JP2838803B2 - ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法 - Google Patents
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法Info
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Description
光学材料に好適な膜厚のニオブ酸リチウムの製造方法に
関する。
長化が要求されている。
させることができるためであり、光ディスク、レーザプ
リンタ等の光機器分野への応用が考えられる。
る第2高調波発生(SHG)素子の研究が行なわれてき
た。
高出力のガスレーザを光源として、非線形光学結晶のバ
ルク単結晶が用いられてきた。しかし、光ディスク装
置、レーザプリンタ等の装置を小型化する要求が強いこ
と、ガスレーザは、光変調のため、外部に変調器が必要
であるのに対して、半導体レーザは、変調器を必要とせ
ず、また安価であることなどのために、ガスレーザに代
えて半導体レーザが主として用いられるようになってき
た。このため、数MmW〜数十mWの低い光源出力で高い変
換効率を得る必要から、薄膜導波路型のSHG素子が必要
となってきた。
としては、従来ニオブ酸リチウムバルク単結晶にTi等を
拡散させることにより、屈折率を変化させた層を導波路
としたものや、タンタル酸リチウム基板上に高周波スパ
ッタ法により形成させたニオブ酸リチウム薄膜を導波路
としたものなどが知られているが、何れも結晶性に優れ
たニオブ酸リチウム薄膜を得ることが困難で、高い変換
効率を得ることができなかった。
として、液相エピタキシャル法が好適であると考えられ
る。
ル法としては、例えば、 1)Applied Physics Letters,Vol.26、No.1,January 1
975には、タンタル酸リチウムを基板として、Li2O、V2O
5をフラックスとして、液相エピタキシャル成長法によ
り光導波路用ニオブ酸リチウム薄膜を形成して、光を導
波させた例が記載されている。
ウムを基板とし、Li2O、V2O5をフラックスとして、液相
エピタキシャル成長法により、光導波路用ニオブ酸リチ
ウム薄膜を形成する方法が記載されている。
をフラックスとして、エピタキシャル成長法により基板
上に、Mgを含有したニオブ酸リチウム・タンタル酸リチ
ウム固溶体薄膜単結晶を形成する方法が記載されてい
る。
をフラックスとして、エピタキシャル成長法により基板
上に、ニオブ酸リチウム・タンタル酸リチウム固溶体薄
膜単結晶を形成する方法が記載されている。
は、結晶性に優れたニオブ酸リチウム単結晶が、タンタ
ル酸リチウム基板上に得られないばかりでなく、特にSH
G素子を製造するのに必要な膜厚のニオブ酸リチウム単
結晶を得ることが困難であり、薄膜導波路型のSHG素子
が実用化されたという例は知られていない。
厚とは、すなわち入射させるレーザ光と第2高調波との
位相整合を行なうため、波長λの基本波長光と波長λ/2
の第2高調波との実効屈折率を一致させることのできる
膜厚のことであり、特にタンタル酸リチウム基板上に形
成させたニオブ酸リチウム単結晶薄膜を用いて、半導体
レーザ用SHG素子を作成する場合、実効屈折率を一致さ
せるためには、研磨により除去される分を考慮すると、
5μm以上の厚さのニオブ酸リチウム薄膜が必要であ
る。
にSHG素子の光学デバイスを作成するために必要な膜厚
のニオブ酸リチウム単結晶薄膜を実用的に製造する方法
はなかった。
問題が生ずるのは、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の格子
定数が、タンタル酸リチウム基板の格子定数より小さ
く、液相エピタキシャル成長の結果、得られたニオブ酸
リチウム単結晶薄膜の結晶格子に歪が発生するからであ
ると考え、これを解決するために、タンタル酸リチウム
基板の格子定数とニオブ酸リチウム単結晶薄膜の格子定
数を近付ければよいことに想達した。
とマグネシウムを含有させることにより、ニオブ酸リチ
ウム単結晶の光損傷(強い光を照射すると結晶の屈折率
が変化すること)を防止して、なお且つ、ニオブ酸リチ
ウム基板の格子定数を調整してタンタル酸リチウム基板
の格子定数に整合(格子整合)させ、SHG素子などの光
学デバイスを作成するために必要な膜厚のニオブ酸リチ
ウム単結晶を実用的に製造できることができることを全
く新規に知見し、本発明を完成するに至った。
76に、ニオブ酸リチウムにナトリウムを添加し、液相エ
ピタキシャル成長法によりY−カットのニオブ酸リチウ
ム基板上に膜厚20μmのナトリウム含有ニオブ酸リチウ
ム薄膜単結晶を形成した例が記載されている。
12にはニオブ酸リチウムにナトリウムを添加し、液相エ
ピタキシャル成長法によりYカットのタンタル酸リチウ
ム基板上にナトリウム含有ニオブ酸リチウム薄膜単結晶
を形成した例が記載されている。
ブ酸リチウム単結晶の格子定数が変化することは記載さ
れているものの、SAW(Surface Acoustic Wave)デバイ
スに関する技術であり、光学特性やタンタル酸リチウム
基板と格子整合させると光学特性に優れた膜が得られる
ことについては何ら記載されていない。又これらの文献
に示されたニオブ酸リチウム単結晶薄膜はSAWデバイス
用であり、前者の文献に記載された薄膜は基板にニオブ
酸リチウムを用いること、又後者の文献に記載の薄膜
は、タンタル酸リチウム基板に形成させているものの薄
膜と基板との格子整合がなされていないなどにより、何
れも本願の目的とする光学材料としては使用することが
できない。
を基板上に液相エピタキシャル成長法で形成する際、リ
チウムをナトリウムで置換し、格子定数を基板に近づ
け、歪のないリチウムフェライト膜を形成する方法が記
載されている。
技術であって、本願の目的とする光学材料用として使用
することはできない。
せ、エピタキシャル成長により、ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜を育成させる方法であって、溶融体として、主と
してLi2O、V2O5、Nb2O5、Na2O、MgOからなり、Na2OとMg
Oを除いた前記Li2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲が、Li2O−
V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図において、A(88.90,
2.22,8.88)、B(55.00,43.00,2.00)、C(46.50,51.
50,2.00)、D(37.50,5.00,57.50)の4組成点で囲ま
れる領域で示される組成割合にあるものを用い、ニオブ
酸リチウム単結晶薄膜のa軸の格子定数とタンタル酸リ
チウム基板のa軸の格子定数を整合させることを特徴と
するニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法からなる。
酸リチウム単結晶薄膜を析出させる際、エピタキシャル
成長法に用いる溶融体として、主として、Li2O、V2O5、
Nb2O5、Na2O、MgOからなり、Na2OとMgOを除いた前記Li2
O、V2O5、Nb2O5の組成範囲が、Li2O−V2O5−Nb2O5の3
成分系の三角図において、A(88.90,2.22,8.88)、B
(55.00,43.00,2.00)、C(46.50,51.50,2.00)、D
(57.50,5.00,57.50)の4組成点で囲まれる領域で示さ
れる組成割合にあるものを用いることにより、ニオブ酸
リチウム単結晶薄膜のa軸の格子定数とタンタル酸リチ
ウム基板のa軸の格子定数を整合させることが必要であ
る。
る理由は、前記タンタル酸リチウム基板の結晶系が、ニ
オブ酸リチウム単結晶に類似しておりエピタキシャル成
長させやすく、更に前記タンタル酸リチウム基板は市販
されているため、品質のよいものが安定して入手できる
からである。
素を含有させたもの、あるいは表面を化学エッチングし
たものなどを用いることができる。
必要な理由を以下に説明する。
酸リチウム単結晶の液相エピタキシャル成長を実現でき
る。
より、ナトリウムとマグネシウムをニオブ酸リチウム単
結晶薄膜中に含有させることができる。
結晶薄膜に含有させることにより、ニオブ酸リチウム単
結晶薄膜のa軸の格子定数を大きくすることができるた
め、ナトリウムとマグネシウムの組成を調整することに
より、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa軸の格子定数
を、タンタル酸リチウム基板のa軸の格子定数に合わせ
ることができ、厚い膜厚を有し、光学的特性に優れたニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜を得ることができる。
タル酸リチウムのa軸の格子定数より小さいため、タン
タル酸リチウム基板とニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa
軸の格子定数を合わせるためには、ニオブ酸リチウムの
a軸の格子定数を大きくすることが望ましい。
は、マグネシウムのみではタンタル酸リチウム基板とニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜を格子整合させることができ
ず、又ナトリウムのみでは、格子整合は可能であるが、
光損傷を防止することができないからである。
光学材料には好適である。
結晶薄膜中に含有されることにより、a軸の格子定数が
大きくなるが、これは、ナトリウムとマグネシウムのイ
オン或いは原子が、ニオブ酸リチウム結晶格子にドープ
されるか、或いはニオブ酸リチウム結晶格子を構成する
イオン或いは原子と置換させることに起因する。
b2O5の組成範囲としてLi2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の
三角図において、A(88.90,2.22,8.88)、B(55.00,4
3.00,2.00)、C(46.50,51.50,2.00)、D(37.50,5.0
0,57.50)の4組成点で囲まれる領域で示される組成割
合が必要とされる理由は、この範囲で得られるニオブ酸
リチウム薄膜の光学的特性が優れており、なかでも光伝
搬損失が低く、良質なニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得
ることができるからである。
−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図において、E(69.8
5,21.33,8.82)、F(49.95,45.02,5.03)、G(44.13.
16.76,39.11)、H(54.72,11.12,34.16)の4組成点で
囲まれる領域で示される組成割合であることが好まし
く、Li2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図において、
I(57.43,35.05,7.52)、J(49.95,42.53,7.52)、K
(47.36,26.32,26.32)、L(56.38,17.91,25.71)の4
組成点で囲まれる領域で示される組成割合であることが
好適である。
/Li2Oが、2.0/98.0〜93.5/6.5を満たす範囲であること
が必要である理由は、前記モル比の範囲からNa2Oの割合
が外れる場合、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜とタンタル
酸リチウム基板を格子整合させることができないからで
ある。
が、7.4/92.6〜80.0/20.0を満たす範囲であることが好
ましく、16.7/83.3〜48.4/51.6を満たす範囲であること
が好適である。
チウムが、0.1/99.9〜25.0/75.0を満たす組成範囲であ
ることが望ましい。前記ニオブ酸リチウムとは溶融体組
成から析出可能なニオブ酸リチウムの理論量を意味す
る。
gの光損傷防止効果が不充分で、前記範囲よりMgOの割合
が高い場合は、ニオブ酸マグネシウムの結晶が析出し
て、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜が得られないからであ
る。
リチウムが、0.7/100〜9.0/100を満たす範囲であること
が好ましく、3.5/100〜6.0/100を満たす範囲であること
が好適である。
割合が前記組成範囲内になるように選択されるが、原料
成分としては酸化物、もしくは加熱により酸化物に変化
する化合物が望ましく、例えば、Na2CO3、Nb2O5、Li2CO
3、V2O5、MgO、NaVO3、NaNbO3、LiVO3、LiNbO3の組成物
などが挙げられる。
が望ましい。又、前記加熱溶融は、空気雰囲気化或いは
酸化雰囲気化で行なうことが望ましい。
タンタルリチウム基板を接触させ、育成させることが望
ましい。
5〜300℃/時であることが望ましい。
望ましい。この理由はニオブ酸リチウムの融点が1250℃
であり、これ以上の温度では、結晶が析出せず、又、60
0℃は、溶融剤(Li2O−V2O5)の融点であるため、これ
より低い温度では、原料を溶融体とすることができない
ためである。
長面として、タンタル酸リチウム基板の(0001)面を使
用することが望ましい。
タル酸リチウムのC軸に垂直な面を指す。ニオブ酸リチ
ウム単結晶薄膜の成長面として、タンタル酸リチウム基
板の(0001)面を使用することが望ましい理由は、前記
タンタル酸リチウムは、結晶構造が六方晶(第1図参
照)であり、前記(0001)面はa軸のみで構成されるた
め、前記(0001)面を成長面とすることで、ニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜のa軸の格子定数を変えるだけで、格
子整合させることができるからである。
晶薄膜の格子定数(a軸)を前記ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜の格子定数(a軸)は、前記タンタル酸リチウム
基板の99.81〜100.07%にすることが望ましい。
ム基板とニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa軸の格子の相
違が大きくなり、光学材料として使用可能な光学特性に
優れたニオブ酸リチウム単結晶薄膜を充分に厚く形成す
ることができないからである。
(a軸)は、前記タンタル酸リチウム基板の99.92〜10
0.03%にすることが好適である。
1538Åの場合、ニオブ酸リチウム単結晶のa軸の格子定
数は、5.150〜5.155Åの範囲が好適である。
せることが望ましい。これは、タンタル酸リチウム基板
を回転させることにより、特性及び膜厚が、均一な結晶
ができるからである。
は、光学研磨されていることが望ましい。
の接触時間、溶融体の温度を適当に選択することによ
り、タンタル酸リチウム基板上に析出するニオブ酸リチ
ウム基板上に析出するニオブ酸リチウム単結晶薄膜の厚
みを制御することができる。
Nb2O5、Na2OとMgOの他に、Nd、Rh、Zn、NI、Co、Ti、Cr
などから選ばれる元素の酸化物を使用することができ
る。
ることにより、ニオブ酸リチウム単結晶薄膜の屈折率や
格子定数を変えることができる。
を小さくすることができる。
ニオブ酸リチウム単結晶薄膜は、タンタル酸リチウム基
板と一体となっており、格子の歪や結晶の欠陥が極めて
少なく、クラックなどのない高品質の膜であり、光導波
路として好適な性質を持ち、特に光伝搬損失が低く、な
お且つ従来よりも厚い膜が得られるため、膜厚導波路型
SHG素子の構成材料として最適であるだけでなく、光偏
向器、光変調器、マルチモードの光デバイスに使用でき
る。
モル%、Nb2O55.6モル%、MgOを前記原料物組成から析
出可能なLiNbO3の理論量に対しても5モル%添加(MgO/
LiNbO3=5/95)して混合物を白金ルツボにいれ、エピタ
キシャル成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加
熱してルツボの内容物を溶融させた。
で徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面
を光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料
として溶融体中に100rpmで回転させながら15分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で溶融体を振り切った後、室温まで徐
冷し、基板材料上に約19μmの厚さのナトリウム、マグ
ネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
されていたナトリウム、マグネシウムの量は、それぞれ
1モル%、6モル%であった。又、薄膜の格子定数(a
軸)は5.153Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率
は、2.230±0.001であった。
CO3を前記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理論量に
対して、60モル%添加(Na2O/Li2O=45/69)、MgOを前
記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理論量に対して、
6モル%添加(MgO/LiNbO3=6/94)、Cr2O3を前記原料
物組成から析出可能なLiNbO3の理論量に対して、2モル
%添加した混合物を白金ルツボにいれ、エピタキシャル
成長育成装置中で空気雰囲気下で1100℃まで加熱してル
ツボの内容物を溶解させた。
徐例した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら10分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で溶融体を振り切った後、室温まで徐
冷し、基板材料に約11μmの厚さのクロム、ナトリウ
ム、マグネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得
た。
されていたクロム、ナトリウム、マグネシウムの量は、
それぞれ2モル%、2モル%及び7モル%であった。
又、薄膜の格子定数(a軸)は5.155Å、入射光波長1.1
5μmで測定した屈折率は、2.236±0.001であった。
ル%、Nb2O52.8モル%、MgOを原料物組成から析出可能
なLiNbO3の理論量に対して、3モル%添加(MgO/LiNbO3
=3/97)、TiO2を原料物組成から析出可能なLiNbO3の理
論量に対して、15モル%添加した混合物を白金ルツボに
いれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰囲気下11
00℃まで加熱してルツボの内容物を溶解した。
徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら8分間浸漬し
た。
で回転させながら30秒間溶融体上で溶融体を振り切った
後、室温まで徐冷し、基板上に約7μmの厚さのナトリ
ウム、マグネシウム、チタン含有ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜を得た。
ウム、マグネシウム、チタンの量は、それぞれ1.2モル
%、4モル%、8モル%であった。又格子定数(a軸)
は5.154Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率は、
2.239±0.001であった。
NaCO3を前記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理論量
に対して、48モル%添加(Na2O/LiO=7.4/52)、MgOを
前記原料組成物から析出可能なLiNbO3の理論量に対し
て、5モル%添加(MgO/LiNbO3=5/95)した混合物を白
金ルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気
雰囲気下で1100℃まで加熱してルツボの内容物を溶解さ
せた。
徐冷した後、タンタル酸リチウム結晶の(0001)面を光
学研磨したものを基板材料として溶融体中に100rpmで回
転させながら12分間浸漬した。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約8μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
されていたナトリウム、マグネシウムの量は、それぞれ
1モル%、6モル%であった。又薄膜の格子定数(a
軸)は5.153Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率
は、2.232±0.001であった。
%、Na2CO3を前記原料組成物から析出可能なLiNBO3の理
論量に対して50モル%添加(Na2O/Li2O=40/50)、MgO
を前記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理論量に対し
て4モル%添加(MgO/LINbO3=4/96)した混合物を白金
ルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰
囲気下で1150℃まで加熱してルツボの内容物を溶解し
た。
徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら12分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約9μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
されていたナトリウム、マグネシウムの量は、それぞれ
2モル%、5モル%であった。又薄膜の格子定数(a
軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率
は、2.233±0.001であった。
モル%、Nb2O524.7モル%、MgOを前記原料物組成から析
出可能なLiNbO3の理論量に対して、2モル%添加(MgO/
LiNbO3=2/90)して混合物を白金ルツボにいれ、エピタ
キシャル成長育成装置中で空気雰囲気下で1150℃まで加
熱してルツボの内容物を溶解した。
徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら13分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約11μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
されていたナトリウム、マグネシウムの量は、それぞれ
2.5モル%、および3モル%であった。又薄膜の格子定
数(a軸)は5.156Å、入射光波長1.15μmで測定した
屈折率は、2.235±0.001であった。
モル%、Nb2O514.6モル%、MgOを前記原料物組成から析
出可能なLiNbO3=4/96)、Nb2O3を前記原料物組成から
析出可能なLiNbO3の理論量に対して、1モル%添加した
混合物を白金ルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装
置中で空気雰囲気下で1150℃まで加熱してルツボの内容
物を溶解させた。
徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら18分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約9μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム、ネオジム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜
を得た。
されていたナトリウム、マグネシウム、ネオジムの量
は、それぞれ1.2モル%、5モル%及び0.3モル%であっ
た。又薄膜の格子定数(a軸)は5.154Å、入射光波長
1.15μmで測定した屈折率は2.233±0.001であった。
%、Na2CO3を前記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理
論量に対して、50モル%添加(Na2O/Li2O=40/60)、Mg
Oを前記原料物組成から析出可能なLiNbO3の理論量に対
して、4モル%添加(MgO/LiNbO3=4/96)した混合物を
白金ルツボにいれ、エピタキシャル成長育成装置中で空
気雰囲気下で1150℃まで加熱してルツボの内容物を溶解
した。
徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面を
光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料と
して溶融体中に100rpmで回転させながら12分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約8μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
されていたナトリウム、マグネシウムの量は、それぞれ
1.8モル%、5モル%であった。又薄膜の格子定数(a
軸)は5.155Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率
は、2.233±0.001であった。
Na2CO3をLiNbO3に対して、93モル%添加、MgOをLiNbO3
に対して0.01モル%添加した混合物を白金ルツボにい
れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰囲気下で11
50℃まで加熱してルツボの内容物を溶解した。
で徐冷した後、タンタル酸リチウム単量体の(0001)面
を光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料
として溶融体中に100rpmで回転させながら12分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
冷却し、基板材料上に約8μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
ウム、マグネシウムの量は、それぞれ2モル%、0.02モ
ル%であった。又、薄膜の格子定数(a軸)は5.153
Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率は、2.232±
0.001であった。
%、Na2CO3をLiNbO3に対して86モル%添加、MgOをLiNbO
3に対して0.2モル%添加した混合物を白金ルツボにい
れ、エピタキシャル成長育成装置中で空気雰囲気下で11
50℃まで加熱してルツボの内容物を溶解した。
で徐冷した後、タンタル酸リチウム単結晶の(0001)面
を光学研磨した後、化学エッチングしたものを基板材料
として溶融体中に100rpmで回転させながら12分間浸漬し
た。
で30秒間溶融体上で、溶融体を振り切った後、室温まで
徐冷し、基板材料上に約9μmの厚さのナトリウム、マ
グネシウム含有ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を得た。
ウム、マグネシウムの量は、それぞれ0.3モル%、5モ
ル%であった。又、薄膜の格子定数(a軸)は5.155
Å、入射光波長1.15μmで測定した屈折率は、2.233±
0.001であった。
結晶薄膜についてプリズム結合により波長0.83μmの半
導体レーザ光に対する光伝搬損失を測定し、その結果を
第1表に示した。
効果的特性を持ち、従来得られる膜厚より厚いニオブ酸
リチウム単結晶薄膜を形成でき、SHG素子を始めとして
化学的特性を持ち、従来得られる膜厚より厚いニオブ酸
リチウム単結晶薄膜を形成でき、SHG素子を始めとして
光学デバイスの構成材料として有用である。
ル酸リチウム基板の(0001)面を示す模式図である。 第2図は、Li2O−V2O5−Nb2O5の3成分系の三角図であ
る。各組成点は(Li2Oのモル%,V2O5のモル%,Nb2O5の
モル%)で表わされる。 A(88.90,2.22,8.88) B(55.00,43.00,2.00) C(46.50,51.50,2.00) D(37.50,5.00,57.50) E(69.85,21.33,8.82) F(49.95,45.02,5.03) G(44.13,16.76,39.11) H(54.72,11.12,34.16) I(57.43,35.05,7.52) J(49.95,42.53,7.52) K(47.36,26.32,26.32) L(56.38,17.91,25.71)
Claims (6)
- 【請求項1】溶融体にタンタル酸リチウム基板を接触さ
せ、エピタキシャル成長により、ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜を育成させる方法であって、溶融体として、主と
してLi2O、V2O5、Nb2O5、Na2O、MgOからなり、前記Li
2O、V2O5、Nb2O5の組成範囲が、Li2O−V2O5−Nb2O5の3
成分系の三角図において、A(88.90,2.22,8.88)、B
(55.00,43.00,2.00)、C(46.50,51.50,2.00)、D
(37.50,5.00,57.50)の4組成点で囲まれる領域で示さ
れる組成割合にあるものを用い、ニオブ酸リチウム単結
晶薄膜のa軸の格子定数とタンタル酸リチウム基板のa
軸の格子定数を整合させることを特徴とするニオブ酸リ
チウム単結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項2】前記Na2Oの組成範囲は、モル比でNa2O/Li2
Oが、2.0/98.0〜93.5/6.5を満たす請求項1に記載のニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項3】前記MgOの組成範囲は、モル比でMgO/ニオ
ブ酸リチウムが、0.1/99.9〜25.0/75.0を満たす請求項
1に記載のニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項4】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜を育成する温
度は、600〜1250℃の範囲内である請求項1に記載のニ
オブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。 - 【請求項5】ニオブ酸リチウム単結晶薄膜をタンタル酸
リチウム基板(0001)面に育成することを特徴とする請
求項1に記載のニオブ酸リチウム単結晶薄膜の製造方
法。 - 【請求項6】前記ニオブ酸リチウム単結晶薄膜のa軸の
格子定数をタンタル酸リチウム基板のa軸の格子定数の
99.81〜100.07%の範囲にする請求項1に記載のニオブ
酸リチウム単結晶薄膜の製造方法。
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US07/700,169 US5209917A (en) | 1989-09-20 | 1990-09-20 | Lithium niobate single crystal thin film and production method thereof |
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JPH0774119B2 (ja) * | 1992-10-15 | 1995-08-09 | 科学技術庁無機材質研究所長 | ニオブ酸リチウム単結晶の製造方法 |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP34235789A patent/JP2838803B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH03218997A (ja) | 1991-09-26 |
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