JP2000125576A - 振動アクチュエータを用いた搬送装置 - Google Patents
振動アクチュエータを用いた搬送装置Info
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- JP2000125576A JP2000125576A JP10287974A JP28797498A JP2000125576A JP 2000125576 A JP2000125576 A JP 2000125576A JP 10287974 A JP10287974 A JP 10287974A JP 28797498 A JP28797498 A JP 28797498A JP 2000125576 A JP2000125576 A JP 2000125576A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 案内部材により一次元に案内される搬送部材
を、リニア駆動型の振動アクチュエータを用いて、高速
かつ高精度で搬送することができなかった。 【解決手段】 縦振動および曲げ振動を取り出す駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’を有するリ
ニア駆動型の振動子31を備える振動アクチュエータ3
0と、案内部材50と、係合部63aを介して案内部材
50に係合するとともに駆動力取出部34a、34
a’、34b、34b’に加圧接触する搬送部材60と
を備える搬送装置20である。搬送部材60は、駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’に加圧接触
する移動子61と、移動子61に接続された接続部材6
2と、接続部材62に接続されるとともに係合部63a
を有するステージ63とを有し、接続部材62に、リニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ弾性変形すること
により、係合部63aと案内部材50との間の接触圧の
上昇を防止する弾性変形部70を、有する。
を、リニア駆動型の振動アクチュエータを用いて、高速
かつ高精度で搬送することができなかった。 【解決手段】 縦振動および曲げ振動を取り出す駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’を有するリ
ニア駆動型の振動子31を備える振動アクチュエータ3
0と、案内部材50と、係合部63aを介して案内部材
50に係合するとともに駆動力取出部34a、34
a’、34b、34b’に加圧接触する搬送部材60と
を備える搬送装置20である。搬送部材60は、駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’に加圧接触
する移動子61と、移動子61に接続された接続部材6
2と、接続部材62に接続されるとともに係合部63a
を有するステージ63とを有し、接続部材62に、リニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ弾性変形すること
により、係合部63aと案内部材50との間の接触圧の
上昇を防止する弾性変形部70を、有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動アクチュエー
タを用いた搬送装置に関し、より具体的には、リニア駆
動型の振動アクチュエータを用いた搬送装置に関する。
タを用いた搬送装置に関し、より具体的には、リニア駆
動型の振動アクチュエータを用いた搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リニア駆動型の振動アクチュエータとし
て、弾性体に圧電素子を装着した振動子を備える超音波
アクチュエータが知られている。図12は、この超音波
アクチュエータ1の構成例を示す斜視図である。
て、弾性体に圧電素子を装着した振動子を備える超音波
アクチュエータが知られている。図12は、この超音波
アクチュエータ1の構成例を示す斜視図である。
【0003】この超音波アクチュエータ1は、振動子2
と移動子6とを備える。振動子2は、弾性体3と、圧電
体4a、4bと、駆動力取出部5a、5bとを有する。
弾性体3は、例えば金属材料等の弾性材料からなり、発
生する縦振動および曲げ振動それぞれの共振周波数がほ
ぼ一致するように各部の寸法が設定され、矩形平板状に
形成される。圧電体4a、4bは、弾性体3の一方の平
面に装着される。圧電体4aにはA相の駆動信号(交流
電圧)が入力され、圧電体4bにはA相の駆動信号とは
位相が(π/2)異なるB相の駆動信号(交流電圧)が
入力される。これにより、弾性体3には、長手方向へ振
動する1次の縦振動L1と、厚さ方向へ振動する4次の
曲げ振動B4とが同時に発生する。
と移動子6とを備える。振動子2は、弾性体3と、圧電
体4a、4bと、駆動力取出部5a、5bとを有する。
弾性体3は、例えば金属材料等の弾性材料からなり、発
生する縦振動および曲げ振動それぞれの共振周波数がほ
ぼ一致するように各部の寸法が設定され、矩形平板状に
形成される。圧電体4a、4bは、弾性体3の一方の平
面に装着される。圧電体4aにはA相の駆動信号(交流
電圧)が入力され、圧電体4bにはA相の駆動信号とは
位相が(π/2)異なるB相の駆動信号(交流電圧)が
入力される。これにより、弾性体3には、長手方向へ振
動する1次の縦振動L1と、厚さ方向へ振動する4次の
曲げ振動B4とが同時に発生する。
【0004】弾性体3の他方の平面には、弾性体3に発
生する曲げ振動B4の腹位置に、駆動力取出部5a、5
bが突出して設けられる。このため、駆動力取出部5
a、5bには、それぞれ、縦振動L1および曲げ振動B
4が合成された楕円運動が、互いの位相がπずれて、周
期的に発生する。これにより、駆動力取出部5a、5b
を介して振動子2に加圧接触する移動子6は、振動子2
の長手方向へリニア駆動される。
生する曲げ振動B4の腹位置に、駆動力取出部5a、5
bが突出して設けられる。このため、駆動力取出部5
a、5bには、それぞれ、縦振動L1および曲げ振動B
4が合成された楕円運動が、互いの位相がπずれて、周
期的に発生する。これにより、駆動力取出部5a、5b
を介して振動子2に加圧接触する移動子6は、振動子2
の長手方向へリニア駆動される。
【0005】このように、この超音波アクチュエータ1
は、簡単な構成でリニア駆動を実現できるとともにその
制御性が優れる。このため、この超音波アクチュエータ
1を、高速かつ高精度の搬送装置の駆動源として用いる
ことが、従来より検討されてきた。
は、簡単な構成でリニア駆動を実現できるとともにその
制御性が優れる。このため、この超音波アクチュエータ
1を、高速かつ高精度の搬送装置の駆動源として用いる
ことが、従来より検討されてきた。
【0006】本出願人も、例えば特開平9−21907
2号公報や同9−219073号公報等により、超音波
アクチュエータ1を用いた光ヘッド搬送装置を提案し
た。図13は、特開平9−219072号公報により提
案した光ヘッド搬送装置7の説明図であり、図13
(A)は上面図、図13(B)は正面図である。図13
(A)および図13(B)に示すように、この光ヘッド
搬送装置7では、超音波アクチュエータ1の縦振動L1
の振動方向と平行な方向へ向けて案内部材8が配置され
る。そして、駆動力取出部5a、5bを、擦り板9を介
して、案内部材8により案内される搬送部材である光ヘ
ッド保持部材10に、所定の加圧力Pで加圧接触させ
る。この光ヘッド搬送装置7では、光ヘッド保持部材1
0は、超音波アクチュエータ1により、図13(A)の
両矢印方向へ直接的にリニア駆動される。
2号公報や同9−219073号公報等により、超音波
アクチュエータ1を用いた光ヘッド搬送装置を提案し
た。図13は、特開平9−219072号公報により提
案した光ヘッド搬送装置7の説明図であり、図13
(A)は上面図、図13(B)は正面図である。図13
(A)および図13(B)に示すように、この光ヘッド
搬送装置7では、超音波アクチュエータ1の縦振動L1
の振動方向と平行な方向へ向けて案内部材8が配置され
る。そして、駆動力取出部5a、5bを、擦り板9を介
して、案内部材8により案内される搬送部材である光ヘ
ッド保持部材10に、所定の加圧力Pで加圧接触させ
る。この光ヘッド搬送装置7では、光ヘッド保持部材1
0は、超音波アクチュエータ1により、図13(A)の
両矢印方向へ直接的にリニア駆動される。
【0007】また、「新版超音波モータ」(上羽貞行
氏、富川義朗氏共著、株式会社トリケップス刊)の第1
69頁には、図14に示すように、凸形の断面形状を有
する案内部材11と、凹形の断面形状を有する搬送部材
である移動台12とを有する一軸リニアステージ13の
駆動源として、いわゆるπ型超音波リニアモータ14を
用いることが、開示されている。π型超音波リニアモー
タ14の駆動力取出部15a、15bは、移動台12の
側面に所定の加圧力Pで加圧接触される。移動台12
は、π型超音波リニアモータ14により、図14の両矢
印方向へ直接的にリニア駆動される。
氏、富川義朗氏共著、株式会社トリケップス刊)の第1
69頁には、図14に示すように、凸形の断面形状を有
する案内部材11と、凹形の断面形状を有する搬送部材
である移動台12とを有する一軸リニアステージ13の
駆動源として、いわゆるπ型超音波リニアモータ14を
用いることが、開示されている。π型超音波リニアモー
タ14の駆動力取出部15a、15bは、移動台12の
側面に所定の加圧力Pで加圧接触される。移動台12
は、π型超音波リニアモータ14により、図14の両矢
印方向へ直接的にリニア駆動される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
の搬送装置7、13では、駆動時に、搬送部材10と案
内部材8との間、または搬送部材12と案内部材11と
の間における摺動抵抗が増加し、超音波アクチュエータ
1、14による搬送部材10、12の搬送速度および搬
送精度が、ともに低下してしまうという課題があった。
の搬送装置7、13では、駆動時に、搬送部材10と案
内部材8との間、または搬送部材12と案内部材11と
の間における摺動抵抗が増加し、超音波アクチュエータ
1、14による搬送部材10、12の搬送速度および搬
送精度が、ともに低下してしまうという課題があった。
【0009】すなわち、図13に示す搬送装置7では、
駆動力取出部5a、5bを常に所定の加圧力Pで搬送部
材10の一平面に加圧接触させ続けることにより、駆動
力取出部5a、5bに発生した微少な楕円運動を、駆動
力として取り出す。このため、この微少な振動は、不可
避的に、駆動力取出部5a、5bを介して搬送部材10
へ伝達される。つまり、搬送部材10には、超音波アク
チュエータ1の駆動力取出部5a、5bから伝達される
微少な振動と、超音波アクチュエータ1および搬送部材
10間の加圧力Pとが、ともに作用する。ところで、搬
送部材10と案内部材8との間には、搬送部材10の円
滑な移動を可能にするため、隙間が不可避的に存在す
る。
駆動力取出部5a、5bを常に所定の加圧力Pで搬送部
材10の一平面に加圧接触させ続けることにより、駆動
力取出部5a、5bに発生した微少な楕円運動を、駆動
力として取り出す。このため、この微少な振動は、不可
避的に、駆動力取出部5a、5bを介して搬送部材10
へ伝達される。つまり、搬送部材10には、超音波アク
チュエータ1の駆動力取出部5a、5bから伝達される
微少な振動と、超音波アクチュエータ1および搬送部材
10間の加圧力Pとが、ともに作用する。ところで、搬
送部材10と案内部材8との間には、搬送部材10の円
滑な移動を可能にするため、隙間が不可避的に存在す
る。
【0010】したがって、搬送部材10が、駆動力取出
部5a、5bから伝達される微小な振動や加圧力Pによ
り変位し、搬送部材10が案内部材8に強く接触してし
まう。これにより、搬送部材10と案内部材8との間の
摺動抵抗が増加し、超音波アクチュエータ1による搬送
部材10の搬送速度および搬送精度が、ともに低下して
しまう。
部5a、5bから伝達される微小な振動や加圧力Pによ
り変位し、搬送部材10が案内部材8に強く接触してし
まう。これにより、搬送部材10と案内部材8との間の
摺動抵抗が増加し、超音波アクチュエータ1による搬送
部材10の搬送速度および搬送精度が、ともに低下して
しまう。
【0011】また、図14に示す搬送装置13も、図1
3に示す搬送装置7と同様に、駆動時に、搬送部材12
が、駆動力取出部15a、15bから伝達される微小な
振動や加圧力Pにより変位し、搬送部材12が案内部材
11に強く接触してしまう。このため、超音波アクチュ
エータ14による搬送部材12の搬送速度および搬送精
度が、ともに低下してしまう。
3に示す搬送装置7と同様に、駆動時に、搬送部材12
が、駆動力取出部15a、15bから伝達される微小な
振動や加圧力Pにより変位し、搬送部材12が案内部材
11に強く接触してしまう。このため、超音波アクチュ
エータ14による搬送部材12の搬送速度および搬送精
度が、ともに低下してしまう。
【0012】搬送部材10、12を円滑に移動させるた
めに、搬送部材10と案内部材8との間、または搬送部
材12と案内部材11との間における隙間は、不可欠で
ある。このため、図13の例において、搬送時に、超音
波アクチュエータ1の駆動力取出部5a、5bから伝達
される微少な振動と、超音波アクチュエータ1および搬
送部材10間の加圧力Pとに起因した搬送部材10の変
位を解消することは、困難である。また、図14の例に
おいても、超音波アクチュエータ14の駆動力取出部1
5a、15bから伝達される微少な振動と、超音波アク
チュエータ14および搬送部材12間の加圧力Pとに起
因した搬送部材12の変位を解消することは、困難であ
る。このため、超音波アクチュエータを用いた従来の搬
送装置7、13では、搬送部材10、12の搬送速度お
よび搬送精度の低下はいずれも免れなかった。
めに、搬送部材10と案内部材8との間、または搬送部
材12と案内部材11との間における隙間は、不可欠で
ある。このため、図13の例において、搬送時に、超音
波アクチュエータ1の駆動力取出部5a、5bから伝達
される微少な振動と、超音波アクチュエータ1および搬
送部材10間の加圧力Pとに起因した搬送部材10の変
位を解消することは、困難である。また、図14の例に
おいても、超音波アクチュエータ14の駆動力取出部1
5a、15bから伝達される微少な振動と、超音波アク
チュエータ14および搬送部材12間の加圧力Pとに起
因した搬送部材12の変位を解消することは、困難であ
る。このため、超音波アクチュエータを用いた従来の搬
送装置7、13では、搬送部材10、12の搬送速度お
よび搬送精度の低下はいずれも免れなかった。
【0013】本発明の目的は、案内部材により一次元に
案内される搬送部材を、駆動時における摺動抵抗の増加
を伴うことなく、高速かつ高精度で搬送することができ
る、リニア駆動型の振動アクチュエータを用いた搬送装
置を提供することである。
案内される搬送部材を、駆動時における摺動抵抗の増加
を伴うことなく、高速かつ高精度で搬送することができ
る、リニア駆動型の振動アクチュエータを用いた搬送装
置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、振動子の駆動
力取出部との接触部と、案内部材との係合部との間の搬
送部材に、搬送部材をリニア駆動方向と平行な方向以外
の方向へ変位させる外力を吸収し得る変位部を設けるこ
とにより上記課題を解決できるという、新規な知見に基
づくものである。
力取出部との接触部と、案内部材との係合部との間の搬
送部材に、搬送部材をリニア駆動方向と平行な方向以外
の方向へ変位させる外力を吸収し得る変位部を設けるこ
とにより上記課題を解決できるという、新規な知見に基
づくものである。
【0015】上記課題を解決するために、請求項1の発
明では、発生する振動を駆動力として取り出すための駆
動力取出部を有するリニア駆動型の振動子を備える振動
アクチュエータと、振動子のリニア駆動方向と平行な方
向へ向けて設けられた第1の案内部材と、係合部を介し
て第1の案内部材に係合するとともに駆動力取出部に加
圧接触することにより、第1の案内部材に案内されなが
ら振動子によって駆動される搬送部材とを備え、搬送部
材が、駆動力取出部との接触部と係合部との間に、リニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位することによ
り係合部の第1の案内部材への接触圧の上昇を防止また
は低減する変位部を、有することを特徴とする振動アク
チュエータを用いた搬送装置を提供する。
明では、発生する振動を駆動力として取り出すための駆
動力取出部を有するリニア駆動型の振動子を備える振動
アクチュエータと、振動子のリニア駆動方向と平行な方
向へ向けて設けられた第1の案内部材と、係合部を介し
て第1の案内部材に係合するとともに駆動力取出部に加
圧接触することにより、第1の案内部材に案内されなが
ら振動子によって駆動される搬送部材とを備え、搬送部
材が、駆動力取出部との接触部と係合部との間に、リニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位することによ
り係合部の第1の案内部材への接触圧の上昇を防止また
は低減する変位部を、有することを特徴とする振動アク
チュエータを用いた搬送装置を提供する。
【0016】請求項2の発明は、請求項1に記載された
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、変位部
が、リニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ弾性変形
する弾性変形部であることを特徴とする。
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、変位部
が、リニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ弾性変形
する弾性変形部であることを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項2に記載された
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、弾性変
形部は、リニア駆動方向と平行な方向の剛性が、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性よりも高いこと
を特徴とする。
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、弾性変
形部は、リニア駆動方向と平行な方向の剛性が、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性よりも高いこと
を特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータを
用いた搬送装置において、搬送部材が、駆動力取出部に
加圧接触する移動子と、移動子に接続された接続部材
と、接続部材に接続されるとともに係合部を設けられた
搬送対象部材とを有し、変位部が、接続部材に設けられ
ることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータを
用いた搬送装置において、搬送部材が、駆動力取出部に
加圧接触する移動子と、移動子に接続された接続部材
と、接続部材に接続されるとともに係合部を設けられた
搬送対象部材とを有し、変位部が、接続部材に設けられ
ることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項4に記載された
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、搬送部
材が、さらに、リニア駆動方向と平行な方向へ向けて設
けられて、移動子をリニア駆動方向へ案内する第2の案
内部材を有することを特徴とする。
振動アクチュエータを用いた搬送装置において、搬送部
材が、さらに、リニア駆動方向と平行な方向へ向けて設
けられて、移動子をリニア駆動方向へ案内する第2の案
内部材を有することを特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項1から請求項5
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータを
用いた搬送装置において、振動子が、電気エネルギを入
力されることにより第1の方向へ振動する第1の振動
と、第1の方向と交差する第2の方向へ振動する第2の
振動とを励振し、振動子に発生する駆動力が、第1の振
動および第2の振動の合成として得られるとともに、第
1の方向が、リニア駆動方向であることを特徴とする。
までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータを
用いた搬送装置において、振動子が、電気エネルギを入
力されることにより第1の方向へ振動する第1の振動
と、第1の方向と交差する第2の方向へ振動する第2の
振動とを励振し、振動子に発生する駆動力が、第1の振
動および第2の振動の合成として得られるとともに、第
1の方向が、リニア駆動方向であることを特徴とする。
【0021】さらに、請求項7の発明は、請求項6に記
載された振動アクチュエータを用いた搬送装置におい
て、振動子が矩形平板状の外形を有し、第1の振動が振
動子の長さ方向へ振動する縦振動であり、第2の振動が
振動子の厚さ方向へ振動する曲げ振動であることを特徴
とする。
載された振動アクチュエータを用いた搬送装置におい
て、振動子が矩形平板状の外形を有し、第1の振動が振
動子の長さ方向へ振動する縦振動であり、第2の振動が
振動子の厚さ方向へ振動する曲げ振動であることを特徴
とする。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
かかる振動アクチュエータを用いた搬送装置の実施形態
を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以
降の各実施形態は、振動アクチュエータが、超音波の振
動域を利用した超音波アクチュエータである場合を例に
とって、行う。また、各実施形態の説明では、本発明に
かかる搬送装置を、一軸リニアステージに適用した場合
を例にとる。
かかる振動アクチュエータを用いた搬送装置の実施形態
を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以
降の各実施形態は、振動アクチュエータが、超音波の振
動域を利用した超音波アクチュエータである場合を例に
とって、行う。また、各実施形態の説明では、本発明に
かかる搬送装置を、一軸リニアステージに適用した場合
を例にとる。
【0023】図1は、本発明にかかる搬送装置を適用し
た一軸リニアステージ20を示す斜視図であり、図2
は、図1におけるA−A線の縦断面図である。図1およ
び図2にそれぞれ示すように、本実施形態の一軸リニア
ステージ20は、超音波アクチュエータ30と、案内部
材50と、搬送部材60とを有する。以下、これらの構
成要素について順次説明する。
た一軸リニアステージ20を示す斜視図であり、図2
は、図1におけるA−A線の縦断面図である。図1およ
び図2にそれぞれ示すように、本実施形態の一軸リニア
ステージ20は、超音波アクチュエータ30と、案内部
材50と、搬送部材60とを有する。以下、これらの構
成要素について順次説明する。
【0024】〔超音波アクチュエータ30〕図1および
図2にそれぞれ示す超音波アクチュエータ30は、振動
子31と、加圧支持ブロック40とにより、構成され
る。図3は、本実施形態で用いる振動子31を示す斜視
図である。
図2にそれぞれ示す超音波アクチュエータ30は、振動
子31と、加圧支持ブロック40とにより、構成され
る。図3は、本実施形態で用いる振動子31を示す斜視
図である。
【0025】図3に示すように、この振動子31は、弾
性体32と、弾性体32の一方の平面に装着された圧電
体33と、弾性体32の他方の平面に装着された駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’とを備え
る。
性体32と、弾性体32の一方の平面に装着された圧電
体33と、弾性体32の他方の平面に装着された駆動力
取出部34a、34a’、34b、34b’とを備え
る。
【0026】弾性体32は、例えば鉄鋼、ステンレス
鋼、リン青銅またはエリンバー材等といった共振先鋭度
Qが大きな金属材料により構成されることが望ましく、
矩形平板状に形成される。また、弾性体32の各部の寸
法は、発生する1次の縦振動L1(第1の振動)および
4次の曲げ振動B4(第2の振動)それぞれの固有振動
数がほぼ一致するように、設定される。
鋼、リン青銅またはエリンバー材等といった共振先鋭度
Qが大きな金属材料により構成されることが望ましく、
矩形平板状に形成される。また、弾性体32の各部の寸
法は、発生する1次の縦振動L1(第1の振動)および
4次の曲げ振動B4(第2の振動)それぞれの固有振動
数がほぼ一致するように、設定される。
【0027】弾性体32の一方の平面には、圧電体33
が例えば接着される。圧電体33は、本実施形態ではP
ZT(チタンジルコン酸鉛)からなる薄板状の圧電素子
により構成される。この圧電体33には、A相の駆動信
号が入力される入力領域33a、33cと、A相の駆動
信号とは位相が例えば(π/2)だけずれたB相の駆動
信号が入力される入力領域33b、33dとが形成され
る。各入力領域33a〜33dは、弾性体32に発生す
る曲げ振動B4の5つの節位置により区画された4つの
領域に連続して形成される。すなわち、駆動信号の入力
により変形する各入力領域33a〜33dが、いずれ
も、曲げ振動B4の不動点である5つの節位置を跨がな
い。そのため、入力領域33a〜33dの変形が曲げ振
動B4の5つの各節位置によって抑制されることがな
い。これにより、各入力領域33a〜33dに入力され
た電気エネルギを最大の効率で弾性体32の変形、すな
わち機械エネルギに変換することができる。
が例えば接着される。圧電体33は、本実施形態ではP
ZT(チタンジルコン酸鉛)からなる薄板状の圧電素子
により構成される。この圧電体33には、A相の駆動信
号が入力される入力領域33a、33cと、A相の駆動
信号とは位相が例えば(π/2)だけずれたB相の駆動
信号が入力される入力領域33b、33dとが形成され
る。各入力領域33a〜33dは、弾性体32に発生す
る曲げ振動B4の5つの節位置により区画された4つの
領域に連続して形成される。すなわち、駆動信号の入力
により変形する各入力領域33a〜33dが、いずれ
も、曲げ振動B4の不動点である5つの節位置を跨がな
い。そのため、入力領域33a〜33dの変形が曲げ振
動B4の5つの各節位置によって抑制されることがな
い。これにより、各入力領域33a〜33dに入力され
た電気エネルギを最大の効率で弾性体32の変形、すな
わち機械エネルギに変換することができる。
【0028】また、曲げ振動B4の5つの節位置のう
ち、外側から2番目の左右2つの節位置には、振動子3
1が発生する縦振動L1により電気エネルギを出力する
検出領域33p、33p’が、ほぼ半円形に設けられ
る。これにより、振動子31が発生する縦振動L1の振
動状態がモニタされる。
ち、外側から2番目の左右2つの節位置には、振動子3
1が発生する縦振動L1により電気エネルギを出力する
検出領域33p、33p’が、ほぼ半円形に設けられ
る。これにより、振動子31が発生する縦振動L1の振
動状態がモニタされる。
【0029】各入力領域33a〜33dと各検出領域3
3p、33p’とは、それぞれの表面に、銀電極35a
〜35d、35p、35p’を接着される。これによ
り、各入力領域33a〜33dへ独立して駆動信号を入
力したり、各検出領域33p、33p’から独立して検
出信号を出力することができる。図示しないが、各銀電
極35a〜35d、35p、35p’には、電気エネル
ギの授受を行うためのリード線が、それぞれ半田付けさ
れて接続される。
3p、33p’とは、それぞれの表面に、銀電極35a
〜35d、35p、35p’を接着される。これによ
り、各入力領域33a〜33dへ独立して駆動信号を入
力したり、各検出領域33p、33p’から独立して検
出信号を出力することができる。図示しないが、各銀電
極35a〜35d、35p、35p’には、電気エネル
ギの授受を行うためのリード線が、それぞれ半田付けさ
れて接続される。
【0030】また、弾性体32の他方の平面には、弾性
体32の幅方向に2本の溝部が相対運動方向(図3にお
ける両矢印方向)に関して所定距離だけ離れて設けられ
る。これらの溝部それぞれの両端側に、横断面形状が矩
形である角棒型の、高分子材等を主成分とした摺動部材
が互いに離れて嵌め込まれて接着される。高分子材とし
ては、PTFE、ポリイミド樹脂、PEN、PPS、P
EEK等が例示される。
体32の幅方向に2本の溝部が相対運動方向(図3にお
ける両矢印方向)に関して所定距離だけ離れて設けられ
る。これらの溝部それぞれの両端側に、横断面形状が矩
形である角棒型の、高分子材等を主成分とした摺動部材
が互いに離れて嵌め込まれて接着される。高分子材とし
ては、PTFE、ポリイミド樹脂、PEN、PPS、P
EEK等が例示される。
【0031】そして、これらの摺動部材が駆動力取出部
34a、34a’、34b、34b’として機能する。
したがって、弾性体32は、これら摺動部材からなる駆
動力取出部34a、34a’、34b、34b’を介し
て、後述する移動子61に接触する。
34a、34a’、34b、34b’として機能する。
したがって、弾性体32は、これら摺動部材からなる駆
動力取出部34a、34a’、34b、34b’を介し
て、後述する移動子61に接触する。
【0032】駆動力取出部34a、34a’は、弾性体
32に発生する4次の曲げ振動B4の4つの腹位置のう
ちの一方の外側に位置する腹位置に一致する位置に設け
られる。また、駆動力取出部34b、34b’は、他方
の外側に位置する腹位置に一致する位置に設けられる。
なお、各駆動力取出部34a、34a’、34b、34
b’は、曲げ振動B4の腹位置に正確に一致する位置に
設けられる必要はなく、この腹位置の近傍に設けられて
いてもよい。
32に発生する4次の曲げ振動B4の4つの腹位置のう
ちの一方の外側に位置する腹位置に一致する位置に設け
られる。また、駆動力取出部34b、34b’は、他方
の外側に位置する腹位置に一致する位置に設けられる。
なお、各駆動力取出部34a、34a’、34b、34
b’は、曲げ振動B4の腹位置に正確に一致する位置に
設けられる必要はなく、この腹位置の近傍に設けられて
いてもよい。
【0033】なお、本実施形態では、図3に示すよう
に、振動子31は、その平面の中央部を中心として点対
称となるように、形成される。これにより、駆動力取出
部34a、34a’と駆動力取出部34b、34b’と
にそれぞれ発生する楕円運動をほぼ同じ形状とすること
ができ、相対運動方向の反転に伴う駆動差が殆ど解消さ
れる。
に、振動子31は、その平面の中央部を中心として点対
称となるように、形成される。これにより、駆動力取出
部34a、34a’と駆動力取出部34b、34b’と
にそれぞれ発生する楕円運動をほぼ同じ形状とすること
ができ、相対運動方向の反転に伴う駆動差が殆ど解消さ
れる。
【0034】ここで、2相の駆動信号を、振動子31の
圧電素子33へ入力する。すなわち、A相の駆動信号を
入力領域33a、33cへ入力し、A相の駆動信号とは
例えば(π/2)の位相差を有するB相の駆動信号を入
力領域33b、33dへ入力する。これにより、振動子
31には、第1の方向である振動子長手方向へ振動する
1次の縦振動L1(第1の振動)と、第2の方向である
振動子厚さ方向へ振動する4次の曲げ振動B4(第2の
振動)とが励振される。発生したこれらの振動は合成さ
れて、駆動力取出部34a、34a’と駆動力取出部3
4b、34b’とには、周期性を有する楕円運動が互い
に180度の位相差で発生する。
圧電素子33へ入力する。すなわち、A相の駆動信号を
入力領域33a、33cへ入力し、A相の駆動信号とは
例えば(π/2)の位相差を有するB相の駆動信号を入
力領域33b、33dへ入力する。これにより、振動子
31には、第1の方向である振動子長手方向へ振動する
1次の縦振動L1(第1の振動)と、第2の方向である
振動子厚さ方向へ振動する4次の曲げ振動B4(第2の
振動)とが励振される。発生したこれらの振動は合成さ
れて、駆動力取出部34a、34a’と駆動力取出部3
4b、34b’とには、周期性を有する楕円運動が互い
に180度の位相差で発生する。
【0035】振動子31の長手方向の中央部には、半円
型の切欠部31a、31bが設けられる。振動子31
は、後述する加圧支持ブロック40に設けられた2本の
拘束ピン48a、48bが切欠部31a、31bに接合
されることにより、加圧支持ブロック40に支持され
る。
型の切欠部31a、31bが設けられる。振動子31
は、後述する加圧支持ブロック40に設けられた2本の
拘束ピン48a、48bが切欠部31a、31bに接合
されることにより、加圧支持ブロック40に支持され
る。
【0036】本実施形態で用いる振動子31は、以上の
ように構成されており、1次の縦振動L1(第1の振
動)の振動方向、すなわち振動子31の長手方向へ一次
元に、後述する搬送部材60を駆動するリニア駆動型の
振動子である。
ように構成されており、1次の縦振動L1(第1の振
動)の振動方向、すなわち振動子31の長手方向へ一次
元に、後述する搬送部材60を駆動するリニア駆動型の
振動子である。
【0037】次に、本実施形態で用いる加圧支持ブロッ
ク40を説明する。図1および図2に示すように、加圧
支持ブロック40は、基盤21に搭載されて配置され
る。図4は、超音波アクチュエータ30の説明図であ
り、図4(A)は上面図、図4(B)は図4(A)にお
けるB−B断面図である。なお、図4(A)および図4
(B)においては、説明の便宜上銀電極35a〜35
d、35p、35p’はいずれも省略してある。
ク40を説明する。図1および図2に示すように、加圧
支持ブロック40は、基盤21に搭載されて配置され
る。図4は、超音波アクチュエータ30の説明図であ
り、図4(A)は上面図、図4(B)は図4(A)にお
けるB−B断面図である。なお、図4(A)および図4
(B)においては、説明の便宜上銀電極35a〜35
d、35p、35p’はいずれも省略してある。
【0038】図2、図4(A)および図4(B)にそれ
ぞれ示すように、加圧支持ブロック40は、内部にコイ
ルスプリング収容孔40aを有する箱体である。加圧支
持ブロック40は、コイルスプリング収容孔40aが搬
送部材60側を指向するようにして、基盤21の上面に
適宜手段により固定される。
ぞれ示すように、加圧支持ブロック40は、内部にコイ
ルスプリング収容孔40aを有する箱体である。加圧支
持ブロック40は、コイルスプリング収容孔40aが搬
送部材60側を指向するようにして、基盤21の上面に
適宜手段により固定される。
【0039】コイルスプリング収容孔40aには、搬送
部材60側から順に、加圧用端子41、加圧用コイルス
プリング42および加圧板43が、収容される。加圧用
端子41は、小径部41aおよび大径部41bを有する
部材である。加圧用コイルスプリング42の一端は、加
圧用端子41の小径部41aおよび大径部41bにより
形成される段差部に装着される。加圧用コイルスプリン
グ42の他端には、加圧板43が当接される。
部材60側から順に、加圧用端子41、加圧用コイルス
プリング42および加圧板43が、収容される。加圧用
端子41は、小径部41aおよび大径部41bを有する
部材である。加圧用コイルスプリング42の一端は、加
圧用端子41の小径部41aおよび大径部41bにより
形成される段差部に装着される。加圧用コイルスプリン
グ42の他端には、加圧板43が当接される。
【0040】加圧支持ブロック40の蓋体40bには、
その一端側を加圧支持ブロック40の外部に露出させ
て、加圧力調整ねじ44がねじ止めされる。この加圧力
調整ねじ44の他端が、加圧板43に当接する。加圧力
調整ねじ44のねじ込み位置を調整することにより、加
圧用コイルスプリング42のばね長さが調整される。こ
れにより、加圧用端子41を振動子31側に押し付ける
力が調整される。
その一端側を加圧支持ブロック40の外部に露出させ
て、加圧力調整ねじ44がねじ止めされる。この加圧力
調整ねじ44の他端が、加圧板43に当接する。加圧力
調整ねじ44のねじ込み位置を調整することにより、加
圧用コイルスプリング42のばね長さが調整される。こ
れにより、加圧用端子41を振動子31側に押し付ける
力が調整される。
【0041】加圧用端子41の振動子31側に形成され
る小径部41aは、後述する支持用板ばね46および加
圧支持板47を貫通して、振動子31の中央部に当接す
る。これにより、振動子31は、加圧用コイルスプリン
グ42が発生するばね力により、移動子61側に向けて
加圧される。
る小径部41aは、後述する支持用板ばね46および加
圧支持板47を貫通して、振動子31の中央部に当接す
る。これにより、振動子31は、加圧用コイルスプリン
グ42が発生するばね力により、移動子61側に向けて
加圧される。
【0042】図4(A)に示すように、加圧支持ブロッ
ク40の角部には、L字型の固定ブロック45がねじ止
めされる。この固定ブロック45に支持用板ばね46が
ねじ止めされる。この支持用板ばね46には、加圧用端
子41の小径部41aが貫通する貫通孔が設けられる。
ク40の角部には、L字型の固定ブロック45がねじ止
めされる。この固定ブロック45に支持用板ばね46が
ねじ止めされる。この支持用板ばね46には、加圧用端
子41の小径部41aが貫通する貫通孔が設けられる。
【0043】図2、図4(A)および図4(B)にそれ
ぞれ示すように、支持用板ばね46の先端側には、加圧
用端子41が貫通する貫通孔を有する加圧支持板47
が、自身の貫通孔と、支持用板ばね46の貫通孔とが一
致した状態で、ねじ止めされる。このように、加圧支持
板47は、一端を固定ブロック45に固定された支持用
板ばね46の自由端側にねじ止めされる。したがって、
加圧支持板47は、加圧用端子41による加圧力の伝達
方向へ、ほぼ直線状に微小に変位自在に配置される。な
お、支持用板ばね46および加圧支持板47それぞれの
貫通孔の径は、支持用板ばね46が屈曲することによっ
て互いに固定された支持用板ばね46および加圧支持板
47がほぼ直線状に微小に変位した場合にも、支持用板
ばね46および加圧支持板47がいずれも加圧用端子4
1の小径部41aに接触しないように、設定される。
ぞれ示すように、支持用板ばね46の先端側には、加圧
用端子41が貫通する貫通孔を有する加圧支持板47
が、自身の貫通孔と、支持用板ばね46の貫通孔とが一
致した状態で、ねじ止めされる。このように、加圧支持
板47は、一端を固定ブロック45に固定された支持用
板ばね46の自由端側にねじ止めされる。したがって、
加圧支持板47は、加圧用端子41による加圧力の伝達
方向へ、ほぼ直線状に微小に変位自在に配置される。な
お、支持用板ばね46および加圧支持板47それぞれの
貫通孔の径は、支持用板ばね46が屈曲することによっ
て互いに固定された支持用板ばね46および加圧支持板
47がほぼ直線状に微小に変位した場合にも、支持用板
ばね46および加圧支持板47がいずれも加圧用端子4
1の小径部41aに接触しないように、設定される。
【0044】加圧支持板47には、拘束ピン48a、4
8bが、例えば圧入または接着されて固定される。拘束
ピン48a、48bは、振動子31に設けられた切欠部
31a、31bに、接着または溶接等の適宜手段によ
り、それぞれ固定される。
8bが、例えば圧入または接着されて固定される。拘束
ピン48a、48bは、振動子31に設けられた切欠部
31a、31bに、接着または溶接等の適宜手段によ
り、それぞれ固定される。
【0045】このようにして、振動子31は、加圧支持
ブロック40、支持用板ばね46、加圧支持板47およ
び拘束ピン48a、48bにより、加圧方向へ変位自在
にがた無しで支持されるとともに、加圧支持ブロック4
0、加圧用端子41、加圧用コイルスプリング42、加
圧板43および加圧力調整ねじ44により、加圧方向へ
確実に押し付けられる。
ブロック40、支持用板ばね46、加圧支持板47およ
び拘束ピン48a、48bにより、加圧方向へ変位自在
にがた無しで支持されるとともに、加圧支持ブロック4
0、加圧用端子41、加圧用コイルスプリング42、加
圧板43および加圧力調整ねじ44により、加圧方向へ
確実に押し付けられる。
【0046】このように、本実施形態では、基盤21に
搭載される加圧支持ブロック40と、この加圧支持ブロ
ック40により移動子61側に向けて押し付けられなが
ら支持される振動子31とにより、超音波アクチュエー
タ30が構成される。
搭載される加圧支持ブロック40と、この加圧支持ブロ
ック40により移動子61側に向けて押し付けられなが
ら支持される振動子31とにより、超音波アクチュエー
タ30が構成される。
【0047】〔第1の案内部材50〕図1および図2に
示すように、基盤21には、超音波アクチュエータ30
と所定の距離だけ離れて、第1の案内部材50が搭載さ
れる。本実施形態の第1の案内部材50は、凸形平板状
の板材であり、適宜手段により基盤21に固定される。
示すように、基盤21には、超音波アクチュエータ30
と所定の距離だけ離れて、第1の案内部材50が搭載さ
れる。本実施形態の第1の案内部材50は、凸形平板状
の板材であり、適宜手段により基盤21に固定される。
【0048】第1の案内部材50には、板幅方向の中央
部に突起部50aが、振動子31に発生する1次の縦振
動L1(第1の振動)の振動方向、すなわちリニア駆動
方向と平行な方向へ向けて、形成される。この突起部5
0aの板幅方向の左右には、ベアリング51の内輪51
aが装着される。内輪51aは、後述する搬送部材60
の凹部63aに嵌合された外輪51bとともにベアリン
グ51を構成し、搬送部材60をリニア駆動方向へ案内
する。
部に突起部50aが、振動子31に発生する1次の縦振
動L1(第1の振動)の振動方向、すなわちリニア駆動
方向と平行な方向へ向けて、形成される。この突起部5
0aの板幅方向の左右には、ベアリング51の内輪51
aが装着される。内輪51aは、後述する搬送部材60
の凹部63aに嵌合された外輪51bとともにベアリン
グ51を構成し、搬送部材60をリニア駆動方向へ案内
する。
【0049】〔搬送部材60〕図1および図2に示すよ
うに、本実施形態の搬送部材60は、移動子61と、接
続部材62と、搬送対象部材であるステージ63とを有
する。以下、これらを順次説明する。
うに、本実施形態の搬送部材60は、移動子61と、接
続部材62と、搬送対象部材であるステージ63とを有
する。以下、これらを順次説明する。
【0050】移動子61は、本実施形態では例えばステ
ンレス鋼からなる長板材であり、板幅方向の中央部に矩
形の断面形状の突起部61aを有する。移動子61の突
起部61aは、基盤21に垂直に設置された第2の案内
部材であるリニアガイド64に、ベアリング64aを介
して、支持される。これにより、移動子61は、長手方
向へ移動自在に支持される。また、移動子61の振動子
31側の平面には、振動子31の駆動力取出部34a、
34a’、34b、34b’が加圧接触する。これによ
り、移動子61は、超音波アクチュエータ30を起動す
ることにより、振動子31に発生する1次の縦振動L1
(第1の振動)の振動方向と平行な方向へ、一次元にリ
ニア駆動される。
ンレス鋼からなる長板材であり、板幅方向の中央部に矩
形の断面形状の突起部61aを有する。移動子61の突
起部61aは、基盤21に垂直に設置された第2の案内
部材であるリニアガイド64に、ベアリング64aを介
して、支持される。これにより、移動子61は、長手方
向へ移動自在に支持される。また、移動子61の振動子
31側の平面には、振動子31の駆動力取出部34a、
34a’、34b、34b’が加圧接触する。これによ
り、移動子61は、超音波アクチュエータ30を起動す
ることにより、振動子31に発生する1次の縦振動L1
(第1の振動)の振動方向と平行な方向へ、一次元にリ
ニア駆動される。
【0051】搬送対象部材であるステージ63は、凹型
の断面形状を有する板材であり、凹部63aにベアリン
グ51の外輪51bが嵌め合わされる。そして、内輪5
1aと外輪51bとが所定の隙間を有して組み合わされ
ることにより、ステージ63は案内部材50の上に載置
される。このように、ステージ63に形成された凹部6
3aは、案内部材50との係合部として、機能する。こ
れにより、ステージ63は、案内部材50に対して一次
元に移動可能に配置される。
の断面形状を有する板材であり、凹部63aにベアリン
グ51の外輪51bが嵌め合わされる。そして、内輪5
1aと外輪51bとが所定の隙間を有して組み合わされ
ることにより、ステージ63は案内部材50の上に載置
される。このように、ステージ63に形成された凹部6
3aは、案内部材50との係合部として、機能する。こ
れにより、ステージ63は、案内部材50に対して一次
元に移動可能に配置される。
【0052】図1および図2に示すように、移動子61
の上面と、ステージ63の側面とには、接続部材62が
接続される。すなわち、本実施形態では、振動子31の
駆動力取出部34a、34a’、34b、34b’との
接触部と、係合部である凹部63aとの間に、接続部材
62が配置される。
の上面と、ステージ63の側面とには、接続部材62が
接続される。すなわち、本実施形態では、振動子31の
駆動力取出部34a、34a’、34b、34b’との
接触部と、係合部である凹部63aとの間に、接続部材
62が配置される。
【0053】図5は、本実施形態における接続部材62
を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態に
おける接続部材62は、移動子61の上面にねじ止めさ
れる薄板状の第1固定部65と、ステージ63の側面に
ねじ止めされる第2固定部66と、第1固定部65およ
び第2固定部66を連結する架橋部67a、67b、6
7c、67d、67eとを備える。
を示す斜視図である。同図に示すように、本実施形態に
おける接続部材62は、移動子61の上面にねじ止めさ
れる薄板状の第1固定部65と、ステージ63の側面に
ねじ止めされる第2固定部66と、第1固定部65およ
び第2固定部66を連結する架橋部67a、67b、6
7c、67d、67eとを備える。
【0054】本実施形態では、架橋部67a〜67e
は、凸型の断面形状をなすように形成した。本実施形態
の接続部材62は、以下の手順で成形される。まず、矩
形の金属薄板の所定の位置に孔開け加工を行って架橋部
67a〜67eとなる部分を形成する。この後、この部
分にプレス加工を行うことにより、凸型の断面形状に成
形して架橋部67a〜67eを形成し、さらに直線C−
Cに沿って曲げ加工を行うことにより、第1固定部65
および第2固定部66を形成する。このため、第1固定
部65、第2固定部66および架橋部67a〜67e
は、いずれも、薄い金属板により一体に形成される。
は、凸型の断面形状をなすように形成した。本実施形態
の接続部材62は、以下の手順で成形される。まず、矩
形の金属薄板の所定の位置に孔開け加工を行って架橋部
67a〜67eとなる部分を形成する。この後、この部
分にプレス加工を行うことにより、凸型の断面形状に成
形して架橋部67a〜67eを形成し、さらに直線C−
Cに沿って曲げ加工を行うことにより、第1固定部65
および第2固定部66を形成する。このため、第1固定
部65、第2固定部66および架橋部67a〜67e
は、いずれも、薄い金属板により一体に形成される。
【0055】なお、第1固定部65には、移動子61の
上面にねじ止めされる取付けねじが貫通するための貫通
孔68が5つ形成される。また、第2固定部66には、
ステージ63の側面にねじ止めされる取付けねじが貫通
するための貫通孔69が5つ形成される。
上面にねじ止めされる取付けねじが貫通するための貫通
孔68が5つ形成される。また、第2固定部66には、
ステージ63の側面にねじ止めされる取付けねじが貫通
するための貫通孔69が5つ形成される。
【0056】本実施形態の接続部材62では、溝型の断
面形状を有する架橋部67a〜67eが、弾性変形部7
0として機能する。すなわち、架橋部67a〜67e
は、超音波アクチュエータ30の駆動方向(図5におけ
るD方向)には非常に高い剛性を有し、超音波アクチュ
エータ30を駆動しても駆動方向には殆ど変形しない。
しかし、超音波アクチュエータ30の駆動方向(図5に
おけるD方向)以外の方向の力に対しては、薄い金属板
からなる架橋部67a〜67eが弱いばね性を奏するた
め、容易に弾性変形する。このように、弾性変形部70
は、振動子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性
が、リニア駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性より
も高い。
面形状を有する架橋部67a〜67eが、弾性変形部7
0として機能する。すなわち、架橋部67a〜67e
は、超音波アクチュエータ30の駆動方向(図5におけ
るD方向)には非常に高い剛性を有し、超音波アクチュ
エータ30を駆動しても駆動方向には殆ど変形しない。
しかし、超音波アクチュエータ30の駆動方向(図5に
おけるD方向)以外の方向の力に対しては、薄い金属板
からなる架橋部67a〜67eが弱いばね性を奏するた
め、容易に弾性変形する。このように、弾性変形部70
は、振動子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性
が、リニア駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性より
も高い。
【0057】本実施形態では、この弾性変形部70を有
する接続部材62を用いて、搬送部材60を構成する。
このため、駆動時の振動子31から伝達される微少な振
動や振動子31および搬送部材60間の加圧力P等に起
因して、駆動時の搬送部材60に、リニア駆動方向と平
行な方向以外の方向へ変位させようとする外力が作用し
ても、架橋部67a〜67eが、超音波アクチュエータ
30の駆動方向(図5におけるD方向)以外の方向に容
易に弾性変形することによって変位し、この外力を吸収
する。これにより、ステージ63の係合部63aに嵌め
合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部50a
に装着された内輪51aとの接触圧は、殆ど上昇しな
い。
する接続部材62を用いて、搬送部材60を構成する。
このため、駆動時の振動子31から伝達される微少な振
動や振動子31および搬送部材60間の加圧力P等に起
因して、駆動時の搬送部材60に、リニア駆動方向と平
行な方向以外の方向へ変位させようとする外力が作用し
ても、架橋部67a〜67eが、超音波アクチュエータ
30の駆動方向(図5におけるD方向)以外の方向に容
易に弾性変形することによって変位し、この外力を吸収
する。これにより、ステージ63の係合部63aに嵌め
合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部50a
に装着された内輪51aとの接触圧は、殆ど上昇しな
い。
【0058】このように、本実施形態では、弾性変形部
70は、搬送部材60をリニア駆動方向と平行な方向以
外の方向へ変位させる外力が作用した場合に、リニア駆
動方向と平行な方向以外の方向へ変位する変位部とし
て、機能する。
70は、搬送部材60をリニア駆動方向と平行な方向以
外の方向へ変位させる外力が作用した場合に、リニア駆
動方向と平行な方向以外の方向へ変位する変位部とし
て、機能する。
【0059】このため、この接続部材62によれば、搬
送部材60を超音波アクチュエータ30の駆動方向(図
5におけるD方向)に駆動しながら、搬送部材60がリ
ニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部
材50と強く接触することを、確実に防止できる。
送部材60を超音波アクチュエータ30の駆動方向(図
5におけるD方向)に駆動しながら、搬送部材60がリ
ニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部
材50と強く接触することを、確実に防止できる。
【0060】また、本実施形態では、移動子61とリニ
アガイド64との間に装着されたベアリング64aに
も、隙間が不可避的に存在する。しかし、接続部材62
が超音波アクチュエータ30の駆動方向以外の方向に容
易に弾性変形することにより変位するため、移動子61
がリニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位してリ
ニアガイド64と強く接触することも、確実に防止され
る。
アガイド64との間に装着されたベアリング64aに
も、隙間が不可避的に存在する。しかし、接続部材62
が超音波アクチュエータ30の駆動方向以外の方向に容
易に弾性変形することにより変位するため、移動子61
がリニア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位してリ
ニアガイド64と強く接触することも、確実に防止され
る。
【0061】これにより、超音波アクチュエータ30の
起動時において、搬送部材60と案内部材50との間の
摺動抵抗の増加を、効果的に抑制することが可能とな
る。したがって、案内部材50により一次元に案内され
る搬送部材60を、高速かつ高精度で搬送することがで
きる。
起動時において、搬送部材60と案内部材50との間の
摺動抵抗の増加を、効果的に抑制することが可能とな
る。したがって、案内部材50により一次元に案内され
る搬送部材60を、高速かつ高精度で搬送することがで
きる。
【0062】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、以降の各実施形態の説明は、第1実施形態と相違す
る部分について行うこととし、共通する部分は、同一の
図中符号を付すことにより重複する説明を省略する。
形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。な
お、以降の各実施形態の説明は、第1実施形態と相違す
る部分について行うこととし、共通する部分は、同一の
図中符号を付すことにより重複する説明を省略する。
【0063】図6は、本実施形態で用いる接続部材62
−1を示す斜視図である。本実施形態で用いる接続部材
62−1が、第1実施形態の接続部材62と相違するの
は、主に、第1固定部65を5つの分割部65a〜65
eに分割して設けた点である。また、本実施形態では、
第2固定部66−1の移動子61との接触面の一部にま
で、分割部65a〜65eを形成するための切欠部71
a、71b、71c、71dが設けられている。これに
より、第2固定部66−1の形状が変更されている。
−1を示す斜視図である。本実施形態で用いる接続部材
62−1が、第1実施形態の接続部材62と相違するの
は、主に、第1固定部65を5つの分割部65a〜65
eに分割して設けた点である。また、本実施形態では、
第2固定部66−1の移動子61との接触面の一部にま
で、分割部65a〜65eを形成するための切欠部71
a、71b、71c、71dが設けられている。これに
より、第2固定部66−1の形状が変更されている。
【0064】この接続部材62−1は、リニア駆動方向
に関する剛性が接続部材62よりは若干低下するもの
の、リニア駆動方向に関して充分な剛性を有する。ま
た、第1固定部を5つの分割部65a〜65eに分割す
ることにより、接続部材62−1の成形性が向上する。
すなわち、溝型の断面形状の架橋部67a〜67eをプ
レス成形により形成する際、分割部65a〜65eがそ
れぞれ独立しているため、絞り加工度等の成形の自由度
が増加する。
に関する剛性が接続部材62よりは若干低下するもの
の、リニア駆動方向に関して充分な剛性を有する。ま
た、第1固定部を5つの分割部65a〜65eに分割す
ることにより、接続部材62−1の成形性が向上する。
すなわち、溝型の断面形状の架橋部67a〜67eをプ
レス成形により形成する際、分割部65a〜65eがそ
れぞれ独立しているため、絞り加工度等の成形の自由度
が増加する。
【0065】このため、弾性変形部70における、振動
子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性と、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性との比を、第1
実施形態よりも大きく設定することができる。これによ
り、搬送部材60を、リニア駆動方向と平行な方向以外
の方向へ変位させる外力が微小である場合にも、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向へ、充分に変位するこ
とができる。
子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性と、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向の剛性との比を、第1
実施形態よりも大きく設定することができる。これによ
り、搬送部材60を、リニア駆動方向と平行な方向以外
の方向へ変位させる外力が微小である場合にも、リニア
駆動方向と平行な方向以外の方向へ、充分に変位するこ
とができる。
【0066】(第3実施形態)図7は、本実施形態で用
いる接続部材62−2を示す斜視図である。本実施形態
で用いる接続部材62−2が、第2実施形態の接続部材
62−1と相違するのは、第2固定部66−2の形状で
ある。
いる接続部材62−2を示す斜視図である。本実施形態
で用いる接続部材62−2が、第2実施形態の接続部材
62−1と相違するのは、第2固定部66−2の形状で
ある。
【0067】すなわち、図7に示すように、本実施形態
の接続部材62−2における第2固定部66−2は、ほ
ぼ矩形である。そして、分割部65a〜65eをそれぞ
れ独立して形成するための切欠部71a’〜71d’そ
れぞれの一部を円弧状に形成してある。
の接続部材62−2における第2固定部66−2は、ほ
ぼ矩形である。そして、分割部65a〜65eをそれぞ
れ独立して形成するための切欠部71a’〜71d’そ
れぞれの一部を円弧状に形成してある。
【0068】このため、本実施形態の接続部材62−2
は、振動子31のリニア駆動方向と平行な方向の第2固
定部66−2の剛性が、第2実施形態の接続部材62−
1よりも増加する。
は、振動子31のリニア駆動方向と平行な方向の第2固
定部66−2の剛性が、第2実施形態の接続部材62−
1よりも増加する。
【0069】このため、弾性変形部70における、振動
子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性と、リニア
駆動方向と平行な方向以外な方向の剛性との比を、第1
実施形態よりも大きく設定することができる。
子31のリニア駆動方向と平行な方向の剛性と、リニア
駆動方向と平行な方向以外な方向の剛性との比を、第1
実施形態よりも大きく設定することができる。
【0070】(第4実施形態)図8(A)および図8
(B)は、いずれも、本実施形態における架橋部67の
断面形状例を示す断面図である。上述した第1実施形態
〜第3実施形態では、凸型の断面形状を有する架橋部6
7a〜67eにより弾性変形部70を構成したが、本実
施形態はこの変形である。
(B)は、いずれも、本実施形態における架橋部67の
断面形状例を示す断面図である。上述した第1実施形態
〜第3実施形態では、凸型の断面形状を有する架橋部6
7a〜67eにより弾性変形部70を構成したが、本実
施形態はこの変形である。
【0071】架橋部67a〜67eの断面形状は、図8
(A)に示すようなほぼ半円型であってもよく、また図
8(B)に示すような屈曲型であってもよい。図8
(A)および図8(B)に示す断面形状を有する架橋部
67a〜67eにより弾性変形部70を構成しても、第
1実施形態〜第3実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
(A)に示すようなほぼ半円型であってもよく、また図
8(B)に示すような屈曲型であってもよい。図8
(A)および図8(B)に示す断面形状を有する架橋部
67a〜67eにより弾性変形部70を構成しても、第
1実施形態〜第3実施形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0072】(第5実施形態)図9は、本実施形態にお
ける搬送部材60−3を抽出して示す上面図である。ま
た、図10は、本実施形態で用いる接続部材62−3を
示す正面図である。
ける搬送部材60−3を抽出して示す上面図である。ま
た、図10は、本実施形態で用いる接続部材62−3を
示す正面図である。
【0073】図9に示すように、本実施形態の搬送部材
60−3は、移動子61と、ステージ63と、これら両
者を接続する接続部材62−3とにより、構成される。
図10に示すように、この接続部材62−3は、第2固
定部73および第1固定部72がこの順に平面部として
多数形成され、第2固定部73および第1固定部72が
斜面部75により順次接続される。また、隣接する第2
固定部73同士は、平面状の連結部76により接続され
る。さらに、第1固定部72および第2固定部73に
は、それぞれ、取付けねじ77、78が貫通するための
貫通孔72a、73aがそれぞれ設けてある。
60−3は、移動子61と、ステージ63と、これら両
者を接続する接続部材62−3とにより、構成される。
図10に示すように、この接続部材62−3は、第2固
定部73および第1固定部72がこの順に平面部として
多数形成され、第2固定部73および第1固定部72が
斜面部75により順次接続される。また、隣接する第2
固定部73同士は、平面状の連結部76により接続され
る。さらに、第1固定部72および第2固定部73に
は、それぞれ、取付けねじ77、78が貫通するための
貫通孔72a、73aがそれぞれ設けてある。
【0074】そして、第1固定部72を、取付けねじ7
7により移動子61のステージ63との対向面に固定す
る。また、第2固定部73を、取付けねじ78によりス
テージ63の振動子61との対向面に固定する。
7により移動子61のステージ63との対向面に固定す
る。また、第2固定部73を、取付けねじ78によりス
テージ63の振動子61との対向面に固定する。
【0075】本実施形態の接続部材62−3を有する搬
送部材60−3は、振動子31から伝達される微少な振
動や振動子31および搬送部材60−3間の加圧力等に
起因して、駆動時の搬送部材60−3に、リニア駆動方
向と平行な方向(図9における左右方向)以外の方向へ
変位させようとする外力が作用すると、斜面部75が板
ばねとして作用し、リニア駆動方向と平行な方向以外の
方向に容易に弾性変形することによって、この外力を吸
収する。これにより、ステージ63の係合部63aに嵌
め合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部50
aに装着された内輪51aとの接触圧は、殆ど上昇しな
い。
送部材60−3は、振動子31から伝達される微少な振
動や振動子31および搬送部材60−3間の加圧力等に
起因して、駆動時の搬送部材60−3に、リニア駆動方
向と平行な方向(図9における左右方向)以外の方向へ
変位させようとする外力が作用すると、斜面部75が板
ばねとして作用し、リニア駆動方向と平行な方向以外の
方向に容易に弾性変形することによって、この外力を吸
収する。これにより、ステージ63の係合部63aに嵌
め合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部50
aに装着された内輪51aとの接触圧は、殆ど上昇しな
い。
【0076】このため、この接続部材62−3によれ
ば、搬送部材60−3を超音波アクチュエータ30の駆
動方向へ確実に駆動しながら、搬送部材60−3がリニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部材
50と強く接触することを、確実に防止できる。これに
より、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
ば、搬送部材60−3を超音波アクチュエータ30の駆
動方向へ確実に駆動しながら、搬送部材60−3がリニ
ア駆動方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部材
50と強く接触することを、確実に防止できる。これに
より、第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0077】(第6実施形態)図11は、本実施形態に
おける搬送部材60−4を抽出して示す上面図である。
本実施形態で用いる接続部材62−4は、5つの矩形の
延設部80を有する薄板である。
おける搬送部材60−4を抽出して示す上面図である。
本実施形態で用いる接続部材62−4は、5つの矩形の
延設部80を有する薄板である。
【0078】この接続部材62−4は、移動子61の上
面に取付けねじ81により固定される。また、接続部材
62−4の5つの延設部80は、ステージ63の上面ま
で延設される。各延設部80の、リニア駆動方向と平行
な方向の両側には、取付けねじ82と、取付けねじ82
に対して偏心する偏心ピン83とが、装着される。
面に取付けねじ81により固定される。また、接続部材
62−4の5つの延設部80は、ステージ63の上面ま
で延設される。各延設部80の、リニア駆動方向と平行
な方向の両側には、取付けねじ82と、取付けねじ82
に対して偏心する偏心ピン83とが、装着される。
【0079】偏心位置を適宜変更して偏心ピン83を取
付けねじ82により固定することにより、延設部80を
挟んで隣接する二つの偏心ピン83同士の間の距離を自
在に変更することができる。これにより、延設部80を
挟んで隣接する二つの偏心ピン83同士により、延設部
80を、リニア駆動方向と平行な方向についてだけ拘束
することができる。
付けねじ82により固定することにより、延設部80を
挟んで隣接する二つの偏心ピン83同士の間の距離を自
在に変更することができる。これにより、延設部80を
挟んで隣接する二つの偏心ピン83同士により、延設部
80を、リニア駆動方向と平行な方向についてだけ拘束
することができる。
【0080】このため、本実施形態の接続部材62−4
を有する搬送部材60−4は、振動子31から伝達され
る微少な振動や振動子31および搬送部材60−4間の
加圧力に起因して、駆動時の搬送部材60−4に、リニ
ア駆動方向と平行な方向(図9における左右方向)以外
の方向へ変位させようとする外力が作用すると、延設部
80が二つの偏心ピン83に対して、リニア駆動方向と
直交する方向へ容易に変位することによって、この外力
を吸収する。これにより、ステージ63の係合部63a
に嵌め合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部
50aに装着された内輪51aとの接触圧は殆ど上昇し
ない。このように、本実施形態では、延設部80が、搬
送部材60−4をリニア駆動方向と平行な方向以外の方
向へ変位するための変位部として機能する。
を有する搬送部材60−4は、振動子31から伝達され
る微少な振動や振動子31および搬送部材60−4間の
加圧力に起因して、駆動時の搬送部材60−4に、リニ
ア駆動方向と平行な方向(図9における左右方向)以外
の方向へ変位させようとする外力が作用すると、延設部
80が二つの偏心ピン83に対して、リニア駆動方向と
直交する方向へ容易に変位することによって、この外力
を吸収する。これにより、ステージ63の係合部63a
に嵌め合わされた外輪51bと、案内部材50の突起部
50aに装着された内輪51aとの接触圧は殆ど上昇し
ない。このように、本実施形態では、延設部80が、搬
送部材60−4をリニア駆動方向と平行な方向以外の方
向へ変位するための変位部として機能する。
【0081】このため、この接続部材62−4によれ
ば、搬送部材60−4を超音波アクチュエータ30の駆
動方向へ駆動しながら、搬送部材60−4がリニア駆動
方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部材50と
強く接触することを、確実に防止できる。これにより、
第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
ば、搬送部材60−4を超音波アクチュエータ30の駆
動方向へ駆動しながら、搬送部材60−4がリニア駆動
方向と平行な方向以外の方向へ変位して案内部材50と
強く接触することを、確実に防止できる。これにより、
第1実施形態と同等の効果を得ることができる。
【0082】(変形形態)各実施形態の説明では、超音
波アクチュエータを用いた場合を例にとった。しかし、
本発明はこの形態には限定されず、超音波以外の他の振
動域を利用した振動アクチュエータについても、等しく
適用される。
波アクチュエータを用いた場合を例にとった。しかし、
本発明はこの形態には限定されず、超音波以外の他の振
動域を利用した振動アクチュエータについても、等しく
適用される。
【0083】また、各実施形態の説明では、縦振動と曲
げ振動とを発生する矩形平板状の振動子を用いる場合を
例にとった。しかし、本発明はこの形態には限定され
ず、駆動力取出部を有するリニア駆動型の振動子に等し
く適用される。例えば、図14に示す、いわゆるπ型振
動子を例示できる。
げ振動とを発生する矩形平板状の振動子を用いる場合を
例にとった。しかし、本発明はこの形態には限定され
ず、駆動力取出部を有するリニア駆動型の振動子に等し
く適用される。例えば、図14に示す、いわゆるπ型振
動子を例示できる。
【0084】また、各実施形態の説明では、1次の縦振
動と4次の曲げ振動とを発生する振動子を用いる場合を
例にとった。しかし、本発明はこの形態には限定され
ず、1次以外の次数の縦振動と、4次以外の次数の曲げ
振動とを発生する振動子にも、等しく適用される。
動と4次の曲げ振動とを発生する振動子を用いる場合を
例にとった。しかし、本発明はこの形態には限定され
ず、1次以外の次数の縦振動と、4次以外の次数の曲げ
振動とを発生する振動子にも、等しく適用される。
【0085】また、各実施形態の説明では、案内部材と
係合部との間にベアリングを介在させた場合を例にとっ
たが、本発明はこの形態には限定されない。振動子のリ
ニア駆動方向と平行な方向へ向けて設けられた案内部材
と、この案内部材に係合する係合部であればよく、案内
部材および係合部それぞれの具体的形態やベアリングの
有無等には、何ら限定されない。
係合部との間にベアリングを介在させた場合を例にとっ
たが、本発明はこの形態には限定されない。振動子のリ
ニア駆動方向と平行な方向へ向けて設けられた案内部材
と、この案内部材に係合する係合部であればよく、案内
部材および係合部それぞれの具体的形態やベアリングの
有無等には、何ら限定されない。
【0086】また、各実施形態の説明では、搬送部材
が、駆動力取出部に加圧接触する移動子と、移動子に接
続された接続部材と、接続部材に接続されるとともに係
合部を有する搬送対象部材とからなる場合を例にとっ
た。しかし、本発明はこの形態には限定されない。本発
明は、係合部を介して案内部材に係合するとともに駆動
力取出部に加圧接触することにより、案内部材に案内さ
れながら振動子によって駆動される搬送部材であれば、
等しく適用される。
が、駆動力取出部に加圧接触する移動子と、移動子に接
続された接続部材と、接続部材に接続されるとともに係
合部を有する搬送対象部材とからなる場合を例にとっ
た。しかし、本発明はこの形態には限定されない。本発
明は、係合部を介して案内部材に係合するとともに駆動
力取出部に加圧接触することにより、案内部材に案内さ
れながら振動子によって駆動される搬送部材であれば、
等しく適用される。
【0087】また、各実施形態の説明では、本発明にか
かる搬送装置を、一軸リニアステージに適用した場合を
例にとったが、本発明はこの形態には限定されない。本
発明は、例えば光ヘッド搬送装置のような、一軸リニア
ステージ以外の他の搬送装置についても、等しく適用さ
れる。
かる搬送装置を、一軸リニアステージに適用した場合を
例にとったが、本発明はこの形態には限定されない。本
発明は、例えば光ヘッド搬送装置のような、一軸リニア
ステージ以外の他の搬送装置についても、等しく適用さ
れる。
【0088】さらに、各実施形態の説明では、電気機械
変換素子として圧電体を用いたが、本発明はこの形態に
は限定されず、電歪素子や磁歪素子等の圧電体以外の他
の電気機械変換素子についても、等しく適用される。
変換素子として圧電体を用いたが、本発明はこの形態に
は限定されず、電歪素子や磁歪素子等の圧電体以外の他
の電気機械変換素子についても、等しく適用される。
【0089】
【発明の効果】請求項1〜請求項7の発明により、リニ
ア駆動型の振動アクチュエータを用いて、案内部材によ
り一次元に案内される搬送部材を、駆動時の摺動抵抗を
増加することなく、高速かつ高精度で搬送することが可
能となった。
ア駆動型の振動アクチュエータを用いて、案内部材によ
り一次元に案内される搬送部材を、駆動時の摺動抵抗を
増加することなく、高速かつ高精度で搬送することが可
能となった。
【図1】第1実施形態の一軸リニアステージを示す斜視
図である。
図である。
【図2】図1におけるA−A線の縦断面図である。
【図3】第1実施形態で用いる超音波アクチュエータを
構成する振動子を示す斜視図である。
構成する振動子を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態で用いる超音波アクチュエータの
説明図であり、図4(A)は上面図、図4(B)は図4
(A)におけるB−B断面図である。
説明図であり、図4(A)は上面図、図4(B)は図4
(A)におけるB−B断面図である。
【図5】第1実施形態における接続部材を示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】第2実施形態で用いる接続部材を示す斜視図で
ある。
ある。
【図7】第3実施形態で用いる接続部材を示す斜視図で
ある。
ある。
【図8】図8(A)および図8(B)は、いずれも、第
4実施形態における架橋部の断面形状例を示す断面図で
ある。
4実施形態における架橋部の断面形状例を示す断面図で
ある。
【図9】第5実施形態における搬送部材を抽出して示す
上面図である。
上面図である。
【図10】第5実施形態で用いる接続部材を示す正面図
である。
である。
【図11】第6実施形態における搬送部材を抽出して示
す上面図である。
す上面図である。
【図12】リニア駆動型の超音波アクチュエータの構成
例を示す斜視図である。
例を示す斜視図である。
【図13】特開平9−219072号公報により提案さ
れた光ヘッド搬送装置の説明図であり、図13(A)は
上面図、図13(B)は正面図である。
れた光ヘッド搬送装置の説明図であり、図13(A)は
上面図、図13(B)は正面図である。
【図14】「新版超音波モータ」に記載された、いわゆ
るπ型超音波リニアモータを駆動源として用いる一軸リ
ニアステージの斜視図である。
るπ型超音波リニアモータを駆動源として用いる一軸リ
ニアステージの斜視図である。
20 搬送装置 31 リニア駆動型の振動子 34a、34b 駆動力取出部 30 超音波アクチュエータ 50 第1の案内部材 50a 突起部 51 ベアリング 51a 内輪 51b 外輪 60 搬送部材 61 移動子 62 接続部材 63 ステージ 63a 係合部 64 リニアガイド(第2の案内部材) 65 第1固定部 66 第2固定部 67a〜67e 架橋部 70 弾性変形部
フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA00 AA04 AA06 AA09 BB13 BC00 BC10 CC02 DD01 DD02 DD03 DD15 DD23 DD30 DD53 DD59 DD74 DD82 DD92 EE03 EE10 EE11 FF04 FF08 FF13 FF33 GG02 GG11 GG27
Claims (7)
- 【請求項1】 発生する振動を駆動力として取り出すた
めの駆動力取出部を有するリニア駆動型の振動子を備え
る振動アクチュエータと、 前記振動子のリニア駆動方向と平行な方向へ向けて設け
られた第1の案内部材と、 係合部を介して前記第1の案内部材に係合するとともに
前記駆動力取出部に加圧接触することにより、前記第1
の案内部材に案内されながら前記振動子によって駆動さ
れる搬送部材とを備え、 該搬送部材は、前記駆動力取出部との接触部と前記係合
部との間に、前記リニア駆動方向と平行な方向以外の方
向へ変位することにより前記係合部の前記第1の案内部
材への接触圧の上昇を防止または低減する変位部を、有
することを特徴とする振動アクチュエータを用いた搬送
装置。 - 【請求項2】 前記変位部は、前記リニア駆動方向と平
行な方向以外の方向へ弾性変形する弾性変形部であるこ
とを特徴とする請求項1に記載された振動アクチュエー
タを用いた搬送装置。 - 【請求項3】 前記弾性変形部は、前記リニア駆動方向
と平行な方向の剛性が、前記リニア駆動方向と平行な方
向以外の方向の剛性よりも高いことを特徴とする請求項
2に記載された振動アクチュエータを用いた搬送装置。 - 【請求項4】 前記搬送部材は、前記駆動力取出部に加
圧接触する移動子と、該移動子に接続された接続部材
と、該接続部材に接続されるとともに前記係合部を設け
られた搬送対象部材とを有し、 前記変位部は、前記接続部材に設けられることを特徴と
する請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載さ
れた振動アクチュエータを用いた搬送装置。 - 【請求項5】 前記搬送部材は、さらに、前記リニア駆
動方向と平行な方向へ向けて設けられて、前記移動子を
前記リニア駆動方向へ案内する第2の案内部材を有する
ことを特徴とする請求項4に記載された振動アクチュエ
ータを用いた搬送装置。 - 【請求項6】 前記振動子は、電気エネルギを入力され
ることにより第1の方向へ振動する第1の振動と、前記
第1の方向と交差する第2の方向へ振動する第2の振動
とを励振し、 前記駆動力は、前記第1の振動および前記第2の振動の
合成として得られるとともに、 前記第1の方向は、前記リニア駆動方向であることを特
徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記
載された振動アクチュエータを用いた搬送装置。 - 【請求項7】 前記振動子は矩形平板状の外形を有し、
前記第1の振動は前記振動子の長さ方向へ振動する縦振
動であり、前記第2の振動は前記振動子の厚さ方向へ振
動する曲げ振動であることを特徴とする請求項6に記載
された振動アクチュエータを用いた搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287974A JP2000125576A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 振動アクチュエータを用いた搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10287974A JP2000125576A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 振動アクチュエータを用いた搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000125576A true JP2000125576A (ja) | 2000-04-28 |
Family
ID=17724169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10287974A Withdrawn JP2000125576A (ja) | 1998-10-09 | 1998-10-09 | 振動アクチュエータを用いた搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000125576A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002058267A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-22 | Nikon Corp | 振動アクチュエータ |
JP2007202227A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-09 | Canon Inc | 超音波駆動装置 |
JP2008148438A (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Canon Inc | 振動波駆動装置 |
JP2013240172A (ja) * | 2012-05-14 | 2013-11-28 | Seiko Epson Corp | 圧電モーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置 |
JP2014165968A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Seiko Epson Corp | 圧電モーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置 |
-
1998
- 1998-10-09 JP JP10287974A patent/JP2000125576A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP4724904B2 (ja) * | 2000-08-11 | 2011-07-13 | 株式会社ニコン | 振動アクチュエータ |
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JP2014165968A (ja) * | 2013-02-22 | 2014-09-08 | Seiko Epson Corp | 圧電モーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置 |
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Legal Events
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