JP2547096Y2 - インダクタンス素子 - Google Patents

インダクタンス素子

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JP2547096Y2
JP2547096Y2 JP1992050895U JP5089592U JP2547096Y2 JP 2547096 Y2 JP2547096 Y2 JP 2547096Y2 JP 1992050895 U JP1992050895 U JP 1992050895U JP 5089592 U JP5089592 U JP 5089592U JP 2547096 Y2 JP2547096 Y2 JP 2547096Y2
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groove
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winding groove
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、DC−DCコンバータ
のチョークコイル等のインダクタンス素子の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】DC−DCコンバータでは負荷による出
力電力の変動が大きく、チョークコイルは出力電流を連
続させるために軽負荷時には大きなインダクタンス値を
有し、重負荷時にはコアが飽和しないようにする必要が
ある。なお、重負荷時のインダクタンス値は小さくても
よい。
【0003】この様な特性を満足させるためには、ギャ
ップを設けたコアに巻数を多くしたコイルを巻いてイン
ダクタンス値を大きくし、かつ大電流でも飽和しないよ
うにする構造が考えられる。しかし、このような構造
は、チョークコイルの形状が大きくなるので望ましくな
い。
【0004】図7の接続図に示すように、2つのチョー
クコイルを接続する手法も従来行われている。図7では
軽負荷用の大きなインダクタンス値を示すチョークコイ
ルL30と、重負荷用の小さなインダクタンス値を示す
チョークコイルL31を直列接続してある。
【0005】図6は図7の接続により得られる特性図で
あるが、軽負荷時の小さな電流ではチョークコイルL3
0によって大きなインダクタンス値が得られ、重負荷時
の大きな電流ではチョークコイルL31によって小さな
インダクタンス値が得られる。このような接続により望
ましい特性は得られるが、形状の異なる2つのチョーク
コイルを別に構成して接続する必要があるので、高価に
なる欠点があった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、前記
した2つのチョークコイルによる特性を単一の構成で得
ることのできるインダクタンス素子を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案のインダクタンス
素子は、巻軸に上鍔、下鍔及び、少なくとも1つの中間
鍔を設けて複数の巻溝が形成された第1のコア、第1の
コアのそれぞれの巻溝に巻かれて直列に接続されるコイ
ル、第1のコアが取り付けられるベース、ベースに設け
られた複数の端子を備え、第1のコアの巻軸は、所定の
巻溝の部分とそれ以外の巻溝の部分とで太さが異なる様
に形成され、該第1のコアの所定の巻溝に巻かれたコイ
ルを上鍔側から覆うつぼ状の第2のコアが所定の中間鍔
に取り付けられ、第1のコアの巻溝に巻かれたコイルが
ベースの端子に接続されたものである。所定の中間鍔
は、上側の鍔より大きく形成されると共に、表面に第2
のコアを位置決めするための溝が設けられる。
【0008】
【実施例】以下、本考案のインダクタンス素子の実施例
を示す図1乃至図3を参照しながら説明する。図1は断
面図、図2は分解斜視図、図3は接続図である。図1と
図2において、1は巻溝2と巻溝3が長さ方向に沿って
設けられている第1のコア、4は第2のコア、5は合成
樹脂からなるベース、L1とL2はコイルである。な
お、図2ではコイルL1とコイルL2は図示されていな
い。第1のコア1は、フェライト粉末を混入した合成樹
脂や、フェライトを用いて後述の様に形成される。第1
のコア1は、巻軸に上鍔12、2つの中間鍔7、14及
び、下鍔9を設けて、上鍔12と中間鍔7間に巻溝2が
形成され、中間鍔14と下鍔9間に巻溝が形成される。
第1のコア1の中間鍔7の表面には、溝6が形成され
る。
【0009】このコア1は、巻溝2にコイルL1が巻回
され、巻溝3にコイルL2が巻回され、中間鍔7と中間
鍔14の間にコイルが巻かれることのない中間溝が設け
られる。また、このコア1は、巻溝2だけが第2のコア
4によって被われると共に、ベース5に固着される。第
2のコア4は、フェライト粉末を混入した合成樹脂や、
フェライトを用いてつぼ状に形成される。このつぼ状に
形成された第2のコア4は、コア1の上鍔12側から巻
溝2を被う様に開放端側が中間鍔7の溝6に嵌めこんで
固着される。
【0010】ベース5は、主面に凹部8が設けられ、側
面に複数の面接続用端子10が設けられる。そして、ベ
ース5の凹部8内に、コア1の下鍔9が固着される。こ
のベース5の端子10間には、コイルL1とL2が図3
の様に直列に接続される。
【0011】このように構成されたインダクタンス素子
では、コイルL1による磁路11が点線で示すようにコ
ア1の巻軸、上鍔12、コア4、中間鍔7に延在し、完
全な閉磁路が形成される。
【0012】他方、コイルL2による点線で示す磁路1
3は、コア1の巻軸、中間鍔14、下鍔9に延在してい
るが、中間鍔14と下鍔9間では、コア1の外側に延在
して開磁路が形成される。しかも、コアの巻軸は、巻溝
3の部分が巻溝2の部分よりも太くしてある。
【0013】従って、電流が小さい時にはコイルL1に
よる大きなインダクタンス値が得られる。電流が大きく
なり、コイルL1の磁路11の延在する部分のコア1が
磁気飽和しても、コイルL2の磁路13が延在する部分
のコアは容易に磁気飽和することがないので、図6に示
すような特性を得ることができる。
【0014】図4は、本考案のインダクタンス素子の他
の実施例を示す断面図であり、最初の実施例と同一部分
は同じ符号を付与してある。第1のコア21は、巻軸に
上鍔、中間鍔27、下鍔を設けて2つの巻溝22と巻溝
23が形成される。そして、巻溝22にコイルL1が巻
かれ、巻溝23にコイルL2が巻かれる。
【0015】巻溝22はつぼ状の第2のコア24で被わ
れており、コイルL1による磁路25は閉磁路を形成し
ている。コイルL2の磁路26は、開磁路である。この
実施例は、最初の実施例と異なり、2つの磁路25と磁
路26が中間鍔27で重なっている。この磁路が重なる
ことにより、図6の特性の勾配Aが緩やかになる。
【0016】なお、実施例では、DC−DCコンバータ
のチョークコイル用に2つの巻溝を第1のコアに設けて
それぞれにコイルを巻いて直列接続したが、用途に応じ
て3つ以上の巻溝を設けてそれぞれにコイルを巻くこと
もできる。また、第2のコアは、いずれの実施例でも中
間鍔の表面上に固着されているが、中間鍔の側面に固着
されてもよい。
【0017】さらに、本考案のインダクタンス素子を説
明するための部分断面図を示す図5の様に、第1のコア
の片端の巻溝31を被う様に円筒状のコア30を取り付
け、上鍔32と円筒状のコア30の内側面間の隙間をフ
ェライト粉末入りの接着材33で塞ぐことにより、巻溝
31に巻かれるコイルの磁路が閉磁路となる。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案のインダクタン
ス素子は、第1のコアの巻軸が所定の巻溝の部分とそれ
以外の巻溝の部分とで太さが異なる様に形成され、第1
のコアの複数の巻溝にそれぞれコイルを巻いて直列接続
し、所定の巻溝に巻かれたコイルが上鍔側から覆われる
様につぼ状の第2のコアを所定の中間鍔に取り付けて、
所定の巻溝に巻かれたコイルの磁路を閉磁路にし、第2
のコアで被われていない巻溝のコイルの磁路を開磁路に
してある。従って、電流の小さい時に大きなインダクタ
ンス値が得られ、電流の大きな時でも磁気飽和すること
なく小さなインダクタンス値を得られる。
【0019】このような特性は、DC−DCコンバータ
のチョークコイルに最も敵しているが、他の用途にも用
い得る。本考案のインダクタンス素子は、単一の構成で
このような特性が得られるので、価格が安価になる利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインダクタンス素子の実施例を示す
断面図である。
【図2】 図1の分解斜視図である。
【図3】 図1のインダクタンス素子のコイル接続図で
ある。
【図4】 本発明のインダクタンス素子の他の実施例を
示す断面図である。
【図5】 本発明のインダクタンス素子を説明するため
の断面図である。
【図6】 チョークコイルの特性図である。
【図7】 従来のチョークコイルの接続図である。
【符号の説明】
1 第1のコア 2 巻溝 3 巻溝 L1 コイル L2 コイル 4 第2のコア

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻軸に上鍔、下鍔及び、少なくとも1つ
    の中間鍔を設けて複数の巻溝が形成された第1のコア、
    該第1のコアのそれぞれの巻溝に巻かれて直列に接続さ
    れるコイル、該第1のコアが取り付けられるベース、該
    ベースに設けられた複数の端子を備え、 該第1のコアの巻軸は、所定の巻溝の部分とそれ以外の
    巻溝の部分とで太さが異なる様に形成され、該第1のコ
    アの所定の巻溝に巻かれたコイルを上鍔側から覆うつぼ
    状の第2のコアが所定の中間鍔に取り付けられ、該第1
    のコアの巻溝に巻かれたコイルがベースの端子に接続さ
    れた ことを特徴とするインダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 前記第1のコアは、所定の中間鍔が上側
    の鍔より大きく形成され、該中間鍔の表面に該第2のコ
    アを位置決めするための溝が設けられた請求項1に記載
    のインダクタンス素子。
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