JPH0668452B2 - 質量流量計 - Google Patents

質量流量計

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JPH0668452B2
JPH0668452B2 JP63053218A JP5321888A JPH0668452B2 JP H0668452 B2 JPH0668452 B2 JP H0668452B2 JP 63053218 A JP63053218 A JP 63053218A JP 5321888 A JP5321888 A JP 5321888A JP H0668452 B2 JPH0668452 B2 JP H0668452B2
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JP
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resistor
constant
circuit
temperature
resistors
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JP63053218A
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田中  誠
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Hitachi Metals Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、導管内を流れる流体の質量流量を計測する
ための流量計に関し、特に管径の小さな導管内を流れる
気体の質量流量を計測するための流量計に関するもので
ある。
[従来の技術] 上記流量計に関する従来技術としては、特開昭62-13212
0号公報に開示されたものがあり、これは流体が流れる
導管に温度に応じて電気抵抗が変化する2個の同一の抵
抗体を相接して巻回し、両抵抗体のそれぞれについて設
けた定温度制御回路によって両抵抗体を同一かつ一定温
度に保ち、(PA−PB)/(PA+PB)(ただしPA、PBはそ
れぞれ第1及び第2の抵抗体に与えられるエネルギーで
ある)を計数し、この値に基づいて導管内の流体の質量
流量を計測する流量計である。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の流量計では、流量が0の状態で両抵抗体の平
均温度Tと外気温度T0との差ΔT=T−T0が増加する
と、放熱によって両抵抗体の熱が奪われて温度が低下す
るが、両定温度制御回路がこれを補償するために、第1
の抵抗体に与えられるエネルギーPAと第2の抵抗体に与
えられるエネルギーPBとはともに増加し、Aを比例定数
としてPA=PB=A・ΔTの関係となる。
しかる後流体を流すと、流体の質量流量Qが増加するの
に従って、上流側にある第1の抵抗体の流入端の流体温
度は低下し、流入端の抵抗体温度も低下するが、第1の
定温度制御回路は第1の抵抗体の平均温度Tを一定に保
つから、第1の抵抗体に与えられるエネルギーPAは増加
して、aを比例定数としてPA=(A+aQ)ΔTとなると
同時に、流出端の抵抗体温度は上昇する。
他方、温度上昇した第1の抵抗体の流出端からの伝熱に
よって、下流側にある第2の抵抗体の流入端の抵抗体温
度は上昇し、第2の定温度制御回路は第2の抵抗体の平
均温度Tを一定に保つから、第2の抵抗体に与えられる
エネルギーPBは減少して、bを比例定数としてPB=(A
−bQ)ΔTとなり、 となる。
ここでPAはいくらでも増大し得るのに対して、PBは0以
下にはなり得ないから、流量Qが増加するのにつれてPB
=(A−bQ)ΔTの成立性が崩れ、広範囲の流量に亙っ
てこの流量計を利用することが困難であった。またa=
bであれば となるから、(PA−PB)/(PA+PB)は流量Qに比例す
るが、流量の増加に伴う第1の抵抗体に与えられるエネ
ルギーPAの増加量と、第2の抵抗体に与えられるエネル
ギーPBの減少量とは同一ではなく、a=bは成立しない
から、上記比例関係は成立しないという問題点があっ
た。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決するために、第2の抵抗体をレ
ファレンス側として、導管に巻回することなく第1の抵
抗体とは別個に配置し、これを利用して第1の抵抗体に
与えられるエネルギーのうち放熱による分を除外しかつ
外気温度の変動によるエネルギーの増減を補正する回路
を設けて、広範囲の流量に亙って線形に流量を測定でき
るようにしたものである。
すなわち本発明は、流体が流れる導管に温度に応じて電
気抵抗が変化する第1の抵抗体を巻回し、該第1の抵抗
体とは独立にかつ近傍に温度に応じて電気抵抗が変化す
るコイル状の第2の抵抗体を設け、前記両抵抗体のそれ
ぞれについて設けた定温度制御回路によって両抵抗体を
同一かつ一定温度に保ち、(VA−kVB)/kVB(ただし
VA、VBはそれぞれ第1及び第2の抵抗体に印加される電
圧、kは定数であって流量が零のときのVA/VBである)
を計数し、この値に基づいて前記導管内の流体の質量流
量を計測する流量計である。
[作用] 第2の抵抗体に与えられるエネルギーPBは放熱による分
だけであるから、Bを比例定数としてPB=B・ΔTであ
るが、第1の抵抗体に与えられるエネルギーPAは流体を
加熱する分が加わるから、PA=(A+aQ)ΔTとなる。
ただし流体の温度は外気温度T0に等しいと仮定して、a
は流体の比熱である。また第1の抵抗体と第2の抵抗体
とが同一のときには、B=Aである。
次に第1及び第2の抵抗体の電気抵抗をそれぞれRA、RB
とすれば、 VA=(RAPA1/2 =(RAΔT・(A+aQ))1/2 VB=(RBPB1/2 =(RBΔT・B)1/2 である。またkはQ=0のときのVA/VBであるから、k
=(RAA/RBB)1/2であり、かつ両抵抗体は定温度制
御しているから、RAとRBとは一定である。
ここでPAのうち放熱による分は、流体を昇温させる分よ
りも格段に大きいからA≫aQ、すなわちaQ/A≪1であ
り、 の第3項以下を省略して、 となるから、 となって、(VA−kVB)/kVBは流量Qに比例し、かつ流
量が大きいときにこの関係を阻害する要因はない。すな
わち広範囲の流量に亙ってこの流量計を利用することが
できる。
[実施例] 本発明による流量計の一実施例を添付の図面によって説
明する。図は同実施例を示す回路図である。図において
3は導管であって、該導管3内には流体Fが矢印方向に
流れる。1は導管3の外周に巻回した第1の抵抗体であ
って、該第1の抵抗体1は、鉄ニッケル合金などの温度
係数の大きな材質よりなる。
2は、上記第1の抵抗体1とは独立に設けた温度係数の
大きなコイル状の第2の抵抗体であり、該第2の抵抗体
2は、外気温度や外気の風速などの雰囲気の条件がほぼ
第1の抵抗体1と同じになるように、第1の抵抗体1の
近傍に配置されている。第2の抵抗体2は、巻線数や線
の太さや材質までも第1の抵抗体1と同一にする必要は
なく、また導管3と同一又は異なる材質の管又は丸棒に
巻回してもよいし、コイルのみとして用いてもよいが、
雰囲気条件をなるべく第1の抵抗体1と同じにするため
に、第1の抵抗体1と同一のものを使用して、導管3と
同一の管4に巻回するのが望ましい。ただしこのときで
も管4に流体Fを流すわけではない。
10及び20は、それぞれ上記第1及び第2の抵抗体1、2
のための定温度制御回路であり、両者は同様に構成され
ているから、第1の抵抗体1のための定温度制御回路10
についてだけ説明する。すなわち第1の抵抗体1の一端
は接地されており、他端は可変抵抗R1を含む抵抗回路11
に接続されており、該抵抗回路11の他端は抵抗12に接続
されており、該抵抗12の他端は抵抗13に接続されてお
り、該抵抗13の他端は接地されている。第1の抵抗体1
と抵抗回路11との接続点と、抵抗12と抵抗13との接続点
とは、差動増幅器14に入力されて、該差動増幅器14の出
力は抵抗回路11と抵抗12との接続点に接続されている。
定温度制御回路10は以上のように構成されており、外気
温度T0が低下するか、または導管3内に流体Fが流れる
と、第1の抵抗体1の温度が低下してその電気抵抗も減
少するが、差動増幅器14への入力バランスが崩れて抵抗
回路11と抵抗12との接続点の電位が上昇し、第1の抵抗
体1と抵抗回路11との接続点の電位VAも上昇して該抵抗
体の発熱量が増加し、該抵抗体の温度は上昇してその電
気抵抗も増加し、こうして第1の抵抗体1の流入端から
流出端に亙る平均の温度Tは一定に保たれ、したがって
第1の抵抗体1の全体の電気抵抗RAも一定に保たれる。
第2の抵抗体2のための定温度制御回路20の構成と作用
も上記と同様であり、両定温度制御回路10、20によって
両抵抗体1、2の平均温度が同一の温度T、例えば110
℃になるように予め抵抗回路11、12の可変抵抗R1、R2
定めておくことにより、両抵抗体1、2は同一かつ一定
温度Tに保たれる。
次に30は定倍回路であって、第2の抵抗体2と抵抗回路
21との接続点の電位VBが該定倍回路30に入力され、可変
抵抗RKを調節することによってk倍された電位kVBが出
力される。40は減算回路であって、第1の抵抗体1と抵
抗回路11との接続点の電位VAと、上記定倍回路の出力kV
Bとの差VA−kVBが出力される。50は除算回路であって、
上記減算回路の出力VA−kVBを前記定倍回路の出力kVB
除した値(VA−kVB)/kVBが出力される。前記定倍回路
30の可変抵抗RKは、流体Fの流量Qが0のときに、除算
回路50の出力が0となるように調整される。なお両抵抗
体1、2が全く同一であればk=1であるから、定倍回
路30を削除した構成とすることも可能ではあるが、両抵
抗体を同一のものとすることは困難であるから、図のよ
うに定倍回路30を設けることが好ましい。
本実施例は以上の構成と作用とを有し、除算回路50の出
力(VA−kVB)/kVBは広範囲の流量Qに亙ってQに比例
するものであるから、該出力(VA−kVB)/kVBを予め流
量Qに対して較正しておくことにより、導管3内を流れ
る流体Fの流量計として使用することができる。
なおVA−kVBをVBで除した(VA−kVB)/VBも当然に流量
Qに比例するものであるから、減算回路の出力VA−kVB
と定倍回路30の入力VBとを、除算回路50への入力とする
こともできる。
またk′をQ=0のときのPA/PB、すなわちk′=A/
Bとすれば、 となる。すなわち(PA−k′PB)/k′PB、ないしは
(PA−k′PB)/PBは流量Qに比例するから、第1及び
第2の抵抗体に与えられるエネルギーPA、PBを計測する
回路を設けた後に、上記と同様に定倍回路と減算回路と
除算回路とを設けることにより、流量計として使用する
こともできる。
更に本実施例は両抵抗体1、2を自己発熱型のものと使
用しているが、温度を検出する抵抗体とは別にヒーター
を設けた傍熱型のものとすることもできる。
[発明の効果] 本発明にかかる質量流量計によって、第1の抵抗体と第
2の抵抗体との間に巻線の長さや太さや材質などの相違
があっても、また流体を流す導管と第2の抵抗体を巻回
した管との間に太さや厚みなどのバラツキがあっても、
導管内に流れる流体の質量流量は、広範囲の流量に亙っ
て線形に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明にかかる質量流量計の一実施例を示す回路図
である。 1……第1の抵抗体、2……第2の抵抗体 3……導管、F……流体 10、20……定温度制御回路、30……定倍回路 40……減算回路、50……除算回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体が流れる導管に温度に応じて電気抵抗
    が変化する第1の抵抗体を巻回し、該第1の抵抗体とは
    独立にかつ近傍に温度に応じて電気抵抗が変化するコイ
    ル状の第2の抵抗体を設け、前記両抵抗体のそれぞれに
    ついて設けた定温度制御回路によって両抵抗体を同一か
    つ一定温度に保ち、(VA−kVB)/kVB(ただしVA、VB
    それぞれ第1及び第2の抵抗体に印加される電圧、kは
    定数であって流量が零のときのVA/VBである)を計数
    し、この値に基づいて前記導管内の流体の質量流量を計
    測する流量計。
JP63053218A 1988-03-07 1988-03-07 質量流量計 Expired - Lifetime JPH0668452B2 (ja)

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JP63053218A JPH0668452B2 (ja) 1988-03-07 1988-03-07 質量流量計

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JP2009115829A (ja) * 2002-07-23 2009-05-28 Hitachi Metals Ltd 流量センサ、流量測定器及び流量制御器

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