JP4650221B2 - 多自由度超音波モータ - Google Patents

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この発明は、多自由度超音波モータに係り、特に球状のロータを複数の軸回りに回転させるモータに関する。
近年、超音波振動を利用してロータを回転させる超音波モータが提案され、実用化されている。この超音波モータは、圧電素子を用いてステータの表面に進行波を発生させ、ステータにロータを加圧接触させることによりこれら両者間の摩擦力を介してロータを移動させるものである。
例えば、特許文献1には、ベアリングを介してバネでロータに予圧をかけることによりロータをステータに加圧接触させ、この状態で互いに重ね合わされた複数の圧電素子板に駆動電圧を印加してステータに超音波振動を発生させることでロータを回転させる多自由度超音波モータが開示されている。ここで予圧とは、少なくとも圧電素子に通電しない状態でロータをステータに押しつける圧力のことをいう。
特開2004−312809号公報
しかしながら、予圧をかけるためにベアリングをロータに接触させるので、摩擦損失に起因してトルクが低下するという問題点があった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、高トルクを実現することができる多自由度超音波モータを提供することを目的とする。
この発明に係る多自由度超音波モータは、互いに対向して配置される複数のステータと、これら複数のステータにより挟持される略球体状のロータと、複数のステータに共通に設けられると共に複数のステータを互いに同一の方向の駆動力を発生するように振動させてロータを回転させる1つのステータ振動手段とを備えたものである。
複数のステータをステータ振動手段の一方の側に配置すると共に互いに一体に形成することができる。
あるいは、複数のステータを、ステータ振動手段の両側に配置してステータ振動手段を挟むように構成することもできる。この場合、複数のステータは、それぞれロータをその周方向に沿って環状に囲むように配置されるリング形状から形成することができ、また、複数のステータがステータ振動手段により振動するときに形成される節位置でこれらのステータを支持することもできる。
複数のステータのうち少なくとも1つが、周方向の複数箇所でのみロータの表面に接触するように構成してもよい。このとき、前記複数箇所は、ロータに対して互いに対称の位置にあることが望ましい。
また、好ましくは、複数のステータのうち少なくとも1つが、ロータを挟む方向に弾性を有している。
さらに、ステータ振動手段を、互いに異なる3方向の振動を生じる3対の圧電素子板から構成すれば、これら3方向の振動のうち2方向の振動を互いに位相をずらして組み合わせた合成振動を発生させることによりステータのロータとの接触部分に楕円運動を形成することができる。
この発明によれば、高トルクを実現することができる多自由度超音波モータが得られる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1及び図2に、この発明の実施の形態1に係る多自由度超音波モータを示す。基部ブロック1と第1のステータ2との間にステータ振動手段となる円筒状の振動子3が挟持されると共に基部ブロック1と第1のステータ2とが振動子3内に通された連結ボルト4を介して互いに連結されており、多自由度超音波モータ全体としてほぼ円柱状の外形を有している。ここで、説明の便宜上、基部ブロック1から第1のステータ2へと向かう円柱状の外形の中心軸をZ軸と規定し、Z軸に対して垂直方向にX軸が、Z軸及びX軸に対して垂直にY軸がそれぞれ延びているものとする。
振動子3は、それぞれXY平面上に位置し且つ互いに重ね合わされた平板状の第1〜第3の圧電素子部31〜33を有しており、これらの圧電素子部31〜33が絶縁シート34〜37を介してステータ2及び基部ブロック1から、また互いに絶縁された状態で配置されている。
第1のステータ2には、振動子3に接する面とは反対側に凹部5が形成されており、この凹部5内に略球体状のロータ6が収容される。凹部5は、ロータ6の直径より小さな内径を有する小径部7と、ロータ6の直径より大きな内径を有する大径部8とからなり、これら小径部7及び大径部8との境界部にXY平面上に位置する環状の段差9が形成されている。
さらに、第1のステータ2の上部にはZ軸方向に隣接して環状の第2のステータ10が配置され、この第2のステータ10の内周縁にXY平面上に位置する環状の角部11が形成されている。第2のステータ10は、多数、例えば12本の固定用ボルト12により第1のステータ2に堅固に固定されており、第1のステータ2と第2のステータ10は振動子3から与えられる振動に対して同一の振動モードで振動する単一のステータ振動体Sを形成する。
ロータ6は凹部5内の段差9及び第2のステータ10の角部11の双方に当接して挟持され、回転自在に支持されている。
例えば、基部ブロック1、第1のステータ2及び第2のステータ10はそれぞれジェラルミンから形成され、多自由度超音波モータ全体が直径40mm及び高さ100mm程度のほぼ円柱体を形成している。ロータ6としては、直径25.8mmの鋼球が用いられる。
図3に示されるように、振動子3の第1の圧電素子部31は、それぞれ円板形状を有する電極板31a、圧電素子板31b、電極板31c、圧電素子板31d及び電極板31eが順次重ね合わされた構造を有している。同様に、第2の圧電素子部32は、それぞれ円板形状を有する電極板32a、圧電素子板32b、電極板32c、圧電素子板32d及び電極板32eが順次重ね合わされた構造を有し、第3の圧電素子部33は、それぞれ円板形状を有する電極板33a、圧電素子板33b、電極板33c、圧電素子板33d及び電極板33eが順次重ね合わされた構造を有している。
図4に示されるように、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dは、Y軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板31bと圧電素子板31dは互いに裏返しに配置されている。
第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dは、2分割されることなく全体がZ軸方向(厚み方向)に膨張あるいは収縮の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板32bと圧電素子板32dは互いに裏返しに配置されている。
第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dは、X軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板33bと圧電素子板33dは互いに裏返しに配置されている。
図1及び図3に示されるように、第1の圧電素子部31の両面部分に配置されている電極板31a及び電極板31eと、第2の圧電素子部32の両面部分に配置されている電極板32a及び電極板32eと、第3の圧電素子部33の両面部分に配置されている電極板33a及び電極板33eがそれぞれ電気的に接地されている。また、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dの間に配置されている電極板31cから第1の端子31tが、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dの間に配置されている電極板32cから第2の端子32tが、第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dの間に配置されている電極板33cから第3の端子33tがそれぞれ引き出されている。
次に、この実施の形態1に係る多自由度超音波モータの動作について説明する。
まず、振動子3に対して、第1の端子31tから第1のステータ2と第2のステータ10により形成されるステータ振動体Sの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ振動体SにY軸方向のたわみ振動を発生する。また、第2の端子32tからステータ振動体Sの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dがZ軸方向に膨張と収縮を繰り返し、ステータ振動体SにZ軸方向の縦振動を発生する。さらに、第3の端子33tからステータ振動体Sの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第3の圧電素子部33の一対の圧電素子板33b及び33dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ振動体SにX軸方向のたわみ振動を発生する。
そこで、第1の端子31tと第2の端子32tの双方から位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、Y軸方向のたわみ振動とZ軸方向の縦振動とが組み合わされてロータ6と接触する第1のステータ2の段差9及び第2のステータ10の角部11にそれぞれYZ面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介してロータ6がX軸回りに回転することとなる。
同様に、第2の端子32tと第3の端子33tの双方から位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向のたわみ振動とZ軸方向の縦振動とが組み合わされてロータ6と接触する第1のステータ2の段差9及び第2のステータ10の角部11にそれぞれXZ面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介してロータ6がY軸回りに回転することとなる。
さらに、第1の端子31tと第3の端子33tの双方から位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向のたわみ振動とY軸方向のたわみ振動とが組み合わされてロータ6と接触する第1のステータ2の段差9及び第2のステータ10の角部11にそれぞれXY面内の楕円振動が発生し、摩擦力を介してロータ6がZ軸回りに回転することとなる。
このように、振動子3の第1の端子31t、第2の端子32t及び第3の端子33tのうち2つの端子を選択し、これら2つの端子の双方から位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、ステータ振動体Sに振動が発生し、図5に破線矢印で示されるように、ロータ6と接触する第1のステータ2の段差9及び第2のステータ10の角部11にそれぞれ、選択された2つの端子に対応する面内の楕円振動が発生する。
このとき、第1のステータ2と第2のステータ10が単一のステータ振動体Sを形成しているので、第1のステータ2の段差9と第2のステータ10の角部11は互いに同一の振動モードで振動する。このため、ロータ6は、第1のステータ2の段差9と第2のステータ10の角部11の双方から回転力が伝達され、高トルクで回転することとなる。
従って、環状の第2のステータ10を通して露出するロータ6の表面部分に図示しないアーム、撮像装置等を取り付けることで、多自由度のアクチュエータ、広視野範囲を対象とするカメラ等を実現することができる。
なお、第2のステータ10を第1のステータ2に固定するための固定用ボルト12は、12本に限るものではなく、第1のステータ2と第2のステータ10が互いに同一の振動モードで振動する単一のステータ振動体Sを形成するように第2のステータ10を固定することができれば、固定用ボルト12の本数に限定されることはない。また、ロータ6を挟んだ状態で第2のステータ10を第1のステータ2に固着させることができれば、接着等、ボルト以外の固定方法でもよい。ただし、単一のステータ振動体Sを形成するためには、第1のステータ2と第2のステータ10の接触面積全体を利用して接着等することが望ましい。
また、第1のステータ2の段差9及び第2のステータ10の角部11の少なくとも一方が、ロータ6に全周にわたって接触するのではなく、図6に示されるように、周方向の複数箇所、例えば4箇所でのみロータ6の表面に接触するように構成することもできる。このようにすれば、第1のステータ2及び第2のステータ10とロータ6との接触による摩擦損失を低減することができ、さらに高トルクを実現することが可能となる。この場合、ロータ6の表面に接触する第1のステータ2あるいは第2のステータ10の複数の接触箇所Cは、ロータ6に対して互いに対称の位置にあることが好ましい。
実施の形態2.
図7に、この発明の実施の形態2に係る多自由度超音波モータを示す。この多自由度超音波モータは、図1に示した実施の形態1の多自由度超音波モータにおいて、環状の角部11が内周縁に形成された第2のステータ10の代わりに、環状の板バネ13aを有する第2のステータ13を用いたものである。環状の板バネ13aはロータ6を挟む方向に弾性を有しており、板バネ13aの内周縁13bがXY平面上に位置してロータ6の表面に当接している。
実施の形態1の多自由度超音波モータと同様に、第2のステータ13は12本の固定用ボルト12により第1のステータ2に堅固に固定されており、第1のステータ2と第2のステータ13が同一の振動モードで振動する単一のステータ振動体Sを形成している。
この実施の形態2においても、振動子3の第1の端子31t、第2の端子32t及び第3の端子33tのうち2つの端子を選択して交流電圧をそれぞれ印加することにより、ステータ振動体Sに振動が発生し、ロータ6と接触する第1のステータ2の段差9及び第2のステータ13の板バネ13aの内周縁13bが互いに同一の振動モードで振動して、ロータ6は高トルクで回転する。
このとき、板バネ13aの内周縁13bがロータ6の表面に弾力的に当接しているので、ロータ6と第1のステータ2の段差9及び第2のステータ13の板バネ13aの内周縁13bとの間の摩擦力が増加し、ロータ6の回転トルクの増大がなされることとなる。
実施の形態3.
図8に、この発明の実施の形態3に係る多自由度超音波モータを示す。この多自由度超音波モータは、図7に示した実施の形態2の多自由度超音波モータにおいて、凹部5内に環状の段差9が形成された第1のステータ2の代わりに、凹部5内に環状の板バネ14aが形成された第1のステータ14を用いたものである。この第1のステータ14の板バネ14aと第2のステータ13の板バネ13aは共にロータ6を挟む方向に弾性を有しており、板バネ14aの内周縁14bと板バネ13aの内周縁13bがそれぞれXY平面上に位置してロータ6の表面に当接している。
実施の形態1及び2の多自由度超音波モータと同様に、第2のステータ13は12本の固定用ボルト12により第1のステータ14に堅固に固定されており、第1のステータ14と第2のステータ13が同一の振動モードで振動する単一のステータ振動体Sを形成している。
この実施の形態3においても、振動子3の第1の端子31t、第2の端子32t及び第3の端子33tのうち2つの端子を選択して交流電圧をそれぞれ印加することにより、ステータ振動体Sに振動が発生し、ロータ6と接触する第1のステータ14の板バネ14aの内周縁14b及び第2のステータ13の板バネ13aの内周縁13bが互いに同一の振動モードで振動して、ロータ6は高トルクで回転する。
このとき、第1のステータ14の板バネ14aの内周縁14bと第2のステータ13の板バネ13aの内周縁13bがそれぞれロータ6の表面に弾力的に当接しているので、ロータ6と第1のステータ14の板バネ14aの内周縁14b及び第2のステータ13の板バネ13aの内周縁13bとの間の摩擦力が増加し、ロータ6の回転トルクの増大がなされる。
実施の形態4.
図9及び10に、この発明の実施の形態4に係る多自由度超音波モータを示す。上述した実施の形態1〜3の多自由度超音波モータでは、第1のステータ2あるいは14と第2のステータ10あるいは13が固定用ボルト12によって互いに一体に形成され、振動子3の一方の側に配置されていたが、この実施の形態4の多自由度超音波モータでは、第1のステータ15と第2のステータ16が振動子17を挟んで振動子17の両側に配置されている。
第1のステータ15及び第2のステータ16は、それぞれロータ6をその周方向に沿って環状に囲むように配置されるリング形状を有しており、ロータ6の直径よりわずかに小さな内径を有する円形の開口部15a及び16aが形成されている。ロータ6は、第1のステータ15の開口部15a及び第2のステータ16の開口部16aを通して+Z軸方向及び−Z軸方向の双方に露出している。
振動子17は、XY平面内で周方向に4分割されており、それぞれ図11に示すように、電極板17a、圧電素子板17b及び電極板17cが順次重ね合わされた構造を有している。4分割された振動子17の圧電素子板17bは、それぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張あるいは収縮の変形挙動を行うように分極されており、電極板17a及び17c間に独立した交流電圧を印加することにより、4分割された振動子17は互いに独立して駆動制御することができるように構成されている。このような振動子17が、絶縁シート18及び19を介して第1のステータ15及び第2のステータ16から絶縁された状態で配置されている。
4分割された振動子17をそれぞれ独立して駆動制御することにより、ロータ6と接触する第1のステータ15の開口部15aの周縁部及び第2のステータ16の開口部16aの周縁部に所望の面内の楕円振動を発生させて同一の振動モードで振動させることができ、ロータ6を高トルクで回転することが可能となる。
なお、第1のステータ15及び第2のステータ16が振動子17によって振動するときに形成される節位置で固定具20により第1のステータ15及び第2のステータ16を支持すれば、これら第1のステータ15及び第2のステータ16の振動に与える影響を最小限に抑えながら、この実施の形態4に係る多自由度超音波モータを支持することができる。
例えば、ステータ15の開口部15a及び第2のステータ16の開口部16aを通して+Z軸方向及び−Z軸方向に露出するロータ6の表面部分にそれぞれアーム、撮像装置等を取り付けることで、多自由度で複数のアームを有するアクチュエータ、極めて広い視野範囲を対象とするカメラ等を実現することができる。
なお、上記実施の形態において、振動子3の第1の端子31t、第2の32t、第3の33tのうち2つを選択して印加する交流電圧の位相は90度シフトさせていたが、90度に限らず変化させても良い。また、印加する交流電圧の電圧値を変化させてもよい。交流電圧を様々に制御することで第1のステ―タ2,15及び第2のステータ10,13,16に発生する楕円振動を制御することができる。
また、上記実施の形態において、第1のステ―タ2,15及び第2のステータ10,13,16とロータ6との接触は段差9や角部11のような角部であったが、この構成に限らない。楕円運動が伝達できれば平面で接触するようにしても曲面で接触しても良いし、環状でなくてもよい。
また、上記実施の形態において、振動子3は互いに異なる3方向の振動としてZ方向の縦振動と、X,Y方向のたわみ振動を発生する振動子を用いているが、このように互いに直交する振動でなくても良い。また、3方向の振動を発生させる振動子は第1圧電素子部31、第2圧電素子部32、第3圧電素子部33とそれぞれの方向に対応した圧電素子を用いているが、それぞれの方向の振動を発生させるのに複数の圧電素子部による振動を合成させても良いし、1つの圧電素子部を3つ以上に分極して1つの圧電素子部で2つ以上の方向の振動を発生させても良い。
また、上記実施の形態では、3方向のうちの2方向を選択して振動を発生させていたが、3方向に対応した圧電素子全てに交流電圧を印加し、各方向の振動の位相や振幅を制御して合成振動を発生させてもよい。
この発明の実施の形態1に係る多自由度超音波モータを示す断面図である。 実施の形態1に係る多自由度超音波モータを示す平面図である。 実施の形態1で用いられた振動子の構成を示す部分断面図である。 実施の形態1で用いられた振動子の3対の圧電素子板の分極方向を示す斜視図である。 実施の形態1に係る多自由度超音波モータの部分拡大断面図である。 実施の形態1の変形例におけるステータの形状を示す平面断面図である。 実施の形態2に係る多自由度超音波モータを示す断面図である。 実施の形態3に係る多自由度超音波モータを示す断面図である。 実施の形態4に係る多自由度超音波モータを示す側面図である。 実施の形態4に係る多自由度超音波モータを示す平面図である。 実施の形態4で用いられた振動子の構成を示す部分断面図である。
符号の説明
1 基部ブロック、2,15 第1のステータ、3,17 振動子、4 連結ボルト、18,19,34〜37 絶縁シート、5 凹部、6 ロータ、7 小径部、8 大径部、9 段差、10,13,16 第2のステータ、11 角部、12 固定用ボルト、20 固定具、31 第1の圧電素子部、32 第2の圧電素子部、33 第3の圧電素子部、13a,14a 板バネ、13b,14b 内周縁、15a,16a 開口部、17a,17c,31a,31c,31e,32a,32c,32e,33a,33c,33e 電極板、17b,31b,31d,32b,32d,33b,33d, 圧電素子板、31t 第1の端子、32t 第2の端子、33t 第3の端子、S ステータ振動体、C 接触箇所。

Claims (9)

  1. 互いに対向して配置される複数のステータと、
    前記複数のステータにより挟持される略球体状のロータと、
    前記複数のステータに共通に設けられると共に前記複数のステータを互いに同一の方向の駆動力を発生するように振動させて前記ロータを回転させる1つのステータ振動手段と
    を備えることを特徴とする多自由度超音波モータ。
  2. 前記複数のステータは、前記ステータ振動手段の一方の側に配置されると共に互いに一体に形成された請求項1に記載の多自由度超音波モータ。
  3. 前記複数のステータは、前記ステータ振動手段を挟んで前記ステータ振動手段の両側に配置された請求項1に記載の多自由度超音波モータ。
  4. 前記複数のステータは、それぞれ前記ロータをその周方向に沿って環状に囲むように配置されるリング形状を有する請求項3に記載の多自由度超音波モータ。
  5. 前記複数のステータが前記ステータ振動手段により振動するときに形成される節位置でこれらステータを支持する請求項3または4に記載の多自由度超音波モータ。
  6. 前記複数のステータのうち少なくとも1つは、周方向の複数箇所でのみ前記ロータの表面に接触する請求項1〜5のいずれか一項に記載の多自由度超音波モータ。
  7. 前記複数箇所は、前記ロータに対して互いに対称の位置にある請求項6に記載の多自由度超音波モータ。
  8. 前記複数のステータのうち少なくとも1つは、前記ロータを挟む方向に弾性を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の多自由度超音波モータ。
  9. 前記ステータ振動手段は、互いに異なる3方向の振動を生じる3対の圧電素子板を有し、これら3方向の振動のうち少なくとも2方向の振動を互いに位相をずらして組み合わせた合成振動を発生させることにより前記ステータの前記ロータとの接触部分に楕円運動を形成する請求項1〜8のいずれか一項に記載の多自由度超音波モータ。
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