JPH11164573A - 振動アクチュエータ - Google Patents

振動アクチュエータ

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Publication number
JPH11164573A
JPH11164573A JP9324695A JP32469597A JPH11164573A JP H11164573 A JPH11164573 A JP H11164573A JP 9324695 A JP9324695 A JP 9324695A JP 32469597 A JP32469597 A JP 32469597A JP H11164573 A JPH11164573 A JP H11164573A
Authority
JP
Japan
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vibrator
spring
relative motion
vibration
pressing force
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9324695A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Yamamoto
敏章 山本
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9324695A priority Critical patent/JPH11164573A/ja
Publication of JPH11164573A publication Critical patent/JPH11164573A/ja
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の異形モード縮退型の超音波アクチュエ
ータにおける加圧機構では、加圧力調整容易化と大型化
抑制とをともに図ることができなかった。 【解決手段】 異形モード縮退型の振動子2と、相対運
動部材3と、振動子2を押圧するコイルばね14、およ
びコイルばね14のばね定数と略等しいばね定数を有し
てコイルばね14に接触して凹状に撓むことによりコイ
ルばね14を押圧する板ばね18を有することにより、
振動子2と相対運動部材3との間に加圧力を発生する加
圧機構11とを組み合わせて備える超音波アクチュエー
タ10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子と、この振
動子との間で相対運動を行う相対運動部材と、これら振
動子および相対運動部材の間に加圧力を発生する加圧機
構とを組み合わせて備える振動アクチュエータに関し、
より具体的には、加圧機構に関して、加圧力調整の容易
化と大型化の抑制とをともに図りながら所望の加圧力を
確実に付与することができる振動アクチュエータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる異形モード縮退型の振動
アクチュエータが、積極的に開発されている。
【0003】図4は、本出願人が先に特開平8−294
289号公報により提案した振動アクチュエータ1を示
す側面図である。この振動アクチュエータ1は、振動子
2と相対運動部材3とこれら両者を加圧接触させる加圧
機構4とを備える。
【0004】振動子2は、矩形平板状の弾性体5と、こ
の弾性体5の一方の平面5cに接着された圧電素子6と
を有する。圧電素子6の上面には4枚の電極7a、7
b、7c、7dが設けられている。図示しない駆動回路
によって、電極7cには第1の交流電圧が印加され、電
極7bには第1の交流電圧とは位相が異なる第2の交流
電圧が印加される。これにより、弾性体5には、長手方
向に振動する1次の縦振動と、平面5cに直交する方向
に振動する4次の屈曲振動とが発生する。電極7a、7
dは、弾性体5の振動の状態に応じた電気信号を取り出
すためのもので、この電気信号は駆動回路に入力され
る。
【0005】弾性体5の他方の平面5dには、駆動力取
出部5e、5fが設けられている。これらの駆動力取出
部5e、5fは、弾性体5に発生する屈曲振動の腹とな
る位置のうちの2つに設けられている。そして、縦振動
と屈曲振動とが合成されることにより、駆動力取出部5
e、5fには楕円運動が発生する。
【0006】この状態で、駆動力取出部5e、5fの底
面が適当な加圧力で板状の相対運動部材3に加圧接触す
ると、駆動力取出部5e、5fにおいて発生した楕円運
動により、振動子2と相対運動部材3との間に相対運動
が発生する。
【0007】この加圧力を発生する加圧機構4は、図示
例では、振動子2に対して所定の距離d1 だけ離れた位
置に固定された固定部材7に垂直に設けられたガイド棒
4cと、貫通孔を有してガイド棒4cを貫通させながら
電極7に接触する加圧板4aと、固定部材7および加圧
板4aに固定されガイド棒4cの周囲に配置されるコイ
ルばね4bとを有する。
【0008】また、この加圧機構4は、弾性体5の長手
方向(図面中の左右方向)に関して、駆動力取出部5
e、5fの設置位置と略同じ位置に、二組設けられてい
る。
【0009】二つの加圧機構4それぞれでは、コイルば
ね4bが発生するばね力により加圧板4aが振動子2側
へ押され、加圧板4aが接触する電極7を介して、振動
子2は相対運動部材3側へ押される。これにより、振動
子2と相対運動部材3とは、駆動力取出部5e、5fを
介して適宜加圧力で接触する。
【0010】前述したように、異形モード縮退型の振動
アクチュエータ1では、振動子2と相対運動部材3との
間の摩擦力により駆動力が取り出される。そのため、振
動子2を相対運動部材3へ加圧する加圧力を最適値に、
極めて高精度で設定する必要がある。通常、加圧力の最
適値は、1〜3kgf 程度である。
【0011】図4により示す加圧機構4による加圧力を
調整するには、図示していないが、調整ねじのねじ込み
量によりコイルばね4bのばね長さを変化させるばね力
調整機構を設ける。そして、調整ねじのねじ込み量を調
整することによりコイルばね4bが発生するばね力を調
整する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、振動アクチ
ュエータ1の特徴の一つとして小型であることが挙げら
れ、加圧機構4、およびその構成部品であるコイルばね
4bに対しても大型化抑制が強く要請される。このよう
な要請に応えるためにコイルばね4bの長さを短くする
ことにより距離d1 を小さくしようとすると、コイルば
ね4bのばね定数が上昇する。
【0013】しかし、ばね定数が上昇すると、前述した
加圧力の調整が極めて難しくなってしまう。例えば、ば
ね定数が2倍になると、調整ねじの締め込み量(すなわ
ち調整量)が同じである場合には、加圧力は2倍変化し
てしまう。そのため、所望の加圧力に設定するには、調
整ねじの締め込み量の微調整が必要になり、調整作業が
極めて難しくなってしまう。
【0014】加圧力の調整作業を簡単に行うにはばね定
数を小さく設定すればよいが、このためにはコイルばね
4bの長さを長くする必要があり、加圧機構4が大型化
してしまう。
【0015】ここに、本発明は、このような従来の技術
が有する課題に鑑みてなされたものであり、振動子と相
対運動部材との加圧機構に関して、互いに相反する、加
圧力調整の容易化と大型化の抑制とをともに図りなが
ら、所望の加圧力を得ることができる振動アクチュエー
タを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、板ばねおよび
コイルばねを最適な位置関係となるように組み合わせて
加圧機構を構成することにより、上記目的を達成したも
のである。
【0017】請求項1の発明は、振動子と、この振動子
に接触して相対運動を行う相対運動部材と、この相対運
動部材と振動子との間に加圧力を発生する加圧機構とを
備え、加圧機構が、振動子または相対運動部材を押圧す
るコイルばねと、このコイルばねのばね定数と略等しい
ばね定数を有し、コイルばねに接触して凹状に撓むこと
によりコイルばねを押圧する板ばねとを有することを特
徴とする振動アクチュエータである。
【0018】請求項2の発明は、請求項1に記載された
振動アクチュエータにおいて、加圧機構が、振動子また
は相対運動部材に接触するとともにコイルばねにより押
圧される加圧力伝達部材と、振動子および相対運動部材
の加圧方向に関して板ばねに対して変位自在に設置さ
れ、板ばねを押圧することにより板ばねを凹状に撓ませ
る加圧力調整部材とを有することを特徴とする。
【0019】請求項3の発明は、請求項2に記載された
振動アクチュエータにおいて、加圧力調整部材を、振動
子または相対運動部材に対して所定の距離だけ離れた位
置に固定するフレームを備えることを特徴とする。
【0020】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3に記載された振動アクチュエータにおいて、加圧力伝
達部材が振動子に接触する場合には、加圧力伝達部材
が、発生する複数の振動のうちで加圧方向に振幅する振
動の節位置で、振動子に接触することを特徴とする。
【0021】さらに、請求項5の発明は、請求項1から
請求項4までのいずれか1項に記載の振動アクチュエー
タにおいて、振動子が、矩形平板状の弾性体を有し、こ
の弾性体に縦振動および屈曲振動を発生させることを特
徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる振動アクチ
ュエータの実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に
説明する。なお、以降の実施形態では、振動アクチュエ
ータとして超音波の振動域を利用した超音波アクチュエ
ータを例にとる。
【0023】図1は、本実施形態の超音波アクチュエー
タ10を分解した状態で示す斜視図である。また、図2
は、組み立てられた超音波アクチュエータ10の中央部
近傍を一部簡略化して示す側面図であり、加圧機構11
による加圧を行う前の状況を示す。
【0024】なお、この超音波アクチュエータ10は、
図4により示した振動アクチュエータ1と構成要素の多
くが共通する。そのため、以降の説明は、相違する構成
要素を中心に行い、共通する構成要素については、同一
の図中符号を付すことにより簡単に説明することとす
る。
【0025】振動子2は、矩形平板状の弾性体5と、こ
の弾性体5の一方の平面5cに接着された圧電素子6と
を有する。圧電素子6の上面には4枚の電極7a、7
b、7c、7dが設けられている。図示していない駆動
回路によって、電極7cには第1の交流電圧が印加さ
れ、電極7bにはこの第1の交流電圧と位相が異なる第
2の交流電圧が印加される。これにより、弾性体5に
は、長手方向に振動する1次の縦振動と、平面5cに直
交する方向に振動する4次の屈曲振動とが発生する。
【0026】弾性体5の他方の平面5dには、駆動力取
出部5e、5fが設けられている。これらの駆動力取出
部5e、5fは、弾性体5に発生する屈曲振動の腹とな
る位置のうちの二つに設けられている。そして、縦振動
と屈曲振動とが合成されることで、この駆動力取出部5
e、5fには楕円運動が発生する。
【0027】この駆動力取出部5e、5fを介して、板
状の相対運動部材3が、加圧機構11が発生する加圧力
で、加圧接触する。これにより、振動子2と相対運動部
材3との間に相対運動が発生する。
【0028】なお、図示していないが、振動子2を固定
することにより相対運動部材3が駆動(搬送)され、一
方、相対運動部材3を固定することにより振動子2が駆
動される(自走)。
【0029】本実施形態における加圧機構11は、加圧
力を伝達する部材である加圧端子12と、加圧端子12
の大径部12aに装着される支持板13と、加圧端子1
2の大径部12aの周囲に装着されて支持板13を振動
子2側へ加圧するコイルばね14と、加圧方向に関して
振動子2から一定距離d2 だけ離れて設置されるフレー
ム15とを有する。フレーム15にはねじ孔15a、1
5bが設けられており、これらのねじ孔15a、15b
に加圧力調整部材である加圧力調整用ねじ16a、16
bがねじ込まれている。なお、加圧端子12の円錐状の
先端部12aは、発生する屈曲振動の節位置で振動子2
を加圧している。
【0030】また、フレーム15の振動子側の平面に
は、ガイドトピン17a、17bが垂直に固定されてお
り、それぞれが、後述する板ばね18に設けられた切欠
き部18b、18cと、支持板13に設けられた切欠き
部13b、13cと、弾性体5に設けられた切欠き部5
g、5hとに隙間を有して嵌まり合うことにより、振動
子2を相対運動部材3に対して、加圧方向に関して変位
自在に位置決めする。
【0031】さらに、本実施形態における加圧機構11
は板ばね18を有する。本実施形態では、板ばね18
は、適当な弾性材料からなる矩形の平面形状の薄板であ
り、その中央部には、加圧端子12の小径部12bが貫
通する貫通孔18aが形成される。板ばね18は、コイ
ルばね14に直接接触して、配置される。また、板ばね
18は、コイルばね14のばね定数K2 と略等しいばね
定数K1 を有する。具体的には、ばね定数K1 は、ばね
定数K2 を中心としてその20〜30%程度の範囲に収まる
値である。
【0032】図2に示すように、加圧力調整用ねじ16
a、16bは、その先端が板ばね18の長手方向両端側
に接触するように、フレーム15にねじ止めされる。加
圧力調整用ねじ16a、16bを同じ量だけ締め込むこ
とにより、板ばね18は、コイルばね14に接触して凹
状に撓むように、配置される。
【0033】図3は、加圧力調整用ねじ16a、16b
を同じ量だけ締め込むことにより、板ばね18がコイル
ばね14側に凹状に撓んだ状況を一部簡略化して示す側
面図である。
【0034】本実施形態の加圧機構11では、加圧力調
整用ねじ16a、16bの先端が板ばね18を振動子2
側へ押圧することにより、板ばね18は振動子2側に向
けて凹状に撓む。これにより、コイルばね14は板ばね
18により押圧されて縮む。このようにして、板ばね1
8およびコイルばね14それぞれが発揮するばね力の合
成として、加圧力が発生する。発生した加圧力は支持板
13を介して加圧端子12を振動子2側へ押圧する。こ
のようにして、加圧端子12が適宜圧力で振動子2を相
対運動部材3へ加圧する。
【0035】この本実施形態の加圧機構11によれば、
以下に列記する特有な効果(1)〜(10)が奏せられ
る。 (1)板ばね18を用いるため、加圧機構11の加圧方
向距離を増加させることがない。特に、板ばね18の板
厚は、コイルばね14を正確に押圧するために小さく設
定できる。これにより、図2における距離d2 を小さく
設定でき、超音波アクチュエータ10の大型化防止ない
しは小型化が図られる。
【0036】(2)板ばね18を、コイルばね14に直
接接触させて配置しており、板ばね18およびコイルば
ね14を連結配置するための部材を介在させない。その
ため、この部材を介在させない分だけ、加圧方向に関す
る加圧機構11の寸法増加を抑制することができ、超音
波アクチュエータ10の大型化を防止することができ
る。
【0037】(3)コイルばね14は、加圧時に凹状に
撓む板ばね18の内面頂部に位置するため、板ばね18
に対する位置ずれを生じ難い。そのため、板ばね18に
よりコイルばね14には加圧方向と平行な方向への押圧
力が正確に作用し、コイルばね14を伸縮方向へ略正確
に縮ませることができる。したがって、設計したばね力
を正確に生じさせ、振動子2と相対運動部材3と間の加
圧力を設計値通りに設定することができる。これによ
り、超音波アクチュエータ10の駆動効率を設計値に近
づけることができる。
【0038】(4)板ばね18とコイルばね14とを加
圧方向に関して直列に配置するとともに、板ばね18の
ばね定数K1 をコイルばね14のばね定数K2 と略等し
い値に設定するため、加圧機構11による加圧力調整を
容易に行うことができる。すなわち、板ばね18とコイ
ルばね14とからなるばね系のばね定数をKとすると、
1/K=(1/K1 )+(1/K2 )、およびK1 =K
2 であることから、K=K1 /2=K2 /2となる。す
なわち、加圧機構11のばね系のばね定数を、板ばね1
8、コイルばね14のばね定数の半分に低下することが
でき、超音波アクチュエータ10の加圧力調整が容易化
される。
【0039】(5)コイルばね14は、加圧時に凹状に
撓む板ばね18の内面側に位置するため、加圧力を調整
する際の加圧力調整用ねじ16a、16bの締め込み量
をできるだけ小さくすることができる。すなわち、ばね
系の変位量(板ばね18およびコイルばね14それぞれ
の変位量x1 、x2 の和)は、上記項によりばね系の
ばね定数K=K1 /2=K2 /2であることから、板ば
ね18またはコイルばね14の変位量の2倍となる。し
かし、コイルばね14は、加圧時に凹状に撓む板ばね1
8の内面側に位置するため、板ばね18およびコイルば
ね14それぞれの変位量x1 、x2 の一部が重複して存
在することになり、ばね系全体の変位量は(x1 +x2
−α、ただしαは重複量を示す)となる。したがって、
調整時の加圧力調整用ねじ16a、16bの締め込み量
が重複量αの分だけ小さく抑制される。
【0040】(6)上記(1)項および(5)項の相乗
効果により、板ばね18およびコイルばね14の設置代
を含む距離d2 を、図4における距離d1 と同等か、ま
たは小さく設定することができる。これにより、超音波
アクチュエータ10の大型化抑制ないしは小型化を図る
ことができる。
【0041】(7)加圧端子12を加圧力伝達部材とし
てその円錐型の先端部12aにより、振動子2の加圧を
最小の接触面積で行うため、振動子2に発生する振動を
減衰させることなく、確実に加圧することができる。こ
れにより、超音波アクチュエータ10を最大の駆動効率
で駆動することができる。
【0042】(8)コイルばね14と板ばね18の貫通
孔18aとを貫通して加圧端子12を設けるため、コイ
ルばね14および板ばね18それぞれの位置規制を極め
て簡単な構造で行うことができ、超音波アクチュエータ
10の大型化防止が図られる。
【0043】(9)加圧力調整部材である加圧力調整ね
じ16a、16bを、フレーム15に設置するため、加
圧力調整作業を極めて簡単に行うことができる。これに
より、超音波アクチュエータ10の加圧力調整時の調整
作業性が向上する。
【0044】(10)加圧端子12は、発生する屈曲振
動の節位置で振動子2を加圧するため、振動子2に発生
する振動を減衰させることなく、確実に加圧することが
できる。これにより、超音波アクチュエータ10を最大
の駆動効率で駆動することができる。
【0045】このように、本実施形態の超音波アクチュ
エータ10によれば、設置するばね系の加圧方向に関す
る設置範囲の増加をできるだけ抑制して加圧機構11の
大型化防止ないしは小型化を図りながら、加圧機構11
の加圧力調整を容易に行って所望の加圧力を設定するこ
とができる。
【0046】[変形形態]実施形態の説明は、超音波の振
動域を利用した超音波アクチュエータを例にとったが、
本発明にかかる振動アクチュエータはこの形態に限定さ
れるものではなく、他の振動域を利用した振動アクチュ
エータについても等しく適用される。
【0047】また、実施形態の説明では、振動子が1次
の縦振動および4次の屈曲振動を発生する場合を例にと
ったが、本発明にかかる振動アクチュエータはこの形態
に限定されるものではなく、例えば、縦振動:1次、屈
曲振動:8次等の他の次数の縦振動および屈曲振動を発
生する振動子を有する振動アクチュエータについても等
しく適用される。
【0048】また、実施形態の説明では、振動子が縦振
動および屈曲振動を発生する場合を例にとったが、本発
明にかかる振動アクチュエータはこの形態に限定される
ものではない。例えば特開平9−84367号公報等に
より開示された、振動子が縦振動および捩じり振動を発
生する棒状の振動アクチュエータについても、等しく適
用される。
【0049】また、実施形態の説明では、加圧機構が振
動子を相対運動部材に向けて加圧する形態を例にとった
が、本発明にかかる振動アクチュエータはこの形態に限
定されるものではなく、逆に、加圧機構が相対運動部材
を振動子に向けて加圧する場合にも等しく適用される。
上述した棒状の振動アクチュエータに適用する場合には
この形態をとることが望ましい。
【0050】また、実施形態の説明では、矩形の平面形
状の板ばねを用いた形態を例にとったが、本発明にかか
る振動アクチュエータは板ばねの形状には限定されな
い。また、実施形態の説明では、加圧力調整部材として
加圧力調整用ねじを用いた場合を例にとったが、本発明
にかかる振動アクチュエータはこのような形態には限定
されず、板ばねに対して変位自在に設置され、板ばねを
押圧することにより凹状に撓ませることができる部材で
あれば等しく適用される。
【0051】さらに、実施形態の説明では、電気機械変
換素子として圧電体を用いた場合を例にとったが、本発
明にかかる振動アクチュエータはこのような態様に限定
されるものではなく、電気エネルギと機械エネルギとの
間の変換を行うことができる素子であれば等しく適用で
きる。圧電体以外に、例えば電歪素子や磁歪素子を例示
することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、加圧機構に関して互いに相反する、加圧
力調整の容易化と大型化の抑制とをともに図りながら、
所望の加圧力を振動子および相対運動部材の間に付与す
ることができる。
【0053】請求項2の発明によれば、振動子に発生す
る振動を減衰させることなく確実に加圧することができ
るとともに、加圧力調整作業を極めて簡単に行うことが
できる。請求項3の発明によれば、加圧力調整作業を極
めて簡単に行うことができる。
【0054】請求項4の発明によれば、振動子に発生す
る振動の減衰を防止できる。請求項5の発明によれば、
縦振動および屈曲振動を発生する矩形平板状の振動子を
備える異形モード縮退型の振動アクチュエータに、請求
項1〜請求項4の本発明の有する効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の超音波アクチュエータを分解した状
態で示す斜視図である。
【図2】組み立てられた超音波アクチュエータの中央部
近傍を一部簡略化して示す側面図である。
【図3】加圧力調整ねじを締め込むことにより、板ばね
がコイルばね側に凹状に撓んだ状況を一部簡略化して示
す側面図である。
【図4】本出願人が先に特開平8−294289号公報
により提案した振動アクチュエータを示す側面図であ
る。
【符号の説明】 2 振動子 3 相対運動部材 10 超音波アクチュエータ 11 加圧機構 14 コイルばね 18 板ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、当該振動子に接触して相対運
    動を行う相対運動部材と、当該相対運動部材と前記振動
    子との間に加圧力を発生する加圧機構とを備え、 前記加圧機構は、前記振動子または前記相対運動部材を
    押圧するコイルばねと、当該コイルばねのばね定数と略
    等しいばね定数を有し、前記コイルばねに接触して凹状
    に撓むことにより前記コイルばねを押圧する板ばねとを
    有することを特徴とする振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記加圧機構は、前記振動子または前記
    相対運動部材に接触するとともに前記コイルばねにより
    押圧される加圧力伝達部材と、前記振動子および前記相
    対運動部材の加圧方向に関して前記板ばねに対して変位
    自在に設置され、前記板ばねを押圧することにより前記
    板ばねを前記凹状に撓ませる加圧力調整部材とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の振動アクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記加圧力調整部材を、前記振動子また
    は前記相対運動部材に対して所定の距離だけ離れた位置
    に固定するフレームを備えることを特徴とする請求項2
    に記載の振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記加圧力伝達部材が前記振動子に接触
    する場合には、前記加圧力伝達部材は、発生する複数の
    振動のうちで前記加圧方向に振幅する振動の節位置で、
    前記振動子に接触することを特徴とする請求項2または
    請求項3に記載の振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記振動子は、矩形平板状の弾性体を有
    し、当該弾性体に縦振動および屈曲振動を発生させるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1
    項に記載の振動アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010141973A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Olympus Corp 超音波モータ
JP2010158127A (ja) * 2008-12-27 2010-07-15 Canon Inc 振動波駆動装置

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