JPH0672171B2 - 共重合体の製造方法 - Google Patents
共重合体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0672171B2 JPH0672171B2 JP61224799A JP22479986A JPH0672171B2 JP H0672171 B2 JPH0672171 B2 JP H0672171B2 JP 61224799 A JP61224799 A JP 61224799A JP 22479986 A JP22479986 A JP 22479986A JP H0672171 B2 JPH0672171 B2 JP H0672171B2
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- Japan
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- copolymer
- dicyclopentadiene
- weight
- styrene
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はシクロペンタジエンまたはジシクロペンタジエ
ンとスチレンとの共重合体を製造する方法に関し、更に
詳しくは、上記共重合反応において副生するポリスチレ
ン(スチレンホモポリマー)の生成量を低減せしめるに
有効な方法に関する。
ンとスチレンとの共重合体を製造する方法に関し、更に
詳しくは、上記共重合反応において副生するポリスチレ
ン(スチレンホモポリマー)の生成量を低減せしめるに
有効な方法に関する。
(従来の技術) シクロペンタジエンまたはジシクロペンタジエンとスチ
レンとの共重合体は、各種接着剤,粘着剤または塗料の
基材として使用されている。
レンとの共重合体は、各種接着剤,粘着剤または塗料の
基材として使用されている。
この共重合体は、従来から、シクロペンタジエンまたは
ジシクロペンタジエンとスチレンとをキシレンのような
溶媒中で混合し、250℃の温度下、2時間程度共重合反
応を進めて製造されていた。
ジシクロペンタジエンとスチレンとをキシレンのような
溶媒中で混合し、250℃の温度下、2時間程度共重合反
応を進めて製造されていた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記した従来の方法においては次のよう
な問題点を生じている。
な問題点を生じている。
第1の問題点は、目的とする共重合体の外に多量のポリ
スチレンが副生して、共重合体の製造方法としてはその
効率が悪いという問題である。
スチレンが副生して、共重合体の製造方法としてはその
効率が悪いという問題である。
第2の問題点は、得られた共重合体をエチレン−酢酸ビ
ニル主重合体に配合して粘接着剤を調製したとき、前者
にはポリスチレンが多量に含有されているため後者との
相溶性が悪化してしまうという問題である。
ニル主重合体に配合して粘接着剤を調製したとき、前者
にはポリスチレンが多量に含有されているため後者との
相溶性が悪化してしまうという問題である。
本発明は、ポリスチレンの生成量が低減するので上記し
たような問題を解決することができる共重合体の新規な
製造方法の提供を目的とする。
たような問題を解決することができる共重合体の新規な
製造方法の提供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明の共重合体の製造方法は、加熱したシクロペンタ
ジエンまたはシジクロペンタジエンにその使用量の30〜
300重量%のスチレンを0.2〜5時間かけて分割添加しな
がら共重合させることを特徴とする。
ジエンまたはシジクロペンタジエンにその使用量の30〜
300重量%のスチレンを0.2〜5時間かけて分割添加しな
がら共重合させることを特徴とする。
本発明方法においては、まずシクロペンタジエンまたは
ジシクロペンタジエンは加熱して共重合反応に供せられ
る。このときの加熱温度は100℃以上であることが好ま
しい。とくに好ましくは150℃以上である。
ジシクロペンタジエンは加熱して共重合反応に供せられ
る。このときの加熱温度は100℃以上であることが好ま
しい。とくに好ましくは150℃以上である。
本発明方法は、上記のように加熱されているシクロペン
タジエン又はジシクロペンタジエンにスチレンを分割添
加するところに最大の特徴がある。
タジエン又はジシクロペンタジエンにスチレンを分割添
加するところに最大の特徴がある。
スチレンの分割添加の態様は、用いたシクロペンタジエ
ンまたはジシクロペンタジエンの量によっても異なって
くるが、通常は、これらのシクロペンタジエンまたはジ
シクロペンタジエンの使用量に対して30〜300重量%,
好ましくは50〜150重量%に相当する量を、0.2〜5時
間,好ましくは0.5〜3時間に亘って添加するという方
法が好適である。
ンまたはジシクロペンタジエンの量によっても異なって
くるが、通常は、これらのシクロペンタジエンまたはジ
シクロペンタジエンの使用量に対して30〜300重量%,
好ましくは50〜150重量%に相当する量を、0.2〜5時
間,好ましくは0.5〜3時間に亘って添加するという方
法が好適である。
この反応時に用いる溶媒としては、例えば、ベンゼン,
トルエン,キシレン,シクロヘキサン,ジメチルシクロ
ヘキサン,エチルシクロヘキサンなどをあげることがで
きる。
トルエン,キシレン,シクロヘキサン,ジメチルシクロ
ヘキサン,エチルシクロヘキサンなどをあげることがで
きる。
この共重合反応における反応条件は、反応温度200〜350
℃,好ましくは250〜300℃,圧力が0〜20kg/cm2G,好ま
しくは2〜10kg/cm2G,反応時間が1〜8時間,好ましく
は1.5〜5時間である。
℃,好ましくは250〜300℃,圧力が0〜20kg/cm2G,好ま
しくは2〜10kg/cm2G,反応時間が1〜8時間,好ましく
は1.5〜5時間である。
ついで、得られた反応生成液を、例えば、温度100〜300
℃、圧力100〜1mmHgで0.1〜3時間後処理して揮発分を
除去すれば、本発明の共重合体を得ることができる。
℃、圧力100〜1mmHgで0.1〜3時間後処理して揮発分を
除去すれば、本発明の共重合体を得ることができる。
(発明の実施例) 実施例 内容積1のオートクレーブに、キシレン150g,ジシク
ロペンタジエン250gを仕込み、1.5時間で200℃まで昇温
し、圧力を5kg/cm2Gにしたのち、ここにスチレン250gを
2時間かけて添加し,更に温度を260℃にまで昇温し
た、この温度を1時間15分保持して共重合反応を進め
た。
ロペンタジエン250gを仕込み、1.5時間で200℃まで昇温
し、圧力を5kg/cm2Gにしたのち、ここにスチレン250gを
2時間かけて添加し,更に温度を260℃にまで昇温し
た、この温度を1時間15分保持して共重合反応を進め
た。
その後、反応生成液をとり出し、これをロータリーエバ
ポレータにいれて、温度200℃,圧力10mmHgの条件下で
3時間処理して揮発分を除去し、共重合体を得た。
ポレータにいれて、温度200℃,圧力10mmHgの条件下で
3時間処理して揮発分を除去し、共重合体を得た。
得られた共重合体は以下のような性状を有していた。
軟化点89℃、臭素価61g/100g,スチレン含量47重量%,
数平均分子量660,ポリスチレン(ホモポリマー)含量0.
8重量%。
数平均分子量660,ポリスチレン(ホモポリマー)含量0.
8重量%。
比較例 内容積1のオートクレーブに、キシレン150g,ジシク
ロペンタジエン250g,スチレン250gを同時に仕込み、温
度260℃,圧力10kg/cm2Gの条件下で1時間20分共重合反
応を進めた。
ロペンタジエン250g,スチレン250gを同時に仕込み、温
度260℃,圧力10kg/cm2Gの条件下で1時間20分共重合反
応を進めた。
得られた反応生成液を実施例の場合と同様に処理して下
記性状の共重合体を得た。
記性状の共重合体を得た。
軟化点89℃,臭素価63g/100g,スチレン含量45重量%,
数平均分子量680,ポリスチレン(ホモポリマー)含量12
重量%。
数平均分子量680,ポリスチレン(ホモポリマー)含量12
重量%。
これら2種類の共重合体につきエチレン−酢酸ビニル共
重合体との相溶性を調べた。
重合体との相溶性を調べた。
すなわち、酢酸ビニル含量28重量%,メルトインデック
ス150であるエチレン−酢酸ビニル共重合体4重量部
と、パラフィンワックス2重量部と、上記した各共重合
体それぞれ4重量部とを配合し、全体を180℃に加熱溶
融したのち放置して徐冷して曇り点を測定した。
ス150であるエチレン−酢酸ビニル共重合体4重量部
と、パラフィンワックス2重量部と、上記した各共重合
体それぞれ4重量部とを配合し、全体を180℃に加熱溶
融したのち放置して徐冷して曇り点を測定した。
曇り点が120℃未満の場合は○,120℃以上の場合は×と
判定した。
判定した。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明方法によれば従来
方法に比べてポリスチレンの生成量が大幅に低減する。
それゆえ、本発明方法で得られた共重合体は例えばエチ
レン−酢酸ビニル共重合体との相溶性も良好であり、各
種接着剤,粘着剤,塗料等の基材として有用である。
方法に比べてポリスチレンの生成量が大幅に低減する。
それゆえ、本発明方法で得られた共重合体は例えばエチ
レン−酢酸ビニル共重合体との相溶性も良好であり、各
種接着剤,粘着剤,塗料等の基材として有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】加熱したシクロペンタジエンまたはジシク
ロペンタジエンにその使用量の30〜300重量%のスチレ
ンを0.2〜5時間かけて分割添加しながら共重合させる
ことを特徴とする共重合体の製造方法。 - 【請求項2】前記シクロペンタジエンまたはジシクロペ
ンタジエンの加熱温度が100℃以上である特許請求の範
囲第1項記載の共重合体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61224799A JPH0672171B2 (ja) | 1986-09-25 | 1986-09-25 | 共重合体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61224799A JPH0672171B2 (ja) | 1986-09-25 | 1986-09-25 | 共重合体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6381108A JPS6381108A (ja) | 1988-04-12 |
JPH0672171B2 true JPH0672171B2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=16819383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61224799A Expired - Fee Related JPH0672171B2 (ja) | 1986-09-25 | 1986-09-25 | 共重合体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672171B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NL7905548A (nl) * | 1979-07-17 | 1981-01-20 | Unilever Nv | Vaste koolwaterstofharsen. |
JPS60228515A (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-13 | Nippon Zeon Co Ltd | グラフト重合体の製造方法 |
-
1986
- 1986-09-25 JP JP61224799A patent/JPH0672171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6381108A (ja) | 1988-04-12 |
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