JPH0667964B2 - 易溶性キサンタンガムの製造法 - Google Patents

易溶性キサンタンガムの製造法

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JPH0667964B2
JPH0667964B2 JP62063473A JP6347387A JPH0667964B2 JP H0667964 B2 JPH0667964 B2 JP H0667964B2 JP 62063473 A JP62063473 A JP 62063473A JP 6347387 A JP6347387 A JP 6347387A JP H0667964 B2 JPH0667964 B2 JP H0667964B2
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xanthan gum
fatty acid
acid ester
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hlb
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政続 山下
伸彦 青山
則昭 門田
義郎 戸田
長孝 山崎
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Taiyo Kagaku KK
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【発明の詳細な説明】 本発明は易溶性キサンタンガムの製造法に関する。詳し
くはキサンタンガムをHLB=8以上のポリグリセリン脂
肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素処理レシチ
ンまたはリゾレシチンで処理する事を特徴とする易溶性
キサンタンガムの製造法に関する。
[産業上の利用分野] キサンタンガムはキサントモナス キャンペストリスな
どの微生物により算生される天然高分子多糖類で、水に
溶解し増粘するため飲料、罐詰、ドレッシング、調味食
品などさまざまな食品に利用されている。
本発明のキサンタンガムは簡単に水、醤油、酸性液に分
散、溶解するため種々のキサンタンガム配合食品を簡便
に、しかも経済的に製造する場合に有用なものである。
[従来の技術] キサンタンガムは耐酸性、耐塩性、耐熱性、耐酵素性に
非常に優れているため食品の増粘剤として有用なもので
あり、あらゆる食品に利用されている。しかしキサンタ
ンガムを水、醤油などの液体に簡単に溶解させて粘度を
発現させる事は非常に困難である。すなわちキサンタン
ガムの粉末を直接、水や醤油に投入し溶解させようとす
ると「ままこ」になり分散溶解せず、攪拌を行なっても
最終粘度に到達するのに長時間を必要とする。
このためキサンタンガムの分散溶解時に「ままこ」を防
止するため、キサンタンガムの粒径を大きくする方法が
あるが、粘度の発現に長時間を必要とする。また短時間
に最終粘度を発現させようとしてキサンタンガムの粒径
をできるかぎり小さくする方法があるが、これは分散溶
解時「ままこ」を防止することが極めて困難である。
更にキサンタンガムの分散溶解時の「ままこ」を防止す
るためキサンタンガムをグラニュー糖、グルコース、食
塩、香辛料などの粉末と一度混合し攪拌しながら、ゆっ
くりとその混合物をすこしずつ添加する方法があるが、
この方法は他の粉末原料と混合する工程や少量ずつの添
加法により製造工程が増加し、複雑になり経済的でな
い。
[発明が解決しようとする問題点] このようなことならキサンタンガムを短時間に分散溶解
させて最終粘度に到達させる方法の開発が望まれてい
た。
本発明は工業的方法で易溶性キサンタンガムを製造し、
水、醤油、酸性液などに極めて短時間に「ままこ」にな
らずに最終粘度に到達する方法を提供するものである。
[問題を解決する手段] 本発明者らは、キサンタンガムの分散溶解時「ままこ」
にならず、短時間に最終粘度に到達する易溶性キサンタ
ンガムを開発する目的で鋭意研究を行なった結果、キサ
ンタンガムを界面活性剤で処理する製造方法を開発し
た。
すなわち本発明は、安全性の高く食品添加物に指定され
ているポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステルまたは酵素処理レシチンおよびリゾレシチンでキ
サンタンガムを処理する事を特徴とする易溶性キサンタ
ンガムの製造法である。
本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、
ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ペ
ンタグリセリン、ヘキサグリセリン、オクタグリセリ
ン、デカグリセリン、エイコサグリセリン、など平均重
合度2〜20のポリグリセリンのHLB=8以上の脂肪酸エ
ステルでありHLB=8未満の場合は本発明の効果がな
い。ポリグリセリン脂肪酸エステルに用いられる脂肪酸
は、カプロン酸、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ニン酸、オレイン酸、リノール酸、ヤシ脂肪酸などの炭
素数6〜24の飽和または不飽和の直鎖脂肪酸であり、な
かでも炭素数12〜16の飽和または不飽和の脂肪酸が望ま
しい。これらの脂肪酸は単独またはその混合物でもよ
い。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは、平均重合度
2〜20のポリグリセリンのモノ、ジ、トリ、テトラ、ヘ
プタ、ヘキサ、ヘプタ、オクタ、ノナ、デカ脂肪酸エス
テルであり、なかでもモノ、ジ、トリ脂肪酸エステルが
望ましい。これらは単独またはその混合物で用いること
ができる。
本発明に用いられるショ糖脂肪酸エステルはHLB=8以
上であり、HLB=8未満の場合は本発明の効果がない。
それに用いられる脂肪酸はカプロン酸、カプリン酸、カ
プリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、
ヤシ脂肪酸などの炭素数6〜24の飽和または不飽和の直
鎖脂肪酸であり、なかでも炭素数12〜16の飽和または不
飽和の脂肪酸が望ましい。これらの脂肪酸は単独または
その混合物でもよい。
本発明に用いられる酵素処理レシチンは本発明のレシチ
ンをホスホリパーゼなどの酵素で処理する事に得られ
る。
本発明に用いられるリゾレシチンは本発明のレシチンを
ホスホリパーゼなどの酵素で処理して得られた酵素処理
レシチンを精製して得られる物であり、その含有量は10
%以上が望ましい。
本発明の界面活性剤であるポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素処理レシチン、リゾレ
シチンの他HLB=8以上のポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステル、脂肪酸塩、ポリオキシエチレン脂
肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性
剤を単用または併用することができる。
本発明に用いられる界面活性剤はキサンタンガムに対し
て0.01〜5%(重量部)添加する。0.01%以下の添加量
では本発明の効果が劣り5%以上の添加では界面活性剤
が食品の風味に影響を与え、更に経済的にも高価になり
望ましくない。本発明の界面活性剤は単独で用いても良
く、またその混合物で用いても良い。
本発明の界面活性剤でキサンタンガムを処理する方法と
しては、(1)粉末状のキサンタンガムに界面活性剤を
添加し攪拌混合してキサンタンガムの表面に界面活性剤
を均一にコーティングする方法(2)粉末状のキサンタ
ンガムに水、アルコール、イソプロルアルコール、ヘキ
サン、アセトンなどの溶剤に界面活性剤を溶解させた溶
液を添加し、攪拌混合した後溶剤を除去する方法(3)
界面活性剤を溶解させたキサンタンガムの水溶液にアル
コール類を加え、沈殿析出したキサンタンガムを乾燥、
粉砕する方法(4)キサンタンガム水溶液にアルコール
類を加え、沈殿析出したキサンタンガムに水、アルコー
ル、イソプロルアルコール、ヘキサン、アセトンなどの
溶剤に界面活性剤を溶解させた溶液を添加し、攪拌混合
した後溶剤を除去する方法などがあげられる。
[作用] 本発明の界面活性剤は非常に親水性が強く、HLBが高
く、表面張力を低下させ浸透力が大きい特徴を有してい
るため、キサンタンガムの溶解時においてキサンタンガ
ムの水中での分散および膨潤を促進する作用があるもの
と推定される。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1 市販キサンタンガム(ネオソフトXO:太陽化学(株)
製)100gにデカグリセリンモノオレート(サンソフトQ
−17S,HLB=14.5):太陽化学(株)製)1gを溶解させ
たエタノール溶液70mlを加え、攪拌混合した。その後エ
タノールを減圧下で除去し乾燥してキサンタンガムを得
た。
実施例2 市販キサンタンガム(ネオソフトXO:太陽化学(株)
製)100gにデカグリセリンモノミリステート(サンソフ
トQ−14S,HLB=14.5):太陽化学(株)製)1gを溶解
させたエタノール溶液70mlを加え、攪拌混合した。その
後エタノールを減圧下で除去し乾燥してキサンタンガム
を得た。
試験例1 実施例1で得られたキサンタンガム0.8gを蒸留水および
醤油(Bx15)400gに一気に投入し、マグネチックスター
ラーで攪拌しながらB型粘度計で粘度を測定した。その
結果を表1および表2に示した。
試験例2 実施例2で得られたキサンタンガム0.8gを蒸留水および
醤油(Bx15)400gに一気に投入し、マグネチックスター
ラーで攪拌しながらB型粘度計で粘度を測定した。その
結果を表1および表2に示した。
比較例1 市販キサンタンガム(ネオソフトXO:太陽化学(株)
製)0.8gを蒸留水および醤油(Bx15)400gに一気に投入
し、マグネチックスターラーで攪拌しながらB型粘度計
で粘度を測定した。その結果を表1および表2に示し
た。
比較例2 市販キサンタンガム(ネオソフトXO:太陽化学(株)
製)100gにモノオレイン酸グリセリド:HLB=4.0(サン
ソフトNO.8070:太陽化学(株)製)2gを溶解させたイソ
プロピルアルコール溶液100mlを加え攪拌混合した。そ
の後イソプロピルアルコールを減圧下で除去し乾燥して
キサンタンガムを得た。得られたキサンタンガム0.8gを
蒸留水および醤油(Bx15)400gに一気に投入し、マグネ
チックスターラーで攪拌しながらB型粘度計で粘度を測
定した。その結果を表1および表2に示した。
[本発明の効果] 本発明の界面活性剤で処理したキサンタンガムは実施例
の結果から明らかな様に、非常に分散溶解性が良好であ
り短時間に最終粘度に到達し「ままこ」になることもな
いため飲料、罐詰、ドレッシング、調味食品などさまざ
まな食品を簡便に、しかも経済的に製造する事ができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キサンタンガムをポリグリセリン脂肪酸エ
    ステル、ショ糖脂肪酸エステル、酵素処理レシチン及び
    リゾレシチンより選ばれる界面活性剤で処理する事を特
    徴とする易溶性キサンタンガムの製造法
  2. 【請求項2】ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBが8
    以上である特許請求の範囲第1項記載の易溶性キサンタ
    ンガムの製造法
  3. 【請求項3】ショ糖脂肪酸エステルのHLBが8以上であ
    る特許請求の範囲第1項記載の易溶性キサンタンガムの
    製造法
  4. 【請求項4】ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
    肪酸エステル、酵素処理レシチン及びリゾレシチンより
    選ばれる界面活性剤の添加量が0.01〜5重量%である特
    許請求の範囲第1項記載の易溶性キサンタンガムの製造
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