JPH0670048B2 - ペルゴリド中間体の脱シアン化 - Google Patents

ペルゴリド中間体の脱シアン化

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JPH0670048B2
JPH0670048B2 JP61191954A JP19195486A JPH0670048B2 JP H0670048 B2 JPH0670048 B2 JP H0670048B2 JP 61191954 A JP61191954 A JP 61191954A JP 19195486 A JP19195486 A JP 19195486A JP H0670048 B2 JPH0670048 B2 JP H0670048B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D457/00Heterocyclic compounds containing indolo [4, 3-f, g] quinoline ring systems, e.g. derivatives of ergoline, of the formula:, e.g. lysergic acid
    • C07D457/02Heterocyclic compounds containing indolo [4, 3-f, g] quinoline ring systems, e.g. derivatives of ergoline, of the formula:, e.g. lysergic acid with hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 8

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Description

【発明の詳細な説明】 置換シアナミド誘導体の脱シアン化は、合成有機化学に
おける重要な工程である。通常、この工程は水性酸性媒
体中でシアナミドを加水分解することによって行なわれ
ているが、この方法は酸不安定基質にとって許容し得る
ものではない。アルカリ性条件下のシアナミドの脱シア
ン化は数例知られているが、所望の生成物の収量の損失
をもたらす原因となる問題を生じることがあるのであま
り好ましくない。例えば、酸性および塩基性条件下のジ
アリルシアナミドの脱シアン化の解説を提供している
「有機合成(Organic Synthesis)」集、第1巻、201−
202参照。
本発明は、高められた温度のアルコール溶媒中、エルゴ
リン誘導体をアルカリ金属水酸化物で脱シアン化する方
法に関するものである。エルゴリン類は、亜鉛および酢
酸で処理することによって脱シアン化されている。例え
ば、米国特許第4,246,265号参照。しかしながら、この
方法は、エルゴリン基質の酸不安定性に起因すると考え
られる不純物を生成するので、有意に収量が減少する。
本方法は、アルコール溶媒を含有している塩基性反応混
合物中、高収率かつ純粋な形態で所望の化合物を合成す
ることによって、この問題を避けるものである。
本発明は、式(I): で示される化合物の製造方法であって、式(II): で示されるシアナミドを、約100℃以上の沸点を有する
アルコール溶媒中、約100℃〜約175℃の範囲の温度で、
アルカリ金属水酸化物を使用して加水分解することから
なる方法に関するものである。
本明細書中、容量単位で記される液体以外の量は重量単
位で記す。本明細書に記載される全ての温度は、通常の
または周囲の圧力、即ち約760mm圧に基づく。反応が行
なわれる圧力を高めることまたは下げることによって、
より高いまたはより低い温度となることはよく知られて
いる。従って、本発明方法は種々の圧力条件下で行なう
ことができ、本明細書に記載した温度はそれに応じて調
節する必要があるということが理解される。
本発明は、約100℃以上の沸点を有するアルコール溶媒
中、約100℃〜約175℃の範囲の温度で、8-(ヒドロキシ
メチル)‐D-エルゴリン‐6-カルボニトリルをアルカリ
金属水酸化物で加水分解することによって、この化合物
を脱シアン化する方法を提供するものである。
本発明方法は、水酸化カリウム、水酸化リチウムおよび
特に水酸化ナトリウムの様なアルカリ金属水酸化物の存
在下で行なわれる。アルカリ金属水酸化物は、固形また
はペレット化形態であるのが好ましい。アルカリ金属水
酸化物は、通常、反応混合物中に出発物質である基質に
対して約等モル量から約5:1モル過剰量含まれる。アル
カリ金属水酸化物の好ましい量は、出発物質である基質
で1モル当量当たり、約1.5〜約2.0モル当量であり、特
に2.0モル当量である。
本発明方法は、約760mm圧で約100℃以上の沸点を有する
アルコール溶媒中で行なわれる。代表的なアルコール溶
媒は、シクロヘキサノールの様な環式脂肪族アルコール
類および好適な多価アルコール溶媒類である。本明細書
で使用される「多価アルコール溶媒」という語句は、2
またはそれ以上のヒドロキシ置換分のある化学構造を有
する溶媒を意味する。代表的な多価アルコールには、シ
ス‐2-ブテン‐1,4-ジオール、トランス‐2-ブテン‐1,
4-ジオール、エチレングリコール、1,2-プロパンジオー
ル、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、2,3-
ブタンジオール、1,4-ブタンジオールおよびグリセロー
ルがある。これらの内、エチレングリコールが本方法で
の使用に最も好ましい溶媒である。アルコール溶媒中の
出発物質の濃度は重要ではないが、出発物質を溶液に保
っておくのに十分な量の溶媒を使用するのが好ましい。
大量の溶媒は必要ではないが、所望なら使用してもよ
い。
本方法は、通常の周囲条件下で行なわれるのが好ましい
が、反応混合物に接触する水の量を制限するために、窒
素またはアルゴンの様な不活性雰囲気下で行なってもよ
い。本方法の生成物は水に不溶性なので、反応混合物に
接触する水の量を最小にするのが望ましい。
本発明の方法は、約100℃〜約175℃、より好ましくは約
120℃〜約150℃の範囲の温度で行なわれる場合、約1〜
約24時間後に実質上終了する。
本発明の方法が終了した後、常法に従って生成物を単離
することができる。通常、反応混合物に十分量の水を加
えて溶液から生成物を完全に沈澱させるだけで、生成物
が単離される。次いで、通常、沈澱した固形物を減圧濾
過して集め、必要に応じ、常法に従って乾燥する。所望
により、通常の溶媒からの結晶化、またはシリカゲルあ
るいはアルミナ等の固形担体上のクロマトグラフィーの
様な常法によって、得られた生成物を更に精製してもよ
い。
本方法によって製造された化合物は、一般にペルゴリド
メシレートとして知られている8β‐[(メチルチオ)
メチル]‐6-n-プロピルエルゴリンモノメタンスルホネ
ートの合成における中間体として使用されるのに好適で
ある。ベルゴリドメシレートはプロラクチン阻害剤とし
て有用であり、パーキンソン症候群の治療に使用され
る。例えば、ペルゴリドメシレートおよび類似化合物の
使用および合成については米国特許第4,166,182号参
照。
本方法に従って製造されるエルゴリン‐8-メタノール
は、多数の方法によってペルゴリドメシレートに変換す
ることができる。例えば、エルゴリン‐8-メタノールを
ギ酸およびDMF中のプロピオンアルデヒドと反応させ
て、n-プロピルエルゴリン誘導体を製造するのが好まし
い。C-8のヒドロキシメチルを酸ハライドまたは酸無水
物の形態のp-トリエンスルホニルオキシ基またはメタン
スルホニルオキシ基の様な容易に置換し得る基でエステ
ル化する。次いで、この化合物をナトリウムメチルメル
カプチドと反応させてペルゴリドに変換し、得られた化
合物をメタンスルホン酸でメシレート塩に変換するか、
または酸クロリド類似体の様なその誘導体に変換する。
本方法における出発物質として使用される化合物は既知
のものであり、水素雰囲気中、エリモクラビンをラネー
ニッケルで還元し、次いで、得られた化合物を臭化シア
ンで脱メチル化することによって容易に製造される。
以下の実施例は、本発明方法の具体的な態様を示すもの
である。本実施例は、いかなる意味においても本発明の
範囲を制限する意図のものではなく、その様に理解され
るべきではない。以下の実施例において、本方法に従っ
て製造された化合物、即ち、(8β)‐D-エルゴリン‐
8-メタノールの確認は、薄層クロマトグラフィー(溶離
剤、メタノール/酢酸エチル/酢酸(70/30/2、v/v/
v))により、純粋な標準品と比較して行なった。
実施例1 温度計および還流冷却器を備えた250ml三口丸底フラス
コに、(8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリ
ン‐6-カルボニトリル5.34g(0.02モル)、純度98.7%
の水酸化ナトリウムペレット1.22g(0.03モル)および
エチレングリコール50mlを入れた。得られた混合物を約
125℃に加熱し、エチレングリコールを更に25ml加え
た。この混合物を約125℃で2時間加熱し、徐々に約35
℃に冷却した。混合物に水150mlを加え、減圧濾過し
て、沈澱した固形物を集めた。得られた固形物を水75ml
で洗浄し、真空乾燥器中、50℃で一夜乾燥し、(8β)
‐D-エルゴリン‐8-メタノール4.87gを得た。収率100
%、mp=199°−200℃、m/e=242。高速液体クロマトグ
ラフィー(HPLC)で調べた結果、最終生成物の純度は9
3.3%であった。
実施例2 温度計および還流冷却器を備えた50ml三口丸底フラスコ
に、(8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリン
‐6-カルボニトリル0.53g(2.0ミリモル)、水酸化ナト
リウムペレット0.16g(4.0ミリモル)およびエチレング
リコール15mlを入れた。得られた混合物を約65℃で3時
間加熱し、約60時間、約25℃で放置した。混合物を約65
℃で5時間、次いで約125℃で1 1/2時間加熱した。混合
物を50℃以下に冷却し、水25mlを加えた。減圧濾過して
沈澱した固形物を集め、水25mlで洗浄し、真空乾燥器
中、50℃で一夜乾燥して、(8β)‐D-エルゴリン‐8-
メタノール0.45gを得た。mp=207°−208℃、収率93.6
%。
実施例3 温度計および還流冷却器を備えた50ml三口丸底フラスコ
に、(8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリン
‐6-カルボニトリル1.07g(4.0ミリモル)、98.7%の水
酸化ナトリウムペレット0.32g(8.0ミリモル)およびエ
チレングリコール15mlを入れた。得られたスラリーを約
125℃で約2時間加熱し、水酸化ナトリウムを更に0.08g
(2.0ミリモル)加えた。この反応混合物を約45℃に冷
却し、水30mlを加えた。減圧濾過して沈澱した固形物を
集め、水50mlで洗浄し、真空乾燥器中で一夜乾燥後、
(8β)‐D-エルゴリン‐8-メタノール0.96gを得た。m
p=198°−202℃、収率98.9%。HPLCにより、生成物の
純度は98.288%であることがわかった 実施例4 窒素ガス注入管、温度計および還流冷却器を備えた50ml
三口丸底フラスコに、(8β)‐8-(ヒドロキシメチ
ル)‐D-エルゴリン‐6-カルボニトリル0.53g(2.0ミリ
モル)、80%の水酸化カリウムペレット0.4g(6.0ミリ
モル)およびエチレングリコール20mlを入れた。得られ
たスラリーを窒素雰囲気下、約125℃で約16時間加熱し
た。反応混合物を約75℃に冷却し、水30mlを加えた。減
圧濾過して沈澱した固形物を集め、水15mlで洗浄し、真
空乾燥器中、約50℃で乾燥して、(8β)‐D-エルゴリ
ン‐8-メタノール0.47gを得た。mp=206°−208℃、収
率97.8%、m/e=242。HPLCで調べた結果、この化合物の
純度は99.57%であった。
以下の実施例は、不純な出発物質から所望の化合物を合
成するための本方法の能力を示すものである。
実施例5 メカニカルスターラー、温度計および還流冷却器を備え
た3l三口丸底フラスコに、純度82.5%の(8β)‐8-
(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリン‐6-カルボニトリ
ル133.6g(0.5モル)、エチレングリコール1.07lおよび
水酸化ナトリウムペレット40.0g(1.0モル)を入れた。
得られた茶色のスラリーを約130℃に加熱したところ、
1時間10分後、反応混合物の温度は175℃となった。反
応混合物を約40℃に冷却し、水500mlを加えた。反応混
合物を氷/エタノール外部冷却浴で約5℃に冷却し、減
圧濾過して沈澱した固形物を集めた。単離した固形物を
水500mlおよびアセトン200mlで洗浄した。この固形物を
真空乾燥器中、50℃で一夜乾燥し、純度82.7%の(8
β)‐D-エルゴリン‐8-メタノール110.8gを得た。mp=
192−195℃、収率91.4%。
実施例6 (8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリン‐6-
カルボニトリル0.53g(2.0ミリモル)、水酸化ナトリウ
ムペレット0.16g(4.0ミリモル)およびプロピレングリ
コール15mlの混合物を三口の50ml丸底フラスコ中、125
℃で2時間加熱した。この混合物を50℃以下に冷却し、
水30mlを加えた。減圧濾過して沈澱した固形物を集め、
水30mlで洗浄し、真空乾燥器中、50℃で一夜乾燥して、
(8β)‐D-エルゴリン‐8-メタノール0.3gを得た。mp
=186°−188℃、収率62.4%。HPLCにより、この固形物
の純度は91.42%であることがわかった。
実施例7 50ml三口丸底フラスコに、(8β)‐8-(ヒドロキシメ
チル)‐D-エルゴリン‐6-カルボニトリル0.53g(2.0ミ
リモル)、水酸化ナトリウムペレット0.16g(4.0ミリモ
ル)およびグリセロール15mlを入れた。得られた混合物
を約125℃で2時間加熱し、冷却した。この反応混合物
を水30mlと合し、減圧濾過して沈澱した固形物を集め、
水30mlで洗浄して、真空乾燥器中、50℃で一夜乾燥し
た。この固形物は、純度87.864%の(8β)‐D-エルゴ
リン‐8-メタノール0.48gであった。収率99.9%、mp=1
80°−183℃。
実施例8 (8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリン‐6-
カルボニトリル0.53g(2.0ミリモル)、水酸化ナトリウ
ムペレット0.16g(4.0ミリモル)およびシクロヘキサノ
ール15mlの混合物を三口の50ml丸底フラスコ中、125℃
で2時間加熱した。この混合物を50℃以下に冷却し、水
30mlを加えた。減圧濾過して沈澱した固形物を集め、水
30mlで洗浄し、真空乾燥器中、50℃で一夜乾燥して、
(8β)‐D-エルゴリン‐8-メタノール0.32gを得た。m
p=204°−206℃、収率66.6%.HPLCにより、この固形物
の純度は84.7%であることがわかった。
以下の実施例は、本発明の方法の大量生産への適用を示
すものである。
実施例9 温度計および還流冷却器を備えた22lの四口丸底フラス
コに、(8β)‐8-(ヒドロキシメチル)‐D-エルゴリ
ン‐6-カルボニトリル913.5g(3.42モル)、水酸化ナト
リウムペレット276.0g(6.9モル)およびエチレングリ
コール10lを入れた。この反応混合物を約130℃で2時間
加熱し、100℃以下の温度に冷却した。反応混合物に水
5.0lを加え、この反応混合物を約25℃に冷却した。減圧
濾過して沈澱した固形物を集め、水8l、次いでジエチル
エーテル1で洗浄した。この固形物を真空乾燥器中、
70℃で一夜乾燥し、(8β)‐D-エルゴリン‐8-メタノ
ール809.0gを得た。収率97.7%。
この実施例9の一般的記載に従って更に3回の反応を行
ない、所望の化合物を更に2446g得た。4回の反応の総
収量は、(8β)‐D-エルゴリン‐8-メタノール3255
g、収率98.3%であった。
以下の方法は、実施例9で調製した本発明方法の生成物
からのペルゴリドメシレートの合成を示すものである。
A.(8β,D)‐6-プロピルエルゴリン‐8-メタノール 22l三口丸底フラスコに、(8β)‐D-エルゴリン‐8-
メタノール1085g(4.48モル)およびN,N-ジメチルホル
ムアミド6.71を入れた。この溶液にプロピオンアルデ
ヒド967mlを徐々に加え、その間、反応混合物の温度を
外部冷水浴で約25℃〜約30℃に維持した。次いで、ギ酸
1020mlを加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。混
合物を一夜放置し、次いで、約80℃で1時間15分撹拌し
た。混合物を冷却し、水21、50%水酸化ナトリウム1.
9lおよび酢酸エチル14lからなる溶液に加えた。50%水
酸化ナトリウム800mlを添加して混合物のpHを約8.0に調
節した。有機層を分離し、水相を酢酸エチル2lで抽出し
た。有機層を合し、塩化ナトリウム水溶液2lずつで2回
洗浄した。有機相を脱色炭650gと混合し、30分間攪拌し
た。この混合物を重力濾過し、次の処理のために保存し
た。
本体、上と同様にして別に2回の操作を行なった。この
3回分の有機溶液を合し、減圧濃縮した。残留物をアセ
トン34lに溶解し、この溶液を2分した。各溶液をメタ
ンスルホン酸436mlと混合し、約0℃〜約5℃で一夜攪
拌した。この2溶液を合し、濾過した。固形物をアセト
ン6lで洗浄し、乾燥した。固形物を水8lと混合し、次い
で、この混合物を酢酸エチル8lと混合した。この混合物
を50%水酸化ナトリウム850mlで塩基性にした。有機相
を分離し、水層を酢酸エチル2lで抽出した。有機層を合
し、減圧濃縮して、(8β,D)‐6-プロピルエルゴリン
‐8-メタノール2742gを得た。
B.(8β)‐6-プロピル‐D-エルゴリン‐8-メタノー
ル、メタンスルホネート 窒素雰囲気下、22lの四口丸底フラスコに、(8β,D)
‐6-プロピルエルゴリン‐8-メタノール2742g(9.64モ
ル)およびピリジン15.4lを入れた。この混合物を約10
℃に冷却し、反応混合物の温度を約35℃以下に維持しな
がら、約90分間でメタンスルホニルクロリド1720g(15.
0モル)を滴下した。混合物を約20℃〜約25℃で90分間
攪拌し、次いで、水64lと水酸化アンモニウム1,200mlの
溶液に加えた。水酸化アンモニウム300mlを加えてこの
混合物のpHを約10.0に調節した。混合物を2時間攪拌
し、濾過した。集めた固形物を水16lで洗浄し、乾燥し
て、(8β)‐6-プロピル‐D-エルゴリン‐8-メタノー
ル、メタンスルホネート3209gを得た。
C.(8β)‐8-[(メチルチオ)メチル]‐6-プロピル
‐D-エルゴリン 22lの四口丸底フラスコに、メタンチオール232mlのN,N-
ジメチルホルムアミド2l溶液を1度に加えた。次いで、
ナトリウムメトキシド224gを反応混合物に加え、約30分
間、約0℃〜約−5℃の範囲の温度に維持した。混合物
の温度を約5℃以下に維持しながら、この混合物に約1
時間で(8β)‐6-プロピル‐D-エルゴリン‐8-メタノ
ール、メタンスルホネート1070g(2.95モル)とN,N-ジ
メチルホルムアミド10.3lの溶液を加えた。混合物を室
温で一夜攪拌し、1時間90℃に温めた。混合物を水と混
合し、濾過した。この方法と同時に別に2つの反応を行
なった。合した固形物を水で洗浄し、乾燥して、(8
β)‐8-[(メチルチオ)メチル]‐6-プロピル‐D-エ
ルゴリン2680gを得た。
D.ペルゴリドメシレート 実質上、以下の様にして、5つの別個の反応を行なっ
た。22lの四口丸底フラスコに、(8β)‐8-[(メチ
ルチオ)メチル]‐6-プロピル‐D-エルゴリン536g(1.
7モル)およびメタノール15lを入れた。この混合物を加
熱還流し、約30分間でメタンスルホン酸256mlを滴下し
た。混合物にダルコ(Darco)170gを加え、この混合物
を30分間還流させた。混合物を濾過し、濾液を別の4つ
の反応からの濾液と合した。この混液を濃縮し、濾過し
て、固形物1355.5gを得た。固形物をメタノール16lと混
合し、得られた溶液を冷却した。この混合物を濾過し、
乾燥して、ペルゴリドメシレート2360gを得た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): で示される化合物の製造方法であって、式(II): で示される化合物をアルコール溶媒中、アルカリ金属水
    酸化物で脱シアン化することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】アルコール溶媒が、アルコールに2または
    それ以上の水酸基が存在する多価アルコール溶媒である
    第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】多価アルコール溶媒がエチレングリコール
    である第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】アルカリ金属水酸化物が水酸化カリウムで
    ある第1項〜第3項のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】アルカリ金属水酸化物が水酸化ナトリウム
    である第1項〜第3項のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】8-ヒドロキシメチル基がβ‐配置を有する
    第1項〜第5項のいずれかに記載の方法。
JP61191954A 1985-08-16 1986-08-15 ペルゴリド中間体の脱シアン化 Expired - Lifetime JPH0670048B2 (ja)

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