JP2002116074A - 発熱抵抗式空気流量計 - Google Patents

発熱抵抗式空気流量計

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JP2002116074A
JP2002116074A JP2001261137A JP2001261137A JP2002116074A JP 2002116074 A JP2002116074 A JP 2002116074A JP 2001261137 A JP2001261137 A JP 2001261137A JP 2001261137 A JP2001261137 A JP 2001261137A JP 2002116074 A JP2002116074 A JP 2002116074A
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temperature
heating
air flow
amplifying
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JP2001261137A
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Takayuki Itsuji
貴之 井辻
Masuo Akamatsu
培雄 赤松
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】計測する空気の温度変化に対する温度補正を全
流量域に亘って行い流量を高精度に計測できる発熱抵抗
式空気流量計を提供する。 【解決手段】空気通路30に設置された発熱抵抗体1、感
温抵抗体2と、該発熱抵抗体1に流れた電流を電圧信号に
変換する基準抵抗体4とからなるブリッジ回路を有し空
気流を検出する定温度制御回路102と、増幅率を決める
複数の増幅用抵抗対を有し電圧信号を流量信号として増
幅する出力増幅回路103とを含み空気流量を計測するも
のにおいて、出力増幅回路103は、複数の増幅用抵抗体
のうち少なくとも1つの増幅用抵抗体50が、他の増幅用
抵抗体13,14,15,16,51の温度係数とは異なり、空気
流の温度変化による増幅率の変化を打ち消す関係にある
温度係数を有する異種抵抗体Rsから選定され、空気流の
温度変化に対し温度補正する補正手段を備えた発熱抵抗
式空気流量計。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気流量計に係り、
特に、自動車のエンジン制御に供する発熱抵抗式空気流
量計に関する。
【0002】
【従来の技術】環境保護や省資源等から自動車のエンジ
ンに対して、より高精度な燃焼制御が要求され、このた
めに、吸入空気量を高精度に検出できる空気流量計が望
まれている。これに応える従来技術の空気流量計とし
て、特開昭60−100218号公報に開示されたもの
がある。この開示技術によれば、発熱抵抗式空気流量計
の電源回路のツェナーダイオード電流を調整することに
より、吸入空気温度変化に対する計測値の温度補正を行
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、計測される空気流量の如何に関わらず、流量信号
に対し、吸入空気温度に応じた一定の電圧を変化させる
補正だけであった。したがって、任意の1流量点におけ
る流量信号の温度補正は為されるが、実際には発熱抵抗
体に流れる空気の温度によって空気流量に対応する流量
信号が変化するので、すなわち、流量の吸入空気温度に
よる依存性があるため、全流量域における流量信号の温
度補正は為されず、温度変化に対する精度は不十分であ
った。換言すれば、吸入空気温度変化に対する計測値の
温度補正は、任意の1流量点のみであって、全流量域に
亘って為されておらず、計測精度上に問題があった。
【0004】従って、本発明の目的は、計測する空気流
の温度変化に対する温度補正を全流量域に亘って行い、
流量を高精度に計測できる発熱抵抗式空気流量計を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、空気通路
に設置された発熱抵抗体と感温抵抗体、及び該発熱抵抗
体に流れた電流を電圧信号に変換する基準抵抗体からな
るブリッジ回路を有し空気流を検出する定温度制御回路
と、増幅率を決める複数の増幅用抵抗体を有し前記電圧
信号を流量信号として増幅する出力増幅回路とを含み、
空気流量を計測する発熱抵抗式空気流量計において、
前記出力増幅回路は、複数の前記増幅用抵抗体のうち少
なくとも1つの前記増幅用抵抗体が、他の前記増幅用抵
抗体の温度係数とは異なり、前記空気流の温度変化によ
る前記増幅率の変化を打ち消す関係にある温度係数を有
する異種抵抗体から選定され、前記空気流の温度変化に
対し温度補正する補正手段を備えることにより達成され
る。
【0006】そして、補正手段を出力増幅回路の入力段
の基準抵抗体の端子電圧側とアース間に接続する、また
は出力増幅回路の入力段の基準抵抗体の端子電圧側と足
切り電圧側間に接続する、あるいは出力増幅回路の差動
増幅器のフィードバック部位に接続することが望まし
い。
【0007】
【発明の実施の形態】上記手段とすることにより、計測
する空気流の温度変化に対する温度補正を全流量域に亘
って行うことができる。すなわち、定温度制御回路の発
熱抵抗体に流れた電流が、基準抵抗体により電圧信号に
変換され、該電圧信号は流量信号として増幅するための
出力増幅回路に送られる。この出力増幅回路の増幅率を
決める複数の増幅用抵抗体のうち、少なくとも1つの増
幅用抵抗体を、他の増幅用抵抗体の温度係数とは異なる
温度係数を有する異種抵抗体で構成することによって、
空気温度による増幅率の変化を打ち消す、即ち、温度変
化による発熱抵抗体の熱伝達係数の変化を打ち消すこと
により、流量の吸入空気温度による依存性を無くすこと
ができる。これにより、全流量域において計測値の温度
補正ができる。
【0008】
【実施例】本発明による実施例について、図面を参照し
説明する。
【0009】図1は、本発明による一実施例の発熱抵抗
式空気流量計を示す回路構成図である。図2は、図1の
発熱抵抗式空気流量計を実装した場合の流量計測部の断
面を示す図である。図1と図2から、構成と動作につい
て説明する。
【0010】図1に示した発熱抵抗式の空気流量計は、
空気通路30内に設置され空気流量を計測するための発熱
抵抗体1及び感温抵抗体2と、発熱抵抗体1及び感温抵
抗体2に結線された定温度制御回路102と、出力増幅回
路103と、電源回路101とを含み構成される。そして、定
温度制御回路102において、発熱抵抗体1に流れた電流
を電圧信号に変換するための基準抵抗体4が、発熱抵抗
体1及び感温抵抗体2と組み合わされて、発熱抵抗体1
が空気温度に対して常に所定温度になるようにブリッジ
回路を構成し、所謂熱線式流量計が構成されている。
尚、このような熱線式流量計については広く知られてい
るので、構成と動作の説明は省略する。
【0011】図2に示した実装例は、例えば内燃機関の
吸気管である空気通路30に、発熱抵抗体1や感温抵抗体
2などが配設された発熱抵抗式空気流量計の断面図であ
る。そして、流量計測部100は、発熱抵抗体1や感温抵
抗体2などからなる検出部、定温度制御回路102などが
組み込まれた基板70等を備える発熱抵抗式空気流量計の
本体部分である。
【0012】上記構成の動作について説明する。発熱抵
抗体1が一定温度に制御されているとき、基準抵抗体4
に流れる電流Ihは、(数1)式に示されるように、空気通
路30内を流れる空気流量Qに対応して変化する。
【0013】 Ih2・Rh=(A+B√Q)・(Th−Ta) (数1) Rh:発熱抵抗体1の発熱時の抵抗値 A,B:発熱抵抗体1の定数 Th:発熱抵抗体1の発熱温度 Ta:吸入空気温度
【0014】そして、基準抵抗体4の電流から変換した
電圧信号としての端子電圧Voは、(数2)式に示されるよ
うに、空気流量Qに対応して変化する。
【0015】 Vo=R4・√{(A+B√Q)・(Th−Ta)/Rh} (数2) R4:基準抵抗体4の抵抗値
【0016】次に、基準抵抗体4の端子電圧Voは、出
力増幅回路103を構成している、増幅用抵抗体としての
抵抗体50と抵抗体51とにより分圧される。そしてさ
らに、差動増幅器11と複数の増幅用抵抗体としての抵
抗体13,14,15,16とからなる出力増幅回路10
3によって、電源回路101で作られた基準電圧Vrefが用
いられて、(数3)式のように増幅されて出力される。
尚、電源回路101は、特開60−100218号公報に
示された回路であり温度補正機能を持っている。したが
って、基準抵抗体4の電流から変換した電圧信号の、流
量信号として増幅された出力電圧Voutは、次式で表わ
せる。
【0017】 Vout={(Rs/(R51+Rs))・(1+((R15+R16)・R13)/(R14R15+R15R16+R16R14)}Vo -{(R16R13)/(R14R15+R15R16+R16R14)}Vref (数3) ただし、 Vout:出力電圧 Vref:基準電圧 R13:抵抗体13の抵抗値 R14:抵抗体14の抵抗値 R15:抵抗体15の抵抗値 R16:抵抗体16の抵抗値 R51:抵抗体51の抵抗値 Rs :異種抵抗体50の抵
抗値
【0018】ここで、(数1)式などにある (A+B√Q)
は、熱伝達率hに相当するものである。そして、一般
に、発熱抵抗体の熱伝達率hは、図3に示すように吸入
空気温度Taに依存することが知られている。ここに、
流量の吸入空気温度による依存性の因がある。
【0019】図3は、空気流量√Qと熱伝達率hとの関
係を表す図である。熱伝達率hは、空気流量√Qと、切
片Aと、勾配Bとの一次関数となり、 切片A(Ta)と勾
配B(Ta)は、その時の吸入空気温度Taをパラメータと
している。
【0020】したがって、従来技術のように、電源回路
101に温度補正機能を持たせて任意の流量Qaにおいて
温度変化に対する出力変化を0(零)にしても、即ち、温
度補正機能を有する電源回路101のみで任意の1流量点
である流量Qaにおいて、温度変化に対する流量の誤差
(出力変化)を零にしても、次の図4に示すように、他の
流量点において検出の誤差(dQ/Q)を生じ、補正し切
れないことが判る。
【0021】図4は、空気流量と誤差との関係を表す図
である。図の場合は、吸入空気温度Ta=20℃を基準と
し温度補正している。従って、Ta=20℃の場合は、全
流量域において問題ないが、基準から外れて、Ta=−2
0℃ や 80℃となった場合、1つの流量点である流量Q
aにおいてのみ誤差は零となるが、他の流量点において
誤差を生じることを示している。
【0022】以上の図3と図4が、前述した流量の吸入
空気温度に対する依存性についての説明である。そこ
で、吸入空気温度によらず、全流量域において誤差を生
じないようにすることが本発明である。これについて説
明する。
【0023】出力増幅回路103において、差動増幅器1
1の傾き(増幅率)を決める複数の増幅用抵抗体のうち、
1つの増幅用抵抗体としての抵抗体50を異種抵抗体R
sとしての異種抵抗体50とし、該異種抵抗体50の温
度係数を残りの増幅用抵抗体の温度係数と異なる値にす
る。すなわち、出力増幅回路103を構成する複数の増幅
用抵抗体のうち、例えば、出力増幅回路103の入力段の
基準抵抗体4の端子電圧側とアース間に接続された抵抗
体50を、他の複数の増幅用抵抗体の温度係数とは異な
る、温度係数α値を有する異種抵抗体50とする。そし
て、出力増幅回路103を構成する残りの抵抗体を、温度
係数β値を有する一般の抵抗体とする。以下の説明で抵
抗体50は、異種抵抗体50または異種抵抗体Rsと呼
称する。
【0024】これによって、(数3)式の出力電圧Vout
は、(数4)式のように変換することができる。
【0025】 Vout={(1+αTa)・Rso/((1+βTa)・R51o+(1+αTa)・Rso)}・a・Vo-b (数4) R51o:0℃におけるR51の抵抗値 Rso :0℃におけるR50の抵抗値 α :Rs(R50)の温度係数 β :R13,R14,R15,R16,R51の温度係数 a :抵抗比率 a=1+((R15+R16)・R13)/(R14R15+R15R16+R
16R14) b :抵抗比率 b=(R16R13)/(R14R15+R15R16+R16R14)
(a,bは温度に関係なく一定になる。)
【0026】そして、適切なる温度係数α,βおよび抵
抗比率 a,bを選定することにより、熱伝達率hの吸入空
気温度Taによる依存性を無くし、空気流の温度変化に
対し流量信号として出力される出力電圧Voutを温度補
正する補正手段を備えることができる。
【0027】すなわち、(数4)式において、温度係数
α>>1であれば、(1+αTa)/((1+βTa)+(1+αTa))は、1
/(β/α+1)と近似することができる。すなわち、(数
4)式からTaの項を無くし、吸入空気温度Taによる増幅
率の変化を打ち消すことができる。換言すれば、吸入空
気温度Taの影響を無くすことができる。この結果、吸入
空気温度Taの変化に対する計測値の温度補正が、全流量
域に亘って為されることになる。
【0028】尚、出力増幅回路の増幅率を決める複数の
抵抗体のうち、少なくとも1つの抵抗体50を、他の複
数の抵抗体の温度係数とは異なる温度係数を有する異種
抵抗体Rsで構成し、基準抵抗体4の電流の、すなわち
該電流から変換した電圧信号(即ち、流量信号)の吸入空
気温度Taによる増幅率の変化を打ち消すよう構成した補
正手段において、1つの抵抗体50を選択したが、(数
4)式から吸入空気温度Taの影響を無くすことができる
ならば、1つの抵抗体に拘泥する必要は無い。図5は、
本発明による他の実施例の発熱抵抗式空気流量計を示す
回路構成図である。図5は、温度係数の異なる異種抵抗
体Rsを基準抵抗体4の端子電圧と足切り電圧部に接続
した実施例である。すなわち、補正手段が出力増幅回路
の入力段の基準抵抗体の端子電圧側と足切り電圧側間に
接続されたものである。
【0029】本実施例の出力電圧Voutは(数5)式にな
る。 Vout=(Rs/(R51+Rs))・(1+(R13/R14))・(Vo-Vsn)+Vsn (数5) ただし、R51>>R16, Rs>>R16 Vsn=(R16/(R15+R16))・Vref とする。
【0030】出力増幅回路103の増幅率は、複数の抵抗
体13,14,15,16などによって決定されるが、
図5の実施例によれば、R51及びRsにのみから決定され
るようになり、R13,R14,R15,R16の抵抗体自体のバラ
ツキや温度変化による抵抗値の影響を受けないものとす
る、または少なくすることができる。
【0031】図6は、本発明によるもう一つ別の実施例
の発熱抵抗式空気流量計を示す回路構成図である。図6
は、温度係数の異なる異種抵抗体50を差動増幅器11
のフィードバック部位に接続した実施例である。すなわ
ち、補正手段が出力増幅回路の増幅率を決定する差動増
幅器のフィードバック部位に結線されたものである。こ
の実施例によると出力Voutは、(数6)式のようになる。
【0032】 Vout={(R32o+R33o+Rso・(1+αTa)/(1+βTa))/R32o}・Vo -(R20o/(R19o+R20o))・Vref (数6) ただし、 R32o:0℃におけるR32の抵抗値 R33o:0℃にお
けるR33の抵抗値 R19o:0℃におけるR19の抵抗値 R20o:0℃におけるR20の
抵抗値 Rso :0℃におけるR50の抵抗値
【0033】なお、抵抗体19,20,32,33,3
4,35,36,37は、増幅用抵抗体である。そし
て、R34=R35=R36=R37は、同じの抵抗値を有する。
【0034】この場合も、適切に温度係数αとβを選定
することにより、Voの熱伝達率の吸気温度による依存
性を補正することができる。
【0035】なお、図中のプルダウン抵抗52は、異種
抵抗体Rsの降下電圧を小さくできる場合はなくても良
い。
【0036】図7は、異種抵抗体Rsの他の実施例を示
す図である。図1から図6までの異種抵抗体Rsは、一
般に用いられる炭素皮膜抵抗、金属皮膜抵抗、印刷用抵
抗ペーストなどから作られたものであって、温度係数の
異なる抵抗体であった。
【0037】これに対し、図7の実施例の異種抵抗体R
sは、感温抵抗体2と構造が同じである抵抗体素子510を
使用したものである。すなわち、抵抗体素子510は、絶
縁体としてのボビン502に白金線501が巻かれ、さらに絶
縁体としてのガラス503が覆われ、該白金線501が導電体
としてのリード505と、支持体504とを介して、差動増幅
器11に接続されているものである。白金線等からなる
抵抗体素子510の温度係数αは、3870ppm/℃であ
る。この値は α>>1であり、かつ、炭素皮膜抵抗や金
属皮膜抵抗などからなる抵抗体13,14等の温度係数
βの100ppm/℃位とは、大きく異なり、0℃におけ
る白金線の抵抗値を適度に設定することにより、Voの
温度依存性を補正できる。すなわち、熱伝達率hの吸入
空気温度Taによる依存性を無くすことができる。
【0038】図8は、異種抵抗体Rsの別の実施例を示
す図である。異種抵抗体50は、サーミスタ520である。
図において、サーミスタ520が発熱抵抗体1や感温抵抗
体2などと一緒に内燃機関の吸気管である空気通路30に
配設された、流量計測部100が示されている。
【0039】サーミスタ520の抵抗値Rtは一般的に(数
7)式で表わされる。
【0040】 Rs=Rt=Rto・EXP{B・((1/Ta)−(1/To))} (数7) Rto:0℃におけるサーミスタの抵抗値 B :サーミスタの温度定数 To :273K 従って、前述の実施例と同様に、適度な値のBを有する
サーミスタを選定することにより、Voの温度依存性を
補正することができる。
【0041】図9は、異種抵抗体Rsのもう1つ別の実
施例を示す図である。異種抵抗体50は、ICチップ60に
内蔵されたモノリシック抵抗530である。ICチップ60
のモノリシック抵抗530の温度係数は、通常1000ppm/
℃以上あるため、他の増幅用抵抗体と異なった温度係数
を有するものとなる。従って、モノリシック抵抗530の
温度係数を適切に選定することによって、Voの温度依
存性を補正することができる。
【0042】この場合、モノリシック抵抗530だけに吸
入空気を当てることが難しいので、実装する場合に工夫
を加え、補正精度の低下を防ぐ必要がある。そこで、モ
ノリシック抵抗530を含むICチップを、出力増幅回路1
03の基板70と一体に形成し、該基板全体を吸入空気中に
設置する例を図10に示す。
【0043】図10は、図9の発熱抵抗式空気流量計を
実装した場合の流量計測部の断面を示す図である。図の
ように、該ICチップ60を搭載した基板70全体を、例え
ば内燃機関の吸気管である空気通路30内に配設し、IC
チップ60やモノリシック抵抗530に吸入空気を直接当て
る流量計測部100の例である。これにより、ICチップ6
0及びモノリシック抵抗530は、常に吸入空気温度と同じ
温度になり、補正精度は悪化しないものとなる。
【0044】また、基板70を吸入空気に曝す場合、図1
1に示すように温度係数の異なる抵抗体、例えば、異種
抵抗体50、抵抗体素子510またはサーミスタ520は、出
力増幅回路103の基板70と一体に形成されたものが望ま
しいと言える。
【0045】図11は、他の実施例の発熱抵抗式空気流
量計を実装した場合の流量計測部の断面を示す図であ
る。図10とは異なる基板70全体を空気通路30内に配設
した例である。図のように、基板70上に搭載された異種
抵抗体Rsとしての抵抗体素子510またはサーミスタ520
を、該基板70と一緒に内燃機関の吸気管である空気通路
30内に配設し、抵抗体素子510等に吸入空気を当てる流
量計測部100の例である。図11に示した実施例でも本
発明による温度補正が高精度に行える。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、吸入空気温度変化に対
する温度補正が全流量域に亘って行われるので、吸入空
気量を高精度に計測できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施例の発熱抵抗式空気流量
計を示す回路構成図である。
【図2】 図1の発熱抵抗式空気流量計を実装した場合
の流量計測部の断面を示す図である。
【図3】 空気流量と熱伝達率との関係を表す図であ
る。
【図4】 空気流量と誤差との関係を表す図である。
【図5】 本発明による他の実施例の発熱抵抗式空気流
量計を示す回路構成図である。
【図6】 本発明によるもう一つ別の実施例の発熱抵抗
式空気流量計を示す回路構成図である。
【図7】 異種抵抗体Rsの他の実施例を示す図であ
る。
【図8】 異種抵抗体Rsの別の実施例を示す図であ
る。
【図9】 異種抵抗体Rsのもう1つ別の実施例を示す
図である。
【図10】 図9の発熱抵抗式空気流量計を実装した場
合の流量計測部の断面を示す図である。
【図11】 他の実施例の発熱抵抗式空気流量計を実装
した場合の流量計測部の断面を示す図である。
【符号の説明】 1…発熱抵抗体、2…感温抵抗体、3…トランジスタ、
4…基準抵抗体、5,6,7,10,13,14,1
5,16,19,20,23,24,26,32,3
3,34,35,36,37,51…抵抗体、8,9,
11,18,21,22…差動増幅器、25…ツェナー
ダイオード、27…ダイオード、30…空気通路、50
…異種抵抗体(Rs)、52…プルダウン抵抗、60…I
Cチップ、70…基板、100…流量計測部、101…電源回
路、102…定温度制御回路、103…出力増幅回路、501…
白金線、502…ボビン、503…ガラス、504…支持体、505
…リード、510…抵抗体素子、520…サーミスタ、530…
モノリシック抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤松 培雄 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内 Fターム(参考) 2F035 AA02 EA03 EA05 EA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気通路に設置された発熱抵抗体、感温抵
    抗体と前記発熱抵抗体に流れる電流を電圧信号に変換す
    る基準抵抗体を含むブリッジ回路の電位差を第1の差動
    増幅器に入力し、任意の空気温度を基準温度として前記
    感温抵抗体によって温度補正を行い前記発熱抵抗体に供
    給する電流を制御する発熱抵抗式空気流量計において、
    前記基準抵抗体の電圧信号を増幅しICチップに内蔵さ
    れている第2の差動増幅器を設け、前記第2の差動増幅
    器を構成する入力抵抗と帰還抵抗の増幅用抵抗体のいず
    れか一方の増幅用抵抗体は他方の増幅用抵抗体より温度
    係数を大きくしたことを特徴とする発熱抵抗式空気流量
    計。
  2. 【請求項2】空気通路に設置された発熱抵抗体、感温抵
    抗体と前記発熱抵抗体に流れる電流を電圧信号に変換す
    る基準抵抗体を含むブリッジ回路の電位差を第1の差動
    増幅器に入力し、任意の空気温度を基準温度として前記
    感温抵抗体によって温度補正を行い前記発熱抵抗体が定
    抵抗になるように電流制御を行う発熱抵抗式空気流量計
    において、前記基準抵抗体の電圧信号を増幅しICチッ
    プに内蔵されている第2の差動増幅器を設け、前記第2
    の差動増幅器を構成する入力抵抗と帰還抵抗の増幅用抵
    抗体のいずれか一方の増幅用抵抗体は他方の増幅用抵抗
    体より温度係数を大きくし、前記ICチップを基板に搭
    載して前記空気通路に配置したことを特徴とする発熱抵
    抗式空気流量計。
  3. 【請求項3】空気通路に設置された発熱抵抗体、感温抵
    抗体と前記発熱抵抗体に流れる電流を電圧信号に変換す
    る基準抵抗体を含むブリッジ回路の電位差を第1の差動
    増幅器に入力し、任意の空気温度を基準温度として前記
    感温抵抗体によって温度補正を行い前記発熱抵抗体の発
    熱と空気温度の差が所定値となるように前記発熱抵抗体
    に供給する電流を制御する発熱抵抗式空気流量計におい
    て、前記基準抵抗体の電圧信号を増幅しICチップに内
    蔵されている第2の差動増幅器を設け、前記第2の差動
    増幅器を構成する帰還抵抗の増幅用抵抗体の温度係数は
    入力抵抗の増幅用抵抗体より大きくしたことを特徴とす
    る発熱抵抗式空気流量計。
  4. 【請求項4】空気通路に設置された発熱抵抗体、感温抵
    抗体と前記発熱抵抗体に流れる電流を電圧信号に変換す
    る基準抵抗体を含むブリッジ回路の電位差を第1の差動
    増幅器に入力し、任意の空気温度を基準温度として前記
    感温抵抗体によって温度補正を行い前記発熱抵抗体の発
    熱と空気温度の差が所定値となるように前記発熱抵抗体
    に供給する電流を制御する発熱抵抗式空気流量計におい
    て、前記基準抵抗体の電圧信号を増幅しICチップに内
    蔵されている第2の差動増幅器を設け、前記第2の差動
    増幅器を構成する帰還抵抗の増幅用抵抗体の温度係数は
    入力抵抗の増幅用抵抗体より大きくし、前記ICチップ
    を基板に搭載して前記空気通路に配置したことを特徴と
    する発熱抵抗式空気流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5936744B1 (ja) * 2015-05-15 2016-06-22 三菱電機株式会社 流量測定装置

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