領域で示される組成範囲内
にあることが有利である。なお、前記組成点は、(Li
2Oのモル%、V2O5のモル%,Nb2O5のモル
%)を指す。
た、Li2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲として
はLi2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図
において、A(88.90,2.22,8.88)、B
(55.00,43.00,2.00)、C(46.5
0,51.50,2.00)、D(11.11,80.
00,8.89)、E(37.50,5.00,57.
50)の5組成点で囲まれる領域で示される組成範囲内
にあることが有利である。なお、前記組成点は、(Li
2Oのモル%、V2O5のモル%,Nb2O5のモル
%)を指す。
【0032】また、前記Na2O、MgOを除いたLi
2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲としては、Li
2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図におい
て、F(49.49,45.46,5.05)、G(1
1.11,80.00,8.89),H(42.81,
22.94,34.25)の3組成点で囲まれた組成割
合であることが好ましく、また、前記Li2O−V2O
5−Nb2O5の組成範囲は、3成分系の三角図におい
て、I(47.64,46.12,6.24),J(2
7.01,64.69,8.30),K(36.71,
37.97,25.32),L(44.05,32.9
7,22.98)の4組成点で囲まれる範囲が好適であ
り、さらにM(45.36,46.45,8.19),
N(32.89,57.05,10.06),O(3
6.71,44.30,18.99),P(44.9
5,40.54,14.51)の4組成点で囲まれる範
囲が最適である。
2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲としては、Li
2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図におい
て、F(49.49,45.46,5.05)、G(1
1.11,80.00,8.89),H(42.81,
22.94,34.25)の3組成点で囲まれた組成割
合であることが好ましく、また、前記Li2O−V2O
5−Nb2O5の組成範囲は、3成分系の三角図におい
て、I(47.64,46.12,6.24),J(2
7.01,64.69,8.30),K(36.71,
37.97,25.32),L(44.05,32.9
7,22.98)の4組成点で囲まれる範囲が好適であ
り、さらにM(45.36,46.45,8.19),
N(32.89,57.05,10.06),O(3
6.71,44.30,18.99),P(44.9
5,40.54,14.51)の4組成点で囲まれる範
囲が最適である。
【0033】このような組成範囲にすることが有利な理
由は、NaとMgによるニオブ酸リチウム単結晶薄膜と
タンタル酸リチウム基板との格子整合が容易になり、得
られるニオブ酸リチウム単結晶薄膜の光学的特性が優れ
ており、特に光伝搬損失が低く、良質なニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜を得ることができるからである。また、本
発明におけるNa2Oの組成割合として、モル比でNa
2O/Li2Oが、2.0/98.0〜93.5/6.
5を満たす範囲であることが望ましい。
由は、NaとMgによるニオブ酸リチウム単結晶薄膜と
タンタル酸リチウム基板との格子整合が容易になり、得
られるニオブ酸リチウム単結晶薄膜の光学的特性が優れ
ており、特に光伝搬損失が低く、良質なニオブ酸リチウ
ム単結晶薄膜を得ることができるからである。また、本
発明におけるNa2Oの組成割合として、モル比でNa
2O/Li2Oが、2.0/98.0〜93.5/6.
5を満たす範囲であることが望ましい。
【0034】この理由は、前記モル比の範囲からNa2
Oの割合が外れる場合、タンタル酸リチウム基板とリチ
ウム単結晶薄膜の格子整合させることが困難なためであ
る。これらの元素は、基板の薄膜形成に影響する特性、
例えば表面粗度などを殆ど変化させずに、その表面屈折
率のみを変えられるため、通常の基板と同等の特性を有
する薄膜を同様の条件にて製造することができる。
Oの割合が外れる場合、タンタル酸リチウム基板とリチ
ウム単結晶薄膜の格子整合させることが困難なためであ
る。これらの元素は、基板の薄膜形成に影響する特性、
例えば表面粗度などを殆ど変化させずに、その表面屈折
率のみを変えられるため、通常の基板と同等の特性を有
する薄膜を同様の条件にて製造することができる。
【0035】本発明におけるエピタキシャル成長法によ
って溶融体にフラックスとして少なくともK2O、V2
O5、を添加することが有利である。
って溶融体にフラックスとして少なくともK2O、V2
O5、を添加することが有利である。
【0036】その理由を以下に説明する。溶融剤として
K2O、V2O5を使用することにより溶融剤からのL
iの供給を防止できるため、原料物中のLi2O、Nb
2O5の組成比を変えることにより、析出してくるニオ
ブ酸リチウム単結晶薄膜中のLi/Nbの比率を変える
ことができる。
K2O、V2O5を使用することにより溶融剤からのL
iの供給を防止できるため、原料物中のLi2O、Nb
2O5の組成比を変えることにより、析出してくるニオ
ブ酸リチウム単結晶薄膜中のLi/Nbの比率を変える
ことができる。
【0037】前記Li/Nbの値が変わると、a軸の格
子定数も変わるため、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa
軸の格子定数を原料物中のLi2O,Nb2O5の組成
比を制御することにより制御でき、ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜とタンタル酸リチウム基板を格子整合させるこ
とができる。
子定数も変わるため、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa
軸の格子定数を原料物中のLi2O,Nb2O5の組成
比を制御することにより制御でき、ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜とタンタル酸リチウム基板を格子整合させるこ
とができる。
【0038】また、前記K2O、V2O5、Li2O、
Nb2O5からなる溶融体に、Na2OやMgOを添加
してもよい。この理由は、Na2OやMgOを添加する
ことにより、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa軸の格子
定数を大きくすることができるからである。またMgO
は光損傷を防止できる。
Nb2O5からなる溶融体に、Na2OやMgOを添加
してもよい。この理由は、Na2OやMgOを添加する
ことにより、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa軸の格子
定数を大きくすることができるからである。またMgO
は光損傷を防止できる。
【0039】前記溶融体組成は、モル比でLi2O/N
b2Oが43/57〜56/44であることが望まし
く、43/57〜50/50が好適である。この理由
は、上記範囲を外れる場合、析出するニオブ酸リチウム
単結晶の結晶構造が変化し、光学特性が低下するからで
ある。
b2Oが43/57〜56/44であることが望まし
く、43/57〜50/50が好適である。この理由
は、上記範囲を外れる場合、析出するニオブ酸リチウム
単結晶の結晶構造が変化し、光学特性が低下するからで
ある。
【0040】さらに、前記MgOは、MgO/原料組成
から析出可能なニオブ酸リチウム単結晶の理論量の値
が、モル比で30/100を満たす範囲を超えないこと
が望ましい。この理由は、上記比率を超える場合、ニオ
ブ酸Mg系の結晶が析出するからである。
から析出可能なニオブ酸リチウム単結晶の理論量の値
が、モル比で30/100を満たす範囲を超えないこと
が望ましい。この理由は、上記比率を超える場合、ニオ
ブ酸Mg系の結晶が析出するからである。
【0041】また、K2O、V2O5の組成は、K2O
2、V2O5からなる溶融剤(KVO3換算)/原料組
成から析出可能なニオブ酸リチウム単結晶の理論量の値
が、モル比で25/75〜75/25を満たす範囲であ
ることが望ましい。この理由は、上記範囲を外れる場
合、析出するニオブ酸リチウム単結晶の結晶構造が変化
してしまい、光学特性が低下するためである。
2、V2O5からなる溶融剤(KVO3換算)/原料組
成から析出可能なニオブ酸リチウム単結晶の理論量の値
が、モル比で25/75〜75/25を満たす範囲であ
ることが望ましい。この理由は、上記範囲を外れる場
合、析出するニオブ酸リチウム単結晶の結晶構造が変化
してしまい、光学特性が低下するためである。
【0041】また、K2O、V2O5の組成割合は、モ
ル比で1対1であることが有利である。また、本発明に
おいては、タンタル酸リチウム基板のa軸の格子定数
を、異種元素を添加して調整することにより、ニオブ酸
リチウム結晶のa軸の格子定数に合わせることにより格
子整合を行なうことができる。
ル比で1対1であることが有利である。また、本発明に
おいては、タンタル酸リチウム基板のa軸の格子定数
を、異種元素を添加して調整することにより、ニオブ酸
リチウム結晶のa軸の格子定数に合わせることにより格
子整合を行なうことができる。
【0042】次いで、上記の組成を有する溶融液を過冷
却状態にした後、タンタル酸リチウム基板を接触させ
る。
却状態にした後、タンタル酸リチウム基板を接触させ
る。
【0043】前記溶融体を過冷却状態とするための冷却
速度は、0.5〜300℃/時であることが望ましい。
速度は、0.5〜300℃/時であることが望ましい。
【0044】又、エピタキシャル育成のための温度は6
00〜1250℃であることが望ましい。この理由はニ
オブ酸リチウムの融点が1250℃であり、これ以上の
温度では結晶が晶出せず、又、600℃は、溶融剤の融
点であるため、これより低い温度では原料を溶融体とす
ることができないためである。
00〜1250℃であることが望ましい。この理由はニ
オブ酸リチウムの融点が1250℃であり、これ以上の
温度では結晶が晶出せず、又、600℃は、溶融剤の融
点であるため、これより低い温度では原料を溶融体とす
ることができないためである。
【0045】前記エピタキシャル育成の際には、タンタ
ル酸リチウム基板を回転させることが望ましい。これ
は、タンタル酸リチウム基板を回転させることにより、
特性及び膜厚が均一な結晶ができるからである。
ル酸リチウム基板を回転させることが望ましい。これ
は、タンタル酸リチウム基板を回転させることにより、
特性及び膜厚が均一な結晶ができるからである。
【0046】前記基板の回転は、水平状態で行なわれる
ことが望ましい。前記回転速度は、50〜150rmp
であることが望ましい。また、前記タンタル酸リチウム
基板は、少なくとも成長面は、光学研磨されその後、化
学エッチング処理されていることが望ましい。
ことが望ましい。前記回転速度は、50〜150rmp
であることが望ましい。また、前記タンタル酸リチウム
基板は、少なくとも成長面は、光学研磨されその後、化
学エッチング処理されていることが望ましい。
【0047】前記タンタル酸リチウム基板の厚みは0.
5〜2.0mmであることが望ましい。この理由は、
0.5mmより薄い基板は、クラックが発生しやすく、
2.0mmより厚い基板は、焦伝効果(加熱による放電
効果)が問題となり、加熱や研磨により帯電するため、
研磨屑などが付着してスクラッチが発生し易いからであ
る。
5〜2.0mmであることが望ましい。この理由は、
0.5mmより薄い基板は、クラックが発生しやすく、
2.0mmより厚い基板は、焦伝効果(加熱による放電
効果)が問題となり、加熱や研磨により帯電するため、
研磨屑などが付着してスクラッチが発生し易いからであ
る。
【0048】タンタル酸リチウム基板上に晶出する本発
明のニオブ酸単結晶薄膜の厚みは、タンタル酸リチウム
基板と溶融体との接触時間、溶融体の温度時間を適当に
選択することにより、制御することができる。
明のニオブ酸単結晶薄膜の厚みは、タンタル酸リチウム
基板と溶融体との接触時間、溶融体の温度時間を適当に
選択することにより、制御することができる。
【0049】本発明のニオブ酸リチウム単結晶薄膜の成
長速度は、0.01〜10μm/分が望ましい。これ以
上速い場合、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜にうねりが発
生し、また、これより遅い場合、薄膜の育成に時間がか
かりすぎるからである。
長速度は、0.01〜10μm/分が望ましい。これ以
上速い場合、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜にうねりが発
生し、また、これより遅い場合、薄膜の育成に時間がか
かりすぎるからである。
【0050】本発明においては液相エピタキシャル成長
の後、タンタル酸リチウム基板、ニオブ酸リチウム単結
晶結晶薄膜の表面からフラックスを除去することが望ま
しい。フラックスが残留すると、膜厚が不均一になるか
らである。
の後、タンタル酸リチウム基板、ニオブ酸リチウム単結
晶結晶薄膜の表面からフラックスを除去することが望ま
しい。フラックスが残留すると、膜厚が不均一になるか
らである。
【0051】前記フラックスの除去は、タンタル酸リチ
ウム基板に形成されたニオブ酸リチウム単結晶結晶薄膜
を100〜10000rpmで回転させることにより行
なわれることが望ましい。前記回転に溶する時間は、5
〜60分であることが望ましい。
ウム基板に形成されたニオブ酸リチウム単結晶結晶薄膜
を100〜10000rpmで回転させることにより行
なわれることが望ましい。前記回転に溶する時間は、5
〜60分であることが望ましい。
【0052】前記溶融体の撹拌時間は、適当な撹拌操作
において6〜48時間であることが望ましい。この理由
は、撹拌時間が短い場合、溶融体中に溶解しきらない結
晶核が発生し、この結晶核を中心に結晶成長が起こるの
でニオブ酸リチウム単結晶薄膜の表面に凹凸が発生する
からである。ニオブ酸リチウム単結晶膜の面粗度はJI
S BO 601 Rmax=0.001〜0.1mが
好適である。
において6〜48時間であることが望ましい。この理由
は、撹拌時間が短い場合、溶融体中に溶解しきらない結
晶核が発生し、この結晶核を中心に結晶成長が起こるの
でニオブ酸リチウム単結晶薄膜の表面に凹凸が発生する
からである。ニオブ酸リチウム単結晶膜の面粗度はJI
S BO 601 Rmax=0.001〜0.1mが
好適である。
【0053】前記タンタル酸リチウム基板の製造方法と
しては、CZ(チョクラルスキー)法が望ましい。ま
た、原料としては、例えば炭酸リチウム、五酸化タンタ
ル、酸化チタン、五酸化バナジウムが挙げられる。
しては、CZ(チョクラルスキー)法が望ましい。ま
た、原料としては、例えば炭酸リチウム、五酸化タンタ
ル、酸化チタン、五酸化バナジウムが挙げられる。
【0054】また、前記タンタル酸リチウム基板のa軸
の格子定数は、ナトリウムなどの異種元素の添加により
大きくすることができる。
の格子定数は、ナトリウムなどの異種元素の添加により
大きくすることができる。
【0055】ところでSHG素子を始めとする光学デバ
イスの構成材料にニオブ酸リチウム単結晶を使用するに
は前記ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム単結晶結
晶が電気光学効果、非線形光学効果などの光学的に有用
な諸性質を有することが必要である。
イスの構成材料にニオブ酸リチウム単結晶を使用するに
は前記ニオブ酸リチウムやタンタル酸リチウム単結晶結
晶が電気光学効果、非線形光学効果などの光学的に有用
な諸性質を有することが必要である。
【0056】一般にニオブ酸リチウムやタンタル酸リチ
ウム単結晶が、電気光学効果、非線形光学効果など光学
的に有用な諸特性を持つためには、その製造工程にて、
キュリー点以上の温度に加熱して電界をかけ、結晶をポ
ーリング(分極)することが必要である。
ウム単結晶が、電気光学効果、非線形光学効果など光学
的に有用な諸特性を持つためには、その製造工程にて、
キュリー点以上の温度に加熱して電界をかけ、結晶をポ
ーリング(分極)することが必要である。
【0057】また、異種元素を含有させたニオブ酸リチ
ウムやタンタル酸リチウムなどの単結晶は容易にポーリ
ングできないことが知られている。
ウムやタンタル酸リチウムなどの単結晶は容易にポーリ
ングできないことが知られている。
【0058】しかしながら、本発明のニオブ酸リチウム
単結晶薄膜は、基板であるタンタル酸リチウムが分極状
態であっても、また分極反転により電気的に中和されて
いても、常に分極された状態にあり、極めて優れた電気
光学効果、非線形光学効果などの諸特性を示す。
単結晶薄膜は、基板であるタンタル酸リチウムが分極状
態であっても、また分極反転により電気的に中和されて
いても、常に分極された状態にあり、極めて優れた電気
光学効果、非線形光学効果などの諸特性を示す。
【0059】このため、本発明のニオブ酸リチウム単結
晶薄膜とタンタル酸リチウム基板は、ポーリング工程を
必要としないため、製造工程が簡単で、従来は、使用が
困難であった異種元素を含有したタンタル酸リチウム基
板を使用できるという利点を持つ。
晶薄膜とタンタル酸リチウム基板は、ポーリング工程を
必要としないため、製造工程が簡単で、従来は、使用が
困難であった異種元素を含有したタンタル酸リチウム基
板を使用できるという利点を持つ。
【0059】次に実施例を持って具体的に説明する。
【0060】実施例1 (1)Li2CO351モル%,V2O539モル%,
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbO3の理諭量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して、7モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbO3の理諭量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して、7モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
【0061】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結晶
の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとした
後、面取り(C面)を行った。
度で915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結晶
の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとした
後、面取り(C面)を行った。
【0062】フォトリソグラフィーおよびRFスパッタ
法により、膜厚1000Å、幅5μmのMgO膜を形成
した後、920℃にて熱拡散させ、1000Åの幅μm
のMgO膜を形成した後、920℃にて熱拡散させ、1
000Åの幅5μmのMgO拡散チャンネルをもつもの
を基板材料とした。拡散層の厚さは、1000Åであっ
た。
法により、膜厚1000Å、幅5μmのMgO膜を形成
した後、920℃にて熱拡散させ、1000Åの幅μm
のMgO膜を形成した後、920℃にて熱拡散させ、1
000Åの幅5μmのMgO拡散チャンネルをもつもの
を基板材料とした。拡散層の厚さは、1000Åであっ
た。
【0063】このチャンネル部分は、MgOを拡散させ
ない部分に比べて常光屈折率が15×10−3減少して
いた。また、面粗度はJIS BO601 Rmax=
300Åであった。この基板材料を915℃で30分予
備加熱した後、溶融体中に100rpmで回転させなが
ら17分間浸漬した。成長速度は1.94μm/分であ
った。
ない部分に比べて常光屈折率が15×10−3減少して
いた。また、面粗度はJIS BO601 Rmax=
300Åであった。この基板材料を915℃で30分予
備加熱した後、溶融体中に100rpmで回転させなが
ら17分間浸漬した。成長速度は1.94μm/分であ
った。
【0064】(3)溶融体から基板材料を引き上げ、回
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度でタンタル
酸リチウム単結晶のキュリー温度(650℃)まで徐冷
し、その温度で1時間保った後、1時間に60℃の冷却
速度で、室温まで徐冷し、基板材料上に約33μmの厚
さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜を得た。
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度でタンタル
酸リチウム単結晶のキュリー温度(650℃)まで徐冷
し、その温度で1時間保った後、1時間に60℃の冷却
速度で、室温まで徐冷し、基板材料上に約33μmの厚
さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜を得た。
【0065】(4)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
【0066】(5)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を、幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に
端面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光の
ニアフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が
幅5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込めら
れていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム
単結晶薄膜の表面の面粗度は、 JIS BO601
Rmax=1000Åであった。
膜を、幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に
端面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光の
ニアフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が
幅5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込めら
れていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム
単結晶薄膜の表面の面粗度は、 JIS BO601
Rmax=1000Åであった。
【0067】実施例2 (1)Na2CO312.8モル%、V2O540モル
%、Nb2O510モル%、Li2CO3を37.2モ
ル%、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して5モル%添加した混合物を白金ルツボ
に入れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰囲気下
で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶解した。
ついで、溶融体をプロペラを用い、150rpmの回転
速度で20時間撹拌させた。
%、Nb2O510モル%、Li2CO3を37.2モ
ル%、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して5モル%添加した混合物を白金ルツボ
に入れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰囲気下
で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶解した。
ついで、溶融体をプロペラを用い、150rpmの回転
速度で20時間撹拌させた。
【0068】(2)厚さ1mmのタンタル酸リチウム基
板を面取り(R0.5)した後、厚さ250ÅのMgO
層をRFスパッタにより成形し、940℃で熱拡散さ
せ、厚さ250Åの拡散層を形成した。屈折率は、Mg
Oを拡散させない場合より0.015低下していた。ま
た、基板表面の面粗度は、JIS BO601 Rma
x=170Åであった。
板を面取り(R0.5)した後、厚さ250ÅのMgO
層をRFスパッタにより成形し、940℃で熱拡散さ
せ、厚さ250Åの拡散層を形成した。屈折率は、Mg
Oを拡散させない場合より0.015低下していた。ま
た、基板表面の面粗度は、JIS BO601 Rma
x=170Åであった。
【0069】(3)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で938℃まで徐冷した後、前記基板を938℃で5
0分間予備加熱し、溶融体中に100rpmで回転させ
ながら20分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度
は、0.7μm/分であった。
度で938℃まで徐冷した後、前記基板を938℃で5
0分間予備加熱し、溶融体中に100rpmで回転させ
ながら20分間浸漬した。ニオブ酸リチウムの成長速度
は、0.7μm/分であった。
【0070】(4)溶融体から基板材料を引き上げ、回
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1℃/分で700℃まで冷却し、700℃
から600℃まで0.1℃/分で冷却し、さらに600
℃から室温まで1℃/分で徐冷し、基板材料上に約14
μmの厚さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜を得た。
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1℃/分で700℃まで冷却し、700℃
から600℃まで0.1℃/分で冷却し、さらに600
℃から室温まで1℃/分で徐冷し、基板材料上に約14
μmの厚さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜を得た。
【0071】(4)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ1モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.153Å、入射光波長1.15μm測定
した屈折率は、2.231±0.001であった。ニオ
ブ酸リチウム単結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS B
O601 Rmax=1400Åであった。
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ1モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.153Å、入射光波長1.15μm測定
した屈折率は、2.231±0.001であった。ニオ
ブ酸リチウム単結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS B
O601 Rmax=1400Åであった。
【0072】実施例3 (1)Na2CO330モル%、Li2CO320モル
%、V2O540モル%、Nb2O510モル%、Mg
Oを前記溶融物組成から析出可能なLiNbO3の理論
量に対して5モル%添加(MgO/Nb2O5=10/
95)した混合物を白金ルツボにいれ、エピタキシャル
成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加熱し
てルツボの内容物を溶解した。
%、V2O540モル%、Nb2O510モル%、Mg
Oを前記溶融物組成から析出可能なLiNbO3の理論
量に対して5モル%添加(MgO/Nb2O5=10/
95)した混合物を白金ルツボにいれ、エピタキシャル
成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加熱し
てルツボの内容物を溶解した。
【0073】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で907℃まで徐冷した。ナトリウムを含有させたタ
ンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨し
た後、化学エッチングし、厚さを1.0mmとし、さら
に面取り(C0.5)したものを基板材料とした。面粗
度は、JIS BO601 Rmax=300Åであっ
た。
度で907℃まで徐冷した。ナトリウムを含有させたタ
ンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨し
た後、化学エッチングし、厚さを1.0mmとし、さら
に面取り(C0.5)したものを基板材料とした。面粗
度は、JIS BO601 Rmax=300Åであっ
た。
【0074】この基板材料に含有されていたナトリウム
の量は4モル%であった。また、基板材料の格子定数
(a軸)は、5.163Åであった。この基板材料を溶
融液から15mmに高さで30分予備加熱し、ついで溶
融体中に100rpmで回転させながら7分間浸漬し
た。ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の成長速度は、1.1
4μm/分であった。
の量は4モル%であった。また、基板材料の格子定数
(a軸)は、5.163Åであった。この基板材料を溶
融液から15mmに高さで30分予備加熱し、ついで溶
融体中に100rpmで回転させながら7分間浸漬し
た。ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の成長速度は、1.1
4μm/分であった。
【0075】(3)溶融体から、基板材料を引き上げ、
回転数1000rpmで回転させながら30秒間溶融体
上で溶融体を振り切った後、5℃/分の冷却速度でタン
タル酸リチウム単結晶のキュリー温度(645℃)まで
徐冷し、その温度で30分間保った後、1時間に60℃
の冷却速度で室温まで徐冷し、基板材料上に約7μmの
厚さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム
単結晶薄膜を得た。
回転数1000rpmで回転させながら30秒間溶融体
上で溶融体を振り切った後、5℃/分の冷却速度でタン
タル酸リチウム単結晶のキュリー温度(645℃)まで
徐冷し、その温度で30分間保った後、1時間に60℃
の冷却速度で室温まで徐冷し、基板材料上に約7μmの
厚さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム
単結晶薄膜を得た。
【0076】(4)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ7モル%、6モル%であった。また、単結
晶薄膜の格子定数(a軸)は5.163Å、入射光波長
1.15μmで測定した屈折率は、2.235±0.0
01であった。得られたニオブ酸リチウム単結晶薄膜の
表面の面粗度は、JIS BO601Rmax=200
0Åであった。
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ7モル%、6モル%であった。また、単結
晶薄膜の格子定数(a軸)は5.163Å、入射光波長
1.15μmで測定した屈折率は、2.235±0.0
01であった。得られたニオブ酸リチウム単結晶薄膜の
表面の面粗度は、JIS BO601Rmax=200
0Åであった。
【0077】実施例4 (1)Li2CO349モル%、V2O541モル%、
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbo3の理論量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して、6モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbo3の理論量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbO3
の理論量に対して、6モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
【0078】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で、915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとし
た後、面取り(C0.8)を行った。フォトリソグラフ
ィーおよびRFスパッタ法により、膜厚1000Å、幅
5μmのMgO膜を形成した。ついで、この基板を2.
67cm/分でエピタキシャル成長育成装置中の溶融体
に近づけ、予備加熱と熱拡散を同時に行った。拡散層の
厚さは、1000Åであった。この基板材料を溶融体中
に100rpmで回転させながら17分間浸漬した。成
長速度は1.94μm分であった。
度で、915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとし
た後、面取り(C0.8)を行った。フォトリソグラフ
ィーおよびRFスパッタ法により、膜厚1000Å、幅
5μmのMgO膜を形成した。ついで、この基板を2.
67cm/分でエピタキシャル成長育成装置中の溶融体
に近づけ、予備加熱と熱拡散を同時に行った。拡散層の
厚さは、1000Åであった。この基板材料を溶融体中
に100rpmで回転させながら17分間浸漬した。成
長速度は1.94μm分であった。
【0079】(3)溶融体から基板材料を引き上げ、回
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度でタンタル
酸リチウム単結晶のキュリー温度(650℃)まで徐冷
し、その温度で1時間保った後、1時間に60℃の冷却
速度で、室温まで徐冷し、基板材料上に約33μmの厚
さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜を得た。
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度でタンタル
酸リチウム単結晶のキュリー温度(650℃)まで徐冷
し、その温度で1時間保った後、1時間に60℃の冷却
速度で、室温まで徐冷し、基板材料上に約33μmの厚
さのナトリウム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜を得た。
【0080】(4)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、5モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、5モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
【0081】(5)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に端
面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光のニ
アフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が幅
5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込められ
ていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム単
結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601Rma
x=900Åであった。
膜を幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に端
面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光のニ
アフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が幅
5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込められ
ていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム単
結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601Rma
x=900Åであった。
【0082】実施例5 (1)Li2CO321.0モル%、Nb2O534.
0モル%、K2CO322.5モル%、V2O522.
5モル%、MgOを前記溶融体組成から析出可能なLi
NbO3の理論量に対して5モル%添加した混合物を白
金ルツボに入れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。
0モル%、K2CO322.5モル%、V2O522.
5モル%、MgOを前記溶融体組成から析出可能なLi
NbO3の理論量に対して5モル%添加した混合物を白
金ルツボに入れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。
【0083】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で、893℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し厚さ1.5mmとし
た。面粗度は、JIS BO601 Rmax=400
Åであった。
度で、893℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し厚さ1.5mmとし
た。面粗度は、JIS BO601 Rmax=400
Åであった。
【0084】この基板材料を溶融体上15mmの位置に
て893℃にて予備加熱し、ついで溶融体中に100r
pmで回転させながら11分間浸漬した。ニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜の成長速度は、0.54μm/分であっ
た。
て893℃にて予備加熱し、ついで溶融体中に100r
pmで回転させながら11分間浸漬した。ニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜の成長速度は、0.54μm/分であっ
た。
【0085】(3)溶融体から基板材料を引き上げ、回
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後1℃/分の冷却速度、630℃まで冷却し、
ついで630℃から600℃まで0.2℃/分で冷却、
さらに室温まで1℃/分で冷却し、基板材料上に約6μ
mの厚さのMgO含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得
た。
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後1℃/分の冷却速度、630℃まで冷却し、
ついで630℃から600℃まで0.2℃/分で冷却、
さらに室温まで1℃/分で冷却し、基板材料上に約6μ
mの厚さのMgO含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得
た。
【0086】格子定数(a軸)は5.154Å、入射光
波長1.15μmで測定した屈折率は、2.231±
0.001であった。得られたニオブ酸リチウム単結晶
薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601 Rmax
=1400Åであった。
波長1.15μmで測定した屈折率は、2.231±
0.001であった。得られたニオブ酸リチウム単結晶
薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601 Rmax
=1400Åであった。
【0087】実施例6 (1)Na2CO326.8モル%、Li2CO32
3.2モル%、V2O538.0モル%,Nb2O51
2.0モル%、TiO2を前記溶融体組成から析出可能
なLiNbO3の理論量に対して、12.0モル%添加
した混合物をイリジウムルツボに入れ、エピタキシャル
成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加熱し
てルツボの内容物を溶解した。
3.2モル%、V2O538.0モル%,Nb2O51
2.0モル%、TiO2を前記溶融体組成から析出可能
なLiNbO3の理論量に対して、12.0モル%添加
した混合物をイリジウムルツボに入れ、エピタキシャル
成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加熱し
てルツボの内容物を溶解した。
【0088】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で893℃まで徐冷した。厚さ1.7mmのタンタル
酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した後、
フォトリソグラフィーおよびRFスパッタ法により、膜
厚800Å、幅5μmのMgO膜以外の部分に膜厚40
0ÅのCu膜を形成した後、1000℃にて熱拡散さ
せ、400Åの拡散層を形成した。ついで幅5μmのM
gO拡散チャンネルをもつものを化学エッチングし、基
板材料とした。MgOを拡散させたチャンネル部分及び
チャンネル部分以外のCuを拡散させた部分は、なにも
拡散させない基板材料に比べて、常光屈折率はそれぞれ
10×10−3減少および1×10−3増大していた。
また、面粗度は、JIS BO601 Rmax=50
0Åであった。
度で893℃まで徐冷した。厚さ1.7mmのタンタル
酸リチウム単結晶の(0001)面を光学研磨した後、
フォトリソグラフィーおよびRFスパッタ法により、膜
厚800Å、幅5μmのMgO膜以外の部分に膜厚40
0ÅのCu膜を形成した後、1000℃にて熱拡散さ
せ、400Åの拡散層を形成した。ついで幅5μmのM
gO拡散チャンネルをもつものを化学エッチングし、基
板材料とした。MgOを拡散させたチャンネル部分及び
チャンネル部分以外のCuを拡散させた部分は、なにも
拡散させない基板材料に比べて、常光屈折率はそれぞれ
10×10−3減少および1×10−3増大していた。
また、面粗度は、JIS BO601 Rmax=50
0Åであった。
【0089】この基板材料を溶融体から10mmの高さ
で893℃で60分予備加熱した後、溶融体中に100
rpmで回転させながら12分間浸漬した。成長速度
は、0.58μm/分であった。 (3)溶融体から基板材料を引き上げ、回転数100r
pmで30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、2
℃/分の冷却速度654℃まで冷却し、654℃で1時
間温度を一定に保った後、室温まで2℃/分で徐冷し、
基板材料上に約7μmの厚さのナトリウム、チタン含有
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
で893℃で60分予備加熱した後、溶融体中に100
rpmで回転させながら12分間浸漬した。成長速度
は、0.58μm/分であった。 (3)溶融体から基板材料を引き上げ、回転数100r
pmで30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、2
℃/分の冷却速度654℃まで冷却し、654℃で1時
間温度を一定に保った後、室温まで2℃/分で徐冷し、
基板材料上に約7μmの厚さのナトリウム、チタン含有
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
【0090】(4)得られたニオブ酸リチウムの単結晶
薄膜中に含有されていたナトリウム、チタンの量は、そ
れぞれ4.6モル%,5.0モル%であった。又、格子
定数(a軸)は5.153Å、入射光波長1.15μm
で測定した屈折率は、2.241±0.001であっ
た。得られたニオブ酸リチウム単結晶薄膜の表面の面粗
度は、JIS BO601Rmax=2000Åであっ
た。
薄膜中に含有されていたナトリウム、チタンの量は、そ
れぞれ4.6モル%,5.0モル%であった。又、格子
定数(a軸)は5.153Å、入射光波長1.15μm
で測定した屈折率は、2.241±0.001であっ
た。得られたニオブ酸リチウム単結晶薄膜の表面の面粗
度は、JIS BO601Rmax=2000Åであっ
た。
【0091】(5)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を、幅5μmの拡散チャンネルに対して垂直に端面研
磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光のニアフ
ィールドパターンを観察したところ、レーザ光が幅5μ
mのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込められてい
ることが確認できた。
膜を、幅5μmの拡散チャンネルに対して垂直に端面研
磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光のニアフ
ィールドパターンを観察したところ、レーザ光が幅5μ
mのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込められてい
ることが確認できた。
【0092】比較例6 (1)Li2CO351モル%、V2O539モル%、
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbO3の理論量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbo3
の理論量に対して、7モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
Nb2O510モル%、Na2CO3を溶融体組成から
析出可能なLiNbO3の理論量に対して、43モル%
添加、MgOを溶融体組成から析出可能なLiNbo3
の理論量に対して、7モル%添加した混合物をイリジウ
ムルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶
解した。ついで、溶融体をプロペラを用い、200rp
mの回転速度で12時間撹拌させた。
【0093】(2)溶融体を1時間当り60℃の冷却速
度で、915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとし
た後、面取り(C0.5)を行った。フォトリソグラフ
ィーおよびRFスパッタ法により、膜厚1000Å、幅
5μmのMgO膜を形成した後、920℃にて熱拡散さ
せ、1000Åの幅5μmのMgO拡散チャンネルをも
つものを基板材料とした。拡散層の厚さは、1000Å
であった。
度で、915℃まで徐冷した。タンタル酸リチウム単結
晶の(0001)面を光学研磨し、厚さ1.8mmとし
た後、面取り(C0.5)を行った。フォトリソグラフ
ィーおよびRFスパッタ法により、膜厚1000Å、幅
5μmのMgO膜を形成した後、920℃にて熱拡散さ
せ、1000Åの幅5μmのMgO拡散チャンネルをも
つものを基板材料とした。拡散層の厚さは、1000Å
であった。
【0094】このチャンネル部分は、MgOを拡散させ
ない部分に比べて常光屈折率が15×10−3減少して
いた。また、面粗度はJIS BO601 Rmax=
300Åであった。この基板材料を915℃で30分間
予備加熱した後、溶融体中に100rpmで回転させな
がら17分間浸漬した。成長速度は1.94μm/分で
あった。
ない部分に比べて常光屈折率が15×10−3減少して
いた。また、面粗度はJIS BO601 Rmax=
300Åであった。この基板材料を915℃で30分間
予備加熱した後、溶融体中に100rpmで回転させな
がら17分間浸漬した。成長速度は1.94μm/分で
あった。
【0095】(3)溶融体から基板材料を引き上げ、回
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度で室温まで
徐冷し、基板材料上に約33μmの厚さのナトリウム、
マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
転数1000rpmで30秒間溶融体上で、溶融体を振
り切った後、1時間当り300℃の冷却速度で室温まで
徐冷し、基板材料上に約33μmの厚さのナトリウム、
マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
【0096】(4)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
膜中に含有されていたナトリウム、マグネシウムの量
は、それぞれ2モル%、6モル%であった。又格子定数
(a軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測
定した屈折率は、2.231±0.001であった。
【0097】(5)得られたニオブ酸リチウム単結晶薄
膜を、幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に
端面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光の
ニアフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が
幅5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込めら
れていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム
単結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601Rm
ax=1000Åであった。
膜を、幅5μmのMgO拡散チャンネルに対して垂直に
端面研磨を施して、レーザ光を端面入射させ、出射光の
ニアフィールドパターンを観察したところ、レーザ光が
幅5μmのMgO拡散チャンネル上で良好に閉じ込めら
れていることが確認できた。得られたニオブ酸リチウム
単結晶薄膜の表面の面粗度は、JIS BO601Rm
ax=1000Åであった。
【0098】
【表1】
【0099】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は基板上に単
結晶薄膜を液相エピタキシャル成長させて基板上に形成
させた単結晶薄膜を冷却を行う際、基板のキュリー点付
近の温度での冷却速度を遅くすることによって、クラッ
ク発生を防止し、高収率で短結晶薄膜を得る効果を有す
る。
結晶薄膜を液相エピタキシャル成長させて基板上に形成
させた単結晶薄膜を冷却を行う際、基板のキュリー点付
近の温度での冷却速度を遅くすることによって、クラッ
ク発生を防止し、高収率で短結晶薄膜を得る効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜中のNa、Mgと
ニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関係。
ニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関係。
【図2】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜中のLi/Nbの
比率とニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関
係。
比率とニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関
係。
【図3】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜中のTiの量とニ
オブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関係。
オブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定数の関係。
Claims (5)
- 【請求項1】基板上に単結晶薄膜を液相エピタキシャル
成長させる方法において、基板上に単結晶薄膜を形成さ
せた後、冷却を行うにあたリ、基板のキュリー点付近の
温度範囲にて、1)温度を一定時間保持するか、あるい
は2)徐冷することを特徴とする液相エピタキシャル成
長方法。 - 【請求項2】請求項1において、基板のキュリー点付近
の温度範囲にて、温度を10〜300分間保持する液相
エピタキシャル成長方法。 - 【請求項3】請求項1において、基板のキュリー点付近
の温度範囲にて、0.1℃/分から1℃/分の速度で徐
冷する単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法。 - 【請求項4】基板のキュリー点付近の温度範囲は、基板
のキュリー点よリ10℃低い温度から10℃高い温度と
の相だの温度範囲である請求項1に記載の単結晶薄膜の
液相エピタキシャル成長方法。 - 【請求項5】基板はタンタル酸リチウム基板、単結晶薄
膜はニオブ酸リチウムである請求項1に記載の単結晶薄
膜の液相エピタキシャル成長方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2418539A JPH0672794A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2418539A JPH0672794A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672794A true JPH0672794A (ja) | 1994-03-15 |
Family
ID=18526367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2418539A Pending JPH0672794A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 単結晶薄膜の液相エピタキシャル成長方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672794A (ja) |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2418539A patent/JPH0672794A/ja active Pending
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