JPH066960A - 積層鉄心の結束方法 - Google Patents

積層鉄心の結束方法

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JPH066960A
JPH066960A JP15633692A JP15633692A JPH066960A JP H066960 A JPH066960 A JP H066960A JP 15633692 A JP15633692 A JP 15633692A JP 15633692 A JP15633692 A JP 15633692A JP H066960 A JPH066960 A JP H066960A
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JP
Japan
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electromagnetic steel
iron core
adhesive
laminated
core
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JP15633692A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamada
一夫 山田
Eiji Shimomura
英二 霜村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層鉄心を結束させるについて、鉄心の磁気
特性を悪化させず、しかも、短時間で結束させ得るよう
にする。 【構成】 半硬化状態の接着剤がコーティングされ所定
形状に形成された電磁鋼板21を積層し、プレス装置2
2により加圧しつつ、誘導加熱コイル24に高周波電流
を流すことによる誘導加熱を行なって、電磁鋼板21を
自己発熱させ、その熱により、上記接着剤を硬化させ
て、積層鉄心23を結束させるようにした。この場合、
他の方法として、積層鉄心23を貫通させてコアを設
け、このコアを励磁することによって、電磁鋼板21を
自己発熱させるようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁鋼板を積層して成
る積層鉄心のその電磁鋼板を結束するための積層鉄心の
結束方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電動機用の鉄心には、
無方向性電磁鋼帯が使用され、それが図3及び図5に示
すように所定形状に打抜かれて電磁鋼板1が形成され、
この電磁鋼板1が図4及び図6に示すように積層されて
結束されることにより、鉄心2が形成されている。
【0003】この場合、上記電磁鋼板1の外周部には、
溶接用溝1a又はかしめ用溝1bが同時に形成され、積
層後、その溶接用溝1aで溶接、又はかしめ用溝1bで
かしめ材3によりかしめることにより、電磁鋼板1の結
束が行なわれるようになっている。しかしながら、その
結束用の溝1a,1bは、鉄心2の断面積を減少させる
ものであり、鉄心2の磁気特性を悪化させる因となって
いた。
【0004】そこで近年、半硬化状態の接着剤をコーテ
ィングした電磁鋼帯が開発されたことに着目し、図7に
示すように、そのコーティング電磁鋼帯を所定形状に打
抜いて形成した電磁鋼板11を積層し、それを、ヒータ
を内蔵した熱板12,13を設けたプレス装置14によ
り加圧し、同時に加熱することで、上記半硬化状態の接
着剤を硬化させ、もって電磁鋼板11を結束させる方法
が採られている。この方法によると、電磁鋼板11には
結束用の溝を形成する必要がなく、鉄心15の磁気特性
を悪化させることがない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、電磁鋼板11は熱板12,13からの熱伝導に
より加熱されて接着剤を硬化させるものであり、その熱
伝導率は、電磁鋼板11の積層方向には絶縁被覆が存す
るため、1[W/m・deg]程度で非常に小さく、鉄
心15の中心部が接着剤の硬化温度である200[℃]
以上の温度に達するまでに長時間を要することから、作
業性が悪いという問題点を有していた。
【0006】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、鉄心の磁気特性を悪化させ
ず、しかも、短時間で結束させることのできる積層鉄心
の結束方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の積層鉄心の結束方法においては、半硬化状
態の接着剤がコーティングされ所定形状に形成された電
磁鋼板を積層し、加圧,加熱して前記接着剤を硬化させ
ることにより結束させる方法にあって、その加熱を電気
的あるいは磁気的手段により前記電磁鋼板を自己発熱さ
せることで行なうようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記手段によれば、電磁鋼板を接着剤の硬化に
より結束させるのであるから、電磁鋼板に結束用の溝を
形成する必要がない。そして、その接着剤の硬化による
結束には、加熱を電気的あるいは磁気的手段により電磁
鋼板を自己発熱させて行なうのであるから、外部からの
熱伝導による方法より、短時間で鉄心の全部を接着剤の
硬化温度まで昇温させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図1及び図2
を参照して説明する。
【0010】まず図1には本発明の第1実施例を示して
おり、半硬化状態の接着剤をコーティングした電磁鋼帯
から電磁鋼板21を所定形状に打抜いて形成し、それを
プレス装置22に所定の積厚に積層してセットしてい
る。プレス装置22にはセットした積層電磁鋼板21
(積層鉄心23)の周囲部に誘導加熱コイル24を設け
ている。
【0011】この構成で、積層鉄心23をプレス装置2
2により50[N/cm2 ](約5[kgf/c
2 ])以上の面圧で加圧し、同時に、誘導加熱コイル
24に高周波電流を流す。すると、積層鉄心23内に交
番磁界ができ、その磁束の変化によって積層鉄心23内
にうず電流を生じ、このうず電流によるジュール熱のた
め、積層鉄心23が自己発熱する。かくして、積層鉄心
23は接着剤の硬化温度である200[℃]以上の温度
まで速やかに昇温し、その接着剤の硬化により積層鉄心
23を結束させる。
【0012】なお、上記誘導加熱の電源としては、周波
数が6[kHz]のインバータ電源を使用したが、昇温
時間との関係で周波数,電流値等を適当に選択すること
が可能である。又、接着剤の硬化条件としては、温度が
200〜250[℃]で、時間は数秒で良い。
【0013】このように本第1実施例によれば、電磁鋼
板21を接着剤の硬化により結束させるのであるから、
電磁鋼板21に結束用の溝を形成する必要がなく、鉄心
23の磁気特性を悪化させることがない。
【0014】そして、その接着剤の硬化による結束に
は、加熱を、誘導加熱により、電磁鋼板21を自己発熱
させることで行なうのであるから、外部からの熱伝導に
よる方法より、短時間で鉄心23の全部を接着剤の硬化
温度まで昇温させることができ、よって、短時間で結束
させることができ、作業性を良くすることができる。
【0015】以上に対して、図2には本発明の第2実施
例を示しており、半硬化状態の接着剤をコーティングし
た電磁鋼帯から電磁鋼板21を所定形状に打抜いて形成
し、それをプレス装置31に所定の積厚に積層してセッ
トしている。このセットした積層電磁鋼板21(積層鉄
心23)の上下にはそれぞれカラー32,33を設けて
おり、このカラー32,33に形成した切欠部32a,
33aを通して、カットコア34の一方の脚部34a
を、積層鉄心23の空洞部23aに挿通させている。カ
ットコア34の他方の脚部34bには励磁コイル35を
巻回しており、この励磁コイル35の両端を交流電源3
6に接続している。
【0016】この構成で、積層鉄心23をプレス装置3
1により50[N/cm2 ](約5[kgf/c
2 ])以上の面圧で加圧し、同時に、交流電源36か
ら励磁コイル35に流れる電流により、カットコア34
を励磁する。この場合、カットコア34が積層鉄心23
を貫通していることで、カットコア34に対し積層鉄心
23が1ターンの短絡巻線を形成していることになる。
従って、励磁コイル35の巻数をN1 、励磁電流をI1
とすると、積層鉄心23に流れる短絡電流Iは、I=N
1 ×I1 で、励磁コイル35の巻数倍の大電流が積層鉄
心23に流れることになり、それによるジュール熱によ
って積層鉄心23が自己発熱する。かくして、この場合
も、積層鉄心23は接着剤の硬化温度である200
[℃]以上の温度まで速やかに昇温し、その接着剤の硬
化により積層鉄心23を結束させる。
【0017】なお、この場合、電源は商用電源でも、積
層鉄心23を200[℃]以上の温度まで数秒で加熱す
ることが可能である。又、本第2実施例によれば、第1
実施例の誘導加熱による方法よりも、積層鉄心23の温
度分布を均一にできることが確認されている。
【0018】従って、この第2実施例によっても、第1
実施例同様に、鉄心23の磁気特性を悪化させず、しか
も、短時間で結束させ得、作業性を良くできるという効
果が得られる。
【0019】なお、上記各実施例では本発明を電動機用
の積層鉄心の結束方法に適用して述べたが、それに限ら
れず、いわゆるEI鉄心など変圧器用の積層鉄心の結束
方法にも同様に適用して実施することができる。
【0020】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
積層鉄心の結束方法は、半硬化状態の接着剤がコーティ
ングされ所定形状に形成された電磁鋼板を積層し、加
圧,加熱して前記接着剤を硬化させることにより結束さ
せる方法において、その加熱を電気的あるいは磁気的手
段により前記電磁鋼板を自己発熱させることで行なうよ
うにしたことを特徴とするものであり、それによって、
鉄心の磁気特性を悪化させず、しかも、短時間で結束さ
せることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す結束装置全体の正面
【図2】本発明の第2実施例を示す結束装置全体の正面
【図3】従来例を示す電磁鋼板単体の平面図
【図4】結束した積層鉄心の正面図
【図5】異なる従来例を示す電磁鋼板単体の平面図
【図6】結束した積層鉄心の正面図
【図7】更に異なる従来例を示す結束装置全体の正面図
【符号の説明】
21は電磁鋼板、22はプレス装置、23は積層鉄心、
24は誘導加熱コイル、31はプレス装置、34はカッ
トコア、35は励磁コイルを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半硬化状態の接着剤がコーティングされ
    所定形状に形成された電磁鋼板を積層し、加圧,加熱し
    て前記接着剤を硬化させることにより結束させる方法に
    おいて、その加熱を電気的あるいは磁気的手段により前
    記電磁鋼板を自己発熱させることで行なうようにしたこ
    とを特徴とする積層鉄心の結束方法。
JP15633692A 1992-06-16 1992-06-16 積層鉄心の結束方法 Pending JPH066960A (ja)

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