JP2009005549A - 振動アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型であり且つ単純な構成を有しながらロータをステータに加圧することができる振動アクチュエータを提供することを課題とする。
【解決手段】ステータ2の表面に突出形成された2対の挟持部6によりロータ7の両端部がそれぞれ挟持され、支持ボルト8及びナット9の締結により、ロータ7のそれぞれの端部7aと挟持部6とが互いに加圧されると共にロータ7が支持ボルト8の回りに回転自在に支持される。振動手段3によりステータ2の挟持部6にXZ面内の楕円振動を発生させることにより、ロータ7の端部7aと挟持部6との摩擦力を介してロータ7がY軸回りに回転される。支持ボルト8をナット9に締結するだけでロータ7の端部7aとステータ2の挟持部6とを互いに加圧することができるため、小型で単純な構成を有しながらロータ7をステータ2に加圧することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、振動アクチュエータに係り、特に圧電素子に所定の方向の膨張・収縮を行わせることによりステータに振動を与える振動アクチュエータに関する。
例えば、特許文献1に、超音波振動を利用してロータを回転させる振動アクチュエータが開示されている。この振動アクチュエータは、それぞれその表面に対して垂直な方向に分極され且つ互いに重ね合わされた複数の圧電素子板を有し、複数の圧電素子板の積層方向の一端部に配設されたステータにロータが接触支持されている。また、ベアリング及びバネ等を含む加圧手段の一端部はロータに連結されると共に、加圧手段の他端部は振動アクチュエータの基部が固定された容器に連結され、ステータに対してロータが圧電素子板の表面に垂直な方向に加圧されている。複数の圧電素子板に駆動電圧を印加して圧電素子の表面に垂直な方向に膨張・収縮させることでステータに超音波振動を発生させることによりロータが回転駆動される。
特開平2004−312809号公報
ところで、超音波振動を利用してロータを回転させる振動アクチュエータでは、上述の特許文献1のように、加圧手段の一端部がロータに連結されると共に他端部が振動アクチュエータの基部またはステータ等に連結され、ステータに対してロータが圧電素子板の表面に対して垂直な方向に加圧されることが一般的であるが、加圧手段がロータ及びステータの側方または内部に配設されることにより振動アクチュエータの大型化及び複雑化を招くおそれがあった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、小型であり且つ単純な構成を有しながらロータをステータに加圧することができる振動アクチュエータを提供することを目的とする。
この発明に係る振動アクチュエータは、圧電素子に所定の方向の膨張・収縮を行わせることによりステータに振動を与える振動アクチュエータにおいて、圧電素子に膨張・収縮を行わせる上記所定の方向に対して平行な面内で移動自在にステータに支持される少なくとも1つの移動体と、ステータに対して移動体を移動体が移動自在な面に垂直な方向に加圧する加圧手段とを備え、圧電素子でステータに超音波振動を発生させることによりステータに対して移動体を移動させるものである。
ステータと移動体とは互いに平面同士で接触されることが好ましい。
また、移動体をステータに回転自在に支持し、圧電素子でステータに超音波振動を発生させることによりステータに対して移動体を回転させることもできる。この場合に、圧電素子に膨張・収縮を行わせる上記所定の方向に対して垂直な方向に延在する回転軸部材を移動体に対応して設け、この回転軸部材の回りに移動体を回転自在にステータに支持することが好ましい。
また、加圧手段は、ステータに対して移動体を回転自在に支持すると共に回転軸部材として兼用される支持ボルトを有し、支持ボルトの締結力を変更することで移動体に対する加圧力が変更されるように構成することもできる。
圧電素子は、それぞれ上記所定の方向を含み且つ互いに直交される2つの平面内に楕円振若しくは円振動を発生させるものであり、アーチ形状を有すると共に少なくとも一端部が加圧手段により加圧された状態でステータに支持され、2つの平面のうち一方に直交する第1の回転軸の回りに回転可能な第1の移動体と、アーチ形状を有すると共に、少なくとも一端部が加圧手段により加圧された状態でステータに支持され、2つの平面のうち他方に直交する第2の回転軸の回りに回転可能な第2の移動体と、第1の移動体及び第2の移動体のそれぞれに沿って移動可能であるように、第1の移動体及び第2の移動体の双方に遊嵌される出力軸とを備え、圧電素子でステータに超音波振動を発生させてステータに対して第1の移動体及び第2の移動体を回転させることにより出力軸が互いに直交する第1の回転軸及び第2の回転軸の回りに回転されるように構成することもできる。
ステータは、その表面に突出形成される少なくとも一対の挟持部を有し、移動体の端部を一対の挟持部により挟持することで移動体をステータに移動自在に支持することもできる。
また、ステータは、その表面に形成される少なくとも1つの溝を有し、移動体の端部を溝内に挿入することで移動体をステータに移動自在に支持することもできる。
圧電素子により発生される超音波振動に基づいて出力軸を第1の回転軸及び第2の回転軸の双方に直交する第3の回転軸の回りに回転させる回転機構を有することもできる。
例えば、回転機構は、圧電素子の前記ステータとは反対側に配置される第2のステータと、この第2のステータに対して移動自在に加圧接触される第2のロータとを有し、第2のステータ及び第2のロータの一方がステータに一体に形成され、圧電素子により第2のステータに超音波振動を発生させて第2のステータと第2のロータとを相対的に回転させることにより、出力軸を第3の回転軸の回りに回転させるように構成することができる。
なお、圧電素子は、互いに上記所定の方向に積層された複数の圧電素子板を有することができる。
この発明によれば、加圧手段により、ステータに対して移動体は圧電素子に膨張・収縮を行わせる所定の方向に垂直な方向に加圧されるため、小型であり且つ単純な構成を有しながらロータをステータに加圧することができる振動アクチュエータを実現することが可能である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、この発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す。この振動アクチュエータは、超音波振動を利用して回転体を回転する超音波アクチュエータである。基部ブロック1とステータ2との間に円筒状の振動手段3が挟持されると共に、基部ブロック1とステータ2とが振動手段3内に通された連結ボルト4を介して互いに連結されており、振動アクチュエータ全体としてほぼ円柱状の外形を有している。ここで、説明の便宜上、基部ブロック1からステータ2へと向かう円柱状の外形の中心軸をZ軸と規定し、Z軸に対して垂直方向にX軸が、Z軸及びX軸に対して垂直にY軸がそれぞれ延びているものとする。
振動手段3は、それぞれXY平面上に位置し且つ互いに重ね合わされた平板状の第1の圧電素子部31及び第2の圧電素子部32を有している。これら第1及び第2の圧電素子部31及び32がそれぞれ駆動回路5に電気的に接続されている。
ステータ2には、振動手段3に接する面とは反対側の面に、2対の挟持部6がステータ2の表面に対して垂直な方向すなわちZ軸方向に突出形成されている。2対の挟持部6はステータ2の表面上で互いに間隔をあけて配置されており、これらの挟持部6により、移動体としてのアーチ状のロータ7が回転自在に支持されている。
ここで、ステータ2のそれぞれの挟持部6の表面は、平板形状を有してXZ平面上に位置しており、対になった挟持部6同士が互いに近接して対向するように配置されている。ロータ7は、長板がアーチ状に湾曲されたような形状を有すると共に、ロータ7の長さ方向の両端部7aはそれぞれ平板形状を有している。このロータ7のそれぞれの端部7aはこの端部7aに対応する一対の挟持部6の間に挿入されて挟持されている。
また、ロータ7のそれぞれの端部7a及びステータ2のそれぞれの挟持部6には、それらをY軸方向に貫通する貫通孔が形成されており、それらの貫通孔に回転軸部材としての支持ボルト8が通されてナット9に締結されている。これにより、ロータ7の両端部7aが対応する2対の挟持部6にそれぞれ連結されると共に、ロータ7のそれぞれの端部7aは挟持部6に対して支持ボルト8の回りすなわちY軸回りに回転自在に支持されている。
また、これら支持ボルト8及びナット9の締結力により、ロータ7のそれぞれの端部7aとこの端部7aに対応するステータ2の挟持部6とが互いにY軸方向に、すなわち各圧電素子部31及び32の表面に対して平行な方向に加圧されている。また、ロータ7のアーチ形状の部分に出力軸10が固定されている。
なお、支持ボルト8及びナット9により、この発明の加圧手段が構成されている。
図2に示されるように、振動手段3における第1の圧電素子部31は、それぞれ円板形状を有する電極板31a、圧電素子板31b、電極板31c、圧電素子板31d及び電極板31eが順次重ね合わされた構造を有している。同様に、第2の圧電素子部32は、それぞれ円板形状を有する電極板32a、圧電素子板32b、電極板32c、圧電素子板32d及び電極板32eが順次重ね合わされた構造を有している。これら第1の圧電素子部31及び第2圧電素子部32が絶縁シート33〜35を介してステータ2及び基部ブロック1から、また互いに絶縁された状態で配置されている。
図3に示されるように、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dは、2分割されることなく全体がZ軸方向(厚み方向)に膨張あるいは収縮の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板31bと圧電素子板31dは互いに裏返しに配置されている。
第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dは、X軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板32bと圧電素子板32dは互いに裏返しに配置されている。
すなわち、第1の圧電素子部31及び第2の圧電素子部32の各圧電素子板31a,31b,32a,32bにそれらの積層方向に一致するZ軸方向の膨張・収縮を行わせることにより、積層方向の一端部に配置されているステータ2に振動を与えるように構成されている。なお、各圧電素子板31a,31b,32a,32bは、ステータ2に振動を与えるためにZ軸方向に膨張・収縮した際に、Z軸方向に対して垂直な方向(X軸方向及びY軸方向)にも収縮・膨張することとなるが、これらX軸方向及びY軸方向にはステータ2が存在せずに開放された空間となっているため、そのX軸方向及びY軸方向の収縮・膨張はステータ2の振動に影響を与えるものではない。
第1の圧電素子部31の両面部分に配置されている電極板31a及び電極板31eと、第2の圧電素子部32の両面部分に配置されている電極板32a及び電極板32eとがそれぞれ電気的に接地されている。また、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dの間に配置されている電極板31cと、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dの間に配置されている電極板32cとがそれぞれ駆動回路5に電気的に接続されている。
次に、この実施の形態1に係る振動アクチュエータの動作について説明する。
振動手段3に対して、第1の圧電素子部31の電極板31cに振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第1の圧電素子部31の一対の圧電素子板31b及び31dがZ軸方向に膨張と収縮を繰り返し、ステータ2にZ軸方向の縦振動を発生する。また、第2の圧電素子部32の電極板32cに振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第2の圧電素子部32の一対の圧電素子板32b及び32dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ2にXZ面内でX軸方向に振れるたわみ振動を発生する。
そこで、駆動回路5から第1の圧電素子部31の電極板31cと第2の圧電素子部32の電極板32cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、Z軸方向の縦振動と、X軸方向に振れるたわみ振動とが組み合わされて、ロータ7のそれぞれの端部7aに接触するステータ2の挟持部6にXZ面内の楕円振動が発生し、これらロータ7の端部7aと挟持部6との摩擦力を介して、ロータ7が図4に示されるようにY軸回りに回転される。このロータ7の回転に伴って出力軸10もY軸回りに回転される。
支持ボルト8をナット9に締結するだけで、ロータ7のそれぞれの端部7aとこの端部7aに対応するステータ2の挟持部6とを互いに、第1及び第2の圧電素子部31及び32に膨張・収縮を行わせるZ軸方向に対し垂直なY軸方向に加圧することができる、すなわち、第1及び第2の圧電素子部31及び32の表面に対して平行な方向に加圧することができるため、小型で単純な構成を有しながらロータ7をステータ2に対して加圧することができる振動アクチュエータを実現することが可能である。
また、支持ボルト8とナット9の締結力を変更することにより、ロータ7のそれぞれの端部7aとこれに対応する挟持部6との間に付与される加圧力の大きさを容易に調整することができる。
また、ステータ2の各挟持部6がXZ面内に位置する平板形状を有すると共に、ロータ7のそれぞれの端部7aも平板形状を有し、それらが互いに平面同士で接触されるため、振動手段3の駆動時にロータ7のそれぞれの端部7aをこの端部7aに対応するステータの挟持部6に沿ってXZ面内で安定して回転させることができる。
さらに、ロータ7のそれぞれの端部7a及びこれに対応するステータ2の挟持部6に支持ボルト8が挿通され、ロータ7の両端部7aはそれぞれ支持ボルト8の回りに回転されるため、これによりロータ7をY軸回りに確実に回転させることができる。
このように、ロータ7を固定された1つの回転軸の回りに回転させることができるため、ロータ7の回転を容易に制御することができ、出力軸10を高精度に動作させることが可能であると共に、位置検出等のセンシングも容易に行うことができる。
実施の形態2.
次に図5及び6を参照して、この発明の実施の形態2に係る振動アクチュエータを説明する。この実施の形態2は、実施の形態1における振動アクチュエータにおいて、Y軸回りに回転自在に配置されるロータ7に加えて、X軸回りに回転自在に且つロータ7に直交するように配置されるもう1つのロータ11を備えるものである。このロータ11は、ロータ7と同一形状を有すると共に、ロータ11の長さ方向の両端部11aは、このロータ11に対応してステータ2の表面に突出形成された2対の挟持部12によりそれぞれ挟持されている。
ロータ11のそれぞれの端部11a及びステータ2のそれぞれの挟持部12にX軸方向に形成された貫通孔に支持ボルト13が挿通されてナット14に締結されることにより、ロータ11の両端部11aがそれぞれ対応する挟持部12に対してX軸回りに回転自在に連結されると共に、ロータ11のそれぞれの端部11aと挟持部12とが互いにX軸方向に加圧されている。
また、各ロータ7及び11のアーチ状に湾曲した部分にはそれぞれ、その長さ方向に沿って延在するようにスライド溝15及び16が形成されている。これら2つのロータ7及び11の交点には、ロータ7のスライド溝15及びロータ11のスライド溝16の双方に対してスライド自在であるように1つの出力軸17が取り付けられており、この出力軸17を互いに直交する2軸の回りに回転可能に支持するジンバル機構が構成されている。
また、この実施の形態2における振動手段3は、Z軸方向の縦振動を生じる第1の圧電素子部31及びXZ面内でX軸方向に振れるたわみ振動を生じる第2の圧電素子部32に加えて、YZ面内でY軸方向に振れるたわみ振動を生じる第3の圧電素子部41を有しており、この第3の圧電素子部41も、第1及び第2の圧電素子部31及び32と同様に、駆動回路5に電気的に接続されている。
図7に示されるように、第3の圧電素子部41は、第1及び第2の圧電素子部31及び32と同様に、電極板41a、圧電素子板41b、電極板41c、圧電素子板41d及び電極板41eが順次重ね合わされた構造を有し、絶縁シート33及び42を介して第1の圧電素子部31及びステータ2からそれぞれ絶縁されるように配置されている。
図8に示されるように、第3の圧電素子部41の一対の圧電素子板41b及び41dは、Y軸方向に2分割された部分が互いに逆極性を有してそれぞれZ軸方向(厚み方向)に膨張と収縮の反対の変形挙動を行うように分極されており、圧電素子板41bと圧電素子板41dは互いに裏返しに配置されている。
なお、第3の圧電素子部41の電極板41a及び電極板41eはそれぞれ電気的に接地され、電極板41cは駆動回路5に電気的に接続されている。
以上のような構成を有する振動アクチュエータの動作について説明する。振動手段3に対して、第3の圧電素子部41の電極板41cに振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、第3の圧電素子部41の一対の圧電素子板41b及び41dの2分割された部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ2にYZ面内でY軸方向に振れるたわみ振動を発生する。
そこで、駆動回路5から第3の圧電素子部41の電極板41cと第1の圧電素子部31の電極板31cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、Y軸方向に振れるたわみ振動とZ軸方向の縦振動とが組み合わされて、X軸回りに回転自在のロータ11のそれぞれの端部11aに接触するステータ2の挟持部12にYZ面内の楕円振動が発生し、これらロータ11の端部11aと挟持部12との摩擦力を介して、ロータ11がX軸回りに回転される。このとき、Y軸回りに回転自在のロータ7は回転することなく、挟持部6によりステータ2に対する回転位置が保持されたままとなる。したがって、ロータ11の回転に伴って出力軸17はもう一方のロータ7のスライド溝15に沿ってX軸回りに回転される。
また、ここで、駆動回路5から第1の圧電素子部31の電極板31cと第2の圧電素子部32の電極板32cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、Z軸方向の縦振動と、X軸方向に振れるたわみ振動とが組み合わされて、Y軸回りに回転自在のロータ7のそれぞれの端部7aに接触するステータ2の挟持部6にXZ面内の楕円振動が発生し、ロータ7がY軸回りに回転される。このとき、X軸回りに回転自在のロータ11は回転することなく、挟持部12によりステータ2に対する位置が保持されたままとなる。したがって、ロータ7の回転に伴って出力軸17はもう一方のロータ11のスライド溝16に沿ってY軸回りに回転される。
このように、振動手段3を駆動してステータ2に超音波振動を発生させることにより、1つの出力軸17をX軸またはY軸回りにそれぞれ回転させることができる。
ロータ11についても、ロータ7と同様に、支持ボルト13をナット14に締結するだけで、ロータ11のそれぞれの端部11aとこの端部11aに対応するステータ2の挟持部12とを互いに、各圧電素子部31,32,41に膨張・収縮を行わせるZ軸方向に垂直なX軸方向に加圧することができる、すなわち、各圧電素子部31,32,41の表面に対して平行な方向に加圧することができる。したがって、小型で単純な構成を有しながらロータ7及び11をステータ2に対して加圧することができる。
また、ロータ11も、ロータ7と同様に、固定された1つの回転軸の回りに回転させることができるため、ロータ11の回転を容易に制御することができる。
また、出力軸17をX軸方向およびY軸方向に対して斜め方向に回転させたい場合には、ロータ7のY軸回りの所定角度の回転運動と、ロータ11のX軸回りの所定角度の回転運動とをそれぞれ独立して順次行わせ、それらの組み合わせにより出力軸17の斜め方向への回転を実現する。このようにすれば、X軸方向およびY軸方向に対して斜め方向にも安定した回転が可能となる。
なお、振動手段3の第1の圧電素子部31、第2の圧電素子部32、第3の圧電素子部41のうち2つを選択して印加する交流電圧の位相は90度シフトさせていたが、90度に限らず変化させても良い。また、印加する交流電圧の電圧値を変化させてもよい。交流電圧を様々に制御することでステ―タ2に発生する楕円振動を制御することができる。
実施の形態3.
次に図9を参照して、この発明の実施の形態3に係る振動アクチュエータを説明する。この実施の形態3は、実施の形態2における振動アクチュエータにおいて、出力軸17をZ軸回りにも回転させる機構を有するものである。この実施の形態3では、振動手段3がステータ2と第2のステータ51との間に挟持されている。第2のステータ51は、基部ブロック52に形成された凹部53内に収容されると共に、この第2のステータ51の振動手段3に接する面とは反対側の面は、第2のロータ54及び皿バネ55を介して、基部ブロック52の凹部53の底面に突出形成された突起部56により支持されている。
また、ステータ2の下部から、振動手段3、第2のステータ51、第2のロータ54、皿バネ55を貫通して基部ブロック52にまでZ軸方向に中空シャフト57が配置され、さらにステータ2とこの中空シャフト57と基部ブロック52とを貫通するようにボルト58が挿入されてナット59に締結されることにより、これらステータ2、振動手段3、第2のステータ51、第2のロータ54、皿バネ55及び基部ブロック52が互いに連結されている。皿バネ55により、第2のロータ54は第2のステータ51に対して加圧されている。
なお、中空シャフト57は基部ブロック52と第2のロータ54に固定されており、これら基部ブロック52、中空シャフト57及び第2のロータ54により固定体Aが構成されている。固定体Aは、図示しないロボットアーム等に固定されて回転しないように保持されている。
また、第2のステータ51は、その周縁部に配置されたボールベアリング60を介して基部ブロック52の凹部53の側壁に対して回転自在に連結されている。また、ステータ2と第2のステータ51はそれぞれボールベアリング61及び62を介して中空シャフト57に対して回転自在に連結されている。さらに、ナット59と基部ブロック52との当接面は低摩擦材からなり、大きな摩擦力を生じることなく互いにスライドさせることが可能である。
ここで、ステータ2、振動手段3、第2のステータ51、ボルト58及びナット59により回転体Bが構成されており、回転体Bは固定体Aに対して回転自在に設けられている。回転体Bは、互いに別体である複数の部材から形成されているが、それらの部材は相互間に生じる摩擦力により一体的に回転されるように構成されている。
このような構成を有する振動アクチュエータにおいて、駆動回路5から第2の圧電素子部32の電極板32cと第3の圧電素子部41の電極板41cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向に振れるたわみ振動とY軸方向に振れるたわみ振動とが組み合わされて、第2のロータ54に接触する第2のステータ51の表面にXY面内の楕円振動が発生し、第2のステータ51に対して第2のロータ54をZ軸回りに回転させようとする駆動力が発生する。第2のロータ54は固定体Aの一部であるため、その駆動力により第2のロータ54に対して第2のステータ51がZ軸回りに回転される、すなわち固定体Aに対して回転体BがZ軸回りに回転されることとなる。この回転体Bの回転に伴って、ステータ2に支持されている2つのロータ7及び11も回転し、これにより出力軸17がZ軸回りに回転される。
なお、この振動アクチュエータにおいても、上述の実施の形態2と同様に、駆動回路5から振動手段3の第1の圧電素子部31及び第2の圧電素子部32あるいは第1の圧電素子部31及び第3の圧電素子部41に対して駆動電圧を印加してロータ7または11をステータ2に対しY軸またはX軸の回りに回転させることにより、出力軸17をY軸またはX軸の回りに回転させることができる。
以上のように、振動手段3を駆動することにより、出力軸17を互いに直交する3つの回転軸の回りにそれぞれ回転させることができる。
実施の形態4.
次に図10を参照して、この発明の実施の形態4に係る振動アクチュエータを説明する。この実施の形態4は、実施の形態3における振動アクチュエータにおいて、第2のステータ51を基部ブロック52に対して回転自在に配置する代わりに、第2のステータ51を基部ブロック52に一体に固定したものである。すなわち、第2のステータ51はその周縁部で基部ブロック52の凹部53の側壁に固定されており、ここでは、これら第2のステータ51及び基部ブロック52により固定体Cが構成されている。
また、この実施の形態4では、振動手段3がステータ2と円筒形状の支持部材63との間に挟持されており、支持部材63の振動手段3に接する面とは反対側の面は、円筒形状のローラベアリング64を介して第2のステータ51に対して回転自在に連結されている。また、中空シャフト57は、ステータ2の下部から、振動手段3、支持部材63、ローラベアリング64、第2のステータ51、第2のロータ54、皿バネ55を貫通して基部ブロック52にまでZ軸方向に配置されると共に、ステータ2及び第2のロータ54に対して固定されている。
また、中空シャフト57は、ボールベアリング65及び66を介してそれぞれ第2のステータ51及び基部ブロック52に対して回転自在に支持されている。
ここでは、ステータ2、振動手段3、支持部材63、中空シャフト57、第2のロータ54、ボルト58及びナット59により回転体Dが構成されており、回転体Dは固定体Cに対して回転自在に設けられている。
このような構成を有する振動アクチュエータにおいて、駆動回路5から第2の圧電素子部32の電極板32cと第3の圧電素子部41の電極板41cとの双方に位相を90度シフトさせた交流電圧をそれぞれ印加すると、X軸方向に振れるたわみ振動とY軸方向に振れるたわみ振動とが組み合わされた複合振動が支持部材63に発生する。この振動が、ローラベアリング64を介し第2のステータ51に伝達されて、第2のロータ54に接触する第2のステータ51の表面にXY面内の楕円振動が発生し、第2のステータ51に対して第2のロータ54がZ軸回りに回転される。これにより、回転体Dが固定体Cに対してZ軸回りに回転され、この回転体Dの回転に伴って、ステータ2に支持されている2つのロータ7及び11も回転し、出力軸17がZ軸回りに回転される。
なお、この場合も、駆動回路5から振動手段3の第1の圧電素子部31及び第2の圧電素子部32あるいは第1の圧電素子部31及び第3の圧電素子部41に対して駆動電圧を印加してロータ7または11をステータ2に対しY軸またはX軸の回りに回転させることにより、出力軸17をY軸またはX軸の回りに回転させることができる。
以上のように、振動手段3を駆動することにより、出力軸17を互いに直交する3つの回転軸の回りにそれぞれ回転させることができる。
なお、ローラベアリング64の代わりに、滑りベアリング等を支持部材63と第2のステータ51の間に配置して第2のステータ51に対して支持部材63を回転自在に支持することもできる。また、ベアリングを用いずに、支持部材63と第2のステータ51とを直接に接触させてもよく、この場合に、支持部材63と第2のステータ51の当接面を低摩擦材から形成する、または、それらの当接面の間に潤滑剤を塗布することが好ましい。
実施の形態5.
上述の実施の形態3及び4のように、第2のロータ54と第2のステータ51とを互いに面接触させる代わりに、それらを互いに線接触または点接触させるように構成することもできる。例えば、実施の形態4の振動アクチュエータにおいて、図11に示されるように、第2のステータ51に凹部67を形成すると共に、第2のロータ68の円弧状の断面形状を有する面を第2のステータ51の凹部67の開口端周縁部に当接させることにより、これら第2のロータ68と第2のステータ51を互いに線接触させてもよい。
実施の形態6.
上述の実施の形態3〜5における回転機構の代わりに、その他各種の回転機構を用いることもできる。例えば、実施の形態4の振動アクチュエータにおいて、図12に示されるように、可撓性を有するフレキシブルチューブ69をステータ2、振動手段3及び第2のステータ51内に通して出力軸17と第2のロータ54とを互いに連結することもできる。
すなわち、振動手段3をステータ2と第2のステータ51との間に挟持すると共に、ステータ2と第2のステータ51とを振動手段3内に通された中空状の連結ボルト70を介して連結し、この連結ボルト70内に挿通されたフレキシブルチューブ69を介して第2のロータ54と出力軸17とを連結する。また、第2のロータ54に固定されたシャフト部材71がボールベアリング66を介して基部ブロック52の突起部56に回転自在に支持されており、振動手段3を駆動して第2のロータ54を第2のステータ51に対してZ軸周りに回転させることにより、フレキシブルチューブ69を介して出力軸17をそれ自身の軸回りに回転させることができる。
なお、ここで、フレキシブルチューブ69の代わりに、ユニバーサルジョイント等を用いてもよい。
また、上述の実施の形態3〜6において、皿バネ55の代わりに、その他各種の弾性体を用いて第2のロータ54及び68を第2のステータ51に対して加圧することができる。
なお、上述の実施の形態1〜6では、ロータ7及び11のそれぞれの端部7a及び11aに対応する一対の挟持部6及び12はそれぞれ平板形状を有していたが、これに限定されるものではなく、ロータ7及び11の各端部7a及び11aに接触する一対の挟持部6及び12の接触面のうち少なくとも一方を平面とし、挟持部6及び12とロータ7及び11の端部7a及び11aとが互いに平面同士で接触するように構成すれば、ロータ7及び11をそれぞれXZ面内及びYZ面内で安定して回転させることができる。
また、ロータ7及び11のそれぞれの端部7a及び11aはこの端部7a及び11aに対応する一対の挟持部6及び12の間に挟持されていたが、その代わりに、ロータ7及び11の端部7a及び11aを1つの挟持部6及び12に対して支持ボルト8及び13とナット9及び14により連結して加圧することもできる。
また、ロータ7及び11の両端部7a及び11aをそれぞれ挟持部6及び12で支持する代わりに、ロータ7及び11の一方の端部7a及び11aのみを挟持部6及び12で支持する、すなわち、ロータ7及び11を片持ち状態で支持するように構成することもできる。
実施の形態7.
上述の実施の形態1〜6において、ロータ7のそれぞれの端部7aは、この端部7aに対応してステータ2の表面に突出形成された一対の挟持部6により挟持されていたが、その代わりに、例えば図13に示されるように、ロータ7のそれぞれの端部7aをこの端部7aに対応してステータ2の表面に形成された溝72に挿入して挟持することもできる。このとき、ステータ2の側部から支持ボルト8を挿入してロータ7の端部7aの貫通孔に挿通し、ステータ2内に形成されたネジ孔に締結することにより、ロータ7のそれぞれの端部7を溝72の内壁面に対して各圧電素子部31,32の表面に対して平行な方向に加圧することができる。
また、実施の形態2〜6におけるロータ11についても同様に、ロータ11のそれぞれの端部11aをステータ2の表面に形成された溝に挿入して挟持し、支持ボルト13をステータ2内のネジ孔に締結して加圧することができる。
なお、上述の各実施の形態1〜7では、支持ボルト8及び13とナット9及び14またはネジ孔との締結力により、ロータ7及び11のそれぞれの端部7a及び11aがステータ2に対して加圧されていたが、支持ボルト8及び13をスプリングワッシャ等に通してナット9及び14またはネジ孔に締結すれば、加圧力の大きさを広い範囲で容易に変更することが可能となる。
また、支持ボルト8及び13とナット9及び14またはネジ孔との組み合わせではなく、その他各種の構造によりロータ7及び11のそれぞれの端部7a及び11aをステータ2の挟持部6及び12または溝72の内壁面に対して連結して加圧することもできる。
この場合も、各圧電素子部31,32の表面に対して平行に配置され且つロータ7及び11のそれぞれの端部7a及び11aを回転自在にステータ2に支持する回転軸部材を設ければ、ロータ7及び11を固定された1つの回転軸の回りに回転することができるため好ましい。
また、例えば、ロータ7及び11の端部7a及び11aが対応する一対の挟持部6及び12の間または溝72に圧入されることによりこの端部7a及び11aが挟持部6及び12または溝72の内壁面に対して加圧されるように構成することもできる。この場合に、支持ボルト8及び13とナット9及び14またはネジ孔は、ロータ7及び11の端部7a及び11aが対応する一対の挟持部6及び12の間または溝72から抜け出すことを防止する手段として用いることができる。
実施の形態8.
上述の実施の形態1〜7では、振動手段3として、平板状の第1の圧電素子部31と第2の圧電素子部32との積層体、あるいは、平板状の第1の圧電素子部31と第2の圧電素子部32と第3の圧電素子部41との積層体を用いたが、これに限るものではなく、例えば図14に示されるように、円筒形状の圧電素子板81の内周面に円筒状の共通の内側電極82が貼付されると共に圧電素子板81の外周面に周方向に4分割された4つの外側電極83〜86が貼付された振動体を使用することもできる。
この振動体は、図15に示されるように、円筒形状の圧電素子板81の中心軸がZ軸方向を向くように配置され、圧電素子板81の上端部にステータ2が連結された状態で使用される。また、外側電極83及び85が互いにX軸方向に対向し、外側電極84及び86が互いにY軸方向に対向するものとする。
圧電素子板81は、内側電極82と任意の外側電極83〜86との間に電圧を印加することによりこれらの電極間に位置する部分が円筒の軸方向、すなわちZ軸方向に膨張あるいは収縮するように分極されている。
内側電極82とすべての外側電極83〜86との間にそれぞれ振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を印加すると、円筒形状の圧電素子板81の全体がZ軸方向に膨張と収縮を繰り返し、ステータ2にZ軸方向の縦振動を発生する。また、内側電極82と外側電極83及び85との間にそれぞれ振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を互いに位相を反転させて印加すると、互いにX軸方向に対向する圧電素子板81の部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ2にXZ面内でX軸方向に振れるたわみ振動を発生する。同様に、内側電極82と外側電極84及び86との間にそれぞれ振動アクチュエータの固有振動数に近い周波数の交流電圧を互いに位相を反転させて印加すると、互いにY軸方向に対向する圧電素子板81の部分がZ軸方向に膨張と収縮を交互に繰り返し、ステータ2にYZ面内でY軸方向に振れるたわみ振動を発生する。
このため、上述の実施の形態1〜7と同様に、ロータ7またはロータ7及び11を回転させることができると共に、第2のステータ51と第2のロータ54及び68とを相対的に回転させることが可能である。
また、図16及び17に示されるように、円柱状のステータ2の外周部に周方向に4分割された4つの圧電素子部91〜94を配置した振動体を使用することもできる。
各圧電素子部91〜94は、ステータ2の外周部に沿って湾曲した圧電素子板の内面と外面にそれぞれ図示しない電極が貼付された構造を有しており、圧電素子板は、これらの電極間に電圧を印加することによりのステータ2の軸方向、すなわちZ軸方向に膨張あるいは収縮するように分極されている。なお、ステータ2の外周部と各圧電素子部91〜94とは、絶縁シート等によって互いに電気的に絶縁されているものとする。
このような振動体を用いても、図14及び15に示した振動体と同様に、ロータ7あるいはロータ7及び11を回転させることが可能であると共に、第2のステータ51と第2のロータ54及び68とを相対的に回転させることができる。
また、上述の各実施の形態において、ロータ7及び11はステータ2に対して回転自在に支持されていたが、これに限定されるものではなく、その代わりに、ステータ2に対して移動体を直線的に移動自在に支持し、振動手段3を駆動してステータ2に超音波振動を発生させることにより、ステータ2に対して移動体を直進させることもできる。
また、上記実施の形態1〜8では、ステータ2とロータ7及び11との接触部分、及び第2のステータ51と第2のロータ54及び68との接触部分に楕円運動を発生させていたが、各軸方向の振幅を制御することで円運動を発生させても良い。
この発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態1で用いられた振動手段の構成を示す部分断面図である。 実施の形態1で用いられた振動手段の2対の圧電素子板の分極方向を示す斜視図である。 Y軸方向から視た、この発明の実施の形態1に係る振動アクチュエータを示す側面図である。 実施の形態2に係る振動アクチュエータを示す斜視図である。 実施の形態2に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態2で用いられた振動手段の構成を示す部分断面図である。 実施の形態2で用いられた振動手段の3対の圧電素子板の分極方向を示す斜視図である。 実施の形態3に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態4に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態5に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態6に係る振動アクチュエータを示す断面図である。 実施の形態7におけるロータの端部近傍の構造を示す部分断面図である。 実施の形態8における振動体の構成を示す平面図である。 実施の形態8における振動体の構成を示す斜視図である。 実施の形態8の変形例における振動体を示す分解斜視図である。 実施の形態8の変形例における振動体を示す斜視図である。
符号の説明
1,52 基部ブロック、2 ステータ、3 振動手段、4,70 連結ボルト、5 駆動回路、6,12 挟持部、7,11 ロータ、7a,11a 端部、8,13 支持ボルト、9,14,59 ナット、10,17 出力軸、15,16 スライド溝、31 第1の圧電素子部、32 第2の圧電素子部、41 第3の圧電素子部、31a,31c,31e,32a,32c,32e,41a,41c,41e 電極板、31b,31d,32b,32d,41b,41d 圧電素子板、33〜35,42 絶縁シート、51 第2のステータ、53,67 凹部、54,68 第2のロータ、55 皿バネ、56 突起部、57 中空シャフト、58 ボルト、60,61,62,65,66 ボールベアリング、63 支持部材、64 ローラベアリング、69 フレキシブルチューブ、71 シャフト部材、72 溝、A,C 固定体、B,D 回転体。

Claims (11)

  1. 圧電素子に所定の方向の膨張・収縮を行わせることによりステータに振動を与える振動アクチュエータにおいて、
    前記圧電素子に膨張・収縮を行わせる前記所定の方向に対して平行な面内で移動自在に前記ステータに支持される少なくとも1つの移動体と、
    前記ステータに対して前記移動体を前記移動体が移動自在な面に垂直な方向に加圧する加圧手段と
    を備え、前記圧電素子で前記ステータに超音波振動を発生させることにより前記ステータに対して前記移動体を移動させることを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 前記ステータと前記移動体とは互いに平面同士で接触されている請求項1に記載の振動アクチュエータ。
  3. 前記移動体は、前記ステータに回転自在に支持され、前記圧電素子で前記ステータに超音波振動を発生させることにより前記ステータに対して前記移動体が回転される請求項1または2に記載の振動アクチュエータ。
  4. 前記移動体に対応して設けられると共に前記圧電素子に膨張・収縮を行わせる前記所定の方向に対して垂直な方向に延在する前記回転軸部材をさらに備え、前記移動体は前記回転軸部材の回りに回転自在に前記ステータに支持される請求項3に記載の振動アクチュエータ。
  5. 前記加圧手段は、前記ステータに対して前記移動体を回転自在に支持すると共に前記回転軸部材として兼用される支持ボルトを有し、前記支持ボルトの締結力を変更することで前記移動体に対する加圧力が変更される請求項4に記載の振動アクチュエータ。
  6. 前記圧電素子は、それぞれ前記所定の方向を含み且つ互いに直交される2つの平面内に楕円振若しくは円振動を発生させるものであり、
    アーチ形状を有すると共に、少なくとも一端部が前記加圧手段により加圧された状態で前記ステータに支持され、前記2つの平面のうち一方に直交する第1の回転軸の回りに回転可能な第1の移動体と、
    アーチ形状を有すると共に、少なくとも一端部が前記加圧手段により加圧された状態で前記ステータに支持され、前記2つの平面のうち他方に直交する第2の回転軸の回りに回転可能な第2の移動体と、
    前記第1の移動体及び前記第2の移動体のそれぞれに沿って移動可能であるように、前記第1の移動体及び前記第2の移動体の双方に遊嵌される出力軸と
    を備え、前記圧電素子で前記ステータに超音波振動を発生させて前記ステータに対して前記第1の移動体及び前記第2の移動体を回転させることにより前記出力軸が互いに直交する前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸の回りに回転される請求項3〜5のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  7. 前記ステータは、その表面に突出形成される少なくとも一対の挟持部を有し、前記移動体の端部が前記一対の挟持部により挟持されることで前記移動体が前記ステータに移動自在に支持される請求項1〜6のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  8. 前記ステータは、その表面に形成される少なくとも1つの溝を有し、前記移動体の端部が前記溝内に挿入されることで前記移動体が前記ステータに移動自在に支持される請求項1〜6のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
  9. 前記圧電素子により発生される超音波振動に基づいて前記出力軸を前記第1の回転軸及び前記第2の回転軸の双方に直交する第3の回転軸の回りに回転させる回転機構を有する請求項6に記載の振動アクチュエータ。
  10. 前記回転機構は、前記圧電素子の前記ステータとは反対側に配置される第2のステータと、この第2のステータに対して移動自在に加圧接触される第2のロータとを有し、前記第2のステータ及び前記第2のロータの一方が前記ステータに一体に形成され、前記圧電素子により前記第2のステータに超音波振動を発生させて前記第2のステータと前記第2のロータとを相対的に回転させることにより、前記出力軸を前記第3の回転軸の回りに回転させる請求項9に記載の振動アクチュエータ。
  11. 前記圧電素子は、互いに前記所定の方向に積層された複数の圧電素子板を有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の振動アクチュエータ。
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