JP4724904B2 - 振動アクチュエータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振動アクチュエータに関し、より具体的には、駆動対象物の駆動方向の自由度を増加させた振動アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の振動アクチュエータ1の一例の構成を示す斜視図である。また、図14は、この振動アクチュエータ1の振動子2に発生した2つの振動L1及びB4の波形例を示す説明図である。なお、この種の振動アクチュエータ1として、超音波の振動域を利用した超音波アクチュエータが知られているため、以降の説明では超音波アクチュエータを例にとる。
【0003】
図13に示すように、従来の超音波アクチュエータ1では、振動子2を構成する弾性体3の一方の平面に設けられた圧電素子4の入力領域4a、4bに、電極5a、5bを介して、互いの位相が約(π/2)異なるとともに所定の周波数を有する2相の駆動信号(交流電圧)VA 、VB をそれぞれ入力する。これにより、図14に示すように、弾性体3には、位相が異なる1次の縦振動L1と4次の屈曲振動B4とが励振される。
【0004】
これら二つの振動L1及びB4はともに合成され、弾性体3に設けられた駆動力取出部3a、3bに、楕円状に周期的に変位するとともに互いの位相がπずれた楕円運動がそれぞれ発生する。このため、超音波アクチュエータ1は、駆動力取出部3a、3bに加圧接触する駆動対象物6を一方向(図13及び図14それぞれにおける左右方向)へ直線的に摩擦駆動する。
【0005】
このように、従来の超音波アクチュエータは、いずれも、振動子に励振した二種の振動を合成することによって駆動力取出部に楕円状の周期的変位を形成し、加圧接触する駆動対象物を摩擦駆動する、いわゆる2モード縮退型の振動子を用いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、各種装置の小型化や多機能化、さらには低コスト化への要請が益々増大している。例えば、小型のX−Yステージや各種ロボットの関節部その他の精密機器等については、小型、高推力、静粛性さらには低コスト性とともに、柔軟な機械的動作の実現、具体的には2自由度や3自由度といった多自由度での駆動の実現が、強く要求されるようになってきた。
【0007】
しかし、従来の超音波アクチュエータ1を用いて多自由度で駆動対象物6を駆動するには、少なくとも要求される自由度の数と同じ数の超音波アクチュエータ1を用いる必要があった。すなわち、前述したように、従来の超音波アクチュエータ1の駆動方向は、楕円状の周期的な変位の発生方向と平行な一方向に限られており、1自由度の動作である。このため、超音波アクチュエータ1により駆動対象物6を例えば2方向へ駆動するには、少なくとも2つの超音波アクチュエータ1を組み合わせて用いる必要があった。
【0008】
また、このように2つの超音波アクチュエータ1により駆動対象物6を2方向へ駆動させるには、これら2つの超音波アクチュエータ1の振動子2を、それぞれの駆動力取出部3a、3bを介して、いずれも駆動対象物6に加圧接触させておく必要がある。このため、一方の超音波アクチュエータ1による駆動時に、他方の超音波アクチュエータ1の接触がブレーキとして作用することを防止するため、各振動子2と駆動対象物6との間に例えば電磁クラッチを介在させたり、あるいは非駆動時の超音波アクチュエータ1の振動子2にも屈曲振動B4を発生させて駆動対象物6との間の摩擦抵抗をできるだけ低減する等といった、特別の工夫を行う必要もあった。
【0009】
なお、超音波アクチュエータ1と駆動対象物6との間にギヤを介在させ、このギヤを適宜切り替えて駆動方向をその都度切り替えることにより、1つの超音波アクチュエータ1により駆動対象物6を2方向へ駆動することは、技術的には可能である。しかし、これでは、駆動系の構成が相当複雑化するため、コストの上昇や故障頻度の増加は否めないとともに、超音波アクチュエータ1により駆動対象物6を直接駆動するのではなくなるために起動や停止等の応答性が著しく低下してしまう。
【0010】
このように、従来の超音波アクチュエータ1により駆動対象物6を多自由度で駆動しようとすると、駆動系の大型化、高重量化、複雑化、高コスト化、高騒音化さらには低応答性化等が避けられず、技術上の大きな課題であった。
【0011】
本発明の目的は、駆動対象物の駆動方向の自由度を増加させた、例えば超音波アクチュエータ等の振動アクチュエータを、駆動系の大型化、高重量化、複雑化、高コスト化、高騒音化さらには低応答性化等を生じることなく、提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、いわゆる面垂直振動を含む3種の振動を励振させることが可能であるとともにこれらの3種の振動の合成により駆動力取出部に駆動力を発生することが可能な新規な振動子を用いることによって、駆動方向の自由度を増加させることができ、これにより、1つの振動アクチュエータにより駆動対象物を2方向ないしは3方向へ駆動することが可能になるという、新規かつ重要な知見に基づいてなされたものである。
【0013】
請求項1の発明では、第1の振動、第2の振動及び第3の振動が励起され、これら3種の振動が合成される円環状の振動子と、この振動子の厚さ方向の外周面に設けられた駆動力取出部と、第1の振動、第2の振動及び第3の振動のうち少なくとも2つの振動の駆動信号の位相を切り替えて励振することにより駆動力取出部に周期的変位を形成する駆動装置とを備え、第1の振動が、振動子の略中心から放射状に拡径及び縮径する対称伸び振動であり、第2の振動が、振動子の平面内で屈曲変形する面内屈曲振動であり、第3の振動が、振動子の平面外で屈曲変形する面垂直振動であることを特徴とする振動アクチュエータを提供する。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1に記載された振動アクチュエータにおいて、第1の振動、第2の振動及び第3の振動が、互いに交差する方向へ振動することを特徴とする。
【0017】
請求項の発明は、請求項1または請求項2に記載された振動アクチュエータにおいて、対称伸び振動が(R、1)振動であり、面内屈曲振動が((1、1))振動であり、さらに面垂直振動がB12振動であることを特徴とする。
【0018】
請求項の発明は、請求項に記載された振動アクチュエータにおいて、振動子が、B12振動の径方向へ生じる二つの節位置により4つの区画にそれぞれ設けられた駆動信号入力領域を有するとともに、駆動装置が、これら駆動信号入力領域にそれぞれ入力する駆動信号の位相を独立して制御可能であることを特徴とする。
【0019】
請求項の発明は、請求項に記載された振動アクチュエータにおいて、駆動装置が、(R、1)振動及び((1、1))振動を励振することによる第1の方向への周期的変位と、(R、1)振動及びB12振動を励振することによる第1の方向とは異なる第2の方向への周期的変位と、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動を励振することによる第1の方向及び第2の方向が合成された第3の方向への周期的変位とを切り替えて、駆動力取出部に形成することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータにおいて、振動子が、扇形の4つの区画にそれぞれ設けられた駆動信号入力領域を有するとともに、駆動装置が、この駆動信号入力領域にそれぞれ入力する駆動信号の位相を独立して制御可能であることを特徴とする
さらに、請求項の発明は、請求項1から請求項までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータにおいて、駆動力取出部が、駆動対象物に加圧接触され、駆動力取出部に形成される周期的変位により、駆動対象物を少なくとも2方向に駆動することを特徴とする
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる振動アクチュエータの実施の形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の各実施の形態の説明では、振動アクチュエータが超音波の振動域を利用した超音波アクチュエータである場合を例にとる。
【0021】
図1は、本実施の形態の超音波アクチュエータ10の構成を示す説明図である。また、図2はこの超音波アクチュエータ10の電極13の配置を示す説明図であって、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)におけるA−A断面図、図2(c)は底面図である。
【0022】
図1に示すように、本実施の形態の超音波アクチュエータ10は、弾性体11、電気機械変換素子12、電極13及び駆動力取出部14を有する振動子15と、駆動装置16とを有する。以下、本実施の形態の超音波アクチュエータ10のこれらの構成要素について順次説明する。
【0023】
弾性体11は、本実施の形態では真鍮により円環状に形成したが、真鍮に限られるものではなく、普通鋼、真鍮以外の銅合金さらにはステンレス鋼等といった共振先鋭度が大きな材料から構成されていてもよい。
【0024】
また、後述するように、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動のそれぞれの共振周波数を略一致させてこれら3つの振動を縮退させるため、本実施の形態では、環状の弾性体11の外径aに対する内径bの比である内外径比(b/a)が略0.3となるように、弾性体11の各部の寸法を設定した。
【0025】
弾性体11の二つの平面には、それぞれ、弾性体11と同様の外径及び内径で円環状に形成された電気機械変換素子12a、12bが、例えば接着されて装着される。本実施の形態では、電気機械変換素子12a、12bとしてPZT(チタンジルコン酸鉛)からなる電歪素子を用いた。
【0026】
弾性体11に装着された電気機械変換素子12a、12bそれぞれの表面には、電極13が装着される。本実施の形態では電極13として銀電極を用いた。
電気機械変換素子12aの表面に装着された電極13は、扇形の4枚の電極13a、13b、13c、13dにより構成される。一方、電気機械変換素子12bの表面に装着された電極13も、扇形の4枚の電極13e、13f、13g、13hにより構成される。
【0027】
電極13aと電極13gとは弾性体11の厚さ方向に関して同一の範囲に装着され、電極13bと電極13fとは弾性体11の厚さ方向に関して同一の範囲に装着され、電極13cと電極13eとは弾性体11の厚さ方向に関して同一の範囲に装着され、さらに、電極13dと電極13hとは弾性体11の厚さ方向に関して同一の範囲に装着される。
【0028】
図6を参照しながら後述するように、電極13a及び13g、電極13b及び13f、電極13c及び13e、さらに電極13d及び13hは、弾性体11に励振されるB12振動の径方向へ直線的に生じる2つの節位置(節径)19a、19bにより区画された4つの領域に、それぞれ、隣接するもの同士が互いに電気的に絶縁されて装着される。これにより、振動子15は、B12振動のこれら2つの節径19a、19bにより区画された4つの入力領域を振動子15の両面に有しており、電極13a〜13hに対応した合計8つの駆動信号入力領域が形成されている。
【0029】
各電極13a〜13hには、それぞれリード線17a〜17hが例えば半田付けにより接続されており、これらのリード線17a〜17hは、いずれも、後述する駆動装置16に内蔵された駆動回路の出力部に接続されている。
【0030】
各電極13a〜13hには、後述する駆動装置16から、真鍮製の弾性体11がグランド電位になるようにして、その位相をそれぞれ独立して制御された駆動信号(交流電圧)が、リード線17a〜17hを介して入力される。
【0031】
各電極13a〜13hに入力される駆動信号それぞれの位相を適宜設定することにより、弾性体11には、第1の振動、第2の振動及び第3の振動のうちの少なくとも一つの振動が励振される。
【0032】
弾性体11に励振される第1の振動は、弾性体11の略中心から放射状に拡径及び縮径する対称伸び振動であり、本実施の形態では(R、1)振動である。また、第2の振動は、弾性体11の平面内で屈曲変形する面内屈曲振動であり、本実施の形態では((1、1))振動である。さらに、第3の振動は、弾性体11の平面外で屈曲変形する面垂直振動であり、本実施の形態ではB12振動である。以下、本実施の形態において弾性体11に励振される(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動について順次説明する。
【0033】
(i) (R、1)振動
図3は、本実施の形態における弾性体11に発生する(R、1)振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。
【0034】
すなわち、図3に示すように、(R、1)振動は、弾性体11の径方向へ拡径及び縮径する対称伸び振動であり、図3は縮径時の状況を示す。図3に示すタイミングにおいては、弾性体11の外周面であって厚さ方向の中央に位置する質点B、B’及び質点C、C’は、いずれも縮径方向への変位成分Urを有する。
【0035】
(ii)((1、1))振動
図4は、本実施の形態における弾性体11に発生する((1、1))振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。
【0036】
すなわち、図4に示すように、((1・1))振動は、弾性体11の外周面であって厚さ方向の中央に位置する質点D、D’を中心とする面内屈曲振動である。なお、質点D、D’では矢印方向への変位成分Uθを有するとともに、弾性体11の中心に関して質点D、D’と直交する位置に存在する質点E、E’では、それぞれ、図4中に矢印で示すような伸び変位及び収縮変位がその周期に応じて交互に発生する。
【0037】
(iii) B12振動
図5は、本実施の形態における弾性体11に発生するB12振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。また、図6は、弾性体11に発生するB12振動の1つの節円18と、2つの節径19a、19bとの発生状況を模式的に示す説明図である。
【0038】
すなわち、図5及び図6にそれぞれ示すように、B12振動は、弾性体11の平面外方向(厚さ方向)への屈曲振動であって、円状に発生する一つの節位置(節円)18と、径方向へ直線的に発生する二つの節位置(節径)19a、19bとを有する、弾性体11の厚さ方向への屈曲振動である。このため、B12振動による弾性体11の変位の方向は、弾性体11の周方向に沿って、2つの節径19a、19bにより区画された4領域毎に4回逆転して発現する。
【0039】
本実施の形態では、2つの節径19a、19bにより区画された4つの領域に、4枚の電極13a〜13dと、電極13e〜13hとが、隣接する電極同士が互いに離れて配置されることにより電気的に絶縁されて、装着される。このため、本実施の形態では、振動子15は、B12振動の径方向へ生じる二つの節位置19a、19bにより4つに区画された入力領域を振動子15の両面に有し、合計で8つの駆動信号入力領域を有する。
【0040】
12振動により、弾性体11は、弾性体11の平面と交差する方向(弾性体11の厚さ方向)へ振動し、弾性体11の円周上に位置する質点D、D’は、図5中の矢印方向(弾性体11の厚さ方向)への変位成分Upを有する。
【0041】
図3〜図5にそれぞれ矢印Ur、Uθ及びUpにより示すように、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動それぞれの振動方向は、互いに交差する方向である。
【0042】
このように、本実施の形態では、前述した図1及び図2に示すように、弾性体11の一方の平面側に装着される電極13a〜13dと、弾性体11の他方の平面側に装着される電極13e〜13hとをいずれも4分割し、さらにこれらの電極13a〜13hを2グループ化することによって振動子15に合計8つの駆動信号入力領域を形成する。このため、これら8つの駆動信号入力領域のうちで隣り合うもの同士、及び上下面で対応するもの同士について、互いに逆位相となる駆動信号を入力することにより、弾性体11の両面で発生する屈曲変位を不均一化することができる。このため、本実施の形態によれば、高い効率でB12振動を励振することができる。
【0043】
なお、本実施の形態の振動子15に励振される(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動それぞれ自体については、「新版 超音波モータ」(トリケップス刊、上羽貞行氏、富川義朗氏共著)により既に公知であるため、これ以上の説明は省略する。
【0044】
図7は、弾性体11の内外径比(b/a)と、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動のそれぞれの共振周波数fとの関係の一例を、各振動について示すグラフである。なお、図7における符号aは環状の弾性体11の外径であり、符号bは環状の弾性体11の内径である。また、図7に示す結果は、弾性体11の厚さtが0.6mmの場合である。
【0045】
同図にグラフで示すように、弾性体11の厚さが0.6mmである場合には、内外径比(b/a)をおよそ0.25以上0.35以下の範囲となるように設定すると、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動のそれぞれの共振周波数が略一致するためにこれら3つの振動を縮退させることができる。これら3つの振動を確実に縮退させるためには、弾性体11の内外径比(b/a)は0.27以上0.33以下であることが望ましく、0.29以上0.31以下であることがさらに望ましい。
【0046】
このように、本実施の形態の振動子15では、その厚さtや内外径比(b/a)を適宜設定することにより、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動を縮退させることが可能である。本実施の形態では、弾性体11の厚みは約1.2mm、内外径比(b/a)を約0.3とすることにより、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動の3種の振動を縮退させた。
【0047】
さらに、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、質点Dに、駆動力取出部14を突設して設けてある。この駆動力取出部14は、高分子材等を主成分とした摺動部材であり、高分子材としては、PTFE、ポリイミド樹脂、PEN、PPS、PEEK等が例示される。駆動力取出部14により、弾性体11に励振された(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動の合成として形成される楕円状の周期的変位を、取り出すことができる。
【0048】
図8は、駆動装置16の駆動回路を示すブロック図である。
発振器20は、振動子15に励振される(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動に共通する共振周波数(図7における周波数f1 )の信号を発振する。発振器20の出力は、8つに分岐されて移相器21に入力される。移相器21では、各入力信号はその位相を適宜設定・変更される。移相器21により位相を適宜設定された8つの信号は、それぞれ増幅器22a〜22hに入力されて所定の値に増幅された後、図1におけるリード線17a〜17h及び電極13a〜13hを介して、振動子15に形成された8つの駆動信号入力領域にそれぞれ入力される。
【0049】
このようにして、本実施の形態の駆動装置16は、振動子15の一方の平面における電極13a〜13dと、振動子15の他方の平面における電極13e〜13hとにそれぞれ入力される駆動信号の位相を、独立して制御することが可能である。
【0050】
表1には、本実施の形態の駆動装置16を用いて各電極13a〜13hに様々な位相を有する駆動信号を入力したときに、振動子15に励振される振動と、駆動力取出部14に現れる駆動力発生方向とをまとめて示す。以下、この表1と図2(a)〜図2(c)とを参照しながら、本実施の形態の振動子15に発生する駆動力の発生を説明する。
【0051】
【表1】
Figure 0004724904
表1における電気入力パターンA〜Cは、それぞれ、(R、1)振動、((1、1))振動、B12振動が単独で励振される場合である。この場合、振動子15の駆動力取出部14には楕円状の周期的変位は発生しないため、駆動力取出部14 には駆動力は発生しない。
【0052】
次に、表1における電気入力パターンD、Eは、いずれも、(R、1)振動及び((1、1))振動が励振される場合である。この場合、振動子15の平面と平行な平面 (図2(a)又は図2(c)におけるXY平面) 内方向へ振動する楕円状の変位が発生するため、駆動力取出部14には、このXY平面内のある方向(第1の方向)への一次元の駆動力が発生する。
【0053】
次に、表1における電気入力パターンF、Gは、いずれも、(R、1)振動及びB12振動が励振される場合である。この場合、振動子15の平面と交差する平面 (図2(b)におけるYZ平面) 内方向へ振動する楕円状の変位が発生するため、駆動力取出部14には、このYZ平面内のある方向(第2の方向)への一次元の駆動力が発生する。
【0054】
さらに、表1における電気入力パターンHは、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動がいずれも励振される場合である。この場合、駆動力取出部14には、図2(a)〜図2(c)に示すXYZ空間において上記の第1の方向及び第2の方向が合成された第3の方向への一次元の駆動力が発生する。
【0055】
このようにして、本実施の形態により、以下に列記する効果が得られる。
(1)本実施の形態では、円環状の外形を有する振動子15を用い、その内外径比(b/a)を最適に設定したため、対称伸び振動である(R、1)振動と、面内屈曲振動である((1、1))振動と、面垂直振動であるB12振動とを励振することができる。
【0056】
このため、本実施の形態では、振動子15は、第1の振動である(R、1)振動と、第2の振動である((1、1))振動と、第3の振動であるB12振動とを励振し、これら3種の振動が合成された周期的変位を駆動力取出部14に形成することが可能である。すなわち、図2(a)〜図2(c)に示すXYZ空間において、(R、1)振動及び((1、1))振動の励振による駆動力の発生方向である第1の方向と、(R、1)振動及びB12振動の励振による駆動力の発生方向である第2の方向との合成方向である第3の方向への駆動力を、駆動力取出部14から取出すことができる。このように、これまでの超音波アクチュエータでは得られなかった第3の方向への駆動力を取り出すことが可能となるため、駆動対象物に対する超音波アクチュエータ10の設置(設置位置や設置姿勢等)の自由度を従来よりも増加することができる。このため、特に各種機器の狭隘部等への超音波アクチュエータ10の搭載性を向上することができる。
【0057】
(2)本実施の形態では、駆動装置16により、第1の振動である(R、1)振動、第2の振動である((1、1))振動及び第3の振動であるB12振動のうちの少なくとも2つの振動を切り替えて励振することにより駆動力取出部14に周期的変位を形成することができるため、第1の方向、第2の方向および第3の方向の3方向への駆動力を、1基の超音波アクチュエータ10によって発生することが可能となる。このため、超音波アクチュエータ10による駆動対象物の駆動方向の自由度を、従来よりも増加することができる。
【0058】
また、この際に、駆動源として別の超音波アクチュエータを併用する必要がなく、さらに、超音波アクチュエータ10と駆動対象物との間に例えばギヤや電磁クラッチ等を介在させる必要もない。このため、駆動系の複雑化を抑制でき、コストの上昇や故障頻度の増加を防止できる。
【0059】
さらに、超音波アクチュエータ10により駆動対象物を直接駆動することを維持できるため、起動や停止等における応答性の低下も防止できる。
したがって、本実施の形態によれば、駆動系の大型化、高重量化、複雑化、高コスト化、高騒音化さらには低応答性化等を生じることなく、駆動対象物の駆動方向の自由度を増加させることが可能である。
【0060】
(3)本実施の形態では、駆動力取出部14を有するとともに円環状の形状を有する振動子15を備え、駆動力取出部14に、振動子15に励振した面垂直振動であるB12振動と、振動子15に励振した面内屈曲振動である(R、1)振動、若しくは(R、1)振動及び((1、1))振動とが合成された周期的変位を形成することができる。このため、振動子15の平面と直交する平面(YZ平面)内のみならず、平行な平面(XY平面)内においても、楕円状の周期的変位を形成し、これらの周期的変位をいずれも駆動力取出部14から取り出すことが可能となる。このため、超音波アクチュエータ10による駆動対象物の駆動方向の自由度を増加させることができる。
【0061】
(第2の実施の形態)
図9は、第1の実施の形態の超音波アクチュエータ10を駆動源として用いた小型のX−Yステージ23の構成例を模式的に示す説明図である。なお、以降の各実施の形態の説明では、前述した第1の実施の形態と相違する部分について説明することとし、共通する部分については同一の図中符号を付すことにより、重複する説明を適宜省略する。
【0062】
振動子15は、コの字型の外形を有する支持部材24によって適宜手段により支持される。また、支持部材24の外部には、例えばコイルスプリング等の加圧力発生部材(図示しない)が設けられており、この加圧力発生部材が発生する加圧力Pにより支持部材24により支持される振動子15は、駆動対象物25に向けて付勢される。このため、振動子15の駆動力取出部14は、駆動対象物25の表面25aに適当な加圧力Pで加圧接触する。
【0063】
また、駆動対象物25は、複数のローラ26a、26bにより、XY平面と平行な平面内で移動自在に支持される。
この際、駆動装置16から、前述した表1に示す電気入力パターンD又は電気入力パターンEにしたがって電極13a〜13hに入力する駆動信号の位相を制御すると、表1に示すように、図9におけるX方向及びY方向の2方向への駆動力を、振動子15の駆動力取出部14に発生することができる。
【0064】
このため、この駆動力取出部14を介して振動子15に加圧接触する駆動対象物25を、X方向及びY方向の2方向へ駆動することができる。
このように、本実施の形態によれば、1つの超音波アクチュエータ10により、極めて小型でシンプルなX−Yステージ23を、2方向に駆動することを実現できた。
【0065】
(第3の実施の形態)
図10は、第1の実施の形態の超音波アクチュエータ10を、多軸型電動ロボットにおける手首軸の関節部の駆動源として適用した状況を模式的に示す説明図である。また、図11は、図10におけるG−G断面図である。
【0066】
多軸型電動ロボットにおける二つの手首軸27、28は互いに略直交する方向へ延設されている。二つの手首軸27、28は、いずれも、球状の接続部29により接続されている。この接続部29の外周面の上部には、支持部材24により支持された振動子15の駆動力取出部14が、加圧力Pで加圧接触する。なお、接続部29は、複数のコロ31aを備えるスラスト軸受け31により、図10におけるXY方向及びYZ方向の2方向に回転自在に支持されている。
【0067】
この際、駆動装置16から、前述した表1に示す電気入力パターンD〜電気入力パターンGにしたがって、電極13a〜13hに入力する駆動信号の位相を制御すると、表1に示すように、図10におけるXY方向及びYZ方向への駆動力を駆動力取出部14に発生することができる。
【0068】
このため、この駆動力取出部14を介して振動子15に加圧接触する球状の接続部29を、▲1▼XY方向へ回転させることにより手首軸27、28をともに垂直面内で傾斜動作させること、▲2▼YZ方向へ駆動することにより、手首軸27を回転軸回りに回転させるとともに手首軸28を垂直面内で傾斜動作させることが、可能となる。
【0069】
このように、本実施の形態によれば、多軸型電動ロボットにおける手首軸27、28の関節部を、極めて小型でシンプルな構造の駆動源により、駆動することができた。
【0070】
(第4の実施の形態)
図12は、本実施の形態の振動子15−1の構成例を示す斜視図である。本実施の形態では、弾性体11の両面に電気機械変換素子12a、12bを設けるのではなく、弾性体11の一方の面に電気機械変換素子12aを設け、その表面に電極13a、13b、13c、13dを設けている。
【0071】
また、弾性体11は導電性を有する真鍮からなるため、これを電気機械変換素子12aのグランド電極としている。
本実施の形態の振動子15−1においても、前述した表1に示す電気入力パターンD〜電気入力パターンGにしたがって、電極13a〜13dに入力する駆動信号の位相を制御すると、表1に示すように、図10におけるXY方向及びYZ方向への駆動力を駆動力取出部14に発生することができる。
【0072】
また、本実施の形態によれば、電気機械変換素子12の使用量が削減され、振動子15−1の製造コストが抑制される。
さらに別の形態として、図示していないが、弾性体11を用いずに電気機械変換素子12aの表面及び裏面にそれぞれ直接に電極13a、13b、13c、13dを装着することにより、振動子を構成するようにしても、本実施の形態と同様の動作を行うことができる。
【0073】
(変形形態)
各実施の形態の説明では、振動アクチュエータが超音波アクチュエータである場合を例にとった。しかし、本発明は超音波アクチュエータには限定されず、他の振動域を利用した振動アクチュエータについても同様に適用される。
【0074】
また、各実施の形態の説明では、振動子が円環状の外形を有するとともに、第1の振動として対称伸び振動を発生し、第2の振動として面内屈曲振動を発生し、さらに、第3の振動として面垂直振動を発生する場合を例にとった。しかし、この形態は本発明の例示であって、本発明はこの形態には限定されない。すなわち、本発明は、振動子に形成された駆動力取出部に、この振動子に励振した第1の振動、第2の振動及び第3の振動が合成された周期的変位を形成することが可能である場合には、等しく適用されるものであり、振動子の形状やこの振動子に発生する振動の種類には何ら限定されない。
【0075】
さらに、各実施の形態の説明では、対称伸び振動が(R、1)振動であり、面内屈曲振動が((1、1))振動であり、さらに、面垂直振動がB12振動である場合を例にとった。しかし、本発明は、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動の組合せには限定されず、対称伸び振動、面内屈曲振動及び面垂直振動の他の組合せについても、同様に適用可能である。例えば、面垂直振動としては、B12振動以外に、B13振動、B14振動、B15振動さらにはB21振動等が例示される。
【0076】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1〜請求項の本発明により、駆動対象物の駆動方向の自由度を増加させた、例えば超音波アクチュエータ等の振動アクチュエータを、駆動系の大型化、高重量化、複雑化、高コスト化、高騒音化さらには低応答性化等を生じることなく、提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の超音波アクチュエータの構成を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態の超音波アクチュエータの電極の配置を示す説明図であって、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)におけるA−A断面図、図2(c)は底面図である。
【図3】第1の実施の形態における弾性体に発生する(R、1)振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態における弾性体に発生する((1、1))振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態における弾性体に発生するB12振動による変位の状況を、模式的に示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態における弾性体に発生するB12振動の1つの節円と、2つの節径との発生状況を模式的に示す説明図である。
【図7】弾性体の内外径比(b/a)と、(R、1)振動、((1、1))振動及びB12振動のそれぞれの共振周波数fとの関係の一例を、各振動について示すグラフである。
【図8】駆動装置の駆動回路を示すブロック図である。
【図9】第1の実施の形態の超音波アクチュエータを駆動源として用いた小型のX−Yステージの構成例を模式的に示す説明図である。
【図10】第1の実施の形態の超音波アクチュエータを、多軸型電動ロボットにおける手首軸の関節部の駆動源として適用した状況を模式的に示す説明図である。
【図11】図10におけるG−G断面図である。
【図12】第4の実施の形態の振動子の構成例を示す斜視図である。
【図13】従来の振動アクチュエータの一例の構成を示す斜視図である。
【図14】従来の振動アクチュエータの振動子に発生した2つの振動L1及びB4の波形例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 超音波アクチュエータ
11 弾性体
12a、12b 電気機械変換素子
13a〜13h 電極
14 駆動力取出部
15 振動子
16 駆動装置
17a〜17h リード線

Claims (7)

  1. 第1の振動、第2の振動及び第3の振動が励起され、これら3種の振動が合成される円環状の振動子と、
    前記振動子の厚さ方向の外周面に設けられた駆動力取出部と、
    前記第1の振動、第2の振動及び第3の振動のうち少なくとも2つの振動の駆動信号の位相を切り替えて励振することにより前記駆動力取出部に周期的変位を形成する駆動装置とを備え、
    前記第1の振動は、前記振動子の略中心から放射状に拡径及び縮径する対称伸び振動であり、前記第2の振動は、前記振動子の平面内で屈曲変形する面内屈曲振動であり、前記第3の振動は、前記振動子の平面外で屈曲変形する面垂直振動であること
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記第1の振動、第2の振動及び第3の振動は、互いに交差する方向へ振動すること
    を特徴とする請求項1に記載された振動アクチュエータ。
  3. 前記対称伸び振動は(R、1)振動であり、前記面内屈曲振動は((1、1))振動であり、さらに前記面垂直振動はB12振動であること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載された振動アクチュエータ。
  4. 前記振動子は、前記B12振動の径方向へ生じる二つの節位置により4つの区画にそれぞれ設けられた駆動信号入力領域を有するとともに、
    前記駆動装置は、該駆動信号入力領域にそれぞれ入力する駆動信号の位相を独立して制御可能であること
    を特徴とする請求項3に記載された振動アクチュエータ。
  5. 前記駆動装置は、
    前記(R、1)振動及び前記((1、1))振動を励振することによる第1の方向への周期的変位と、
    前記(R、1)振動及び前記B12振動を励振することによる前記第1の方向とは異なる第2の方向への周期的変位と、
    前記(R、1)振動、前記((1、1))振動及び前記B12振動を励振することによる前記第1の方向及び前記第2の方向が合成された第3の方向への周期的変位と
    を切り替えて、前記駆動力取出部に形成すること
    を特徴とする請求項4に記載された振動アクチュエータ。
  6. 前記振動子は、扇形の4つの区画にそれぞれ設けられた駆動信号入力領域を有するとともに、
    前記駆動装置は、該駆動信号入力領域にそれぞれ入力する駆動信号の位相を独立して制御可能であること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータ。
  7. 前記駆動力取出部は、駆動対象物に加圧接触され、前記駆動力取出部に形成される周期的変位により、前記駆動対象物を少なくとも2方向に駆動すること
    を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載された振動アクチュエータ。
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