JPH066913U - 液体燃焼装置 - Google Patents

液体燃焼装置

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JPH066913U
JPH066913U JP4296392U JP4296392U JPH066913U JP H066913 U JPH066913 U JP H066913U JP 4296392 U JP4296392 U JP 4296392U JP 4296392 U JP4296392 U JP 4296392U JP H066913 U JPH066913 U JP H066913U
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英紀 佐藤
祥晴 山本
健一 佐野
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サンポット株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノズル部で燃料が再液化するのを防ぐ熱回収
体のフィードバック量を多くすること。 【構成】 気化器6で気化させた液体燃料をノズル9か
ら噴出させて、バーナ2のスロート部7に供給し、これ
を空気と混合して燃焼部3で燃焼させる式のバーナ2を
備える。そのバーナ2の燃焼部3に臨む熱回収体25
を、バーナ2の燃焼部3の外側を囲繞させて設けた囲壁
20の内面に臨む第1ブロック25aと、一端が該囲壁
20の外面に臨み他端がバーナ2のスロート部7の外方
に臨む第2ブロック25bとで構成する。そして第1ブ
ロック25aと第2ブロック25bとを囲壁20を挾ん
で螺子26で一体に締付け固定すると共に第2ブロック
25bのスロート部7の外方に設けた挿着孔27にノズ
ル9を挿着支持させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は液体燃料、主として灯油を燃焼させる液体燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体燃料を気化器で気化させ、該気化した燃料をノズルからバーナに噴 出させて燃焼させる式の液体燃焼器であって、該バーナでの燃焼熱を回収する熱 回収体を設けたものは、実開昭60−196114号公報等に知られる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このものにおいて、該熱回収体で回収する熱量を高めようとすると、燃焼部の 温度の高い部分に熱回収体を臨ませなければならず、かくするときは、該熱回収 体の材料が制限されるの不具合がある。
【0004】 本考案はかゝる不都合を解消した液体燃焼装置を得ることをその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するため、気化器で気化させた液体燃料をノズルから 噴出させてバーナのスロート部に供給し燃焼部で燃焼させる式のバーナを備え、 且つ該バーナの燃焼部の熱を該ノズル部に伝達する熱回収体を備える液体燃焼装 置に於いて、該熱回収体を、該バーナの燃焼部の外側を囲繞する囲壁の内面に臨 む第1ブロックと、一端が該壁の外面に臨み他端がバーナのスロート部の外方に 臨む第2ブロックとで構成し、該第1ブロックと第2ブロックとを囲壁を挾んで 螺子で一体に締付け固定すると共に第2ブロックのスロート部の外方に対向する 位置に設けた挿着孔に該ノズルを挿着支持させて成る。
【0006】
【作用】
上記構成を備える液体燃焼装置にあっては、熱回収体の第1ブロック部分だけ が燃焼部に臨むため、該部分だけを耐熱性の素材とすれば良く、第2ブロック部 分は適宜の素材を選択することができる。
【0007】 該第1ブロックと第2ブロックとを壁を挾んで螺子で一体に締付け固定するよ うにしたため、該熱回収体は該壁を介してバーナに固定され、第2ブロックに設 けた第2ブロックのスロート部の外方に対向する位置に設けた挿着孔にノズルを 挿着支持させることで、該バーナのスロート部に対するノズルの位置も決まる。
【0008】
【実施例】
本考案実施の1例を別紙図面につき説明する。
【0009】 図面で1は液体燃焼装置を示し、該液体燃焼装置1はバーナ2とその燃焼部3の 下流に設けた排気筒4を介してのみ室外に連なる密閉型の燃焼室5とを備える。 該バーナ2は、気化器6で気化させた液体燃料を該バーナ2のスロート部7に 連なる開口8の外方に臨むノズル9から噴出させ、噴出する燃料に伴って空気を 吸引し燃焼部3で燃焼させる式とする。これを更に説明すると該バーナ2は、図 2から明らかなごとく、円形のバーナ本体10の上部に多数の炎口11aを穿設 したセラミック板11を取り付けて燃焼部3を形成し、且つバーナ本体10内に スリット板12を設けて、該スリット板12の上方に均圧室13を形成すると共 に、該バーナ本体10の下面にスロート部7を膨出形成させたスロート板14を 重ねて構成した。尚15は該スロート部7を含んで該バーナ2の下部を覆うごと く設けた遮熱板を示す。16は該バーナ2を支持する支持筒で、該バーナ2は環 状の支持枠19を介して該支持筒16の下部に支持させ、該支持枠19によって 該支持筒16内をその下部空間と上部空間とに区分し、該支持枠19の下側空間 をファン17に連なる空気室18とした。
【0010】 そして、該支持枠19にはバーナ2の燃焼部3の外周を囲繞する囲壁20を取 付け、該囲壁20の上面に2次空気孔24を設け、且つ支持筒16の上端には疑 似薪21aを載せるロストル21を支持させて、バーナ2の上部と該ロストル2 1との間に前記燃焼室5を形成した。
【0011】 そして、該支持筒16の上部には疑似薪21aを囲う透明な筒体22を設け、 該燃焼部3での燃焼熱で赤熱する疑似薪21aが外部から見えるようにし、且つ 該筒体22の上部に熱交換器23を取付け、該熱交換器23並びにこれに接続さ せた排気筒4を介して燃焼排気を室外に排出するようにした。
【0012】 25は該バーナ2の燃焼部3に臨む熱回収体を示し、該熱回収体25は、前記 囲壁20の内面に臨む第1ブロック25aと、一端が該囲壁20の外面に臨み他 端がバーナ2の前記開口8の外方に臨む第2ブロック25bとで構成し、該第1 ブロック25aと第2ブロック25bとを囲壁20を挾んで螺子26で一体に締 付け固定するようにし、該第2ブロック25bのバーナ2の前記開口8の外方に 臨む他端部に挿着孔27を設け、該挿着孔27に前記ノズル9を挿着支持させて 該熱回収体25でノズル9部を加熱加温して、該ノズル9部分で気化した燃料が 再液化するのを防ぐようにした。
【0013】 これを更に説明すると、該第1ブロック25aは耐熱性のステンレス鋼等で構 成し、第2ブロック25bは熱伝導性が良く且つ加工性の良い銅等で構成し、該 熱回収体25でより高い燃焼部3の熱を拾いこれを効率良くノズル9部分に供給 するようにした。
【0014】 尚、熱回収体25が図5に示すごとく、第1ブロック25aの背面に左右一対 の突起25aー1を設けると共に、第2ブロック25bに前面に該凹窪25b− 1を設け、該突起25a−1を該囲壁20に設けた透孔20aを介して該凹窪2 5b−1に嵌合させた後、螺子26で一体に締付け固定するようにすれば、該第 1ブロック25aと第2ブロック25bとの位置決めが出来ると共に第1ブロッ ク25aから第2ブロック25bへの熱の伝達がより良好となる。
【0015】 尚、気化器6は図4に示すごとく、金属ブロック6a内に燃料通路6bを形成 すると共に該燃料通路6bに沿わせて電気ヒータ(図示しない)を埋設して構成 した。そして金属ブロック6a内の該燃料通路6bの一端を該ノズル9に連なる 供給路28に接続すると共に他端を燃料タンク29に接続して、該燃料タンク2 9からの燃料を該気化器6内を通過する間に蒸発させて該ノズル9から噴出させ る。
【0016】 尚、該燃料タンク29とノズル9とを接続する該供給路28には、定液面器3 0を介在させ、該定液面器30の燃料をポンプ31で汲上げて気化器6側に供給 するようにした。
【0017】 そして該ノズル9の後端には戻通路32を接続し該合戻通路32はノズル9側 を稍々高くすることで、該液化した燃料がノズル9から流れ込まないようにした 。
【0018】 33は、先端にノズル9に侵入してこれを閉じる栓32aを備え後端に戻通路 32に設けた弁座32aに当接して戻通路32を閉じる弁33bを備えた電磁作 動型の弁杆を示し、該弁杆33は非通電時はばね34に押されてノズル9を閉じ 、通電時には弁33bを閉じるようにした。
【0019】 かくすることで、燃焼開始時に並びに燃焼終了時に、該弁杆32を左動させて 、栓32aでノズル9を閉じると共に弁33bを弁座32aから離反させて、燃 焼開始時に気化器6で完全に燃料が気化される状態まで、燃料を該戻通路32を 介して定液面器30に戻し、燃焼終了時には気化器6内に残留する液体状態の燃 料並びに気化状態の燃料を定液面器30に戻すようにした。
【0020】 35は燃焼部3での燃焼を検知するフレームロッドを示す。
【0021】 尚、図示するものはファン17によって室内の空気をバーナ2に供給し、排気 筒4を介して排気を室外に排出する式の燃焼装置に付き説明したが、これは室外 から給気し、室外に排出する式の燃焼装置にも適用出来ること申すまでもない。 次ぎに液体燃焼装置の燃焼を説明する。
【0022】 燃焼に先立って、気化器6に通電して該気化器6を加熱し、その後ポンプ31 を駆動して燃料を気化器6に送り込む。
【0023】 すると該気化器6で燃料が気化し始める。そこで電磁作動型の弁杆33の電磁 コイル33cに通電するときは該弁杆33が右動してノズル9を開く。このた め該ノズル9から気化した燃料が噴出しその噴出に伴って空気を吸引する。従っ て該気化した燃料と空気は分布室13内で混合し、セラミック板11の多数の炎 口11aから燃焼室5側に流出する。これに点火器(図示しない)で着火すれば 燃焼が始まる。
【0024】 そして、その燃焼により熱回収体25が加熱され該熱回収体25によって伝達 される熱でノズル9部分を加熱加温する。これによって該ノズル9部分で気化し た燃料がノズル9部分で液化するのを防げる。
【0025】 尚、上述の実施例は、バーナ2とその燃焼部3の下流に設けた排気筒4を介し てのみ室外に連なる密閉型の燃焼室5を備えるものに付き説明したが、バーナ2 の燃焼部3を開放して排気を室内に放出させる式の液体燃焼装置にも適用出来る こと申すまでもない。
【0026】
【考案の効果】
上記構成を備える液体燃焼装置にあっては、熱回収体の第1ブロック部分だけ が燃焼部に臨むため、該部分だけを耐熱性の素材として、より温度の高い燃焼部 からの熱を拾うことができて、該熱回収体による熱のフィードバック量が増え、 しかも、第2ブロック部分は伝導性、加工性等を考慮した適宜の素材を選択する ことができ、更に、該第1ブロックと第2ブロックとを壁を挾んで螺子で一体に 締付け固定するようにしたので、該熱回収体は該囲壁を介してバーナに固定され 、第2ブロックのスロート部の外方に対向する位置に設けた挿着孔にノズルを挿 着支持させることで、該バーナに対するノズルの位置も決まりその組付けがきわ めて簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案実施の1例を示す斜視図
【図2】 要部の拡大截断側面図
【図3】 図II−II線示図
【図4】 気化器の側面図
【図5】 他の実施例の要部の拡大截断平面図
【符号の説明】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器で気化させた液体燃料をノズルか
    ら噴出させてバーナのスロート部に供給し燃焼部で燃焼
    させる式のバーナを備え、且つ該バーナの燃焼部の熱を
    該ノズル部に伝達する熱回収体を備える液体燃焼装置に
    於いて、該熱回収体を、該バーナの燃焼部の外側を囲繞
    する囲壁の内面に臨む第1ブロックと、一端が該壁の外
    面に臨み他端がバーナのスロート部の外方に臨む第2ブ
    ロックとで構成し、該第1ブロックと第2ブロックとを
    囲壁を挾んで螺子で一体に締付け固定すると共に第2ブ
    ロックのスロート部の外方に対向する位置に設けた挿着
    孔に該ノズルを挿着支持させて成る液体燃焼装置。
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