JPH066986A - 振動波モーター及びその製造方法 - Google Patents

振動波モーター及びその製造方法

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JPH066986A
JPH066986A JP4157837A JP15783792A JPH066986A JP H066986 A JPH066986 A JP H066986A JP 4157837 A JP4157837 A JP 4157837A JP 15783792 A JP15783792 A JP 15783792A JP H066986 A JPH066986 A JP H066986A
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wave motor
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elastic
rail
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JP4157837A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Seki
裕之 関
Atsushi Kimura
篤史 木村
Yoshibumi Nishimoto
義文 西本
Yutaka Maruyama
裕 丸山
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/02Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors
    • H02N2/08Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing linear motion, e.g. actuators; Linear positioners ; Linear motors using travelling waves, i.e. Rayleigh surface waves

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レール状固定子のそりや、底板のそりに関係
なく弾性体の加圧力の変動を小さくし、安定したモータ
ー出力が得られる振動波リニアモーターを提供すること
にある。 【構成】 レール状固定子8に凹溝8aを形成し、弾性
体1と一体的に取り付けられている載置台4に、この凹
溝8aに嵌合するコロ11aを前後に2個設ける一方、
加圧バネ3により弾性体1とコロとによりレール状固定
子8を挟み込む構造としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動波モーター特に進
行波が形成される弾性体をレール状固定子に圧接し、弾
性体をレール状固定子に沿って移動させる方式の振動波
モーター、弾性体と圧電素子とを金属溶融法により接合
した振動波モーター及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の振動波モーターとして
は、図5、図6に示すものがある。
【0003】1は、摺動面側に設けられた突起1aを有
する金属材料からなる長楕円形状(ランニングトラック
型)の弾性体で、その上面に接合された圧電素子2への
交流電圧の印加により、進行性振動波が形成される。な
お、進行性振動波の発生原理及び圧電素子2の構造は公
知なので詳述しないが、圧電素子の位置的に90度ずれ
た2群の駆動用圧電素子に、90度の時間的位相を有す
る交流電圧を印加することにより形成される。8は弾性
体1と摩擦接触するレール状固定子で、モーターケース
の底板10に固定されていて、振動絶縁材料5(例えば
フエルト)を介して、加圧バネ3によって弾性体1と接
触している。6は弾性体1に固定された板状の支持板
で、その中央をブロック状の支持体7で固定され、弾性
体1を支持している。
【0004】弾性体1は、この支持板6及び支持板7を
介して載置台4に支持されており、載置台4は予定移動
方向BY 方向以外の変位を拘束する拘束部材9によって
支持されている。
【0005】弾性体1に進行性振動波が形成されると、
レール状固定子8と弾性体1との摩擦力により、弾性体
1がレール状固定子8の上を移動し、それに伴って載置
台4及びその他の部材3,5,6,7も拘束部材9に沿
ってBY 方向に移動する。その際、発生する摩擦駆動力
は弾性体1の一部に作用し、それが支持部とずれている
ため、弾性体1にモーメントが働き、BX ,BY 方向に
ずれようとする。
【0006】支持板6は、図7に示す様に、X字の形状
をしており、4つの先端は、弾性体1の内側側面にスポ
ット溶接などにより、しっかりと接合されている。ま
た、支持板6の中央部は、支持体7でしっかりとクラン
プされ、かつ、支持体7は、載置台4に固定されている
ので、弾性体1にモーメントが働いても、弾性体1が回
転したり、ガタつくこともなく、載置台4と共にスムー
ズに直線運動が可能となる。
【0007】このモーターは、例えばバブルジェット式
のプリンターにおける印字ヘッド駆動用として用いら
れ、載置台4に取付けられた不図示のキャリッジに印字
ヘッドが装着され、該印字ヘッドを直線往復移動させ
る。
【0008】一方、この種のモーターは、図8に示すよ
うに、金属の弾性体リング21に圧電素子22を有機系
の接着剤23(エポキシ系、シアノアクリレート系な
ど)で接合した振動体24と、振動体24の摺動面に不
図示の加圧バネにより加圧力を受けて接触しているロー
ター25と、ローター25に一体的に設けられている出
力軸26により構成されている。
【0009】圧電素子に不図示の2相(位相がπ/2異
なる)の電源から交流電圧を印加すると振動体24に屈
曲進行波が発生し、振動体24の摺動面上の各点はダ円
運動をする。この振動体24の摺動面にローター25を
圧接すると、ローター25は、振動体24から摩擦力を
受け、振動体摺動面上のダ円運動の方向へ回転する。不
図示の被駆動体は、カップリング等で出力軸26と接合
されており、ローター25の回転力を受けて駆動され
る。この種のモーターは、圧電素子に電圧を印加すると
圧電横効果によって圧電素子が伸縮するため、金属など
の弾性体に圧電素子を接合しておくと、弾性体が曲げら
れるという原理を利用したものである。このため、圧電
素子と弾性体との接合部には、圧電体から引張り力(又
は圧縮力)を受けると、弾性体側からはそれに抗する力
を受けるため大きなせん断力がかかる。
【0010】そこで、この接合部には上記せん断力に十
分耐え得るだけの強度と高周波のくり返し応力(疲労)
に耐え得るだけのじん性、そして均一に接合できるとい
う条件が要求される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の振動波リニアモーターでは、レール状固定子8と拘
束部材9とが別体で加工されており、また、これらの部
材は、BY 方向に細長い形状をしているため、レール及
び拘束部材の変形が大きくレール摺動面の平面度及び拘
束部材のキャリッジガイド部の平面度を精度よく加工す
るのは困難である。
【0012】さらに、これらのレール及び拘束部材を取
り付ける底板10も薄い板であるため、そりなどの変形
が大きく、この底板に前記拘束部材及びレールを取り付
けると、さらにこれらの部材の変形がひどくなる。
【0013】そのため、両側の拘束部材のキャリッジガ
イド面の平行度が悪くなり、キャリッジがBY 方向に移
動する際に場所によってキャリッジの傾きが変化するた
め、レール摺動面とキャリッジ間のギャップも変化して
しまう。
【0014】前に述べた様に、弾性体1は、キャリッジ
に支持部材を介して取り付けられており、また、加圧バ
ネ3もキャリッジに取り付けられているので、レール摺
動面とキャリッジとのギャップがBY 方向の場所によっ
て変化すると、弾性体1に加えられる加圧力が変動して
しまうため、モーターの安定な駆動力を得ることができ
ないという問題があった。
【0015】また、上記従来の接合方法による振動波モ
ーターでは、圧電素子と弾性体との接合部に有機系の接
着剤を使用していたので接着強度が弱い、とくに熱に対
して強度が著しく劣化するなどの問題があった。
【0016】そのため出力の回転数を上げようとして振
動体24の振動振幅を上げようとすると接着層に過大な
せん断応力がかかり圧電素子がはく離してしまう結果に
なったり、また、高出力(高トルク)を出すためにロー
ターの加圧力を上げ、入力電圧(電力)も上げると、同
時に振動体の損失、摺動部での損失も増加するため、モ
ーターからの発熱が多くなり、振動体の温度上昇→接着
強度の低下→圧電素子のはく離→モーターの機能喪失と
いう結果になってしまい、モーターの回転数(回転速
度)や出力トルクなどには限界があった。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を実現する
ための振動波モーター及びその製造方法は特許請求の範
囲に記載した通りであり、振動波モーターの構成は、ル
ープ状弾性体に、2群の電気−機械エネルギー変換素子
区画を、群内では等ピッチλ/2にて、かつ電圧印加等
の伸縮の極性が交互に逆であるように、そして群間には
λ/4の奇数倍のずれがあるように配列固着し、該電気
−機械エネルギー変換素子区画の2群に互いに90°の
時間的位相差を有する交流電圧を各々印加することによ
って、該弾性体に上記各々の群によって発生された互い
にλ/4だけずれた2つの定在波(波長λ)の合成とし
て波長λの進行性振動波を生ぜしめる弾性振動体と、該
弾性振動体を支持する支持手段と、該弾性振動体を加圧
する加圧手段と、該弾性振動体の一部を摩擦接触し、該
進行性振動波により弾性体と相対運動するレール状固定
子と、該弾性振動体及び支持手段とを固定し、予定方向
に往復運動する移動体と、移動体を予定移動方向以外に
変位しないように拘束する移動体ガイド手段とを有する
振動波モーターにおいて、該移動体ガイド手段として、
固定されたガイド溝と、該移動体に取りつけられた2以
上の該溝に沿って溝の中を転がるコロ軸受を有し、か
つ、該ガイド溝は該レール状固定子の摺動面以外の面に
設け、加圧バネ力により、弾性体とコロとでレール状固
定子をはさみ込む構造にすることで、レール状固定子の
そりや、底板のそりに関係なく弾性体の加圧力の変動を
小さくし、安定したモーター出力が得られる様にしたも
のである。
【0018】また、本発明は上記問題点を解決するため
に、金属又は合金を圧電素子と弾性体の間にはさみ溶融
させて弾性体と圧電素子の電極と溶融金属を反応させて
結合させるものであり、接合強度を金属並みに向上さ
せ、かつ接合強度の温度依存性を有機系接着剤と比べて
できるだけ無くして安定な強度を維持できることを特徴
としている。
【0019】これらの金属又は合金の条件としては、接
合する弾性体の融点及び圧電素子の昇華点よりも融点が
低いこと、及び両者の金属、セラミックスおよび電極材
との反応性がよく、結合強度が強いことが上げられる。
【0020】例えば、一般に金属のろう付に使用されて
いる銀、銅、すず、カドミウムなどを主成分とする銀ろ
う、銀、銅、すず、ニッケルなどを主成分とする黄銅ろ
う、アルミニウム、銅、すず、ケイ素などを主成分とす
るアルミニウムろう、金、銅、銀を主成分とする金ろう
など、一般に硬ろうと呼ばれている合金、及びすず、鉛
などを主成分とする軟ろうなどが例として上げられる。
【0021】これらの合金の融点は軟ろうが180℃前
後から320℃前後、硬ろうは500℃前後から100
0℃前後であるが圧電素子は温度が800℃以上になる
と、鉛成分の蒸発が始まり、圧電素子の性能が劣化して
しまうので、接合温度は800℃以下が望ましい。但
し、800℃以上の温度でも、鉛の飽和蒸気雰囲気中で
接合すれば、圧電素子の成分変化をまねくことなく金属
と圧電素子の接合が可能になる。
【0022】そのため、上記例に示した軟ろう、アルミ
ニウムろうなどは融点が800℃以下なので、通常の高
温炉で接合が可能であるが、金ろう、銀ろう、黄銅ろう
などの一部は、融点が800℃以上になるので、鉛の飽
和蒸気雰囲気中で、接合する必要がある。
【0023】
【実施例】図1及び図2は、本発明の第1の実施例を示
す。1は弾性体、1aは弾性体1上に一体的に形成され
るくし歯状の突起である。2は弾性体1に接合されてい
る圧電素子である。弾性体1には支持板6がスポット溶
接などの接合手段により接合されており、支持部材7を
介して載置台4に設置されている。載置台4には軸受1
2がBY 方向に沿って2本固定されており、その先端に
回転自由なコロ11aが各々取り付けられている。
【0024】8は底板10の一側部に固定されたレール
状固定子で、レール状固定子8の上面には、コロ11が
嵌合する凹溝8aが設けられており、また、対向する下
面には適度な弾性をもったフランジ8bが形成され、フ
ランジ8bの下面は弾性体1の駆動面と接触する摺動面
をなしている。
【0025】3は弾性体1をレール状固定子8のフラン
ジ8bに押圧する板バネからなる加圧バネで、載置台4
の下面に一端が固定され、他端が弾性体1の下面まで斜
めに延びている。
【0026】この加圧バネ3の延出端部と弾性体1との
間にはフエルト等の振動絶縁体5が介挿されていて、加
圧バネ3のバネ力を振動絶縁体5を介して弾性体1に付
与し、弾性体1をレール状固定子8に加圧接触させる。
【0027】すなわち、レール状固定子8に対してコロ
11aと弾性体1とが加圧バネ3のバネ力により挟持す
るように取り付けられている。なお、コロ11aは凹溝
8aにわずかな隙間を有して嵌合し、BY 方向へのスム
ーズな移動が保証されている。
【0028】一方、底板10の他側には、BY 方向に沿
った平坦面のガイド部10aが形成され、載置台4に固
定された軸受12に取り付けられたコロ11bがこのガ
イド部10a上に当接するようにしている。なお、ガイ
ド部10aの上部には平行して規制部10bがコロ11
bとわずかな隙間を有して設けられ、コロ11bの上下
方向の移動を拘束している。
【0029】以上のような構成において、不図示の駆動
回路から圧電素子2に高周波電界を印加すると、弾性体
1に進行性振動波が励振され、弾性体1とレール状固定
子8との摩擦力により、弾性体1、載置台4及び載置台
4に取り付けられている部材とが一体となってレール状
固定子8の凹溝8aに沿ってBY 方向に移動する。
【0030】本実施例において、弾性体1の加圧力は、
レール状固定子8に設けられた凹溝8aの底面(コロ1
1aが転がる面)と、フランジ部8bの摺動面との距離
(H)に依存する。
【0031】すなわちHが大きくなれば、加圧バネ3の
変位が大きくなって加圧力が増大し、逆にHが小さくな
れば減少する構造である。しかし、これら2面は構造物
(レール状固定子)に一体に設けてあるため、加工精度
がよく2面間の距離Hも精度よく加工できるので、載置
台がBY 方向に移動しても弾性体の加圧力が変動するこ
となく、安定した出力が得られる。
【0032】この時、前述した様にレール状固定子8の
凹溝8aとコロ11aのギャップはわずかであるため、
載置台4のBX 方向変位は拘束されており、また載置台
4のレールと反対側にもコロ軸受が取付けてあるため、
底板10と一体的に形成されたガイド部10a等により
図の上下方向を拘束されるので、載置台4が図中矢印A
方向に回転することもなく、安定した往復運動が可能に
なる。
【0033】図3は第2の実施例を示す。
【0034】本実施例は、レール状固定子8の断面形状
を略コ字形状とし、開口内部の上面にコロ11aが嵌合
する凹溝8aを形成し、開口部の下部から延出されたフ
ランジ部8bの上面を弾性体1との接触面としている。
弾性体1の駆動面は、上記した第1の実施例の場合とは
逆に下向きに位置し、レール状固定子8のフランジ部8
bに当接する。また、加圧バネ3は弾性体1を図中下方
向に押付けるように設けられており、コロ11aは加圧
バネ3の反力で図中上方向に押付けられる。なお、レー
ル状固定子8と反対側の構造は第1の実施例と同様であ
る。
【0035】図4は第3の実施例を示す。
【0036】上記した図3に示す第2の実施例は、レー
ル状固定子8に形成した溝8aは凹溝で、この凹溝8a
に円筒状のコロ11aを嵌合させているが、本実施例
は、レール状固定子8に形成する溝8aをV字溝とし、
このV字溝8aに嵌合するコロ11aも外周部がV字断
面形状のそろばん玉形状とし、コロ11aがガタなく溝
8aに嵌合できるようにしている。
【0037】なお、上記した各実施例において、レール
状固定子8は断面形状が複雑であるが、材質をアルミニ
ウム等の押し出し、又は引き抜き加圧の可能なものにす
れば、加工コストも安く、しかも精度のよい加工ができ
る。
【0038】次に、弾性体と圧電素子との接合構造を説
明する。
【0039】モーターの構成は図8に示す様に、従来例
と同じである。金属の弾性体リング21には、SUS4
20J2を使用し、圧電素子22は、厚さ0.5mmの
チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とするいわゆる三成分系
の市販の圧電セラミックスの平板リングの両面に、ニッ
ケル電極を蒸着して図9に示す様な電極パターンを形成
している。
【0040】弾性体21と圧電セラミックス22の接合
には、Cu3.5〜4.5%、Zn9.5〜10.5
%、Si9.5〜10.5%、残部Alのアルミニウム
ろうを使用し、窒素雰囲気中の炉の中で接合温度約58
0℃で接合した。圧電セラミックスのキュリー点が約3
00℃なので、圧電セラミックスの分極は、この接合が
終了してから行っている。なお、ろう材は厚さ0.2m
m、巾2mm、長さ10mmの小片とし弾性体1の上に
6ケ等間隔に並べ、そのうえ圧電セラミックスを乗せ、
上から重しを乗せてろう材が溶融時に動かない様に固定
して行った。
【0041】上記の実施例はアルミニウムろうを使用し
ているが、圧電セラミックスと弾性リングとの接合に銀
ろうを使った例を示す。
【0042】銀ろう成分は、Ag44〜46%、Cu1
4〜16%、Zn14〜18%、Cd23〜25%のも
ので、窒素雰囲気中の炉内でろう付け温度は、約800
℃で行った。この場合ろう付け温度が800℃以上にな
るので、圧電セラミックスの鉛成分が蒸発してしまうた
め、ろう付けは炉内に鉛の飽和蒸気で満たされた状態で
行った。ろう付け温度が圧電セラミックスのキュリー点
を越えるため、上記実施例と同様、圧電セラミックスの
分極は、ろう付け後に行っている。
【0043】さらに弾性体1に粉末焼結材を使用した実
施例を示す。
【0044】粉末焼結材としては、鉄系の材質とし空孔
率が20%以下になる様に密度を上げたものを使用して
いる。
【0045】圧電セラミックスと焼結弾性体との接合に
は純銅を用い、銅の融点である約1100℃で鉛蒸気の
雰囲気中で接合している。このとき、溶融した銅は焼結
弾性体の空孔中にも毛細管現象で浸透し、空孔をふさぐ
ため、焼結弾性体の振動特性(Q値)を向上させること
ができ、かつ、圧電セラミックスとの接着面に均一に広
がるので、むらのない接合が可能になる。
【0046】また、銅に他の金属を混ぜて融点を下げ8
00℃以下で行える様にすれば、窒素雰囲気中での接合
も可能となり、作業性も良くなり、同様にQ値の向上も
可能となる。この様に、圧電セラミックスの接合に合金
又は金属を用いる場合は、接合温度がモーターを実際使
う温度より相当高温になるため、圧電セラミックス2と
金属弾性体1の熱膨張係数をなるべく近い値にする必要
がある。また、接合材としては両者の熱膨張係数の差に
より生ずる応力を緩和するような、両者の熱膨張係数の
中間の値をもつ合金又は金属が望ましい。また、金属又
は合金の溶融した金属層の厚みを大きくとることも、応
力の緩和になり有益である。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、リニア式の振動波モ
ーターの載置台、案内軸受のガイド部とレール状固定子
とを一体化し、軸受ガイド溝をレール状固定の摺動面と
対向する面に設ける事により、底板やレールのそりに影
響されることなく弾性体の加圧力が一定に保持でき、安
定したモーター出力が得られる効果がある。
【0048】また、摺動面での接触状態が安定になるた
め、モーターの鳴きも無くなるという効果も期待でき
る。
【0049】また、弾性体より融点の低い金属又は合金
などを溶融させて、圧電素子と弾性体を接合することに
より、モーター使用環境が高温になっても圧電素子がは
くりするなどの問題がなくなり、温度依存性のないモー
ター性能が得られる。
【0050】さらに、粉末焼結材を弾性体として用いた
場合は、接合材として使う金属が焼結材の空孔に充てん
され、圧電素子の接合をすると同時に、弾性体振動特性
を向上させることができ、一石二鳥の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による振動波モーターの第1の実施例を
示す断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】第2の実施例の断面図。
【図4】第3の実施例の断面図。
【図5】従来の振動波モーターの断面図。
【図6】図5の平面図。
【図7】図5の弾性支持板の平面図。
【図8】振動波モーターの断面図。
【図9】圧電素子の平面図。
【符号の説明】
1…弾性体 2…圧電素子 3…加圧バネ 4…載置台 5…振動絶縁体 6…弾性体支持板 7…支持体 8…レール状固定
子 9…拘束部材 10…底板 11…軸受けコロ 12…コロ軸棒
フロントページの続き (72)発明者 丸山 裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状弾性体に、2群の電気−機械エ
    ネルギー変換素子区画を、群内では等ピッチλ/2に
    て、かつ電圧印加等の伸縮の極性が交互に逆であるよう
    に、そして群間にはλ/4の奇数倍のずれがあるように
    配列固着し、該電気−機械エネルギー変換素子区画の2
    群に互いに90°の時間的位相差を有する交流電圧を各
    々印加することによって、該弾性体に上記各々の群によ
    って発生された互いにλ/4だけずれた2つの定在波
    (波長λ)の合成として波長λの進行性振動波を生ぜし
    める弾性振動体と、該弾性振動体を支持する支持手段
    と、該弾性振動体を加圧する加圧手段と、該弾性振動体
    の一部を摩擦接触し、該進行性振動波により弾性体と相
    対運動するレール状固定子と、該弾性振動体及び支持手
    段とを固定し、予定方向に往復運動する移動体と、該移
    動体を予定移動方向以外に変位しないように拘束する移
    動体ガイド手段とを有する振動波モーターにおいて、該
    移動体ガイド手段として、固定されたガイド溝と、該移
    動体に取りつけられた2以上の該ガイド溝に沿って溝の
    中を転がるコロ軸受を有し、かつ、該ガイド溝は該レー
    ル状固定子の摺動面以外の面に設けたことを特徴とする
    振動波モーター。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ガイド溝はレール状
    固定子の摺動面と対向する面に設けたことを特徴とする
    振動波モーター。
  3. 【請求項3】 請求項1において、ガイド溝の形状が矩
    形形状であり、コロ軸受の断面も矩形の回軸体であるこ
    とを特徴とする振動波モーター。
  4. 【請求項4】 請求項1において、ガイド溝の形状がV
    形であることを特徴とする振動波モーター。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかにおいて、
    コロ軸受の形状がそろばん玉状であることを特徴とする
    振動波モーター。
  6. 【請求項6】 請求項1において、レール状固定子の断
    面形状がコの字形であり摺動面及びガイド溝のある面は
    コの字の内側の対向する面であることを特徴とする振動
    波モーター。
  7. 【請求項7】 金属の弾性体に、電気−機械エネルギー
    変換素子を接合し、該電気−機械エネルギー変換素子に
    交番電圧を印加することにより、前記弾性体に超音波振
    動を励振し、該弾性体の摺動面に移動体を加圧接触させ
    ることにより、前記超音波振動の摩擦力で該弾性体と該
    移動体とを相対的に直線又は回転せしめる振動波モータ
    ーにおいて、前記電気−機械エネルギー変換素子と前記
    弾性体とを溶融した金属により接合したことを特徴とす
    る振動波モーター。
  8. 【請求項8】 請求項7において、溶融金属の融点が8
    00℃以下の金属又は合金であることを特徴とする振動
    波モーター。
  9. 【請求項9】 請求項7において、溶融金属の融点が8
    00℃以上1200℃以下の金属又は合金であることを
    特徴とする振動波モーター。
  10. 【請求項10】 請求項7において、弾性体が空孔率2
    0%未満の粉末焼結体であり、電気−機械エネルギー変
    換素子と、該粉末焼結体との間に溶融接合する金属をは
    さんで接合し、該溶融接合する金属を該粉末焼結体の空
    孔部に溶浸させたことを特徴とする振動波モーター。
  11. 【請求項11】 請求項8において、溶融金属はアルミ
    ニウムを母材として銅、鉛、けい素を主成分とするアル
    ミニウムろうであることを特徴とする振動波モーター。
  12. 【請求項12】 請求項9において、溶融金属は、銀を
    母材として銅、鉛、カドミウムを主成分とする銀ろうで
    あることを特徴とする振動波モーター。
  13. 【請求項13】 請求項12の振動波モーターにおける
    弾性体と電気−機械エネルギー変換素子との接合は、接
    合する際の加熱炉の雰囲気が鉛の飽和蒸気で満たされて
    いることを特徴とする振動波モーターの製造方法。
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