JPH0660529B2 - コンクリートの脱水強化工法 - Google Patents
コンクリートの脱水強化工法Info
- Publication number
- JPH0660529B2 JPH0660529B2 JP63084485A JP8448588A JPH0660529B2 JP H0660529 B2 JPH0660529 B2 JP H0660529B2 JP 63084485 A JP63084485 A JP 63084485A JP 8448588 A JP8448588 A JP 8448588A JP H0660529 B2 JPH0660529 B2 JP H0660529B2
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- JP
- Japan
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- concrete
- cement
- mixed
- aggregate
- water
- Prior art date
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- On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はコンクリートを現場にて打設する場合、コンク
リート中の余剰水分を脱水し、コンクリートを強化する
工法に関するものである。
リート中の余剰水分を脱水し、コンクリートを強化する
工法に関するものである。
コンクリートを練りまぜるのに使う水は、細骨材と粗骨
材との間の潤滑剤となって、あらい不ぞろいの材料を型
わくに詰めるのを容易にする役目をし、又、水はセメン
トと水和作用をして、それぞれでは固まらない細骨材や
粗骨材を結合させて固まらせる役目をするのでこれに必
要な水量は普通は、セメントの重量の約30%くらいとい
われている。しかしながら昭和40年代よりコンクリート
現場打設については、生コンクリートのポンプ圧送によ
る打設工法が採り入れられるようになり現在では殆どこ
の工法が採用されている。この場合、生コンクリートの
流動性が特に要求されるのでそれをよくするため、調合
水の増加が目立って来ている。即ち昭和40年頃迄のコン
クリート調合水量は、コンクリート1m3当り150が通
常の使用量であったのが、現在では200を使用するの
が普通とされている。
材との間の潤滑剤となって、あらい不ぞろいの材料を型
わくに詰めるのを容易にする役目をし、又、水はセメン
トと水和作用をして、それぞれでは固まらない細骨材や
粗骨材を結合させて固まらせる役目をするのでこれに必
要な水量は普通は、セメントの重量の約30%くらいとい
われている。しかしながら昭和40年代よりコンクリート
現場打設については、生コンクリートのポンプ圧送によ
る打設工法が採り入れられるようになり現在では殆どこ
の工法が採用されている。この場合、生コンクリートの
流動性が特に要求されるのでそれをよくするため、調合
水の増加が目立って来ている。即ち昭和40年頃迄のコン
クリート調合水量は、コンクリート1m3当り150が通
常の使用量であったのが、現在では200を使用するの
が普通とされている。
従来のコンクリート1m3当り200もの水を使用したコ
ンクリートが、不透水性下地材(例えば、デッキプレー
ト)の上に打設された場合には次のような問題点が発生
する。
ンクリートが、不透水性下地材(例えば、デッキプレー
ト)の上に打設された場合には次のような問題点が発生
する。
(1)ブリージングの発生とその被害 a)ブリージングによる水分はコンクリートが硬化した
のちも、そのままコンクリート中に残り、水密性、耐久
性をそこなう。
のちも、そのままコンクリート中に残り、水密性、耐久
性をそこなう。
b)上層部のコンクリートを多孔質にする。
c)鉄筋の下面や粗骨材の下面に水膜をつくり、これら
とセメントペーストとの付着を害する。
とセメントペーストとの付着を害する。
(2)余剰含有水の発散による被害 a)床仕上げ材料の膨張や剥離、内部結露の発生。
b)壁クロスの発黴、剥離、内部結露の発生。
c)防水層のフクレ現象、発黴による天井クロスの剥
離、内部結露の発生。
離、内部結露の発生。
(3)コンクリートの弱体化は下表の如く著しい。
以上述べた如く、多量の余剰水の使用は数々の問題点を
有し、鉄筋コンクリート構造物の早期劣化の根本原因
が、コンクリート工学の基本を無視したシャブコン(生
コンクリートのポンプ圧送)の流し込み施工にあると言
われる要因はこゝにあり、国家的規模の大きな問題を建
築界に提起している。斯かる現象を改善するために、コ
ンクリートの収縮クラックや弱体化を最も避けねばなら
ない橋梁工事等では真空装置による浮水の脱水を図る真
空脱水工法や、コンクリートパネルに一定間隔に細孔を
あけて脱水する方法等が採られているが、デッキプレー
トを敷設し、その上にコンクリートを流し込んで各階の
床を構成する場合等はこれらの工法を採用することは不
可能で、この場合収縮による床スラブのひゞ割れ現象に
は現在の処、その対策が無く、しかもこのような床はデ
ッキプレートの強度も合算して床強度が計算されている
ためデッキプレートに錆が発生した場合、吊り天井等の
ためにその発見は不可能に近く、地震による被害も最も
懸念されるのであるが、都会地等では作業現場の使用面
積が狭いために巳むなく、前記、数々の問題点のあるコ
ンクリートポンプ工法を採用しているのが現状である。
本発明は、前記数々の問題点を有するコンクリート打設
時における余剰水をいとも簡単に取り去り、最適の水セ
メント比の水量でセメントを固まらすことの出来るコン
クリートの脱水強化工法を提供することを目的としてい
る。
有し、鉄筋コンクリート構造物の早期劣化の根本原因
が、コンクリート工学の基本を無視したシャブコン(生
コンクリートのポンプ圧送)の流し込み施工にあると言
われる要因はこゝにあり、国家的規模の大きな問題を建
築界に提起している。斯かる現象を改善するために、コ
ンクリートの収縮クラックや弱体化を最も避けねばなら
ない橋梁工事等では真空装置による浮水の脱水を図る真
空脱水工法や、コンクリートパネルに一定間隔に細孔を
あけて脱水する方法等が採られているが、デッキプレー
トを敷設し、その上にコンクリートを流し込んで各階の
床を構成する場合等はこれらの工法を採用することは不
可能で、この場合収縮による床スラブのひゞ割れ現象に
は現在の処、その対策が無く、しかもこのような床はデ
ッキプレートの強度も合算して床強度が計算されている
ためデッキプレートに錆が発生した場合、吊り天井等の
ためにその発見は不可能に近く、地震による被害も最も
懸念されるのであるが、都会地等では作業現場の使用面
積が狭いために巳むなく、前記、数々の問題点のあるコ
ンクリートポンプ工法を採用しているのが現状である。
本発明は、前記数々の問題点を有するコンクリート打設
時における余剰水をいとも簡単に取り去り、最適の水セ
メント比の水量でセメントを固まらすことの出来るコン
クリートの脱水強化工法を提供することを目的としてい
る。
上記目的を達成するために、本発明の工法は、生コンク
リートの打設部分にあらかじめセメント粉末、又は、骨
材との混合セメントを撒布しておき、その上に生コンク
リートを打設するものである。
リートの打設部分にあらかじめセメント粉末、又は、骨
材との混合セメントを撒布しておき、その上に生コンク
リートを打設するものである。
上記のように構成された本発明においては、多量の余剰
水を含んでポンプ工法で圧送した生コンクリート中の余
剰水は、打設部分の下側にあらかじめ撒布した乾燥のし
ているセメント粉末、又は骨材との混合セメントに吸収
され、生コンクリートはコンクリートの分解作用に必要
な最適の水セメント比の水量のみを有し、最良条件の水
和作用で固まる。
水を含んでポンプ工法で圧送した生コンクリート中の余
剰水は、打設部分の下側にあらかじめ撒布した乾燥のし
ているセメント粉末、又は骨材との混合セメントに吸収
され、生コンクリートはコンクリートの分解作用に必要
な最適の水セメント比の水量のみを有し、最良条件の水
和作用で固まる。
第1図において、1はコンクリート下地で例えば、デッ
キプレートを水平或は斜め方向に敷いて形成する。2は
デッキプレートの上面に5m/m〜30m/mの厚さ(但し、ス
ラブ厚さ100m/mの場合)に撒布したセメント粉末、又
は、骨材との混合セメントである。3はセメント粉末2
上に打設した生コンクリートである。又、第1図に示さ
れる実施例では、コンクリート下地を形成する一例とし
てデッキプレート1について説明しているが、かならず
しもデッキプレートに限定されるものではなく、コンク
リート下地1は、デッキプレートの他に、不透水性の断
熱材、又はシート類、或は油性のものを塗布又はこれに
準ずる処置により不透水性加工を施した木製コンクリー
トパネルでも実施可能である。
キプレートを水平或は斜め方向に敷いて形成する。2は
デッキプレートの上面に5m/m〜30m/mの厚さ(但し、ス
ラブ厚さ100m/mの場合)に撒布したセメント粉末、又
は、骨材との混合セメントである。3はセメント粉末2
上に打設した生コンクリートである。又、第1図に示さ
れる実施例では、コンクリート下地を形成する一例とし
てデッキプレート1について説明しているが、かならず
しもデッキプレートに限定されるものではなく、コンク
リート下地1は、デッキプレートの他に、不透水性の断
熱材、又はシート類、或は油性のものを塗布又はこれに
準ずる処置により不透水性加工を施した木製コンクリー
トパネルでも実施可能である。
第2図に示される実施例では、下地14の上面に、セメ
ント粉末、又は骨材との混合セメント15を透水性の
袋、又は容器16の中に入れた状態で敷きつめ、その上
側に生コンクリート17を打設する。
ント粉末、又は骨材との混合セメント15を透水性の
袋、又は容器16の中に入れた状態で敷きつめ、その上
側に生コンクリート17を打設する。
第3図に示される実施例では、下地28の上面に、セメ
ント粉末、又は骨材との混合セメント29を撒布し、そ
の上面を網上の被覆網30で被覆し、その上側に生コン
クリート31を打設する。
ント粉末、又は骨材との混合セメント29を撒布し、そ
の上面を網上の被覆網30で被覆し、その上側に生コン
クリート31を打設する。
第4図に示される実施例では、下地42の上面に、セメ
ント粉末、又は骨材との混合セメント43を撒布し、撒
布したセメント粉末、又は骨材との混合セメント43の
上面に軽く、水、又は硬化剤を更に撒布して表面に湿気
を与えて湿気により表面の稍、硬化した飛散抑止層44
を形成せしめ、その上側に生コンクリート45を打設す
る。
ント粉末、又は骨材との混合セメント43を撒布し、撒
布したセメント粉末、又は骨材との混合セメント43の
上面に軽く、水、又は硬化剤を更に撒布して表面に湿気
を与えて湿気により表面の稍、硬化した飛散抑止層44
を形成せしめ、その上側に生コンクリート45を打設す
る。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以
下に記載する効果を奏する。
下に記載する効果を奏する。
コンクリートポンプ工法の採用、或はワーカビリティ等
との関係において、コンクリートの強度にさまざまの悪
影響を及ぼしていた余剰水をコンクリートの打設時の最
終段階で簡単に脱水出来、従来のコンクリートポンプ工
法をそのまゝ利用出来、一般の工事にも、即、実施が可
能である。又、予めコンクリート下地の上に敷きつめる
セメント粉末、又は、骨材混入セメントを透水性の袋、
又は、容器中に入れた状態でコンクリート下地上に敷き
つめると、取り扱いが一層容易になると共に、セメント
の飛散も少なく、さらに、予めコンクリート下地上に撒
布したセメント粉末、又は骨材混入セメントの上面を網
状の被覆網、或は飛散抑止層で被覆した状態で、生コン
クリートを打設するとセメント粉末の飛散が防止でき
る。
との関係において、コンクリートの強度にさまざまの悪
影響を及ぼしていた余剰水をコンクリートの打設時の最
終段階で簡単に脱水出来、従来のコンクリートポンプ工
法をそのまゝ利用出来、一般の工事にも、即、実施が可
能である。又、予めコンクリート下地の上に敷きつめる
セメント粉末、又は、骨材混入セメントを透水性の袋、
又は、容器中に入れた状態でコンクリート下地上に敷き
つめると、取り扱いが一層容易になると共に、セメント
の飛散も少なく、さらに、予めコンクリート下地上に撒
布したセメント粉末、又は骨材混入セメントの上面を網
状の被覆網、或は飛散抑止層で被覆した状態で、生コン
クリートを打設するとセメント粉末の飛散が防止でき
る。
第1図はコンクリートの脱水強化工法の縦断面図。 第2図はセメント粉末を袋に入れた実施例を示す縦断面
図。 第3図はセメント粉末の上面を被覆網で被覆した実施例
を示す縦断面図。 第4図はセメント粉末の上面に飛散抑止層を形成した実
施例を示す縦断面図である。 1、14、28、42……コンクリート下地 2、15、29、43……セメント粉末 3、17、31、45……生コンクリート 16……袋、又は容器 30……被覆網 44……飛散抑止層
図。 第3図はセメント粉末の上面を被覆網で被覆した実施例
を示す縦断面図。 第4図はセメント粉末の上面に飛散抑止層を形成した実
施例を示す縦断面図である。 1、14、28、42……コンクリート下地 2、15、29、43……セメント粉末 3、17、31、45……生コンクリート 16……袋、又は容器 30……被覆網 44……飛散抑止層
Claims (4)
- 【請求項1】コンクリート下地の上に、コンクリートを
打設してスラブを形成する場合において、予めセメント
粉末、又は骨材混入セメントをコンクリート下地上に撒
布しておき、その上に生コンクリートを打設するコンク
リートの脱水強化工法。 - 【請求項2】コンクリート下地の上に、コンクリートを
打設してスラブを形成する場合において、予めセメント
粉末、又は骨材混入セメントを透水性の袋、又は容器の
中に入れた状態で敷きつめ、その上に生コンクリートを
打設するコンクリートの脱水強化工法。 - 【請求項3】コンクリート下地の上に、コンクリートを
打設してスラブを形成する場合において、予めセメント
粉末、又は骨材混入セメントをコンクリート下地上に撒
布し、その上面を網状の被覆網で被覆し、その上に生コ
ンクリートを打設するコンクリートの脱水強化工法。 - 【請求項4】コンクリート下地の上に、コンクリートを
打設してスラブを形成する場合において、予めセメント
粉末、又は骨材混入セメントをコンクリート下地上に撒
布し、更に、その上面に水、又は硬化剤を撒布して上面
部分に湿気の多い飛散抑止層を形成し、その上に生コン
クリートを打設するコンクリートの脱水強化工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084485A JPH0660529B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | コンクリートの脱水強化工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084485A JPH0660529B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | コンクリートの脱水強化工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01256664A JPH01256664A (ja) | 1989-10-13 |
JPH0660529B2 true JPH0660529B2 (ja) | 1994-08-10 |
Family
ID=13831953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63084485A Expired - Lifetime JPH0660529B2 (ja) | 1988-04-05 | 1988-04-05 | コンクリートの脱水強化工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0660529B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61172965A (ja) * | 1985-01-29 | 1986-08-04 | 小沢コンクリ−ト工業株式会社 | ポリマ−含浸コンクリ−ト層を一部に設けたコンクリ−ト構造材の製造法 |
-
1988
- 1988-04-05 JP JP63084485A patent/JPH0660529B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01256664A (ja) | 1989-10-13 |
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