JPH0672194A - 座席装置 - Google Patents

座席装置

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JPH0672194A
JPH0672194A JP25554192A JP25554192A JPH0672194A JP H0672194 A JPH0672194 A JP H0672194A JP 25554192 A JP25554192 A JP 25554192A JP 25554192 A JP25554192 A JP 25554192A JP H0672194 A JPH0672194 A JP H0672194A
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Hirotaka Shiromura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運転者が長時間着座して運転操作をするような
場合でも、疲れにくく脊椎に負担をかけない安定した着
座感を得ることができるようにした座席装置を提供する
こと。 【構成】ソーラックス調節機構30の尻調節部34によ
って、運転者の尻を当てる主バック部10aの下部13
を前進させ、運転者の尻を後方から保持する一方、尻調
節部34に同調する背調節部32によって、主バック部
10aの中間部12が背面位置より相対的に前に出るよ
うに変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の運転者の脊椎
に負担を与えないソーラックスサポート姿勢に調整可能
な座席装置に関する。
【0002】
【従来の技術】着席者の脊椎に負担を与えない安定した
着座感を与えるための座席の形状については従来多くの
研究がなされている。図10に示すように、直立してい
るときの人Mの背中は腰の上後部が中に入ったいわゆる
S字形をしている。この姿勢を保つのが一番自然で背骨
に無理がかからないと考え、図11に示すように、座席
1に腰の後ろを前に押し込むように保持するランバーサ
ポート2を設けるものが一般的であり、しかも、それだ
けが快適さを生み疲労も少ないものと信じられていた。
【0003】そして、このような考え方を基本にしたう
えで、着席者の姿勢にできるだけの自由度を与えようと
して、例えば、特開昭59−168816号公報,実開
昭62−159764号公報などの各種の座席装置が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発明者
らの研究によれば、このような従来の技術は、単に着座
しているだけの静的な観察に偏した理論であって、着座
している運転者が自動車を運転するような動的な状況に
対しては必ずしも適応できるものではないことが判明し
た。
【0005】すなわち、運転者はハンドルホイールを掴
んで操作する関係上、図12において矢印で示すように
上体を起すのが一般的であり、そうすると運転者はいわ
ゆる猫背になり、腰を固定したままで猫背になると腹部
が圧迫されて苦しいので、尻を前に出すいわゆる尻ずれ
現象が生じて、尻の後ろがシートバックから離れてしま
い、ランバーサポート2に対してはかえって体が強く当
りすぎて背骨を圧迫することになるという不具合があっ
た。
【0006】このように、直立しているときの人Mの背
中をS字形に保とうとする前記理論では、運転者の場
合、かえって体が支持されず不安定になったり、従来か
らあるランバーサポートが逆効果になったりして、背骨
を自然な状態で支持し安定した着座感を得たうえで運転
をすることができず、長時間の運転では疲れやすいとい
う問題点があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、運転者が長時間着座
して運転操作をするような場合でも、背骨に無理がかか
らず、安定した着座感があって疲れにくい座席装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者らの研究調査によ
れば、運転者が長時間にわたり運転姿勢を取るような場
合背中を丸め、尻を前に少しずらした姿勢が最も背骨に
無理がかからず自然であるという検証が得られている。
すなわち、着座感は人により相違するとともに、時間的
な要因もあり、最初に脊椎に負担がかからず快適でもそ
の快適性が持続するとは限らず、長時間の運転というこ
とを条件とした場合、前記旧理論では運転者は必ずしも
快適ではなく、不自然な姿勢が長時間続くことにより疲
労を蓄積するものである。
【0009】そこで、運転者はどのような姿勢が自然で
背骨に無理がかからないかを研究した結果、着座者の脊
椎の曲線を示す図8に示すように、ヒップポイントCが
図示した位置にある場合、上部では範囲Aに示すように
上体を起して猫背になり、下部では範囲Bに示すように
尻を前に出しずらした状態が脊椎に負担がかからず快適
であり、この状態になるように人Mを図9のように保持
するのが最も疲労しにくい姿勢であるとの結論を得、こ
の状態をソーラックスサポート姿勢と呼ぶことにした。
【0010】なお、図8に示す着座者の脊椎の曲線は、
最も一般的に使用される確率の高い角度のシートバック
の角度線Dの場合を示し、ハッチして示した範囲A,B
はソーラックスサポート姿勢の範囲を示している。縦
軸,横軸の目盛りは50mmである。この曲線はもっとも
使われやすいシートバックの角度での曲線を示してい
る。
【0011】実際の使用状態では、シートバックの角度
は垂直から20度〜45度程度の範囲で使用され、図8
の状態よりシートバックが倒れた場合、ソーラックスサ
ポート姿勢の範囲は、上部ではより起き上がった状態に
なり、下部ではより突出した状態になり、図8の状態よ
りシートバックが起きた場合はこの逆となる。
【0012】かかる結論に依り、前記目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、自動車の運転者の脊
椎に負担を与えないソーラックスサポート姿勢に調整可
能な座席装置(1)であって、シートバック(10)の
クッション体を、着席した運転者の背面を当てる主バッ
ク部(10a)と、運転者の側方への移動を抑えるよう
両側に設けられたバック側部(10b)とに分割し、前
記バック側部(10b)は前記クッション体に内蔵され
るバックフレーム(20)に固定する一方、該バックフ
レーム(20)に前記主バック部(10a)を変位させ
るソーラックス調節機構(30)を設け、前記ソーラッ
クス調節機構(30)は、主バック部(10a)の中間
部であって運転者の背中の略中央部が当接する背面位置
に設けた背調節部(31)と、運転者の尻の後ろに対応
した位置に設けた尻調節部(37)とより成り、前記背
調節部(31)は、前記バックフレーム(20)に背調
節軸(32)を横設し、前記主バック部(10a)の中
間部が運転者の背中を背面位置より相対的に前に出すよ
う変位させ、該主バック部(10a)をソーラックスサ
ポート姿勢にさせる位置に傾動可能な背サポートパネル
(33)を該背調節軸(32)に固設して成り、前記尻
調節部(37)は、前記背調節軸(32)の下方に尻調
節軸(35)を横設し、該尻調節軸(35)に軸と共に
回動する揺動支持部(36)を設け、ソーラックスサポ
ート姿勢を取るとき、前記揺動支持部(36)により支
持されつつ運転者の尻を後方から保持するよう前進傾動
可能な尻サポートパネル(37)を該尻調節軸(35)
の前側に配設して成り、前記背サポートパネル(33)
の下端と前記尻サポートパネル(37)の上端とを、連
動してソーラックスサポート姿勢になるよう相互に回動
可能に連結し、該背調節軸(32)と尻調節軸(35)
との少なくとも一方に、軸側の回動を抑える制動機構
(40)を設けたことを特徴とする座席装置(1)に存
する。
【0013】
【作用】自動車の運転者は、ソーラックス調節機構(3
0)を操作し、シートバック(10)を変位させてソー
ラックスサポート姿勢に調整し、制動機構(40)によ
り背調節軸(32)と尻調節軸(35)との少なくとも
一方の回動を抑えて当該状態に保持し、長時間座っても
脊椎に負担がかからない安定した着座感を得ることがで
きる。
【0014】着席者の尻の後ろに対応した位置に設けた
尻調節部(37)では、尻調節軸(35)が回動する
と、該軸の揺動支持部(36)によって後側から支持さ
れる尻サポートパネル(37)が傾動して尻に対応する
主バック部(10a)の下部を前進させ、運転者の尻を
後方から保持するソーラックスサポート姿勢にさせる。
【0015】運転者の背中の略中央部が当接する背面位
置に設けた背調節部(31)では、背調節軸(32)が
回動すると該背調節軸(32)を中心にして背サポート
パネル(33)が傾動し、主バック部(10a)の中間
部が背面位置より相対的に前に出るように、主バック部
(10a)の背面を変位させ、主バック部(10a)の
中間部をソーラックスサポート姿勢にさせる。
【0016】背サポートパネル(33)の下端と尻サポ
ートパネル(37)の上端とは、相互に回動可能に連結
されており、尻調節部(37)がソーラックスサポート
姿勢になったとき、背調節部(31)も同調してソーラ
ックスサポート姿勢になる。背調節軸(32)と尻調節
軸(35)との少なくとも一方は制動機構(40)によ
り軸側からは回動できないようを抑えられており、シー
トバック(10)は操作しない限りその状態を保持す
る。
【0017】シートバック(10)のクッション体のバ
ック側部(10b)は変形することなく運転者を側方か
ら保持し、主バック部(10a)が運転者の背面を保持
し、運転者は尻を前に少しずらしたソーラックスサポー
ト姿勢で快適に着座して自動車を運転することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図7は本発明の一実施例を示している。図
1に示すように、本実施例の座席装置1は、シートバッ
ク10のクッション体10aに内蔵したバックフレーム
20にソーラックス調節機構30を設け、かかるソーラ
ックス調節機構30によって、自動車の運転者の脊椎に
負担のかからない安定した着座感を与える図8及び図9
に示したソーラックスサポート姿勢に調整可能なもので
ある。
【0019】シートバック10を構成するクッション体
は、着席した運転者の背面を当てる主バック部10a
と、運転者の側方への移動を抑えるように両側に設けら
れるバック側部10bとに分割されている。主バック部
10aとバック側部10bとは、それぞれ、例えば、ウ
レタンフォーム等から一体的に発泡成形されたものであ
る。
【0020】また、図2及び図3に示すように、主バッ
ク部10aはさらに、運転者の背中の上部が当接するア
ッパバック部11と、運転者の尻の後ろに対応したロア
バック部13と、アッパバック部11とロアバック部1
3との間のセンタバック部12とに分れている。アッパ
バック部11とセンタバック部12との間、及びセンタ
バック部12とロアバック部13との間には、それぞれ
主バック部10aを変位しやすくするための曲げ用溝1
6,16が凹設されている。
【0021】図1に示すように、クッション体を保持す
るバックフレーム20は、両側のサイド部21,21
と、両サイド部21,21の各上端間を結ぶ逆U字形の
アッパパイプ23と、両サイド部21,21の各下端間
に架設したロアパイプ22とから成る。各サイド部21
は、例えば軟鋼板を図示した如くパン形状に形成したも
のであり、バックフレーム20の側壁21a,21aを
成している。また、アッパパイプ23には、ヘッドレス
ト(図示せず)を取付けるためのホルダ部材25,25
が固着されている。
【0022】両サイド部21,21の各上側の間には、
主バック部10aのアッパバック部11を裏側から保持
するための上背支持用の背板部材24が架設されてい
る。この背板部材24は、図8に示すように、運転者が
着座した際に、その脊椎の上部がソーラックス姿勢とな
る範囲Aに位置すべく、クッション体の上側を保持する
ように配されている。
【0023】図1及び図4に示すように、バック側部1
0bは、バックフレーム20を側壁21aを包み込むよ
うにして、固着クリップ14により各サイド部21に装
着されている。また、主バック部10aは、バックフレ
ーム20のアッパパイプ23,背板部材24及びその下
方に設けられたソーラックス調節機構30を覆うように
して装着されている。
【0024】図1及び図5に示すように、ソーラックス
調節機構30は、センタバック部12の裏側に位置する
バックフレーム20に設けた背調節部31と、ロアバッ
ク部13の裏側に位置するバックフレーム20に設けた
尻調節部34とにより構成されている。
【0025】背調節部31は、バックフレーム20の両
側壁21a,21a間に枢支した背調節軸32と、背調
節軸32に上端縁を巻き込むようにして固設した背サポ
ートパネル33とを具備して成る。背サポートパネル3
3は、背調節軸32を回動中心として、後述する尻サポ
ートパネル37と連動して下端縁が前方に傾動可能に設
けられている。
【0026】背サポートパネル33は、その傾動ととも
に、主バック部10aのセンタバック部12を図3に示
すように、前方へ膨出するよう変位させて、ソーラック
スサポート姿勢にさせるものである。この場合、背サポ
ートパネル33の傾動角度の範囲は、図8及び図9に示
したソーラックスサポート姿勢を形成するように設定さ
れることが好ましい。
【0027】尻調節部34は、背サポートパネル33の
下端縁に、相互に回動可能に上端縁がヒンジ結合された
尻サポートパネル37と、背調節軸32の下方における
バックフレーム20の両側壁21a,21間に枢支され
て、尻サポートパネル37の下部を傾動自在に支持する
揺動支持部36が折曲形成された尻調節軸35とを具備
して成る。
【0028】図7に示すように、尻サポートパネル37
の下端は、尻調節軸35の揺動支持部36に回動自在に
連結されており、該尻サポートパネル37は、尻調節軸
35を回動させることにより傾動し、それにより、主バ
ック部10aのロアバック部13を前方へ膨出するよう
変位させるとともに、前述の背サポートパネル33をも
同期して傾動させて、主バック部10aをソーラックス
サポート姿勢にさせるものである。
【0029】すなわち、図7において、RA>RBの
為、尻調節軸35を回動中心として揺動支持部36を前
方へ揺動せると、背サポートパネル33と尻サポートパ
ネル37とが連結部において略く字形に屈曲しながら前
方へ出るように設定されている。この場合、尻サポート
パネル37の傾動角度の範囲は、背サポートパネル33
と同様に前述したソーラックスサポート姿勢を形成する
ように設定されることが好ましい。なお、背サポートパ
ネル33と尻サポートパネル37とのそれぞれの縦方向
の長さを変えることにより、前方へ傾動する変位量や屈
曲角度を任意に変えることができる。
【0030】図6に示すように、尻調節軸35の一端側
には、軸を回動させる駆動機構を兼ね備えた軸の回動を
抑える制動機構40が設けられている。制動機構40
は、側壁21aに固着されたケース部材41と、ケース
部材41に枢支され操作ハンドル42により駆動される
ピニオン43と、尻調節軸35の一端側に固定されピニ
オンと噛み合って揺動するセクタギア44と、ケース部
材41の内部に収まるようにピニオン43に固結された
円筒部材45と、円筒部材45の外周に巻き付けられ拡
径してケース部材41の内側に弾撥的に係合するコイル
スプリング46とを具備して成る。
【0031】このような制動機構40は、通常は、コイ
ルスプリング46とケース部材41との摩擦力によって
ピニオン43を回動不能に拘束しているが、操作ハンド
ル42を回転させると、同期して回転する円筒部材45
がコイルスプリング46とケース部材41との摩擦力を
解放し、それにより、ピニオン43を任意に回動できる
という機構である。なお、コイルスプリング46の一端
は、円筒部材45に固結されている。
【0032】また、図5及び図6に示すように、制動機
構40の傍らに位置するバックフレーム20の側壁21
aには、ソーラックスセンサ47が設けられている。ソ
ーラックスセンサ47は、ロアバック部13及びセンタ
バック部12がソーラックスサポート姿勢を形作る範囲
に移動したことを、セクタギヤ44の揺動位置を検出す
ることにより検知するセンサで、具体的には、例えばリ
ミットスイッチ等を使用することができる。
【0033】次に作用を説明する。自動車の運転者は、
ソーラックス調節機構30を操作し、シートバック10
を変位させて、図3に示すように、センタバック部12
とロアバック部13を人体の方向に動かしてソーラック
スサポート姿勢に調整し、フィット感を向上させること
ができる。着席者の尻の後ろに対応させて設けた尻調節
部37では、次のようにして、ロアバック部13を適宜
最適なソーラックスサポート姿勢に調整することができ
る。すなわち、図6において、まず、操作ハンドル42
を回転させると、同期して回転する円筒部材45がコイ
ルスプリング46とケース部材41との摩擦力を解放す
るため、ピニオン43を任意に回動することができる。
【0034】制動機構40のピニオン43を回動させる
と、このピニオン43に噛み合っているセクタギア44
が揺動して、図7に示すように、尻調節軸35が回動す
るため、該軸の揺動支持部36によって後側から支持さ
れる尻サポートパネル37が前方に傾動する。それによ
り、尻サポートパネル37がロアバック部13を前進さ
せ、主バック部10aの下側を運転者の尻を後方から保
持するソーラックスサポート姿勢にする。
【0035】図7に示すように、尻サポートパネル37
の上端は背サポートパネル33の下端に回動可能に連結
しているため、尻サポートパネル37の傾動に連動し
て、尻サポートパネル37と背サポートパネル33とが
略く字形に屈曲しながら、背サポートパネル33が背調
節軸32を回動中心にして前方傾動する。それにより、
センタバック部12も背面位置より相対的に前に出るよ
うに変位し、主バック部10aの中間部をソーラックス
サポート姿勢にする。
【0036】しかも、この際、ソーラックスサポート姿
勢を形づくる位置にロアバック部13やセンタバック部
12が互いに同調して移動したときには、セクタギヤ4
4がソーラックスセンサ47の検出範囲に揺動してお
り、ソーラックスセンサから信号が出力されるので、こ
の信号に基づき運転者等に適当な表示を行なえば、運転
者等はソーラックス姿勢になっていることを客観的に判
断することができる。それにより、運転者の不慣れや錯
覚等によりソーラックスサポート姿勢に調整されないと
いった不具合が排除され、確実にソーラックスサポート
姿勢への調整が行なわれる。
【0037】また、本実施例では、アッパバック部11
の位置を決めてから、センタバック部12及びロアバッ
ク部13の調整をするため、微調整を行える。さらに、
アッパバック部11の位置を動かすことなく、センタバ
ック部12及びロアバック部13の調整できるため、運
転者の視点を変えることなくソーラックスサポート姿勢
に調整することができる。
【0038】ソーラックスサポート姿勢に調整されたシ
ートバック10では、制動機構40により尻調節軸35
の回動が抑えられて当該状態に保持されるから、主バッ
ク部10aが運転者の背面を保持し、運転者は尻を前に
少しずらしたソーラックスサポート姿勢で脊椎に負担が
かからず安定した着座状態で自動車を運転することがで
きる。
【0039】なお、上記実施例では、ソーラックスサポ
ート姿勢への調整を確実なものとするために、上述のソ
ーラックスセンサ47を設けたが、この代りにあるいは
この構成とともに、装置表面の適所(例えばケース部材
41)にロアバック部13の好ましい角度範囲を示す目
盛り又は指示線等を形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る座席装置によれば、ソーラ
ックス調節機構の尻調節部によって、運転者の尻を当て
る主バック部の下部を前進させ、運転者の尻を後方から
保持する一方、尻調節部に同調する背調節部によって、
主バック部の中間部が背面位置より相対的に前に出るよ
うに変位させて、適宜最適なソーラックスサポート姿勢
に簡易に調整することができ、運転者は長時間座っても
疲労が蓄積しないソーラックスサポート姿勢で脊椎に負
担をかけることなく安定した状態で着座して、自動車を
運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る座席装置を示す分解斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る座席装置の主バック部
を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る座席装置の主バック部
を示す作用説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係る座席装置を示す正面図
である。
【図5】本発明の一実施例に係る座席装置のソーラック
ス調節機構を示す斜視図である。
【図6】図5のVI− VI 断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係る座席装置のソーラック
ス調節機構の動作を示す作用説明図である。
【図8】ソーラックスサポート姿勢を説明するための図
である。
【図9】ソーラックスサポート姿勢を説明するための図
である。
【図10】直立姿勢における人体の脊椎の状態を説明す
るための図である。
【図11】従来の座席装置におけるサポート姿勢を説明
するための図である。
【図12】従来の座席装置におけるサポート姿勢を説明
するための図である。
【符号の説明】
1…座席装置 10…シートバック 10a…クッション体 11…アッパバック部 12…センタバック部 13…ロアバック部 20…バックフレーム 30…ソーラックス調節機構 31…背調節部 32…背調節軸 33…上背サポートパネル 34…尻調節部 35…尻調節軸 36…揺動支持部 37…尻サポートパネル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の運転者の脊椎に負担を与えないソ
    ーラックスサポート姿勢に調整可能な座席装置であっ
    て、 シートバックのクッション体を、着席した運転者の背面
    を当てる主バック部と、運転者の側方への移動を抑える
    よう両側に設けられたバック側部とに分割し、 前記バック側部は前記クッション体に内蔵されるバック
    フレームに固定する一方、該バックフレームに前記主バ
    ック部を変位させるソーラックス調節機構を設け、 前記ソーラックス調節機構は、主バック部の中間部であ
    って運転者の背中の略中央部が当接する背面位置に設け
    た背調節部と、運転者の尻の後ろに対応した位置に設け
    た尻調節部とより成り、 前記背調節部は、前記バックフレームに背調節軸を横設
    し、前記主バック部の中間部が運転者の背中を背面位置
    より相対的に前に出すよう変位させ、該主バック部をソ
    ーラックスサポート姿勢にさせる位置に傾動可能な背サ
    ポートパネルを該背調節軸に固設して成り、 前記尻調節部は、前記背調節軸の下方に尻調節軸を横設
    し、該尻調節軸に軸と共に回動する揺動支持部を設け、
    ソーラックスサポート姿勢を取るとき、前記揺動支持部
    により支持されつつ運転者の尻を後方から保持するよう
    前進傾動可能な尻サポートパネルを該尻調節軸の前側に
    配設して成り、 前記背サポートパネルの下端と前記尻サポートパネルの
    上端とを、連動してソーラックスサポート姿勢になるよ
    う相互に回動可能に連結し、該背調節軸と尻調節軸との
    少なくとも一方に、軸側の回動を抑える制動機構を設け
    たことを特徴とする座席装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016199701A1 (ja) * 2015-06-08 2016-12-15 株式会社タチエス 車両用シート

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