JP3492163B2 - 圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電アクチュエータ

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JP3492163B2
JP3492163B2 JP25102697A JP25102697A JP3492163B2 JP 3492163 B2 JP3492163 B2 JP 3492163B2 JP 25102697 A JP25102697 A JP 25102697A JP 25102697 A JP25102697 A JP 25102697A JP 3492163 B2 JP3492163 B2 JP 3492163B2
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陽子 鈴木
和夫 谷
瑞明 鈴木
英孝 前田
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧電素子を用い
た小型アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な圧電アクチュエータとし
て、駆動源として圧電素子を用い、弾性体よりなる振動
体の表面に移動体を加圧接触させて駆動するものが知ら
れている。その一例として、物体を移動させるマイクロ
モータ(特許出願公開番号・特開平7−184382)
があげられる。その圧電アクチュエータには、圧電素子
にはPZTを、弾性体には加工方法などの点から金属
を、移動体の摺動面には耐摩耗性の優れた摩擦材を構成
している例が多い。
【0003】従来の圧電アクチュエータの動作原理は次
の通りである。駆動用に分極された圧電素子を方形の振
動体の一方の面に設け、圧電素子に周期的に電界を印加
する。これにより縦振動および撓み振動が励起し、振動
体全体へと伝搬され、印加電界の位相差から移動体に進
行波として伝わる。この進行波は、振動体の厚みにより
上下運動を横方向の運動に変換され、振動体表面に楕円
運動を起こす。移動体を振動体に加圧接触して設置する
ことにより、移動体と振動体間の摩擦力が振動体表面の
横方向運動を移動体へ伝え、移動体が運動する。
【0004】このような従来の圧電アクチュエータは、
構造が簡単アクチュエータサイズに対して発生力が
大きい応答性に優れる非磁性材料で構成できる等の
特徴を持つ。その一方で、従来の圧電アクチュエータで
は、振動体の上下振動振幅値が数ミクロンの極めて小さ
な値であるために、振幅が最大値になる状態で振動体と
移動体を接触させて機械出力を取り出すことが重要であ
った。
【0005】このため、従来の圧電アクチュエータで
は、発生出力や移動速度を向上させるため、移動体と
接触する振動体の表面に突起をつくり振動を効率よく直
線運動に伝達する移動体との接触圧力を大きくする等
の方策が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の圧電ア
クチュエータをそのまま小型化した場合、駆動能力を左
右する問題点が多い。その問題点として、移動体と接
触する微小突起部の作成が困難突起部先端に高い加工
精度が要求される振動体の曲げ剛性が大きいため、振
動振幅−移動速度間の変換効率が低下するなどがあげら
れる。
【0007】このため圧電アクチュエータをそのまま小
型化したのでは、従来サイズと同等の機能が期待でき
ず、圧電アクチュエータ小型化の実現は困難であった。
本発明は、上述のような問題点を取り除き、圧電アクチ
ュエータ自体を小型化することを可能とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の圧電アクチュエータは、駆動ブロックを薄
い平板形状とし、駆動ブロック内部にU字もしくはコ字
型などの穴を作成し、この穴により駆動ブロックより切
り離された自由端部と駆動ブロックに固定された固定端
部を有する変位機構部を設けた。そして、この変位機構
部の一方の表面に薄膜形状の圧電素子を張り付ける。周
期的に電圧を印加することで、圧電素子は印加電圧に応
じて変形を繰り返す。この圧電素子の変形により変位機
構部が屈曲振動することで、移動体もしくは基盤と圧電
アクチュエータ間の摩擦力が発生し、駆動力となる。こ
のように、薄い平板形状の変位機構部と薄膜形状の圧電
素子を利用した本発明の圧電アクチュエータは、小型化
および薄型化の課題を解決できる。また、変位機構部を
薄い平板形状で構成することから、曲げ剛性を小さくで
き、振動振幅−移動速度間の変換効率が向上する。
【0009】それに加え、複数の変位機構部を駆動ブロ
ックに設け、複数の変位機構部の固定端部と自由端部の
向きを一方向に揃えることで、移動体を効率よくリニア
に移動できる。更に、複数の変位機構部の固定端部と自
由端部の向きを一方向に揃えた列と、この列とは逆向き
に固定端部と自由端部の向きを揃えた列を設けること
で、移動体の往復直線運動が可能になる。また、この固
定端部と自由端部を結ぶ直線が一直線上に存在しない複
数の変位機構部を同時に駆動することで、移動体の回転
運動が可能になる。さらに複数の変位機構部を各々直角
になるよう向きを揃えることで、移動体を平面上自由に
移動させることが可能になり、高機能化が実現する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関わる圧電アクチ
ュエータの実施の形態およびその駆動方法を図面に基づ
いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの
発明が限定されるものではない。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施例に関わ
る圧電アクチュエータを示す斜視図である。
【0011】圧電アクチュエータは、駆動ブロック1
1、圧電素子14a、14b、14c、14d、14e
および14f、圧電素子14a〜14fと電気的に接合
された電極15a、15b、15c、15d、15eお
よび15f、駆動ブロック11と電気的に接合された電
極16とで構成される。駆動ブロック11の内部にはU
字もしくはコ字型などの穴12a、12b、12c、1
2d、12eおよび12f、穴12a〜12fによりそ
れぞれ切り出された変位機構部13a、13b、13
c、13d、13eおよび13f、変位機構部13a〜
13fにそれぞれ接合された圧電素子14a〜14fが
配置されている。そして、電極15a〜15fにはドラ
イバー19を、ドライバー19には信号発生器20を接
続し、電極16を接地する。
【0012】そして、圧電素子14a〜14fが接合さ
れた面を下にして、駆動ブロック11の上面に移動体1
7を設置する。この移動体17と駆動ブロック11とは
移動体17の自重で加圧接触している。ここで、変位機
構部13a〜13fは、駆動ブロック11に対し自由に
可動する自由端部と駆動ブロック11に固定された固定
端部を有する。また変位機構部13a〜13fは駆動ブ
ロック11の内部に存在し、駆動ブロック11に対して
突起部分を持たない。そして、駆動ブロック11上には
複数の変位機構部13a〜13fの固定端部と自由端部
の方向が一方向に揃えて配置されている。
【0013】この圧電アクチュエータの構成に、信号発
生器19から出力した交流電圧をドライバー20に入力
する。ドライバー20は入力された交流電圧を増幅する
とともに、複数ある電極15a〜15fの一部もしくは
全てに選択して通電する役割を果たす。電極15a〜1
5fに交流電圧が印加されると、圧電素子14a〜14
fは印加電圧に応じて屈曲を繰り返す。この圧電素子1
4a〜14fの屈曲により、変位機構部13a〜13f
に屈曲振動が励起する。この振動が駆動源となり、移動
体17は変位機構部13a〜13fの固定端部から自由
端部、つまり図1の右から左へ移動する。
【0014】詳しい移動原理は下記の移動原理の説明の
項で説明する。なお、ここでは、駆動ブロック11には
ステンレス鋼材を、圧電素子14a〜14fにはPZT
薄膜を使用した。駆動ブロック11と接合した電極16
に通電するために、駆動ブロック11は導電体であるこ
とが必要である。ただし、圧電素子14a〜14f−移
動体17間を導体、絶縁体で多層構造にすれば、表面が
絶縁体の駆動ブロックも可能である。
【0015】ここでは電極16を接地したが、電極15
a〜15fに印加する電圧と対極に接続しても、この圧
電アクチュエータは動作する。なお、印加電圧に関して
も、ここでは交流電圧を印加したが、単極のパルスでも
動作する。また、圧電素子を駆動するための電圧源を用
いたが、他励振回路を使用しても圧電アクチュエータと
して同様の機能を有することができる。
【0016】なお、本圧電アクチュエータの駆動には、
移動体17と変位機構部13a〜13fの加圧接触が要
求される。ここでは、移動体17の自重により駆動ブロ
ック11と加圧接触させた。しかし、自重によらない一
定の接触圧を発生させるため、駆動ブロック11、特に
変位機構部13a〜13fと移動体17を加圧接触させ
るバネ等の機構を付加することで、同様の機能を有する
ことができる。
【0017】なお、この変位機構部13a〜13fを有
する圧電アクチュエータを、後述の実施の形態4のよう
に用いると、圧電アクチュエータ自体が基盤18上を直
進運動する構成も可能である。また、変位機構部13a
〜13fを複数配置した場合、それに圧電素子14a〜
14fを介して接合した電極15a〜15fすべてに電
圧を印加せずとも本圧電アクチュエータの駆動は可能で
ある。
【0018】なお、この変位機構部13a〜13fを有
する圧電アクチュエータを、後述の実施の形態4のよう
に用いると、圧電アクチュエータ自体が基盤18上を直
進運動する構成も可能である。 (移動原理の説明)図2は、本発明の圧電アクチュエー
タの駆動原理を示す断面図である。
【0019】圧電アクチュエータの構成は実施の形態1
と同様である。すなわち、圧電アクチュエータは、駆動
ブロック11、圧電素子14、圧電素子14と電気的に
接合された電極15、駆動ブロック11と電気的に接合
された電極16とで構成される。駆動ブロック11に
は、駆動ブロック11から切り出された変位機構部1
3、変位機構部13に接合された圧電素子14が配置さ
れている。そして、電極16を接地し、電極15に電圧
を印加する。
【0020】図2において電極15は正の直流電圧によ
って励起する一方、電極16は接地されている。この励
起状態の時、圧電素子14は移動体17に対して凹に屈
曲する。電圧をとりされば、圧電素子は、その元の形状
に復帰する。このとき、圧電素子14の変形により変位
機構部13も同様に屈曲する。変位機構部13は固定端
部と自由端部が存在するため、圧電素子の屈曲により自
由端部が移動し、移動体17に押しつける形となる。こ
の変位機構部13の変形は自由端部を移動体17へ押し
つける一方、自由端部先端はわずかながら固定端部側へ
と移動する。この移動は、図2中では右から左で表わさ
れる。このわずかな自由端部先端の移動が、移動体との
摩擦力を生み出す。この摩擦力は、変位機構部13の自
由端部から固定端部への方向であり、移動体はその方
向、つまり図2の右から左へと移動する。
【0021】圧電素子14に交流電圧など周期的に電圧
変化を与えることで、上記の現象が繰り返し励起され、
移動体17の連続的な移動が可能となる。なお、本圧電
アクチュエータの駆動には、移動体17と変位機構部1
3の加圧接触が要求される。ここでは、移動体17の自
重により駆動ブロック11と加圧接触させた。しかし、
駆動ブロック11、特に変位機構部13と移動体17を
加圧接触させるバネ等の機構を付加することで、自重に
よらない一定の接触圧を加圧できる。したがって、圧電
アクチュエータと移動体の上下位置関係によらず、移動
体17を駆動することが可能である。
【0022】また、移動体17と変位機構部13との接
触に関して、図2では変位機構部13と接触する移動体
17の接触面を平面であらわした。しかし、複数の変位
機構部が駆動ブロックに配置される場合、移動体17は
ある一つの変位機構部と接触していれば駆動できる。こ
のことから、駆動ブロック11と接触する移動体17の
接触面が平面でなくても、本発明による圧電アクチュエ
ータで移動することが可能である。
【0023】(圧電アクチュエータに用いる電気回路の
説明)図3は、本発明の圧電アクチュエータの電気回路
を示す図である。電気回路は信号発生器19、ドライバ
ー20および本発明の圧電アクチュエータ21から構成
される。圧電アクチュエータ21は、上述のごとくの構
成である。信号発生器19はドライバー20と接続し、
ドライバー20は圧電アクチュエータの電極15と接続
する。また、圧電アクチュエータのもう一方の電極16
を接地する。
【0024】信号発生器19が発生させた信号はドライ
バー20に入力される。ドライバー20はこの信号を増
幅するとともに、複数ある電極15を選択し、そのうち
の一部もしくは全てに通電する。この電極15に入力し
た電圧に応じて、圧電素子14および変位機構部13が
屈曲振動する。この振動が圧電アクチュエータの駆動源
となる。
【0025】ここでは電極16を接地したが、電極15
に印加する電圧と対極に接続しても、この圧電アクチュ
エータは動作する。なお、印加電圧に関しては、ここで
は交流電圧を印加したが、単極のパルスでも動作する。
また、圧電素子を駆動するための電圧源を用いたが、自
励振回路を使用しても圧電アクチュエータとして同様の
機能を有することができる。
【0026】(実施の形態2)図4は、往復運動および
回転運動できる本発明の圧電アクチュエータの斜視図で
ある。圧電アクチュエータは、駆動ブロック11、圧電
素子14a、14b、14cおよび14d、圧電素子1
4a〜14dと電気的に接合された電極15a、15
b、15cおよび15d、駆動ブロック11と電気的に
接合された電極16とで構成される。駆動ブロック11
の内部にはU字もしくはコ字型などの穴12a、12
b、12cおよび12d、穴12a〜12dにより切り
出された変位機構部13a、13b、13cおよび13
d、変位機構部13a〜13dに接合された圧電素子1
4a〜14dが配置されている。そして、電極15a〜
15dにはドライバー19を、ドライバー19には信号
発生器20を接続し、電極16を接地する。
【0027】この変位機構部13a〜13dは、駆動ブ
ロック11に対し自由に可動する自由端部と駆動ブロッ
ク11に固定された固定端部を有する。また変位機構部
13a〜13dは駆動ブロック11の内部に存在し、駆
動ブロック11に対して突起部分を持たない。移動体1
7が往復運動できるよう、変位機構部13a〜13dの
向きが一様ではなく、自由端部と固定端部の位置関係が
相反する2種類の向きとなるよう駆動ブロック11に配
置する。つまり図4中では、変位機構部13aと13c
は自由端部と固定端部の方向を揃えて配置し、残りの変
位機構部13bと13dは、変位機構部13aと13c
と逆方向に自由端部と固定端部の方向を揃えて配置す
る。
【0028】その上で、この駆動ブロック11の圧電素
子が接合された面を下にし、駆動ブロック11の上面に
移動体17を設置する。この移動体17と駆動ブロック
11とは移動体17の自重で加圧接触している。そこ
で、信号発生器19からドライバー20を経て、電極1
5a〜15dに交流電圧を印加する。このとき、ドライ
バー20は電圧を増幅する一方、変位機構部13a〜1
3dの向きに応じて、スイッチングの役割を果たす。つ
まり、ドライバー20は、移動体17を右に移動すると
きは、自由端が左に配置された変位機構部13a、13
cの電極15a、15cのみに電圧を印加し、移動体を
左に移動するときは、その逆向きの変位機構部13b、
13dの電極15b、15dのみに電圧を印加する。
【0029】また、図4中で変位機構部13aと13d
もしくは13bと13cのように固定端部と自由端部を
結ぶ直線が同一直線上に存在しない複数の変位機構部を
同時に駆動することで、移動体17の回転運動が可能と
なる。従って、ドライバー20によるスイッチング制御
によりこの変位機構部13a〜13dの向きを選ぶこと
により、移動体の移動方向を制御することが可能とな
る。そして、2種類の正反対向きの変位機構部13a〜
13dを有する本圧電アクチュエータは、移動体17の
往復・回転運動機能を可能とするものである。
【0030】なお、ここでは、駆動ブロック11にはス
テンレス鋼材を、圧電素子14にはPZT薄膜を使用し
た。駆動ブロック11と接合した電極16に通電するた
めに、駆動ブロック11は導電体であることが必要であ
る。ただし、圧電素子14−移動体17間を導体、絶縁
体で多層構造にすれば、表面が絶縁体の駆動ブロックも
可能である。
【0031】ここでは電極16を接地したが、電極15
a〜15dに印加する電圧と対極に接続しても、この圧
電アクチュエータは動作する。なお、印加電圧に関して
も、ここでは、交流電圧を印加したが、単極のパルスで
も動作する。なお、本圧電アクチュエータの駆動には、
移動体17と変位機構部13a〜13dの加圧接触が要
求される。ここでは、移動体17の自重により駆動ブロ
ック11と加圧接触させた。しかし、駆動ブロック1
1、特に変位機構部13a〜13dと移動体17を加圧
接触させるバネ等の機構を付加することで、自重によら
ない一定の接触圧を加圧できる。したがって、圧電アク
チュエータと移動体の上下位置関係によらず、移動体1
7を駆動することが可能である。
【0032】また、移動体17と変位機構部13a〜1
3dとの接触に関して、図4では変位機構部13a〜1
3dと接触する移動体17の接触面を平面であらわし
た。しかし、複数の変位機構部が駆動ブロックに配置さ
れる場合、移動体17はある一つの変位機構部と接触し
ていれば最低限一方向への駆動が可能である。なお、こ
の2種類の変位機構部13a〜13dを有する圧電アク
チュエータを、後述の実施の形態4のように用いると、
圧電アクチュエータ自体が基盤18上を往復・回転運動
する構成も可能である。
【0033】(実施の形態3)図5は、360゜任意方
向への移動および回転駆動が可能な本発明の圧電アクチ
ュエータの斜視図である。圧電アクチュエータの構成
は、実施の形態1と同様に、駆動ブロック11、圧電素
子14a、14b、14cおよび14d、圧電素子14
a〜14dと電気的に接合された電極15a、15b、
15cおよび15d、駆動ブロック11と電気的に接合
された電極16とで構成される。駆動ブロック11の内
部にはU字もしくはコ字型などの穴12a、12b、1
2cおよび12d、穴12a〜12dにより切り出され
た変位機構部13a、13b、13cおよび13d、変
位機構部13a〜13dに接合された圧電素子14a〜
14dが配置されている。この変位機構部13a〜13
dは、駆動ブロック11に対し自由に可動する自由端部
と駆動ブロック11に固定された固定端部を有する。ま
た変位機構部13a〜13dは駆動ブロック11の内部
に存在し、駆動ブロック11に対して突起部分を持たな
い。そして、電極15a〜15dにはドライバー19
を、ドライバー19には信号発生器20を接続し、電極
16を接地する。
【0034】ここで、4つの変位機構部13a〜13d
をその自由端部と固定端部の位置関係が各々直角となる
4種類の向きに駆動ブロック11に配置する。また、正
反対の向きに配置された2組の変位機構部13aと13
c、あるいは13bと13dは各々同一直線上には配置
しない。その上で、この駆動ブロック11の圧電素子が
接合された面を下にし、駆動ブロック11の上面に移動
体17を設置する。この移動体17と駆動ブロック11
とは移動体17の自重で加圧接触している。
【0035】そこで、信号発生器19からドライバー2
0を経て、電極15a〜15dに交流電圧を印加する。
このとき、ドライバー20は電圧を増幅する一方、変位
機構部13a〜13dの向きに応じて、スイッチングの
役割を果たす。つまり、図6中で移動体17を右に移動
するときは、自由端が左に配置された変位機構部13a
の電極15aのみにドライバー20は電圧を印加し、移
動体を左に移動するときは、その逆向きの変位機構部1
3cの電極15cのみに電圧を印加するものである。ま
た、紙面裏方向に移動体を駆動するときは、紙面表に自
由端が配置された変位機構部13bの電極15bにのみ
を、逆に紙面表方向に移動体を駆動するときは、紙面裏
に自由端が配置された変位機構部13dの電極15dの
みに電圧を印加する役割をドライバー20は有してい
る。
【0036】また、移動体17の駆動方向が変位機構部
に沿った方向以外の方向への移動も、2種類の変位機構
部を駆動することで可能となる。つまり、紙面裏方向に
向かって右へ30゜の向きに駆動する場合、自由端が左
および紙面表に配置された変位機構部13a、13bの
電極15a、15bに電圧を印加する。そして、その印
加電圧も一定ではなく、自由端が左に配置された変位機
構部13aの電極15aへの印加電圧を1とすると、自
由端が紙面表に配置された変位機構部13bの電極15
bへの印加電圧を1.7に制御することで、移動体17
の駆動方向の制御が可能となる。
【0037】また、正反対方向に配置された変位機構部
13aと13c、もしくは13bと13dを同時に駆動
すると、移動体17は回転運動する。これは、正反対の
向きの変位機構部13aと13c、13bと13dが同
一直線上に配置されていないためである。従って、4種
類の各々直角の向きに配置された変位機構部13a〜1
3dを有する本圧電アクチュエータは、移動体17を平
面上で360゜任意方向に駆動・回転駆動する機能を有
するものである。
【0038】なお、ここでは、駆動ブロック11にはス
テンレス鋼材を、圧電素子14a〜14dにはPZT薄
膜を使用した。駆動ブロック11と接合した電極16に
通電するために、駆動ブロック11は導電体であること
が必要である。ただし、圧電素子14a〜14d−移動
体17間を導体、絶縁体で多層構造にすれば、表面が絶
縁体の駆動ブロックも可能である。
【0039】ここでは電極16を接地したが、電極15
a〜15dに印加する電圧と対極に接続しても、この圧
電アクチュエータは動作する。なお、印加電圧に関して
も、ここでは、交流電圧を印加したが、単極のパルスで
も動作する。なお、本圧電アクチュエータの駆動には、
移動体17と変位機構部13の加圧接触が要求される。
ここでは、移動体17の自重により駆動ブロック11と
加圧接触させた。しかし、駆動ブロック11、特に変位
機構部13と移動体17を加圧接触させるバネ等の機構
を付加することで、自重によらない一定の接触圧を加圧
できる。したがって、圧電アクチュエータと移動体の上
下位置関係によらず、移動体17を駆動することが可能
である。
【0040】なお、この4種類の変位機構部13a〜1
3dを有する圧電アクチュエータを、後述の実施の形態
4のように用いると、圧電アクチュエータ自体が基盤1
8上を360゜任意方向への駆動・回転運動する構成も
可能である。 (実施の形態4)図6は、本発明の圧電アクチュエータ
自体が移動機構となることを示す図である。
【0041】圧電アクチュエータは、駆動ブロック1
1、圧電素子14a、14b、14cおよび14d、圧
電素子14a〜14dと電気的に接合された電極15
a、15b、15cおよび15d、駆動ブロック11と
電気的に接合された電極16とで構成される。駆動ブロ
ック11の内部にはU字もしくはコ字型などの穴12
a、12b、12cおよび12d、穴12a〜12dに
より切り出された変位機構部13a、13b、13cお
よび13d、変位機構部13a〜13dに接合された圧
電素子14a〜14dが配置されている。この変位機構
部13a〜13dは、駆動ブロック11に対し自由に可
動する自由端部と駆動ブロック11に固定された固定端
部を有する。また変位機構部13a〜13dは駆動ブロ
ック11の内部に存在し、駆動ブロック11に対して突
起部分を持たない。そして、電極15a〜15dにはド
ライバー19を、ドライバー19には信号発生器20を
接続し、電極16を接地する。
【0042】以上の構成の圧電アクチュエータを圧電素
子の面が上になるよう基盤18上に設置する。そこで、
電極15a〜15dに交流電圧を印加すると、圧電素子
14a〜14dは印加電圧に応じて、屈曲を繰り返す。
この圧電素子14a〜14dの屈曲により、変位機構部
13a〜13dに曲げ運動が励起され、振動する。この
振動が駆動源となり、圧電アクチュエータ全体は変位機
構部13a〜13dの固定端部から自由端部へ向かう方
向、つまり図4の左から右へ移動する。
【0043】なお、実施の形態3のように、変位機構部
13の固定端部と自由端部の向きを各々直角に揃え、複
数の変位機構部13を同一直線上に配置しないことで、
基盤18上を360゜任意方向への移動および回転運動
する圧電アクチュエータも実現可能である。なお、実施
の形態1と同様に、ここでは、駆動ブロック11にはス
テンレス鋼材を、圧電素子14a〜dにはPZT薄膜を
使用した。駆動ブロック11と接合した電極16に通電
するために、駆動ブロック11は導電体であることが必
要である。ただし、圧電素子14a〜d−基盤18間を
導体、絶縁体で多層構造にすれば、表面が絶縁体の駆動
ブロックも可能である。
【0044】ここでは電極16を接地したが、電極15
a〜15dに印加する電圧と対極に接続しても、この圧
電アクチュエータは動作する。印加電圧に関しても、こ
こでは、交流電圧を印加したが、単極のパルスでも動作
する。なお、本圧電アクチュエータの駆動には、基盤1
8と変位機構部13a〜dの加圧接触が要求される。こ
こでは、圧電アクチュエータの自重により駆動ブロック
11と基盤18を加圧接触させた。しかし、駆動ブロッ
ク11、特に変位機構部13a〜13dと基盤18を加
圧接触させるバネ等の機構を付加することで、自重によ
らない一定の接触圧を加圧できる。したがって、圧電ア
クチュエータと移動体の上下位置関係によらず、圧電ア
クチュエータを駆動することが可能である。
【0045】また、基盤18と変位機構部13a〜13
dとの接触に関して、図6では変位機構部13a〜13
dと接触する基盤18の接触面を平面で表わした。しか
し、複数の変位機構部が駆動ブロックにある場合は、あ
る一つの変位機構部と接触していれば駆動できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
電アクチュエータの小型化が実現できる。つまり、本発
明の圧電アクチュエータは、駆動ブロック内部に駆動ブ
ロックに一端を固定された固定端部と他端部を駆動ブロ
ックから切り離された自由端部を有する変位機構部を設
け、この変位機構部に圧電素子を貼り付けた配置構成と
した。このことから、従来の圧電アクチュエータに不可
欠であった駆動対象物と接触する突起部分が不必要とな
り、小型化に対して問題となった突起部分作成について
の問題点全てを回避できる。
【0047】また、平板形状の変位機構部は剛性が低
く、屈曲振動を励起するエネルギーが小さくても、変位
機構部の大きな振動振幅を得られる。このことにより、
駆動ブロックと移動体部材間で振動振幅−移動速度間の
伝達効率の高い運動変換系を実現できる。これより、以
下の効果を有する。 極めて小型な圧電アクチュエータになる。 薄型化が可能な圧電アクチュエータになる。 本発明の圧電アクチュエータは最少機能部品数で直
進運動機能が再現される。 本発明の圧電アクチュエータは最少機能部品数で往
復運動機能が再現される。 本発明の圧電アクチュエータは最小機能部品数で3
60゜任意方向への運動機能が再現される。 本発明の圧電アクチュエータは最小機能部品数で回
転運動機能が再現される。 移動体もしくは圧電アクチュエータ自体の自重によ
る微小加圧接触で運動機能が実現する。 エッチングプロセス処理で構成部品が形成可能なた
め、構成部品の高精度化、組立および調整作業が最少工
程数となり、安価に大量生産が可能となる。 また、本発明の圧電アクチュエータは、以上のよう
な小型薄型化の特徴から、従来の圧電アクチュエータの
ように単体で直進運動の得られるデバイスとしてだけで
なく周りの部品との一体化や、機器組込型として利用で
き、多くの分野で応用展開が行われる効果も兼ね備え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧電アクチュエータの第1の実施例
の構成図
【図2】 本発明の圧電アクチュエータの動作原理を説
明する断面図
【図3】 本発明の圧電アクチュエータの電気回路図
【図4】 本発明の圧電アクチュエータの第2の実施例
の構成図
【図5】 本発明の圧電アクチュエータの第3の実施例
の構成図
【図6】 本発明の圧電アクチュエータの第4の実施例
の構成図
【符号の説明】
11 駆動ブロック 12 穴 13 変位機構部 14 圧電素子 15 圧電素子と接合された電極 16 駆動ブロックと接合された電極 17 移動体 18 基盤 19 信号発生器 20 ドライバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 英孝 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−277624(JP,A) 特開 平4−4775(JP,A) 特開 平2−46183(JP,A) 特開 平9−205782(JP,A) 特開 平7−184382(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02N 2/00 H01L 41/09

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動ブロックと、 前記駆動ブロック内部に設けられ、前記駆動ブロックに
    対し自由に可動する自由端部と前記駆動ブロックに固定
    された固定端部を有する変位機構部と、 前記変位機構部の一方の面に接合され、その屈曲により
    接合された前記自由端部を移動する圧電素子と、 前記変位機構部の他方の面に接触する移動体と、 前記圧電素子と電気的に接合された電極と、 前記電極に通電する電圧源とを備えたことを特徴とする
    圧電アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記駆動ブロック内に前記変位機構部が
    複数設けられ、前記複数の変位機構部の固定端部と自由
    端部の方向が一方向に揃えられたことを特徴とする請求
    項1記載の圧電アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記駆動ブロック内に前記変位機構部が
    複数設けられ、前記複数の変位機構部の固定端部と自由
    端部の方向が一方向に揃えられた第一の変位機構部群
    と、前記第一の変位機構部群とは逆方向に固定端部と自
    由端部の方向が揃えられた第二の変位機構部群を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記第一の変位機構部群と前記第二の変
    位機構部群は、同一直線上に配置されていないことを特
    徴とする請求項3記載の圧電アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記駆動ブロック内に前記変位機構部が
    複数設けられ、前記複数の変位機構部の固定端部と自由
    端部の方向が一方向に揃えられた第一の変位機構部群
    と、前記第一の変位機構部群とは逆方向に固定端部と自
    由端部の方向が揃えられた第二の変位機構部群と、前記
    第一の変位機構部群あるいは前記第二の変位機構部群の
    固定端部と自由端部の方向と直交する方向に固定端部と
    自由端部の方向が一方向に揃えられた第三の変位機構部
    群と、前記第三の変位機構部群とは逆方向に固定端部と
    自由端部の方向が揃えられた第四の変位機構部群とを有
    することを特徴とする請求項1記載の圧電アクチュエー
    タ。
  6. 【請求項6】 駆動ブロックと、 前記駆動ブロック内部に設けられ、前記駆動ブロックに
    対し自由に可動する自由端部と前記駆動ブロックに固定
    された固定端部を有する変位機構部と、 前記変位機構部の一方の面に接合され、その屈曲により
    接合された前記自由端部を移動する圧電素子と、 前記圧電素子と電気的に接合された電極と、 前記電極に通電する電圧源とを備えたことを特徴とする
    圧電アクチュエータ。
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