JP2949527B2 - 質量流量計 - Google Patents

質量流量計

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JP2949527B2
JP2949527B2 JP3025680A JP2568091A JP2949527B2 JP 2949527 B2 JP2949527 B2 JP 2949527B2 JP 3025680 A JP3025680 A JP 3025680A JP 2568091 A JP2568091 A JP 2568091A JP 2949527 B2 JP2949527 B2 JP 2949527B2
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隆 白井
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導管中を流れる気体や
液体など流体の質量流量(以下、単に流量と云う)を測
定する質量流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】前記質量流量計として、本願出願人が昭
和60年12月4日付けにて特許出願〔特願昭60−273837号
(特開昭62−132120号)〕しているところの、流体が流
れる導管に前記流体の温度に応じて抵抗値が変化する2
つの抵抗体を互いに独立して設けると共に、前記抵抗体
をそれぞれ含む2つの定温度制御回路を互いに独立して
設け、前記定温度制御回路によって前記両抵抗体の温度
が常に相等しく、かつ、一定になるように制御し、両抵
抗体に与えられるエネルギーの差をエネルギーの和で除
した値に基づいて前記導管中を流れる流体の流量を測定
する、所謂定温度制御回路を使用したものがある。
【0003】図2は、前記特許出願に係る質量流量計の
構成を概略的に示すもので、この図において、1は導管
で、内部にガスなどの流体Fが流れている。2は導管1
に設けられたセンサ部で、導管1の外周に適宜の間隔を
おいて巻設された抵抗体としての2個の自己加熱形の感
熱コイルRu , d (以下、上流側感熱コイルRu ,下
流側感熱コイルRd と云う)よりなる。そして、感熱コ
イルRu , Rd は、鉄・ニッケル合金などのように温度
係数の大きい温度感応抵抗線よりなり、導管1中を流れ
る流体Fの流量の僅かな変化をも検知すべく構成してあ
る。
【0004】3, 4は上流側感熱コイルRu ,下流側感
熱コイルRd のそれぞれをブリッジ回路(後述する)の
構成要素として含む定温度制御回路で、定温度制御回路
3, 4は互いに同一特性の部品より構成されており、上
流側感熱コイルRu と下流側感熱コイルRd との温度が
常に相等しく、かつ、一定になるように制御するもので
ある。
【0005】すなわち、上流側感熱コイルRu に対応す
る定温度制御回路3(以下、上流側定温度制御回路3と
云う)は、上流側感熱コイルRuと上流側感熱コイルR
u の温度を設定するための抵抗5とブリッジ抵抗6, 7
とからなるブリッジ回路8と、制御回路9とを備えてい
る。そして、下流側感熱コイルRd に対応する下流側定
温度制御回路4は、下流側感熱コイルRd と下流側感熱
コイルRd の温度を設定するための抵抗10とブリッジ抵
抗11, 12とからなるブリッジ回路13と、制御回路14とを
備えている。なお、抵抗5〜7, 10〜12は、両感熱コイ
ルRu ,Rd に比べて温度係数が十分小さく設定してあ
る。
【0006】そして、上流側定温度制御回路3は、その
出力点aと、ブリッジ抵抗6と7との接続点bとにおけ
る電位を比較して、両電位に差があるとき出力をブリッ
ジ回路8に送ってこのブリッジ回路8の平行を保つよう
に動作し、下流側定温度制御回路4は、その出力点c
と、ブリッジ抵抗11と12との接続点dとにおける電位を
比較して、両電位に差があるとき出力をブリッジ回路13
に送ってこのブリッジ回路13の平行を保つように動作す
る。なお、15, 16はそれぞれ上流側定温度制御回路3,
下流側定温度制御回路4の出力側に設けられるバッファ
回路である。
【0007】X,Yは上流側定温度制御回路3, 下流側
定温度制御回路4の出力側において互いに並列に設けら
れる減算ライン,加算ラインで、減算ラインXは、前記
バッファ回路15, 16の出力Vu , Vdに基づいてそれら
の差(減算出力)を反転して出力する減算回路17と、反
転して出力された減算出力{−(Vu −Vd )}を反転
する反転回路18とからなり、加算ラインYは、前記出力
u ,Vd に基づいてそれらの和(加算出力)を反転し
て出力する加算回路19と、反転して出力された加算出力
{−(Vu +Vd )}を反転する反転回路20とからな
る。
【0008】21は減算ラインX,加算ラインYの出力側
に設けられる除算回路であり、それぞれ反転回路18, 20
を経た減算出力(Vu −Vd )と加算出力(Vu
d )とを入力とし、除算出力(Vu −Vd )/(Vu
+Vd )を出力するもので、22はその出力端子である。
【0009】而して、このように構成された質量流量計
においては、先ず、導管1内に流体Fが流れていないと
きは、上流側感熱コイルRu ,下流側感熱コイルR
d は、ブリッジ回路8,13の温度設定用抵抗5,10によ
ってそれぞれ定められる温度に設定される。そして、温
度設定用抵抗5,10の特性は互いに等しくしてあるの
で、上流側感熱コイルRu,下流側感熱コイルRd の温
度は相等しくなる。このため、上流側定温度制御回路3
の出力点aにおける出力Vu と、下流側定温度制御回路
4の出力点cにおけるVd と相等しくなり、従って、出
力端子における出力信号はゼロとなり、流体Fが流れて
いないことが示される。
【0010】次に、導管1内に流体Fが流れているとき
は、上流側感熱コイルRu は流体Fによって熱を奪わ
れ、下流側感熱コイルRd は流体Fから熱を与えられ
る。このため、上流側感熱コイルRu を所定の温度に保
持するためのエネルギー供給が大きくなり、前記出力点
aにおける出力Vu は大きくなる。他方、下流側感熱コ
イルRd を前記所定の温度に保持するためのエネルギー
は、流体Fから熱を与えられる分だけ少なくて済み、前
記出力点cにおけるVd は小さくなる。
【0011】そして、これらの出力Vu ,Vd はバッフ
ァ回路15, 16を経て減算回路17, 加算回路19にそれぞれ
入力されて、それぞれの回路17, 19から減算出力−(V
u −Vd ), 加算出力−(Vu +Vd )が出力される。
これらの出力はそれぞれ反転回路18, 20を経て除算回路
21に入力され、この除算回路21において所定の除算が行
われ、除算出力(Vu −Vd )/(Vu +Vd )が出力
される。この出力は導管1内を流れる流体Fの流量に比
例しているので、これに所定の定数を乗ずることにより
前記流体Fの流量を得ることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その後
の研究により、次のことが判明したのである。すなわ
ち、導管1内の流体Fの流量が増加するに伴って、前記
上流側感熱コイルRu ,下流側感熱コイルRd にそれぞ
れ与えられるエネルギーの差、つまり、出力(Vu −V
d )が流体Fの流量と比例しなくなり、表1や図3にお
いて曲線Aで示すように、導管1内を流れる流体Fの流
量と出力との直線性が低下し、測定誤差が大きくなるこ
とが判った。
【0013】
【表1】
【0014】本発明は、上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的とするところは、流体の流量が増大し
た領域においても、精度よく流量測定を行うことができ
る質量流量計を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、流体が流れる導管に前記流体の
温度に応じて抵抗値が変化する2つの抵抗体を互いに独
立して設けると共に、前記抵抗体をそれぞれ含む2つの
定温度制御回路を互いに独立して設け、前記定温度制御
回路によって前記両抵抗体の温度が常に相等しく、か
つ、一定になるように制御し、両抵抗体に与えられるエ
ネルギーに基づいて前記導管中を流れる流体の質量流量
を測定する質量流量計において、前記両抵抗体にそれぞ
れ与えられるエネルギーをVu , d 、係数をkとする
とき、{(Vu −Vd )+k(Vu −Vd 2 }/(V
u +Vd )なる式に基づいて前記質量流量を得るように
している。
【0016】
【作用】従来のエネルギーの差である減算出力(Vu
d )に、k(Vu −Vd 2 なる量を加えたものを、
(Vu +Vd )で除算することにより、流量と出力との
直線性が改善され、流体の流量が小さい領域は勿論のこ
と、流量が増大した領域においても、精度よく流量測定
を行うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0018】図1は本発明に係る質量流量計の構成を概
略的に示すもので、この図において、図2に示した符号
と同一のものは同一物または相当物である。
【0019】図1に示した質量流量計が図2に示した従
来のものと大きく異なる点は、減算ラインX側から、
(Vu −Vd )+k(Vu −Vd 2 が出力されるよう
にし、この出力を除算回路21の一方の入力となるように
したことである。
【0020】すなわち、図1において、23は減算回路17
と反転回路18との間に介装される2乗回路で、減算回路
17の減算出力{−(Vu −Vd )}を2乗して、2乗出
力(Vu −Vd 2 を出力するものである。そして、24
は反転回路18と除算回路21との間に介装される加算し、
その結果を反転して出力する加算反転回路で、前記減算
出力{−(Vu −Vd )}と、2乗出力(Vu −Vd
2 を反転回路18を経て得られる出力{−(Vu −Vd
2 }とを加算し、その結果を反転して、(Vu −Vd
+k(Vu −Vd 2 を出力する。この場合。前記係数
kの大きさは、加算反転回路24における抵抗25, 26の大
きさを適宜選ぶことにより任意に設定することができ、
例えば抵抗25, 26の抵抗値の比を1:5にした場合、k
は 0.2となる。
【0021】而して、上記構成の質量流量計によれば、
除算回路21においては、減算ラインXの出力である(V
u −Vd )+k(Vu −Vd 2 と、加算ラインYの出
力である(Vu +Vd )とが入力され、前者を後者で除
することにより、除算回路21からは{(Vu −Vd )+
k(Vu −Vd 2 }/(Vu +Vd )が出力される
が、この出力は、表2や図3において曲線Bで示すよう
に、導管1内を流れる流体Fの流量と非常によく比例
し、流体の流量が増大した領域においても、出力と流量
の直線性(比例関係)が維持されるので、小流量域は勿
論のこと、大流量域においても精度よく流量測定を行う
ことができる。
【0022】
【表2】
【0023】なお、上述の実施例においては、感熱コイ
ルRu ,Rd を自己加熱形としているが、これを傍熱形
のもので構成してもよいことは勿論である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のエネルギーの差である減算出力(Vu −Vd
に、k(Vu −Vd 2 なる量を加えたものを、(Vu
+Vd )で除算することにより、流量と出力との直線性
が改善され、流体の流量が小さい領域は勿論のこと、流
量が増大した領域においても、精度よく流量測定を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る質量流量計の構成を示すブロック
図である。
【図2】従来の質量流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】質量流量計の流量−出力特性図である。
【符号の説明】
1…導管、3,4…定温度制御回路、F…流体、Ru
d …感熱コイル(抵抗体)、Vu ,Vd …抵抗体に与
えられるエネルギー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01F 1/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる導管に前記流体の温度に応
    じて抵抗値が変化する2つの抵抗体を互いに独立して設
    けると共に、前記抵抗体をそれぞれ含む2つの定温度制
    御回路を互いに独立して設け、前記定温度制御回路によ
    って前記両抵抗体の温度が常に相等しく、かつ、一定に
    なるように制御し、両抵抗体に与えられるエネルギーに
    基づいて前記導管中を流れる流体の質量流量を測定する
    質量流量計において、前記両抵抗体にそれぞれ与えられ
    るエネルギーをVu , d 、係数をkとするとき、
    {(Vu −Vd )+k(Vu −Vd 2 }/(Vu +V
    d )なる式に基づいて前記質量流量を得るようにしたこ
    とを特徴とする質量流量計。
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