JPH0788412B2 - 共重合体の製造方法 - Google Patents

共重合体の製造方法

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JPH0788412B2
JPH0788412B2 JP62208336A JP20833687A JPH0788412B2 JP H0788412 B2 JPH0788412 B2 JP H0788412B2 JP 62208336 A JP62208336 A JP 62208336A JP 20833687 A JP20833687 A JP 20833687A JP H0788412 B2 JPH0788412 B2 JP H0788412B2
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JP
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styrene
copolymer
cyclopentadiene
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average molecular
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隆司 戸田
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は共重合体の製造方法に関し、詳しくは重量平
均分子量(以下、Wと記すことがある)/数平均分子
量(以下、nと記すことがある)を低減させ、かつ溶
融粘度を低下させたシクロペンタジエン及び/又はジシ
クロペンタジエン(以下、(ジ)シクロペンタジエンと
記すことがある)とスチレンとの共重合体の製造方法に
関するものである。
[従来の技術] (ジ)シクロペンタジエンとスチレンとの共重合体は知
られており、接着剤、粘着剤または塗料等の基材として
有用なものである。
この共重合体は従来、(ジ)シクロペンタジエンとスチ
レンとをキシレン等の溶媒中で混合し、共重合させて製
造されていた(特公昭61−1442号公報)。
ところが、この製造方法によって得られる共重合体は、
w/nが5を越えるものであって、溶融粘度がきわめ
て高いものであった。このため、たとえばエチレン−酢
酸ビニル共重合体に配合して、ホットメルト型粘着材や
接着剤を調製しようとする場合、作業性に劣るなどの不
都合を招いていた。
[発明が解決しようとする問題点] この発明は、従来のこのような欠点を解消し、w/n
を低減させ、溶融粘度を低下させた(ジ)シクロペンタ
ジエンとスチレンとの共重合体の効率的な製造方法を提
供することを目的とするものである。
[問題点を解決するための手段] 発明者は前記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結
果、共重合反応を行うにあたり、(ジ)シクロペンタジ
エンとスチレンとの混合物を溶媒中に分割添加しながら
共重合すると、得られる共重合体のw/nが5以下と
なり溶融粘度が低下するということを見い出し、この知
見に基づいてこの発明をなすに至った。
すなわち、この発明は、溶媒中に、シクロペンタジエン
及び/又はジシクロペンタジエンとスチレンとの混合物
を分割添加しながら共重合することを特徴とするスチレ
ン含有率が35〜65重量%、数平均分子量が400〜1000で
あり、重量平均分子量/数平均分子量(w/n)が5
以下であるシクロペンタジエン及び/又はジシクロペン
タジエンとスチレンとの共重合体の製造方法を提供する
ものである。
この発明により得られる共重合体は、w/nが5以下
である(ジ)シクロペンタジエンとスチレンとの共重合
体である。この共重合体はスチレン含有率が35〜65重量
%、好ましくは40〜50重量%、数平均分子量が400〜100
0、好ましくは500〜800、溶融粘度が160℃において500
〜1400センチポイズ、好ましくは800〜1300センチポイ
ズ、軟化点が70〜110℃、好ましくは80〜100℃、酸価が
1mgKOH/g以下、臭素価が50〜70、好ましくは60〜65であ
る。
この発明により得られる共重合体はw/nが5以下で
あることから分子量分布がせまく(シヤープ)、たとえ
ば、Gel Permeation Chromatography、(GPC)法によ
り表わされる分子量分布は第1図に示すようなパターン
を示す。
これに対し、従来知られている(ジ)シクロペンタジエ
ンとスチレンとの共重合体は、w/nが5を越えるも
のであって、この共重合体の160℃における溶融粘度は1
500〜2000センチポイズと高いものであった。また、こ
の従来の共重合体のGPC法による分子量分布は第2図に
示すようなパターンを示し、分布がひろい(ブロード)
ものであった。
この発明による共重合反応にあたっては、たとえば、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ジメチ
ルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどの溶媒を
使用する。
これらの溶媒は、100℃、好ましくは150℃以上に加熱し
ておくことが望ましい。
この加熱された溶媒中に、(ジ)シクロペンタジエンと
スチレンとの混合物を分割添加しながら共重合反応を行
う。
(ジ)シクロペンタジエンとスチレンとの混合割合に特
に制限はないが、通常は重量で(ジ)シクロペンタジエ
ン:スチレンを30:80〜70:20、好ましくは40:60〜60:40
とするのが望ましい。
分割添加時間は通常0.5〜5時間、好ましくは1〜3時
間である。等分に添加することが好ましい。
この共重合反応は、(ジ)シクロペンタジエンとスチレ
ンとの混合物を添加し終った後もひきつづき反応を行わ
せることが望ましい。そのときの反応条件に特に制限は
ないが、通常は反応温度200〜350℃、好ましくは250〜3
00℃、反応圧力は0〜20kg/cm2G、好ましくは0〜15kg/
cm2G、反応時間は0.5〜8時間、好ましくは1〜5時間
である。
次いで、得られた反応生成液をたとえば、温度100〜300
℃、圧力100〜1mmHgで1〜3時間処理して揮発分等を除
去すれば、この発明の共重合体を得ることができる。
このような製造方法によって製造された(ジ)シクロペ
ンタジエンとスチレンとの共重合体は、スチレン含有率
が35〜65重量%、数平均分子量が400〜1000であり、w
/nが5以下のものとなり、溶融粘度が小さく、分子
量分布のせまい(シヤープ)共重合体となる。
[発明の効果] この発明により得られる共重合体は、w/nを低減さ
せ、溶融粘度を低下させたものであり、粘着剤や接着剤
の製造において、きわめて有利な基材となる。
[実施例] 以下、実施例をあげてこの発明をさらに詳しく説明す
る。
実施例1 窒素で置換した攪拌機付き1重合反応器内にキシレン
(溶媒)160gを採取し、230℃まで加熱して、攪拌しな
がらシクロペンタジエン250gとスチレン250gとの混合物
を2時間にわたって添加した。その後、260℃に昇温し
てさらに、1.5時間共重合反応を行った。
反応終了後、反応生成液をとり出し、ロータリーエバポ
レーターにより、未反応モノマーとキシレンを除去し
て、45g℃のシクロペンタジエンとスチレンとの共重合
体を得た。
この共重合体の性質を表に示す。
比較例 実施例1と同じ容器内にキシレン(溶媒)160g、シクロ
ペンタジエン250gおよびスチレン250gを同じに採取し、
260℃で1時間45分攪拌しながら共重合反応を行った。
以下、実施例と同じ処理をして、453gのシクロペンタジ
エンとスチレンとの共重合体を得た。
この共重合体の性質をあわせて表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の共重合体の分子量分布のパター
ン、第2図は、従来の共重合体の分子量分布のパターン
を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒中に、シクロペンタジエン及び/又は
    ジシクロペンタジエンとスチレンとの混合物を分割添加
    しながら共重合することを特徴とするスチレン含有率が
    35〜65重量%、数平均分子量が400〜1000であり、重量
    平均分子量/数平均分子量(w/n)が5以下である
    シクロペンタジエン及び/又はジシクロペンタジエンと
    スチレンとの共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】シクロペンタジエン及び/又はジシクロペ
    ンタジエンとスチレンとの混合物を分割添加する溶媒が
    100℃以上に加熱されているものである特許請求の範囲
    第1項記載のシクロペンタジエン及び/又はジシクロペ
    ンタジエンとスチレンとの共重合体の製造方法。
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