JP2532243B2 - 脂溶性ビタミン含有粉末化粧料 - Google Patents
脂溶性ビタミン含有粉末化粧料Info
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/30—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
- A61K8/67—Vitamins
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- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q19/00—Preparations for care of the skin
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、粉末状脂溶性ビタミン含有の粉末化粧料に
関し、さらに詳しくは粉末状脂溶性ビタミンを常温液状
のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエ
ーテルで処理を施して配合せしめた、経時的に安定で、
使用時の水分散性に優れ、塗布性の良い脂溶性ビタミン
含有粉末化粧料に関する。
関し、さらに詳しくは粉末状脂溶性ビタミンを常温液状
のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエ
ーテルで処理を施して配合せしめた、経時的に安定で、
使用時の水分散性に優れ、塗布性の良い脂溶性ビタミン
含有粉末化粧料に関する。
[従来の技術] 従来より、各種のビタミン類が医薬、食品、化粧品分
野で広く利用されている。そして化粧品分野に於いて
は、皮膚に対するビタミン類の薬理作用の研究と共に、
その有効性が報じられるに伴い、添加効果を期待して積
極的に配合される機会が多くなり、ビタミン類の果たす
役割は非常に重要となっている。
野で広く利用されている。そして化粧品分野に於いて
は、皮膚に対するビタミン類の薬理作用の研究と共に、
その有効性が報じられるに伴い、添加効果を期待して積
極的に配合される機会が多くなり、ビタミン類の果たす
役割は非常に重要となっている。
ところがビタミンを適用するにあたっては、経時安定
性面での配慮を要し、それ自身が酸化され易い、化学的
に不安定であることから、化粧料に配合しても保存中に
分解を生じることが見受けられ、効果の消失に至らしめ
ることがあった。これより安定性を向上させるために化
粧料の成分構成面での安定化方法に努力が払われる一方
ではビタミンを高級脂肪酸によってエステル化したビタ
ミン誘導体が知られる如く、安定性を高めたビタミン類
の開発が行なわれてきた。
性面での配慮を要し、それ自身が酸化され易い、化学的
に不安定であることから、化粧料に配合しても保存中に
分解を生じることが見受けられ、効果の消失に至らしめ
ることがあった。これより安定性を向上させるために化
粧料の成分構成面での安定化方法に努力が払われる一方
ではビタミンを高級脂肪酸によってエステル化したビタ
ミン誘導体が知られる如く、安定性を高めたビタミン類
の開発が行なわれてきた。
そしてビタミン類の化粧料への配合には、乳化、分散
などで所望の剤型に調製されるが、前記ビタミンの高級
脂肪酸エステル化誘導体は粉末状の脂溶性ビタミンであ
り、こうした粉末状脂溶性ビタミンは乳化するなどの方
法で水性剤型となした場合に分離、析出などの現象が生
じたり、また経時で加水分解を受けるなどがあって、粉
末化粧料とした粉末状の形態での利用がよく行なわれて
きた。
などで所望の剤型に調製されるが、前記ビタミンの高級
脂肪酸エステル化誘導体は粉末状の脂溶性ビタミンであ
り、こうした粉末状脂溶性ビタミンは乳化するなどの方
法で水性剤型となした場合に分離、析出などの現象が生
じたり、また経時で加水分解を受けるなどがあって、粉
末化粧料とした粉末状の形態での利用がよく行なわれて
きた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、粉末状脂溶性ビタミン類を配合してな
る粉末化粧料の使用に際しては、次のような問題が認め
られるところであった。
る粉末化粧料の使用に際しては、次のような問題が認め
られるところであった。
実際上前記脂溶性ビタミン含有粉末化粧料を使用時に
水に溶いて或は分散して皮膚に塗布することで用いる場
合には、脂溶性ビタミンが水との親和性に乏しく、従っ
て製品そのものでも水への馴じみが悪く、粉末の水浮き
現象などが認められ、水との混合時に於いて均一で速や
かな分散性に欠けるとの指摘がなされてきた。このこと
は皮膚に塗布するにあたり容易に均一塗布し難いことに
なって、適用状態として、また品質面でも決して好まし
いとは云えず、改善が望まれていた。
水に溶いて或は分散して皮膚に塗布することで用いる場
合には、脂溶性ビタミンが水との親和性に乏しく、従っ
て製品そのものでも水への馴じみが悪く、粉末の水浮き
現象などが認められ、水との混合時に於いて均一で速や
かな分散性に欠けるとの指摘がなされてきた。このこと
は皮膚に塗布するにあたり容易に均一塗布し難いことに
なって、適用状態として、また品質面でも決して好まし
いとは云えず、改善が望まれていた。
また一般的に水分散性向上のためには、分散補助剤と
して界面活性剤を添加することも知られるが、従来使用
の界面活性剤を単に粉末基材成分と混合したのでは、初
期の目的達成にとって充分でない、或いは比較的使用量
を多く必要とする、さらには製品系また感触への影響を
考慮する必要がある等から充分満足するに至らないこと
が実情であった。
して界面活性剤を添加することも知られるが、従来使用
の界面活性剤を単に粉末基材成分と混合したのでは、初
期の目的達成にとって充分でない、或いは比較的使用量
を多く必要とする、さらには製品系また感触への影響を
考慮する必要がある等から充分満足するに至らないこと
が実情であった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、前記事情に鑑み、鋭意検討を重ねた結
果、常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテルで処理することで水との親和性が高
められ、かくした処理物として配合することによって使
用時の水分散性を一層向上させ得ることができ、塗布性
がよく、しかも経時的にも安定な脂溶性ビタミン含有粉
末化粧料が得られることを見い出し、この知見をもって
本発明を完成させたのである。
果、常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテルで処理することで水との親和性が高
められ、かくした処理物として配合することによって使
用時の水分散性を一層向上させ得ることができ、塗布性
がよく、しかも経時的にも安定な脂溶性ビタミン含有粉
末化粧料が得られることを見い出し、この知見をもって
本発明を完成させたのである。
すなわち本発明は、常温液状のポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテルで処理した粉末状
脂溶性ビタミンを配合してなることを特徴とした脂溶性
ビタミン含有粉末化粧料に関する。
リオキシプロピレンアルキルエーテルで処理した粉末状
脂溶性ビタミンを配合してなることを特徴とした脂溶性
ビタミン含有粉末化粧料に関する。
以下、本発明の構成について説明する。
本発明で使用される脂溶性ビタミンは、外観が粉末状
を呈し、一般に融点が約65℃以上のものである。これら
ビタミン類を具体的に例示するならば、ステアリン酸ア
スコルビル、モノステアリン酸アスコルビル、パルミリ
ン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、トリ
パルミチン酸アスコルビル、ジイソパルミチン酸アスコ
ルビル、ジオレイン酸アルコルビル等のビタミンCの脂
肪酸エステル類、ジパルミチン酸ピリドキシン、トリパ
ルミチル酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシン、
ジオクタン酸ピリドキシン等のビタミンBの脂肪酸エス
テル類、ビタミンD等が挙げられるが、これらに特に限
定されるものでなく、本発明に於いて、これらは単独若
しくは混合物として任意に選択して用いられる。
を呈し、一般に融点が約65℃以上のものである。これら
ビタミン類を具体的に例示するならば、ステアリン酸ア
スコルビル、モノステアリン酸アスコルビル、パルミリ
ン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、トリ
パルミチン酸アスコルビル、ジイソパルミチン酸アスコ
ルビル、ジオレイン酸アルコルビル等のビタミンCの脂
肪酸エステル類、ジパルミチン酸ピリドキシン、トリパ
ルミチル酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシン、
ジオクタン酸ピリドキシン等のビタミンBの脂肪酸エス
テル類、ビタミンD等が挙げられるが、これらに特に限
定されるものでなく、本発明に於いて、これらは単独若
しくは混合物として任意に選択して用いられる。
また本発明に於ける上記脂溶性ビタミンの処理には常
温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテルが用いられる。これを具体的に例示するな
らば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
セチルエーテルが挙げられる。これらの中で、エチレン
オキサイドの付加モル数が3モル〜8モルでプロピレン
オキサイドの付加モル数が4モル〜6モルのラウリルエ
ーテルであると本発明の目的達成にとって最も効果的と
なるので特に好ましい。
温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアル
キルエーテルが用いられる。これを具体的に例示するな
らば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
セチルエーテルが挙げられる。これらの中で、エチレン
オキサイドの付加モル数が3モル〜8モルでプロピレン
オキサイドの付加モル数が4モル〜6モルのラウリルエ
ーテルであると本発明の目的達成にとって最も効果的と
なるので特に好ましい。
そして粉末状脂溶性ビタミンの処理に使用される常温
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルの使用量は、粉末状脂溶性ビタミンに対して
1/50〜1/5重量の範囲であることが本発明にとって好ま
しい。これは前記範囲を下回ると常温液状のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルによる
水分散性向上への処理効果が充分期待し難くなり、また
それを超えても水分散性効果が実質的に上がらないか、
或いは多量に用いると良好な粉末化状態となし得難くな
ることがあるからである。
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルの使用量は、粉末状脂溶性ビタミンに対して
1/50〜1/5重量の範囲であることが本発明にとって好ま
しい。これは前記範囲を下回ると常温液状のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルによる
水分散性向上への処理効果が充分期待し難くなり、また
それを超えても水分散性効果が実質的に上がらないか、
或いは多量に用いると良好な粉末化状態となし得難くな
ることがあるからである。
本発明に於いて、粉末状脂溶性ビタミンの常温液状の
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テルによる処理は、通常知られる方法によって行なうこ
とができる。例えば予め有機溶媒と常温液状のポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとを
混合しておき、これに粉末状脂溶性ビタミンを添加若し
くは逆の順で添加し、適当な時間撹拌混合後、溶媒を留
去し、次いで乾燥、粉砕することで粉末化した処理物が
容易に得られる。尚、常温液状のポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテルと粉末状脂溶性ビ
タミンの有機溶媒中への添加順序は特に制限を受けず、
それらを同時に、或いは粉末状脂溶性ビタミンを添加後
に常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテルを加えて均一混合することで行なって
も何ら差支えない。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエー
テルによる処理は、通常知られる方法によって行なうこ
とができる。例えば予め有機溶媒と常温液状のポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとを
混合しておき、これに粉末状脂溶性ビタミンを添加若し
くは逆の順で添加し、適当な時間撹拌混合後、溶媒を留
去し、次いで乾燥、粉砕することで粉末化した処理物が
容易に得られる。尚、常温液状のポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンアルキルエーテルと粉末状脂溶性ビ
タミンの有機溶媒中への添加順序は特に制限を受けず、
それらを同時に、或いは粉末状脂溶性ビタミンを添加後
に常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテルを加えて均一混合することで行なって
も何ら差支えない。
また有機溶媒としては、粉末状脂溶性ビタミンや常温
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルに悪影響を及ぼさないものを用いればよく、
例えばイソプロピルアルコール、クロロホルム、トルエ
ン、キシレン、石油エーテル、アセトン、フロン等が挙
げられ、使用に際しては粉末状脂溶性ビタミンが溶解し
ないこと、人体に対する安全性面や作業上の扱い易さ等
を考慮し、常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテルの可溶化・分散に都合がよい
ものを適宜選択して用いればよい。
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルに悪影響を及ぼさないものを用いればよく、
例えばイソプロピルアルコール、クロロホルム、トルエ
ン、キシレン、石油エーテル、アセトン、フロン等が挙
げられ、使用に際しては粉末状脂溶性ビタミンが溶解し
ないこと、人体に対する安全性面や作業上の扱い易さ等
を考慮し、常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキルエーテルの可溶化・分散に都合がよい
ものを適宜選択して用いればよい。
本発明の粉末化粧料の製造にあたっては、従来賦形剤
として知られる粉末基材成分等を用い、それと共に前記
の如く得られた常温液状のポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテルで処理した粉末状脂溶性
ビタミンの1種または2種以上を分散する方法で調製せ
られ、一般的な方法によって行なうことができる。粉末
基剤成分としては、例えばデンプン、デキストリン、ソ
ルビトール、グルコース、マルトース、マンニトール、
フラクトース、乳糖、カゼイン、ガラクトース、キシロ
ース、キシリトール、結晶セルロース、マイカ、カオリ
ン、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム等の有機・無機の親水性粉末が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
として知られる粉末基材成分等を用い、それと共に前記
の如く得られた常温液状のポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンアルキルエーテルで処理した粉末状脂溶性
ビタミンの1種または2種以上を分散する方法で調製せ
られ、一般的な方法によって行なうことができる。粉末
基剤成分としては、例えばデンプン、デキストリン、ソ
ルビトール、グルコース、マルトース、マンニトール、
フラクトース、乳糖、カゼイン、ガラクトース、キシロ
ース、キシリトール、結晶セルロース、マイカ、カオリ
ン、タルク、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭
酸カルシウム等の有機・無機の親水性粉末が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
またその他添加成分として、着色剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、防腐剤、香料、水溶性ビタミンをはじめと
する各種の美肌成分等を適宜、必要に応じて本発明を妨
げない範囲で配合しても何ら差支えない。
外線吸収剤、防腐剤、香料、水溶性ビタミンをはじめと
する各種の美肌成分等を適宜、必要に応じて本発明を妨
げない範囲で配合しても何ら差支えない。
尚、前記粉末状脂溶性ビタミンの常温液状のポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル処理
物の粉末化粧料中への配合量は、特に限定されるもので
なく、そのままでも適用できるが、少なすぎると配合効
果が期待できないことから、粉末化粧料全量あたり、通
常0.01〜40重量%の範囲であれば本発明にとって有効且
つ充分量である。
シエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル処理
物の粉末化粧料中への配合量は、特に限定されるもので
なく、そのままでも適用できるが、少なすぎると配合効
果が期待できないことから、粉末化粧料全量あたり、通
常0.01〜40重量%の範囲であれば本発明にとって有効且
つ充分量である。
[実施例] 以下、本発明について実施例を挙げて説明する。尚、
これらは本発明を何ら限定するものでない。
これらは本発明を何ら限定するものでない。
実施例[1] 非イオン性界面活性剤、数種を選び、本発明の目的と
する粉末状脂溶性ビタミンの処理効果について水分散性
の点から下記の如くして比較、検討した。
する粉末状脂溶性ビタミンの処理効果について水分散性
の点から下記の如くして比較、検討した。
本発明の水分散性効果を確認するための試料用として
は、ジパルミチン酸アスコルビルの非イオン性界面活性
剤処理物およびこれを配合した粉末化粧料を調製し、試
験に供した。
は、ジパルミチン酸アスコルビルの非イオン性界面活性
剤処理物およびこれを配合した粉末化粧料を調製し、試
験に供した。
この場合の処理物の調製は、ジパルミチン酸アスコル
ビル15部と非イオン性界面活性剤0.6部の割合で用い、
予め溶媒であるイソプロピルアルコール中に非イオン性
界面活性剤を添加、混合後、これにジパルミチン酸アス
コルビルを添加、撹拌混合し、次いで溶媒を留去し、乾
燥、粉砕して粉末状脂溶性ビタミン処理物(VC処理物)
を得た。またこのVC処理物15.6部とトウモロコシデンプ
ン84.4部とを混合し、均一分散して粉末状脂溶性ビタミ
ン含有粉末化粧料(完成品)を得た。
ビル15部と非イオン性界面活性剤0.6部の割合で用い、
予め溶媒であるイソプロピルアルコール中に非イオン性
界面活性剤を添加、混合後、これにジパルミチン酸アス
コルビルを添加、撹拌混合し、次いで溶媒を留去し、乾
燥、粉砕して粉末状脂溶性ビタミン処理物(VC処理物)
を得た。またこのVC処理物15.6部とトウモロコシデンプ
ン84.4部とを混合し、均一分散して粉末状脂溶性ビタミ
ン含有粉末化粧料(完成品)を得た。
そしてVC処理物及び完成品の水分散性の評価は、それ
ぞれ1gを容器に採り、これに水10mlを滴下し、水との馴
じみ易さ(若しくは浸透性の良さ)、粉浮きのなさを肉
眼で観察することで行なった。
ぞれ1gを容器に採り、これに水10mlを滴下し、水との馴
じみ易さ(若しくは浸透性の良さ)、粉浮きのなさを肉
眼で観察することで行なった。
この結果を表1にまとめて示す。但し、水分散性評価
に於ける2週間後の結果は、VC処理物及び完成品50℃の
恒温槽内に放置した後に行なったものである。
に於ける2週間後の結果は、VC処理物及び完成品50℃の
恒温槽内に放置した後に行なったものである。
表1の結果から、粉末状脂溶性ビタミン及びそれを配
合した粉末化粧料の水分散性に好適であった非イオン性
界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル型界面活性剤であって、しかも常温
液状のものであることが明らかとなった。すなわち常温
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルが本発明にとって有用であり、これによって
処理を施した粉末状脂溶性ビタミンを含有した粉末化粧
料は、経時的に安定して使用時の水との馴じみ(親和
性)がよく、粉浮き現象の発生も認められず、皮膚面に
均一塗布できる使用性に優れたものであった。
合した粉末化粧料の水分散性に好適であった非イオン性
界面活性剤は、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル型界面活性剤であって、しかも常温
液状のものであることが明らかとなった。すなわち常温
液状のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテルが本発明にとって有用であり、これによって
処理を施した粉末状脂溶性ビタミンを含有した粉末化粧
料は、経時的に安定して使用時の水との馴じみ(親和
性)がよく、粉浮き現象の発生も認められず、皮膚面に
均一塗布できる使用性に優れたものであった。
実施例[2] (成分) (重量%) 1.ステアリン酸アスコルビル 15.0 2.ポリオキシエチレン(6)ポリオキシプロ ピレン(4)ラウリルエーテル(HLB値4.5) (液体) 1.0 3.タルク 84.0 (製法) 成分(2)をイソプロピルアルコールに添加、溶解
し、これに成分(1)を加え、撹拌混合した後、イソプ
ロピルアルコールを留去、次いで乾燥、粉砕する。この
処理物と成分(3)とを混合分散して均一となし、製品
とする。
し、これに成分(1)を加え、撹拌混合した後、イソプ
ロピルアルコールを留去、次いで乾燥、粉砕する。この
処理物と成分(3)とを混合分散して均一となし、製品
とする。
以上の如くして得られた本発明品である実施例[2]
の製品は、使用時の水との馴じみが改善され、皮膚面で
の均一塗布性がよく、品質的に優れたものであった。
の製品は、使用時の水との馴じみが改善され、皮膚面で
の均一塗布性がよく、品質的に優れたものであった。
[発明の効果] 以上詳述した如く、本発明の特徴は、粉末状脂溶性ビ
タミンを常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテルで処理することで水との親和性
が高められ、こうした処理物として配合することによ
り、水への分散性が顕著に向上した粉末化粧料が得られ
たことにある。
タミンを常温液状のポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンアルキルエーテルで処理することで水との親和性
が高められ、こうした処理物として配合することによ
り、水への分散性が顕著に向上した粉末化粧料が得られ
たことにある。
すなわち本発明の粉末化粧料は、粉末状脂溶性ビタミ
ンを含有するものでありながら、それらビタミンの肌効
果を妨げることなく、使用時に水と速やかに均一分散し
て馴じみがよく、また皮膚面への均一塗布し易く、使用
性が高められたものであり、しかも経時による変化が少
なく、経時安定性の良好なものである。
ンを含有するものでありながら、それらビタミンの肌効
果を妨げることなく、使用時に水と速やかに均一分散し
て馴じみがよく、また皮膚面への均一塗布し易く、使用
性が高められたものであり、しかも経時による変化が少
なく、経時安定性の良好なものである。
かくして本発明により、従来粉末状脂溶性ビタミン含
有の粉末化粧料に比較し、この種の製品の水分散性が改
善され、品質的に満足した粉末化粧料の提供が可能とな
ったのである。
有の粉末化粧料に比較し、この種の製品の水分散性が改
善され、品質的に満足した粉末化粧料の提供が可能とな
ったのである。
Claims (1)
- 【請求項1】常温液状のポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンアルキルエーテルで処理した粉末状脂溶性ビ
タミンを配合してなることを特徴とした脂溶性ビタミン
含有粉末化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114964A JP2532243B2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 脂溶性ビタミン含有粉末化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114964A JP2532243B2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 脂溶性ビタミン含有粉末化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63280005A JPS63280005A (ja) | 1988-11-17 |
JP2532243B2 true JP2532243B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=14650992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62114964A Expired - Lifetime JP2532243B2 (ja) | 1987-05-12 | 1987-05-12 | 脂溶性ビタミン含有粉末化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532243B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4624155B2 (ja) * | 2005-03-25 | 2011-02-02 | 株式会社資生堂 | 化粧料 |
CN112822995B (zh) * | 2018-10-09 | 2023-06-02 | 帝斯曼知识产权资产管理有限公司 | 局部组合物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62283908A (ja) * | 1986-06-02 | 1987-12-09 | Shiseido Co Ltd | 顆粒状化粧料 |
-
1987
- 1987-05-12 JP JP62114964A patent/JP2532243B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS63280005A (ja) | 1988-11-17 |
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