JPH066826B2 - コンクリ−ト類の表面仕上げ方法 - Google Patents

コンクリ−ト類の表面仕上げ方法

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JPH066826B2
JPH066826B2 JP16940286A JP16940286A JPH066826B2 JP H066826 B2 JPH066826 B2 JP H066826B2 JP 16940286 A JP16940286 A JP 16940286A JP 16940286 A JP16940286 A JP 16940286A JP H066826 B2 JPH066826 B2 JP H066826B2
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concrete
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polymer
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稔 沢出
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、床スラブ、道路舗装等の表面の仕上げに適
用されるコンクリート類の表面仕上げ方法に関する。
「従来の技術」 従来、床スラブ、道路舗装等にコンクリートやモルタル
(以下、コンリート類と称する)が適用される場合、そ
の表面の見映えを良くするために、また防塵等使用目的
による要求に従つて、前記コンクリート類打設後にこの
コンクリート類表面を金鏝等により平坦かつ平滑面に仕
上げることが多く行なわれている。この、金鏝等による
前記コンクリート類の表面仕上げは、このコンクリート
類が硬化しないうちに、手早く行なわれるのが通常であ
る。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記従来のコンクリート類は、打設後の時間
の経過に伴って、各々の構成する素材の比重差がコンク
リート類中の材料分離が避けられず、このため前記コン
クリート類が打設された後に、このコンクリート類の沈
下と共にコンクリート類中の水分が上昇して表面に湧出
し、いわゆるブリージング水として滞留する現象が発生
する。即ち、第1図はJIS−A−1125(ブリージ
ング水の測定)に従って行った実験の結果を示す図であ
り、縦軸にブリージング率を、横軸にコンクリート類打
設後の時間をとってグラフ化したものである。この時の
実験条件を以下に示す。
共試体の形状;φ15cm、h30cm、体積5.3、紙
モールド、底部鉄板、開口部表面積176.7cm2 コンクリートの配合(1m3); 測定場所の雰囲気;温度20℃、湿度80%RH、風速
1.8〜2.0m/sec なお、第1図中実線で描いた曲線は型枠上部を開放した
場合、破線で描いた場合は型枠上部にガラス板を被せて
閉じた場合であり、また図中曲線c、d、eは、ブリー
ジング水がコンクリート内に吸収された後に水を加える
と、その水もコンクリート内に吸収されることを示して
いる。
また、このブリージング水に伴って、前記コンクリート
類内のレイタンスと呼ばれる可溶無機塩類もこのコンク
リート類表面に湧出し、前記ブリージング水は、第1図
に示すように、一定時間経過後に前記コンクリート類内
に再吸収されるのに対し、前記可溶無機塩類はこのコン
クリート類表面に通常0.1〜0.4mm、多いときは1
mm程度の厚さのレイタンス層として残存する。そして、
このレイタンス層の残存が、打設されたコンクリート類
の表面の強度低下を招くと共に、例えば道路舗装に適用
された場合、路面上を車両等が往来するに従って、この
コンクリート類表面(路面)がえぐられて、コンクリー
ト類内の礫等骨材が剥き出しになり、車両等の通行に支
障を生じるような結果を招くことになる。
この発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、打設されたコンクリート類の表
面強度を強化しうるコンクリート類の表面仕上げ方法を
提供することにある。
「問題点を解決するための手段」 前記問題点を解決するために、この発明のうち第1の発
明は、コンクリート類を打設してその表面仕上げを行っ
た後、該コンクリート類表面上に湧出したブリージング
水がコンクリート類内に吸収されるまでの間に、水溶性
高分子(ディスパージョン)または高分子エマルジョン
型接着剤を前記コンクリート類表面に散布するようなコ
ンクリート類の表面仕上げ方法を構成している。
また同様に、第2の発明は、コンクリート類打設後、こ
のコンクリート類表面上に湧出したブリージング水がコ
ンクリート類内に吸収されるまでの間に、水溶性高分子
(ディスパージョン)または高分子エマルジョン型接着
剤を前記コンクリート類表面に散布し、その後表面仕上
げを行うようなコンクリート類の表面仕上げ方法を構成
している。
以下、この発明であるコンクリート類の表面仕上げ方法
を工程順に詳細に説明すれば、まず床スラブ、道路舗装
面等コンクリート類を打設すべき箇所にコンクリート類
を打設した後、このコンクリート類をバイブレータ等に
より十分に締固めてその表面を大まかに均し、さらに木
鏝等によりその表面の凹凸を均しておく。この際、金鏝
等により、最終的な表面仕上げを行い、前記コンクリー
ト類表面を平滑面に仕上げても良い。すると、このコン
クリート類においては、前記第1図に示した如く、打設
後数分でブリージング水の上昇、滞留、及びレイタンス
の湧出が始まる。そして、第1図に示した例では、ブリ
ージング水はコンクリート打設後3時間で最大量とな
り、その後コンクリート内に再吸収されるが(図中実線
b等参照)、このようにブリージング水が前記コンクリ
ート類表面に滞留している間に、水溶性高分子(ディス
パージョン)または高分子エマルジョン型接着剤をこの
コンクリート類表面に散布すると、この接着剤の一部は
前記ブリージング水が前記コンクリート類内に再吸収さ
れる際に一緒に吸収され、コンクリート類表面にいわゆ
るポリマーコンクリート層を形成すると共に、その残部
は前記レイタンスを包含して前記コンクリート類表面に
接着剤境膜層を形成して、前記コンクリート類表面に残
存するレイタンス層を強化する。従って、前記コンクリ
ート類の表面強度低下の要因となるレイタンス層を強化
することにより、打設されたコンクリート類の表面強度
を強化しうると共に、前記強化されたレイタンス層及び
ポリマーコンクリート層によりコンクリート類表面が被
覆されるので、高温時や強風の時に多発するコンクリー
ト類表面の異常乾燥に伴うひび割れ等のトラブルを抑止
することができる。
この後、前記木鏝等による表面均ししか行なわれていな
い場合は、金鏝等により表面仕上げを行い、コンクリー
ト類表面を平滑面に仕上げる。また、前記接着剤散布前
に金鏝等による仕上げを行っていても、再度散布後に表
面仕上げを行っても良いことは勿論である。
ここで、前記コンクリート類表面に散布される高分子エ
マルジヨン型接着剤の散布量は、単位表面積(m2)あた
り150〜500g、好ましくは300g程度である。
すなわち、前記接着剤の数布量は表面仕上げをすべきコ
ンクリート類の平滑度に左右されるが、150g/m2
より少なければ前記効果が薄く、また500g/m2より
多いと、前述の如く散布した接着剤と前記ブリージング
水とが一緒になって、過剰の水分がコンクリート類表面
に長時間に亙って滞留することとなり、前記接着剤によ
るコンクリート類表面の改質効果よりも、過剰の水分に
よる水セメント比の異常な増大によるコンクリート類の
強度低下を招くからである。また、接着剤の散布方法は
特に限定されず、その散布面積及び施工規模等に適した
散布方法を選択すれば良い。さらに言えば、前記接着剤
の種類は懸濁型でも乳化型でも良いが、その分散粒子径
が前記コンクリート類内空隙部に侵入しうる程度の粒子
径である必要があり、また前記コンクリート類内の水分
により加水分解しにくいものが好ましい。
前記水溶性高分子(ディスパージョン)または高分子エ
マルジョン型接着剤を前記コンクリート類表面に散布す
る時期は、このコンクリート類打設直後から、ブリージ
ング率が最大になるまで(第1図の場合は打設後3時間
まで)の間が好ましいが、最も好ましいのは、コンクリ
ート類打設直後から、ブリージング率が最大になる時点
の1時間前までである。このように早めに接着剤を散布
すると、レイタンスの包含がより完全になると共に、接
着剤のコンクリート類内への含浸がより確実なものとな
る。
この発明のコンクリート類の表面仕上げ方法は、建築構
造物の床スラブや屋上スラブ、また道路のコンクリート
舗装等広範囲な表面を有する平板状のコンクリート類構
造物を施工する際に好適に用いられる。
「実施例」 以下、実施例によりこの発明であるコンクリート類の表
面仕上げ方法を説明するが、この発明は以下の実施例に
限定されない。
供試セメントとしては、早強ポルトランドセメント(ア
サノセメント製)を用い、下記の調合表に従って川砂、
川砂利、混和材料(ポゾリスNo.8、商品名)、水を調
合した。
コンクリートの調合(1m3): なお、この時のコンクリートの設計基準強度は240Kg
/cm2、スランプ20±2.5cm、連行空気量4±1.
5%である。
以上の調合に従って調合されたコンクリートを、予め組
み立てておいたメタルフォーム内に高さ30cm打設し
た。打設後直ちに木鏝によりコンクリート表面を平滑に
均した。
コンクリート表面処理は、前記木鏝による表面均しの
後、直ちに高分子エマルジョン型接着剤のトライテック
スCB−20(商品名、武田薬品株式会社製)を、30
0g/m2を目安として散水器を用いて前記コンクリート
表面に散布することで行った。また、前記接着剤散布
後、木鏝を用いて軽くコンクリート方面を均した。
次に、前記コンクリート表面処理の有無によるコンクリ
ートの表面強度(単位;kg/cm2)の差異を、サーフ・
ボンド・テスター(商品名、丸喜産業株式会社製)によ
り測定した。測定結果を第1表及び第2図に示す。
第1表及び第2図から、この発明のコンクリート類の表
面仕上げ方法により、コンクリート類の表面強度が大幅
に強化されていることが理解される。
「発明の効果」 以上詳細に説明したようにこの発明は、コンクリート類
を打設してその表面仕上げを行った後、前記コンクリー
ト類表面上に湧出したブリージング水がコンクリート類
内に吸収されるまでの間に、水溶性高分子(ディスパー
ジョン)または高分子エマルジョン型接着剤を前記コン
クリート類表面に散布するようなコンクリート類の表面
仕上げ方法であるので、この接着剤の一部が前記ブリー
ジング水が前記コンクリート類内に再吸収される際に一
緒に吸収され、コンクリート類表面にいわゆるポリマー
コンクリート層を形成すると共に、その残部は前記レイ
タンスを包含して前記コンクリート類表面に接着剤境膜
層を形成して、前記コンクリート類表面に残存するレイ
タンス層を強化する。従って、前記コンクリート類の表
面強度低下の要因となるレイタンス層を強化することに
より、打設されたコンクリート類の表面強度が強化され
るため、この発明によれば、打設されたコンクリート類
の表面強度を強化しうるコンクリート類の表面仕上げ方
法を実現することが可能となる。
また、この発明は、コンクリート類表面に水溶性高分子
(ディスパージョン)または高分子エマルジョン型接着
剤を散布するだけの簡単な作業しか必要としないため、
エポキシ樹脂等を適用する場合のように専門的な取扱の
必要が無く、また散布時期、散布量等に細心の注意を払
うことなく行っても、十分に前記性能を発揮することが
できるため、誰にでも施工可能であり、現場での適用が
非常に容易である。さらに、この発明では、前記強化さ
れたレイタンス層及びポリマーコンクリート層によりコ
ンクリート類表面が被覆されるので、高温時や強風の時
に多発するコンクリート類表面の異常乾燥に伴うひび割
れ等のトラブルを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はコンクリート打設後の経過時間とブリージング
率との関係を示す図、第2図はこの発明の一実施例であ
るコンクリート類の表面仕上げ方法の有無によるコンク
リートの平均表面強度の比較を行った図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート類を打設してその表面仕上げ
    を行つた後、このコンクリート類表面上に湧出したブリ
    ージング水が該コンクリート類内に吸収されるまでの間
    に、水溶性高分子(ディスパージョン)または高分子エ
    マルジョン型接着剤を前記コンクリート類表面に散布す
    ることを特徴とするコンクリート類の表面仕上げ方法。
  2. 【請求項2】コンクリート類打設後、このコンクリート
    類表面上に湧出したブリージング水が該コンクリート類
    に吸入されるまでの間に、水溶性高分子(ディスパージ
    ョン)または高分子エマルジョン型接着剤を前記コンク
    リート類表面に散布し、その後該コンクリート類の表面
    仕上げを行うことを特徴とするコンクリート類の表面仕
    上げ方法。
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