JPH067111Y2 - 便器装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、便器本体内に洗浄水を供給するロータンク、
人体の局部を洗浄する洗浄タンク及びこの洗浄タンクの
操作を行う操作部とを有する便器装置に関し、詳しくは
これらに一体感を持たせるようにして外観を高めようと
する技術に関する。

［背景技術］ 従来、便器本体内に洗浄水を供給するロータンク、人体
の局部を洗浄する洗浄タンク及びこの洗浄タンクの操作
を行う操作部とを有する便器装置においては、これら諸
部材のまとまりがなく、一体感がなく外観が低いものと
なっていた。

［考案の目的］ 本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、化粧幕板を合理的に使用する
ことにより、局部洗浄のための洗浄タンクの操作を容易
におこなえながら、まとまりを良くし、外観を高めるこ
とができる便器装置を提供することにある。

［考案の開示］ 本考案の便器装置は、便器本体１の後部上方に便器本体
１内に洗浄水を供給するロータンク２を配し、便器本体
の後部下方に人体の局部を洗浄する人体洗浄水を供給す
る洗浄タンク３を配し、便器本体１の後部に洗浄タンク
３とは離して洗浄タンク３等の操作を行う操作部４を設
け、門型に形成された化粧幕板５がロータンク２、洗浄
タンク３と便器本体１、操作部４との間に上方からの差
し込み形態にて差し込まれて仕切りがなされ、門型の化
粧幕板５の切欠き６の下縁部が操作部４に形成された段
差部４ａに挿合され、化粧幕板５の切欠き６を通して操
作部４と洗浄タンク３とを操作可能に接続して成ること
を特徴とするものであり、このように構成することによ
って、上記目的を達成したものである。つまり、ロータ
ンク２、洗浄タンク３と便器本体１、操作部４とを化粧
幕板５にて仕切ることによって、ロータンク２及び洗浄
タンク３を化粧幕板５にて隠して、この化粧幕板５と便
器本体１及び便器本体１の上部に設けた操作部４とが一
体感をなし、しかも化粧幕板５の下方に形成した切欠き
６を通して操作部４と洗浄タンク３とを操作可能に接続
することによって、操作部４と洗浄タンク３とを接続す
る電線や送水ホース等を見えないようにでき、全体とし
て外観を大巾に高め、しかも化粧幕板５にて隠されてい
る洗浄タンク３の操作部４は化粧幕板５の前にあって、
洗浄タンク３を操作しての局部洗浄の操作を容易におこ
なえながら、門型の化粧幕板５の切欠き６の下縁部は操
作部４に形成した段差部４ａに挿合されて、化粧幕板５
と操作部４間における仕舞いを良好におこなえるように
したものである。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。

便器本体１の後部上方に便器本体１内に洗浄水を供給す
るロータンク２を配し、ロータンク２と便器本体１とを
送水管７にて接続してある。ロータンク２内にはシスタ
ーン等が内蔵され、ロータンク２内に一定水量の市水を
溜めるこおができるようにしてある。そしてロータンク
２の側部の操作レバー８の操作により、ロータンク２内
の市水を便器本体１内に供給して、便器本体１内部を洗
浄することができるようにしてある。ロータンク２の側
部下方に人体の局部を洗浄する人体洗浄水を供給する洗
浄タンク３の床面上に配してある。洗浄タンク３内には
ポンプ９等が内蔵され、ロータンク２から導入した市水
を一定温度付近に加温し、この加温された温水を便器本
体１内の吐出ノズル（図示せず）に供給して人体の局部
を洗浄することができるようにしてある。図においてロ
ータンク２と洗浄タンク３との送水系を省いてある。便
器本体１の後方上部には、洗浄タンク３のポンプ９の操
作を行う操作部４を設けてある。そしてロータンク２、
洗浄タンク３と便器本体１、操作部４とを門形に形成し
た化粧幕板５にて仕切り、化粧幕板５の下方に形成した
切欠き６を通して操作部４と洗浄タンク３とを電線１０
にて操作可能に接続してある。又、洗浄タンク３からの
温水を吐出ノズルに供給する送水ホース１１も切欠き６
を通して接続してある。化粧幕板５の上端にはトイレ室
の壁１２との間にカウンター１３を取付けて、このカウ
ンター１３の上に花等を飾ったり、小物を載置すること
ができるようにしてある。かかる場合、門型の化粧幕板
５の切欠き６の下縁部は操作部４の形成した段差部４ａ
に挿合されて、化粧幕板５と操作部４間における仕舞い
を良好におこなっている。

このように、ロータンク２、洗浄タンク３と便器本体
１、操作部４とを化粧幕板５にて仕切ることで、ロータ
ンク２及び洗浄タンク３を化粧幕板５にて隠して、この
化粧幕板５と便器本体１及び便器本体１の上部に設けた
操作部４とが一体感をなし、そして化粧幕板５の下方に
形成した切欠き５を通して操作部４と洗浄タンク３とを
操作可能に接続することで、操作部４と洗浄タンク３と
を接続する電線や送水ホース等を見えないようにし、全
体として外観を大巾に高めてある。

第３図及び第４図は第２実施例を示し、化粧幕板５の両
側部にＬ形の取付金具１４を取付けて、この取付金具１
４…を利用して化粧幕板５をトイレ室の両側壁15,15に
取付けるものであり、このように化粧幕板５を両側壁1
5,15に取付けるように構成することによって、化粧幕板
５の取付け位置を便器本体１に近接させたり、離間させ
たりすることができ、しかして第４図のように排水管１
６の施工において位置ずれが生じても、これに接続する
便器本体１に対して化粧幕板５をぴったりと施工できる
のである。そして化粧幕板５の両側部には、扉１７を有
する収納部１８を形成してある。又、このような化粧幕
板５の下端には全巾にわたって蹴込み化粧板１９を施工
する。

２４は隙間隠しである。そしてカウンター１３は壁１２
側において受金具２３にて受けられている。

［考案の効果］ 以上要するに本考案は、ロータンク、洗浄タンクと便器
本体、操作部とを化粧幕板にて仕切るから、ロータンク
及び洗浄タンクを化粧幕板にて隠して、この化粧幕板と
便器本体及び便器本体の上部に設けた操作部とが一体感
をなし、しかも化粧幕板の下方に形成した切欠きを通し
て操作部と洗浄タンクとを操作可能に接続するから、操
作部と洗浄タンクとを接続する電線や送水ホース等を見
えないようにでき、全体として外観を大巾に高めること
ができしかも、便器本体の後部に洗浄タンクとは離して
洗浄タンク等の操作を行う操作部を設け、門型に形成さ
れた化粧幕板がロータンク、洗浄タンクと便器本体、操
作部との間に上方からの差し込み形態にて差し込まれて
仕切りがなされ、門型の化粧幕板５切欠きの下縁部が操
作部に形成された段差部に挿合されているから、化粧幕
板にて隠されている洗浄タンクの操作部は化粧幕板の前
にあって、洗浄タンクを操作しての局部洗浄の操作を容
易におこなえながら、門型の化粧幕板の切欠きの下縁部
は操作部に形成した段差部に挿合されて、化粧幕板と操
作部間における仕舞いを良好におこなえるという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（ａ）（ｂ）は本考案の一実施例の分解斜視図、
一部組立て一部破断した斜視図、第２図は同上の全体断
面図、第３図は同上の他の実施例の分解斜視図、第４図
（ａ）（ｂ）は同上の施工状態を説明する説明図であ
り、１は便器本体、２はロータンク、３は洗浄タンク、
４は操作部、４ａは段差部、５は化粧幕板、６は切欠き
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】便器本体の後部上方に便器本体内に洗浄水
   を供給するロータンクを配し、便器本体の後部下方に人
   体の局部を洗浄する人体洗浄水を供給する洗浄タンクを
   配し、便器本体の後部に洗浄タンクとは離して洗浄タン
   ク等の操作を行う操作部を設け、門型に形成された化粧
   幕板がロータンク、洗浄タンクと便器本体、操作部との
   間に上方からの差し込み形態にて差し込まれて仕切りが
   なされ、門型の化粧幕板の切欠きの下縁部が操作部に形
   成された段差部に挿合され、化粧幕板の切欠きを通して
   操作部と洗浄タンクとを操作可能に接続して成る便器装
   置。