JPH1169851A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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JPH1169851A
JPH1169851A JP9224707A JP22470797A JPH1169851A JP H1169851 A JPH1169851 A JP H1169851A JP 9224707 A JP9224707 A JP 9224707A JP 22470797 A JP22470797 A JP 22470797A JP H1169851 A JPH1169851 A JP H1169851A
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JP
Japan
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vibrator
vibration
electromechanical transducer
elastic body
voltage
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JP9224707A
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Inventor
Tsunemi Gonda
常躬 権田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給電端子を弾性的に電気機械変換素子の電極へ
接触することにより、半田付けにともなう電気機械変換
素子に対する影響を低減するようにした振動アクチュエ
ータを提供する。 【解決手段】弾性体11の表面に接着された矩形薄板状
の圧電素子12の電極12a〜12dに駆動電圧を印加
して励振すると、弾性体11に、相対運動部材21との
接触面と平行な方向に振動する縦振動と縦振動の振動方
向と交わる方向へ振動する屈曲振動とが発生し、それら
の調和モードにより、駆動力取出部材13aと13bが
楕円運動して相対運動部材21が直進移動する。電極1
2a〜12dへ駆動電圧を供給する給電端子51a〜5
1dをばね52a〜52dで所定の接触圧力で電極12
a〜12dに押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば圧電素子
などの電気機械変換素子を接合された弾性体に複数の振
動モードを調和的に発生させて、弾性体に加圧接触され
る相対運動部材との間で相対運動を生じる振動アクチュ
エ一夕に関する。
【0002】
【従来の技術】弾性体の表面に例えば圧電素子,電歪素
子ないしは磁歪素子等からなる電気機械変換素子を接合
し、この電気機械変換素子に駆動電圧を印加することに
より弾性体に複数の振動モードを調和的に発生させ、弾
性体表面に楕円運動を発生させることにより、弾性体に
加圧接触される相対運動部材との間で相対運動を生じる
振動アクチュエータが知られている。
【0003】この種の振動アクチュエータについて、例
えば「光ピックアップ移動を目的とした圧電リニア・モ
ータ」(宮川義郎他:第5回電磁力関連のダイナミック
シンポジウム講演論文集,第393頁〜第398頁)に
は、その構成と負荷特性とが報告されている。
【0004】図8は、特開平7−264882号公報に
開示されたこの種の振動アクチュエータの駆動原理を説
明する図である。図8(a),(b)に示すように、直
方体状の弾性体本体部1の一方の表面1aには、圧電素
子2a〜2dが4枚貼付されている。圧電素子2a,2
bは電気エネルギーを機械エネルギーに変換する駆動用
圧電素子であり、一方、圧電素子2c,2dは発生する
変位を電気エネルギーに変換して外部に出力するための
振動モニタ用圧電素子である。なお、各圧電素子の表面
には電極が設けられているが図示は省略した。
【0005】また、弾性体本体部1のもう一方の平面で
あって弾性体に生じる屈曲振動の腹となる位置には、突
起状に駆動力取出部1b,1cが設けられており、図示
しない相対運動部材に加圧された状態で接触している。
【0006】ここで、駆動用圧電素子2a,2bに図示
しない駆動電圧発生装置から駆動電圧を印加すると、弾
性体本体部1aには図8(c)に示すような縦振動およ
び屈曲振動が発生する。このような振動発生時に縦振動
および屈曲振動の共通の節となる弾性体本体部1の長手
方向中央部B4cには、ばね等を利用した付勢機構が固
定面を介して取りつけられており、弾性体本体部1を駆
動力取出部1b,1cを介して相対運動部材に付勢す
る。
【0007】弾性体本体部1に発生する縦振動1次モー
ド(図8(c)のL1a)と屈曲振動4次モード(図8
(c)のB4)との振動の合成により、駆動力取出部1
b,1cの先端部(相対運動部材との接触面側)は楕円
状に変位し、相対運動部材との間で相対運動を発生す
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図8の従来技術におけ
る振動アクチュエータでは、駆動用圧電素子2a,2b
の電極へ半田付けして接続されたリード線を介して駆動
電圧が印加され、検出用圧電素子2c,2dの電極へ半
田付けして接続されたリード線を介してモニタ電圧が取
り出される。そのため、リード線の半田付けにより圧電
素子に不所望な負荷が作用することとなり、アクチュエ
ータの性能を低下させている。
【0009】本発明は、給電端子や取り出し端子を弾性
的に電気機械変換素子の電極へ接触させて電気機械変換
素子の半田付けによる負荷を低減するようにした振動ア
クチュエータを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)実施の形態の図1に対応づけて本発明を説明す
る。請求項1の発明は、電極12a〜12dが形成され
た電気機械変換素子12を有し、該電気機械変換素子1
2の励振によって振動方向が互いに異なる複数の振動を
発生させる振動子10と;振動子10に加圧された状態
で接触し、振動により振動子10との間で相対運動を行
う相対運動部材21と;電気機械変換素子12へ駆動電
圧を印加するための給電端子51a〜51dと;その給
電端子51a〜51dを弾性力で電気機械変換素子12
の電極12a〜12dに押圧する付勢部材52a〜52
dとを備えることにより、上記目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、図7に示すように、電気機械
変換素子12で発生する電圧を取り出すための取り出し
端子78,79と、その取り出し端子78,79を弾性
力で電気機械変換素子12の電極76,77に押圧する
付勢部材78s,79sとを備えることにより、上記目
的を達成するものである。 (3)請求項3の発明は、電極12a〜12d、76,
77が形成された電気機械変換素子12を有し、該電気
機械変換素子12の励振によって振動方向が互いに異な
る複数の振動を発生させる振動子10と;振動子10に
加圧された状態で接触し、振動により振動子10との間
で相対運動を行う相対運動部材21と;振動子10の振
動状態が所定の状態となるように、電気機械変換素子1
2に周波電圧を印加する駆動回路70と;電気機械変換
素子12と駆動回路70とを電気的に接続する導電性端
子51a〜51d、78,79と;導電性端子51a〜
51d、78,79を弾性力によって電気機械変換素子
12の電極12a〜12d、76,77に押圧する付勢
部材52a〜52d、78s,79sとを備えることに
より、上記目的を達成する。
【0011】以上の課題を解決するための手段の項では
実施の形態の図に対応づけて本発明を説明したが、これ
により本発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以降の各実
施の形態の説明は、振動アクチュエータとして超音波の
振動域を利用したリニア型超音波アクチュエータを例に
とって行う。
【0013】本発明による超音波アクチュエータは、図
1に示すように、弾性体11とこの弾性体11上に接合
された駆動用圧電素子12を有する振動子10と、この
振動子10に加圧接触される相対運動部材21と、相対
運動部材21をローラ22上で直進移動可能に保持する
保持具31と、振動子10を駆動する駆動回路70とを
備えている。また、保持具31には、相対運動部材21
の側面を案内するローラ23が設けられている。駆動回
路60によって駆動電圧を印加して駆動用圧電素子12
を励振することで、弾性体11には、1次の縦振動と4
次の屈曲振動という2種類の定在波が発生する。これに
より、振動子10に設けられた駆動力取出部13a、1
3bには、前記両振動が合成された振動(楕円運動)が
発生し、振動子10と相対運動部材21は相対運動を行
う。圧電素子12は、電気エネルギを機械的変位に変換
する電気機械変換素子として用いられており、圧電素子
の他に電歪素子や磁歪素子を用いることができる。ま
た、この圧電素子12は、機械的変位を電気エネルギに
変換する機能も有する。
【0014】振動子10を図2を参照してさらに説明す
る。振動子10は、直方体状の弾性体11と、弾性体1
1の一方の平面11aに接着されて接合された1枚の矩
形平板状の圧電素子12と、この圧電素子12上に形成
された4箇所の駆動用電極12a、12b、12c、1
2dおよび2箇所の検出用電極76、77(図7参照)
と、弾性体11の他方の平面11bに設けられた駆動力
取出部13a、13bとを備える。弾性体11は、金属
またはプラスチック等の弾性部材から直方体状に形成さ
れる。圧電素子12は、例えば、薄板状のPZTを使用
することができる。駆動力取出部13a、13bは、摺
動状態を向上させるために摺動材により形成されてい
る。また、弾性体11の中央部の両側には、弾性体11
の短辺方向および長辺方向の位置決め用ピン15が立設
されている。そして、弾性体11に発生する屈曲振動の
腹となる位置の近傍で、かつ、平面11bの短辺方向の
両端付近に配置される。
【0015】この実施の形態の振動アクチュエータで
は、1枚の駆動用圧電素子12の表面に4枚の電極12
a〜12dを接着しているので、4つの圧電素子が独立
して存在する場合と構造的には等価である。したがっ
て、以降の説明において、4つの圧電素子も符号12a
〜12dを用いて説明するものとする。
【0016】図7は、本実施の形態の超音波アクチュエ
ータにおける駆動回路70の構成を示すブロック図であ
る。この駆動回路70は、発振器71と、増幅器72,
73と、移相器74と、制御回路75とによって構成さ
れる。発振器71からは所定の周波数および電圧を有す
る交流電圧が出力される。出力された交流電圧は、2つ
に分岐され、一方は増幅器72に入力して増幅される。
他方は移相器64に入力して(π/2)だけ移相を変換
された後、増幅器73に入力して増幅される。増幅器7
2から出力された交流電圧は、第1の交流電圧(sin信
号)として、駆動用電圧素子12の電極12a、12c
に供給される。また、増幅器73から出力された交流電
圧は、第2の交流電圧(cos信号)として、圧電素子1
2の電極12b、12dに供給される。第1の交流電圧
は、電極12には給電端子51aを介して供給され、電
極12cには給電端子12cを介して供給される。第2
の交流電圧は、電極12bには給電端子51bを介して
供給され、電極12dには給電端子51dを介して供給
される。なお、給電端子51a〜51dについては後述
する。
【0017】また、圧電素子12には、弾性体11に発
生する振動の状態を検出するための検出用電極76,7
7が形成されており、これらの検出用電極76,77に
は給電端子と同様、付勢部材78s,79sの弾性力に
よって取り出し端子78、79が押圧されている。つま
り、検出用電極76には取り出し端子78が押圧され、
検出用電極77には取り出し端子79が押圧されてい
る。そしてこれら取り出し端子78、79を介して取り
出されたモニタ電圧は、共に制御回路75に入力する。
制御回路75は、モニタ電圧が所定の値となるように発
振器71を制御して、この発振器71から出力される交
流電圧の周波数または電圧値を変更する。弾性体11は
GND電位に接続される。なお、図1〜3では、検出用
電極76、77を図示していないが、これらの検出用電
極は、例えば、図8の振動モニタ用圧電素子2c、2d
のように、圧電素子12の両端の位置に配置することが
できる。
【0018】図1,図3,図4に示すように、保持具3
1は3つのコ字状保持アーム31a,31b,31cを
有し、中央部のアーム31bには、図3に示すように弾
性体11を相対運動部材21に押圧する押圧機構40が
装着されている。押圧機構40は、アーム31bにねじ
止めされてばね力を調節する調節ねじ41と、一端が調
節ねじ41内に挿入され、他端が圧電素子12の表面に
接触する押圧具42と、この押圧具42を圧電素子12
の表面に押圧するばね43とを備える。押圧具42の圧
電素子12との接触面は半球状に形成されている。ま
た、位置決めピン15の先端は、押圧機構40を挟んで
アーム31bの両端部に挿通され、これにより振動子1
0を保持具31に位置決めする。
【0019】両端のアーム31aと31cには、電極1
2a〜12dへ駆動電圧をそれぞれ印加するための給電
端子51a〜51dがそれぞれ絶縁板53を介して装着
され、ばね52a〜52dにより給電端子51a〜51
dが各圧電素子電極12a〜12dに所定の弾性力で接
触している。上述したように給電端子51b,51dに
はcos信号が供給され、給電端子51a,51cにはsin
信号が供給されて、弾性体11の腹の振動部分13a,
13bに楕円振動を発生する。
【0020】突起状に形成された駆動力取出部13a,
13bは、本実施の形態では、駆動効率の観点から、弾
性体11に生じる屈曲振動の腹となる位置に設けられ
る。
【0021】駆動力取出部13a,13bは、本実施の
形態では弾性体11と一体に形成したが、別部品として
組み立ててもよい。また、1枚の矩形平板状の圧電素子
12の表面に4枚の電極を接着して4つの圧電素子を形
成するようにしたが、電極12a〜12dとほぼ同様な
形状の4枚の圧電素子を別々に弾性体11上に接着した
構成でもよい。
【0022】図5は弾性体に発生する縦振動および屈曲
振動を経時的に示す説明図である。ここで、図5を参照
しながら、本実施の形態の超音波アクチュエータの動作
原理を経時的に説明する。なお、図5の超音波アクチュ
エータでは、図1の圧電素子12a〜12dに代えて2
枚の駆動用圧電素子12a’12b’を用いている。
【0023】図5(a)は、超音波アクチュエータに入
力される2相の高周波電圧A,Bの時間的変化を時間t
1〜時間t9で示す。図5(a)の横軸は、高周波電圧
の実効値を示す。図5(b)は、超音波アクチュエータ
の断面の変形の様子を示し、超音波アクチュエータに発
生する屈曲振動の時間的変化(t1〜t9)を示す。図
5(c)は、超音波アクチュ工一夕101の断面の変形
の様子を示し、超昔波アクチュエータ101に発生する
縦振動の時間的変化(t1〜t9)を示す。図5(d)
は、超音波アクチュ工一夕101の駆動力取出部13
a,13bに発生する楕円運動の時間的変化(t1〜t
9)を示す。
【0024】次に、本実施の形態の超音波アクチュエー
タの動作を、時間的変化(t1〜t9)ごとに説明す
る。時間t1において、図5(a)に示すように、高周
波電圧Aは正の電圧を発生し、同様に高周波電圧Bは同
一の正の電圧を発生する。図5(b)に示すように、高
周波電圧A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消し合い、
質点Y1と質点Z1とが振幅零となる。また、図5
(c)に示すように、高周波電圧A,Bによる縦振動は
伸張する方向に発生する。質点Y2と質点Z2とは矢印
で示されるように、節Xを中心にして最大の伸長を示
す。その結果、図5(d)に示すように、上記両振動が
複合され、質点Y1と質点Y2との運動の合成が質点Y
の運動となり、また、質点Z1と質点Z2との運動の合
成が質点Zの運動となる。
【0025】時間t2において、図5(a)に示すよう
に、高周波電圧Bは零となり、高周波電圧Aは正の電圧
を発生する。図5(b)に示すように、高周波電圧Aに
よる届曲運動が発生し、質点Y1が正方向に振幅し、質
点Z1が負方向に振幅する。また、図5(c)に示すよ
うに、高周波電圧Aによる縦振動が発生し、質点Y2と
質点Z2とが時間t1のときよりも縮む。その結果、図
5(d)に示すように、上記両振動が複合され、質点Y
と質点Zとが時間t1のときよりも左回りに移動する。
【0026】時間t3において、図5(a)に示すよう
に、高周波電圧Aは正の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同相の負の電圧を発生する。図5(b)に示すよ
うに、高周波電圧AおよびBによる屈曲運動が合成され
て増幅され、質点Y1が時間t2のときよりも負方向に
増幅され、最大の負の振幅値を示す。質点Z1が時間t
2のときよりも正方向に増幅され、最大の正の振幅値を
示す。また、図5(c)に示すように、高周波電圧Aお
よびBによる縦振動が互いに打ち消しあい、質点Y2と
質点Z2とが元の位置に戻る。その結果として、図5
(d)に示すように、上記両振動が複合され、質点Yと
質点Zとが時間t2のときよりも左回りに移動する。
【0027】時間t4において、図5(a)に示すよう
に、高周波電圧Aは零となり、高周波電圧Bは負の電圧
を発生する。図5(b)に示すように、高周波電圧Bに
よる屈曲運動が発生し、質点Y1は時間t3のときより
も振幅が低下し、質点Z1は時間t3のときよりも振幅
が低下する。また、図5(c)に示すように、高周波電
圧Bによる縦振動が発生し、質点Y2と質点Z2が収縮
する。その結果、図5(d)に示すように、上記両振動
が複合され、質点Yと質点Zとが時間t3のときよりも
左回りに移動する。
【0028】時間t5において、図5(a)に示すよう
に、高周波電圧Aは負の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同一の負の電圧を発生する。図5(b)に示すよ
うに、高周波電圧A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消
し合い、質点Y1と質点Zlとが振幅零となる。また、
図5(c)に示すように、高周波電圧A,Bによる縦振
動は収縮する方向に発生する。質点Y2と質点Z2とは
矢印で示されるように、節Xを中心にして最大の収縮を
示す。その結果として、図5(d)に示すように、上記
両振動が復合され、質点Yと質点Zとが時間t4のとき
よりも左回りに移動する。
【0029】時間t6〜t9に変化するにしたがって、
上述の原理と同様に屈曲振動および縦振動が発生し、そ
の結果、図5(d)に示すように、質点Yおよび質点Z
が左回りに移動し、楕円運動をする。
【0030】以上の原理により、この超音波アクチュエ
ータは、駆動力取出部13a,13bの先端に楕円運動
を発生させ、駆動力を発生させる構成となっている。し
たがって、駆動力取出部13a,13bの先端を相対運
動部材21に加圧しておけば、弾性体11と相対運動部
材21との間で相対運動が発生する。
【0031】このように、圧電素子12a’,12b’
に電気的に位相が(π/2)だけ異なる交流電圧を印加
することにより、弾性体11に縦振動と屈曲振動とが生
じ、それぞれが駆動方向の運動成分と駆動方向と垂直な
運動成分とになって楕円運動が発生する。
【0032】以上説明した超音波アクチュエータによれ
ば、圧電素子12上の電極12a〜12dに給電端子5
1a〜51dを所定の弾性力で押圧するようにしたの
で、従来のような半田付けによる圧電素子への影響が防
止され、アクチュエータの効率が向上する。
【0033】以上の超音波アクチュエータでは、給電端
子51a〜51dの弾性力に加えて図3に示すような押
圧機構40を備えるようにしたが、給電端子51a〜5
1dの押圧力だけで振動子10を相対運動部材21へ所
望の力で押圧できる場合には押圧機構40を省略しても
よい。
【0034】以上では、図4に示すように給電端子51
a〜51dにコイルばね52a〜52dを外挿して給電
端子を所定の接触圧力で電極に押圧するようにしたが、
図6に示すような板ばね62aと62bを用いてもよ
い。なお、図6において、図1と同様な箇所には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、電気機械変換素子の電
極に所定の接触圧力で給電端子あるいは取り出し端子を
押圧することにより、駆動電圧を給電したりモニタ電圧
を取り出すようにしたので、従来のような半田付けによ
る電気機械変換素子への影響が防止され、アクチュエー
タの効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態による超音波ア
クチュエータの平面図、(b)は図1のb−b線断面図
【図2】図1の超音波アクチュエータの弾性体の斜視図
【図3】図1(b)のIII−III線断面図
【図4】図1(b)のIV−IV線断面図
【図5】本発明による超音波アクチュエータの作動原理
を説明する図
【図6】本発明によるリニア型超音波アクチュエータの
変形例を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図
【図7】振動アクチュエータの駆動回路のブロック図
【図8】従来の振動アクチュエータを説明する図
【符号の説明】
10 振動子 11 弾性体 12 駆動用圧電素子 12a〜12d,76,77 電極 13a,13b 駆動力取出部材 40 押圧機構 51a〜51d,78,79 給電端子 52a〜52d,78s,79s ばね 53 絶縁板 70駆動回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極が形成された電気機械変換素子を有
    し、該電気機械変換素子の励振によって振動方向が互い
    に異なる複数の振動を発生させる振動子と、 前記振動子に加圧された状態で接触し、前記振動により
    前記振動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、 前記電気機械変換素子に周波電圧を印加するための給電
    端子と、 前記給電端子を弾性力によって前記電気機械変換素子の
    電極に押圧する付勢部材とを備えることを特徴とする振
    動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】電極が形成された電気機械変換素子を有
    し、該電気機械変換素子の励振によって振動方向が互い
    に異なる複数の振動を発生させる振動子と、 前記振動子に加圧された状態で接触し、前記振動により
    前記振動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、 前記電気機械変換素子で発生する電圧を取り出すための
    取り出し端子と、 前記取り出し端子を弾性力によって前記電気機械変換素
    子の電極に押圧する付勢部材とを備えることを特徴とす
    る振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】電極が形成された電気機械変換素子を有
    し、該電気機械変換素子の励振によって振動方向が互い
    に異なる複数の振動を発生させる振動子と、 前記振動子に加圧された状態で接触し、前記振動により
    前記振動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、 前記振動子の振動状態が所定の状態となるように、前記
    電気変換素子に周波電圧を印加する駆動回路と、 前記電気機械変換素子と前記駆動回路とを電気的に接続
    する導電性端子と、 前記導電性端子を弾性力によって前記電気機械変換素子
    の電極に押圧する付勢部材とを備えることを特徴とする
    振動アクチュエータ。
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