JPH0671299U

JPH0671299U - 車両位置明示の照明システム

Info

Publication number: JPH0671299U
Application number: JP2178593U
Authority: JP
Inventors: 敬二清水
Original assignee: 敬二清水
Priority date: 1993-03-19
Filing date: 1993-03-19
Publication date: 1994-10-04

Abstract

(57)【要約】【目的】夜間において、自動車の所在場所を正確に認
識するには困難が伴うことが多い。そこで走行若しくは
停止中の自動車が、直下の路面を照らす灯火によって所
在位置を明確に示し、後方車の判断を容易にさせ、衝突
（主として追突）を防止する。【構成】当該照明灯は後輪直前の底部に直下に向けて
左右２灯設置する。夜間、後輪直前の路上に２連鎖円形
の照射面が得られ、後方に対し後輪の左右タイヤの影が
遮る形状を示す。また同灯は遠くから位置判断ができる
よう平常な道路で４０ｍ以内で確視できる照度と、レン
ズは一様な白色光を放射し、走行中に飛跳する小石等の
衝激に耐える強度を採用する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、夜間の道路上で走行若しくは停止中の自動車が、同車に近接（接触）して存在する他の静止体（直下道路）を車体からの灯火によって照らし、その対照により車両の位置を明確に示して、衝突（主として追突）を防止することを目的とした照明方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来夜間においては尾灯あるいは非常点滅表示灯に加えて、後窓の一部にバー（横棒状）の赤色ランプを点灯する方法、また大型貨物自動車において後部に光の反射板を取りつける例がある。前者では車体の輪かく認識に向上が見られ、後者では車の発見や車種の区別等に役立っているが、いずれも他の静止体との対照性がなく位置確認の効果は顕著でない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

街路灯や建築物等からの明かりが得られない、真暗な道路では、車影が闇にとけこみ、車両の所在を立体感の乏しい尾灯に依存しており、後方の走行車（以下「後方車」と呼ぶ）からの位置判断が困難である。車種によって尾灯の大きさおよび左右の間隔に差異があり、両灯の大小広狭に応じて車間の遠近が判断できない。状況は駐停車の場合はさらに著しく、後方車にとって可視状態にある２個の尾灯が急激にクローズアップし、後方車の速度が早ければそれだけ急迫する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、夜間自動車の位置確認の不足点を補い、従来とは異った方法をとっている。後方車の運転席から見る場合、前方車（前方の走行若しくは停止中の車）の所在位置は、尾灯や非常点滅表示灯によっては判断しにくい。そこで車体底部に照明灯を設置し、灯火が車体下の道路の一部を明るくし、照らされた路面と車体との対照によるならば位置を明瞭にすることができる。さらに前方車に接近している場合、前方車直下の照射面を見る視線が次第に下方に降りることになり、視覚を刺激して車間が明確になる。

【０００５】

【作用】

次に図面によって説明すると、自動車の車体底部の後輪（２）、（３）の直前部に直下の路面を照射する照明灯を取りつける（４）、（５）。同照明器具は底面より下方へ突出せず内部へ埋めこみ設置し、底表面に現われるのは器具先端のレンズ面（６）、（７）である。同レンズの硬度は自他車から飛跳する小石等の衝激に耐え得る。当該照明灯は、中心に明度が集中することなく一様な白色光であり、照度は後方車が車間４０ｍ（平常な道路）以内に近づいたとき、路上の照射面が確視状態となる。また他の通行帯からの可視状態をも良好にするため、車幅より幾分左右に張り出す照射面（車体巾×１．２程度）を確保し、２連鎖円の形状を示す。点消灯（自動機能を含む）は、前照灯と同期をとるが、運転中必要な点滅は独立の操作が可能である。

【０００６】

【考案の効果】

以上によって、前方車の道路照射面を同車自身の２つの後輪のタイヤの影が遮ることになり、後方車は立体感のある光の明暗を鮮明に捉えることができ、車体の位置判断が容易になる。光源は直下方を向いており、後方車の運転者に直射することなく、同様に対向車に対しても光による障害を与えることがない。

【０００７】

【特殊車種の実施例】

車体後方に長い荷台を持つ大型貨物自動車等の実施例は、当該灯の取りつけ場所を後輪の後部に移し、両後輪の接地部分を中心に照射して良好な可視状況を現出する。しかし、大型乗用車にみられるように後部壁面をもつ車種については、後方車からの前照灯の反射面が広いため本考案対象の限りではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】車体底部における直下照明灯見取図

【図２】車体上部から見透した路上照射面

【図３】後方車からの状況見取図

【符号の説明】

１…車両後半底部２…右後輪３…左後輪４…直下
照明灯（右）５…直下照明灯（左）６…レンズ面（右）７…レン
ズ面（左）８…照射エリア

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【手続補正書】

【提出日】平成５年５月６日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の名称

【補正方法】変更

【補正内容】

【考案の名称】車両位置明示の照明システム

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１夜間の路上において、走行若しくは停止中の車両位
置を明瞭に示す車体からの照明手段と、２通常の車間４０ｍ以内で照射面が確視できる照度に
よる認識手段とを備えた自動車の照明灯。