JPH067214U - 多連インダクタ用ボビン - Google Patents

多連インダクタ用ボビン

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JPH067214U
JPH067214U JP5089492U JP5089492U JPH067214U JP H067214 U JPH067214 U JP H067214U JP 5089492 U JP5089492 U JP 5089492U JP 5089492 U JP5089492 U JP 5089492U JP H067214 U JPH067214 U JP H067214U
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JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
coil
groove
winding
collar
Prior art date
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Pending
Application number
JP5089492U
Other languages
English (en)
Inventor
一博 中山
守 竹田
賢一 鶴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toko Inc
Original Assignee
Toko Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Toko Inc filed Critical Toko Inc
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Publication of JPH067214U publication Critical patent/JPH067214U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全体のコイルを構成する各部分のコイル間の
電磁気的な結合を正確に設定でき、かつ線材に張力の加
わりにくい構造の多連インダクタ用ボビンを提供するこ
とにある。 【構成】 3個以上の鍔1によって区切られた巻溝2を
設けてあり、少なくとも1つの鍔1には底面12が鍔1
の厚み全体に巻軸5の周囲の面に接する位置にある溝を
設けてあり、さらに該鍔1の周辺には接続部3Aを設け
てある。 【効果】 結合の設定が正確にかつ複雑に行えるので、
遅延線やフィルタの特性を良好にできる。ボビンの金型
は少なくてよいのでボビンが安価になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主に遅延線やフィルタを構成する場合に用いられ、全体のコイルが複 数区間に分けて巻かれる多連インダクタ用ボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の多連インダクタ用ボビンは、分けて巻かれる夫々のコイルのインダク タンスと共に、そのコイル間の電磁気的な結合を正確に設定できることが重要で ある。 ボビンは、通常フェライトやフェライトを埋設した合成樹脂、フェライトの粉 末を混入した合成樹脂等で形成される。
【0003】 図7と図8は、夫々従来の多連インダクタ用ボビンの平面図と正面図である。 5個の鍔30で区切られた4個のコイルの巻溝31が設けられており、端子3 2は鍔30の周辺に設けられている。 端子32は、コイルの接続部32Aと回路基板へ面接続される接続部32Bか らなる。
【0004】 このようなボビンに遅延線を構成するコイルを巻く場合には、両端の鍔30の 端子32を夫々入力端子と出力端子とし、4個の巻溝31に分けて巻かれる。 中間の端子32には、鍔30を挟んで隣接する巻溝31に巻かれるコイルの端 が接続される。中間の端子32とアース間にはコンデンサが接続される。 図10は遅延線の部分回路図であるが、33と34は隣接する巻溝31に巻か れるコイルであり、35はコンデンサである。 隣接する巻溝31のコイル間の結合は、ホビンの材質、鍔30の厚みや面積を 変化させることにより設定される。
【0005】 従来のボビンでは、巻溝に分けて巻かれるコイル間の結合がほとんどボビンの 寸法によって設定されるから、結合の程度によりボビンの寸法を変える必要があ り、多数の金型を用意せねばならないからボビンが高価になる。 さらに、結合の程度によりボビンの寸法が決定されるから全体の回路素子の配 置を考慮する上で不便である。 また、同じ巻溝内のコイルの結合を設定することは次に説明するようにほとん ど不可能である。
【0006】 図9は同じ巻溝内のコイルの結合を設定する場合のボビンの説明図であるが、 巻溝31のコイル33Aを一度端子32の接続部32Aに接続した後に再度同じ 巻溝31にコイル33Bを巻く様子を表してある。コイル33Aとコイル33B は、一部分を示してある。 このような場合、鍔30の周辺と巻溝31の巻軸34の周囲の間には段差があ るから、コイル33Aは巻軸34の周囲から鍔30の周辺まで引き上げられて接 続部32Aに接続される。
【0007】 そして、再度巻溝31に巻かれるコイル33Bは、コイル33Aの鍔30の周 辺への引上げ部分35の上から巻かれることが多く、引上げ部分35に張力が加 わることによる断線事故が頻繁に発生する。この断線事故は、コイルの線材が細 くなるにつれて多くなる。 さらに同じ巻溝内のコイル間の結合の設定が難しいので、遅延線やフィルタの 特性の調節が詳細にできない不利がある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、全体のコイルを構成する各部分のコイル間の電磁気的な結合 を正確に設定できる多連インダクタ用ボビンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の多連インダクタ用ボビンは、3個以上の鍔とその鍔によって区切られ た巻溝を設けてあり、少なくとも1つの鍔には、底面が鍔の厚み全体に巻溝の巻 軸の周囲の面と接する位置にある溝を設けてあり、さらに該鍔の周辺にはコイル の接続部を設けてあることを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の多連インダクタ用ボビンの実施例を示す図1、図2を参照しな がら説明する。図1は平面図、図2は正面図である。 図1と図2において、1は鍔、2はコイルの巻溝、3は端子である。 ボビンには5個の鍔1で区切られた4個の巻溝2が設けられており、端子3は 鍔1の周辺に設けられている。
【0011】 端子3はほぼ四角形の鍔1の対向する側面から突出しているが、その両方の部 分は鍔1の内部で接続しており、片側がコイルの接続部3A、他方が回路基板へ 面接続される接続部3Bとなる。 鍔1の上面には溝4を設けてあり、この溝4は鍔1を跨いでコイルが巻かれる 時にコイルの線材を通す役割をする。
【0012】 鍔1をコイルの線材が跨ぐ場合は通常は両端の鍔1を除く中間の鍔1で発生す るが、両端の鍔1でも線材を巻溝2とは反対側から鍔1を跨いで巻溝2に巻く時 には鍔1を線材が跨ぐことになる。 溝4の底面12は、厚み全体に巻溝2の巻軸5の周囲の面と接する位置にある 。巻軸5の断面は円形である。
【0013】 図3は、このように構成された多連インダクタ用ボビンの同じ巻溝内のコイル の結合を設定する場合の説明図を示している。 最初に巻溝2内に巻かれたコイル6の線材は、溝4を通って端子3の接続部3 Aにからげて接続された後、再度同じ巻き方向でコイル7として巻溝2に巻かれ ている。
【0014】 コイル6が接続部3Aに接続される際の線材は、巻軸5の周囲からその巻軸5 の周囲の面と同じ高さの溝4の底面12を通って鍔1を跨ぎ、鍔1の巻溝側の面 に沿ってその周辺に達してから接続部3Aに接続される。 そして、線材が鍔1を跨ぐことなく巻軸5の周囲の面からいきなり鍔1の周辺 まで引き上げられることはない。
【0015】 従って、同じ巻溝2内に再度コイル7を巻いても、コイル6の線材にコイル7 が重なることによる張力が加わりにくく、断線事故が極めて少なくなる。 なお、コイル7の線材は接続部3Aから溝4を通ることなく巻溝2に巻かれて いるが、溝4を通って巻溝2に巻かれてもよい。 図4は同じ巻溝内のコイルの結合を設定する場合の別の説明図であるが、巻溝 2に最初に巻かれるコイル8と再度巻かれるコイル9の巻き方向が逆方向である ことが図3と異なる。
【0016】 図5と図6は本考案の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻いた遅延線の部分 回路図を示すが、タップ10が同じ巻溝に巻かれるコイル11の接続部3Aを表 している。 従って、タップ10を挟む2つのコイルの巻き方向の同じ図5が図3の説明図 に示す結合の設定の様子、2つのコイルの巻き方向の逆の図6が図4の説明図に 示す結合の設定の様子に夫々対応する。13は、コンデンサである。
【0017】 なお実施例では、鍔1を跨ぐコイルの線材を通す溝4が鍔1に1個所設けられ ているが、複数個所に設けることもできる。また、溝4は必要な鍔1だけに設け られてもよい。 巻軸の断面形状は四角形や楕円形でもよいし、鍔は円形でもよい。
【0018】 端子3は特に実施例の形状に限定する必要はなく、コイルの線材の接続部と回 路基板への接続部が兼用されているものでもよい。無論、ピンタイプのものでも よいし、導体パターンを鍔に被着することにより形成したものでもよい。 鍔にはコイルを同じ巻溝に再度巻くために、線材を接続する接続部だけを設け 、回路基板へ接続部を設けない場合もある。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように本考案の多連インダクタ用ボビンは、鍔にコイルの線材を通 す溝を設けてあり、その溝の底面を巻軸の周囲の面と接する位置にしてある。つ まり、コイルの線材は巻軸と同じ高さで鍔を跨ぐことができる。 そして、同じ巻溝にコイルを再度巻く場合でも、その巻溝と反対側で鍔の周辺 に引き上げられてコイルの接続部に接続することが可能である。
【0020】 コイルの線材を同じ巻溝から鍔の周辺に引き上げ、その引き上げ部分の上に再 度コイルを重ねて巻くことがなくなるので、断線事故はほとんど発生しない。 そして、同じ巻溝内でコイルの結合を設定できるので、鍔の厚みや幅といった ボビンの寸法で各部分のコイルの結合を設定する必要もない。
【0021】 しかも、同じ巻溝内でコイルの結合の設定をできるので従来よりも各部分のコ イル間の結合の設定が正確にかつ複雑に行えるので、本考案の多連インダクタ用 ボビンを用いた遅延線やフィルタの特性を良好にできる。無論、ボビンの金型も 少なくてよいのでボビンの価格を安価にできることはいうまでもない。
【提出日】平成4年10月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 従来のボビンでは、巻溝に分けて巻かれるコイル間の結合がほと
んどボビンの寸法によって設定されるから、結合の程度によりボビンの寸法を変
える必要があり、多数の金型を用意せねばならないからボビンが高価になる。さ
らに、結合の程度によりボビンの寸法が決定されるから全体の回路素子の配置を
考慮する上で不便である。また、このような技術問題を解決するために、同じ巻
溝内のコイルの結合を設定しようとすると、次に説明するような不都合を生じる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の多連インダクタ用ボビンの実施例を示
す平面図である。
【図2】本考案の多連インダクタ用ボビンの実施例を示
す正面図である。
【図3】本考案の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻
く場合の説明図である。
【図4】本考案の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻
く場合の他の説明図である。
【図5】本考案の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻
いた遅延線の部分回路図である。
【図6】本考案の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻
いた遅延線の他の部分回路図である。
【図7】従来の多連インダクタ用ボビンの平面図であ
る。
【図8】従来の多連インダクタ用ボビンの正面図であ
る。
【図9】従来の多連インダクタ用ボビンにコイルを巻く
場合の説明図である。
【図10】従来の多連インダクタ用ボビンを用いた遅延
線の部分回路図である。
【符号の説明】
1 鍔 2 巻溝 3 端子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月12日
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3個以上の鍔とその鍔によって区切られ
    た巻溝を設けてあり、少なくとも1つの鍔には、底面が
    鍔の厚み全体に巻溝の巻軸の周囲の面と接する位置にあ
    る溝を設けてあり、さらに該鍔の周辺にはコイルの接続
    部を設けてあることを特徴とする多連インダクタ用ボビ
    ン。
JP5089492U 1992-06-26 1992-06-26 多連インダクタ用ボビン Pending JPH067214U (ja)

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JP5089492U JPH067214U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 多連インダクタ用ボビン

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ID=12871449

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006120957A1 (ja) * 2005-05-12 2006-11-16 Fdk Corporation 電流平衡トランス
JP2006319106A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Fdk Corp 電流平衡トランス
JP2007221067A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fdk Corp 電流平衡トランス

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