JP3699254B2 - モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法 - Google Patents

モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3699254B2
JP3699254B2 JP28177397A JP28177397A JP3699254B2 JP 3699254 B2 JP3699254 B2 JP 3699254B2 JP 28177397 A JP28177397 A JP 28177397A JP 28177397 A JP28177397 A JP 28177397A JP 3699254 B2 JP3699254 B2 JP 3699254B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mortar composition
cement
amount
weight
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP28177397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11116315A (ja
Inventor
庸 門脇
昌宏 菅田
享 古谷
秀雄 佐藤
敏男 米澤
定俊 大野
大司 小田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Corp
Original Assignee
Takenaka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Corp filed Critical Takenaka Corp
Priority to JP28177397A priority Critical patent/JP3699254B2/ja
Publication of JPH11116315A publication Critical patent/JPH11116315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3699254B2 publication Critical patent/JP3699254B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/04Portland cements

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モルタル組成物およびその製造方法に関するものであり、特にPC(プレキャストコンクリート)板の製造に適したモルタル組成物およびその製造方法に関し、さらにそれを用いたPC板およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
PC板は、コンクリート打設用の打ち込み型枠として、従来の合板型枠に比べ施工性に優れ、残材がなく、自然環境の保護や作業環境の向上等、優れた特徴を有し、近年注目されてきている。
【0003】
PC板は、その施工性や搬送性等の観点より、超薄肉化(25mm程度)が必要とされ、そのためかかるPC板製造に使用すべきフレッシュなモルタル(硬化する前のモルタル、以下「モルタル組成物」という。)には流動性が要求される(目標としては、後述のL型フロー試験にて、L型フロー速度50mm/secで全長500mm以上)。
【0004】
また、PC板の作製時、型枠にモルタル組成物等を打設後、通常蒸気養生されるが、蒸気養生なしに脱型できれば、製造コストのダウンにつながる。また、脱型までの期間がより短ければ、脱型後の型枠の転用が早期に可能となり、結果として製造コストのダウンにつながる(目標としては、常温常湿で養生し材令1日で脱型できること、具体的には材令1日で後述の曲げ破壊強度50kg/cm2 以上)。
さらに、PC板は、重量のあるコンクリートを打設するためのものであり、また、建築物の構造材の一部となるため、当然に高強度が要求される(目標としては、材令7日で後述の曲げ破壊強度100kg/cm2 以上。なお、曲げ破壊強度100kg/cm2 は、圧縮強度では800〜1,000kg/cm2 程度に相当)。
【0005】
一方、コンクリートやモルタル製品は、経時とともに乾燥収縮が進むが、これらを用いたPC板の乾燥収縮が大きければ、寸法安定性に支障を来し、反りや変形、さらには割れや欠けといった問題を生じる。特に片面にタイル等を打ち込んだPC板の場合、タイルの無い面から一方的に水分が蒸発し、片面だけの乾燥収縮が顕著になり、大きな反りや変形を生じてしまう場合がある。従って乾燥収縮の抑制はPC板の製造上重要な課題である(目標としては、材令28日で後述の乾燥収縮量試験(コンタクトポイントの間隔100mm)の結果、200μm以下)。
【0006】
さらにPC板は、建築物の構造材として用いることより、必要とする面積が大きいため、低コスト化も要求される。
【0007】
高強度コンクリート(モルタル)を得る方法としては、一般的に、シリカフュームをセメント量の5〜30%置換し、高性能減水剤を1〜3%加えて水量を減らし、水セメント比を15%程度とすることで、圧縮強度1000kg/cm2 以上の高強度がクリアーできることが知られている。しかし、この場合水量を減らしたことにより流動性が犠牲になる。また、流動性を上げるため高性能減水剤の投入量をさらに増やしても、粘性が強くなるため、逆に流動性はますます低下する。
【0008】
特開平7−32351号公報には、セメント、シリカフューム、高性能減水剤を用い、細骨材、粗骨材、混和剤を投入する順序を規定することにより、高流動性を有する高強度コンクリートが得られることが開示されている。しかし、この方法で得られる高強度コンクリートは、PC板の材料に要求される高流動性としは十分でなく、また、乾燥収縮抑制性についても満足することができない。
【0009】
特開平2−192446号公報には、セメント、超微粉および熱硬化性樹脂の混和剤を用いて高曲げ強度のセメント質硬化体(コンクリート、モルタル)を製造する方法が開示されている。しかし、この方法で得られる高強度モルタル等は、液状のポリマーの混入により流動性が大幅に低下してしまい、養生条件により硬化不良等も起こりやすく、管理が難しいうえ、材料費が嵩むといった問題がある。
【0010】
特開平2−192446号公報には、超微粒子を造粒した後に、該超微粒子をセメントクリンカおよび/または高炉水砕スラグと混合粉砕することにより高強度セメントを製造する方法が開示されている。しかし、この方法で得られる高強度セメントは、流動性が十分でなく、乾燥収縮抑制性にも劣ったものであり、また、微粉末で置換した混和剤がポルトランドセメントと水和機構が異なるため、コンクリートの凝結が遅れ、かつ低温や乾燥の影響を受けやすいという欠点を持つ。
【0011】
一方、流動性を重視したものとして、超高流動無収縮モルタルと呼ばれる製品が各社から販売されている。しかし、これらの超高流動無収縮モルタルは、水セメント比を35〜50%としているため、圧縮強度が十分でなく(材令4週間で350〜700kg/cm2 程度)、乾燥収縮も材令28日間で1000μm(コンタクトポイントの間隔100mm、後述の乾燥収縮量試験)を大きく上回り、PC板の材料としての特性を満足できるものではない。
【0012】
さらに、「セメント系薄肉打ち込み型枠」として最も施工実績のある従来品は、セメント、微粒スラグ、メラミン樹脂、シリカフューム、砂を用いた薄肉PC板であるが、PC板に求められる乾燥収縮抑制性について未だ十分でなく、製品の反りや変形、さらには割れや欠けといった事例も聞かれる。また、スラグやメラミン樹脂といった高価で管理の難しい材料を使用するため、コストアップにつながり、建築現場ではなかなか採用に踏み切れないのが実情である。
【0013】
以上のように、モルタルの製造において、高流動性、乾燥収縮抑制性、および高強度はトレードオフの関係にあり、これら全てを満足することは困難であり、ある程度これらの課題をクリアし得る材料は、製造費が高く、管理が難しいため、建築材料として一般的でない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、短繊維や樹脂等の特別の材料を使用することなく、PC板製造に要求される高流動性、乾燥収縮抑制性、高強度および低コストを具備したモルタル組成物、およびその製造方法を提供することにあり、さらに、かかるモルタル組成物を用いたPC板の製造方法および該製造方法によるPC板を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の本発明により達成される。即ち、本発明は、
(1)少なくとも早強ポルトランドセメントと、セメント量の内割り2.5〜10重量%の膨張剤と、セメント量の内割り5〜15重量%のシリカフュームと、砂セメント比1:0.9〜1:1.1の石灰岩砕砂と、セメント量の外割り1〜3重量%の収縮低減剤と、セメント量の外割り2〜3重量%の高性能減水剤と、水セメント比19〜23%の水とからなることを特徴とするモルタル組成物である。
【0016】
(2)さらに消泡剤を含有してなることを特徴とする(1)に記載のモルタル組成物である。
【0017】
(3)早強ポルトランドセメントと、セメント量の内割り2.5〜10重量%の膨張剤と、セメント量の内割り5〜15重量%のシリカフュームと、砂セメント比1:0.9〜1:1.1の石灰岩砕砂とを混合して硬練りし、次いでセメント量の外割り1〜3重量%の収縮低減剤と、セメント量の外割り2〜3重量%の界面活性剤と、水セメント比19〜23%の水とを加えてさらに混練することを特徴とするモルタル組成物の製造方法である。
【0018】
(4)混練時、空気の連行量を1.5〜2.5%に調整することを特徴とする(3)に記載のモルタル組成物の製造方法である。
【0019】
(5)混練時、さらに消泡剤を加えることを特徴とする(3)または(4)に記載のモルタル組成物の製造方法である。
【0020】
(6)(1)または(2)に記載のモルタル組成物を用いてなることを特徴とするPC板である。
【0021】
(7)(1)または(2)に記載のモルタル組成物を型枠に流し込み打設し、常温常湿で12時間以上養生した後脱型し、さらに打設時から通算して7日間以上常温常湿で養生することを特徴とするPC板の製造方法である。
【0022】
本発明のモルタル組成物は、極めて流動性が高く、後述のL型フロー試験にて、L型フロー速度65mm/secで全長500mm以上を達成する(前記目標値としては、L型フロー速度50mm/secで全長500mm以上)。
【0023】
本発明のモルタル組成物は、型枠に打設後蒸気養生なしで材令1日で脱型でき、該材令1日で後述の曲げ破壊強度80kg/cm2 以上(前記目標値としては、50kg/cm2 以上)を達成する。
【0024】
本発明のモルタル組成物は、高強度であり、材令7日で後述の曲げ破壊強度100kg/cm2 以上(前記目標値としては、100kg/cm2 以上)を達成する。
【0025】
本発明のモルタル組成物は、乾燥収縮の抑制能が高く、材令28日で後述の乾燥収縮量試験(測定間隔100mm)で、100μm程度(前記目標値としては、200μm以下)を達成する。
【0026】
さらに、本発明のモルタル組成物は、短繊維や樹脂等の特別の材料を使用することなく、比較的安価で、市場より容易に入手可能な材料のみを用いてPC板を作製することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
1.モルタル組成物
以下、まず本発明のモルタル組成物の各構成成分について、詳細に説明する。
【0028】
[早強ポルトランドセメント]
本発明においては、セメント成分として、早強ポルトランドセメントを用いる。一般に普通ポルトランドセメントは4週間で、早強ポルトランドセメントは1週間で必要強度が得られるとされている。本発明のモルタル組成物は、型枠に打設後1日(材令1日)で脱型し、1〜2週間で建築現場で打ち込み型枠として使用できる程度の早い強度発現が要求されており、その意味で早強ポルトランドセメントの使用が必須となる。
【0029】
[膨張剤]
本発明においては、乾燥収縮を抑制すべく、膨張剤を使用する。該膨張剤は、エトリンガイト生成作用を有するものを使用し、所定の量をモルタル組成物に添加することにより、ある程度膨張させ、乾燥時における収縮と相殺させることにより、目標とする乾燥収縮抑制性を得るものである。
【0030】
エトリンガイト生成作用を有する膨張剤とは、石灰、石膏、ボーキサイトを主成分とした焼成化合物であり、アサノジプカル(商品名、日本セメント(株)製)、デンカCSA#10(商品名、電気化学工業(株)製)等が挙げられ、目標とする乾燥収縮抑制性を得るための配合割合としては、セメント量の内割り2.5〜10重量%であり、好ましくは同5〜10重量%、ベストモードとしては10重量%である。
【0031】
[シリカフューム]
本発明においては、高強度化のためシリカフュームを用いる。シリカフュームとは、SiO2 を主成分とする超微粒子粉末をいい、マイクロフィラー効果により強度発現に寄与するが、混練時の分散の良否により強度のばらつきが大きくなるという問題がある。コンクリートの場合には、粗骨材とともに混練するため、多量に投入した場合にも均一に分散させることが可能であるが、モルタル(組成物)の場合には、粗骨材が無いため分散にばらつきを生じやすく、添加量が多いと硬化不良を起こす可能性もある。また、シリカフュームは比較的高価な材料でもあり、その使用量はある程度抑えることが望ましい。かかる観点より、シリカフュームの配合割合を検討したところ、セメント量の内割り5〜15重量%の範囲が適していることを見出した。さらに好ましくは、5〜10重量%であり、ベストモードとしては5重量%である。
【0032】
[石灰岩砕砂]
本発明においては、細骨材として、石灰岩砕砂を用いる。一般にセメントペーストの付着性を考慮すると、その表面が粗であることから砕砂が有利であり、また、普通骨材の中でも特に、乾燥収縮が少なく、アルカリ骨材反応の影響がなく、吸水したときの強度低下の無い、石灰岩砕砂を用いることが、本発明において必須となる。石灰岩砕砂は、それ自体の圧縮強度はやや低く柔らかな材料ではあるが、これを用いた本発明のモルタル組成物からなるPC板の強度としては、目標の曲げ破壊強度を十分に満足する。なお、モルタル組成物の流動性をより向上させるためには、粒径5mm以下で、粗粒率(F.M.)で3程度の粗めの細骨材を使用することが好ましい。
【0033】
石灰岩砕砂の配合量としては、砂セメント比で1:0.9〜1:1.1程度であり、ベストモードとしては1:1である。なお、砂セメント比におけるセメントとは、上記早強ポルトランドセメント、膨張剤およびシリカフュームの合計量を意味するものである。
【0034】
[収縮低減剤]
本発明においては、モルタル組成物の表面張力低下を促し、乾燥収縮抑制に寄与すべく、収縮低減剤を用いる。主成分として、低級アルコールアルキレンオキシド付加物、ポリエーテル、ポリグリコール等があり、アルコール系収縮低減剤としては、具体的には、ヒビダン(商品名、竹本油脂製)、エスケーガード(商品名、電気化学工業(株)製)、テトラガードAS21(商品名、日本セメント製)等が挙げられる。
【0035】
収縮低減剤の添加量としては、セメント量(早強ポルトランドセメント、膨張剤およびシリカフュームの合計量、以下同様)の外割り1〜3重量%であり、好ましくは1.5〜2.5重量%であり、ベストモードとしては2重量%である。収縮低減剤の添加量がセメント量の外割り1重量%未満であると、乾燥収縮抑制の効果が十分でなく、一方、3重量%を超えると強度低下を引き起こし、また、それ自体の粘性により流動性を低下させるため好ましくない。
【0036】
[高性能減水剤]
本発明においては、強度向上および乾燥収縮抑制のため使用水量を低下する必要があり、高性能減水剤を用いることが必須となる。また、高性能減水剤は、前述のシリカフュームとの併用により、セメント粒子を強固にかつ緻密に接着させ、高強度化にも寄与するものである。高性能減水剤とは、一般の減水剤に比べてセメント粒子の分散性能が著しく高く、凝結の遅延や過剰な空気連行作用や強度低下等がなく、単位水量を大幅に減少し得る減水剤の総称であり、具体的には、ポリアルキルスルホン酸類或いはメラミンホルマリン樹脂スルホン酸塩類等のアニオン系界面活性剤が挙げられ、具体的には、マイティ150(商品名、花王製)、パリックK(商品名、エフ,ピー,ケー)、チューポールSSP104(商品名、竹本油脂製)等が挙げられる。
【0037】
高性能減水剤の添加量としては、セメント量の外割り2〜3重量%であり、ベストモードとしては2.5重量%である。高性能減水剤の添加量がセメント量の外割り2重量%未満では高性能減水剤添加の効果が十分でなく、3重量%を超えると得られるモルタル組成物の流動性の低下や強度低下を引き起こす。
【0038】
[水セメント比]
既述の如く、強度向上および乾燥収縮抑制のためには、使用水量を低下する必要があり、モルタル組成物の流動性に問題ない範囲内で使用水量を低く抑えることが望まれる。本発明のモルタル組成物の配合においては、目標とするモルタル組成物の流動性が得られる水セメント比として、20重量%前後が最小であることを見出した。そして最もこれらのバランスが採れている範囲としては、19〜23重量%、ベストモードとしては20重量%である。
【0039】
[消泡剤]
一般に、適正な空気量の連行により、モルタル組成物の流動性は向上し、凍結融解に対しても有利である。しかし、逆に過度の空気量の連行は外観上好ましくなく、また、強度低下にもつながる。本発明においては、1.5〜2.5%、ベストモードとしては2%の空気量が最適であると判断した。
【0040】
かかる空気量を調整するためには、消泡剤を使用すればよい。このとき、ミキサーの種類、混練条件、混練量、他の成分の配合内容等により連行される空気量は変化するため、消泡剤の添加量は上記空気量になるように適宜調整することが好ましい。また、上記各条件によっては、消泡剤を添加しないでも適正な空気量となる場合があり、かかる場合には、消泡剤の添加は不要となる。消泡剤の要不要或いは添加量は、後述の試し練りにより判断する。
【0041】
本発明に用いることのできる消泡剤としては、ポリアルキレングリコール系、ポリエーテル系特殊界面活性剤等が挙げられ、具体的には、レオフィニッシュ400(商品名、ポゾリス物産)、AFK2(商品名、竹本油脂製)等が挙げられる。
【0042】
[モルタル組成物の製造]
本発明のモルタル組成物は、上記各成分を混練することにより得られる。混練方法や装置は公知の方法、装置で行えばよく、具体的には、ドラムミキサー、可倒式ミキサー等の重量式ミキサーや、パン型ミキサー、パグ型ミキサー等の強制練りミキサー等を用いて混練すればよい。混練時間や既述の消泡剤の添加量は、モルタル組成物の試し練りによる練り上がり状態を見ながら適宜調整する。
【0043】
本発明においては、前記組成成分の内、粉体や骨材成分である早強ポルトランドセメントと、膨張剤と、シリカフュームと、石灰岩砕砂とを混合してまず硬練りし、次いで液体成分である収縮低減剤と、高性能減水剤と、水とを加えてさらに混練することが好ましい。硬練りは、1〜2分、より好ましくは2分程度行えばよい。また、液体成分投入後の混練は、3〜5分、より好ましくは5分程度行い、練り上がり状態より判断して、必要に応じてさらに混練時間を延長すればよい。
【0044】
2.PC板
次に上記本発明のモルタル組成物を用いたPC板について説明する。
PC板は、本発明のモルタル組成物を所定の型枠に流し込み打設して製造する。型枠の形状としては特に限定はなく、得ようとする形状に合わせて任意に選択することができる。例えば、平板状、L字型もしくはU字型の型枠を挙げることができ、本発明のモルタル組成物を用いた場合には、その流動性および強度より、特に薄肉および/または長尺のPC板の製造において、本発明の特性が有効に発揮される。
【0045】
本発明のモルタル組成物は、既述の如く流動性が良好なため、例えば、図1に示すような超薄肉(約25mmt)のL字型の型枠10(例えば、寸法としては900×500×500(mm))の一方の流し込み用開口12から、漏斗14により流し込んでも、その先端16まで到達し、打設が可能である。なお、図1中18は空気抜き穴であり、モルタル組成物の打設後は不図示の蓋をして養生する。
【0046】
そして、PC板の作製において本発明のモルタル組成物を用いれば、既述の如く蒸気養生なしで常温・常湿で養生し、材令1日でも高強度が得られるため、打設の翌日には脱型することができる。本発明において、この養生時間としては12時間で充分である。脱型後の型枠は、さらに次のPC板の製造に使用することができる。
【0047】
脱型後のモルタルのPC板形状物は、建築構造材として充分な強度となるまでそのままの状態で常温・常湿で養生することにより、打ち込み型枠として建築現場で使用可能なPC板となる。この養生期間としては、既述の如く、早強ポルトランドセメントに必要な養生期間、即ち7日間以上とすることが好ましい(なお、当該期間には脱型前の養生期間を含む)。
【0048】
PC板にはワイヤーメッシュを入れてもよい。図2は、PC板20にワイヤーメッシュ28を入れる場合の型枠22へのモルタル打設時の側断面の一部を示す図である。ワイヤーメッシュ28がなくても、本発明のモルタル組成物29を用いたPC板20は充分な強度を有するが、ワイヤーメッシュ28を入れた場合、例えば、万一運搬中や作業所での取り付け中に誤って傷つけてしまい、それと気付かずにコンクリートを打設し、PC板20がひび割れてしまったとしても、ワイヤーメッシュ28がひび割れの拡大を防止することができる。即ち、ワイヤーメッシュ28は、いわゆる保険的な意義を有する。従ってあまり密にワイヤーメッシュ28を巡らせる必要はない。
【0049】
PC板には、その表面(コンクリート打設側と反対の面)に予め装飾用のタイルを打ち込んでもよい。図2は、PC板20にタイル26を打ち込む場合の型枠22へのモルタル打設時の側断面の一部を示す図である。予めタイル26を打ち込んでおけば、後の外壁工事が不要となり、建築現場での工数低減を図ることができるとともに、後打ちのタイルに比べ強固に固定され、脱落のないものとなる。しかし、一般に、タイル等を打ち込んだPC板の場合、タイルの無い面から一方的に水分が蒸発し、片面だけの乾燥収縮が顕著になり、大きな反りや変形を生じてしまう場合がある。この場合でも、本発明のモルタル組成物は乾燥時の収縮がほとんど無いため、PC板の反りや変形を生じない。従って、本発明のモルタル組成物は、予め装飾用のタイルを打ち込んだPC板を製造するに当たって、特に本発明の効果が有効に発揮される。
【0050】
PC板の裏面(コンクリート打設側の面)には、後打ちのコンクリートとの一体性のために凹凸を設けておくことが好ましい。この凹凸の形状は、特に限定はなく、コンクリートとの一体性やその他の強度、および加工性等を考慮して決定すればよい。また、このPC板の凹凸は、PC板の型枠自体に凹凸形状を付与しても得ることができるが、図2に示す如く型枠22内にエアーキャップ24を設けて窪み21を付与することが脱型の容易の観点より好ましい。
【0051】
3.各種試験方法
以下に、本発明のモルタル組成物およびPC板の各種性能を評価するための試験方法について説明する。
【0052】
[L型フロー試験]
L型フロー試験とは、超ワーカブルコンクリートやモルタルの流動性を測定するための試験であり、普通のフロー試験機では測定できないような流動性をもったものについても測定が可能である。その詳細は特開昭63−0214号に記載されている。
【0053】
図3は、L型フロー試験に供するL型フロー試験器30の模式斜視図である。図3に示すように、L型フロー試験器30は鉛直部32と水平部34とがL字型に連結した函体であり、仕切り板36により鉛直部32と水平部34とが遮断された状態となっている(なお、図3では、仕切り板36は開放状態となっている)。鉛直部32の上方の開口より開口面一杯まで測定対象となるモルタル組成物38を充填した後、仕切り板36を引き上げ、鉛直部32と水平部34との間を開放状態とする。モルタル組成物38は自重により水平部34に流動する。なお、水平部34の上部は開口されており、モルタル組成物38の流動状況を観察できるようになっている。
【0054】
L型フロー試験は、このときモルタル組成物38の流動が停止するまでの時間T、モルタル組成物の水平移動距離Lf 、および鉛直部32におけるモルタル組成物38の沈降量Ls を測定し、さらにL型フロー速度Lf /Tを求めて、これらを指標として流動性の判断に供するものであるが、本発明のモルタル組成物は、極めて高い流動性を目標とするものであり、具体的には、水平部34の先端までモルタル組成物38が到達し、かつ到達までの時間が10秒以内であることを流動性の目標値とするものである。水平部34の先端までの距離は500mmであるため、本発明においてはこの目標値を「L型フロー速度50mm/secで全長500mm以上」と呼ぶこととする。
【0055】
[曲げ破壊強度試験]
測定対象となるモルタル組成物を400×50×25(mm)の平板型枠に打設し、所定の日数(材令)経過(養生)後、下記曲げ破壊強度試験の供試体とする。もちろん、本発明のモルタル組成物は蒸気養生なしで1日で脱型できるため、本試験の供試体においても1日で脱型し、脱型の前後を通じて常温常湿で養生する(乾燥収縮量試験についても同様)。
【0056】
図4に示すように、240mmの間隔を開けて平行に並べた架台42aおよび42bの上に供試体40を載せ、長手方向の中心点(架台42aおよび42bの双方から等距離の点、図4中矢印Pの示す点)に、PC板の垂直方向(矢印Pの方向)から中央一点集中載荷する。このとき載荷はインストロンにて行い、破壊荷重を測定項目とする。得られた破壊荷重をP、支点間距離をl、断面係数をZとすると、曲げ破壊強度はPl/4Z(単位はkg/cm2 )で表される。
【0057】
本発明のモルタル組成物は、型枠に打設後蒸気養生なしで材令1日で脱型できることを目標としており、そのため、材令1日での曲げ破壊強度50kg/cm2 以上を目標値としている。
また、本発明のモルタル組成物は、材令7日で充分な高強度が発現することを目標としており、そのため、材令7日で曲げ破壊強度100kg/cm2 以上を目標値としている。
【0058】
[乾燥収縮量試験]
本試験はJIS A 1129に準拠して行う。
測定対象となるモルタル組成物を40×40×160(mm)の平板型枠に打設し、材令1日でゲージプラグを接着して、下記曲げ破壊強度試験の供試体とする。コンタクトポイントの間隔は100mmとし、ゲージプラグは瞬間接着剤で仮止めした上でさらにエポキシ系接着剤で接着する。
本発明のモルタル組成物は、乾燥収縮の抑制が重要な目的の一つであり、材令28日で、200μm以下を目標値としている。
【0059】
【実施例】
以下、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、本実施例において、「常温常湿」とあるのは、温度20℃、湿度60%に保った恒温恒湿条件とする。
【0060】
実施例1
<モルタル組成物の作製>
下記表1に示す配合割合にてモルタル組成物を作製した。
【0061】
【表1】
Figure 0003699254
【0062】
製造方法としては、上記組成成分の内、粉体や骨材成分である早強ポルトランドセメントと、膨張剤と、シリカフュームと、石灰岩砕砂とを混合して2分間硬練りし、次いで液体成分である収縮低減剤と、高性能減水剤と、水とを加えてさらに5分間混練した。なお、空気量を測定の上、消泡剤AFK2(商品名、竹本油脂製)を添加した(添加量はセメント量の外割り0.02%)。
得られたモルタル組成物の流動性を前述のL型フロー試験にて測定したところ、L型フロー速度65mm/secで全長500mm以上と極めて流動性が高いことが確認された。
【0063】
次に、得られたモルタル組成物を用いて各種試験の供試体を作製し、下記性能試験を行った。
【0064】
1.曲げ破壊強度試験
試験方法は、既述の通りである。供試体は6体用意し、常温常湿での材令1日および材令7日について各n=3で測定した。結果を図5に示す。
図5に示すように、材令1日での曲げ破壊強度は80kg/cm2 以上であり、本発明における目標値を大きく超えることができた。
また、材令7日での曲げ破壊強度は100kg/cm2 以上であり、本発明における目標値を達成することができた。
【0065】
2.乾燥収縮量試験
試験方法は、既述の通りである。供試体は3体用意し、常温常湿での材令1、2、3、7、14、21、28、56日の計8回、n=3で測定した。結果を図6に示す(なお、■、▲および▼の各プロットは3個の各供試体の結果を示す)。
図6に示すように、材令28日および56日での乾燥収縮量は100μm程度であり、本発明における目標値を大幅に下回ることができた。
【0066】
3.反り変形試験
i)目的・概要等
乾燥収縮量の抑制は、既述の如く、タイルを片面に打ち込んだPC板において、その反り、変形等の低減に対し、特に有効である。上記乾燥収縮量試験の結果から見れば、本発明のモルタル組成物は、かかるタイルを片面に打ち込んだPC板を製造した場合の反り、変形等の低減に対しても有効であることが推察される。しかし、上記乾燥収縮量試験は、PC板の現物ベースの試験ではないため、実際にタイルを片面に打ち込んだPC板においても反り、変形等の問題がないか否かは判断できない。
そこで本実施例では、実際にタイルを片面に打ち込み、形状も実際のPC板と同様にした大きな試験体を作製し、その反り変形の測定を行った。
【0067】
ii)供試体の製造
上記で得られたモルタル組成物を用いて、図7および図8に示す形状および構造のPC板を作製した。図7は本試験の供試体(PC板)のタイル打ち込み面(以下、当該面を「表面」とする)の平面図であり、図8はその裏面の平面図である。図7に示すようにPC板70の表面にはタイル76が打ち込んである。タイル76は45−二丁タイル(45×95×7mm)を用い、各タイル間の距離(目地)を4.8mmとした。また、図8に示すようにPC板70の裏面には、千鳥状に窪み71が設けられている。窪み71の深さは3mmであり、径は10mmφ、窪み71相互間の距離は15mmである。
【0068】
また、PC板70には3mmφで100mmメッシュのSUS製ワイヤーメッシュを入れている(不図示)。なお、このワイヤーメッシュは、メッシュの目が粗いため、反り変形試験の結果にはほとんど影響を与えないと考えられるが、実際のPC板の現物ベースの試験を行うことを考慮して入れることとした。
【0069】
図9は、PC板70の作製に際し、モルタル組成物79を打設した型枠72の断面の一部を示す図である。タイル76とワイヤーメッシュ78は、モルタル組成物79を流し込む前に予め所定の位置にセットしておく。また、窪み71を設けるためにエアーキャップ74を使用した。
モルタル組成物を打設後常温常湿で1日養生(材令1日)した後、脱型しこれを本試験の供試体とした。
【0070】
iii)反り変形の測定
得られた供試体をタイル面を下側に向けて、図10および図11に示す反り変形試験の装置にセットした。図10は反り変形試験の概要を示す平面図であり、図11はその側面図である。102は厚さ3.2mmの表面平滑性の高い平板状の鉄板であり、その上にPC板100を置いた状態で反り変形の測定を行った。104a〜104cは変位計であり、PC板100の対角線上に配置し、特に104cの変位計はPC板100の略中央に配置した。また、変位計104aおよび104bはマグネットスタンド105aおよび105bで、変位計104cは架台103でそれぞれ支持した。
【0071】
まず、材令1日の各変位計104a〜104cの値から、各点における高さを測定しこれを初期値とする。
次に、所定の時期に、同様に各点における高さを測定し、初期値からの高さの変化を求める。そして、端部の変位計104aおよび104bの両点における高さの変化の平均と、中央部の変位計104cにおける高さの変化との差を「反り変形量(mm)」とした。
【0072】
iv)反り変形試験の条件
図10および図11に示す反り変形試験の装置にセットした状態のまま、常温常湿で養生しつつ、反り変形量の推移を記録した。測定の時期は、材令1、2、3、7、14、21、28、56日の計8回とした。なお、ここでいう材令とは、前記型枠72へ打設したときからの日数であり、材令1日とは型枠72から脱型後の供試体(PC板70、100)を図10および図11に示す反り変形試験の装置にセットした時を指す。
【0073】
v)反り変形試験の結果
得られた結果を図12に示す。図12に示すように、本発明によれば、材令56日で反り変形量が僅か0.05mmと極めて反り変形の小さなPC板を得ることができる。
【0074】
実施例2〜3および比較例1〜3
モルタル組成物の配合を下記表2に示すものに代えたことを除いては、実施例1と同様にしてモルタル組成物、および各試験の供試体を作製した。
【0075】
【表2】
Figure 0003699254
【0076】
これら供試体を用いて、実施例1と同様にL型フロー試験、曲げ破壊強度試験、および乾燥収縮量試験を行った。結果を下記表3に示す。
【0077】
【表3】
Figure 0003699254
【0078】
以上の結果より、本発明のモルタル組成物を用いた実施例2〜3では、高流動性、乾燥収縮抑制性、および高強度の全てを高い次元で満足できたのに対し、比較例1〜3では高流動性、乾燥収縮抑制性、および高強度の全てを同時に満足し得るものはなかった。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、短繊維や樹脂等の特別の材料を使用することなく、超薄肉PC板製造に要求される高流動性、乾燥収縮抑制性、高強度および低コストを具備したモルタル組成物、およびその製造方法を提供することができ、さらに、かかるモルタル組成物を用いたPC板の製造方法、および、寸法安定性に優れ、高強度で、かつ安価なPC板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】PC板作製用のL字型の型枠の一例を示す斜視図である。
【図2】PC板作製用の型枠ヘのモルタル打設時の側断面の一部を示す図である。
【図3】L型フロー試験に供するL型フロー試験器の模式斜視図である。
【図4】曲げ破壊強度試験の概要を示す図である。
【図5】実施例1における曲げ破壊強度試験の結果を示すグラフである。
【図6】実施例1における乾燥収縮量試験の結果を示すグラフである。
【図7】反り変形試験の供試体(PC板)のタイル打ち込み面を示す平面図である。
【図8】図7の供試体(PC板)の裏面を示す平面図である。
【図9】図7の供試体(PC板)の作製に際し、モルタルを打設した型枠の断面の一部を示す図である。
【図10】反り変形試験の概要を示す平面図である。
【図11】反り変形試験の概要を示す側面図である。
【図12】実施例1における反り変形試験の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10:L字型の型枠
12:流し込み用開口
14:漏斗
16:先端
18:空気抜き穴
20、70、100:PC板
22、72:型枠
24、74:エアーキャップ
26、76:タイル
28、78:ワイヤーメッシュ
29、38、79:モルタル組成物
30:L型フロー試験器
32:鉛直部
34:水平部
36:仕切り板
40:供試体
42a、42b:架台
71:窪み
102:鉄板
103:架台
104a〜104c:変位計
105a、105b:マグネットスタンド

Claims (7)

  1. 少なくとも早強ポルトランドセメントと、セメント量の内割り2.5〜10重量%の膨張剤と、セメント量の内割り5〜15重量%のシリカフュームと、砂セメント比1:0.9〜1:1.1の石灰岩砕砂と、セメント量の外割り1〜3重量%の収縮低減剤と、セメント量の外割り2〜3重量%の高性能減水剤と、水セメント比19〜23%の水とからなることを特徴とするモルタル組成物。
  2. さらに消泡剤を含有してなることを特徴とする請求項1に記載のモルタル組成物。
  3. 早強ポルトランドセメントと、セメント量の内割り2.5〜10重量%の膨張剤と、セメント量の内割り5〜15重量%のシリカフュームと、砂セメント比1:0.9〜1:1.1の石灰岩砕砂とを混合して硬練りし、次いでセメント量の外割り1〜3重量%の収縮低減剤と、セメント量の外割り2〜3重量%の高性能減水剤と、水セメント比19〜23%の水とを加えてさらに混練することを特徴とするモルタル組成物の製造方法。
  4. 混練時、空気の連行量を1.5〜2.5%に調整することを特徴とする請求項3に記載のモルタル組成物の製造方法。
  5. 混練時、さらに消泡剤を加えることを特徴とする請求項3または4に記載のモルタル組成物の製造方法。
  6. 請求項1または2に記載のモルタル組成物を用いてなることを特徴とするPC板。
  7. 請求項1または2に記載のモルタル組成物を型枠に流し込み打設し、常温常湿で12時間以上養生した後脱型し、さらに打設時から通算して7日間以上常温常湿で養生することを特徴とするPC板の製造方法。
JP28177397A 1997-10-15 1997-10-15 モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法 Expired - Lifetime JP3699254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28177397A JP3699254B2 (ja) 1997-10-15 1997-10-15 モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28177397A JP3699254B2 (ja) 1997-10-15 1997-10-15 モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11116315A JPH11116315A (ja) 1999-04-27
JP3699254B2 true JP3699254B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=17643785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28177397A Expired - Lifetime JP3699254B2 (ja) 1997-10-15 1997-10-15 モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3699254B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100340291B1 (ko) * 1999-09-28 2002-06-12 정환진 고강도 무수축 시멘트 조성물
WO2003033430A1 (fr) * 2001-10-12 2003-04-24 Advanced Technology Co.,Ltd Composition de mortier
US8002890B2 (en) 2002-10-11 2011-08-23 Advanced Technology Co., Ltd. Mortar composition
EP1435344A4 (en) * 2002-10-11 2005-10-26 Advanced Technology Co Ltd MORTAR COMPOSITION
ES2439232T3 (es) * 2006-09-20 2014-01-22 Lafarge Composición de hormigón con contracción reducida
JP5839658B2 (ja) * 2011-06-08 2016-01-06 株式会社竹中土木 低収縮aeコンクリートの調製方法
ITTO20130115A1 (it) * 2013-02-13 2014-08-14 Addiment Italia S R L Procedimento di produzione di pannelli prefabbricati a imbarcamento ridotto o nullo
CN104098307B (zh) * 2014-06-27 2016-05-11 苏州他石景观工程技术有限公司 一种雕塑砂浆
CN106630826A (zh) * 2016-12-15 2017-05-10 苏州市世好建材新技术工程有限公司 瓷砖用高性能砂浆
CN106673560A (zh) * 2017-01-09 2017-05-17 广东晟颐隆家居制品科技有限公司 一种硅酸盐水泥家居工艺摆件或卫浴套件及其制作方法
CN106904914B (zh) * 2017-04-05 2019-08-02 杭州墨泰科技股份有限公司 一种机喷干混抹灰砂浆
CN106986595A (zh) * 2017-04-28 2017-07-28 上海应用技术大学 一种用于制作透光水泥制品的特种砂浆
CN108017355A (zh) * 2017-12-07 2018-05-11 成都东蓝星新材料有限公司 高速铁路声屏障锚固用水泥基自愈复合材料及其制备方法
CN111003997A (zh) * 2019-12-24 2020-04-14 杭州墨泰科技股份有限公司 一种机制砂基保温砂浆

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11116315A (ja) 1999-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5378279A (en) Enhanced cement mixed with selected aggregates
JP3699254B2 (ja) モルタル組成物、モルタル組成物の製造方法、それを用いたpc板およびその製造方法
CN113816643A (zh) 海绵城市建设用混凝土增强剂及其制备方法、透水混凝土
JP2007119257A (ja) 高強度コンクリート用材料および高強度硬化体の製造方法
KR101052602B1 (ko) 유동화 컴파운드를 이용한 고성능 바닥용 모르타르 조성물 및 이의 제조방법
CN112266214B (zh) 夹心一体式外墙保温板及其制备方法
JP4781290B2 (ja) 埋設型枠用ボード
JP3672518B2 (ja) セメント混和材、セメント組成物及びそれを用いたコンクリート
AU739884B2 (en) Cement composition, concrete using the same and method of manufacturing concrete product
CN112315357B (zh) 人造卫浴台面板及其制备方法
JP2701028B2 (ja) セメント系セルフレベリング材
KR100859776B1 (ko) 점성증가 숏크리트용 급결제 조성물
JPH0520378B2 (ja)
CN112321210B (zh) 内置连接件的一体式保温板及其制备方法
JP3026406B2 (ja) 自己平滑性セメントモルタル組成物の製造方法および施工方法
JPH01164748A (ja) セルフレベリング材の施工方法
JPS58217455A (ja) 流し延べ床材用無水石膏組成物およびその施工法
Xueqi Research on mix ratio of track slab and self-compacting concrete for low-temperature environment in a laboratory
JPS6311306B2 (ja)
JP4298634B2 (ja) ひび割れ防止方法およびそのセメント硬化体
JP2002137952A (ja) 水硬性組成物
JP2002316855A (ja) ガラス繊維補強セメント硬化体の製造方法
JPH09255401A (ja) 釘打ち可能な自己平滑性組成物およびその施工方法
JP3325194B2 (ja) プレス成形体の製造方法
US20240059614A1 (en) Hydraulically-Bonded Multilayer Panel

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050707

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090715

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100715

Year of fee payment: 5