JPH067224U - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JPH067224U
JPH067224U JP5089592U JP5089592U JPH067224U JP H067224 U JPH067224 U JP H067224U JP 5089592 U JP5089592 U JP 5089592U JP 5089592 U JP5089592 U JP 5089592U JP H067224 U JPH067224 U JP H067224U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直列接続した2つのチョークコイルによる特
性を単一の素子で得ることのできるインダクタンス素子
を提供することにある。 【構成】 巻溝2と巻溝3が設けられた第1のコア1、
夫々の巻溝に巻かれるコイルL1とコイルL2、第1の
コア1の巻溝2を被い、その巻溝2のコイルL1による
磁路11を閉磁路にするつぼ状の第2のコア4からな
る。 【効果】 単一の素子により、電流の小さい時には大き
なインダクタンス値、電流の大きな時には磁気飽和する
ことなく小さなインダクタンスを得ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、DC−DCコンバータのチョークコイル等のインダクタンス素子の 構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
DC−DCコンバータでは負荷による出力電力の変動が大きく、チョークコイ ルは出力電流を連続させるために軽負荷時には大きなインダクタンス値を有し、 重負荷時にはコアが飽和しないようにする必要がある。なお、重負荷時のインダ クタンス値は小さくてよい。
【0003】 このような特性を満足するためには、ギャップを設けたコアに巻数を多くして コイルを巻き、インダクタンスを大きくし、かつ大電流でも飽和しないようにす る構造が考えられる。 しかし、このような構造は、チョークコイルの形状が大きくなるので望ましく ない。
【0004】 図7の接続図に示すように、2つのチョークコイルを接続する手法も従来行わ れている。 図7では軽負荷用の大きなインダクタンス値を示すチョークコイルL30と、 重負荷用の小さなインダクタンス値を示すチョークコイルL31を直列接続して ある。
【0005】 図6は図7の接続により得られる特性図であるが、軽負荷時の小さな電流では チョークコイルL30によって大きなインダクタンス値が得られ、重負荷時の大 きな電流ではチョークコイルL31によって小さなインダクタンス値が得られる 。 このような接続により望ましい特性は得られるが、形状の異なる2つのチョー クコイルを別に構成して接続する必要があるので、高価になる欠点があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、前記した2つのチョークコイルによる特性を単一の構成で得 ることのできるインダクタンス素子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案のインダクタンス素子は、複数の巻溝が一定方向に沿って設けられた第 1のコア、夫々の巻溝に巻かれて直列接続されるコイル、第1のコアの片端の巻 溝を被いその巻溝のコイルによる磁路を閉磁路にするつぼ状又は円筒状の第2の コアからなることを特徴とする。
【0008】
【実施例】
以下、本考案のインダクタンス素子の実施例を示す図1、図2、図3を参照し ながら説明する。図1は断面図、図2は分解斜視図、図3は接続図である。 図1と図2において、1は巻溝2と巻溝3が長さ方向に沿って設けられている 第1のコア、4はつぼ状の第2のコア、5は合成樹脂からなるベースである。第 1のコア1や第2のコア4は、フェライトやフェライト粉末を混入した合成樹脂 から形成される。
【0009】 コア1の巻溝2にはコイルL1、巻溝3にはコイルL2が夫々巻かれており、 巻溝2だけがコア4により完全に被われている。 6は巻溝2の下鍔7に設けられた溝であり、コア4の開放端側が嵌めこまれて 固着されている。
【0010】 ベース5の主面には凹部8を設けてあり、その凹部8内にコア1の巻溝3の下 鍔9が固着されている。 10は、ベース5の側面から突出している面接続用の端子である。 コイルL1とコイルL2は図3のように直列接続されており、直列接続された 両端が端子10に接続される。
【0011】 なお、図2ではコイルL1とコイルL2は図示されていない。 このように構成されたインダクタンス素子では、コイルL1による磁路11が 点線で示すようにコア1の中心部、巻溝2の上鍔12、コア4、下鍔7に延在し 、閉磁路を形成している。
【0012】 他方、コイルL2による点線で示す磁路13は、コア1の中心部、巻溝3の上 鍔14、下鍔9に延在しているが、上鍔14と下鍔9間ではコア1の外側に延在 して開磁路を形成している。 しかも、巻溝3におけるコア1の中心部は、巻溝2におけるコア1の中心部に 比較して太くしてある。
【0013】 従って、電流が小さい時にはコイルL1による大きなインダクタンス値が得ら れる。 電流が大きくなり、コイルL1の磁路11の延在する部分のコア1が磁気飽和 しても、コイルL2の磁路13の延在する部分のコア1は容易に磁気飽和するこ とはないので、図6に示すような特性を得ることができる。
【0014】 図4は、本考案のインダクタンス素子の他の実施例を示す断面図であり、最初 の実施例と同一部分は同じ符号を付与してある。 第1のコア21には2つの巻溝22と巻溝23を設けてあり、夫々コイルL1 とコイルL2が巻かれている。
【0015】 巻溝22はつぼ状の第2のコアコア24で被われており、コイルL1による磁 路25は閉磁路を形成している。コイルL2の磁路26は、開磁路である。 最初の実施例と異なり、2つの磁路25と磁路26が鍔27で重なっている。 鍔27は、巻溝22の下鍔と巻溝23の上鍔を兼ねている。 この磁路が重なることにより、図6の特性の勾配Aが緩やかになる。
【0016】 なお実施例では、DC−DCコンバータ用のチョークコイル用に2つの巻溝を 第1のコアに設けて夫々の巻溝にコイルを巻いて直列接続したが、用途に応じて 3つ以上の巻溝を設けて夫々にコイルを巻くこともできる。 固着されるコアの位置を決める役割をする溝6、凹部8は必ずしも必要ではな い。
【0017】 また、閉磁路を形成するためにつぼ状のコアで片端の巻溝を被ってもよいが、 図5に本考案のインダクタンス素子のさらに別の実施例を部分断面図で示すよう に、円筒状のコア30で巻溝31を被ってもよい。その際、被われる巻溝31の 上鍔32と円筒状のコア30の内側面間の隙間をふさぐためにフェライト粉末入 りの接着材33を用いてもよい。 第2のコアは、いずれの実施例でも被われる巻溝の下鍔上に固着されているが 、下鍔の側面に固着されていてもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように本考案のインダクタンス素子は、第1のコアの複数の巻溝に 夫々コイルを巻いて直列接続してあり、片端の巻溝を第2のコアで被い、その巻 溝に巻かれるコイルの磁路を閉磁路にし、第2のコアで被われていない巻溝のコ イルの磁路は開磁路にしてある。 従って、電流の小さい時に大きなインダクタンス値、電流の大きな時にも磁気 飽和することなく小さなインダクタンス値を得ることができる。
【0019】 このような特性は、DC−DCコンバータのチョークコイルに最も適している が、他の用途にも用い得る。 本考案のインダクタンス素子は、単一の構成でこのような特性が得られるので 、価格が安価になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のインダクタンス素子の実施例を示す断
面図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1のインダクタンス素子のコイルの接続図で
ある。
【図4】本考案のインダクタンス素子の他の実施例を示
す断面図である。
【図5】本考案のインダクタンス素子のさらに別の実施
例を示す部分断面図である。
【図6】チョークコイルの特性図である。
【図7】従来のチョ−クコイルの接続図である。
【符号の説明】
1 第1のコア 2 巻溝 L1 コイル L2 コイル 4 第2のコア

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の巻溝が一定方向に沿って設けられ
    た第1のコア、夫々の巻溝に巻かれて直列接続されるコ
    イル、第1のコアの片端の巻溝を被いその巻溝のコイル
    による磁路を閉磁路にするつぼ状又は円筒状の第2のコ
    アからなることを特徴とするインダクタンス素子。
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JP2002305480A (ja) * 2000-06-12 2002-10-18 Maspro Denkoh Corp 雑音除去装置及びその装着方法
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